富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

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井荻麟作詞論 第50回「月の魂」

2015/03/31 18:49|井荻麟関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 井荻麟作詞論の記事は、富野由悠季監督が書いた作詞を語るものです。全部は100回以上の予定です。今日の第50回では、テレビアニメ『∀ガンダム』の挿入歌「月の魂」について語りたいと思います。



月の魂
作詞:井荻麟/作曲:菅野よう子/編曲:菅野よう子/歌:レット隊

月の魂(たま)よ
月の魂よ 宿れ 宿れ 宿れ
我らが魂と 宿れ 宿れ 宿れ

 この曲は監督の富野が『∀ガンダム』で書いた三番目の挿入歌だ。あくまで物語世界に存在している「肉声」として書かれた意味では、「宵越しの祭り」と似ている性質を持っている。しかし、同じく一定の「コミュニティ」を描いた歌詞でありながら、この曲はさらに一歩進んで、部族の歌とも取れる高揚感を持つものになっている。



 上にも書いたが、「宵越しの祭り」が「地方での祭り歌」だとすると、「月の魂」は「部族の降神の歌」というより原始的な要素を持っているものであろう。

 作曲に相まって、その共同体の大きさを実際にイメージすることもできよう。月への憧れを象徴し、その土着性と月の信仰を表すような描写をなされていて、一見ただの雰囲気作りとも思えるが、月信仰が実在することを踏まえて、レット隊という月の末裔なのに地球で原始的な暮らしをする出自を考えれば、正暦の地球というフィクション世界の歴史を想起させられる。また、フィクション世界の奥行きを一気に出させることもできる。

 また、レット隊の性格付けにもなっていて、曲を聴くだけでその時代錯誤感としぶとい生命力を自然的に流れてくることができるだろう。



  ところで、この曲は劇中では24話の初登場、27話のフラット踊りと爆発シーン、39話の最後の宇宙漂流の計4回で使われたが、一番印象を残すのは、なんといっても「夜中の夜明け」―ーすなわち核爆弾の爆発シーンでしょう。その意図によく分からない人もいるので、以下で少しだけ解釈を試みたい。

 そもそも、降神の歌は神を求める――つまり超越的な何かに触れることによって、生と死の狭間に近づきたい性質なので、レット隊のこの歌もまた例外ではない。となると、あのしぶとい生命力から来る力強い歌による鼓動の後ろにあるのは、逆説的に厳然なる「死」なのだろう。

 狂気の象徴とも言われる月の下で、神の歌を歌う。それはすなわち生と死の極限を求める。また、核爆弾の絶大なる威力を考えると、あのような人間ではどうしょうもない爆発の前では、人々は思わず宗教的な意味と異なる神々しさを感じるのも、ある意味当然なことであろう。そのような人智を超えた力のもとでは、人はひれ伏すしかない。

 「生と死の狭間で、神々しい圧倒的な力と狂気に震え上りつつ、生命の鼓動を感じる」という意図でそのシーンにかけたと解釈することができるし、逆にこの光景でさえ人間が作り出したことを考えて、人の愚かさに嘆くこともできよう。ただ、言葉にするとかえって陳腐化する気がしてならないので、あえて解釈に頼らずに自分の感じる気分に浸ることもいいかもしれない。



 上の話を考えると、この曲が計4回の使われ方の性格も分かってくるかもしれない。

 24話の初登場では、レット隊の顔見せとして、その場違い能天気で時代錯誤感を醸しだす。27話のフラット踊りでは、レット隊の性格を再度アピールすると共に、核爆弾の争奪戦を控えても、なお好戦な態度を示すその人類の闘争心と愚かさを暗示する。

 そして核爆弾のところは上で書いた通りとして、、39話の最後の宇宙漂流では、逆に27話と違って「死が必至な場面で、生命を謳歌する」という、まさに逆手に取った使い方をして、見事にこのレット隊のテーマを「生きても死んでも元気いっぱい」という境界に昇華してくれました。

「中国の文化部が日本アニメを有害と指名」についての全文翻訳および解説

2015/03/31 00:00|未分類TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 「中国の文化部が日本アニメを有害と指名」についての全文翻訳および解説
 昨日、日本のアニメーションと関連する出来事は中国でこっそり起きました。中国政府の文化部が、有害アニメを配信している中国のインターネットサイトを取り上げましたが、その発表のなかでは、日本のいくつかのアニメは名指しで指名されました。



 実は、この話は事実ではあるが、ニュアンスとしておそらく一般のアニメ好きの日本人が思ったのはちょっと異なります。加えて、インターネットではちょっとした話題になっているらしいですので、ここで改めてその中国政府の発表を翻訳に経由して、紹介しましょう。

 急いで1時間ちょっとで訳した上、多少眠っている状態で訳したものですので、文法や表現的に不自然なところも多々あると思いますが、内容の正確性に関してはそれほど遺脱することは無いと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。



文化部整治暴恐动漫 多家动漫网站被查(元のソース)

文化部が暴力・恐怖アニメにガサ入れ 複数なアニメサイトを調査

 先日、(中国の)文化部は「第23回違法インターネット文化活動調査および処分リスト」を発表しましたが、「土豆」「优酷」「爱奇艺」「乐视」「搜狐」「酷米」「腾讯视频」など複数のアニメ配信サイトがネット配信を通して、未成年者の違法行為や犯罪を誘導し、暴力・性的表現もしくはテロ活動を美化し、社会および公徳に害を及ぼすアニメコンテンツを提供した疑いとして、調査を受けたことが分かった。

