富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

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富野由悠季が鳥取に行く!

2010/09/29 10:23|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:6
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 富野由悠季監督が来月(10月)23日土曜日の15時から17時、鳥取県鳥取市元魚町にて講演を開くことになりました。タイトルは「教えて、ガンダム秘話!アニメ裏話!―鬼才・富野由悠季の仕事現場― [もとうおクリエイターズ・ライヴ]富野由悠季が元魚町にやってくる!」。また、UST配信も同時に行われます。ソースは、鳥取県在住の丸山章氏のTWITTERです。


akira_maru

10/23 15時~17時に、教えて、ガンダム秘話!アニメ裏話!―鬼才・富野由悠季の仕事現場― [もとうおクリエイターズ・ライヴ]富野由悠季が元魚町にやってくる!と題してUst発信を行う予定です。ガンダマーな方は是非! #motouo1 #tomino


そもそも鳥取に富野氏が来ること自体すごいんだけど、奥さんが夫人が鳥取市出身らしい。 #motouo1 #tomino

 亜阿子さんの出身地は鳥取ということは、『だから僕は…』を読んだことある方ならばご存知なはずです。なので、今度は富野さんが亜阿子さんと共に妻の故郷に帰ることになりますね。


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 もっとも、残念なことに、あの時間だと私がちょうど用事があるんで、UST視聴が無理です。とてもショックです。うわあああ。録画してくださる方いらっしゃいますか?

2010/09/29 20時補注:
丸山章氏ご本人によりますと、UST録画も備えていること。バンザイーーー!



 一応グールリマップを置いておきます。

大きな地図で見る

カルチャーショック話としてのオーラバトラー戦記

2010/09/28 01:54|富野作品感想TRACKBACK:0COMMENT:0
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 富野由悠季監督の小説のなかでも一番のボリュームを誇る『オーラバトラー戦記』をようやく読み終わりました。読み終わりましたが、有り余る感想がどんどん浮かび上がりますので、今日から何回に分けて、1巻ずつの感想を書きます。今回は、『オーラバトラー戦記6 軟着陸』です。




 前巻のラスト、オーラマシーンがある以来ライバルであった元・聖戦士ジョクとバーン・バニンクスが激突する瞬間、気位高い女騎士ガラリア・ニャムヒーが割り込んだ結果、オーラロードが開かれ、三人(+一匹のフェラリオ)を地上界へ送り込んだのだ。バーン、ガラリアがそれぞれ日本の違うところに飛ばされ、ばらばらになりましたが、2人が真っ先に直面するのは、ジョクやショットみたいな地上人が住んでいる奇妙で不可解な世界だった…。一方、こっそり故郷の田無に帰ったジョクが、ある女性と出会って、不思議な体験を味わうことに…。




 この巻のあらすじはだいたいこういうものなんですが、以下は今回のポイントを簡単に枚挙します。

この巻、コモン人であるバーンやガラリア、さらにバイストン・ウェルから出戻りのジョクがばらばらになって、違う事態に直面することになっています。しかし、三人の遭遇が違うとはいえ、三人が独自に取った一連の行動から、三人それぞれの「限界」がだんだん露になっています。
 そして、こういう不可解な事態に直面したときの対応こそ、のちの三人の運命を暗示することになるかもしれません。そう、『聖戦士ダンバイン』のショウが第1話でラース・ワウで一夜を寝たために、堕落したという話のように。


この巻と次の巻が東京浮上編で、『ダンバイン』でいうと16話「東京上空」、17話「地上人たち」、18話「閃光のガラリア」にあたります。そしてこの部分の話もアニメと同じく「物語を一気に活性化する展開」なので、前巻と比べて、とつてもなく面白くなっています。
 アニメと同じくひたすらパニックで人を攻撃するガラリアがいる一方、バーンは混乱しながらもなんとか事態に対応しようとします。しかし、所詮中世紀レベルの文明に生まれた彼は、当然カルチャーショックに直撃され、誤解もすれば恥も掻きます。そういう情けなくも可笑しい風景は、まるで『オーラバトラー戦記』の今までのシリアスさを踏み台にするようで、異文化間のディスコミュニケーション
が生んだシュールさは読んででたまらないですね。
 こういうことから見ても、人間は他者とどうコミュニケーションするのに本能的に興味を持ってるといえます。まあ、最近の作品でいえば『テルマエ・ロマエ』みたいなやつですかね。


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元々バイストン・ウェルシリーズにある傾向なんですが、この巻に入って、コモン界の人々が直接に地上人(それも日本人)を遭遇することということで、「現代への風刺」という一面がさらに強烈になってきます。
 平和ボケな日本人(テルマエ・ロマエ流でいえば「すっとぼけた平たい顔族」)、現代文明のさまざまな発明、アリスランドなどなどの要素が、全てバーンやガラリアという異世界から来たものの目や考えに通して、読者の前にくまなく晒されたのです。読んでで思わず汗顔する部分はたくさんありますが、そこはまさに快感に拠るところでもあります。


中臣杏耶子が登場。彼女は地上編しか出てこないが、繊細で聡明なセンスを持ち、さらに霊性みたいなものを帯びていて、ジョクにとってはバイストン・ウェルにいる内縁の妻であるアリサ以上に理想的な相手といえる女性。この杏耶子はジョクとの馴れ初めは短いが、やがてジョクに大きな影響を与える。

 余談ですが、『ガーゼィの翼』にも中臣留美子という女性が出てきますが、いったい中臣という女性は富野にとってどういう女性なのでしょうかね。


(これは全巻を読んだ上の感想ですが、)この巻から、ジョクに対する書き方はだんだん変わられて、「読者にとって知らないジョク」というのが出てき始めます。一旦語り口を別のところに変わってから、また他の人の視点に通じてジョクを描くことによって、「読者が知らないところで動いたジョク」を描く。これが富野がアニメでもよく使っている「飛躍」の手法ですが、この『オーラバトラー戦記』において何の意味があるのかに関して、続きの話を読まなければ知りようがありません。


この巻の前半は東京浮上に対して、三人それぞれの遭遇に対し、後半は三人も徐々に浮上してしまったことにどう対応するのを考え始めるのに反して、事態がだんだん三人が把握しきれないところで拡大していくことになります。これはどう発展するのか、次の話を読まなきゃ到底読めない展開です。


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福田己津央、富野由悠季監督を語る その3 ≪発動編≫

2010/09/25 20:39|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:2
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 福田己津央、富野由悠季監督を語る その3 ≪発動編≫
 『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』『機動戦士ガンダムSEED』などで著名なアニメ監督福田己津央氏が、前回に引き続き、富野由悠季監督に関する思い出を語っています。
 今回はなんと福田さんが監督していた『機動戦士ガンダムSEED』の時の思い出です。

