富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

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富野由悠季新作企画およびRING OF GUNDAM情報整理

2010/03/30 23:16|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:2
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 昨日、生まれたばかりの赤ちゃんの重さを持つ『リーンの翼』4冊セットもいよいよわが家に来ましたが、旧版の再読はまだ終わらないこともあって、昨日寝る前は巻末小冊子のチェックだけで留まりました。
 で、富野監督のインタビューを読んでいるうちに、第4巻の最後では「まだアニメで『リング・オブ・ガンダム』を作りたい」と話しました。

 これを読んで、「あ、富野監督はまだ『リング・オブ・ガンダム』に拘っているのね」と思う人はいるかもしれませんけれど、実際よく読んでみますと、別にそんなこともないと気づきました。なので、今日は富野監督の新作および『RING OF GUNDAM』についての情報を整理してみたいと思います。




 まず、『RING OF GUNDAM』については、以下のリンクを参照してください。

『RING OF GUNDAM』現時点情報総整理

 これは去年10/28にまとめたものですが、その時点では「新作」「全体主義」「イメージトレーラー」「出資待ち」としているものの、実際はサンライズ単独ではなくROBOTをはじめとした外部のスタッフを使って作り上げた3Dフィルムなので、実際実現する可能性がそんなに高くないと思います。
 ただし、可能性が高くないのはあくまでも「イメージトレーターとしてのショートフィルム『RING OF GUNDAM』をベースにした『RING OF GUNDAM』」であって、実際バンダイとサンライズは依然に来年以降のガンダム企画が欲しがってるわけなので、『RING OF GUNDAM』が昔のガンダム作品のように、そのまま企画として保管されてる可能性もあります。将来は3Dにせよ2Dにせよ、映画にせよテレビにせよ、使えそう限り、いずれ実現した可能性もないわけがありません。
 しかし、少なく今年はテレビのSD三国伝、OVAのユニコーンと劇場の00があるため、とにかく一時的にお預けになるのは間違いっぽいだと思います。実際、今年に入って富野監督はあまり『ROG』のことを口にしていませんし、7月はBDリテイクされて完成品としてバンダイビジュアルから発売されてます。

(もっとも、3/21の無限のリヴァイアスの10周年パーティに参加したと思われる人が懐かしアニメ平成@2ch掲示板のリヴァイアススレに投下した謎のレスに、何故か「・明日『リング・オブ・ガンダム』の打ち合わせがある山根さん登場」という話がありまして……真偽はどうあれ、やはりまだ何か動きがあるらしい模様です。)




 しかし……では、『リーンの翼』4冊セット附録小冊子のインタビューの「まだアニメで『リング・オブ・ガンダム』を作りたい」はどういうものなのでしょうか? それは、以下の部分を見ればわかるはずです。

――完全版『リーンの翼』を書き終えていかがですか?

富野 書ききったという気分はあります。評価はどうか知らないです。でも、もうしばらく小説はいいなって感じがしてます。まだアニメで『リング・オブ・ガンダム』を作りたいと思っているので、そういう意味では、これが最後のバイストン・ウェル・ストーリーになるかもしれない。

 富野監督の一番後ろの発言に記憶がある方はあるかもしれませんが、そう、ガンダムエースに載っている売り文句です。リーンの翼新版小説の最速告知は去年11月初の岡田准一氏のラジオ番組「GROWING REED」のブログ告知で、そしてこの「これが最後のバイストン・ウェル・ストーリーになるかもしれない」という宣伝文句は去年11月26日発売のガンダムエース2010年1月号が初出。
 それから、インタビューのなかにも書いてあるとおり、富野監督がこの小説を書き終わったのは2009年9月のことなのです。となると、確定できるのは一つ。この『リーンの翼』1巻~4巻に載っているインタビュー自体は2009年9月~11月の間に実施されたものだったはずです。実際、インタビュアーである藤津亮太氏とインタビュイーである富野由悠季監督の会話からしても、上梓してまもない話だと聞こえるのです。
 なので、ここの「まだアニメで『リング・オブ・ガンダム』を作りたい」という話も、実は去年11月以前の話です。




 それでは、新作についての話はどうなるか?
 これについて、ガンダムエース2010年5月号の『リーンの翼』刊行記念 富野由悠季インタビューを参照してください(シャア専用ブログさん、ありがとうございます!)

富野 当面は次の仕事のマーケットリサーチと企画の書き直しですね。

(中略)

―― 富野さんは、もう次の企画を進めているんですよね。

富野 まだ企画が通ったわけではないので構想中ですが、先日、企画書を全部書き直しました。

―― 何があったんでしょう?

富野 昨年、アメリカのNASAが宇宙開発計画を縮小したことで、ロケット技術による宇宙開発が伸びないということが証明されてしまいました。50年前の僕はロケット技術に夢を抱いていたんだけれど、今の子どもたちにとっては夢ではなくなったえしまった。「夢の技術」と思えるものに何があるのかと探していたときに「宇宙エレベーター」しかないということに気づいたんです。先日、青木義男先生と対談したときに、そのことを知って、愕然としたわけです。でもおかげで「ガンダム」規模の数万人単位の宇宙移民は「宇宙エレベーター」が開発されていないと実現しないんじゃないかということもわかってきたし、宇宙エレベーターの先端からロケットを発射すれば、地球の自転の遠心力だけで、火星や木星まで到達できる推進力が得られることもわかりました。天体の運動という自然科学が、機械の性能や燃料の燃焼といった工学までも包括するというのは、まさしく21世紀の考え方だと思うし、そこまで考えないといけないのかと痛感したわけです。「機動戦士ガンダム00」でも「宇宙エレベーター」は設定として使われているけど、それとはちょっと違う扱いを考えるようになりました。もう一度、宇宙移民のはじまりから「宇宙エレベーター」で考えてみようと思っているんです。ただ、これはあくまでも技術論であって、お話はこれから。企画の大転換がはじまったばかりで、ようやく本編の設定に入れるところです。子どものためのアニメにする意識を持って取りかかるつもりでいます。「ゆとり教育」を受けてきた世代に向けても楽しめる作品にしたという野心があります。

 文中では「宇宙エレベーター」を言及したのですが、これは実際3月1日のことなので(注:対談はまだダムエーに掲載されておりません)、このインタビューはいかに新しいのが伺えます。
 宇宙移民の始まりでいえば、富野監督の95-6年の小説『アベニールをさがして』はありますが、当然ここでは別の企画のことを言ってます。簡単にまとめると、キーワードは「宇宙エレベーター」「ゆとり(子供~少年)向け」のようです。当然、これは『リング・オブ・ガンダム』またはガンダムシリーズだと思う方もいるかもしれませんけれど、よく読みますと、別にガンダム作品であることは一言も喋っていませんでした。つまり、ガンダムでもいいですし、ガンダム以外の別の作品になる可能性もあるということです<。個人としては、この企画を『ブレンパワード』みたいなリハビリ復帰作として、地上波の深夜テレビとして作らせておいて、来年または再来年のガンダムシリーズまでつなぐことが、サンライズにとって実現性が高いと思っております(このへんの話は去年書いた富野起用論を参照ください)。




 結論でいえば、今の富野監督には何が動いてる企画がありますが、その新作は必ずしも『RING OF GUNDAM』というわけがありません。言い換えると、新作であれば『RING OF GUNDAM』でもいいですし、まったく別の作品でもいいですし、『RING OF GUNDAM』とドッキングしたハイブリッドでもいいということになります。
 ある意味、サンライズとしては富野監督が欲しがる路線について難色を示すかもしれませんけれど、それでも最近あまりテレビアニメの企画が見かけないサンライズにとっては、企画を通すことが最先決で、メカ・キャラクターデザインや路線など細部のことは後からでも固めるはずです。それこそ富野さんを監督に押し上げて、もう降りない状態にしておいてから、かっこいいロボットデザインや萌え萌え美少女のデザインを強行することもかまいません
 それに、子供向けとかゆとり向けといわれますが、それが実質的今の大半のアニメと何の違いもありませんし、富野監督と地上波(たとえ深夜でも)という組み合わせだけでそれなりの売り上げを出せるものなので、多少冒険してもリスクは他の作品ほど低いはずです。だから、制作会社にとっては、そろそろ富野新作を進んでもいいじゃない頃だと思います。なんだかんだ、富野監督はまだアニメーション監督としての商業価値が残っていますしね


リーンの翼(全4巻セット)リーンの翼(全4巻セット)
(2010/03)
富野 由悠季

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リーンの翼到着!

2010/03/29 22:46|日常話TRACKBACK:0COMMENT:0
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 日本より1週間近く遅れたものの、ついに到着した富野由悠季監督の傑作であり、我バイブルである『リーンの翼』。が、今夜は仕事ですから、確認するだけです。なので、今日のブログは休みです。連日の更新だって大変ですしね。

 しかし、この大作はSF棚、ファンタジー棚、児童文学棚、日本文学棚、アニメ関連書籍棚にはそれぞれ1セットに置くべきだと思います。全日本の本屋の店員さんーー! リーンの翼はとてもいい本なんだぞ! 早く仕入れしてこーーい!


明日更新予定:
プライムニュース情報追加
庭イヂリ情報追加
エキュート情報追加などなど…。

富野監督のBSフジLIVE PRIME NEWS 1周年記念シンポジウムの発言をまとめました

2010/03/28 22:24|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:6
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富野由悠季監督、BSフジ「プライムニュース」1周年記念シンポジウムに登壇!

 先日告知したこのイベントは今日の14:00~15:20で行われましたが、残念ながら私は直接に参加することができません。が、そのための怨念返しに、TWITTERで直に参加して実況してくださった方々の話をまとめました。よかったらご覧ください。


BSフジLIVE PRIME NEWS 放送1周年記念シンポジウム 第1部 私家版

【司会】 八木亜希子/反町理(フジテレビ報道局政治部)
【解説】小林泰一郎(フジテレビ解説委員)
【第1部】 テーマ:「変容する作家性の時代~ネット時代の想像力~」 ゲスト:富野由悠季(アニメ監督)市川真人(文芸評論家)/宇野常寛(評論家)/濱野智史(情報環境研究者)/ラリー遠田(お笑い評論家)

(※富野由悠季監督を中心とした編集です。)


 以下はちょっとだけ自分が気に入ってる部分を採録。詳しい内容は以上のレポートを読んでください。

濱野「初音ミクが体現する作家性を代補する集合的なクリエイティビティ。」

市川「文学は昔から、自分から世界がどう見えるかという表明だった。そのことはそう簡単には変わらないので、文学では作家性は残り続けるだろう。流通などの多様化で書き手が変わってくることはあるだろう。」

富野「デジタル時代で起こることについて混同されている。ニコニコ動画はツールの問題。クリエイティビティの問題ではない。ハードウェアは規格が変わり、前代のハードで作られたコンテンツが見れなくなってしまう。ニコ動もハードメーカー。創作の問題と混同してはいけない。」

富野「100年残るような物が作品。ニコニコに上がっている物は作品とは言えない。」

濱野「いや、初音ミクはコンテンツを100年もたせるためにあるのだ(キリッ」

市川「便所の落書きが外に出て来て楽しまれている現状がある。」

宇野「100年保つものの代表として純文学。しかし沈没してる。」

宇野「でも純文学は外部性かなくて単純化してますよね。ラノベは制約条件があって強度を獲得したでしょ。」

富野「宇野の話をきいて、アニメ屋でよかったと思ったw 自分は文士に憧れてたが、それができなくても自分程度の人間が作家みたいなものだと世間を騙せた。」

富野「道具があるのは全肯定。ただ、いまの状況はツールによりかかってるだけで、個々のクリエイティビティが鍛えられてない。いつまでもツールに合わせた投稿を続けていては再来年には無くなってしまうよ。」

富野「外界の条件を受け入れつつそれを乗り越えるために創作する。単に自分の好きなものを作るのでも、時代に振り回されるのでもない、20年30年スパンで『食える』ことを考える。」

富野「くだらないコンテンツを封じる仕組みが必要だ、とのこと。基礎のわからない人間が安易にツールに頼って作品を大量生産すると才能が潰れる、ゆえにくだらない作品が出てきたら潰すことが必要になる。」

濱野「その言葉そっくりお返しします! 富野さんニコ動におけるアーキテクチャ反逆的なクリエイティビティがわからないようだから、僕が見方おしえますよ!!」

濱野「粗雑な感性、その言葉をそのまま富野監督にお返ししたい。今度一緒にニコニコ動画見ましょう。基本的にくだらないものが多いのは確かだけど、探せば良いコンテンツ、新しい想像力を感じさせるものがいろいろと眠っていますよ。」

富野「ユーチューブに上がっているくだらない80本審査しろとか言われたら死にますよ。」

富野「濱野氏には、ツールを擁護するための言葉が先にある。ツールを全否定なんてしないが、それを使いこなせない愚民の方が圧倒的なんだから、濱野的な擁護はもっと気をつけないとアホ一辺倒になる。」

富野「『誰もがクリエイター』は誤謬。そう甘やかしてしまったために、我々に跳ねっ返りが来ている。クリエイターと自分から名乗ることは傲慢だ。1000万の他者に認められてはじめてクリエイターと言ってよい。」