 インターネットにおけるアニメ・マンガ市場の低俗化傾向に対して、文化部は前期ではすでに取り組みを図り、19社のアニメ・マンガサイトを処分を下した。今回の調査で処分の対象となったアニメは主に以下の3種がある。
①暴力や恐怖の内容を含み、暴力で暴力を対処する思想を宣伝し、暴力やテロ・犯罪行為を美化する、もしくは銃器の使用や爆発装置の制作、犯罪行為の行使を過度に描写する内容。たとえば『残響のテロル』では、少年が国家に報復するために爆発などのテロ行為を仕掛けるだけでなく、核兵器の原料を盗んで爆弾を作り、「世界にトリガーを引く」と公言するなどの描写がされていた。
 ②過度のグロデスクや恐怖な描写で、普通の人に極度の不快を及ばす内容。たとえば『Blood-C』では、少女が怪物と戦う際に、流血、肢体損傷、斬首などといった描写が大量にされていて、そのなかでも流血の場面が特にグロデスク的である。
 ③色情に関する要素を視聴者の目を引き、見るに耐えない低俗に満ちている内容。たとえば『学園黙示録』では、法的限界に挑戦するかのような淫蕩な性的描写をされていて、明らかに社会道徳と公序良俗に反している。

 『インターネット文化管理暫定規定』および『インターネット視聴番組におけるサービス管理規定』では、インターネットにおけるアニメ・マンガは未成年者に対して違法行為・犯罪を誘導し、暴力・性的表現・賭博・テロ行為を宣伝し、社会の公衆道徳に害を及ぼす内容を含めてはらないと記されている。
 文化部は前期の取り組んだ成果をもとに、日常におけるネット巡回の強度を上げたが、いくつかのアニメサイトは法律を守る意識が薄く、内容に対する審査がゆるく、内容に対する自主審査の義務を履行せず、インターネットを通じて違法・規則違反のアニメをアップロード・放送・拡散、リンクし、未成年者の心身的健康に極めて悪い影響を及ぼしていることを判明した。
 たとえば、(中国)国内でトップクラスのアクセス数を誇る「土豆」では、12作の「著しく規則を違反するアニメ」が拡散され、そのアクセス数は100万をも超えた。また、低年齢層をターゲットにしている「酷米」では、やはり暴力・恐怖・性的表現を宣伝し、社会の公衆道徳に害を及ぼす、「著しく規則を違反するアニメ」が8作も提供されていて、その影響は極めて重大である。

 以上の問題に対して、文化部はインターネットにおける骨幹となる執法組織を作り、国内のアニメ・マンガサイトに対して全面的に審査し、集中的に証拠を集めることによって、「第23回違法インターネット文化活動調査および処分リスト」を提供した。文化部の文化市場司の担当者によると、上述の案件は事実明白かつ証拠充分なので、関与した企業は自発的に今後の調査に協力しつつ反省することによって、自主審査の制度の健全化を図り、自粛の責任を果たすべきだと述べている。
 また、文化部はこれから重点的に以下のポイントに対して推進すると決めている。
 ①インターネット文化を管理する担当に対して訓練を取り組み、文化部の第22回、第23回の違法案件に合わせて、法規を宣伝し、内容の自主審査義務の履行に対して監督することによって、企業のコンテンツ作りおよび管理のレベルを引き上げ、企業主体の責任感を強化して、業界の自律を推進する。
 ②関連地区のコンテンツ産業に対して法律を執行する機構を作り、法律に従って関与した企業に調査・処分を行い、その結果を公開することによって、インターネットにおけるアニメ、マンガ市場に対する巡回の強度を上げて、その内容を厳しく監督する。
 ③違法アニメ・マンガ関連企業の「ブラックリスト」を作ることに躍起し、インターネットの文化および市場に対する監視を強めることによって、守る者を奨励し、守らない者を罰するだけでなく、法律に従いさらに懲罰を重くする。
 以上の措置を通して、インターネットにおけるアニメ・マンガ市場の運営秩序をさらに規範し、未成年者にとって良好なインターネット文化および環境を作るとしている。

 いかがでしょうか。一見すると、確かに日本のアニメーションをタイトルまで出して、それが有害だとわざわざ名指ししていました。

 しかし最後の段落を読めば分かるとおり、これは単純に日本アニメを槍玉に挙げるというよりも、インターネット規制の一環として取り組むことを目的にしています。また、22回の発表を読めば分かるとおり、対象は何も日本アニメに限定せず、中国のマンガやゲームなども規制対象に入っています。これらのことからも、名指しされているアニメとアニメ制作会社および制作者には気の毒ではありますが、今回の中国政府の動きはいわゆる「日本バッシング」というものではないと考えられます。

 そうは言っても、名指しされたからには、何らかの処分をされるに違いません。事実、試しに「土豆」で上の三つのタイトルをキーワードとして検索しても、以下の結果を得られるだけです。

illegal.jpg


「この検索結果は法律、法規あるいは政策に違反する内容が含まれる可能性があるため、表示することができません」

 
 この出来事は日本バッシングじゃないと知れば、次に考えるべきことは何なんでしょう。海外、とりわけ中国という世界で最大級の市場に向けて、これからも日本発のコンテンツを発信・販売したいならば、明らかに今以上に表現の限界ということに対してもっと敏感にならないといけないことです。表現の自由を論じるつもりはありません。また、中国という国の特殊性も当然承知しています。しかし、表現上の問題は何も中国に対してだけ起きるものではありません。アメリカにおけるタバコ描写なども、実は同質な問題です。その上、単に基準をクリアするだけでなく、大ヒットにしたいならば、当然もっと深層なことを考えないといけないでしょう。

 表現の自由を放棄しろということではありません。しかし、絶えずに規制を押し付けてくる権力に対しては、送り手がやれるのも、所詮自分の創作のなかで戦うことなのでしょう。この問題は何も中国に起きるだけでなく、日本国内でも何度もあった論争であるはずです。となると、表現のことに関しては今回の事件を糧にして、我々はこれからもっともっと真剣に考えないといけないのでしょう。