前々編(CFの時の話)
福田己津央、富野由悠季監督を語る その1 ≪接触編≫
前編(Vガンの時の話)
福田己津央、富野由悠季監督を語る その1 ≪胎動編≫



福田己津央氏のtwitter

富野監督の事呟きます! これが最後。 ちょっと長くなるんで宜しく


2002年の1月に初めて富野監督に次作「ガンダム」の監督として、紹介された。不機嫌そうな印象。
それはそうだ。こっちはどこの馬の骨とも分からない男。「ターンAガンダム」で、
これまでの「ガンダム」はすべて総括したはずが、また作るのか!? という思いはあったと思う。(続)



富野監督は、非常に厳しい表情で語りだした。ご自分のガンダム体験の事。
やっぱりこれもナイショだね>^_^< (酔ったときに言っちゃうかもしれないが)
主に「ターンA」の事と「V」のこと。「Z」「G」のスタート時の事。 (続)



2時間色々と話して頂いて、その間僕はと言えば「ええ」、「はい」、「判ります」を繰り返すのみ。
余計な事は言うな、と事前に忠告されてたが、それ以前に緊張で何も言えなかった。
最後に「で、君はどういう話を考えてるんだ」と、突然、話を振られてしまった(;^_^A



不意打ちと言うか、いや、まあ考えてることは有って、
実は既に「seed」の企画書も会社に出してあったのだが、
とっさに「今は、まだ何も…監督のお話しを聞いて色々と~」としどろもどろに、
嘘を着いてしまった(^^; (続)



だって富野監督の話の後に、自分はこういう「ガンダム」が作りたいですとか、そんな厚顔な…。
富野監督はやれやれ、大丈夫か?と言うようなリアクションだったが
、別れ際には「頑張って下さい」と握手していただいた。(続)



忠告として頂いた事で、
言ってもいいかなと思うのは「○○は信用するな!!」と言う事と「5体合体のガンダムを作れ!」。
言われた時は目が点。あまりに唐突な発言に面食らったが、自分なりに解釈した。 (続)



スポンサーや放送局の要求に対して、クリエイターは安易に屈してはいけない。
既存の価値観に捕らわれてモノを作ってはいけない、ではなかったかと。(続)



スポンサーや局、製作会社の思惑から作品を守る為に富野監督はずっと戦って来られた。
その苦しい心情は、「ZG」や「VG」製作時の雑誌インタビューやDVDなどのコメントからも読み取れる。(続)



玩具やビデオを売るために作品を作ってる訳じゃない。
毎週楽しんで見てくれる視聴者と作品にのみ向き合わなくちゃいけない。
だから、ストーリーや世界感を壊しかねないに要求とは、戦わなくちゃいけない。(続)



時にその要求が作品の色を変えてしまう、と判ったのは「DESTINY」の時だ。
この時に富野監督からのアドバイスがなかったら、屈していたかも知れない。
結果として、突っ張りきれたのは、富野監督のお蔭だ。(続)



後日監督から著書を頂いた。
「ターンエーの癒し」「映像の原則」(これは演出や企画を目指す人は絶対に読むべし)。
キングゲイナー1話も「これ、福田クンに見せて」と 納品前に見せていただいた。
タイトルの事でも相談にのって頂き、「機動戦士」を使わせて貰った。
多岐に渡り気にかけて頂いた。



打ち上げにも赤いジャケットに登場し、西川さんや役者の皆さんと一緒に、会場を盛り上げて頂いた。
その後作った、SEEDスペシャルエディションでも、
当時、新訳「Zガンダム」の作業の合間に相談にのって頂き、
総集編、編集のノウハウをペラ数枚に書いて頂き、勉強させて貰った。(続)



「DESTINY」のスタート時もご挨拶に伺ったが、
今度は「好きにやってね」と、10分位のお話で終了。
お蔭様で、今は時折、スタジオ界隈で擦れ違いますが、監督から声を掛けて頂けるようになりました。
僕はと言えば、……今もまだ監督の前では緊張してます(^^;(続)



最近の監督さんがどうしてるか知りませんが、「ガンダム」に関わるならば富野監督の話は聞くべきと僕は思う。
最早「ガンダム」はブランド。そうであるなら、富野監督の目指した原点を知らずに作るべきではないと。
僕もまた次回作には、是非ご挨拶に伺いたいと思っています>^_^< (終)



おし、こんなだ。後で見直すが…(^^; 大丈夫かな? 危なくないはずだ>^_^<

 これを読んでなるほどと思ったのは、富野監督がかつて『OVERMANキングゲイナー』が終わって間もない頃に、こんな発言を残したのです(ガンダムエース2003年5月号「富野由悠季ロングインタビュー キングゲイナーとSEEDを語る」):

―ここで話題を変えまして、ガンダムシリーズの最新作である「機動戦士ガンダムSEED」について、原作者の立場からお話をいただきたいと思います。

僕の見たところ、「SEED」のスタッフは、かなり「キンゲ」を意識しているのではないでしょうか。
それも、1プロデューサーや1ディレクターのレベルではなく、スタジオ全体としてです。
基本的にこの作品を支持する立場になったことについて、僕はとても嬉しく思っています。
もしかしたら半分は悪口と取られるかもしれませんが、僕は「SEED」をプログラムピクチャーだと思っています。
それがいけないという意味ではありません。その土壌があるから、スタッフも食べて育っていけるし、そのためにプログラム化したシステムがあるのは、とてもよいことだと思います。

 実際、ビデオプログラムや商売としてならば、富野監督も『00』や『ユニコーン』に対して同じ評価を下しています。

 それから、福田さんはここまで富野監督の話を聞いて、なぜSEEDもSEED-Dはああなったのかな…。まあ、『SEED DESTINY』の後で自滅しなければ、福田さんは今のところ揺るぎも無くガンダムシリーズの二番手でしょうね。事実、『00』の企画最初もコズミック・イラの世界観として出されたものだったしね。
 何がともあれ、『SEED』には今のガンダムにない強烈なキャラクター性があります。これも本当のことなので、一応ここで言います。


前々回
福田己津央、富野由悠季監督を語る その1 ≪接触編≫
前回
福田己津央、富野由悠季監督を語る その2 ≪胎動編≫


 近年富野監督がもっとも売れている著作『映像の原則』。是非一読すべし!

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福田己津央、富野由悠季監督を語る その2 ≪胎動編≫

2010/09/23 20:34|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:2
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 『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』『機動戦士ガンダムSEED』などで著名なアニメ監督福田己津央氏が、前回に引き続き、富野由悠季監督に関する思い出を語っています。
 今回は福田さんが演出家として参加してた『機動戦士Vガンダム』の時の思い出で、絵コンテとして参加した29話や『イデオン』などに言及。

前編(CFの時の話)
福田己津央、富野由悠季監督を語る その1 ≪接触編≫


一気に朝の続きします。段々呟きじゃなくなって、これでいいのかと思うが、その考え自体が硬直してると思う。
使い方自由と皆さんおっしゃってくれてるので、このままGOします。一時間集中ファイト!