(これからのものづくりへの提言)
濱野「コンテンツからアーキテクチャへ」

市川「空間&時間グローバルと真のエリーティズム」

ラリー「海外進出」

宇野「『作品』と『消費』の間を読め!」

富野「公共にむけて」

小林解説委員「やっぱり物作るのは楽しいことですし、楽しいことはいいことですよね」

 まあ、ごく一般普通の話だと思います。というか原則論でいえば、2008年監督が台湾にいらっしゃったときの話とまったく同じですので、いまさらニコニコとか初音ミクってのはちょっと古すぎない?とは思いますが、まあそういう設定なのでいいとします。


 この収録の詳しい放送時間は、また後日でお伝えします。

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誤解させるだけのコピペは引っ込んでろ! 富野監督の『機動戦士ガンダムUC』発言を還元する

2010/03/28 11:20|未分類TRACKBACK:0COMMENT:12
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 広まったのは2チャンネル経由ですが、案の定、昨日TOKYO FMの「中村正人の夜は庭イヂリ」で中村正人さんの話を受けて、富野由悠季監督の『機動戦士ガンダムUC』(通称:ユニコーン)に対する発言はたちまち拡散されていました。しかも悪意を満ちた曲解という形で。それはネット一部の人間のいやらしい仕業だというまでもありませんけど、富野さんが誤解されてるのはどうしても偲べませんので、ここでその一連の会話を還元します。ですから、もしこの記事を読んだら、もうそれ以上誤解を広まらないでください




中村(正人)「監督が育って、生み出したガンダムは、いろんなクリエーターが手がけております。で、現在のガンダム……現在のガンダム知ってます? どうなっちゃったりとか。」
富野「あのう……あ、ユニコーンは、1話だけはちゃんと見ましたよ。我慢して。」
中村・吉田(美和)「(爆笑)」
富野「だって、他人が作ったものが、なんで気に入る?」
中村「(納得しつつも)あ、いや、でもね…(笑)」
富野「自分が作ったものさえ気に入らないのに、他人が作ったものにニコニコしてたらバカでしょ?」
吉田「なるほど。」

 以上のやりとりだけでした。これを見て、富野はユニコーンに嫉妬するとか、富野はユニコーンを貶したとかをいう人間は、はっきりいって馬鹿とガロウ・ランみたいな下衆の輩のどっちでしかありません。ユニコーン信者とユニコーンアンチの仁義なき果てしない戦いがどうぞ勝手にやってろですが、富野さんまで巻き込むのは、やめていただきたい。その言葉を聴いたクリエーターたる中村正人さんと吉田美和さんは共感しているのに、外野は何を騒いでいてるの?

 そもそも、富野は他人のガンダム作品にたいしてあまり発言しません。0080は最初の他人が監督ガンダムでしたから、スタッフとの対談までしましたが、その後の0083ではしませんでした。Gに対しては「演出が元気な今川を監督として推薦した」だけですし、W・Xに至ってはほとんどノーコメントといっていい。近年でいえば、SEEDは「ピクチャープログラムとしては優れている作品」で、00は先日設定だけ言及しています。一般論的発言なので、今回のもまったく変わっていません。


 コピペや野次馬だけしか能がない連中と違って、富野監督はまだ新作をやりたいなのに、意図的に富野さんを「ガンダムにネガティブ発言をする人」と仕上げることは、どれほど会社が富野さんに対する信頼を損傷するのが分かります? 「三人虎を成す」と「曾参、人を殺す」を聞いたこともねえのか馬鹿野郎! 悪口をしたことについて許していただきたい。ですが、これはとてもシリアスな話ゆえ、皆さんにも想像していただきたい。富野さんは我々の想像した生き物ではなく、我々と同じ世界に生きてる人間です。なので、富野さんに対しては、人の常道をもって対応するのも筋ではないでしょうか。この理も分からないのでしたら、もう何も言いたくありません。

ドリカムと富野監督の素敵な土曜日

2010/03/27 23:18|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:4
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 今夜の電気事業連合会 presents エレクトリカルサタデーナイト「中村正人の夜は庭イヂリ」 のゲストはなんと、富野由悠季監督でした! もう終わりましたけど。

 当然、海外じゃ当然聴けませんので、勝手に玖足手帖グダさんひびのたわごと子犬さんの話を転載させていただきました。転載された方は怒っていいよ。この転載を読んで訳分からない方も怒っていいよ。だってこっちも分けわからんままに転載しましたから。

富野「単語が覚えられないから新語を作るしかない。漢字や英単語が覚えられない」
富野「作詞家になれないからこのざま。吉田美和さん、作詞はどうしたらいいんでしょう」
富野「どこまでアニメソングの学芸部を崩せるか。と、やらないと今のアニメソングの光景はできなかった」
富野「そんな組織論よりヒット曲がほしかった」
富野「みんな、僕の歌で泣くって本当かなあ?カラオケで僕の歌を歌う人を見たことが無い」
富野「勧善懲悪ものは本来そうあるべきでも、それを受け入れるシンプルな世の中じゃなくなってきているから、あまりほめられたことじゃない」
富野「中世では7歳でも労働力です。10歳でも世間とやり取りをして、弟妹がいたら、それは大人だよね」
富野「ただだから実物大ガンダムに400万人来た。あと、でかすぎた。参考になった。これはだめだ」
富野「ユニコーンは我慢して1話だけみた。自分が作ってもきにいらないのに、他人の作ったものをなぜきにいる」
富野「自分の作ったものに納得出来ないのに、人の作ったものをおもしろがる奴はバカ」
富野「人気があるか誰も言ってくれないからわからない」
富野「扇風機とエアコンの併用なんて10年前からやってる。技術論じゃなくて、とてもカンファタブルな環境を設定しております」

リーンの翼の宣伝タイム
富野「生まれたての赤ちゃん(の重さ)です」
富野「これは編集者の言葉です」
富野「自分の無知無能がバレる本です」
富野「できれば読まないで(笑)」

 このほか、中村直人さんがツンデレしてる富野さんに「監督、我慢も大切です」と宥めたり、吉田美和さんがカラオケで「ターンエーターン」を歌ったとか、面白くて楽しかった時間だそうでした。


 それから、ひねくれ者の駄文のkkanataさんがtwitterでのツィートをまとめました。ありがとうーー。

TOKYO FMに富野監督

電気事業連合会 presents エレクトリカルサタデーナイト「中村正人の夜は庭イヂリ」



▽続きを読む▽

CREATOR’S LIBRARY。それは富野とJRを組み合わせたまったく新しい提案

2010/03/27 00:34|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:0
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 ウオオオオオォォォォオオオ!!

 すみません。つまらん風雲拳ネタですみません。なんかそういうテンションなので。
 
 とにかくよく分からないのですが、なんかJR東日本リテールネットという会社が東京駅サウスコートのエキュートというところに「HINT INDEX BOOK」(Book&Cafe)というコーヒーショップを開くことです。が、そんななかにはなんと富野監督関連のものがあるそうです。詳しくは以下を読んでください。

JR東日本リテールネット、東京駅サウスコートのエキュートに「HINT INDEX BOOK」をオープン

「BOOK EXPRESS」から全く新しいBOOK&CAFEをご提案。

「HINT INDEX BOOK」オープン


 (株)JR東日本リテールネット(本社:東京都新宿区/代表取締役社長:夏目誠)は、3月28日(日)開業する東京駅サウスコートのエキュートに「HINT INDEX BOOK」(Book&Cafe)をオープンいたします。

 ○「ニッポンの今」を発信していく新しいブックカフェとして店舗内に「クリエーターズライブラリー」という企画スペースを設け文学・音楽・伝統芸能・料理などさまざまな分野の日本を代表するクリエーターにご参画いただきます。このライブラリーでは各クリエーターがそれぞれの「ボックス」で自身の作品やそのヒントとなったさまざまなもの(書籍・音楽・食べ物など)を披露し可能な限り販売もいたします。

 ○各クリエーターの嗜好やイメージをもとに辻口博啓シェフが各人のクリエーターショコラを製作し「HINT INDEX BOOK」だけで限定発売いたします。

 ○営業時間:7:00~22:00(日曜・祝日は7:00~21:00)


 店内には「HINT INDEX CAFE」を併設して落ち着いた空間を演出するとともに、現代のクリエーターたちを通じて日本人ならではの感性を毎日の生活に取り入れ活かせるヒントをご提供する「CREATOR’S LIBRARY」ZONEを展開します。

 ※HINT INDEX CAFE(20席):ジェイアール東日本フードビジネス(株)と提携。
 


CREATOR’S LIBRARY(クリエーターズ  ライブラリー)
 日本を代表する各界のクリエーターがその作品とそれを生み出す”源”(HINT)となるものを展示、販売いたします。
 第1弾のご参加は、歌舞伎俳優の市川団十郎氏をはじめ服部幸應氏(食育研究家)・村松友視氏(作家)・富野由悠季氏(アニメ「機動戦士ガンダム」の原作者・監督)をはじめ、クリエーターショコラを製作するパティシエの辻口博啓氏など合計26名さまです。
 ※ご参画クリエーターは一定期間で入れ替わります。

 期間限定らしいですので、皆さんも早めに行くほうがいいと思います。しかし、富野さんは何を紹介するのだろう、興味深いな。

冲方丁と富野由悠季、「野性時代」にて対談!

2010/03/25 19:07|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:0
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『リーンの翼』ラッシュ&プッシュ! 角川書店、月末から来月初にかけて総力宣伝!


 先日角川書店の雑誌に一連の『リーンの翼』発売記念インタビューの情報をお伝えしましたが、そのうち、「野性時代」で対談する相手である冲方丁氏が、ブログにて富野監督との対談の話を話しました。その語り口はとても面白いですので、冲方氏のブログを一度読むのがオススメです。


ぷらりずむ黙契録
※本日の一言とお知らせ※
○野性時代誌にて『リーンの翼』刊行記念に富野由悠季監督と対談させていただきました。

○野性時代誌にて『リーンの翼』刊行記念に富野由悠季監督と対談させていただきました。
 野性時代次号にて掲載されます。死ぬほど怖かったよ母ちゃん。
 五年前だったら本当には相手の怖さが分からなかったであろうことが怖かったです。
 とにかく、単純計算で、これまでに、冲方の四十倍の仕事量をしてのけてきた方です。普通はできません。ありえません。富野監督が二十代のとき、上にいたのが手塚治虫です。基準と経験値の絶対量が違いすぎます。それ以外にも、アニメ業界で原作小説という概念をもたらすなど、仕事そのものを創造したりと、監督が果たしてきたことがらの規模をあらためて実感。ただ圧倒されました。
 文芸賞をいただいて浮かれていた気分を、かけらも残さず吹き飛ばして下さいました。
 この特大級の怖さ、なんとしてもにしたいと思います。
 監督の「一言」はぜひ野性時代誌にてご覧下さい。 怖くて書けません。ガンバレ、ライターさん。

 冲方PTSD回避のための脳内イメージお絵かき。先日の富野監督との対談後、『シグルイ』のワンシーンがリアルにフラッシュバックして止まらず、仕事にならないので。リーンの翼をはばたかせる虎である。勝てねえ。

 多才の冲方氏がPTSDになりかけると言わしめた対談ですので、その中身もきっととても面白いでしょう。富野監督のファンも冲方ファンも要チェックです。


☆4月12日 野性時代2010年5月号 冲方丁と対談

++ 野性時代 ++ 物語力から、すべては始まる。




 また、角川書店より3月27日発売の『本の旅人』でも、P30から4ページの富野監督のリーンの翼インタビューが掲載されますから、店頭で『本の旅人』を見かけたら、試しに読んでみてはどうでしょう。

☆3月27日 本の旅人2010年4月号 インタビュー

本の旅人 | 角川書店・角川グループ




 というわけで、アマゾンもようやく『リーンの翼』4冊セットを入荷してきましたので、予約し損ねた方、また買ってない方、本格的なファンタジーに興味がある方、今ならまだ間に合ってますよ。是非この雄大なファンタジー物語を手に入れましょう!

リーンの翼(全4巻セット)リーンの翼(全4巻セット)
(2010/03)
富野由悠季

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驚愕の黒歴史! 富野監督はスパロボZ-SPDのブラックキングゲイナーXANの戦闘シーンの修正コンテを自ら切ってた! しかもノーギャラで!