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富野由悠季監督からみんなへのメッセージ

2015/03/27 22:37|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:3
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 ガンダムシリーズ最新テレビアニメ作品『ガンダム Gのレコンギスタ』の富野由悠季監督が、以下のメッセージを残しているようです。皆さん、土曜日ではぜひ忘れずにラジオを聞きましょう。



富野総監督が満を持して登場!ファンラジオ「Gのレコンラジオ」最終回は3/29(日)0:30より配信! | GUNDAM.INFO | 公式ガンダム情報ポータルサイト

インターネットラジオ局「ファンラジオ」にて好評配信中の「ガンダム Gのレコンラジオ」は、いよいよ3月29日(日)0:30に最終回が配信される。

今回は、ノレド・ナグ役の寿 美菜子さんに加え、ゲストに呼んで欲しいとの声が最も多かった富野由悠季総監督が満を持して登場。収録は、寿さんとパーソナリティの石井マーク氏が富野総監督の話に真剣に耳を傾け、ダメ出しをされながらもいつもの楽しい雰囲気で進んだ。

富野総監督は作品を振り返って「どこも抜けないくらい、悪い意味で団子になってしまった。」と反省をしつつも、「これから30年ぐらい、噛めば噛むほどすごい作品になると思います。」とコメント。さらに、今回は最終回ということで非常にたくさんのお便りが届き、富野総監督宛だけでも100通以上に。その中から、「富野監督の作品をリアルタイムで見ることができて本当に幸せでした。」、「これから先も監督の作品が見れるよう楽しみにしています。」といった熱いメッセージが紹介された。また、「終わらせて欲しくないです。劇場版3部作にTVシリーズの続きなり見せて欲しいです。」という言葉には、「それは過去の方法なので、別の方法を考えたい。鋭意検討中とは言えないけど、全く可能性がないわけではない。」とも語った。

続く「Gの制作秘話」では、劇中に登場する宗教「スコード教」や「ニュータイプ」の概念、「富野総監督の女性像」についてなど、富野総監督がキャストやリスナーからの質問に次々と答えていく。さらに、多くの人からお便りが寄せられたという、第23話に登場するマッシュナー指令のグラビア写真についての疑問にも答えが。
エンディングトークでは、寿さんが「少し寂しかった。」と言うノレドの最終回について「なぜあのようになったのか。」、また「今後ベルリはどうするのだろう。」といった話も。そして石井氏から「僕監督大好きです!」という言葉もあり、作品の締め括りにふさわしい収録となった。

 それはそうとして、BDは忘れずに買いましょう。5巻以降は何かが起きるかもしれませんよ?

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『ガンダム Gのレコンギスタ』は感じるベルリ少年と、考える少女アイーダと、二人が補完し合っているための物語である

2015/03/26 21:55|富野作品感想TRACKBACK:0COMMENT:0
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 富野由悠季監督の最新作テレビアニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』はいよいよ今夜で最終回を迎えます。

 最終回直前というタイミングで、自分の今までの感想を残して、主人公ベルリ・ゼナムとヒロインのアイーダ・スルガンについて、総括的にまとめたいと思っております。

 簡単に言っちゃえば、『Gのレコンギスタ』は

今まで感じるばかりで考えたことなかったベルリ・ゼナム少年と、

今まで考えるばかりで感じたことなかったアイーダ・スルガン少女と、

二人が補完し合うための物語
です。

 それがおそらく、富野監督が書きたい物語であろう。



○感じるが、考えないベルリ

 ベルリは聡い子です。

 飛び級生という破格的なステータスが伊達ではなく、ベルリはあらゆる方面においてはすべて高い能力を示している。いつも周りをよく観察していて、他人の機敏をよく捕らえる。また体を鍛えているし、そのうえMSに操縦する腕も一級品。

 なにより、彼はいつも一番困難な局面に遭遇するが、その都度、自分がすべきかを直感的に分かっていて、すぐさま行動に移す。だから毎回生き延びられ、難局を打開することができる。

 いわば、いつも五感を全開している子だ。 そんなベルリにとって、自分がしているあらゆることは全部理屈抜きで、当たり前のことのように見える。



 しかし、時折それで間違いを起こったりもする。

 カーヒルを撃ったのは、アイーダを守るためではあるが、結果的にアイーダを傷つけ、彼女との長い間のわだかまりを作ることになった。また、デレンセンを撃ったのは、目の前の強敵を倒すためという単純な目的ではあるが、結果的に自分の恩師を殺めたことになる。

 楽天すぎる性格のためか、環境が安穏すぎるためか、ベルリは物事に対して大して考えていない。

 かの先人も言った。「考えるな。感じろ」、と。周りを感じとれることは本当に尊い。何事に対しても偏見のない彼だからこそ、遠い宇宙の彼方だって行けた。しかし、それでいて、感じるばかりだけでは何もできない。

 だから、ベルリは臨機応変に長けるが、大局に対しては本当の解決策を出せないでいる。大人のやり方に反感を覚えつつも、自分では何もできない。所詮マイクロな世界でしか対応できない。



○考えるが、感じないアイーダ

 一方、アイーダはベルリとまったく違う。

 アイーダはものすごく責任感が強い。何事に対しても悩んで、自分で解決しようとする。大きな局面に対しても、常に真剣に考えている。また人の言動を考えぬいて、その人なりを指摘することも多い。だからベルリから見れば「天才(笑)」でしかないクリムの最終目標をいち早く捉えることができたし、ノレドやラライヤに対してもちゃんと見つめていた。

 ベルリと異なるアプローチで、他人と物事を理解しようとしていて、まさにベルリと対になる性格をしている。弟に比べて不器用にも見えるが、本当の意味のマクロ的な目を持っている。

