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機動戦士Vガンダム・SCOREⅠブックレット

2008/07/17 13:58|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:2
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 機動戦士Vガンダム・SCOREⅠブックレット
スコアⅠの富野と千住発言について文字起こしをしました。
改行などはすべて原文のままです。

Vガンダム総監督 富野由悠季
千住サウンドのめざすもの

今回のBGMの作曲をお願いした千住明氏の作品を、
はじめてスタジオで聞かせてもらったときに、単純に幸せだなー、と感じた。
時代とともに音楽のありようは変るし、クラッシック的な作曲でも、
今後の音楽の方向性は模索していかなけれなならない。
それを考えて仕事をしている若い才能と出会えたということは、とても嬉しいことなのだ。
クラッシック音楽をクラッシックなままでなく、
次の時代にあっても鍛えられた交響曲として創作していくためには、
なにを学び、なにをきをつけなければならないか、ということを、
今回のVガンダムのBGMは、渾身の力をこめて捜し求めていると聞こえてくる。
ぼくには、その具体的な説明はできないから、このCDを聞いて欲しい、
千住氏が語ってくれているから、といっておく。
オーケストレーションを組むときに気をつけなければならないことは、
メロディ・ラインの明確性と、それぞれの楽器の特性の重ね方とその出入りを、
音響学的原則からはじめながらも生理の波に共振するように丁寧に創ることだ、
と聞こえないだろうか。もちろん、どこかで聞いたようなフレーズが
出てきたりするのは気になるが、この種の仕事は、
時間と予算とロボット物の背景音楽という制限がくわえられているなかのものである。
この全部を、自分のものでやってみせるというのは、不遜以上に無定見である。
問題なのは、ただの真似ではなく、千住アレンジからはいっていったものが、
次にどのような独創をめざそうとしているのかという、そのこころざしである。
その試みをてたいなくやってみせる若さは、貴重なことである。
たしかに、このCDは、この種の音楽がめざさなければならないのが
いっぱい積めっていて唸ってしまうのだが、この力をVガンダムに
利用させてもらえる幸せは、ちょっと得難いものである。



音楽 千住明
「Vガンダム」その音楽を担当するにあたって…

僕にとって「ガンダム」は当たり前のように存在していた。世代的にもそれはもう代名詞的に
なってしまっているし、何よりもアニメーションが市民権を得るのに必要であった主張を、
この十数年にわたって持ち続けている。抽象的だが「ガンダム」に対する印象である。
その歴史の中で今回、僕が音楽を担当するにあたり心がけねばならなかった事、
それは音楽の質感であった。「硬質なハイテク」を超えた「リアルな木目の見える音楽」
が「Vガンダム」には必要である。より人間的なアプローチ、そして
二百年の時間の洗礼を受けてきたオーケストラの響きにより、見えない演出、
言わない主張を今後何年にもわたって残していけるのではないだろうか。
無機質なシンセサイザーの音も連続的なリズムセクションの刻みも
使わなかったのはこの様な理由からである。
さて、動物には本能的に闘争心というものがあるが、人間もまた
争いをする動物である。いつの時代でもどこの国でも悲しいかなそれは
歴史が証明している。しかし同時に人間は学び進歩する。
多くの犠牲の上にやがて正義を見いだ能力が生まれてきた。
それは「感情」を持っているからに他ならないだろう。
その昔、祖先達は「死」や「闇」などの「恐れ」を感じた時、神に祈った。
恐ろしい事、悲しい事、寂しい事、あるいは楽しい事。全ての感情を歌い、
祭り、表現し、その感情をストレートに出す中から音楽や芸術は生まれたのである。
いってしまえば創作の起源は人間の起源であり、
この「感情を表現する」事は人間の基本的な本能でもある。
現在の僕達は過去の歴史や伝統の上にある。科学技術も文化も
加速度的に進歩する全てに歴史がある、やたらにコンピューターが珍しかった
‘80年代が過ぎて、いま振り返ると大切なものや忘れていたものが見えて来る。
僕が今回オーケストラを使うのも、より人間的なアプローチをするのも
今、歴史を作り続ける「ガンダム」だから、そして何よりも
人間の永遠のテーマを扱う作品だからである事は言うまでもない。

かなり深いことを言ってる千住氏は、今見ると、富野の主張やVガンダムのアプローチに
限りなく近いと、ようやく気づいた。
音楽に恵まれた富野作品のなかでも、極めて印象深い千住サウンドは、
故逢坂浩司氏の絵と並んで、Vガンにやさしさを持ち込んだのである。
(あ、もちろん富野もやさしいけど、柔らかさはあまり無いよね、この人)


あと、富野のいつもの「僕は音響に対してまったくの門外漢でした」的な発言を見て、
ふと思いついたことですが、アニメ評論界のなかでは、一番欠けているのは、
ひょっとしたら音楽に素養をお持ちするライターなんじゃないのかな、とも思ってるのです。
つまり、音楽に対する鑑賞の目を持ちつつも、それを切り口としてアニメ評論をできる人。
そういうのはよく知らないけれど、確かにアニメの音楽をアプローチにして、
アニメを観る専門家というのは、いまだにほとんど存在してないような気がします。
もちろん、映画におけるそういう人材でさえなかなかいませんのに、
アニメにそういうのを欲しがってもしょうがないのも事実ですが、
そろそろ出てきてもいいじゃない?アニメ音楽からアニメ論をできるライターが。

たとえばこの「Vガンダム」、
作曲家は何でこの曲を作ったのか、演出家は何故この場面でこの曲を使ったのか、
これらを分析(推測?)する文章が見られたら、
きっととても面白いだろう。


コメント
私も千住サウンドは大好きです。
去年の大河ドラマ「風林火山」を見ていたのも、
千住サウンド目当てともいえるかもしれません。

>アニメ評論界のなかでは、一番欠けているのは、
>ひょっとしたら音楽に素養をお持ちするライター

ライターではないですがこのタイプだとマイスター早川氏が有名ですね。
いろいろなアニメや特撮、映画などのサントラ・劇伴の解説・構成などをなさってる音楽評論家です。
子犬 #HL3aOXhs|2008/07/17(木) 19:41 [ 編集 ]
早川優氏ですね。

ちょっとググッてみたら、いろんなサントラやアルバムに手がけた方で、評判もかなり良いらしいですが、あいにく自分が持ってるアニメやドラマ関連CDには氏が書いた文章は無いのです。

一度氏の解説を読んでみたいものですよ。
kaito2198 #-|2008/07/17(木) 21:08 [ 編集 ]
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