「Vガンダム」の企画当時に担当のプロデューサーから「演出で参加しないか?」と声をかけて頂いた。
富野監督の下で演出を学べる最後のチャンスだろ」と言われて心が動いた。
企画書と富野メモまで頂いたが、サイバー「11」のビデオが決まってしまい断念した。残念。(続)



当時は「ガンダムとサイバーをやると言うと蜘蛛の子を散らすようにスタッフが逃げてゆく」と言われていた。
理由は明解。大変だから。作業量、内容、監督からの心理的プレッシャー、etc。
サイバーとガンダムでは規模も事情が違うが、そんな風に言われていた(;^_^A …こんな感じ。



だから演出もなかなか集まらなかったのかも。僕に声掛かったのも意外。
監督もさぞ苦労が絶えなかっただろうと思う。
1話を見たら当初の4話が1話になってたり、今どき影ナシのキャラだったり。
そんなこんなで半年過ぎてサイバーも一息着いたとき、絵コンテを依頼された。
Vガンダム29話だ。(続)



色々な資料と数話分の脚本、コンテを読んで、更に僕の担当話の脚本を読んで万全で挑む。
しかし、監督から内容に関しての話は一切無し。
2時間、終始雑談というか演出論の講義だった。(続)
http://bit.ly/9ptGvp



…内容、興味あるよね? でもダメ。あまりも危険な話ばっかりで、墓場まで持っていく(;^_^A)
……酒の席で、酔っぱらったら話しちゃうかもだが…。(続)



結論は「好きにやれ」、俺ならこうする、でいいらしい。不安に思いつつも、考える間もなく遮二無二書いて出す。
その2日後、お手紙と監督が手直しした絵コンテと、赤で添削され使われなかった絵コンテの端ぎれが届く。(続)
http://bit.ly/aLP4y9


この時間で半分以上が手直し。恐るべきパワーだ。
おまけに赤で添削なんて、まず並の演出には出来ない。
お手紙には、お叱りの言葉と一寸だけお褒めの言葉が。
(自慢するわけじゃないけど、まあ直されてない方だったみい)(続)



なるほどと思ったのは、監督は監督を刺激するコンテを求めていたんじゃないかと。
オマエがそう考えるなら、オレはこうする。その表現じゃダメだから、こう考える、のように。
もう一本お願いと言われたが、もう「ZERO」が始まっていたので、断念。(続)



頂いたコンテとお手紙は今も持って、すぐに出せるようにしてある。
お手紙で忠告された件は、それから一生懸命直した。
時々慢心しそうになったら、今もこれを見る。(続)



人との出会いは例え一瞬でも、大きな影響を与える事が出来る、と。その時初めて信じられた。
…次はガンダムSEEDでのことだ! 危ないぞー(;^_^A(続) と思ったけど、
一寸休憩(;^_^A 明日明後日は多分書かない。



ではでは、また仕事に戻るでつ。
VG29話「あ、おちんちん」て、セリフは富野監督が足したやつだからね>^_^<

 この話は富野ファンの私にとって「いい話だなぁ」だけでなく、富野監督本人の演出論に対する確認にもなるわけですから、監督と直に仕事していた演出家さんの口から証言できたのは、非常にありがたいです。
 ご存知のとおり、富野監督は仕事に非常に厳しい方です。自分に対しても他人に対しても、です。でも、だからこそ、別の側面から見れば、福田さんほど真摯に受け止めてくれる人がいるからこそ、富野監督がそのような手紙を書いたわけです。

富野監督の作品はガンダム系とダンバイン、エルガイム、イデオン、あとトリトンのboxを持ってます。
いつかトリトンにサイン貰おうかと画策中(;^_^A



イデオンは作品の立ち上げの時サンライズの企画室に在籍してたので覚えてます。
多分ソル・アンバー、ソル・バニアー、ソル・コンバーって提案したの俺だったかと。
AメカBメカCメカじゃ、商品に付けられないから考えろと。頭文字にABCを残して考えたと記憶してます。



ウチは夫婦で富野監督リスペクトしてる。意外かも知れないけど、ホントです。トリトンからだから。
両澤も今年のサンライズでの忘年会で、声をかけて頂いてたみたいです。



富野監督のお話はあと、seedでの事でお終いにします。
でも、ヤバイ話ばっかりで(^_^; …ちょっと考えます。ではそろそろお休みなさい。

 これが読みづらいと思ってる方は、toggetterで読んでください。

前回
福田己津央、富野由悠季監督を語る その1 ≪接触編≫

今回
福田己津央、富野由悠季監督を語る その2 ≪胎動編≫


▽続きを読む▽

福田己津央、富野由悠季監督を語る その1 ≪接触編≫

2010/09/22 19:12|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:6
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 『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』『機動戦士ガンダムSEED』などで著名なアニメ監督福田己津央氏がtwitterで、富野由悠季監督に関する思い出を語っていました。今回は福田さんの『サイバーフォーミュラ』テレビ版の時の思い出で、富野監督に対する第一印象や著名の富野ツギハギ編集オープニングについて言及しています。また、福田さん本人によりますと、続きの『Vガンダム』の時の話などもあるそうです。
 福田さんはサンライズと縁が深かく、富野監督の作品である『機動戦士Vガンダム』にも参加してた演出家なので、今回富野監督に対する話はきっと注目を集めるに違いません。富野監督のファンと福田さんのファンなら是非見逃せなく。




福田己津央氏のtwitter

小黒さんが富野監督の事を話しているを聞いて、僕も監督との事、思い出した。
監督の作品は好きでした「海のトリトン」「勇者ライディーン」etc。
その監督と同じ会社で仕事をするなんて、学生時代は夢にも思わなかった。(続)
…さあ、連続で書くぞ>^_^<



僕はファーストガンダムの終わり近いころにサンライズに入った。
その後1年在籍。途中3年カタギの仕事をし、再びサンライズに戻った。
在籍中富野監督とは、面識はなく、初めて言葉をかけて頂いたのはサイバーフォーミュラのスタート時。
ちょっと残念なご挨拶になりました。(続)



サイバーフォーミュラ第一クールOPは製作が間に合わず、第一話の絵を編集して作ることになってしまった。
今と違いビデオ編集ではないので、その時点で出来上がっているカットを再度撮影し使用しなければならない。
撮影も手一杯の状態なので、撮影するカットは最小限に限定された。(続)



仮オープニングのラッシュフィルムが編集に届き、向おうとしていた
まさにその時、編集から電話。今は来ない方がいい、と。
富野監督がCFのOP編集を初めた、との事。
一瞬パニック(@_@)「なぜ、富野監督が? どうしよう?」。
こちらはスタジオで待機する事に。(続)



