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西城秀樹、富野由悠季監督を語る

2012/10/18 22:41|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:8
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 西城秀樹、富野由悠季監督を語る
 「∀ガンダム フィルムブックvol.1」に収録されている、西城秀樹氏が主題歌「ターンAターン」や富野由悠季監督についてのインタビューを紹介します。



西城秀樹、富野監督を語る
1999.6.18

「∀ガンダム」の主題歌を歌うベテランのボーカリスト、西城秀樹から見た富野監督とは? なぜ彼が歌うことになったのか? そして「ターンAターン」に秘められたメッセージとは? 「歌手」という視点から「∀ガンダム」とその主題歌を語ってもらった。


HIDEKI SAIJOH●1955年4月13日生まれ。広島県出身。’72年「恋の季節」でデビュー。「ターンAターン」は通算79枚目のシングル。


「ターンAターン」には人間の関係の基本がある
 主題歌を歌うきっかけは、小林亜星先生なんです。今年(’99年)の2月の「寺内貫太郎一家」の舞台をはじめる直前、食事をしているときに「ガンダムの主題歌をやってくれないか?」と。そのときは、まだ曲も完成していないし、僕自身、「ガンダム」という作品を知っていたが観たことはなかった。それで映画版の最初の「ガンダム」を観て、「メッセージ性の強い、ヒューマンな話だな」と思いまして、やらせていただくことに。
 詞をはじめて見せていただいたとき、詞のテーマは大きな愛だとわかったんですが「ターンAターン」という言葉が理解できなかった。それで録音のときに富野監督に聞いたら、2時間かけて話してくれましてね(笑)。とっても熱くて、純粋な方です、監督は。監督のおっしゃった「ターンAターン」っていうのは、簡単に言うと「人は生まれ変わる。生きて死んで、それを繰り返すことによって自分の首を締めている現代というものがある。だが、そうではなく最初に戻るんだ」とのことでした。人間のあるべき姿、道徳の標準や基準というものを話されて「それを忘れてはいけない、新しいことをやるのではなく、それがターンAターンなのだ。繰り返すことによって人間の心の中にヒューマンが生まれる。人間の進歩になるものだ。新しいものに媚を売るのではなく、今の時代に基本をきちんとやることが新しい。みんなが憧れているもの、望んでいるものは、そういう愛ではないか」とも。富野監督が書いた詞には人間の関係の基本、感情に流されない生き方、それが現れているのではないかと思います。

富野監督の透き通った部分がみんなを動かす
 監督は貴重な方ですね。一言で言うと…うーん、透明人間かな。考えていることが見える、それから人間性も見える。「監督はこう言いたいのではないか」という部分が見えるから「透明人間」。その透き通った部分がみんなを動かしているんでしょうね。策略はあまり考えなくて、純粋にぶつけていくタイプです。でも妙に頑固なところもあって、録音のときは僕も戦いましたよ(笑)。熱い方だから録音の途中も感情が先に出て、ご自分で表現なさろうとする。でも監督は音楽に関してプロではありませんから、全体でみるとまとまりがない。だから僕らは「レコーディングがひととおり完成してから意見してください」と。でも、そういう熱い部分、僕はとても好きですね。かわいい人だなあ、とも思います。録音のあとで食事をご一緒したとき「監督は先走りすぎですよ」って怒ったら「すみません、すみません」って(笑)。いじめてきました(笑)。楽しい方ですね、憎めない人です。

監督の情熱に負けて、精いっぱいのことはやった
 CDは最初は「ターンAターン」とカラオケの2曲だけという話だったんですが、それじゃ買ってくれた人に申し訳ないと思って、カップリングの「月下美人」も入れたんです。「ターンAターン」はちょっと誇張した歌唱のテレビ用、そしてCD用の2パターンを録音していますね。「ターンAターン」がヒーローとしてのメッセージとするなら「月下美人」はロランの曲。それと「月下美人」は挿入歌にすると聞いたので、それならピアノとシンセだけの方がいいよ、と僕がアイデアを出して後日、挿入歌用にあらためて録音しなおしています。
 「∀ガンダム」では富野監督の情熱に負けて、精いっぱいのことはやったつもりです。西城秀樹という部分よりも、アニメのスタッフの一員として、みんな好きなガンダムに協力させてもらって自分も楽しませてもらった。みんなも喜んでくればいい、というのが今の心境です。
(’99年6月18日、所属事務所にて収録)

