富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

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富野由悠季監督の「アンチは時間の無駄」というコピペのデマ問題を改めて説明

2012/04/29 09:22|富野雑談TRACKBACK:0COMMENT:26
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 ここ2年くらいずっと見てきたが、本来私が関与すべき話じゃないが、もう見かねたのでここで改めて記事にして話したいことがあります。

 アニメに関する情報やブログを見てると、時々下図のコピペを読めることもあるかもしれませんが、ここで改めて言いたい。緑色の縁に囲まれて、エセな口調で書かれている文章に、富野監督の頭画像を加えている、この富野由悠季監督がアンチを諭すと称するコピペ画像は、完全なデマです。富野監督は一度もこれを直に発言したことがありませんし、そもそもインターネット上のアンチうんぬんの話もしたことがありません。

77122fe5.jpg



 そもそもこのコピペが出回り始まるのは2010年のことで、最初は2CHのガンダム系のスレを中心に張られていたが、誰も相手しなかった。

 それから一時落ち着いて、自然に消滅したと思ったら、また別のアニメ系のスレやブログに拡散しはじめた。当然というか、一般のアニメファンや騒ぎたいだけの連中はそれほど富野監督の発言に詳しくなかったので、これをまんまと信じちゃう人も増え、コピペも出来が悪い紛い物から、たちまち「大御所が痛烈にネットのアンチを批判する御託」になって、そこからさらに広まっていた。今となって、このコピペは一部の本当に知らない人か、悪意で煽りに使いたい人が使っているものとなっている。

 実は、当時私もよく2chなどを見ていました。そこどころか、覚えている限り、ひょっとしたらこのコピペが初めて貼られた(誕生した)瞬間を目撃したのかもしません。詳しいことに、当時はこのあからさまな捏造にまったく気にしなかったので、当時このコピペを保存しなかったが、少なくともここでははっきりと言えます。

 2010年年間、富野監督はこんな発言をしたことがないどころか、アンチという言葉を一度も使ったことがない、と富野監督のあらゆるメディアでの発言を追ってきた私が断言できます。

 だから、知らずにこの富野監督のアンチうんぬんと称するコピペを貼ってしまった、良識があるあなたは、もしこの記事を読んだら、もうこれ以上信じるのも、貼るのもやめてください



▽続きを読む▽

仮想一年マラソンアニメ:〈富野由悠季小説〉シリーズ

2012/04/25 01:15|富野雑談TRACKBACK:0COMMENT:8
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 〈古典部〉シリーズという企画を見て、思わずもし「富野由悠季監督の未アニメ化小説を中心に、1年・4クール・52話という構成で成立したら」という妄想記事を書きました。

 「未アニメ化」の条件縛りということで、ガンダム作品を排除して、以下の作品をチョイスしました。

ファウ・ファウ物語(リストリー)
万丈シリーズ
シーマ・シーマ
アベニールをさがして
ガーゼィの翼
王の心


 以下は完全に自分の妄想に基いたものですが、人によってネタバレになるかもしれませんので、どうかご注意を。



ファウ・ファウ物語:4話
ファウ・ファウ物語(リストリー)small

原作/2巻

 バイストン・ウェルで生まれたばかりのフェラリオ「ファウ・ファウ」が、間違って地上に生まれて、あちこちで大騒ぎを起こした話。4話を起承転結という王道に則った構成をしました。

第1話:誕生~エミコ家族との色々

第2話:学校での大騒ぎ~開かずの間

第3話:テレビ局のドタバタ~世界のビッグニュース

第4話:屋久島へ~帰還

(注:あくまで4話の場合を仮想したものです。正しい章節はこちらから→



万丈シリーズ:4話
破嵐万丈シリーズsmall

原作/4巻

 破嵐万丈が私家探偵となって帰ってきた! おなじみの美女助手も登場する。原作は1巻に1つのケースという構成なので、4話でちょうどいい。

第1話 薔薇戦争
 超過激環境保護団体「CG」とアンチCG団体「ポルタ・ニグラ」の抗争と対抗するべく、私家探偵・万丈が出動! 美人助手はもちろん、ギャリソンも登場するぞ!

第2話 憂鬱ミュージアム
 老婦人への暗殺脅迫およびミュージアムの経営権をめぐって、万丈がふたたび出動。しかし、犯人はなんと老婦人の縁者…!?

第3話 ヒットカップル
 レズビアン・カップルふたたび。万丈が出動し、CGとポルタ・ニグラは躍りだす。

第4話 愛はシベリアから
 ロシアの商業スパイが日本企業の機密を盗み出した! シベリアまで追いかけた万丈一行が、商業スパイを追いつつ、「真夏の夜の夢」まがいな恋の大混戦に巻き込まれる。最後はやっぱり愛が勝つ!?

(注:あくまで4話の場合を仮想したものです。正しい章節はこちらから→



シーマ・シーマ:9話
シーマ・シーマsmall

原作/3巻

 砂漠とを浮遊大陸を舞台にする貴種流離譚。原作に膨らませる余地が多くありますが、ほかの作品もあるので、仕方なく割愛。だいたい1巻のボリュームを3話で消化するという構成。

第1話 砂漠から
 17歳誕生日での襲撃とケンサの旅立ち。

第2話 スタンド・アップ
 ケンサは旅の先、ある少女セン・セートと出会った。そして惹かれた。

第3話 敵たるシース・シマー
 敵の傭兵でいつかのし上がりたい青年シース・シマーが、野心をもってケンサと交戦する。

第4話 潮の香り
 共に理想を抱いてる者と合流し、ケンサはさらに前に進む。

第5話 アイランド
 激戦の末、ケンサたちは新しい仲間と共に、ようやく空への翼を手に入れた。

第6話 ドウロウの翼
 ケンサたちはついに空に飛んだ。しかしその同時に、ドウロウがいよいよ侵攻の翼を広げた。

第7話 飛行船ヴェテール
 老臣と隣国の助けで、ケンサは“黄金の網”を掲げて革命を宣告し、旧都アーデアスを目指す。

第8話 母の王宮
 ケンサたちはついに王宮にたどり着いた。その目指す先には母メイハーサンがいる。

第9話 栄光の先
 帰還を果たしたケンサたち。その後の選択は。

(注:あくまで9話の場合を仮想したものです。正しい章節はこちらから→



アベニールをさがして:9話
アベニールをさがしてsmall

原作/3巻

 富野小説において唯一のSF作品。前作と同じ、だいたい3話で1巻を消化するという構成。

第1話 アンノウン
 サージェイが支配する日本に、突然謎の機体とパイロットが襲来。導かれたように現場に到着した少年オノレ、軍人笛吹、そして流れ者のフール・ケアが見たのは、一人の男の死と、彼が残した「アベニールをさがして」という言葉だけだった。