音と映像を合せて編集する機械に、OPのフィルムと音楽がセットされていたのを、
F91のリテイク作業で編集に来ていた富野監督が待ち時間に見始めてしまったらしい。
暫く見続けた後、一人突然に編集を初められたたようだ。
後ろにF91の演出を立たせ、講義をするように編集していたらしい。(続)



編集は6時間位かかった。夜の3時位。編集から連絡があり、
私が着くと、スウェット姿の監督が自転車を担いで階段から降りてくる所。
初めて監督に紹介され、声をかけて頂く。
「もう少しカットは多い方が良かった。タイミングは合せきれなかったから」と。
あとはカットの選び方へのアドバイスと。(続)



正直緊張であまり覚えてない。
尊敬する監督だったがマトモに顔を見ることも出来ず。
が、非常に機嫌は良さそうで安心。
監督の武勇伝は色々と聞いていたので、怒鳴られるじゃないかと冷や冷やしてた。
仕事か好きな人なんだと、そのとき思った。
関係ない仕事で夜の3時まで頑張るのは並じゃない。 (続)



翌日その件が社長き耳に届き、社長がギャラを払うと富野監督におっしゃった時、
「いいよ、そんなの。それよりもうちょっと絵の方、何とかしなよ」と。
実に嬉しい言葉を言って頂いた。
またそれから暫く、富野監督とは擦れ違うこともなく、
次にお会いしたのは「Vガンダム」の時だった。(続)



……皆さんの興味があれば、続きを書きます。
が、今日はここまでで、終了と言うことで。



富野監督はとっても仕事に厳しい方です。
でも、私は宮崎○監督より好きです。
作品から受ける印象から察するしかないのですが。

 これが読みづらいと思ってる方は、toggetterで読んでください。

福田己津央、富野由悠季監督を語る その1 ≪接触編≫

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オーラバトラー戦記10巻読破

2010/09/21 20:27|未分類TRACKBACK:0COMMENT:0
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 明日は11巻に突入します。感想は全巻終わってから述べます。しかし、この『オーラバトラー戦記』は一度東京に浮上するのを経って(6-7巻)再びバイストン・ウェルに帰還した8巻以降、確かにベースとなるストーリーの勢いが弱まったものの、キャラの深みと関係性の描写はさらに一層深くなってて、読んでで楽しいです。

 離反した迷い聖戦士ジョク。もう1人の主人公であり、ジョクに拘り続けているバーン・バニンクス。大胆不敵で野蛮な成り上がり騎士ザナド・ボジョン。激しい気性を持ち、人を喰う女戦士トモヨ・アッシュ。そして謎の女アイリンツー。これらのキャラはそれぞれの立ち位置があり、ジョクとバーンを除いてせいぜい戦場の顔見知りなのだが、互いに感じあって呼応しあう形となっている。そこらへんの「見えない人と人の関係性」ってのはまさにこの作品の真骨頂で、オーラマシンという実体をもつものよりも、バイストン・ウェルという世界を成立させるものであることは、もはや自明なことであるはずです。


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聞き逃れ

2010/09/19 11:56|日常話TRACKBACK:0COMMENT:4
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 昨日、富野監督はAVANTIで福井はるとし氏と対談しただけでなく、イスタンブールで行った講演も21時からUST経由で中継されたそうです。しかし悔しいことに、私はとっちも訊けませんでした。

 AVANTIはTOKYO FMの放送で、海外では聴けなかったのは仕方ないとして、UST中継は事前なんの告知もされてなかった
のにとても不満です。日本が誇る文化コンテンツだろう? 文化庁メディア芸術祭が総力を挙げて起したイベントだろう? ならば1人でも多くの人に聞かせるほうがいいではないか。それは別にオレが情報弱者ではなく、配信のページを見ても、視聴アクセスはわずか3000強程度なので、告知不足の何よりの証拠であろう。本当に、それだけがとても気にいりません。

 ちょっと苦言を呈しましたが、本当は日本アニメーションもとい日本文化が外国にも散布してる形として、アーカイブ化が望ましい。

石川智晶VS富野由悠季のガチンコ対談!

2010/09/18 00:12|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:5
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 シンガーの石川智晶氏が、富野由悠季監督と対談しました。石川氏が『00』の挿入歌を担当する繋がりで、富野監督との対談を実現させたと思われます。最初の話題は石川さんが投げ出したもので、テーマはなんと「生と死」に関するものなんです。




《第7回》 石川智晶VS富野由悠季

約1年間続けてきたこのコーナーも最終回。ラストを締めくくるのは、アニメ界の重鎮である富野由悠季監督だ。あえて『ガンダム』から離れて、人間の生き死にという深いテーマから滑り出した話は、現代社会の問題点、未来への提言、そして音楽についてまで幅広く言及した、実りの多い内容となった。本音で熱く語る富野氏と、それを真正面から受け止める石川さん。ストレートで包み隠さない言葉のやりとりの中に、お互いの考えや人柄が滲み出た対談となった。



Letter of thanks : 富野監督

富野監督とお会いした日から、
あれからいろいろと自分の中で考えていました。

引き出しから分厚い聖書を日夜出しては、少しずつ拾い読みするような感覚に近く、
頭をひねって考えてみたり、気持ちに触れるような一行を見つけて妙に納得するような、
そんな心境でいました。

富野監督は想像以上に「観えている」方でした。横にも縦にも広い。
「視野を拡げることができる」と表現した方がいいのでしょうか。
普通なら恐らく、無駄だと捨ててしまっている部分までも拾って観ている。

 人生観、社会論、世代論、音楽などさまざまなテーマで展開した富野監督はやはり未だに健在ですが、きちんと受け止めてくれる石川さんもとても立派な方だと思います。

ガーゼィの翼アニメ版完走!

2010/09/17 00:21|未分類TRACKBACK:0COMMENT:2
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 これで未見はライディーン、エルガイムのみで、富野アニメ制覇にもう一歩進んでるというわけですな。いやあ、しかしな、『ガーゼィの翼』はすごいですよお客さん。普段つまらないとかよく分からないとかさんざん言われてますが、実はいうほど悪くない作品ですよ。今週中なるべく感想だけは書きますが、真面目に考えていれば、ガーゼィの演出論や作品論を書くのも無理じゃないですよ。


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 いや~本当にすごい作品ですよ。富野ファンでなくても一回くらい見るべきです。

復刻版「ZガンダムHAND BOOK ②」川瀬敏文SPインタビュー要約(2/2)

2010/09/15 09:49|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 前回の記事に引き続き、『機動戦士Zガンダム』のとき、演出を勤めていた川瀬敏文氏のインタビューの後半。

富野監督から演出論を学んだ事が財産です(2/2)

前半→

――他の演出家、あるいは脚本家の皆さんとのやりとりはどんな形でしたか?