 しかし、彼女は本来爛漫な女性ではあるが、アメリアの高官の父、アメリカ軍人の恋人を持つために、考える立場が極めてアメリアサイドに傾いている。だから、他人の立場になって親身に感じることが苦手。そんなアイーダだから、旅の中ではよく頭でっかちのお姫様に揶揄される。



 そんな二人が出会って、旅に出ることによって、だんだん変わり始める。



○感じ始めるアイーダと、考え始めるベルリ

 「可愛い子には旅をさせよ」というが、ベルリとアイーダの場合はやっぱりそうだ。旅の道程中、二人はいろんな出身と立場と年齢の人にあって、今までの自分の世界に対する目を開いていく。

 また、二人は互いのまったく違う生き方を触れることができたのも、二人が変わることできた鍵というのは、いうまでもないことだ。



 今まで考えるばかりで感じたことなかったアイーダは、まるで感性の塊であるベルリに触れて、少しずつ感じることの大切さを知る。いままでアメリアの論理だけで世界を変えられると思ったが、さらに広い世界を知ると、もうそこに留まることができない。

 アイーダは生まれてから持った偏見を一つずつ捨てていく。そして、まるで魔法にかかったように、みるみるに変わっていく。

 一番顕著にそれを表しているのは、アイーダが大人の政治を見かねて、いきなり月へ行くと決意でしたときであろう。
そこには、まったく躊躇が見せずに、ただひたすら自信溢れるアイーダの姿がある。それがアイーダは考えることだけではなく、感じることも身に着けてはじめている、何よりの証拠である。その思慮に感性を加えたときに、アイーダとメガファウナはまさに無敵となる。

 そんな変わったアイーダがいるから、月だって金星だって行けた。そのうえ地球人を代表して、ムタチオンに対する覚悟を一身を受けた。その強さは、もはやアメリアのじゃじゃ馬娘の負けん気ではなく、本当にしなやかで芯が強いものとなっている。



 一方、ベルリもまたいろんなことを触れることができた。

 どこに行ってもやはりベルリスタイルを貫く彼は、地球にだって宇宙にだって月にだって金星にだって、一部の例外の時を除くと、快活のままである。そんな彼を一番影響を与えたのは、やはりアイーダなのだ。

 ベルリは彼女に対して好感を持っているが、それだけじゃない。彼は知らないうちに、自分の持てないものを持っているアイーダに惹かれたのだ。そして知らないうちに、自分が持っているものをアイーダに捧げたいと思い始める。

 この差は、二人の道を決定的に違うところへ導くことになった。

 特に、ベルリはアイーダのいきなりの月宣言を聞いて、その一見無謀としか言いようがない考えに驚きつつも、アイーダに引っ張られてどんどん前へ行く。それと同時に、アイーダが感性を伸ばし、それによってより確固ある考えを作って強くなることを自分の心からの喜びにしている。これはアイーダが憧れの人だろうと実の姉だろうと、実は関係ないことである。

 だから、ベルリは姉のアイーダに宇宙にある海の夢に見せたいし、ヘルメス財団の偉い人に会わせたい。その結果、彼は上手く出来た。自分の好きだった人は実は自分の姉ということで、ベルリはどこかで自分の成長を捨て、それを引き換えて、アイーダに成長を託した節がある。



○戦いが終わったあと

 最終話、すべての戦いが終わった後、アイーダはおそらく人の上に立つことを決意するんだろう。

 父を失った彼女だが、この大きい衝撃を受けていた世界に対しては、アイーダはきっとみんなと共に立ち上げるのだろう。まだまだ悩む癖を抜けられないようだが、すでに広大な世界を旅にしたその感性と経験は、これからも彼女が成長する糧になってくれるだろう。


 一方、アイーダの成長を望んだベルリは、きっとそんな姿の彼女を見て安心するだろう。

 そして、ベルリはきっと彼女の元から離れて、一人で旅に行くだろう。これから、自分が考える余裕を造るために、自分が成長するために、ひとりで、こっそりと、ゆっくりと…。

 今までGセルフに乗って空に舞うような自由自在な生き方しかしなかったベルリは、今度自分の足で大地に立って、自分の道を作っていくに違いない。



 なぜならば、『ガンダム Gのレコンギスタ』はそんな物語だからです。子供たちの自立を願っているのは、まさに富野監督の思いでもあるからです。

 最終話で、ベルリとアイーダ、そしてノレドたちは果たしてどんな旅の終わりを迎えるのだろう。それは自分の目で確かめるまでは誰もわからないことです。

『ガンダム Gのレコンギスタ』、劇場版決定!……が最終回の後に来る可能性はあるのか?

2015/03/25 10:00|GのレコンギスタTRACKBACK:0COMMENT:9
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 MBS系テレビアニメ、富野由悠季監督の最新作『ガンダム Gのレコンギスタ』は、いよいよ3月26日に最終回を迎えますが、多くの人は最終回を楽しみにしていると同時に、もう一つのことにとても気になるのでしょう。

 そう。果たして劇場版は来るだろうか、ということです。

 放送もまだ終わっていませんのに、もう次に期待するのはある意味失礼なのかもしれません。しかし、観たいものは観たいです。期待するものは期待しちゃうものです。誰にも止めることはできません。

 そして、このみんなが気になることに対しては、ものすごく簡単に言いますと、
『ガンダム Gのレコンギスタ』の劇場版は来るかもしれない
 と、断言したい。

 えー根拠のない話はよくないよー? と疑う人はいるかもしれません。まさしくそうです。私個人の判断で下した結論ですが、それなりの根拠があるからこそ言える話です。以下では、この話について語ってみたいと思っております。



1、総集編はガンダムシリーズの常である

  まず、劇場版が来る根拠は簡単です。ガンダムシリーズにおいては、総集編ないし新作はそもそも規定路線だからです。(参照:ガンダム作品の総集編は既定路線?