2010/03/24 20:57|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:7
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 まさに衝撃の黒歴史である。ソースは富野監督の忘年の友兼戦友であるAKIMANこと安田朗氏です。前後にサンライズの関係者に会うというツィートがありましたらから、サンライズの関係者から聴いた話と思われます。

衝撃の事実を聞いたスパロボZ-SPDのブラックキングゲイナーXAN修正コンテは富野監督、しかもノーギャラ
20分前 webから



XANの戦闘シーンの修正コンテの間違い
38分前 webから



まーこれですがhttp://www.nicovideo.jp/watch/sm6463569
16分前 webから

 一応知らない方のために説明いたしますが、「ブラックキングゲイナーXAN」というのは元々あきまん氏が電撃ホビーのコラムで連載した「キングゲイナーIF」みたいなもので、あきまん氏の設定によると、ブラックキングゲイナーはキングゲイナーが遥か昔の前の姿だったそうで、スノーボーダーに彷彿しているキングゲイナーに対して、侍と忍者のハイブリッドという格好になっています。
 連載当時は「ブラックキングゲイナー」という呼び名でしたが、のちは「電撃ホビーマガジン創刊10周年記念誌上限定商品」として正式に「XAN-斬-」という名を与えられ、発売されました(あきまん氏曰く、最初からリボルテック用に描いたものらしい)。

 さらに、のちの「スーパーロボット大戦Z スペシャルディスク」のラスボスとして登場し、その外道的な性能と驚異的な動きで、キングゲイナーファンとスパロボファンたちを大いに驚かせた。

スーパーロボット大戦Z スペシャルディスクスーパーロボット大戦Z スペシャルディスク
(2009/03/05)
PlayStation2

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 ご覧ください。これが富野監督が修正した戦闘シーンです。あくまで修正ですが、迫力満点かつゲームならではの見栄えがしてて、面白い絵です。
 



 しかし、富野さんは一見ギャラが高そうなイメージがありますけど、場合によってノーギャラもありということですか。というわけで、アニメーション業界のみなさん、もし監督はまだ決めてない短編アニメ企画がありましたら、今すぐ富野監督と連絡してください!(笑) 富野さんはスポ根、ギャグ、SF、アクション、幼児、世界名作劇場、実験動画、時代劇なんでもやって来れた人なので、どんな作品でも書けますよ。

▽続きを読む▽

リーンの翼の顔 ≪迫水真次郎≫

2010/03/24 00:42|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:4
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 明日こそ『リーンの翼』新装単行本の正式発売日! 店頭で見かけた方は是非この日本人の日本人による日本人のための壮大なファンタジー傑作を買ってください! 
 明日の発売を記念に、今日は今まで出版された各種の出版物に登場した迫水真次郎について紹介しましょう(ちなみに、サコミズ王は含まれていません)! もし反響がありましたら、またアマルガンやリンレイ、フェラリオたちを紹介するかもしれませんので、見たい方はどうかコメントを寄せてください。よろしくお願いしますね~。








1983~1985年・カドカワノベルズ・湖川友謙版

(1)いきなりバイストン・ウェルに飛ばされた途端、ガロウ・ランのオド・ギロオらと戦う羽目になった迫水真次郎。このとき着てるのはまだ日本軍の軍服。
s4.jpg
”勝たねば死!”迫水の中にも狂気が生まれていた――。迫水は、岩に跳ねたオド・ギロオの長剣を拾うと精眼に構えた。(本文「オーラ・ロード」より)




(2)ネットでの拾い物。迫水のキャラクタースケッチ。バイストン・ウェルの戦闘服を着る姿。
s5.jpg
気のせいだろうけど、なんとなくジロン+ショウに見えなくない? まあ、デザインは同じ人ですからね…。




(3)コモン人に聖域と崇められたスィーウィドーの森に登る迫水真次郎。珍しく後ろ姿なので載ってみました。手に持っているのは拳銃。普段は後ろに差している。
s6.jpg
 湖川先生はこのほかにもいろんなタッチでイラストをお描きになりましたが、残念ながらここでは全部紹介できません。機会があればまた紹介します。






1986年・角川文庫版・大森英敏版

(1)操縦する桜花が撃墜された瞬間、オーラロードに吸い込まれた迫水。このときが着ているのはやはり日本軍の軍服。
s1.jpg
そして、その一粒の光の粒子が次に数千億個の光の粒を呼びこみ、さらに百万色の粒子が迫水の肉を切り裂くように走りりたった。それは激流、それは血の色、それは生と死をつなぐ事実のゆらめき、自然の存在のバイブレーション……迫水の絶叫がそれらの光にからみついて天にとびすさり、迫水の体が重力を知覚した。落下が始った。(本文「オーラ・ロード」より)




(2)第1巻のカバー。湖川氏のデザインに則っているのが伺えます。ちなみに下は左からオド・ギロオ、ハロウ・ロイ、アマルガン・ルドル。
s2.jpg
湖川先生の絵と比べて、アニメ風に仕上げられている。角川文庫ですから、ターゲット層も違うゆえの変更だろう。




(3)鬼迫の気合で一瞬に敵を倒す迫水。その凛々しい姿は、まさに聖戦士であろう。
s3.jpg
ちなみに、背景は池田繁美氏によるものです。






2005~6年・ネット配信アニメ『リーンの翼』版

(1)ハロウ・ロイといっしょに、アマルガンと昵懇の商人キャプラン・ハンの屋敷に数日の居候生活を開始した若い特攻隊員迫水。バイストンウェルに来たばかりゆえ、まだ日本軍の軍服を着ている。この時キャプランが迫水のために準備した沓は、まさしくリーンの翼の沓である。
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もっとも、小説ではその靴は「サンダル」と表現されていますけどね。




(2)戦いの最中何度もリーンの翼を顕現させ、敵兵を切り捨てるだけではなく、強獣まで殺め、驚異的な力を発揮した聖戦士シンジロウ・サコミズ。
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デザインは小説と全然違います。なんだか重武装になっちゃっていますね。




(3)アマルガンの国起こしを見て、ついに自分も国起しの旅へ出たサコミズ。この男はいったい何を見つめているんだろうか…。
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ここで注目すべきのは、彼はまた日本軍の軍服を着てはじめること。また、上のキャプチャはサコミズが経歴した時間順で並びましたが、劇中の並び順とは違うことも注目したい。この時間の差し違えという手法は第5話でも見られる。






2010年・角川単行本・寺田克也版

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迫水です。めっちゃ貫禄です。オッサンです。ちなみに、迫水真次郎の設定年齢は19歳8ヶ月です。ちなみに、寺田克也氏はブログで『リーンの翼』について以下の話をしました

富野さんの小説「リーンの翼」のカバー描かせていただきました。
小説というより、大説に近い。
「ダンバイン」の世界につながるものではあるけど
むしろ人間を強く描こうとする内容なので
ファンタジー色は抑え目でいこうと担当と決めてできた。
1冊でも分厚いのに4巻ある。
セット購入するとボックスにはいってくる仕様で
その存在感が重い。重いなこれ!
富野さんが自宅に鎮座してるカンジです。
4巻を並べると1枚のつながりになる絵になっております。
毎日1巻づつ載せてみよっと。

 残念ながら、寺田氏はカバーのみの担当です。全巻挿絵は見てみたかったな…。


ガンダム30周年ドキュメンタリーの仕様とセールスの仕方について少し

2010/03/21 15:02|未分類TRACKBACK:0COMMENT:8
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 今回は、先日バンダイビジュアルが宣告した商品「機動戦士ガンダム30周年ドキュメンタリー メモリアルボックス」について、少し個人の感想を述べたいと思います。
 現状に対する別の意見ですから、多少批判的になるかもしれませんけれど、それでも建設的な意見も含まれていますので、もし関係者がここを見てくだされば、是非考えてください。また、ここに書かれていることはあくまで個人の意見で、もしどなたにご意見ご感想ありましたら、是非コメントを寄せてください。




 今回の「機動戦士ガンダム30周年ドキュメンタリー メモリアルボックス」の内容ですが、よく見ますと、おおむね3つの部分に分けられます:

①ファーストをはじめての歴代ガンダム
②ガンダム立像
③リング・オブ・ガンダム関連

 バンダイビジュアルさんでいえば、おそらくそれぞれのコンテンツが弱いと判断していますから、全部をいっしょにまとめて発売して、リスクを回避するという考え方でしょう。しかし3つのコンテンツもいっしょにしたため、値段がぐんと上がり、客にとって一番のネックである価格の高騰は避けられず、加えて①~③のそれぞれのアピールする客層は食い違いがあるため、かえってどっちのライト層もつかずに済んだという恐れもあります。なぜならば、①~③の潜在的な需要は、実はそれぞれ存在しています。しかし、今の値段だとヘビーユーザーならともかく、決してライト層が簡単に手出せるようなものではなくなっています
 また、一部から「これは富野ファンを向ける仕様ではないのか」という声も聞き及んでいますが、それは違います。①と②はそもそも富野監督はスタッフですから、どうしても出ます。それだけのことです。あえて富野ファンにアピールする意図があるとしても、それは③の『RoG』関連だけでしょう。

 以下は3つの部分に対して、それぞれ説明いたします。




 まず、ディスク1に収録されるのは、ファーストのメインスタッフと、歴代ガンダムシリーズの監督の話なんです。ラインナップは以下となっています:

(ガンダム)
富野由悠季(総監督)
安彦良和(キャラクターデザイン/アニメーションディレクター)
大河原邦男(メカニカルデザイン)
中村光毅(美術設定)

(歴代ガンダム)
加瀬充子(機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY)
今西隆志(機動戦士ガンダムMS IGLOO シリーズ)
福田己津央(機動戦士ガンダムSEED シリーズ)
水島精二(機動戦士ガンダム00)
古橋一浩(機動戦士ガンダムUC)

 これは今回の商品に収録された内容のなかでももっともガンダムファン向けの内容ですが、確かに単独のコンテンツにしてはやや弱い気がします。原因はいろいろありますが、厳密的いうと、このディスクは全部のガンダムファンをカバーしたとは言えません。何故ならば、ガンダムシリーズはテレビ・映画・OVAを含めて20作近いなのに、ここでは実質的に6作しか取り上げていません。

 もし、本当に歴代ガンダムを追いたいのならば、それは「歴代ガンダム監督」を中心とするものではなくて、むしろ「歴代ガンダム」を中心にすべきではないでしょうか。つまり、一作ごと取り上げなければ、歴代ガンダムを振り返ることにはならないのです。
 ですから、『Z』も『ZZ』も『逆シャア』も『F91』も『V』も『∀』も『新訳Z』もそれぞれメインスタッフ(監督ではなくてもいい)に語ってもらわないと足りないですし、今公開されたリストを見る限り、『0083』『IGLOO』『SEED』『00』『UC』の監督はあったものの、90年代テレビシリーズの『G』の今川泰宏氏、『W』の池田成氏、『X』の高松信司氏やOVAの『0080』の高山文彦氏、『08MS』の飯田馬之介氏もいませんので、かなり中途半端な印象が否めません。
 忘れないでください。「ガンダムシリーズ」と一括りされがちですが、『Z』『ZZ』『逆シャア』『0080』『F91』『V』『G』『W』『X』『0080』『∀』ファンだっています。彼らも、きっと制作当時の話が聞きたいです。あまなく取り上げないと、ファーストガンダムは鉄板とはいえ、実はそれ以外に掴んだファン層は意外に狭いものですし、30周年記念というコンプリート感(これぞ決定版!みたいな感じ)も作り出せないのです。




 続いて、あの去年お台場に立てた1/1ガンダム立像に関するドキュメンタリですが、これは一見あまりガンダムファン向けの商品ではないゆえ、実はもっともオタクではない一般層に売り出せる可能性があるコンテンツなのです。何故ならば、1/1ガンダム像は去年の夏ではニュースや新聞をはじめ、大きく取り上げられているものでしたし、日本最大のインターネットサイト・ヤフーや日本最大のデジタル衛星放送・スカパーも連日に特番を放送したほど、一般人にも知らされたものでしたので、それこそ「ガンダム」のドキュメンタリだけではなく、「ガンダム」を扱うドキュメンタリとして売れるものです。
 それだけではない。よく考えてみてください。あの1/1ガンダムが立ってたお台場去年では415万人が訪ねたほどです。これら自分の目で実物を見た人はテレビで見た以上のインパクトを受けたため、このドキュメンタリに対しては一般人より強固な潜在的客層です。それに1/1ガンダム像は将来静岡をはじめ、いろんなところに展示される予定ですから、この長く展示されるであろうオブジェクトを扱うドキュメンタリというのは、一般層に長く売れるほどのコンテンツになりえるのです
 となると、この部分はガンダムファンとダブらないで、単独にもっと一般のサラリーマンやファミリー客層などでも簡単に観光気分で買えるほどの値段で売り出せるべきではないでしょうか? たとえば静岡のバンダイホビーセンターや1/1ガンダムを見学しに行ったとき、もしお財布にもやさしい値段で手に入れるのなら、ついに金を出してくれるお客さんもきっといるでしょう。美術館などでは、まさにこういうものなのです。長期的見れば、一般層に向けるバラ売りのほうが限定的な売り方より利益になるはずです。




 最後、特典として収録される『リング・オブ・ガンダム』の関連内容です。これに関しては、以下の収録となっています:

封入特典
■Ring of Gundam設定資料集

映像特典 
■富野由悠季 vs 本広克行 対談 ~富野が吼えた!~
■Ring of Gundam(富野由悠季監督30周年記念映像)
■making of Ring of Gundam Tomino directs actors
■富野由悠季×本広克行(映画監督)トークショー GUNDAM BIG EXPO 30周年記念スペシャルステージより

 これは一見今回もっとも実のある収録ですが、実をいうと新録の映像は、あくまで「富野が吼えた!」という対談と富野監督が俳優を指導するメイキングしかありません。設定資料集は貴重なものですが、この部分だけがほしいユーザーにとって、いくらほしがっても15750円は高すぎる気がしてなりません。
 また、この『Ring of Gundam』関連の内容を「ガンダム30周年記念」の余剰素材にするのは、さすがにもったいない気がします。たとえ『リング・オブ・ガンダム』の続きを作る気がないとしても、あえてその「新しいガンダムとガンダムワールド」を全面的にアピールして売り出すべきなのです。ガンダム30周年のオマケではなく、きちんと一つの新作としてアピールすれば、また別の客層を掴むこともできます。
 この場合、当然メディアソフト(BDやDVD)としてもいいですが、一過性の色合いが強いメディアソフト(BDやDVD)として扱うよりも、むしろ書籍として扱うほうがよっぽと長持ちできるかもしれません。