第2話 チェイス
 成り行きで一緒にいた三人の前に、今度謎の機体「アラフマーン」を奪い返すための軍隊が空から現れた。笛吹らは交戦し、やがて宇宙まで上ることになる。

第3話 スターバスター・プロジェクト
 宇宙にまで上った笛吹らがまず到着したのは、「スターバスター・プロジェクト」という人類史上最大のプロジェクトを運営するスペースステーションだった。しかし、平和の一時は長くない。

第4話 アラフマーンが見せるもの
 日本秘蔵の宇宙戦艦ショウカクと合流したオノレと笛吹らが、再び敵と交戦することに。その戦いのなか、アラフマーンは神秘の力を発揮する。

第5話 コスモ・クルスの響き
 スペースコロニーにたどり着いた一行が、コスモ・クルスという宇宙に誕生する宗教を知り、そこの教会に行った。その教会には、アベニールという巫女がある。

第6話 まちがった乗り手
 敵は笛吹が倒れている間に襲来する。代りにアフラマーンを乗って襲撃したオノレが、新たな体験をした。

第7話 三つ巴の空域
 オノレたち、コンラッド部隊、そしてネフポ。三者三様、それぞれの思惑が渦巻くこの空域で、オノレが感じ取ったものとは。

第8話 集合させられた者
 もう一人のアベニールに会ったオノレたち。そんな彼の前に、ついに最大最強の敵が出動した。

第9話 肉の鎧にもたされるもの
 限界の戦いのなか、人が散ってゆく。アフラマーンが人にもたらすのは? そして真のアベニールとはいったい?

(注:あくまで9話の場合を仮想したものです。正しい章節はこちらから→



ガーゼィの翼:14話
ガーゼィの翼ALLsmall

原作/5巻

 非アニメ化限定と言いながら、この作品を入れたのは私心だと認める。しかし、ソレを無かったことにしたい。

第1話 異世界 
第2話 敵影
第3話 河下り
第4話 聖戦士
第5話 光る翼
第6話 タウラッド
第7話 恐獣軍団
第8話 翼再び
第9話 ハッサーン・サン
第10話 冬越し
第11話 天と地をつなぐ木
第12話 世界樹炎上
第13話 戦場を走る花嫁
第14話 留美子へ
(注:あくまで12話の場合を仮想したものです。正しい章節はこちらから→



王の心:12話
王の心small

原作/3巻

 天翔伝説の源、アウラ・エナジィが支配する大地のもとで、亡霊と化した老王が見守った王家のお家騒動と大地の行く末。富野由悠季の最高傑作小説。1巻を4話くらいでじっくり消化する。

第一の物語 アカイアーの復讐
 グラン王の末娘アカイアーが自分を差し出すことに引き換えて、復讐を果たし、そして自分を放逐する。

第二の物語 アジャリ・ビィー
 勇猛な三男ダラーミエルが絶世の美貌を持つ敵国の女術士アジャリ・ビィーと恋に落ちる。しかし、そんなアジャリ・ビィーには恐ろしい秘密がある。

第三の物語 ゴレンゴン哀歌
 恋仲の従兄妹でありながら、親族の敵対で切り裂かれたフラムロードとライラ。しかし、そんな人々の悪意が、伝説の妖怪ゴレンゴンを呼び覚ました。

第四の物語 カロッダの俊英 
 王族の末子でありながら俊英と呼ばれるマラーク・ゼヌニム。そんな彼は最前線で敵と交戦し、純粋な女奴隷レリエルを拾った。

第五の物語 フラムロードの世
 新王フラムロードの治世のもとで、カロッタはさらなる繁栄を遂げる。しかし、その暗には蠢く邪悪があった。その者は王族の貴公子、ネスジアだ。

第六の物語 乳首
 カロッタから遥かに離れたところに、一人の老人と一人の少女がいた。少女はグラン王の庶子で、その名もエイシェト。そんな彼女の身に、神は残酷なイタズラをもたらした。

第七の物語 クワウンゾゥ
 敵対の大国グッダーザン国が軍事力をもってだんだんカロッタに脅威をもたらした。そんな折、敵国のクワウンゾゥ王がなぜかカロッタに乗り込んだ。その裏には、ネスジアことメスジアの暗躍があった。

第八の物語 メスジアの香り
 敵国とのいざこざも止まないうちに、メスジアはさらに仕掛けた。フラムロードの王位就任に不満を持つ旧王の王妃たちが、野心のために手を組みクーデターを画策し、わが子を王位に就かせようとする。

第九の物語 蠢動
 国の男がグッダーザン国の侵攻を備えている隙に、メスジアはレリエルのみならず、王妃のライラにも手を出せようとする。メスジアは両国の要人を取り入れ、全土の併呑を企んでいる。

第十の物語 女たちの血脈
 メスジアの暗躍も虚しく、あと一歩のところですべて破算になった。これにより、カロッタとグッダーザンの全面衝突は避けられない局面に。そして愛する者を失った若き勇者たちは、国の安全のため、大地飛翔の理想のため、敵を迎え撃つ。

第十一の物語 メスジアという王
 クワウンゾゥ王をも屠ったメスジアは、グッダーザン国を乗っ取って、カロッタに宣戦する。大地は、ついに戦火に包まれた。

第十二の物語 彼方の三星物語
 カロッダの若き勇者たちは必死の反撃を試みるが、倒すべき相手はあまりにも強大であった。果して若き者たちの運命は。そして天空への扉は開かれるのか。

(注:あくまで12話の場合を仮想したものです。正しい章節はこちらから→



 いかがでしょうか。こういう構成でなら、1年さえかけば、一気に富野小説を6作も完走できます。ぜひ見たいものでしょう。今回の妄想記事に何かご意見があれば、ぜひぜひ拍手やコメント欄で教えてください。ありがとうございます。

唐辺葉介って知ってますか?