 つまり、数少ないシリーズを除いて、ガンダムであれば、総集編ないし新作がテレビ版の後で来るのは当たり前のことなんです。特に近年で見ると、例外は一つもありません。これは富野監督であるかどうかとまったく関係ありません。



2、「劇場」でやるのは直近のガンダムシリーズの傾向

 上の総集編の話を踏まえたうえで、2000年以降のガンダムシリーズは、実は「劇場版」がデフォルトとはいえます。『ターンエーガンダム』はいわずもがな『地球光』と『月光蝶』。「SEEDシリーズ」は制作者の問題でボツになったとはいえ、確実にアナウンスされましたし、「00」は周知のとおり劇場版までちゃんと作られてました。唯一、「AGE」は反響があまりだったために、劇場版を作られずに終わりましたが、それでも新作部分大量入りのOVAが制作されました。

 また、OVAでありながら特殊な商売仕方で劇場にずれ込んだ「ガンダムユニコーン」や「オリジン」をも入れると、さらに顕著に見えます。とにかく、最近のガンダムシリーズは劇場で流されるのがここ数年の方向性なのです。



3、売り上げはハードルラインに達している

 おおむね、売り上げ的な話はひたすら不毛な議論になるだけですが、売り上げの話をします。

 上にガンダムシリーズにとってテレビシリーズ後の劇場版は規定路線かのように言いましたが、やはりAGEみたいな売り上げだと、なかなか難しいところです。なので、劇場版が作れる基準を見たいとき、サンライズの別の作品に参照しましょう。いろいろありますが、直近だと、『TIGER & BUNNY 』の『劇場版 -The Rising-』というのが好例なんです。つまり、この作品の存在自体は、虎兎ほどの売り上げがあれば、劇場版は作れることを示すハードルラインの一つなんです。また、異例かもしれませんが、『スクライド』のスペシャルエディションもあります。

 そして、ガンダムシリーズの一つであるGレコが円盤で『スクライド』と同等、全体で『虎兎』と匹敵の売り上げを記録しているというのは、劇場版を作るハードルラインを越えていることに等しいです。



4、Gレコに劇場上映の実績がある

 加えて、Gレコはすでに劇場上映の実績があります。年末と最終回あたりのイベント上映を無視として、先行上映の2週間では、小館数作品としては高い推移を示しましたし、限定販売のBDも芳しい売り上げを記録しました。(参照:放送1ヶ月前の『Gのレコンギスタ』の商業的な数字を見よ

 たかがテレビシリーズの3話をつないで上映するものがここまで健闘してきたのは、なかなか無いことですし、上層もすでに一定の目に見える数字と形があるものに対しては、金を出しやすいのでしょう。



5、商品展開が好調だから

 さらに、傍証ではあるが、Gレコのプラモシリーズは現時点7月までラインナップが公開されています。シリーズ終了後でも継続的に発売されるケースはGレコがはじめてではないものの、継続的に発売されるのは好調の何よりの証拠です。

 しかも、ラインナップの内訳を見ると、まだ主役機の強化装備や人気機が控えているので、そうなると7月の後でも売れ続けていくのでしょう。 「卵が先か鶏が先か」議論に陥りかねませんのでしませんが、とりあえず「本放送の後でも商品が展開され続けている」というのは、誰も否定できない事実です。そうなると、さらに劇場版までに続くことになっても、実は何のおかしいこともありません。



6、オリジンと新ガンダムが控えている

 現時点、オリジンは一応最新に制作されるガンダムシリーズの映像となっています。過去編のOVA4作だけで、来年まで終結する予定だそうです。また、過去編がOVAであれば、一年戦争にあたるTVシリーズもあるのではないかと噂されています。まぁそれは最速でも2017年くらいになるのでしょうけれども。

 一方、「ガンダムビルドファイターズ」の好調でみんなが忘れがちなのですが、ガンダムAGEで見たとおり、ガンダムシリーズは実は「低年齢層の視聴者に訴えること」が重要な課題です。言い換えると、消費者の平均年齢層を下げる狙いは、「AGE」の失敗があるとはいえ、いまだに最重要な課題のはずです。そうでなくても、プラモ狙いのビルドファイターズとチャレンジ精神のGレコと違って、もっとバンダイ的な正当で真っ当な新しいTVシリーズのガンダムは絶対近いうちに来るのでしょう。

 しかし、オリジンがある状況では、新ガンダムもある、Gレコ劇場版もあるという三つのシリーズの同時展開はさすがに無謀でしょうから、そうなると仮にあるとすれば、Gレコの劇場版が来るタイミングは、実は新ガンダムの放送に左右されているのではないかと推測できます。



7、謎の発言とは?

 最後に、あきまんは先日こんな発言をしていました。


 これは必ずしもGレコのことではありません。そのうえ、何の関係も無い話という可能性も高い。しかし注目すべきものではある。わざわざこれを紹介したのは、安田朗さんの発言を御旗として掲げて、威張らすものではない。ただ、これを一つの徴候として、皆さんに気づいてほしいものです。



 以上の話をまとめると、すんなりと結論その1を下してもいいと思います。

推測1:Gレコは新作の劇場版があるかも

 とはいえ、今頃総集編的な映画に満足できる視聴者はもういないでしょう。加えて、『Gのレコンギスタ』のテレビシリーズはすでに超密度な物語なので、正直新作カットを追加しても、総集編的な映画にはどうしても無理があります。そうなると、大胆な憶測なのですが、逆に新作である可能性がむしろ大きいのではないかと思っています。よしんば、総集編的な映画であったにしても、ニーズを対応して相当な新作カットを入れるのでしょう。