川瀬 脚本に関しては富野監督の段階ですべて決まっていくので、直接、シナリオライターの方と相談したりするといったことはありませんでした。各話演出はほとんど同世代で、第1話の今川泰宏君にしても、杉島邦久君にしても、それまでに一緒に仕事をしてきた仲間たちでしたから、それなりにライバル心も持ちながら、一生懸命、お互いの仕事をしていたという感じですね。
 当時はまだサンライズも小さな会社で、七~八割方のスタッフが同じスタジオにいて、みんな机を並べて仕事をしていました。例えば「このキャラは怪我をして、どこどこに傷があるようにしておいたから、次の話数ではよろしく」といった細かな申し送りも、ごく簡単に出来たんですよ。誰言うともなく集まって打ち合わせをしたり、メモのやりとりのような形で比較に、楽にスタッフ同士が意思疎通をしていましたね。まあ、僕も若かったので、作画スタッフへの指示では随分と失礼なことも言ったり書いたりした記憶がありますけど(笑)。今更ですが、ここで「申し訳ありませんでした」と謝っておきます。

――確かにスタッフの皆さん、ほとんど20代前半で新人の方が多かったようですが、これは富野監督の方針だったとか。

川瀬 新人は逆らえずに監督の言う事をきくからですよ(笑)。いや、それは半分だけ本当で、もう半分は確かに富野さんの言うとおり、常に若い人の感覚、新しい才能に触れていたいという意欲の表れだと思いますね。

――『Zガンダム』の頃と現在では、アニメの制作現場は変わりましたか?

川瀬 大きく様変わりしています。今はスタジオにスタッフが集めっていることがほとんどなくて、大体バラバラの場所で個人作業をしている。TVシリーズで他のスタッフと打ち合わせをしようと思っても、放送自体が短いから、一度も顔合わせしないまま終わってしまうことも少なくありません。そういう意味では、みんな孤独な戦いをしているのかもしれませんね。
 これもグチになってしまいますが、昔はキャリアのある制作進行の人が「このカットはメカの得意な○○さんにやってもらおう」とか「ここの動画は、上手なこのスタジオにまとめて発注しよう」といった具合に、うまくコントロールしてくれたんですよ。今は「どこそこのスタジオに、一ヶ月何万枚」というふうにノルマのようなものが決まっていて、機械的にばらまかれてしまうので、演出の意図が反映されにくいといったマイナス面もありますね。

――ですが、今はデジタルの導入で時間や手間が節約できる上に、昔のようにセル傷があったり撮影ミスがあったりするような事故がなくなりましたね。

川瀬 確かに、全体に作画のレベルは目覚しいくらい向上しているし、画面構成も美しい。CGのお陰で昔は不可能だったカメラワークや映像処理も簡単に出来るようになった。ドラマの面でも、僕にはとてもかなわないと思うような凝った演出をする演出家も出てきました。そういう良さもある反面、原作物ばかりでオリジナル作品が作れない。富野監督がずっとやってきたような、いわゆる作家性を反映させた個性的な作品作りというのが出来なくなっていることも確かなんです。

――平均的に出来が良い作品が増えたけど、作り手の顔が見えないというか……。

川瀬 今の若い人が可哀相だなと思うのは、パソコン上のデータでアニメを作る時代になって、僕らのようにフィルムに触れる機会がなくなったことですね。それに、さっきも言いましたが、1~2クールで終わってしまう作品がほとんどなので、その間に先輩の仕事を見ながら演出を勉強していく、といった余裕もない。それはすごく残念な気がします。

――確かに当時は「サンライズ枠」というか、「富野枠」とでもいうような形で、同じ枠、同じ監督でサンライズ作品を一年毎に放送していましたからね。

川瀬 いや、すみません。『Zガンダム』とは全然関係のない、グチになってしまいました。今の話は自分にも当てはまるというか、『Zガンダム』で学んだ事を今の仕事に活かしているかと言われると、僕も困ってしまうので。富野監督から教わった演出技術と、これまでの自分の監督としての経験を、もう少し積極的に、自分から活かす場を作らなければいけないのでしょうけど。
 でも、そういう意味では「昔は良かった」という言葉はあまり使いたくありませんが、確かに良い時代だったと思います。演出の仲間とスタジオに泊まり込んで、他愛のない話をしたりとか、それこそアナログな人間関係の中で、がむしゃらにアニメを作っていた。作品的な評価は別にしても、僕にとって『Zガンダム』はそういう時代を思い出させてくれる仕事の一つですね。


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富野監督、8年ぶりにAVANTIへ行く

2010/09/13 21:34|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:0
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 富野由悠季監督はTOKYO FMのラジオ番組『Suntory Saturday Waiting Bar "AVANTI"』に出ることが決めました。時間は、9/18の17:00~17:55です。

Suntory Saturday Waiting Bar "AVANTI"

あまり大きな声では言えないのですが、来週の予約状況をこっそりお教えしますね。

9月18日の土曜日は、アニメーション監督の富野由悠季さま、作家の福井晴敏さま、俳優の池田秀一さま、お笑いコンビ「インパルス」の板倉俊之さま、バンダイの川口克己さま、のご予約を承っております。

あ、私がご予約のお客さまをお教えしていることは、どうかココだけの秘密にして下さい。

 ほかの面子から見ればガンプラ30周年とかユニコーン絡みでしょうね。バンダイとサンライズは素直に次のシリーズとして『リング・オブ・ガンダム』を作ればいいのに。




 それはともかく、実は富野監督は以前でもこの番組に出たことがあります。2002年4月13日と2002年8月3日の放送で、それぞれ「ジャパン・アニメーション」と「手塚治虫」について語ってきました。なので、今回は実に3回目になります。


SUNTORY SATURDAY WAITING BAR 2002年4月13日の放送|「ジャパン・アニメーション」

富野由悠季さん(アニメーション監督)の「世界の中の日本アニメ」の話


SUNTORY SATURDAY WAITING BAR 2002年8月3日の放送|「手塚治虫」

富野由悠季さん(アニメーション監督)の『鉄腕アトムの制作現場』の話


 私も聞きたいですが、TFMじゃ無理だろうな…。

復刻版「ZガンダムHAND BOOK ②」川瀬敏文SPインタビュー要約(1/2)

2010/09/11 18:59|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 前回の北爪氏に続いて、今回は演出家・川瀬敏文氏のインタビューです。演出家さんが富野監督やその作品について言及した話はあまり見かけませんので、今回は全文(の半分)で紹介させてもらいます。


富野監督から演出論を学んだ事が財産です(1/2)

――『Zガンダム』は川瀬さんが演出家になって間もない頃の作品ですが、当時の思い出は?

川瀬 もう記憶の闇の彼方になってしまって(笑)、申し訳ないけど、あまり細かい事は憶えていないんですよ。ただ、それまで『戦闘メカザブングル』から続けて富野監督の作品に参加していた流れで(注:川瀬さんは『聖戦士ダンバイン』で設定制作から演出に)、同じようにサンライズの仕事の一つとして入ったという感じでした。

――『機動戦士ガンダム』(ファーストガンダム)の続編ということで、プレッシャーのような物はありませんでしたか?