 このインタビューはついに最近知ったものですが、っ読んでまず脱帽せずにいられないのは、西城氏のプロ意識です。自己主張があり、物事もはっきり言う。それでいて驕りをならず、決してアニメを見下ろしたりせず、あくまで「アニメのスタッフの一員」というスタンスを保っている。さらに勉強心も強い。近頃アニメの歌を歌ったり漫画のドラマをやったりするのに、「あえて見えないでやりました(テヘ)」という腐れタレントは、ほんとに西城氏の爪の垢を煎じて飲ませたい。

 そして、富野監督と西城氏の話は、監督のエッセイである「∀の癒し」でも言及したことがありますが、やはり角度が違う話は興味深いですね。両方と見比べれば面白いかも。

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 さらに、挿入歌とCD用に別々録音した話は、ずばり「月下美人」と「お嬢さん、内緒話です」の違いですね。こういう経緯があったとは。ちなみに「月下美人」はシングルのほうで、「お嬢さん、内緒話です」はサントラVOL1で聞こえますので、興味がある人はぜひ。

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 また、同書に富野監督のこの話も収録されています。

●西城秀樹、谷村新司といった歌手の起用の意味は?

富野 ちょっとクラシックというか落ちついたものにしたいということがあったということで、言っちゃえば今のディスコ調に対してちょっと異議申し立てをしているという気分はあります。が、それは嫌がらせでやっているのではなくて、おおらかなものじゃなかったの? という気分を出したかった。

●詞に気に入ってる部分は?

富野 今回の「ターンAターン」に関して全体的に気に入っています。ひとつには亜星さんのフォローもあって冒頭の「時が未来に進むと誰が決めたのだ」ということから、何よりも「ターンAターン」という言葉を、言っちゃえば恥ずかしいメロディでバーンとやってくれたというのは、とても恥ずかしいけど好き(笑)。


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 また、このインタビューの後にはこんな話もいます。

「勉強のため、他のアニメソングも何曲か聞きました。アニメソングは映像で歌が出る曲、歌で映像が出る曲の2種があるが、この歌は後者。気に入っています。」(西城秀樹)



 歌が主体か、映像が主体のことかな? ちょっとよく分かりません。まあもっとも「ターンAターン」はおそらく史上稀に見る「歌詞→映像→曲」という荒業だったんですし。

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 やはり天才か、西城秀樹氏…。

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コメント
「月下美人」と「お嬢さん、内緒話です」が違うものだったと
いわれて初めて気がつきました!!!
(そりゃタイトル違えば違うわな)

ぜんぜん気にしてなくて(タイトル違うのもわかってなかった)
現在にいたります。いかにいい加減に読んでいるか。

アルバム派なんでシングルのみのカットは困るなぁ…。
まそきぃ〜 #-|2012/10/20(土) 13:59 [ 編集 ]
この話で感心して、自分もそうありたいなと思ったことがあります。
この歌を歌う前に、きちんと森口博子さんに情報収集をしている
ということが書かれてあったのを記憶していますが、
すごく感心しました。
いい意味で仕事として関わった(仕事として関われる立場にいる)西城・・・
伊達に芸能人じゃないです。