 次に、上映時期に対しては、新ガンダムやオリジンとの連動を考えると、以下の時期が合理的であろう。



推測2:Gレコ劇場版は2015年10月~2016年10月の間に来るかも

 つまり、簡単にいうと新ガンダムが来るまでです。SEED以降、分割2クールだろうと4クールだろう、ただの2クールだろうと、全て10月開始です。そうなると、新ガンダムも今年の10月か来年の10月のどれかのタイミングで放送されるのでしょう。2016年10月までに完結しないオリジンを考えると、3つのシリーズの同時展開を避けるためにも、Gレコの劇場版はどうしても新ガンダムが来る前に展開されないといけません。

 で、Gレコに仮に劇場版があるとすれば、制作時期を加味をすれば、来年あたりの可能性はむしろ高い気もしますが、ただの総集編的なやつだと、最速では今年10月も不可能ではないでしょう。どのみち、新ガンダム展開の時期が分からない以上、特定は無理です。



推測3:劇場版製作発表は最終回後の特報かイベント上でするかも

 この点ばかりに、何の根拠もありません。しかし、なんとなくそう感じています。一応00の先例があります。そのうえ、監督である富野由悠季監督の出る頻度の高さは、なんとなくそう感じさせてくれています。鉄が熱いうちに叩かないと、という宣伝の原則で考えても、これからさらに展開されるガンダムシリーズがわいわい騒いでいる真ん中よりも、最終回というテンションを借りて発表することも盛り上がれるのでしょう。

 タイミングとしては、イベント上では一番サプライズです。しかし、拡散効果およびテレビ局への義理を考えると、やはりテレビで発表するのはしっくる来るかもしれません。



妄想:総集編OVAも新作映画も来る

 つまりSEEDと00と同じく、総集編的な新映像もあれば、完全新作となる映画も来る。これは一番理想的です。とはいえ、可能性としては低いでしょうから、あくまで妄想としてここに記します。



結論:『ガンダム Gのレコンギスタ』を応援しましょう

 結論を言いますと、Gレコの劇場版に来る可能性は大きいといわざるを得ません。おそらくですが、これは別に思い込みではありません。

 しかし、何にせよ、劇場版新作だろうと小説だろうと、皆さんの応援が必要です。円盤やプラモの売り上げでも視聴率でもいい。とにかくなんらかの行動で支持することです。無闇に若い人に金の消費を推奨しませんので、本当に好きなGレコな商品だけを買ってください。それも尊いです。そして大きなお友達の皆さんにはぶっちゃけ言います。ブルーレイを買ってください。理由は明言しませんが、ぶっちゃけ5巻以降は買わないほうが損するので、今のうちに全巻を予約して買ってください。

 布施とかの言葉が大嫌いですので、使いません。私はただ好きな作品が継続することを望んでいるから、こうして行動しているだけに過ぎません。皆さんもそうだと信じています。共にGレコのこれからを期待しましょう。





富野由悠季は16の仮名(ペンネーム)を持つ男である

2015/03/24 00:36|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:2
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 富野由悠季監督は自作『ガンダム Gのレコンギスタ』の最終話にて声優をデビューすることが判明しました。

富野由悠季総監督が新人声優デビュー!「井荻 翼」としてGのレコンギスタ最終回に出演! | GUNDAM.INFO | 公式ガンダム情報ポータルサイト

MBSほかアニメイズム枠にて、いよいよ今週放送される『ガンダム Gのレコンギスタ』の最終回「大地に立つ」に、富野由悠季総監督が新人声優「井荻 翼(いおぎ つばさ)」として初参加することが発表された。

収録は、レギュラー陣のアフレコ終了後に富野総監督がトリをつとめる形で、キャスト全員に見守られながら敢行。最終回の担当演出を務めた松尾 衡氏からは「役を作りすぎ」と総監督に対してリテイクを出し笑いをとる一場面などもあり、最終回に相応しい和やかで楽しい雰囲気で行われた。

 実にめでたいことではありますが、ここではあえて富野監督の新ペンネームについて注目したいと思っています。



富野由悠季は16個のペンネームを持っている

 ご承知のとおり、富野由悠季監督はいろいろなペンネームを持っているアニメーション演出家です。本名の富野喜幸はもちろん、富野作品を見れば必ず見かける井荻麟、斧谷稔もメジャーなペンネームです。しかし、富野監督の50年にも及ぶアニメキャリアのなか、それ以外にもたくさんの名義を持っています。以下は、時間順で順次に紹介します。

01、富野喜幸
 もう言う必要もないと思いますが、富野由悠季監督の本名なんです。今の若い子だと「由悠季」のほうが馴染みかもしれませんが…。
 「さすらいのコンテマン」の時代・脚本・演出、それから『海のトリトン』から『機動戦士ガンダム』、『伝説巨神イデオン』までの総監督のとき使っていた名義です。

02、新田修介
 富野喜幸が初めて演出・脚本を担当した『鉄腕アトム』の第96話「ロボット・ヒューチャーの巻」で使った名義です。富野青年がこれまでも『アトム』で演出助手を担当したことがありますが、初めて演出としてクレジットされたのはこのペンネームです。
 今でこそ富野由悠季の華々しいデビューと捉えていますが、当時の富野青年はテレビマンガの演出という気恥ずかしさもあって、この名義を使ったのですが、すぐにそれが無意味だと気づいたか、この後すべて実名を使ったのです。よって、
「新田修介」は一回きりのペンネームとなったのです。