川瀬 もちろん、ファーストは人気があって、大きなブームを巻き起こした作品ですが、自分としては特に意識していませんでした。それに、どの作品の場合でもそうですが、特に富野監督と仕事する時は常に緊張感があるものですから。

――『Zガンダム』は設定もストーリーも複雑な作品ですが、演出する上で難しかったことは?

川瀬 それも前の質問の答えと同じで、どの作品でもフィルムを演出するのは難しいし、いつもそれなりに悩みながら作っています。僕は『Zガンダム』は取り立てて難しい作品だとは思いませんけど、ただ、ドラマとしての起伏が多いから、どうしても作画枚数は多くなりましたよね。キャラクターに実写的な芝居を要求されるので、その分、動きが細かくなる。会社としては予算の制限もあるから、あまり作画の枚数を増やさないでくれということで、そういった制約と戦う難しさというのは、確かにありました。

――川瀬さんが演出を担当した回は、最終回をはじめ、割とポイントになる回が多かったような印象がありますが。

川瀬 アニメというおは各話演出という形で複数の演出家がいるので、たまたまローテーションがそうなっていただけだと思いますけどね。そういうスタッフの割り振りは、作画をどのスタジオやアニメーターに発注するとか、といった事と同じく「制作」の仕事です。もしかしたら制作の方で、富野監督とのつきあいが長い僕なら、多少は無理も利くだろうと判断して、そういう回に当るようにしてくれたのかもしれませんが(笑)。

――やはり富野監督は厳しい方でしたか?

川瀬 今は随分、当たりが柔らかくなったと思いますけど、当時の富野さんは40代でバリバリの頃でしょう。僕ら各話演出は、ラッシュ・チェックの度ぶ怒鳴られまくっていました。僕も同じように今は監督で一本立ちしている人が多いですけど、あの頃はみんな20代ですから、編集作業やラッシュの時はビクビクものでしたね。
 でも、今思えば『ダンバイン』や『重戦機エルガイム』の頃の方が、もっとキツかったかも知れません。『Zガンダム』の富野さんは、それ以前とはちょっと雰囲気が違いました。それはたぶん、さっき話に出たファーストの続編という事が影響していたんじゃないかという気がします。
 これは僕の個人的な意見ですが、ファーストガンダムがブレイクして、今に至るエポック・メイキングな作品になったことで、富野監督は次の『伝説巨神イデオン』から『エルガイム』まで、ずっとオリジナルにこだわって新作を作り続けてきたわけですよね。それが、続編という形でまた『ガンダム』に戻ってきた時に、それまでとは別の方向を向いて作り始めた。監督が意識したかどうかわかりませんが、自分なりのアニメーションの作り方を変えていった部分があったんじゃないかと推測しているんです。それが具体的に何だったかは、僕の想像を越えたところにあると思うんですけどね。

――演出家として川瀬さんが富野監督から学んだ事は何ですか?

川瀬 一言でいえば演出論、ドラマを演出する技術という事でしょうね。こういうシーンの場合はこうカットをつながば演出意図が伝わるとか、富野監督は非常に論理的に説明してくれるんです。もちろん、それは親切に一つ一つ教えてくれるのではなくて、チェックした絵コンテの注意書きとか、編集しながらのお叱りの言葉の中に含まれているわけですが(笑)。特に編集作業で富野監督のカッティングを間近に見られたのは勉強になったと思います。フィルム(映画)は編集次第で良くも悪くもなるということを教えて貰えたのは、その後、自分で監督をするようになってから、とても役立っています。


●続き→復刻版「ZガンダムHAND BOOK ②」川瀬敏文SPインタビュー要約(2/2)


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 やはり演出家さんから見れば富野監督はすごいですね。

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イデオン30周年に特集! 対談! インタビュー!

2010/09/09 23:48|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:10
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 世間の一般人(?)やバンダイさんに対して、今年はガンプラ30周年かもしれませんけれど、我々(?)にとっては、今年は『伝説巨神イデオン』放映30周年ほかありません。
 そう、今年は先月の富野由悠季監督と湖川友謙さんも出てきたトークショー「イデオンナイト」をはじめ、さまざまな特集が小粒ながら企画されています。模型関係のもあれば、作品論から入るものもあります。




サンライズフェスティバル開幕 等身大のイデオンを建造!?|アニメNewtypeチャンネル

キャラクターを支えた湖川は「富野の気持ちがわからないと一緒に仕事はできない」と語り、富野自身の動きを見て芝居付けをしたという。歩き方の芝居がそれまでのアニメとは違うところを見てほしいと注目ポイントを示した。
一方、富野は湖川のキャラが芝居を要求した部分もあるといい、ふたりの息の合った創作のようすが見える。また、富野自身がオープニング映像でのイデオンのメカ変形の原画を描いていたことが語られるなど、30年目にして新たな事実が明らかになった。

さらに質問に応える形で富野の役者への演技付けについて語られた。富野は演技指導らしい指導はしないで、作り込み過ぎたところを「抜く」のが方法だという。キャスティングが一番大事で、本作の主人公のユウキ・コスモには20~30人ものから選んだ。ハルル役の麻上洋子はそれまで「宇宙戦艦ヤマト」の森雪として知られていたが、本作では全く違う役を充てた。「役者は同じような役では飽きているのが分かる。やる気を別のところに向けさせて面白がらせる」と、これまでに多くの声優を”発掘”してきた富野のキャスティング理論が語られた。


ASCII.jp:アツ過ぎる! サンフェスの開催前夜祭「イデオンナイト!」

湖川氏:音楽で言うとひとことだけ。井荻麟が好きです。(会場拍手)

 お富さん大好きな湖川先生大好き。



電撃HOBBY MAGAZINE 2010年8月号|電撃ホビーウェブ

第2特集 アニメスケール1/810イデオンのキットが限定カラーVer.で付属!
アニメ放映30周年記念企画
伝説巨神イデオン
The Rebirth ―復活―


昨年の『機動戦士ガンダム』に続き、今年TV放映30周年を迎える『伝説巨神イデオン』。その難解、かつ衝撃的な作品に魅せられた漢(おとこ)たちがイデオンへの愛を胸に集結し、独創的な重機動メカを誌面に復活させた。ファン必見の大特集!