いまおもったけど、ターンエーの前奏は、クラプトンの「レイラ」
それで西城の「ローラ」
で、主人公は「ロラン」
ってこじつけかなあ・・・

いろいろあるけど、音楽の部分に関しては富野監督はとても恵まれている。
だから、新作の(?)音楽担当が誰かとても気になります。
だから僕は・・・ #-|2012/10/21(日) 07:07 [ 編集 ]
訂正です。
上記「レイラ」のギターと同じ部分は
「あなたとの~」辺りです。
前奏ではありませんでした。
お詫びの上訂正します。
だから僕は・・・ #-|2012/10/21(日) 07:18 [ 編集 ]
訂正読むまで、全然普通に「あぁあそこのことねぇ〜」とか何の疑いもなく
思っていました。自分は思い込みが激しすぎて困ります。
「レイラの」前奏部分でしたね。

>仕事の仕方
ようつべで見たのですが、エルガイムの特番で
MIOさんがファンからの質問で
「主題歌を歌うときにエルガイムの世界観を意識してやってますか?」
とか言うのがあったとき、
見てないとか、気にしてないとか言っちゃってて「あちゃー」と思っていたら
案の定か、偶然か
後半ではOPが鮎川さんに代わってしまって
それ以後MIOさんの富野作品登板は(よく調べてはいませんが)ないわけですから、
まぁ、そんな感じなんでしょうねぇと。

Vガンのエンディングの監督の超やる気のない絵コンテを見る限り
そういうところも監督のこだわりとでもいうんでしょうかね?
まそきぃ〜 #-|2012/10/21(日) 10:26 [ 編集 ]
>だから僕は・・・さん
ホントごくにしか来ていらっしゃらないですね。西城の「ローラ」などは、まあ誰もか考えたことありますね。でも成立経緯から見れば、やはり関係がなさそうですよ。縁が深いとしかいえません。
クラプトンの「レイラ」は初めて聞いた歌です。不勉強ですみません。面白い話ですね。
音楽は確かにたった一作もはずれがあった試しがありませんよね。次回のチョイスにも期待します。

>まそきぃ~さん
ありがとうございます。例のもの、さっそく活用させていただきましたw
そういう「見てないとか、気にしてない」は確かにちょっと…ですね。
だからこそと思いますが、これが富野さんが自らオープニングやエンディングの歌詞を手がけるわけなんじゃないのかと考えています。
高橋良輔監督も作詞をやっていることで、よく「あの時代の監督はしたたかで、機会があればちゃっかり何でもやる」といわれていますが、ちょっと違うと思います。作品全体をコントロールするためにも、歌手の要素で作品の完成度が下がるのを避けるためにも、作詞をやる、というのは私の持論です。
まあ極論を言えば、歌手は歌を極めれば、全てがオーケー。実際MIO氏もそのとおり美声ですしね。

まあ、MIOが「ダンバインもエルガイムも正直そんなに知名度があるわけではなく、歌が今日まで歌われているのは楽曲の力」と発言したのは、さすがにどうかと思いますね。
言っていることは間違っていませんし、井荻麟さんも創作者の一員なので別にいいかもしれませんが、それにしてもやはり、ちょっとね。
kaito2198 #L2WcHO2o|2012/10/24(水) 11:22 [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
#|2018/05/17(木) 21:17 [ 編集 ]
↑のコメント、できれば皆に公開してもらえたらと思います
間違って「管理者だけに表示を許可する」にチェック入れちゃいました
そして公開してもらえたらこのコメントは削除していただければ…余計な手間をおかけいたします…
T #yl2HcnkM|2018/05/17(木) 21:21 [ 編集 ]
昨日16日、西城秀樹さんが逝去されました。
悲しいとは言わない、そもそも私はターンAターンくらいしかリアルに彼の曲を聞いていないから。
ヤングマンなんかは有名ですから知ってますけどね。あとローラ!て連呼する曲も。ターンAの主題歌を歌う運命にあったのかななんて笑
嘘くさい悲しみなんて言葉は使いません。
素晴らしい名作の主題歌を歌ってくれてどうもありがとう!西城秀樹!
(T #yl2HcnkMさんの要請でコメントを再掲)
kaito2198 #-|2018/05/18(金) 01:49 [ 編集 ]
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