03、小田良
 あまり知られていませんが、富野監督が結婚する前後、アニメだけでは食っていけないかと考えて、一時期マンガ家を目指してた頃もあったそうです。それが投稿するときに用いたペンネームです。元ネタは明かされていませんが、富野監督のペンネームの傾向から考えれば、たぶん出身地の「小田原」だと思われます。
 言うまでもなく、富野はこの後アニメに従事し続けていますので、マンガ道の挫折とともに、この名義も自然消滅しました。

04、阿佐南
 『ムーミン』のときに使っていたペンネームです。元ネタはいうまでもなく、当時この作品を制作する東京ムービーのスタジオにいる「南阿佐ヶ谷」です。この名義は意外にも一回っきりですが、ほかにもいろんな亜種が存在していた。

05、斧谷喜幸
 『さすらいの太陽』のコンテのみで見られるペンネームです。この名義使った間もなく、「斧谷稔」のほうに移行しました。「斧谷」というペンネームの由来は長年ファンの間の謎でしたが、実際は富野夫人「亜阿子さん」の旧姓で、鳥取ゆかりの苗字です。詳しくは富野ファミリーの人々 その1「亜阿子さん」を参照ください。

06、斧谷稔
 もっとも有名なペンネームの一つで、”テレビアニメ”の脚本・コンテ・演出をするときの名義です。『イデオン・ライナーノート』の頃までは謎のコンテマンだったらしいですが、記録全集などのコメントを今見るとバレバレ。「稔」の由来はどこからに関しては未だに判明されていませんが、斧谷(よきたに)を受けて、「良き田に稔る」から「稔」を取るのは一つの説としてしっくる来るかもしれません。
 ちなみに、富野監督は映画だと富野由悠季名義を使っていることが多いですが、唯一『Ring of Gundam』は例外で、短編映画でありながら「斧谷稔」を使ったのです。

07、阿佐みなみ
 『ど根性ガエル』と『ラ・ゼーヌの星』と『ダイモス』のコンテで使ったペンネームで、南阿佐ヶ谷関連の亜種のなか、いちばんよく使っていた名義です。

08、南阿佐
 『天才バカボン』の絵コンテのときに使ったペンネームです。ちなみに、この仕事は『富野由悠季全仕事』ではカウントされていません。キネマ旬報社さん、早く増補版を出してくださーい。

09、とみの喜幸
 なんかペンネームを使った気がしませんが、やはりペンネームの一つです。世界名作劇場や『未来少年コナン』などで使った名義です。『ラスカル』ではなぜか同時に「とみの喜幸」と「富野喜幸」を使いました。

10、富野幸喜
 実は、これはペンネームではなく、「カルピスまんが劇場」の『山ねずみロッキーチャック』のときの誤植です。そのままオンエアでクレジットされましたので、ここではあえてカウントします。

11、井草明夫
 『無敵鋼人ダイターン3』のみで、コンテ・演出・作画監督として使ったペンネームです。『無敵超人ザンボット3』は作画監督を設けていなかったため、画がめちゃくちゃ回もまちまちという反省から、『ダイターン3』からは作画監督を設けましたが、それでも人手不足なので、富野監督も仕方なく作画監督を勤めたという始末です。
 あ、ちなみにここでウンチクさせていただきますと、富野監督は『ザンボット3』、『ダイターン3』、『ガンダム』、『イデオン』では原画を担当したことあります。また、『ザンボット3』のときは動画も一緒にやったという。あと、亜阿子さんも『ガンダム』で仕上げのバイトをやったらしい。
 元ネタはもちろん「井草」からです。

12、日本サンライズ企画室
 これは富野監督のペンネームじゃないですが、富野監督が作詞した「行け!ザンボット3」「カムヒア!ダイターン3」「トッポでタンゴ」はこの名義で発表されたものなので、ここでもカウントします。ちなみに、「宇宙の星よ永遠に」は富野作詞ではありません。(※「行け!ザンボット3」についても諸説あり)

13、井荻麟
 もっとも有名なペンネームの一つです。『機動戦士ガンダム』以降作詞のとき使っている名義です。富野監督はこのこの名義で大量な作品を残っていて、詳しくは富野由悠季作詞一覧を参照ください。元ネタはサンライズのいる上井草が「井荻」駅の「となり(隣)」です。

14、富野由悠季
 『戦闘メカ ザブングル』以降、あらゆる活動で使ってる名義で、間違いなくもっとも有名なペンネームです。『ザブングル』以降の総監督、『ブレンパワード』のテレビアニメ脚本、映画/OVAの脚本・コンテのほか、小説・エッセイなどもこの名義で発表します。
 あと、誤解されるがちですが、富野監督本人は別に改名していません。本名はあくまで「富野喜幸」です。

15、下井草伊井乃弼
 サンライズ共同のペンネームといえなくもない名義です。『OVERMANキングゲイナー』のとき、さまざまの伝説を残した悪名高い邪神……というのは一般の評価ですが、当時作画監督を勤めた方は上手くやれませんでしたので、富野監督が仕方なく作画監督的な役割をやったといわれています。ゆえに、監督のペンネームじゃないけど、ここであえてカウントします。
 元ネタはそのまんま「下井草」。

16.井荻翼(つばさ)
 2015年3月26日Gレコ最終話に声出演とする富野由悠季監督の最新のペンネームです。苗字の井荻は上と同じく井荻駅から取ったものです。名前の「翼」に関しては、おそらく自分の作品である『リーンの翼』から取ったものだと思われます。二つのペンネームに合わせると「麟の翼」になりますから。



 以上の16個名義は、富野監督が50年以来使ったことあるペンネームです。ほかにも可能性がある名義はありますが、本文はあくまで確定したものを扱うだけですので、どうかご了承ください。

 なお、富野監督が中学時代以来、短歌などを作るとき用いる「芥子」という雅号もありますが、基本的に公で使われている名義ではありませんので、ここではあえて入れないようにしました。

声優男子。声優男子。


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スタンド、アップ、トゥ、ザ、ビクトリー! 富野由悠季『機動戦士Vガンダム』、ブルーレイBOXが7月から発売!!