 今までの傾向から見れば、バンダイやバンダイビジュアルさんは出版品に不得手で、関連本などに対して受動的という態度を取っている姿勢も見受けられます。そこは会社の性質だからやむを得ないことですが、上手くやれば、ずっと売れ続けるコンテンツを獲得できるのです。
 一つ例を挙げますと、富野監督には『映像の原則』というキネマ旬報社より出版された著作があります。この本は映像を語るマイナーな本で、一見ファンしか買わないものに判断されがちですが、実をいうと、キネマ旬報社の出版品のなかでも特に売れ行きが良いもので、発売以来、もう10版(刷)を越えています。平均すると、約半年1刷というペースで再版されるほどのものです。つまり、『映像の原則』のような一見ファンアイテムみたいなものであっても、実はファンアイテムとしてだけでなく、厳然として出版物としても継続的に売り続けることです。

映像の原則―ビギナーからプロまでのコンテ主義 (キネ旬ムック)映像の原則―ビギナーからプロまでのコンテ主義 (キネ旬ムック)
(2002/02)
富野 由悠季

商品詳細を見る


 それに加えて、今回の『Ring of Gundam』はROBOTのCGスーパーバイザー、『ファイナルファンタジー』『鬼武者』『バイオハザード』など超ビッグタイトルを手がけた西井育生氏も認めたくらいの最新技術と新しい方法論によって作られた最新のガンダムワールドのイメージフィルムなので、CG分野にもアピールが効きます。

月刊ニュータイプ2009年11月号 A NEW MIND 富野由悠季による新ガンダム「リング・オブ・ガンダム」 斬新への証言 要約版|シャア専用ニュース
月刊ガンダムエース2009年12月号 Ring of Gundam 秘められたそのポテンシャルを探る BackStage 西井育生、早野海兵、倉澤幹隆、河口佳高インタビュー 要約版|シャア専用ニュース
4Gamer.net ― 「『世界名作劇場』になったガンダムなんて見たくない」CG嫌いの富野由悠季氏が挑むCGアニメ「Ring of Gundam」制作秘話


 『リング・オブ・ガンダム』単独を売るにはちょっと心細いと、バンダイビジュアルさんは思っているかもしれませんけれど、たとえば押井守監督が愛知万博にて手がけた「めざめの方舟」の映像とメイキングだって4725円くらいで売り出せるくらいですから、「富野だけ」を信じなくたっていい、「ガンダム+富野」という要素ならば、押井監督関連商品を買う人数より絶対的に上ですから、やや強気の値段設定も大丈夫でしょう。そのうえ、長期的見れば長持ちできるため、継続的な利益になれるのです。




 結論を言いますと、正直今回の「ガンダム30周年ドキュメンタリー」の中身から見れば、この値段設定はいささか高いものの、ある程度やむを得ないもので、かろうじて合理的な価格と言えなくもないかもしれません。しかし、この商品に含まれている3つの部分の客層に食い違いがありますゆえ、この高価は結局それぞれのライト層を排除したようなものとなっています。つまり、価格によって消費者を上手く購買に誘導出来ていない感じが強くしています。これじゃ当然会社が希望したものと違いますから、もっとじっくりこの仕様について考えてほしいものです。

 なので、ここでは以上に書いた「① ファーストをはじめての歴代ガンダム監督の話」「② ガンダム立像ドキュメンタリ」「③ リング・オブ・ガンダム関連」の3つの部分を分けて、それぞれ単独に売るという提案をしたい。当然これは個人の希望に過ぎませんけれど、建設的な提案だと思いますし、「MS図鑑」の各2625円と「GUNDAM BIG EXPO スペシャルステージベストセレクション」の280分5040円などと比べても、かなり合理的な価格ですので、一応皆さんも読んでほしいです。


 まず、「① ファーストをはじめての歴代ガンダム監督の話」を上に書いた通り「全ガンダム」を収録して充実したうえで、5000円くらいで売る。アピールする客層はオールガンダムファン。コンプリート感さえ作れば、どんなシリーズのファンをも漏れなく掴みます

 次に、「② ガンダム立像ドキュメンタリ」をそのままにして、サラリーマンやお父さんたちの財布にもやさしい4000円くらいで売る。アピールする客層は一般人やガンダム像を目撃した観光客など。ガンダム像が展示される限り、長く売れますので、30周年記念という縛りにとどまらない長持ち商品です

 そして、「③ リング・オブ・ガンダム関連」をDVD付き書籍として売って、6000円くらいで売る。アピール客層はディープガンダムファン、富野ファン、CG関連に従事または興味を持る人。人数はやや少ないが、これも長持ち商売ができます

 以上の売り方にすると、本来のメモリアルボックスとまったく同じ価格なんですから、もともと買うディープな人は全部買います。また、そのうちの一つか二つしか買いたい人たちも、これで買います。さらに、それぞれのライト層もそれぞれ興味を持つ部分を買います。なので、今回の「ガンダム30周年ドキュメンタリー」を3つの部分を分けて売るのは、結果的により良い結果を獲得できるのじゃないかなと考えております。
 いずれにせよ、今の仕様だとMS図鑑やビッグエキスポSPステージセレクションと同じファンアイテムで、アピールできる客層も限られていますので、是非このようなもっと精密にそれぞれの客層を狙い撃ちする仕様を検討してください。




参考:
アニメ!アニメ!|「機動戦士ガンダム30周年ドキュメント」DVDとBDで発売
「Ring of Gundam」初収録、ガンダムドキュメントBD-BOX発売 -AV Watch
「機動戦士ガンダム30周年ドキュメンタリー メモリアルボックス」初回限定生産で7月23日発売決定! | 公式ガンダム情報ポータルサイト「GUNDAM.INFO」
『RING OF GUNDAM』と富野監督資料満載……その値段も、15750円なり

『リーンの翼』ラッシュ&プッシュ! 角川書店、月末から来月初にかけて総力宣伝!

2010/03/20 11:01|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:4
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 バイストン・ウェルシリーズの金字塔、富野由悠季の大作『リーンの翼』の発売はいよいよ5日を切りました。どうやらすでに売り出している店も続出しているらしいですが、『リーンの翼』の発売日はあくまで3/24です! なので、店で見かけたとき、是非この4冊の巨作を買いましょう!




 さて、この5000枚の大作の出版を記念に、角川書店は月末から来月初にかけて、一連のインタビューや企画を用意してくれました。まずはいつもの「教えてください。富野です」の連載誌『ガンダムエース』では、『リーンの翼』発売記念インタビューがあります!

☆3月26日 月刊ガンダムエース2010年5月号 教えてください。富野です VOL.84
       &『リーンの翼』発売記念インタビュー


GUNDAM A ( ガンダムエース ) 2010年 05月号 [雑誌]




 次は、本の旅人でも、インタビューがあるそうです。

☆3月27日 本の旅人2010年4月号 インタビュー

本の旅人 | 角川書店・角川グループ




 さらに、『リーンの翼』の連載誌、原点ともいうべき文芸誌『野性時代』には、さらに富野由悠季監督と沖方丁氏との対談が用意されています! この2大作家の対談は是非見逃さないで!

☆4月12日 野性時代2010年5月号 沖方丁と対談

++ 野性時代 ++ 物語力から、すべては始まる。


 これでもしザ・スニーカーも『リーンの翼』のインタビューがあれば文句ないですが、とにかく皆もチェックしてください! そして、『リーンの翼』を店頭で買ってあげてください!

リーンの翼 1リーンの翼 1
(2010/03/20)
富野 由悠季

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リーンの翼 2リーンの翼 2
(2010/03/20)
富野 由悠季

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(2010/03/20)
富野 由悠季

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リーンの翼 4リーンの翼 4
(2010/03/20)
富野 由悠季

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 これでもしこの高価な商品の売れ行きがそこそこでしたら、是非ガンダムエースに富野由悠季監督の新ガンダム小説を連載する提案を考えてくださいね、角川書店さん、ガンダムエースさん^^。

▽続きを読む▽

『RING OF GUNDAM』と富野監督資料満載……その値段も、15750円なり

2010/03/19 14:26|富野情報TRACKBACK:1COMMENT:12
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 バンダイビジュアルが、「機動戦士ガンダム30周年ドキュメンタリー メモリアルボックス」というものを発売するそうです。発売日は、7月23日になっています。そのうち、30周年記念映像・富野由悠季総監督によるショートフィルム「Ring of Gundam」関連の内容も初収録されているそうです。


「機動戦士ガンダム」30周年を記念したドキュメンタリー2作品をBlu-ray Disc2枚組の豪華ボックスで!!
「機動戦士ガンダム30周年ドキュメンタリー メモリアルボックス」
初回限定生産 7月23日発売

30周年記念映像、富野由悠季総監督によるショートフィルム「Ring of Gundam」を初収録!!

 バンダイビジュアル株式会社は、2009年に生誕30周年をむかえた「機動戦士ガンダム」の制作当時をこれまでに関わったスタッフが振り返るドキュメンタリーと、2009年夏に東京・お台場に設置され大きな話題を呼んだ、実物大ガンダム立像の制作過程を追ったドキュメンタリーの2作品をBlu-ray Disc2枚に収録し、「機動戦士ガンダム30周年ドキュメンタリー メモリアルボックス」(15,750円/税込)として7月23日に発売します。
 また、記念イベント“GUNDAM BIG EXPO”(2009年8月21日~23日・東京ビッグサイト)にて30周年記念映像として上映された、富野由悠季総監督による「Ring of Gundam(リング・オブ・ガンダム)」を初収録する他、富野総監督と本広克行映画監督との対談等、特典映像を多数収録しています。


 以下は、富野監督関連内容のみ採録。

Ⅰ1979黎明編 ~Always Beginning いつだって始まりだ。~
Ⅰ.The Origin Of G
「機動戦士ガンダム」を生み出した伝説のクリエイター
富野由悠季(総監督)×安彦良和(キャラクターデザイン/アニメーションディレクター)×大河原邦男(メカニカルデザイン)×中村光毅(美術設定) が制作当時の思い出や秘話を語りつくす!!

Ⅱ2009立像編 ~ガンダム大地に立つ!! ver.G30th~
立像の企画~設計~組立~完成までのドキュメンタリー
「実物大ガンダム立像」はいかにして生み出されたか?企画から完成までの一年を追った渾身のドキュメント。富野総監督の奇想天外なアイデアを何とかして実現しようとする制作スタッフの戦いが描かれる!!


 以下は、むしろ私的には本命である『Ring of Gundam』関連の内容。

■「Ring of Gundam(リング・オブ・ガンダム)」他、映像特典を多数収録
「機動戦士ガンダム30周年ドキュメンタリー」には、映像特典として、大のガンダム好きで知られる本広克行監督と富野総監督とのスペシャル対談「富野由悠季 VS 本広克行 対談 ~富野が吼えた!~」や、機動戦士ガンダム30周年記念映像・富野由悠季総監督によるショートフィルム「Ring of Gundam」が収録されます。
 また、GUNDAM BIG EXPO30 周年記念スペシャルステージより「富野由悠季×本広克行 トークショー」や「ガンダム立像イメージクリップ」「making of Ring of Gundam Tomino directs actors」等盛りだくさんの内容となっています。

■「Ring of Gundam 設定資料集」等、盛りだくさんの封入特典!!
「機動戦士ガンダム30周年ドキュメンタリー メモリアルボックス」には、豪華特典として「Ring of Gundam 設定資料集」、立像のパーツを分解し、構造を解説した「実物大ガンダム立像解体新書」が封入されます。

 また、「Ring of Gundam」初収録、ガンダムドキュメントBD-BOX発売 -AV Watchによりますと、「Ring of Gundam設定資料集」には「絵コンテや貴重な資料」を初回封入特典として付属。富野やガンダムファンとしては要チェックかも。

 最後は、商品概要。

<商 品 概 要>
「機動戦士ガンダム30周年ドキュメンタリー メモリアルボックス」
発売日 :2010年7月23日
希望小売価格:15,750円(税込)
収録時間 :約206分(本編約116分 + 映像特典約90分)
スペック :リニアPCM(ステレオ)/AVC/BD50G×2枚
16:9<1080p High Definition>
封入特典 :「Ring of Gundam 設定資料集」
「実物大ガンダム立像解体新書」
映像特典 :・富野由悠季 vs 本広克行 対談 ~富野が吼えた!~
・Ring of Gundam(富野由悠季監督・30 周年記念映像)
・making of Ring of Gundam Tomino directs actors
・富野由悠季×本広克行(映画監督)トークショー GUNDAM BIG EXPO 30 周年記念スペシャルステージより
・ガンダム立像イメージクリップ

 1・5・7・5・0・円・高・す・ぎ。なんだこの値段設定は? 今までこんな馬鹿高いガンダム関連ドキュメンタリーがあったっけ? 中身を見てから購入を考えて見ますが、とりあえずこの値段は高すぎる。最高でも普段のアニメDVDの1.5倍でいいじゃないか。もっとも理想的なのは、『リング・オブ・ガンダム』関連ものを6000円くらいで売るほうなんですが。




