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ハマーン・カーンというキャラとZZという作品のこと

2012/10/21 00:41|富野雑談TRACKBACK:0COMMENT:5
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 先日、自分のハマーン・カーンというキャラクターおよび機動戦士ガンダムZZという作品に対する考え方をまとめました。以下の話はtwitterより自分のツィートから転載して、多少修正を加えたものなので、多少読みにくいところもあるかもしれません。

ZZという作品は突き詰めると「ハマーンの救済」というものだ。主人公ジュドーの存在もそうだし、マシュマーなどのキャラもそうだ。そういう意味ではZZはコミカル調でよく揶揄されるが、富野作品あるいはキャラ論を論じたいなら、必ず無視できない一作だ。


 逆シャアのナナイ・ミゲルというキャラのすばらしさを一晩語っても尽きない。120分という短い時間、彼女につき込めたドラマは数え切れない。ハマーンと同じ声優であることでよくネタされているが、失礼ながらナナイというキャラの中身は完全にハマーンこどきの比べではない。

というのも、ハマーンはZでは重要なポジションにいるキャラクターであるにも関わらず、人間関係は最小限しか存在していない。直接に関係を持っているのはシャアとミネバぐらいしかないし、部下とのドラマもほとんど存在してない。

こういう「何もない」キャラがZに突然切り込んだから生んだ面白さはあるし、実際シロッコとの腹芸は面白く見える。

とはいえ、ハマーン全体を振り返ると、ひどく空虚で空っぽなキャラクターでしかない。役割はあるけれども、そのキャラはただ「肉体関係を持った男に捨てられた恨み」という極めて強烈なレトリックで支えられているものに近い。キャラの中身の面白みに関して言えば、ハマーンはシロッコ以下のキャラだ。

もちろん、ハマーンのこういった空虚は富野の意図上の産物だ。所詮「その程度でしかない女」であること。その空虚な中身と高い地位のアンバランスさが持ち味のキャラだ。これがハマーンというキャラのすべてだ。

富野の「描かないことで描く」という作劇はすばらしい。描かないからこそ面白い。欠如だからこそ面白い。ということをちゃんと分かっている。「描かない」と「描く」ことの対比、「持っている」と「持っていない」の対比があるから面白い。

これは別にハマーンを否定するわけじゃない。あえて描かないことは、たとえば逆シャアという大人が妥協しまくるドラマのなかでは、唯一社会性を持っていないのはハサウェイとクェスの二人だけだった。そういった社会性の欠如は純真とは物事の表裏なので、こういう一面を持っているからこそウザいに思われることがあるし、逆にその社会性の欠如によって大人たちの無残さが暴れられたことにもなる。

いわば、ハマーンの空っぽさとハサウェイ・クェスの社会性の欠如は同質なもの。ドラマ上において「存在しない部分」によって、作品を描く。だからハマーンのそういった部分が、確実にZという作品に貢献をした。これは否定しようがない。とはいえ、ハマーンというキャラの内面の空虚さもやはり否定しようがない。

以上を踏まえて、ZZの存在はハマーンにとって救済といえる。部下とのドラマはあるし、お気に入りのジュドーもいるし。中身の空っぽさは相変わらずだが、ほかの部分を描くことによって、その空っぽさを強調するのは、Zとはまた別種のドラマだ。これがないと、ハマーンは本当に絞りカスでしかなかった

ちなみに、ここで「絞りカス」っていうのは「ドラマにおいて意味もないのに生き残る」ということだ。ほらあるでしょ、ZZ原案のハマーン。訳も分からずにシャアに殺されて退場するとか。



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また、ハマーンはいったいシャアと肉体関係を持ったかどうかの論争については、まさに男性と女性の違いだと思う。女性のほうはだいたい寝てなかったと思うし、逆に男性のほうはどっちかいうと寝た派が多い気もする。ちなみに榊原良子氏は寝てない派で、監督は寝てた派だそうだ。まあ私もそういう経験がないから、あくまで想像でしかないが。

女性にとって、ハマーンの恨み方は「ヤリ捨てられた」よりも「どうして寝てくれないのよ!」というものらしい。この場合は女性の考え方を信用すべきと思うが、あえて男性の角度から一言申し上げると、ほらシャアって男はあまり節操がないじゃないですか、だからララァと同じく鋭いセンスを持つ女なら、ついに手をかけちゃうこともあると思います。で、「やはりララァとは違う!」と、すぐ逃げちゃう。

なにせクェスをジゴロしたし、寝た女はかなりいるんだしな。



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コメント
どうも、お世話様です。

ハマーンとシャアが「寝ていない」なんて想像もしなかったです。

女性と男性では見方違うんですかね。寝ても無いのにああまでご執心になれるのかな。

もちろん「どうして寝てくれないのよ!」って考えもあるでしょうが、あの2ショットの写真(ハマーンらしからぬ笑顔)見る限り、肉体関係はあるとしか思えないです。
坂井哲也 #-|2012/10/21(日) 04:29 [ 編集 ]
私もそう思いますが、どうも女性の方はそう取っている人も少なくない模様ですよ。
そういう意味では、まさに男性と女性の違いですね。難しいです。
kaito2198 #-|2012/10/21(日) 11:43 [ 編集 ]
>肉体関係
この二人の場合に関係なく一般的なお話で、

男は寝るまでで
女は寝てから

とかいう下衆な(というか動物的な)考えもありますから
シャアが興味なしでハマーンが未練たらたらっていうところから
「あった」とするほうが自然かなぁ、とか。
特に女性が若い(または「幼い」…といっても犯罪にならない位の年齢ね、一応)時に
そういうことがあると、「それが全て」になりやすいし。

SEXみたいなある種の大人の通過儀礼を他にたいした経験もなし(お嬢様でしょうからね)に
(しかも相手はかなり「大人」とされてる相手)
すましてしまったことは、自分を大人と勘違いさせるには十分でしょう。
kaitoさんのおっしゃってることの意味とは違うかもしれないですが、
私はそういう点でクェスらと同質だと(今はじめて)思いました。

さらにハマーンの場合は権力持ちってのもあるからよけいおかしいんでしょうね。
うーん、これってツンデレなのか?

劇場版Zはちっとはましに描かれてますが…。

映画版はもちろん、ハイストリーマー読むともっとナナイの描写がスゴイですね。
あれだけ肉付けされていたからあの画面上での迫力?なんだなと思いました。

ついでに小説版を読むと、シャアのスケこましぶりよりもアムロの方がすごいことに驚きました。
手当たり次第じゃないか!
まそきぃ〜 #-|2012/10/21(日) 14:51 [ 編集 ]
ものすごく頷けます。というか勉強になりました。
ありがとうございます。

>もアムロの方がすごいことに驚きました。
そうですね、ハイストリーマーの魅力はまさにそこにあると思います(笑)。
kaito2198 #-|2012/10/21(日) 20:40 [ 編集 ]
劇場版Zのラスト付近のカット(ハマーンの周りに兵士がたくさん集まってきて姿が見えなくなるところ)なんかでは、少しドラマが見えましたかね。

シャアにご執心なのを男女関係だけで見ると、やはり無理があるように感じますね。
男女関係も独立して存在するわけじゃなくて、その他の様々な事情とリンクしてるわけですから、何かに依存せざるを得なかったような境遇にハマーンが居たということなんでしょう。

そういう人生の膿みたいなものが、シャアに収斂していってしまったということかなと思ってます。
グリーン #JUGsyThY|2012/10/24(水) 00:52 [ 編集 ]
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