2015/03/12 11:36|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - スタンド、アップ、トゥ、ザ、ビクトリー! 富野由悠季『機動戦士Vガンダム』、ブルーレイBOXが7月から発売!!
 1993~1994年に放送された、富野由悠季監督による傑作アニメ『機動戦士Vガンダム』は、ブルーレイBOXになって帰ってきました! 詳しい内容は以下を読んでください!



 そして、このコメントである。

PRODUCT|機動戦士Vガンダム
v-bd-top.jpg

何がダメなのか探してください。

この作品は全否定したいと思っているものです。このような結果になったのは、全て監督の責任です。何かの間違いでこのBlu-rayで見た方は『機動戦士Vガンダム』の何がダメなのかを探してみてください。そこから気付ける人がひとりでもいらっしゃればBlu-rayとして出した意味があると思っています。

総監督 富野由悠季

 せんせーい、ダメなところって、最後のカットの撮影ミスのことですかーー? それとも最初の4話のことですかー?

 と、冗談はほどほどにして、実をいうと、富野監督はかなりこの作品が好きです。しかし、怨念を篭らせてしまった上、上で言ったような修正の機会もないままで20年も経ってしまった苦渋さは、作家にとっては決定的に否定したいものに違いません。

 しかし、この作品を見たことある方ならば分かるはずです。この作品は決してそんなにひどいものではありません。それどころか、非常に面白いものです。また、これほど凶暴さとやさしさが同居しているフィルムも稀有です。そもそもVガンダムはまったくダメな作品だったら、ダメなところを探しようがない。つまり、Vガンダムはちゃんと魅せて見れる作品だからこそ、そこに含んでいる問題意識をぜひ視聴者には気づいてほしいわけです。

 だから、見たことない方もぜひ見てください。そうすれば、上の言葉の本当の意味も分かってくるはずです。面白いからオススメです。



 あと、商品の中身はこうなってますので、気になる方は上の公式サイトにて確認してください。

◾ニューマスターポジフィルムによるHDテレシネ&HDリマスターを実施! 最新の技術によりVガンダムにおける最高画質を実現!
◾制作には豪華スタッフ陣が集結!
キャラクターデザイン:逢坂浩司『機動武闘伝Gガンダム』
メカニカルデザイン:大河原邦男『機動戦士ガンダム』/カトキハジメ『機動戦士ガンダムUC』/石垣純哉『マクロスF(フロンティア)』
音楽:千住明『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』
◾『機動戦士Vガンダム』初のオーディオコメンタリーを実施!
◾Boxアートはカトキハジメによる描き下ろし!インナージャケットも豪華スタッフによる新規描き下ろし!
◾スタッフのインタビューなどを収録したブックレットや貴重な画稿を多数収録した特製イラスト集も封入!


 最後、慣例の..................見てください!!




73歳大型新人富野由悠季、『ガンダムGのレコンギスタ』最終話にて声優デビュー!!!

2015/03/05 22:17|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:2
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 73歳大型新人富野由悠季、『ガンダムGのレコンギスタ』最終話にて声優デビュー!!!
 3月5日の夜、日本国東京都の秋葉原にあるガンダムカフェでは、「夜のG-レコ研究会 ~ORIGIN VS G-レコ プロデューサートークショー~」というイベントが開催されましたが、イベント中ではGレコの小形プロデューサーは衝撃的な発言をしました。


 それによると、Gレコの最終話ではなんと富野由悠季監督が声を当てることになりました。


 アフレコ自体は10日ほど前終わりましたので、あとその演じるキャラのビジュアルを待つのみですね。



 ちなみに、最終話のタイトルは「大地に立つ」だそうです。『ガンダムGのレコンギスタ』最終話「大地に立つ」ですか、いろいろ感慨ですね。

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 かの宮崎駿『風立ちぬ』の庵野秀明氏に続いて(こっちは主役だが)、富野監督も声優をやるかと思えば、思わず胸が熱くなりますね。こうして本筋と関係ないところでも楽しめるのは、やはりなんだかんだ嬉しい話なんですよね。

富野監督と一緒に『Gレコ』の最終話を観ようぜ! 完結記念イベントに鑑賞会&トークショー

2015/03/02 21:45|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:2
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 富野監督と一緒に『Gレコ』の最終話を観ようぜ! 完結記念イベントに鑑賞会&トークショー
 こんなイベントがあります。東京人は早く行け。


News|ガンダム Gのレコンギスタ

物語がクライマックスに近づき、3月末にはついに最終回を迎える『ガンダム Gのレコンギスタ』。
その最終回を、関東最速で富野総監督と一緒に観よう!というイベントが、3月27日(金)新宿ピカデリーにて開催することが決定しました!
同イベントでは、さらにキャスト・制作スタッフによるトークショーも実施予定!
詳しい詳細は、後日あらためて公式ホームページ等で発表させていただきます。お楽しみに!

【タイトル】『ガンダム Gのレコンギスタ』完結記念ナイト ~富野総監督と一緒に最終話を観よう!~
【 場 所 】新宿ピカデリー(東京都新宿区新宿3-15-15)
【 日 時 】2015年3月27日(金)夜
【内容(予定)】第24話~第26話(最終話)上映(富野総監督と一緒に鑑賞)
         キャスト・スタッフによるトークショー

 先行上映、年末上映に続いて、最終話上映も来ました。しかも今回は富野監督と一緒に見るチャンスです。見逃す理由はありません。

 遠い海外の台湾人ごときに行けそうにありませんので、皆さんはぜひ代りに楽しんで行ってください。


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