2012/04/22 16:02|日常話TRACKBACK:0COMMENT:3
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 最近いろいろ有って、思い切って小説家・唐辺葉介氏のちょっと前の作品を予約しましたも、どれも絶版で涙目です。






 仕方なく、『犬憑きさん』は公式サイトで第1章の試し読みをしました。

犬憑きさん - 小説 - ガンガンONLINE -SQUARE ENIX-



 うーん、やっぱりいい。この調子で残りの作品も一気に見ちゃおうかな。しかしこの作者の心理描写はホントに抜群に上手いな。文章も老練ですし。






 はっきり言って、うかつに触っちゃいけない作者なのですが、気が向いたら少し感想くらいは書くかもしれません。

▽続きを読む▽

次のガンダムへの必勝の一手 富野由悠季が持つ秘策とは?

2012/04/19 03:23|富野雑談TRACKBACK:0COMMENT:14
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 今日は、次のガンダム作品への必勝の一手について考え、そして富野由悠季監督の新作こそ、『AGE』以降のガンダムシリーズが起死回生の鍵という話をしたいと思います。



 最近、こんな記事を見つけました。

翔べ!ガンダム 「クールジャパン」の将来占う試金石に

 初代ガンダムがテレビ放映されたのは1979年4月。その後33年がたち、ガンダムはバンダイナムコの屋台骨を支えるキャラクターの一つになった。売上高は年によって波があるものの、グループ全体で300億~500億円をたたき出す。

 勝因は、ガンダムを世代を超えたキャラクターに育てたことだ。サンライズの宮河専務は「『オールウェイズ・ビギニング』(いつも始まり)を合言葉に、初代ガンダムに固執せず、新たな世界観や主人公のガンダムを作り続けてきたこと」と説明する。この考えが30年以上たっても、新たなファン獲得につながっている。

 これに関して、ぶっちゃけ言えば「試行錯誤して色々とやってみたけれども、結局ガンダム以外にはメガヒットを出せなかったから、そこに頼らざるを得なかった」ともいえますが、今業績はかろうじてバンダイの一番の稼ぎ手と言えても、本当厄介なのは、そのガンダムもだんだん新しいファンを獲得しなくなっていることです。

 ご存知のとおり、現在OVAにて展開中の『ユニコーン』も、アニメ企画中の『オリジン』も、いわば旧作の要素を使って懐古の情を訴える作品で、一定の支持を得るものの、結局新規ファンを獲得するのに難しいと思われます。バンダイやサンライズにとっても、それらがたとえ好調であっても、本命はむしろテレビ放映の新ガンダムにあります。

 しかし、このようにバンダイとサンライズが強い期待しているテレビ放映の新ガンダムも、新しい世代の新規ファンの獲得を期待されているものの、『ガンダムAGE』の現状を見れば、とてもその目標を達成できるとは言いがたい。プラモの売上、アーケードの展開、視聴率、ソフトウェアの枚数など、どれから見ても苦戦を強いられているように見えます。

 『AGE』の特徴ともいえる「3世代100年間戦争」という設定は、もともと「新規ファンを獲得する同時に、旧来ファンの興味をも引く」というコンセプトのもとで作ったものだったのですが、今が判断するのはいややか早計かもしれませんが、どっちもつかずっていう竜頭蛇尾な結果で終わる恐れがあります。バンダイとレベル5が意気揚々で立ち上げたプロジェクトの惨敗によって、そのコンセプトも「どうせ失敗する」という烙印に押される可能性があります。しかし、それがとんでもありません。

 富野由悠季監督の言葉を引用するまでもなく、もともと1stガンダムは大人向けも子供向けもない作品だった。いや、むしろ大人も子供もターゲットに設定する作品だったんです。これが、富野監督が『1stガンダム』から始まって、最新企画『Gレコ』に至るまで、一度も変えることがなかった原理原則です。事実、このような富野監督が作った宇宙世紀のガンダムに魅了されているファンは未だに数多くいます。

 つまり、『AGE』の失敗はあくまで『AGE』が作品としての失敗であって、コンセプトとしての失敗ではない



 では、どこがいけなかったのでしょうか。

 平成三部作を見ても、21世紀後のガンダムを見ても、一つだけはっきりすることがあります。たとえ一時的に人気があっても、結果的いえばどれも結局だんだん縮小して、宇宙世紀に敵いませんでした。つまり、現時点では宇宙世紀と関わる作品(この際『∀』を含める)以外、何作も継続的に使える世界観を立ち上げたガンダム作品は一つもありません。もっと強く言えば、その世界観がリアルタイムでは3年以上に続く試しはありません

 逆に、宇宙世紀に繋がっている『クロスボーンガンダム』は漫画発の作品であったにも関わらず、原作から15年経て、プラモ、ゲーム、漫画などで幅広く展開されて、人気がブレイクして当初よりリバイバルした作品とはいえます。『閃光のハサウェイ』は小説ですが、やはり未だにファンも多く、今年twitterのアニメしたいアンケートでは上位を占めた結果を示しています。

 以上を簡単にまとめると、一つの結論を下すことが簡単です。宇宙世紀と関わるガンダム作品が、比較的に勝算が大きいです。



 とはいえ、宇宙世紀はある程度の広がりがあるものの、ある意味ではすでに限界に来ているのもまた事実です。これもバンダイとサンライズはなぜ今回大胆に『AGE』という挑戦をしたわけでしょう。ですから、宇宙世紀からの脱却も必要とされています。

 ではどうするべきか。答えはそれほど難しくないと思います。一見二律背反の路線を融和すれば良いのです。つまり、宇宙世紀と繋がりを持ちつつ、新しく展開される世界観を作ればいい