 最後、いつもバンダイビジュアルの商品を購入しているユーザーとして、一言言わせてもらいます。バンダイビジュアルさんよ、本当に富野監督で金を儲けたいのなら、せめて新作一作くらい作らせてくださいよ! 何度も言いますが、WOWOWやネットでさえそこそこの実績を打ち出せる富野作品が、もしテレビだったら必ずもっと売れますし(これには統計の裏付けがある)、近年バンダイビジュアル作品が不振している今だからこそ、安定して成績を出せる富野監督になんらかの新作を作らせるべきではないでしょうか!
 近年の作品でいえば、WOWOWの『ブレンパワード』や『キングゲイナー』はもちろん、ネット配信の『リーンの翼』の高価パッケージより売れていたバンダイビジュアルさんのテレビアニメ作品が果たしてどれほどあったのかと聞けば、富野監督の商業価値がわかるはずです。
 別に大作主義でなくてもかまいません。普段のテレビアニメ程度の予算でいいのです。富野はキャリアを持ってるアニメ演出家だからって、必ずしも大作主義で行く必要はなく、むしろある程度限定されている規模の作品をいくつか作らせるほうが、よっぽとリスクが回避できて収益も確保できますから。短期でいえば、当年決算期の小銭稼ぎでもいいですし、長期でいえば、富野作品が比較的に長持ちできるため、プロダクションIGの押井守商法(つまり長い目で見ると必ず黒字になれるコンテンツ)もできます

 いずれにせよ、もしまた富野監督にガンダムシリーズを作らせるつもりがありましたら、『ブレンパワード』みたいにリハビリというか前段階のクッションみたいな作品を作らせる必要がありますので、そろそろ富野監督の新作に登場させてもらう時期ではないのでしょうか? ユニコーンはバカ売れですけど、あと2年半もかかるOVAですし、00は今年の劇場版以後、たぶんもう新しい展開ないですから、ガンダムは新しい演出家が新しい世界観と時代を作らない限り、ガンダムビジネスの継続は厳しくなるだけです。




 あと、今回のような商品を売るには、一番大事なのは「新作で牽引すること」です。新作さえあれば、ファンの間では自然に燃え上がりますし、あの継続的にその監督に金を払える安心感もできるわけです。今回仮に富野監督の新作が発表される状態だと、私だけでなく、多くの富野ファンは何の躊躇いもなくすぐ予約ボタンを押すんだろう。売る側の「誠意」が感じられるからです。

 押井守監督のファンはなぜああも何でも買うというと、ほかでもなく「この人の新作はいつまでも見続ける。この会社はいつまでもこの人の新作を出し続ける。だから多少の出費もやむを得ない」という安心感があるからです。これがユーザーと会社の間の信頼感です。
 そうすると、たとえ今回みたいな高価商品でも、「この会社はいつも”私の好きな監督のために/私のために”新作を作ってますから、なんなら今回の商品も買いますか」。もし本当に富野監督や富野監督の作品に価値があると思ってるなら、このような限定性の高価商品だけではなく、ボーダーが低い誰でも見れる新作もいっしょに作ってください。これについて、本当に熟考してください。

富野由悠季監督、BSフジ「プライムニュース」1周年記念シンポジウムに登壇!

2010/03/19 10:11|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:0
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 BSフジの「プライムニュース」は一周年記念のために、特別に「PRIME NEWSシンポジウム」を開くことが決定しましたが、今回の収録には、なんと富野由悠季監督も参加することになりました。ソースは以下となります。

BSフジLIVE PRIME NEWS
『BSフジLIVE PRIME NEWS』放送1周年シンポジウム開催決定! 2010年3月28日(日) 東京都港区にて

『BSフジLIVE PRIME NEWS』は、昨年の4月から放送以来、約1年に渡り多くのゲスト、有識者にご出演いただき様々な「提言」を発信にしてきましたが、来る3月28日(日)に放送1周年を記念し「PRIME NEWSシンポジウム」を下記の要領で開始することとなりました。
つきましては、いつも番組をご覧いただいている方々の中から抽選で300名様をご招待させていただきます。沢山のご応募をお待ちしております。なお、今回のシンポジウムは公開収録も兼ねております。
(放送予定日:BSフジで4月中に放送。※テレビ欄、EPGをご確認ください。)


BSフジLIVE PRIME NEWS 放送1周年記念シンポジウム

【司会】
八木亜希子/反町理(フジテレビ報道局政治部)
【解説】
小林泰一郎(フジテレビ解説委員)
【日時】
2010年3月28日(日)
【開場】
13時30分
【開演】
14時~17時 終了予定
【第1部】
14時~15時20分
テーマ:「変容する作家性の時代~ネット時代の想像力~」
ゲスト:富野由悠季(アニメ監督)/市川真人(文芸評論家)/宇野常寛(評論家)/濱野智史(情報環境研究者)/ ラリー遠田(お笑い評論家)
【休憩】
15分
【第2部】
15時35分~17時 終了予定
テーマ:「少子化と地方の時代~日本社会の再設計~」
ゲスト:宮台真司(社会学者)/宇野常寛(評論家)/水無田気流(詩人・社会科学者)/橋本努(社会学者)/速水健朗(ライター)
※ゲストやテーマが当日変更になる場合がございます。予めご了承ください。
【場所】
〒105-8563 東京都港区芝公園4-8-1 ザ・プリンス パークタワー東京 コンベンションホール
※駐車場のご用意はありませんので、お車でのご来場はご遠慮ください。
【アクセス】
都営地下鉄浅草線・大江戸線大門駅(A6)から徒歩9分
都営地下鉄大江戸線赤羽橋駅(赤羽橋口)から徒歩2分 ほか
【応募期間】
3月15日(月)~3月22日(月)
【当選案内】
3月23日(火)中に「当選案内メール」もしくは「当選案内FAX」をお送りいたします。
※詳細は「応募フォーム」をご覧ください。
【注意事項】
カメラやICレコーダーなどで会場の様子を記録する行為は禁止とさせていただきます。予めご了承ください。

 まだまだ応募中なので、富野監督に会いたい方は以下のリンクで申し込んでください。また、シンポジウムのレポートや詳しい放送時間は後でお伝えします。

『BSフジLIVE PRIME NEWS』放送1周年シンポジウム開催決定! 2010年3月28日(日) 東京都港区にて



2010年富野由悠季総監督情報まとめ

3月28日 BSフジ「プライムニュース」公開収録
4月中 BSフジ「プライムニュース」放送

 えっと…誰か代りに録画してくれないかな…。

3月24日発売・富野由悠季『リーンの翼』、最終情報大公開!

2010/03/18 17:27|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:0
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 『リーンの翼』の発売日3月24日もいよいよ1週切りました! 皆さんはもう予約してます? twitterではmayubienというユーザー名を使っており、富野監督の小説を担当している編集の方の来週発売の超大作についてつぶやきましたので、こちらも宣伝代りのつもりで、勝手に以下にまとめました。

例の5000枚合計2000ページ2段組という単行本を、昨日やっつけて放心状態です。 2ヶ月半というもの、毎日ひたすらゲラと格闘していたので、エログロ描写にもまったく反応しないつおい心が育まれまひた。



とうとう覚悟を決めて申し上げますが、富野由悠季監督の書いた原稿用紙5000枚の小説、単行本4冊組が3月24日に出ます。


監督の小説担当をさせて頂いて10年目にして、初めて出させて頂く単行本が4冊組! カバーは寺田克也さんが、ちょーぜつかっこいい絵を書き下ろしてくださってます。4冊横に並べると完成する絵です(姑息ですまん)。


しかも各巻の巻末には、各16ページの小冊子がついてます。かなり貴重な資料もぶっこみました。社内の編集者たちが悲鳴を上げて社販申し込みをしてくれた程度にはスゴイとおもいます。小冊子の構成は藤津亮太さんが担当してくださいました。


えと、事前受注をとっていたボックス入り付録つき1000部限定のは、ごくごくわずかに残っています。手に入れる方法は、今月20日のニュータイプ25周年イベントで20部限定で受注するので、申し込んで下さるか、発売日に弊社HP、webKADOKAWAで解禁になりますのでそれをゲット頂くかです。ただ、どちらにしても相当数が少ないので、瞬殺になったらごめんなさい。


あ、忘れてました。 タイトルは、「リーンの翼」です。


4冊揃えて買わざるを得ない本ですが、揃えると2.7キロもあって、私もデザイナーも女子なので、束見本を運ぶだけで一苦労でした。なので、ネット書店がオススメかもです。


2冊ずつ左右の手に持つと、ちょうどいいダンベルがわりになる気がします。あなたの筋力増強にどうでしょう。

 以下、簡単に整理してみます。

『リーンの翼』単行本4冊。3月24日発売開始。

原稿用紙5000枚→2000ページ2段組になっている。一番早いカドカワノベルズ版と同じく2段組。角川文庫(スニーカー文庫)版は今のラノベと同じく1段組なので、ある意味先祖帰りといえなくもない。

各16ページの小冊子が各巻の巻末についてる(トータル64ページ!)。しかもかなり貴重な資料も含まれている。構成は藤津亮太氏。ちなみに、タイトルは「バイストン・ウェルへのお誘い 作家・富野由悠季の世界」。

④角川書店社内では人気らしい。まったく関係ない話ですが、角川書店の社長井上伸一郎さん、貴方も当然申し込んでるのでしょうね(笑)。

通常版と同価格のボックス入り附録付き限定版はごくわずかしか残っていません。入手する方法はイベントでの受注、はたまた発売日の販売解禁以後での購入になりますので、未だに購入したい方はお早めに。
 ちなみに、ニュータイプ25周年イベントはこれです↓。

All Night Newtype Show!

2010年3月20日に東京・新宿にて開催される、月刊ニュータイプ25周年記念イベント「All Night Newtype Show!」

 ちなみにインターネットにも中継する様子。あと、ここで販売されるパンフレットに富野監督のコメントがあります

⑥4冊合わせると2.7キロもあるので、ダンベル代りにもなるらしい。


 と、以上の情報です。最後は、もう一度『リーンの翼』の美麗な装画と充実な内容と豪華な附録を紹介させていただきます。第2枚と第3枚はそれぞれtwitterの「digitarou」さんと「s_kurose」のtwitpicから頂いたものです。ありがとうございます。




寺田克也描き下ろしカバーイラスト(注:実際のタイトルは金字)
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単行本4冊と限定版ボックス。まるで辞典みたい。
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リーンの翼完全版BOX来たー!! 25年の時を経て2500枚も追稿。イラストは寺田克也氏。当時、初めて買った野生時代が懐かしい。。。富野節で育った人は購入義務アリ!! http://twitpic.com/198ufk





限定版ポストカード7枚。背面に富野絵コンテ。
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http://twitpic.com/18w56w - 富野由悠季『リーンの翼』全4巻BOXセットについてくるポストカードスゴい!! 裏面には新発見の絵コンテが!




 というわけで、まだ躊躇っている方も早くこの『リーンの翼』という絢爛なる伝奇絵巻を買いましょう! 通常版は3/24にはあまねく一般書店に陳列されますので、是非買ってください!

▽続きを読む▽

富野由悠季進化論 その3 〈1998年―2010年〉

2010/03/17 20:35|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:4
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富野由悠季進化論 その1 〈1941年―1981年〉
富野由悠季進化論 その2 〈1981年―1998年〉


 前回に引き続き、各年代の写真を追って富野由悠季監督の姿を紹介したいと思います。今回は一気に今年まで紹介しますぞ。前回わが御大はいよいよめでたくハゲスキンヘッドになりましたが、ここから御禿の快進撃は始まります。


1998年

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57歳。リハビリ作『ブレンパワード』のときなのでニコニコ。坊主頭。










1999年

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58歳。『∀ガンダム』のときなので、∀ポーズしたり菅野よう子さんと一緒にいたり。スキンヘッド。










2000年

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59歳。∀に癒されたばかりなので、やはり笑顔上等。てるてる坊主。










2001年

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60歳。いよいよ耳順の年だが、相変わらず感情の表し方は激しすぎる。










2002年

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61歳。キ~ン、キ~ン、キングゲイナー、メ、タ、ル、オーバーマン、キングゲイナー! とても還暦の人間が書いた歌詞とは思えないほどパワフルだ。『キングゲイナー』と劇場『∀』のとき。右の写真は結構有名なやつで、角川スニーカー版『だから僕は…』のカバーにもなってるやつ。










2003年

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62歳。左も有名なやつで、原恵一監督と対談したときの写真。右は「爆笑問題のススメ」に出るときの写真。何故か決めポーズをしてる(笑)。










2004年

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63歳。アメリカに行ってもスニーカーにスーツ。これが富野クォリティだ。また、この年から文化庁メディア芸術祭アニメーション部門の主査員を勤め始めた。頭を注目。










2005年

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64歳。この年は一気に『新訳Z』と『リーンの翼』が始まり、もう大忙しい。いよいよ完全なるスキンヘッドをやめた。左のはアニメージュ企画商品「クワトロのサングラス」の宣伝ショット(?)。









2006年

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65歳。目つきは相変わらず鋭く。この年は『リーンの翼』完成記念&バースデーイベントがあって、とても楽しかった。右のは有名な「今のオタクがニセモノなんです」というやつ。










2007年

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66歳。左は細田守監督と文化庁メディア芸術祭のシンポジウムを開かれたときの写真。10年前と比べれば肌の艶は多少減ってるものの、まだ力強い御眉毛を持ってらっしゃってますので、まだまだ大丈夫でございます。










2008年

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67歳。余談ですが、筆者が直接に富野監督にお目にかかったのも、この年の年初の台北ゲームショーの質問応答会&講演会です。監督は本当に冗談抜きでオーラを持っている方でした。










2009年

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68歳。この年はショートフィルムながら本格的な作りの作品『リング・オブ・ガンダム』に手がける。

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また、第62回ロカルノ国際映画祭では高畑勲監督とともにキャリア賞「名誉豹賞」受賞。おめでとうございます!