・イデオン(1/600 アオシマ)/佐藤弘(オーバーダード)
・ザンザ・ルブ(1/600 アオシマ)/NAOKI
・ハルル・アジバ(1/7 イベント販売アイテム)/TOMO
・ガンガ・ルブ(1/600 アオシマ)/鋭之介・初代・日野
・ズロオ・ジック(1/600 アオシマ)/RAI
・ジョング&ガダッカ(1/35 スクラッチビルド)/岬光彰
・ジグ・マック、ドグ・マック、ギラン・ドゥ、ロッグ・マック、ギド・マック、
ガルボ・ジック、アブゾノール(1/600 アオシマ)/中村圭+岩田トシオ+
桜井信之+ヤマザキ軍曹+大輪正和(MO・CRAFT)
・イデオンキットパッケージ&1/600重機動メカ集合!
・四十の魂スペシャル/福井晴敏+徳光康之





グレートメカニックDX(14)、9月16日発売、巻頭特集は「Z計画」 - 早耳ガンプラ情報局

双葉社から発売されているガンダムを中心としたメカニックのうんちく解説本「グレートメカニックDX」シリーズの第14弾「グレートメカニックDX(14)」が、9月16日に発売されます。

内容紹介
巻頭特集 Z計画
機動戦士ガンダムZから機動戦士ガンダムUCまで宇宙世紀80~90年代の技術開発
ガンダム宇宙世紀基礎講座

劇場版機動戦士ガンダム00
機動戦士ガンダムUC 第2話「赤い彗星」プレビュー
特集「伝説巨神イデオン」30周年 
富野由悠季インタビュー
インタビュー 原恵一

 正直富野監督のインタビューも興味深いが、原恵一監督のがさらに気になります。




PLANETS vol.7|第二次惑星開発委員会SHOP

『伝説巨神イデオン』30周年記念
【対談】戸田恵子×坂井真紀/“イデ”に取りこまれた女たち


『伝説巨神イデオン』30周年記念
「イデ」再考 ――流星おちる果て、あるいは因果地平へ

【座談会】石岡良治×奈落一騎×宇野常寛/“イデ”に取りこまれた男たち
【イラスト】竹×イデオン


伝説巨神イデオン|戸田恵子オフィシャルブログ

おはようございます。(^-^*)/
『伝説巨神イデオン』
この懐かしいタイトル。お分かりの方だけお分かりかと思います。すみません。あえてフォローしませんが…。(^_^;)
私と仲良しの坂井真紀ちゃんと二人で今日は朝から雑誌『PLANETS』の取材を受けました。次回イデオンの特集ページがあるとかで。
o(^-^o)(o^-^)o
イデオンも30周年だそうです。
真紀ちゃんがこんなにイデオンファンだったなんて驚き!
はっきり言って私より100倍詳しいの!今日は私の事をカララ様とお呼び下さったぞよ。(^_^;)
♪『コスモスに君と』も名曲ですよね。大好きです。これからもずっと歌い続けていきます。♪♪


カララ・アジバ|戸田恵子オフィシャルブログ

雑誌『PLANETS』VOL.07に私と坂井真紀ちゃんとの『伝説巨神イデオン』30周年記念の対談が記載されてます。o(^-^o)(o^-^)o

最近の坂井家では私、カララ様と呼ばれているらしい。(^_^メ)
ご夫婦揃ってイデオンファン。
( ^^)Y☆Y(^^ )

イデオンにご興味ありありな方は是非ご覧になって下さい。(^0^)/

 スペースランナウェイ イデオン イ デ オ ン♪

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復刻版「ZガンダムHAND BOOK ①」北爪宏幸SPインタビュー要約

2010/09/08 09:56|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 復刻版「ZガンダムHAND BOOK ①」北爪宏幸SPインタビュー要約
 予告より一日遅れてすみません。最初はZガンダムの時、作画監督を勤めていた北爪宏幸氏のインタビューです。例によって、富野監督と関連する部分だけ。

自分なりの方法論で全力で取り組みました

――約25年前になる『Zガンダム』のお仕事で、いちばん思い出に残っているのはどんなことですか?

北爪 この作品は私が仲間と一緒に独立して、新しいスタジオを作って参加した最初の作品でした。それまでは湖川友謙のビーボォーというスタジオに勤めていて、湖川さんのもとで用意された仕事をしていたわけですが、まず自分たちの環境が変わったという事が一つ。それと私自身、ファーストガンダムのファンでしたから、やはり安彦良和さんのキャラクターを自分で動かすという嬉しさと、同時に難しさも感じましたね。

(途中、作画の話が続くので省略)

――富野監督や各話の演出家の皆さんとの打ち合わせは、どんな感じだったのですか?

北爪 私達、作画スタッフは富野監督から直接に指示を受ける事はほとんどなくて、各話の演出の方とのやりとりが多かったですね。私も含めて現場は20代の同世代の人間が多かったのですが、よく絵コンテの欄外に富野監督から演出に対する注意書きが書き込んであって、要するにダメ出しなんですが、それがコピーされてスタジオ中に回ってしまう。で、打ち合わせの時には、それを読んでいても、あえてそこには触れないようにするとか(笑)、そういう事もありました。
 富野監督から意見が出るのは、編集したフィルムを見るラッシュ・チェックの時で、いつもドキドキしました。といっても、監督からの指示があるのは主に演出の方に対してで、作画の我々が怒られた事はあまりありませんでしたが、自分の原画担当シーンについて指示がされている時はヒヤヒヤしながら聞いていました。また、富野監督はいい絵があれば積極的に使ってくれますし、逆に重要なシーンでも見栄えの悪い部分はあまり使わない。そういう演出家としての思い切りはすごいと思いました。自分が担当したシーンがカットされていたら、出来が良くなかったということですから。それはそれで悲しかったりするんですけど。
 富野監督と直接、打ち合わせさせていただけるようになったのは、やはり次の『ガンダムZZ』や劇場版の『逆襲のシャア』でキャラクターデザインを任されてからですね。

――続編の『ガンダムZZ』は急遽、決まったそうですが?

北爪 『Zガンダム』の後半、’85年の夏の段階では別の新番組の企画が動いていたようですが、それが中止になって、当時プロデューサーだった内田健二さんから『安彦さんが参加出来ないので、新規のキャラクターデザインをやってほしい』と言われたんです。ただし、『Zガンダム』のキャラクターシートも引き続き使うので、安彦さんのキャラと並んでも違和感のないように、という発注でした。
 ですから、それまでの作監作業の延長で出来ると思って、『ガンダムZZ』はある意味、気軽に引き受けた感じだったのですが、実際には描くだけではなく、キャラを創り出さなければいけない。最初の5話くらいで、もう自分の持っているキャラクターのストックを使い果たしてしまい、そこから先がつらかったですね。でも、そこで苦しまぎれにキャラをひねり出すテクニックを無理矢理に考え出したので、後半は何とかなりましたし、やって良かったと思います。

(イラストの話も省略)

――改めて『Zガンダム』当時を振り返った感想は?