 最新作『AGE』で例にすると、「100年間3世代戦争」という設定は一見に壮大ではあるが、よく見れば分るとおり、正直はそれほど広がりのないものだった。さらに、実際の出来を見れば、広がる余地もほとんど本編に殺されるのも誰から見ても明らかなことだった。ですから、どのみち新しいガンダムに挑戦するなら、新しい世界観を作りつつ、少しだけでも旧来の世界観にも繋げる作品のほうが良いに決まっている。一見無茶なことだが、そのほうの成功率もいきなり100年間3世代戦争を仕掛けるより高いから、むしろアンパイだといえる

 言うは易く、行うは難し。路線が正しいからといって、そうした作品は今までガンダムには無かったじゃないか。それに、誰がこんな作品を作るの? もちろん、富野由悠季監督です。なぜならば、彼はすでにこのような企画案をいくつか備えています



 今、富野監督は『Gレコ』という企画を進行しています。これがどのような作品になるのか、正直いまのところはまだ判明できません。しかし、「Gレコ」以前、富野監督はすでにいくつかの世界観を想定したのです。これらは、ガンダムにおいてはすべて独立かつ新しい世界観となっています。富野が考えた構想としては、以下のとおりです。

1.リアルGガンダム(仮題)(通称「リアルG」) 2007年
 
2.Ring of Gundam(通称「リングG」) 2009年 ※ガンダム30周年記念フィルム、イメージトレーラー

3.ROGと∀の間の話(仮に「AFTERリングG」) 2009年

4.はじめたいキャピタルGの物語(通称「はじめたいG」) 2010年 ※2011年「Gレコ」に改題?

 しかも、公開された情報を読めば分ることは、これらの作品はそれぞれ独立する新しい世界観を持ちつつ、すべて宇宙世紀と繋がっていて、そのうえ年代や設定の関連性を持っています。これにより、今まで『V』(もしくは『ガイア・ギア』あるいは『Gセイバー』)以降まったく語られていない宇宙世紀シリーズは、たちまち『∀ガンダム』まで繋ぐ数千年も続く一大宇宙サーガとなっていました。より分りやすくするため、これらの企画をいくつかの要素を分けて、以下に整理してみました。

作品名

機動戦士
ガンダム
を始めて多数

はじめたい
キャピタル
G
の物語
(=
Gレコ?)

リアルG
ガンダム
(仮題)

Ring of Gundam

AfterリングG

ガンダム

年代設定

宇宙世紀

宇宙世紀より
1000年以上の時代

ガイア・
センチュリー
GC

リアルGに
隣接

正暦(CC

キー
ビジュアル

スペース
コロニー

螺旋状宇宙
エレベーター
「キャピタルタワー」

最後の
コロニー
流刑の「エクスペイレイトランド」

ナノマシンが作った
「リング・コロニー」

キーワード

ニュータイプ

「G」

武器狩り
(アームレス化)

アムロの遺産

黒歴史

キャラクター
の行動原理

それぞれ

現時点では
判断不可能

エクス(戦争犯罪人)の
侵攻の阻止

人類救済の
ヒントを探す

月と地球の
共生共存

物語の目的

いろいろ

有限の地球で
人類がいかに
永遠に
存続する?

旧世紀以来のしがらみから解放

太陽系の外へ
旅立つ

全否定しつつ
全肯定

テーマ

君は
生き延びる
ことできるか?等々

10万年後の
地球でも
君たちが
生き延びる
ために

希望ある
新世紀を
迎える

絶望
しなければね

全体主義の
脱却

命の
めぐりくる


 こうして表にしてみれば、富野監督の世界観作りははっきり見えますし、その年代設定、キービジュアル、キーワードやテーマなどは、どれでも強烈かつ見やすい形で示しています。

 あくまで構想もしくは企画案なので、どういう流れかは確かに明示されていないものの、実際富野監督のメモやその内容に散りばめた設定の流れを汲むと、明確に「繋がり」を見えます。概ねいうと、だいたい「宇宙世紀→はじめたいG→リアルG→リングG→∀」という形になっています。言い換えると、『∀ガンダム』に至る道程は、ものすごく曖昧な形だけど、すでに提示されていたんです。だからこそ、宇宙世紀の延長線にいながら、宇宙世紀じゃない新たなGの世界観を作ることになります。

 こういうのを見れば分って頂けると思いますが、正直『AGE』のような、設定したけれども広がりがない(=一作きり)3世代100年間戦争よりも、このように富野の『はじめたいG』、『リアルG』、『リングG』、『AfterリングG』といったような「宇宙世紀の延長線にいながら、宇宙世紀じゃない新たなGの世界観をベースにする作品」をアニメ化するほうが、よほどガンダムビジネスの延命になると思います。



 こうした意図は、何も富野監督が好き勝手に作った結果ではなく、まして偶然の産物でもありません。リンク先でリアルGの企画を読めば分ると思いますが、富野が2007年に「リアルG」の企画を考えるときは、すでに『ユニコーン』や『00』の後ということを意識していました。『はじめたいG』および『Gレコ』で宇宙エレベーターを導入して舞台のキービジュアルにしたのも、いわゆる「アナザーガンダム」をも包括した思考によるものです。

 それだけでなく、宇宙エレベーターの導入はさらなる意味があります。『はじめたいG』の話に宇宙世紀を言及したのも、新作を作りつつ、宇宙世紀を補完・再構築・再生するためのアイデアだと思われます。

 つまり、富野由悠季はすでにガンダムの次になる一手が、「宇宙世紀と関連性を持ちつつ、完全に新しい世界観のガンダム」であるべきと想定し、そのような作品を作ろうとしています(富野自身はこれを「ガンダム的じゃないガンダム作品」と呼んでいる)。

 繰り返しになりますが、『AGE』でサンライズが試した「3世代100年間戦争で、違う世代のキャラで旧来ファンと新規ファンにそれぞれ投影させ、新しい子供ファンを獲得しつつ、古いファンをも鷲掴みする」よりも、「新作を宇宙世紀にリンクさせ、旧来ファンと新規ファンが共存できる世界観を作る」ほうが、最終的に両方で良い結果を得られると思います。メリットははっきりに見えます。つまり以下の構造です。

旧来ファンの思い出

宇宙世紀

 

外伝を作れる狭間の増加

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在放映の

新作の前史と

定義

旧来ファンが新作に対する好意

新作への消費の拡大

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世代間

共同な話題

ファンが
卒業しないで済む!