そして、ついに今年に突入。










2010年

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69歳。『リーンの翼 COMPLETE』、『富野に訊け!!』文庫版、『リーンの翼』新装単行本の発売など機運も高まる今、果たして新作があるのでしょうか? それは神のみぞ知るですが、とにかく期待してみようではないか。


かくして、富野由悠季の新しい展開がまた始まろうとしている。

ガンダムエースに富野由悠季監督の新ガンダム小説を連載する提案

2010/03/15 22:35|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:3
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 さて、もうすぐ5000枚を越えるほどの大ボリュームを誇る『リーンの翼』新装小説版の発売です。この作品の発売元の角川書店は『ガンダムエース』で関連企画や富野由悠季監督に対するインタビューをやってないのはいささか残念ではありますが、どのみち今回の小説の発売をきっかけに、世間に再び富野監督の小説家としての一面を知らせてくれれば、ファンとしても非常に嬉しいことです。

 そこで、小説『リーンの翼』の新発売をうけて富野監督の新しい創作活動、具体的に「新小説の連載」を提案したいと思います。富野監督の小説活動と密接な関係を持つホームグラウンドでいえば、いうまでもなく角川書店ですので、自然に「ガンダムエースにて新ガンダム小説の連載」となってくるのです。これによって、いろいろな利点を生むことができます。新ガンダム、と言われてもいまいちピンとこない方もいるでしょうから、ここでは去年富野監督がガンダム30周年記念のために制作したイメージトレーラー『Ring of Gundam』(リング・オブ・ガンダム)で例えましょう。




 衆知のとおり、『Ring of Gundam』が当初ガンダムビッグエキスポの会場やGYAOにて2週間限定の無料配信で放映されたとき、その怒涛のような展開、ゴージャスなスタッフ陣、今までの方法論を越えた3D技術、謎めいた世界観や宇宙世紀と繋ぐことを示唆してるような設定などで話題を起こし、観客を魅せた一方、おそらく出資などの問題か、未だに新しい展開がないままに過ぎている。富野監督はもちろん大変創作意欲がありますし、スタッフも「想像以上の出来でした」と絶賛し、ロボットやサンライズのプロデューサーも「新しい可能性を感じ、新しいをチャレンジをしたい」というものにも関わらず、実際技術や出資などが絡んでいる以上、たとえガンダムの企画として備えているとしても、そう簡単に実現できるものではないのが実情です。
 しかし、となれば、アニメはしばらく無理というのならば、いっそ「小説にしちゃえば」で済むことです。なぜならば、『Ring of Gundam』を小説連載にする理由は、以下の4つがあります。


1.ガンダム小説はロングセラーになりうる

 ご存知のとおり、『ガンダム』シリーズの小説はもともと売れる部類なものです。第1作『機動戦士ガンダム』で例えすると、世に出て32年目(スニーカー文庫なら24年目)にも関わらず、未だに売れ続けている超ロングセラーである。また、ほかのガンダム小説も一冊も絶版していないというくらい売れ筋な商品ですから、出れば売れるのが保障されるのも同然です。
 富野監督のガンダム小説でいえば、最低でも20刷、最高は60刷以上という実績が厳然に残っていますから、かなりリスクが少ない企画というか投資になれるはずです。

機動戦士ガンダム〈1〉 (角川文庫―スニーカー文庫)機動戦士ガンダム〈1〉 (角川文庫―スニーカー文庫)
(1987/10)
富野 由悠季

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2.ガンダムエースにはすでに小説連載の先例がある

 角川書店の『ガンダムエース』は漫画雑誌ですけど、すでに『機動戦士ガンダムUC』という小説の連載がありましたから、漫画雑誌で小説を連載しても読者に受け入れる証拠でもあります。実際毎月あの連載量となれば、読者も読みやすいですし、書き手にも過度なプレッシャーを与えることがない、雑誌連載と単行本の一粒で二度おいしい企画です。

GUNDAM A ( ガンダムエース ) 2010年 05月号 [雑誌]GUNDAM A ( ガンダムエース ) 2010年 05月号 [雑誌]
(2010/03/26)
不明

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3.いつかアニメに転用できる企画として備える

 かつて、94~97年には『機動戦士クロスボーンガンダム』という漫画連載があります。テレビで「アナザーガンダム」が放映されるなか、宇宙世紀の家系を残すというか「いつかアニメ企画に転用できるものとして備える連載作品」という性質があったと思われますので、『Ring of Gundam』もそうしたように、いつまでも会社(サンライズ)のなかに眠ってるままの企画よりも、まず小説として世に出させるほうが、実現性が高いのです。
 その上、その人気を計りつつ、ストーリーを練り、スタッフを探すと、アニメにできる可能性を模索するのもいいでしょう。むかしから言えば『ボトムズ』だってそうしてきたし、小説からアニメになるというケースもあったくらいですから、かなり地についてる企画と言えるはずです。

機動戦士クロスボーン・ガンダム (1) (角川コミックス・エース)機動戦士クロスボーン・ガンダム (1) (角川コミックス・エース)
(1995/02)
富野 由悠季長谷川 裕一

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4.「ガンダム欠」のサンライズと「連載欠」のガンダムエースの両方に利益がある

 ご存知のとおり、ガンダムシリーズはバンダイグループに莫大な利益をもたらすため、サンライズは常にガンダム作品を作らばければいけないプレッシャーがかかっています。今年は『ガンダム00』劇場版とOVA『ガンダムUC』とテレビ『SDガンダム三国伝』があるとはいえ、やはり長期的見ればガンダム作品が欠けてるままです。
 一方、『ガンダムエース』もまた別の問題に直面しています。富野監督と並ぶカリスマ安彦良和氏の超ビッグタイトルであり、ガンダムエースの一番手連載でもある『ガンダム・オリジン』が長期連載の末、ついに「光る宇宙」に突入し、今年中にも終わる勢いなので、『ユニコーン』小説連載も去年に終わった今、そろそろ次なる目玉連載を見つからなければいけない事態です。
 となると、富野監督にガンダム小説の連載をやらせるのは、一気にサンライズとガンダムエース両方の問題を解決できます。サンライズ側にとっては使えるかもしれない企画を手にできたことですし(さらに極端でいえば、富野さんの原作であるけれど、必ずしも富野さんに監督をやらせる必要がないです。たとえば『クロスボーンガンダム』と重田敦司氏という組み合わせも相性がいいです)、ガンダムエース側にとっても、原作者・もっもと多い作品を監督した富野監督がやる小説連載となれば、あとは脇のスタッフ(キャラデザインやメカデザインなど)を固めれば、反響もきっと少なくないでしょう。
 これはわりと手間かからないで両方に利益もたせる企画ですので、実現性も期待値も高いはずです。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN (20)  ソロモン編・後 (角川コミックス・エース 80-23)機動戦士ガンダム THE ORIGIN (20) ソロモン編・後 (角川コミックス・エース 80-23)
(2010/01/22)
安彦 良和

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 富野由悠季監督の本業はあくまでアニメとはいえ、なんだかんだ創作活動が20年を越え、20部・70冊の作品を上梓した作家なので、小説の実現性は高いです。当然、以上はあくまで『Ring of Gundam』を例として説明したに過ぎず、実際別のガンダム小説も可能ないい提案です。自画自賛になりますが、もし角川書店やサンライズなどの関係者がこのブログやこの記事を見てる方がいらっしゃれば、一度真剣にこのプランを検討していただけないでしょうか。

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(2010/01/27)
福山 潤嶋村 侑

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久々富野情報をまとめてお送りします

2010/03/15 00:19|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:5
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 久々富野情報をまとめてお送りします
 いくつかの富野情報をまとめてお伝えします。


1.3/5から連続三回、「“ガンダム”への道程・大島 富野由悠季監督に聞く」という記事が東都よみうりにて連載されています。昔大島に住んでたときの話など、いわゆる「さすらいのコンテマン」前後の話で、初出の話もかなり多いので、ぜひ一度読んでください。来週の3/19は最終回だそうです。

“ガンダム"への道程・大島 富野由悠季監督に聞く(1)

 アニメ監督の富野由悠季さんは若いころ江東区大島に住んでいたことがあり、富野さんにとって「大島」は単に一時期住んだことのある土地という以上の意味があるといいます。そこで富野さんに「『ガンダム』前夜」の時期にあたる大島時代を振り返っていただきました。今回から三回にわたって掲載します。


“ガンダム”への道程・大島 富野由悠季監督に聞く(2)

 富野さんは一時離れていたアニメの世界に、フリーの演出家、コンテ作家(コンテとは、画面の構図や人物の動きなどをイラストで描いたもの。いわば映画やアニメの設計図)として戻りつつあったが、アニメ、CM、専門学校講師の三つの仕事を行き来していた。仕事で出入りしていたCMプロダクションは銀座にあり、専門学校は御茶ノ水。一方、アニメ制作会社は練馬、杉並から都下、東京の西に集中している。当時、都営新宿線は開通していない。


“ガンダム"への道程・大島 富野由悠季監督に聞く(3)

 「大島から東京の西側にいつも移動している。日常であれだけカラダを動かしていたおかげで身体感覚みたいなものが生まれた。僕は最近アニメにおいても身体性が大事だって言ってるんですが。それはデスクワークにも反映されるんですよ」

 生身の肉体をもった人間の人生の営みと苦悩--それこそ従来のロボットアニメの枠を超えたリアルな描写と人間ドラマで知られる「ガンダム」が描いたテーマだ。


 このへんの話は『だから僕は…』で確認できます。特にアニメージュ文庫版では、富野監督自筆の家構造図も収録されていますので、オススメです。

だから僕は…―ガンダムへの道 (角川スニーカー文庫)だから僕は…―ガンダムへの道 (角川スニーカー文庫)
(2002/11)
富野 由悠季

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2.富野由悠季監督と長門有希のコラボレーション!?

コみケッとスペシャル5in水戸開催記念!
シネプレックス水戸「オールナイトアニメ上映会」に
お越しの皆様に、Newtype創刊25周年を記念した
下記特典グッズの販売を行います!

Newtype25周年記念パンフレット
書き下ろし長門有希図書カード付き!
富野由悠季、永野護からのメッセージのほか(中略)各種コメントなど、ここでしか読めない記事を収録! さらに長門有希がニュータイプを読んでいるというレアな描き下ろしイラストを図書カードにして封入!

完全限定生産1500部!!

 詳しい情報はリンク先でお願いします。しかし、まさかとは思いますが、角川というかニュータイプだからって、「YouTube角川アニメチャンネルの月刊ニュータイプ25周年メッセージ」や「ニュータイプ2010年4月号インタビュー」をそのまま転載することはしませんよね。
 また、Newtype25周年記念パンフレットは3/20にて開かれるNewtype25周年記念イベントのためのものです。

All Night Newtype Show!

2010年3月20日に東京・新宿にて開催される、月刊ニュータイプ25周年記念イベント「All Night Newtype Show!」



3.3/9のガンダム天文イベントは円満に終了しました。ちょっとだけ嬉しい話もありますが、自分は怠け者なので、全部の参加者のレポートを紹介することができませんでした。ごめんなさい。

アニメーションメモ|ガンダム天文入門in六本木ヒルズ(接触篇)
アニメーションメモ|ガンダム天文入門in六本木ヒルズ(発動篇)

福江氏が島3号タイプやベナール球型といった図表を示してスペースコロニーについて色々話していったのですが、やはり富野監督はコロニーがお気に召さないらしく、コロニーは回転することで遠心力を発生させて重力を作る仕組みだが今の技術ではその重力に耐えられる材質はないはず、そう考えると地球のような球体が重力を持っているのは凄い、とやけに地球を持ち上げます。そして人類はそんな地球を大事にするべきだというような話を今書いています、来年か再来年に出来るかな?おっとタイトルを言いそうになっちゃったw、と凄く気になる発言。


日刊サイゾー|トミノがボケてフクイがツッコむ!? ガンダム2大巨匠が天文学的議論に臨む

「次はそういう作品を作りたいなぁというところで、いま、うかつにタイトルを言いそうになった」

 富野氏には構想中の作品があるという事実が発覚!