北爪 富野監督の作品にはそれ以前から参加していましたが、『Zガンダム』はファーストガンダムの続編という事で、監督自身、並々ならぬ意欲で取り込んでいらっしゃいました。なので、私としてはその監督の気迫に答えようと自分なりに全力を尽くしたつもりです。作品としても、まだアニメアニメした部分もあって素直に楽しめるファーストと違って、『Zガンダム』は設定が複雑で、話も重い。自分がやっていた当時は私も若くて理解できないところがありました。ですが、年齢と経験を経た今の目で見ると、25年も前の作品なのに、今の作品と比べても遜色のない深いドラマが描かれていると思います。もちろん、技術的には古くなっているところもありますが、その後の作品やクリエーターたちに大きな影響を与えた作品であることは間違いありません。それは今の若い人達、これから『Zガンダム』を観るという人たちにもきっと通じると思いますね。


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 同じくキャラクターデザイン&作画監督というつながりで、もう一つのインタビューを紹介。Vガンダムの故・逢坂氏の話です。

富野由悠季と逢坂浩司

▽続きを読む▽

明日からZガンダム関連の資料を紹介する

2010/09/05 16:44|未分類TRACKBACK:1COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 明日からZガンダム関連の資料を紹介する
 対象は以下の4冊です。


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 去年の復刊版では、1~4巻はそれぞれ北爪宏幸(作画監督)、川瀬敏文(演出)、遠藤明範(脚本)、内田健二(プロデューサー)(すべて当時の役職)のインタビューが新たに収録されています。よく総監督本人である富野さんにフォーカスされがちのZガンダムですが、今スタッフに当時の事情を語ってもらうのは貴重である。

『リング・オブ・ガンダム』は実写であり、女性主人公ものであり、萌えアニメでもある

2010/09/02 18:07|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:8
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 『リング・オブ・ガンダム』は実写であり、女性主人公ものであり、萌えアニメでもある
 昨日、これについている『リング・オブ・ガンダム』の資料集を半分だけ読みかえりました(一気に全部を読むと興奮しすぎて心臓麻痺で死ぬかもしれないので、半分だけ)。やはりとてつもなく面白いです。そして、この作品の制作を熱望しています。


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 さて、今回読み直しまして改めて気づいたのは、今の形である30周年記念作『リング・オブ・ガンダム』にせよ、将来の展望があったかもしれない『リング・オブ・ガンダム』にせよ、実は富野監督ここ数年の構想を詰め込んでいる大作であることです。今の日本のアニメ界において、ここまで考えてきちんと作れるのは、富野監督以外は無いと断言できます(1人の監督が自分の作品について、でいう意味)。
 作品の背後にある詳細すぎるほどのコンセプト(これからのガンダムシリーズの方向性を示すもの)、ストーリー(映画になれるほどのボリュームと)と設定(今までのシリーズと繋ぎつつ新しく開拓する本格的な内容)からしてもそうですし、何よりも、この作品は実はすでに富野監督本人がここ数年考えてる構想をたくさん内包してあるからです。
 そして、それがこの記事のタイトルで示しているとおりです。


 先に以下の記事を読んでください。

富野由悠季没企画、没監督・演出作品一覧
富野由悠季の「萌え」に対する4つの発言 その3 ―― 「萌え系アニメよりも萌えさせる自信がある」

 上の記事で書いたように、富野監督はかつて女性を主人公にするアニメを作りたいと仰っていました。また、(Gセイバーほど中途半端なものではなく)実写的なガンダム映画を作りたいとも仰っていました。さらに、常に若い挑戦心を持っている富野監督は「萌えアニメよりも萌えさせる自信がある」とも仰っていました。
 そして、これらの大成は、この『リング・オブ・ガンダム』というものです。


 パッと見てとても信じられない人もいるでしょうけれど、『リング・オブ・ガンダム』はまさにそういう色んな信じられない要素が含まれている奥深い作品なのです。しつこいようですが、ここでいう『リング・オブ・ガンダム』は30周年記念作である『ROG』と将来制作するかもしれない『ROG』の両方を意味します。

 まず、なぜ3D技術で作られたというと、実はこの作品はもともと実写版ガンダムの企画とシナリオとして提出されているものです。それが、実写においての問題点や、ちょうど本広克行氏つながりで制作会社ROBOTの参入により、今の実写的とアニメ的な何かを融和している3Dアニメとなったわけです。

 次に、最初に提出されたシナリオでは、主人公は今のエイジィとユリアではなく、「ナスターシャ」という少女だった。彼女は戦いを止めて、リングコロニーの銀河旅行を実現するため、戦火に身を投じて、それこそジャンヌダルクみたいに犠牲しちゃうかもしれない強い少女であった。のちは本広の提案で、RX-78ガンダムというギミックが投入されることにより、ナスターシャというキャラも消え去ったが、これがまさにいつぞや構想した女性主人公である。

 最後、萌えアニメにも自信ありげな富野監督が、作品に興味を持つフックで萌えの要素として投入したのは、ずばり「ビューティ・メモリー」です。他のキャラは一般的な髪型やコスチュームをしてるのに、彼女だけが白ゴスロリ服装を着ている(金髪)。SFのギミックの代りに、美少女を置き換えるというのは、まさに富野監督の意気ほかありません。

 ですから、『リング・オブ・ガンダム』は実写であり、女性主人公ものであり、萌えアニメでもあるといえます。




 ユニコーンが半年1巻というペースで2012年の終結に向かって鋭意制作・00が今年9月の上映を控えているなか、これからのガンダムはどうするのか? と会社は心配してるかもしれませんし、ファンも期待しているかもしれません。そうならば、是非アニメの形でこの『リング・オブ・ガンダム』を見たいと思っております。

最近の日常話とお気に入り漫画:猫ラーメン

2010/09/01 09:39|日常話TRACKBACK:0COMMENT:0
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 このブログ普段はあまり富野監督以外の話題をしませんが、ほかのものも一応人並みに接触しています。POPソングは聴きませんが、映画も見れば本も読んでいます。最近流行(?)の「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」は読んでいませんが、これの大ヒットをきっかけに、高校から大学時代愛読のドラッカー本を読み直しましたし、仕事の必要で絵本などの児童書籍もたくさん読んだり、先生の手伝いで明代の歴史本を読み漁ったり、そのせいでブログを更新するどころか、リング・オブ・ガンダム関連の資料もまともに読む時間がありません。本当に嫌になっちゃいます。

 そんななか、一番時間の無駄を感じたのは、なんと『のだめカンタービレ 最終楽章』という映画を見ました。2時間を返せ。いや、そうはいっても実はそんなに見られないものではなくて、腐っても一応見れるように作ってあるけど、こんなものが今日本の映画界の過半数を占めてるという現状を見ると、どうしても悲しくなる今日という日。

 まあ、それは別にどうでもいい。ここ数ヶ月、なぜかだか知りませんけれど、とてもお気に入りの漫画があります。それは『猫ラーメン』です。日本でもアニメ化したり映画化したりしましたが、自分が読んでハマッたのは去年からのことです。今はほとんど毎日読み返しています。漫画論で語りたくないから、ただ面白いから何度も読めます。そんな漫画です。


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 そにしけんじは他にも『ザリガニ課長』や『いぬ会社』などの著作がありますが、どれも面白くてオススメです。

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