 

バンダイと

サンライズ

ウハウハ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新世界観
宇宙世紀
後と設定

新規ファンが旧作に対する興味

旧作への消費の拡大

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新規ファンを

獲得する

コンテンツ

現在放映の新作

 

さらなるシリーズ展開の可能性

 

 

 

 


 このようにすれば、バンダイとサンライズが現時点で『AGE』と『ユニコーン』の両方展開でやりたいことは、一気に達成できます。そのうえ、『ユニコーン』よりも新しい世界観を提示できますし、『AGE』よりも成功確率が高いです。いわば、

○新規世界観の創造
○旧作の世界観のリサイクル
○新規ファンの獲得
○旧来ファンの熱意維持
○旧来と新規ファンの共存=二世代ファンの確保
○ビジネス規模の拡大

 などは一気に解決できます。

 もちろん、100%成功できる企画なんてありません。しかし繰り返しますが、宇宙世紀と繋がりを持ちつつ、新しく展開される世界観という作り方のほうは、統計的に成功確率が高いですし、将来バンダイとサンライズが直面する課題を解決できます。こういう企画は富野由悠季監督が持っています。しかも富野は実績も能力もあり、その作品は20、30年経ても売れる商品で、ロングスパンで見れば絶対に損しない優良株ですから、まさに次のガンダムへの必勝の一手と言えます。



 以上をまとめると、『AGE』の予想される失敗のあとでは、バンダイとサンライズはたぶんしばらく苦い状況に陥るのでしょう。しかし、だからこそ、その次となるガンダム作品を熟考しなければなりません。こんな時代だからこそ、きちんとガンダムシリーズのこれから30年の戦略を想定した富野由悠季監督を、次のガンダム新作の監督として起用する必要があるのではないでしょうか。これほど抜本的な改革しないんで、旧態依然な新ガンダム作りしかしない限り、おそらく自分の首を絞める結果になるだけでしょう。

福田己津央「カッコいいメカの見せ方は富野さんに聞くのが一番早い」

2012/04/16 23:06|富野雑談TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 福田己津央「カッコいいメカの見せ方は富野さんに聞くのが一番早い」
 最近は別の記事を準備中なので、今日は福田己津央氏の最新インタビューでの富野由悠季監督に関する発言を紹介したいと思います。インタビュー自体はグレートメカニックDXの最新号に収録されているものですが、私が本を持っているわけではないので、2chの福田スレにより転載。

・ガンダムをやる事は決まっていて、キービジュアル(立ち上がるガンダム・大気圏突入・船で旅をする)を導き出した
・9.11に影響を受けた
・キラとアスランの関係は「米軍の中にいるイスラム兵士」がイメージ
・ストライクのスタンスはアスラーダと同じ
・核兵器がある世界ではMSは存在しない。だから核をまず封じようと考えた
・大河原さんは仕事を一日たりとも遅れない
・バクゥはゾイド好きが影響。ザクレロがいたんだしいいじゃん
・ロボットは背中に大きい物がついてたほうがいいんですよ
・子供に受けのいいデザインを大河原さんはよく理解している
・若いデザイナーは理屈が先に出ていてこだわりも感じずカッコよくない
・フリーダムだのジャスティスだのはダサイカッコ悪いと周りから大反対された
・最近バンクを使えなくなっているけどそれは使いたくても使えない、時間も金もかかるし管理も大変だからだろう
・勇者のコンセプトは影なしで3000枚3500枚で作るが、合体はしっかり作ろうというコンセプトだった
・パイロットのパーソナリティをメカに移せるかを重要視している。富野さんはやらない。僕にとってはキラ=フリーダム
・本当はキラにフリーダムに乗せる時ストライクは破壊したかった。ムウに乗せると「乗り物」になるから
・カッコいいメカの見せ方は富野に聞くのが一番早い
・殺陣が分からないのなら富野に弟子入りするのが一番早い

・最初修正は1話あたり15カットまでと言われていた
・言い出せば全部手を加えたいのが正直なところ

グレートメカニクス最新号20~23Pより抜粋

 ほかの部分はこちらがコメントするのを控えさせて頂くとして、富野監督に関する発言だけに注目したい。


・パイロットのパーソナリティをメカに移せるかを重要視している。富野さんはやらない。僕にとってはキラ=フリーダム

 正直、福田氏のガンダム観は正しいや肯定できる部分が多々あると思いますが、この点だけはちょっと誤解しているかもしれません(とはいえ、別に福田が富野を否定するわけではないので別にいいですが)。

 確かに、福田に比べて、富野はそれほどパイロットとメカの同一化をしていない。とはいえ、まったく無いわけではない。1stを例にすると、赤いザクでいえばシャア、グフでいえばランバ・ラル、ドムでいえば黒い三連星、アッガイでいえば赤鼻(?)、ビグザムでいえばドズルであったように、強烈な演出のもとであれば、メカすなわちパイロットの代名詞というのは可能である。(ちなみに福田演出のレベルになるとメカ=パイロットの化身)

 それから、福田のアニメのなかでは、登場人物たちはほとんど専用機持ちなので、作劇上でもどうしてもそのようなキャラ=メカ的な演出をしやすい一面もあります。対して富野作品は主役機以外では量産タイプが多いので、どうしても制限があります。

 ある意味、むしろ富野演出のように、普段メカメカしい主役機が、最後の最後で意思があるように振舞ったほうが、神秘的というか神がかりというか、とにかくそういうスピリチュアル的な感動を呼ぶのではないでしょうか。例を挙げるまでもなく、『Z』の対ヤザンと対シロッコ、『逆シャア』のサイコフレームの共振、『F91』の分身、『V』の光の翼、『∀』の最終決戦、『新訳Z』の変形(の拘束)からの開放とかは、すべてこういう演出といえます。



・カッコいいメカの見せ方は富野に聞くのが一番早い
・殺陣が分からないのなら富野に弟子入りするのが一番早い

 物語やシリーズの構成について賛否両論あるものの、こと子供向けの見栄えがある演出に関していえば、すこぶる好評な福田氏が言ったくらいなんだから、すごく説得力があります。
 