 本当だったらいいですね。


4.去年のものだったんですが、文化庁メディア芸術プラザには「SIGGRAPH ASIA 2009」のレポートが公開されています。当然、目当ては去年富野監督の『リング・オブ・ガンダム』の講演です。講演パートの全文は4gamerにて掲載されていますので、内容を読みたいならそっちに参考するといいですが、会場は写真が禁止なので、このレポートに掲載されている富野監督と西井育生氏のツーショットは唯一の写真です。

SIGGRAPH ASIA 2009 レポート

18日16時15分より開催されたセッション「リング オブ ガンダム:マニュアルに創作のヒントはない」では、この夏のGUNDAM BIG EXPOにあわせて制作されたガンダム30周年記念となる全編フルCGのショートフィルム作品『リング オブ ガンダム』がテーマとなった。
制作プロセスが西井育生氏より紹介された後、富野由悠季監督が作品について論じた。その際、自身が文化庁メディア芸術祭で審査員を3年間務めたことに触れ、審査の過程で短編映像を多く観た経験を踏まえて、映像作品全般がもつ独自性と問題点について語った。



3月15日追加
5.小池書院から新創刊された雑誌「カイト」の第1号には、富野監督をはじめ、藤子不二雄A、板垣恵介、堀井雄二、小池一夫など大ベテラン関連の内容が載っているそうです。以下は漫画家山本貴嗣さんのブログ。

あつし屋日記|エッセイマンガ掲載誌のお知らせ

以前日記で触れました、私のエッセイマンガですが、掲載誌に関する情報が公開可能になりましたのでお知らせいたします。
誌名は「カイト」。
小池書院からこの3月23日に発売になります。
発行ペースは現段階では、不定期発行となっております。
定価は500円(税込)、ページは200前後、B5判、平綴じ。

<雑誌のメインテーマは
「ゲーム、アニメ、マンガ──次世代キャラクター創造マガジン」です。

創刊号の特集は
「未来を創るキャラクター学」
「これがゲームの未来形」です。

主な掲載者は
富野由悠季先生、藤子不二雄A先生、板垣恵介先生、
堀井雄二先生、小池一夫(インタビュー対談など)
『戦国BASARA3』のプロデューサーなど>

 アマゾンなど大手では見つかりませんが、公式サイト、ビーケーワンやまんが王倶楽部などで確認できます。なお、実際の発売日は3月25日だそうです。

株式会社小池書院

「カイト」創刊!【3月25日(木)搬入発売】

年4回発行!
神奈川工科大学発・次世代キャラクター創造マガジン、創刊!!
ゲーム・アニメ・マンガ――― 次世代キャラクター創造マガジン。


ビーケーワン|カイト vol.1

税込価格(予価): \500 (本体 : \476)
出版 : 小池書院
サイズ : /
ISBN : 978-4-86225-585-3
発行年月 : 2010.3





 というわけで、2010年富野由悠季監督情報まとめを更新しました。

3月5日 “ガンダム"への道程・大島 富野由悠季監督に聞く(1)
3月10日 月刊アニメージュ2010年4月号 富野に訊け!89回→
3月10日 月刊ニュータイプ2010年4月号 25周年インタビュー→
3月10日 月刊ニュータイプ25周年メッセージ
3月12日 “ガンダム"への道程・大島 富野由悠季監督に聞く(2)
3月19日 “ガンダム"への道程・大島 富野由悠季監督に聞く(3)
3月20 Newtype25周年記念パンフレット メッセージ
3月24日 小説『リーンの翼』新装版全4巻発売
3月25日 カイトVol.1 インタビュー対談か
時期未定 『????????』発売?



あと2週! 富野由悠季『リーンの翼』小説完全版を買いましょう!

2010/03/13 20:21|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:4
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 富野由悠季が送ったファンタジー騎士物語の傑作、バイストン・ウェルシリーズの金字塔である『リーンの翼』小説完全版の発売日も、ようやく2週をきりました! 今回は、ニュータイプ2010年4月号などに掲載された最新情報をお届けします!


 まずは、寺田克也氏デザインの正式なカバーイラストです。先日一度紹介しましたが、今回は正式にタイトルと著者名を入れた決定版です。せっかくなので、ゴージャスに大きいサイズでご紹介します。また、内容紹介も新たに更新されましたので、どっちも見逃さないでね。

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太平洋戦争末期、特攻機・桜花に搭乗し、米軍機へと突撃しようとしていた青年、迫水。だがその瞬間、異世界バイストン・ウェルへと召喚される! 人間の想念の源たる地で、あらたな戦乱の渦中となった迫水は!?



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伝説の「リーンの翼」を顕現させたことで、戦乱続くバイストン・ウェルにあって、英雄にまつりあげられた迫水。死にそこない、帰る国を失った意味を求め、恩人・アマルガンの戦に助力し、戦い続けるが……。



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迫水がアマルガンから離脱し、独自にホウジョウ国を建国してから数十年。世界のオーラに導かれて、あらたに、現代日本の青年エイサップがバイストン・ウェルに現れる。その足にリーンの翼をみとめた迫水は…!?



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エイサップらの口から、戦後70年を経た日本の現状を聞いた迫水。これが、命をかけて守ろうとした国の姿か!? 迫水は現実世界へと帰還を果たし、自らの運命への復讐を遂げようと…! 壮大なるサーガここに完結。

 画像から推測しますと、第1巻はおそらく若かりし日の迫水真次郎とアマルガン・ルドルで、第2巻は女王リンレイ・メラディとガロウ・ランであろうマッチョマン。第3巻はアニメ版の主人公でもあるエイサップ・鈴木で、第4巻はリュクス・サコミズだろう。そして、この4枚の絵を合わせると、4分の1世紀を越える壮大絵巻である完成である。


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富野由悠季が描く絢爛なるサーガが約5000枚全4巻で登場。各巻に、小冊子「バイストン・ウェルへのお誘い 作家・富野由悠季の世界」各16ページを添付。録り下ろしインタビュー、設定解説など満載だ。

『リーンの翼』①~④(富野由悠季/装画:寺田克也/各2310円(税込)/3月24日 4冊同時刊行/四六判単行本

 目が鋭い方なら画像を見れば気づくと思いますが、内容については前の情報よりもちょっと更新されましたので、ここで改めて非公式ながら告知します。




作者 富野由悠季
装画 寺田克也ウェブカドカワでは「イラスト」と表記されているから、おそらく挿絵も含めている
5000枚
各巻に16P小冊子「バイストン・ウェルへのお誘い 作家・富野由悠季の世界」前は「バイストン・ウェルへのお誘い」というタイトルが付いていなかったので、おそらく内容はBW関連限定
4冊セット限定特典:4巻入りBOX、富野監督書下ろしポストカード7枚(絵コンテ付き)
3月24日発売
各巻2310円(税込)/4冊セット9240円値段は通常版と同じなのでお得なセット




 また、今月のニュータイプのインタビューでも、富野監督は今回の『リーンの翼』に言及。

新しいキャラクター論を探る時期にきた
 
――アニメ雑誌はアニメ作品と切り離せません。アニメ自体は、これからどうなっていくとお考えですか?

富野 とても難しいことですが、こういうことは言えると思います。たとえばキャラクター論ですが、当面は今主流の目が大きくて、アゴが細い造形でいくとは思います。しかし、その中で次の新しいキャラクター論を探っていく必要になった時期ではあると思います。もうひとつ、意識すべきなのは今の大学生ぐらいの感覚でしょう。ある雑誌で、平成生まれの大学生が「僕らにとっては昭和の軍人も、全共闘も同じです」と発言しているということです。そういう彼等の目線を意識したときに、アニメやあるいは漫画において、どういう物語がありうるか。こういったことを考えることは、これから必要になるのは間違いないと思います。

――富野監督自身は、どのような作品を監督したいとお考えですか?

富野 今、非常に気になっているのが、現実そのものがフィクション化、漫画化してきているということです。たとえば今の政治って漫画そのものでしょう? そういう現実をリアリズムで描くエンターテインメントができないか。今度の小説「リーンの翼」は昔のノベルスを改訂し、OVA「リーンの翼」の物語と合わせてひとつの物語にしたものですが、そこではリアルとフィクションがごっちゃになっている状況というものを取り入れて書くという試みをしてみました。その延長線上にどういうアニメがありうるか。高いハードルですが、そこの部分を、考えています。

 これが前富野監督が『リーンの翼 COMPLETE』発売するときの販促プロモーション・インタビューで発言した話とかなり近い感触を持ってると思っています。

 俗にいうメカものとはちょっと違うんです。そして今度ファンタジーものなのかというと、ファンタジーものともちょっと違います。そういう意味では、えっと……それぞれのジャンル分けされているもののどこかにポンとハマるような作品じゃありません。そういうアニメってあるの?っていうのは、はい、リーンの翼ですっていう言い方ができますので、是非自分で見ていただけると、うれしいと思います。えっと、損はさせません(笑)。

 なので、まだ購入してない方も、早くこの傑作『リーンの翼』を購入しましょう! 自分のオススメは、バラ売り4巻とまったく同じ値段の4冊限定セットです。全巻入りボックスだけでなく、小説冒頭の絵コンテも見られますよ。

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リーンの翼 全4巻セット┃楽天ブックス

リーンの翼1: 書籍: 富野由悠季 | 角川書店・角川グループ
リーンの翼2: 書籍: 富野由悠季 | 角川書店・角川グループ
リーンの翼3: 書籍: 富野由悠季 | 角川書店・角川グループ
リーンの翼4: 書籍: 富野由悠季 | 角川書店・角川グループ
リーンの翼 全4巻セット: 書籍: 富野由悠季 | 角川書店・角川グループ

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「『機動戦士ガンダムUC』第1話感想」と「富野由悠季監督の絵コンテ」をtogetterしてみました

2010/03/12 19:30|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:2
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 ご存知の方もいるかもしれませんけれど、普段わたしは一応twitterをやっています。下の二つの話は最近自分読んでで良いと思ってついにまとめてみたものです。よかったら読んでください。



『機動戦士ガンダムUC』第1話感想

aomeyuki氏(http://twitter.com/aomeyuki)のガンダムユニコーン感想は
あまりにも素晴らしいですので、勝手にまとめました。
いいところも悪いところも周到に語っており、とてもタメになる視点です。
また、少しだけ富野由悠季監督の作品と演出との比較論もあります。

 この感想に合わせて、以下の記事も一緒に読むと面白いかもしれません。

『機動戦士ガンダムUC』第1話の問題点を語る その1
『機動戦士ガンダムUC』第1話の問題点を語る その2
ガンダム ユニコーン レビュー 感想 ぱんつ┃富野とかBLOGサイト2
アニメ・機動戦士ガンダムUC 第一話「ユニコーンの日」レビュー+小説版感想┃雑魚兵士的Blog


富野由悠季監督の絵コンテ

ある夜突然盛り上がった富野監督の絵コンテ話をまとめました。
前半戦はアニメ様こと小黒祐一郎を中心とする業界話。
後半戦は富野コンテ出版の現状について。

 断片的ですが、正式な出版品としてどこで富野絵コンテを入手できるのを一度まとめてみたいですね。

『機動戦士ガンダムUC』第1話の問題点を語る その2

2010/03/11 21:43|未分類TRACKBACK:0COMMENT:10
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関連記事
『機動戦士ガンダムUC』第1話の問題点を語る その1

 前一度ガンダムユニコーンについて感想を述べましたが、今回は前回の論点や頂いたコメントを中心に、もう少しだけ自分の考え方を追加したいと思います。
 また、何故かよく言われますが、このような記事を書くのは、別に他人の作品を貶し、富野監督を持ち上げたいためではありません。そこは誤解しないでいただきたい。ここで書いた話はすべて「果たして今は良い話にできたかどうか」という話で、「今のユニコーン第1話はそうだったが、やはりどうしても足りない演出があるので、こうだったらもっと良くなる」というニュアンスです。なので、皆さんからのご感想ご意見も大歓迎です。




 まず、ストーリーについてですが、前は伏線を埋めすぎるとしか言いませんでしたが、ほかにも一つ致命な悪いところがあります。それがひたすら展開を追うあまりに、人物とドラマを描ききれなくて、全体のフィルムはただのダイジェストみたいになってるということです。これは原作からしての性質で、全10巻の分量をたったの6話にするアニメの宿命ですが、人物を描いた部分でキャラクター中心の話がされていなかったため、ドラマ自体が分断されて、一段一段の展開に「繋がり」が発生しておらず、まるでダイジェストを見てるような錯覚が起こる。また、これは前が言ってたカットやシーンに緊張感が感じられない原因でもあります。

 それから、前はキャラの演技の足りなさを「距離感」と「緊張感」の両方から語ってましたが、部分的にいいところもあったにもかかわらず、全体の芝居は何故か弛緩して見えるというと、やはり会話の少なさによるものといわざるを得ません。会話は一種の「繋がり」で、キャラの表現でもあるので、あえて言わせないというのは確かに演出になりますが、それでも富野監督がよく使ってる「ドラマを推進しつつ、ちょっとした説明をする」というとても優れる圧縮的な演出をしなかったため、時間が足らないはずなのに、無駄な尺を費やしたところも存在しています。
 また、会話の内容は劇中のキャラクターに通じるかもしれませんが、その意味は観客に伝えってないのなら、ただの制作者の間に存在している暗黙の了解にしかならないこともあります。そういう意味では、ただわかりきったふうに語るのではなく、いかにその話の中身(情報)を適時に観客に伝えるのも非常に大事なことといえます。