 確かに、富野が手がけた『V』『∀』『新訳Z』のどれも殺陣や演出に関してものすごく評価されている一方、最近の『00』、『AGE』は話はともかく、戦闘シーンに関して批判も少なくない(特にAGEはこの点においては酷い)。なので、福田氏が指摘するまでもなく、こうした戦いシーンでの演出の弱さは、明確に「最近のガンダムが直面する課題」の一つと捉えてもいいでしょう。

 なので、かつて富野監督の弟子だった人達が結局平成三部作で90年代のガンダムを支えてきたように、サンライズはもしこれからもガンダムの商業価値を保ちたいなら、なるべくガンダム作品の戦闘演出面を強化するほうがいい。そのためにも、新作で富野監督を起用するほうがいいと思います。そのほうが新ガンダムを作れますし、将来のガンダムを支える人材を育てます。



 福田氏の最新インタビューが収録されている本。



 福田氏絶賛の書。



▽続きを読む▽

富野由悠季のドキュメンタリー映画見たい!

2012/04/15 13:21|日常話TRACKBACK:0COMMENT:2
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 先日、こんな話を見つけました。


アニメ師 杉井ギサブロー

ドキュメンタリー映画
「アニメ師 杉井ギサブロー」の仕上げで
東京に行ってました
監督は石岡正人さんです

映画を創りながら
作品を通して杉井さんのものの考え方や生き方に
触れることができたのは
本当に良かったです

杉井さんは「まんが日本昔ばなし」や「タッチ」
「銀河鉄道の夜」「ルパン三世」等をてがけた
アニメーション監督です

現在72歳?の杉井監督
35歳ぐらいからだったか
10年間放浪しています
旅先から、画コンテを送って
そのお金を家族に送ってたみたいです

 世間は宮崎駿しか知りませんが、この杉井監督のアニメにおいてセンスの鋭さは、ひょっとしたらアニメ界随一と言われて、『悟空の大冒険』『どろろと百鬼丸』で大胆な演出を行ったと思えば、今度は『タッチ』『銀河鉄道の夜』などで繊細極まりない色に仕上げた。メジャーな富野、宮崎、出崎などと一味違い杉井ワールドを構築する、日本のアニメを語るには欠かせない大御所の一人です。とにかく『哀しみのベラドンナ』のエロティックで妖美なアニメートは、はっきりいってジブリなぞ足元にも及ばない出来だった(路線が違うとはいえ)。

 こんな人のドキュメンタリー映画ですから、納得しますし、とても嬉しく思っています。とはいえ、さすがに一般的でいう意味ならマイナーな杉井監督を取り上げるなんて、プロデューサーと出資者はまさに慧眼としか言いようがありません。



 とはいえ、個人はやはり富野由悠季監督のドキュメンタリー映画を見たいです。『だから僕は…』をベースにすれば、2時間くらいの映画なんて簡単なんじゃありません?



 以下は杉井監督が携わった作品から自分が5つをセレクトしたものです。見てください。個人としては、富野由悠季監督の最高傑作である小説『王の心』がもしいつかアニメ化したら、ぜひこの杉井ギサブロー監督に任せてほしい。なぜならその妖美でエロティックな世界をアニメで再現するには必ず杉井ほどの腕でなければならなず、富野本人でさえ出来ないことですから。







エルガイムを見始める

2012/04/13 22:52|日常話TRACKBACK:0COMMENT:2
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 突然ですが、友人から調達して、『重戦機エルガイム』を見始めようと思います。







 いつもこのブログを読んでくださっている方なら気づくと思いますが、ブログを始めて4年近くの間に、私はほとんど『エルガイム』を取り上げたことがありませんでした。実はこの作品は『ザンボット』以後、唯一未見な富野作品です。噂では永野作品だのつまらないだのですが、今回を機に、真面目に視聴してみようと思います。でないと何時までも富野ブログと名乗るのは恥ずかしいですしな。とにかく、今はちょっとワクワクしています。

 というわけで、時間があれば何回に分けて、数話分でまとめて感想を書きたいと思います。あくまで時間がある場合な…。







富野監督講演「核融合は夢じゃないよ」 5月3日日本科学未来館開催

2012/04/10 18:45|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 富野監督講演「核融合は夢じゃないよ」 5月3日日本科学未来館開催
 核融合技術の社会普及教育の一環として、核融合科学研究所の主催のもとで、富野由悠季監督は「夢じゃないよ カクユウGoー」というお題で、核融合をテーマにする特別講演を開くことが決めました。場所は日本科学未来館で、時間は5月3日13:00~14:30です。



科学イベント l Fusion フェスタ in Tokyo~核融合!未来を創るエネルギー

未来エネルギーとして期待されている核融合【かくゆうごう】の研究を紹介するイベントを、日本科学未来館で開催します。講演のほか、ご家族で楽しめる科学工作体験、科学教室もあります。本年度はアニメーション監督の富野由悠季さんをお迎えし、核融合エネルギーの未来について特別講演をお願いしております。皆様のお越しをお待ちしています。

「夢じゃないよ カクユウGoー」
13:00~14:30
富野由悠季(とみの よしゆき)
【アニメーション映画監督・原作者】

富野由悠季(とみの よしゆき)【アニメーション映画監督・原作者】
1941年生まれ。小田原市出身。日本大学芸術学部映画学科卒業後、虫プロダクションに入社、TVアニメ『鉄腕アトム』などの演出を経てフリーに。日本の様々なアニメーション作品の絵コンテ、演出を手がける。主な監督作品に『海のトリトン』『機動戦士ガンダム』『伝説巨神イデオン』『リーンの翼』などがある。また、作詞家、小説家、大学教授も務める。2009年ロカルノ映画祭にて名誉豹賞受賞。

 科学の門外漢と言いながらも科学分野の話を富野流で切り込むことが大好きな富野監督は、今回はついに核融合に触手を伸ばした。日本科学未来館でいえば、3年前の富野監督も一度ここでシンポジウムを開くことがありましたが、そのときの出演者のうち一人は、トリウム原子炉を研究している亀井敬史氏だった。そのツテで、亀井氏の著書でも推薦文を書いた富野監督ですが、今回はトリウムからさらに突破し、核融合の世界に突入するのか。これに期待しましょう。







『はじめたいキャピタルGの物語』のちょっとだけ続き 『映像の原則改訂版』に収録

2012/04/08 14:15|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:1
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 『はじめたいキャピタルGの物語』のちょっとだけ続き 『映像の原則改訂版』に収録
 突然ですが、『映像の原則 改訂版』の新たに書き下ろされている内容に関するサンプルシナリオとして、収録されている富野由悠季監督の「Gレコ」の習作『はじめたいキャピタルGの物語』のほんの少しですが、正真正銘の続きを紹介したいと思います。『改訂版』発売してから、すでに8ヶ月を経てましたので、売れ行きを影響しないはずです。





 以下は、その全文です。あくまで富野監督が本のなかでシナリオを説明するとき、サンプルとして収録されている一ページなので、過度な期待も批評もしないように。

□前話紹介


□タイトル『GのGセッター・起動したら!』


□グレンドダルドとセントラソン学園

  学園の食堂から、ドッと生徒たちが出てくる。

生徒C「……じゃ、捕獲した海賊の機体は学内の食堂にあるのかよ?」

ルイン「第25倉庫はガードの機体ライブラリィになっているだろ?」

ベルリィ「あそこは学術研究部門なんでしょ?」

生徒C「女海賊が乗っていた奴はアメリア製じゃないって噂で、キャピタタァーがビビッてんだってよ」

ベルリィ「……は」

  学園と養成校の境の石壁の上に、ノレドたちが飛び上がった。

ノレドたち「ウォー! ♪一千五百回生! 海賊をやっつけた! ベルリィは凄い! 女海賊を捕まえたぁ♪」

生徒A「帰ってきて、三日間、独房入りしていたくせに、あいつら元気だよなぁ」

マニニィ「ベルリィに負けるな! ルイン!」

ノレド「ベルリィ! 三千五百回生を盛り上げろ!」

ベルリィ「あっ!?」

  後ろからドツかれて、つんのめるが、踏み止る。

ルイン「(誰というともなく)年下を辱めるなよ!」

生徒A「今の体の動きだって、尊敬しちゃうよぉ」

生徒B「ルインこそ総監殿を取り入ろうって、ベルリィをかばうのかな さすがだなぁ」

ベルリィ「あれは」

  ベルリィの素っ頓狂な声に一同が見る。

  石壁の上にノレドがライヤを引き上げて、踊らせようとしている。


□校庭の別の場所

生徒A「あれ、どこの女子だ!?」

生徒B「キャピタタァーが監視している女子のはずだぜ?」

ノレドたち「(オフ)♪ウォォォォー」

ルイン「もういいから! マニニィ、この子どうしたんだよ」

マニニィ「あたしたちのクラスに編入してきたんだよ。記憶が戻るまで面倒みろってさ」

 以下は、このシナリオに登場されているキーワードについて簡単に分析してみます。前より変ったと思われる部分も、合わせて解説します。これより前の『はじめたいG』に登場するキャラクターや世界観に関する記事は、以下を参照してください。

富野由悠季小説『はじめたいキャピタルGの物語』と宇宙エレベーター関連記事一覧
はじめさせたい『キャピタルG』を物語 ~富野新小説『はじめたいキャピタルGの物語』応援記事その5



ベルリィ:
 主人公と思われる人物。前ではベリルと書かれているため、設定が変更したと思われる。でもはっきり言って前の「ベリル」のほうが断然いい。ベルリィは実在する名前のようだが、響きが弱い。

ノレド
 主人公のガールフレンドっぽい少女。タブー破りが大好き。前回の大胆の行い(ベリルを励むため立ち入り禁止の地域でバレー)によって三日間独房入られたことが判明。が、ちっとも懲りないようだ。

ルイン:
 ベルリィの先輩で年上と思われる人。たぶん男。表では常識を持ってるように振舞っているが、内心ではベルリィをライバル視してる。たぶん上昇志向が強いのでしょう。

マニニィ:
 ルインを炊きつける人。たぶん女性。ルインと関係が近い?

ライヤ:
 海賊の少女。ベルリィに捕られて、キャピタル側の管理に置かれることに。記憶喪失したらしい? おそらく前の「ラライヤ」というキャラだが、設定が変更したと思われるが、あえて言うが、「ラライヤ」のほうが非凡だが、「ライヤ」なら非常に普通。気の強いアイーダを簡単にあしらって、その上「G」の秘密もなにやら知っているようだが、どうやら強引で破天荒のノレドには敵わない模様だ。それにしても記憶喪失とはいえ、海賊の一味を生徒にするのは呑気すぎないか? と思わなくもない。

総監殿:
 ベルリィの親父だと思われる。キャピタルタワー関連の高官?

Gセッター
 Gの装備セッター、それともGセッターというものか、一切不明。セッターでいえば、『Vガンダム』のサブフライトシステムが有名だが、やはり不明。それにしてもこのタイトル、ちょっと駄洒落に入ってねえ?

グレンドダルドとセントラソン学園
 不明。「グレンドダルド」と「セントラソン」? とりあえず学園名っぽい。前ではベリル(ベルリィ)が養成校、ノレドがフラワー学園所属になるが、今回読む限り、逆にベルリィが学園側になっている。

第25倉庫
 機体ライブラリィだの学術研究部門だの、学園内にいる設備。そもそもベルリィたちの学校(学園?)はキャピタルガード養成の機関なので、キャピタル側に直属してると思われるから、学内に軍関連の設備があってもおかしくない。

養成校
 ベルリィとノレドが違う学校と仮定したら、ノレドの学校になると思われる。前では「隣」とされているが、今回では隣というか隣接していると判明。しかし、なぜノレドは違う学校にいるはずのライヤ(ラライヤ?)を知るのかな。

一千五百回生
 不明。年数だと思うが、表記が正しいともの凄く歴史深い学校になる。

三千五百回生
 不明。年数だと思うが、なぜか上と違って3500になった。



 以上は今回判明したところです。早く続き読みたいですな! 去年9月の第2報以来、すでに8ヶ月放置された我々富野ファンですが、未だに待ち続けているから、角川書店さんには頑張ってもらいたいものです。



富野小情報2つ

2012/04/07 03:02|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:2
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 富野小情報2つ
 いま「物語が変質する」あるいは「変質する物語」というテーマを、『オーラバトラー戦記』『リーンの翼』『ヒストリエ』『三国志演義』『ファウスト』で論じてみたい記事を書いている最中なので、ぱぱっと貯めている富野情報を一気に放出します。といっても大したことないけどね。


1、先日ブログにて報告された富野由悠季監督のR25インタビューは、ネットで公開されました。

富野由悠季
とみの・よしゆき
2012.04.05 Vol.305
夢はないね


 まあ、各界の予想とおり、いつもの人生論なのでこれといった新味はないですが、国体などを言ったあたりなんかは、最近の富野監督の傾向がうかがえます。



2、転職サイト「リクナビNEXT」は「6人のプロが語る『キャリア漂流のススメ』」というお題を掲げて、有名人のキャリアパスを紹介するページを公開しましたが、そのうちの一人が富野監督なのです。

○6人のプロが語る「キャリア漂流のススメ」/リクナビNEXT[転職サイト]

【4】『機動戦士ガンダム』の生みの親 富野由悠季氏の場合

富野由悠季氏
社会現象ともなった『機動戦士ガンダム』の生みの親である富野由悠季監督。日本のアニメーションに革命を起こしたカリスマである。しかし、そんな富野監督も、「もともとアニメの世界に行きたくなかった」と語っている。



 まあ、やはりいつもの話なので読むまでもありませんが、それでも一般サイトに取り上げられるのは増えてますね。ちなみに、今この「プロ論。」は2008年5月以降のものが全てネットで読めますけど、残念ながら富野監督が登場したのは2005年のことだったので、読めたいなら単行本を探すしかない。


R25はまた富野インタビュー掲載

2012/04/04 23:01|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - R25はまた富野インタビュー掲載
 20代男子を主な読者対象としたフリーペーパー「R25」は、明日出版の最新号で富野由悠季監督のインタビューを掲載するそうです。ソースはR25の公式twitterアカウントです。



web R25(オフィシャル) (web_r25)

【お知らせ】4/5(木)はフリーマガジン『R25』の発行日です! インタビュー:富野由悠季さん、今週の彼女:青木 愛さん、特集:「ビジネスの法則」を5分で斜め読み! 等。web R25( http://bit.ly/H8tmBD )、無料アプリも同時更新です! #R25


 R25でいえば、2009年のときも一度富野監督のインタビューを掲載したものですが、実はいうと自分にとっては別の意味で印象深いです。

第10回 富野監督、アムロになれます? 僕は!(1/2)
第10回 富野監督、アムロになれます? 僕は!(2/2)

 当時は『リングオブガンダム』の公開が近かったこともあって、ライター(インタビュア)が書いた「新作のアイデア」という書き出しに興奮して、勝手に額面通りの意味と解釈したことはまだ記憶に新しい。つか自分は今でも恥ずかしいと思っています。「富野+新作」でググれば、未だに当時書いたROG関連の記事が出てきますから。

 まあ、R25は所詮一般人向けな話なので、リークや新作構想などはそうそう出るものではないと承知しています。が、今年に入って連載や単行本以外の初めてのインタビューなので、ちょっとだけ期待しましょう。個人の感想でいえば、R25に面白い記事もありますが、基本的にさしあたりのない話がメインだという印象です。



 それにしても、今回の記事にあたっていろいろ検索しましたが、いろんな本を出してますね、R25は。さすがに富野さんのインタビューはないけれど。






ちょっとだけ閑話

2012/04/03 00:42|日常話TRACKBACK:0COMMENT:1
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - ちょっとだけ閑話
 最近あまりにも新情報がないので、更新する気力もあまり湧かない次第。たとえROBOT魂のビルバインとダンバインがどんなにかっこよくでも、本命が来なければあまり意味がない。それにROBOT魂はこちらじゃ割引全然ないし。

 まあ、こちらは6月までずっと忙しいので、時間はあっという間にすぎるが、後半年もずっとこの調子だとさすがに堪えられない。角川書店さんのニュータイプエースによる放置も6ヶ月という絶好調だし。

 実際に、最近ちょっとハッピーじゃないと自分も気づいてる。MLBの王建民の復帰は未定だし、NBAのジェレミー・リンは怪我で今シーズン終わったし、LPGAのヤニ・ツェンもまさかの最終日大乱調でナビスコを負けたし、本当に楽しいニュースはあまり無いな。他人の表現や物価でテンション上ったり下がったりするのもいかがなものだと思うが、苦い生活のなかでささやかな楽しみだから許してくれ。

 ごめんなさい。なんかものすごく辛気臭い話ばかりだ。本当は富野関連の小ネタも持っているが、それらはだいたいtwitterだけで済ませちゃうことが多い。自分の性質上、ブログという形で発信されるものは、それなりの文章になれない限り、あまり記事にしたくないという傾向があるので、ああいった思いつき、あるいはアイデアはどうしてもブログ記事にし難い。これについて本当に申し訳なく思う。



 ものすごく既出ですが、保存の意味含めて、先月このブログでは紹介していなかった情報を張ります。

東京国際アニメフェア2012「東日本大震災 被災地復興支援 アニメ・チャリティオークション」に富野由悠季さん、大河原邦男さん、安彦良和さんのサイン入り色紙を出品!



 「ガンダムより」ってどういう意味? つか富野ガンダムでいい夢を見させてくれよ。AGEじゃ役者不足なんだから。



西武新宿線上井草駅前ガンダムモニュメント「大地から」メンテナンス完了!

サンライズの本社がある東京都杉並区の西武新宿線上井草駅前に設置されているガンダムモニュメント「大地から」のメンテナンス作業が3月23日(金)に無事終了した。

当日はあいにくの雨天となったが、富野監督もメンテナンスの終わったモニュメントの確認に訪問。現在は囲いも取り除かれ、ガンダムモニュメントを自由に見ることができる。

春休みは西武新宿線上井草駅前に、綺麗になったガンダムモニュメントを見に行こう!

ちなみに上の記事に富野監督の写真あり。

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