 ところが、前たくさんのコメントいただきましたが、一つの共通点として、ユニコーンの戦闘シーンは素晴らしいとおっしゃっています。確かに作画は丁寧ですし、しっかり戦闘に尺を割きますし、複雑なデザインを動かす点についてはすごいと思いますけど、戦闘演出は特に素晴らしいとは思わないのです。ファンネルの単調さなどは別のところでも指摘されているものなので、ここで言いません。ここで挙げたい問題点は以下です。

編隊があるのに、フォーメーションやチームワークなどが描かれていません:クイン・マンサ後継機の戦闘はその象徴で、たとえ両方にどんな武器があっても、結局どの戦闘シーンでも所詮1対1の構図しか表われませんでした。それがつまり古橋監督の手癖で、MSで『剣心』をやっちゃったようなものでしかありません。『剣心』の殺陣は素晴らしいですが、ユニコーンもそのまんまでしかないということです。
機体の序列が見られません:『逆襲のシャア』を例として挙げてみますと、この作品の敵味方のMSの強さの序列は一目瞭然です。それが設定からしても武器からしても演出からしても、すべておいて強調に強調してるところなのですが、あえて重厚な演出をしたい第1話では、結局それがなんとなくしか感じ取れないほど曖昧なものでした。
スピード感がない:これはスタッフが予め今後のユニコーンガンダムの超人的スピードを演出してるためにあえて殺したと宣告したものですが、それでもスピード感、テンポ(緩急)、そして機体の動きを上手く出せなかったのが苦しいところです。また例を出して自分でもいやらしいと思うのですが、『F91』という作品にはいろいろな機体が出ていますが、普通のMSは普通のMSのスピードとして演出し、すごいMSはすごいMSのスピードとして演出する優れる作品です。

 なので、戦闘シーンは今まで語ったところと違って欠点ではありませんが、特にすごいとも思っていません。「お!?」と思えるような戦闘なら、むしろ0080や0083のほうにあると思いますし。




 以上はだいたい自分の感想でした。何かご意見ご感想ありましたら、コメントどんとこいー!って感じです。うん、ありがとうございます。

 それから一つだけ、どうしても断っておきたいことがあります。前の記事では古橋一浩監督の演出スタイルについて語りましたが、確かは私は古橋監督のユニコーン演出の足りない部分を並べましたが、古橋監督の演出スタイルそのものは別に欠点ではありません。これについて本当に誤解しないでください。前はこっそりこっちの文章を別のところに転載した方がいましたが、悪い動機ではなかったのは知ってますけど、それでもこういうところについてもうちょっと気を配っていただければうれしいです。

映像の原則―ビギナーからプロまでのコンテ主義 (キネ旬ムック)映像の原則―ビギナーからプロまでのコンテ主義 (キネ旬ムック)
(2002/02)
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月刊ニュータイプ25周年メッセージ 富野由悠季

2010/03/10 20:38|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 今日はNT301号の発売日で、1985年4月号の発売日から数えて、ちょうど25周年の日でもあります。それを記念して、著名人方々のコメントも期間限定で公開されました。以下は富野由悠季監督の部分です。

月刊ニュータイプが創刊から25周年を迎えました!
それを記念してクリエイターやCVの方からさまざまなコメントを頂きました。
期間限定、4月9日までYouTube角川アニメチャンネルにて公開します。





 ニュータイプ25周年おめでとうございます。が、25周年でおめでたいというのは、ニュータイプが25年年をとってしまったということですから、ここにいらしてる方は「そんなに知らねえよ」っていう方もいっぱいいらっしゃると思います。逆に、「全部知ってるよ」っていうのは、大変ですね、これから死ぬまで元気にいきましょう。
僕にとってみて、この25…NTの創刊というのは、「え! ガンダムが終わっちゃって、2番目のガンダムの仕事を始めたときに、創刊されても対応できない」っていうあーあ、もう…あーあとやるしかないよね、ずるずるずるという歴史の25周年でしたので、えー、あまりめでたくはないです。そして、年をとるってのはこういうことですから、こういうことを平気に言います。それで、俺たちは、私はそんなふうな25年は…25年の人生はしたくない! と思う方じゃなくて、思ってほしいんです。それで、思うことが次の25周年を作ります。そういう意味で、歴史は繰り返しになりますけれども、若ければ若いほど明日はあるんだぞじゃなくて、明日はオレが、私が作ってみせるというふうに思って、NTのような歴史もあるということも参考にして、皆さん方のこれからの未来の指針になっていただければありがたいです。ガンダムの、富野由悠季でした!

 ミスはあるかもしれませんけど、だいたいこういった発言なのです。このほか、本誌でも富野監督の25周年インタビューがありますので、合わせて読むと面白いかも。

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富野由悠季の「萌え」に対する4つの発言 その1 ―― 萌えてはいけない?

2010/03/10 13:19|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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関連記事
富野由悠季の「萌え」に対する4つの発言 その2 ―― 「富野に訊け」相談
富野由悠季の「萌え」に対する4つの発言 その3 ―― 「萌え系アニメよりも萌えさせる自信がある」
富野由悠季の「萌え」に対する4つの発言 その4 ―― 「萌え」があったら、その先はどうなるのか?

 今まで何回か富野監督の萌えに対する発言を紹介しましたが、今回はそのなかでも一番最初の萌え発言を紹介したいと思います。インタビューや人生相談ではなく、デジタルハリウッド大学大学院が2005年11月23日秋葉原にて開かれたシンポジウム「萌えてはいけない。」というイベントに発言したものです。
 タイトルは「萌えてはいけない」と書いてありますが、別に富野監督の発言ではなく、単にシンポジウムのお題に過ぎません。それから手元には記者さんが書いた記事と参加者方が書いたレポートしかありませんので、正確に富野監督の声を拾うこととは言いがたいです。これについてあらかじめ断りたい。


20年後のコンテンツビジネスでは“萌え”が当たり前のものに?! -萌えてはいけない。(前編)

少年誌系では学園ラブコメの元祖といえる『うる星やつら』に対して富野氏は、作り手側の立場として、この作品が登場した当時(70年代後半)、限りない衝撃を覚えたという。実際、この作品を契機にマンガ界もアニメ界もガラリと変わってしまったところがあり、未だにこの作品を超えるものは出てきていないとのこと。今後10年の間に、次の革新的な作品が出てくるのではないかと思うが、できればそれは東京から発信されてほしい、という富野氏であった。

 その後、杉山学長が司会をする形で、第二部の本題がスタート。「マンガ、クリエイティブはどこに向かう?」である。(中略)また、日本政府のアニメ振興に対しては、「インフラを整えて、ピラミッドの底辺を広げて頂点を高くする」か、「これまで名作を発表してきた富野さんや宮崎さんらにまとまった資金を渡して、さらにいい作品を作ってもらう」のどちらかだ、という話に。海外で国策としてアニメなどを奨励したが失敗している例なども出し、なかなか国が顔を突っ込んでくるとうまくいかないのではないか、という結論である。
 その後、ピラミッドの頂点ということから、才能を持った人間の話へ。クリエイターとして最年長でいながら今も現役で作品を発表し続けている富野氏が発言。「ビジネスマンたちに、才能あるクリエーターを食い物にされないよう、がんばらないといけない」という言葉は、非常に重みがあった。そこで、岡田氏が少々暴走し、具体的に実名を出してそれをフォロー。「富野さんはあれだけ作品をヒットさせてるのに、未だにプールのある家に住んでない。でも、○○○○○○○○○の社長はプールをいくつも持ってますからね!」という、DVD化する際はカット間違いなしの発言が爆発。さらに、富野氏は、作品の作り手のスタンスとして、同業の某氏に対しても「多数の人間が関わって制作しているアニメにおいて、自分のセンスだけで方向付けするな、××!!」と吼えまくり。まさに、富野節炸裂である。

 これだけ読んでもいまいちピンとこないかもしれませんが…とにかくリンク先の記事を読んでください。また、参加者B.M.F.blogさんのレポートも合わせて読むと理解しやすいと思います。
 ちなみにこの記事を書いたのはサイエンスライターのデイビー日高氏で、氏は去年でもWatch Impressにて富野監督のFCCJ報道昼食会レポートを上梓しておられました。その一連の関連記事は以下のリンクにおいてありますので、興味がある方はぜひ一度見てください。

『リング・オブ・ガンダム』の由来と変遷

 それにしても、デイビー日高氏の記事に出てた「来年には公にされるようであろう新作」って、今となっていったいどうなるんでしょうね…。ただ記者さんの勘違いなのかな。


 今回の紹介はあまり内容がなかったのですが、次回は富野監督のこの萌えに対する4つの発言をまとめます。

今日は星が輝く時だ!

2010/03/09 21:12|未分類TRACKBACK:0COMMENT:0
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 正しくはガンダム天文入門ですが、今日は大人しくそのレポートを待つことにします。富野由悠季監督の新情報が聞けるといいですね。

 そういや、富野監督は3/1の宇宙エレベーター協会の懇親会に行ったそうですが、もちろん00と別の用件なので、ひょっとしたらこれも関連あるかもしれませんね。

新しく売れるようなエンターテイメント作品を! (富野由悠季インタビュー 2/2)

2010/03/08 19:18|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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ケロロをライバルにするような作品とは? (富野由悠季インタビュー 1/2)

 昨日のインタビュー(↑)に続く後半です。

┃ファンの記憶の
┃映像に近づける


――その点、ファーストでは個々のキャラクターがしっかり描かれていますね。

 物語を作るのは登場人物達です。ロボットアニメを作っているつもりはありませんでした。
 当時、人物構成をいろいろと考えるうちに、たとえばシャアという人物が出来上がりました。けれど、安彦(良和)くんが、ああいう仮面付きの漫画チックなキャラクター絵を描いてきちゃった訳です。それを見た僕は言いました。「これ、なんとかならないの?」と。すると安彦くんは「なりません!」。何故かと問うと、要するに「ロボット物だから」と言う訳です。「ロボット物だから、漫画チックにした」のだと。それで、「君はロボット物をナメてるだろう!」となりました。
 しかしおもちゃメーカーがスポンサーのおもちゃを売らなければいけない以上、わかりやすい敵役の方がよかったから、僕が折れる訳です。そこで、さあ困った、と。このわかりやすい造型に、生きた人物らしさをどのように加えればいいだろうかと悩みました。でも、物語に現れてくるのは人間関係です。それならば、「味方の側に妹がいればいいんだよね!」と僕は言ったんです。

――それが、セイラの設定なんですね。

 そんな設定も、一見馬鹿みたいに思えます。けれど、それならそこに、もっと説得力を持たせればいい。劇的に面白く見せればいいだけのことなのです。
 たとえば38話、戦闘中にシャアがわざわざセイラに逢いにくる場面。本当なら、非常にリアリティのない話です。けれどそれも、きちんと見せさえすれば、脈絡のない話にはならないのです。それまでの巨大ロボット物なら、戦場で再会した兄妹はひしと抱き合えば済んだかもしれません。でも僕は、それはやらないぞと思っていた。そこに、別のキャラクターを絡めるという手法を作ったのです。30話ではミライを絡めて描いています。ジャブローで再会したシャアとセイラ。仮面の男は実はセイラのお兄さんだった。後から現れたミライは、セイラの様子を見て怪訝に思う……面白いシーンになりますよね。バラエティショーというのは、そういうことです。人間関係の相関図が初めから見せられなければ面白くないなんていうのは嘘なのです。相関図を見て物語を考えるなどということをしたら、マニアに足を踏み入れたつまらない作品作りになってしまいます。僕の場合は、それよりも“劇を組む”ことだけを常に念頭に置いていました。そして“劇を組む”という行為を、作り手である僕自身がとても楽しんでもいました。

――「劇を組む」というのは?

 たとえばシャアとセイラのような、馬鹿みたいな設定を与えられた時、その関係を劇中では一切説明しないのです。ただ、彼らが出会ったらどう行動するか、分かれたらどうなるのか、その折々に起こるドラマだけを面白く描くことです。しかも、TVアニメの場合、なるべく止め絵で見せなければならないという条件がつきまといます。バタバタと画面転換するわけにはいかないからです。セイラがなんとなく「お兄さん……」なんてやっていても、本当は3秒ももたないんです。そこを、10秒もたすだけのドラマに仕立てなければなりません。たとえばシャアがセイラに金塊入りのトランクを送ってくるシーンでも、セイラが泣いていれば、20秒は止め絵でもつわけです。なぜ20秒もつかというと、運命的に再会した兄と妹という設定があるからです。そしてその会話を聞いていたブライトが来て、トランクを見て……。これは決してドタバタではありません。関係性から成り立つ物語なのです。


┃“俺の作品”は
┃作らない


――「劇を組む」という手法があったから、ファーストのキャラクターにはそれぞれにドラマがあったのですね。それらを描く上での苦労はありましたか?

 それまでのロボット物や戦隊物では、主人公とレギュラー、準レギュラーはせいぜい5、6人でした。そこに、エピソードごとのやられ役、悪役が一人出てくれば充分でした。というのは、実は、一人の監督の目が届くキャラクター数というのが、そのくらいだからなんです。20人から30人のキャラクターを配置するのは、それほど楽なことではありません。僕ももちろん得意ではありませんでした。けれど、ファーストガンダム以降は、そういう多人数の人間関係といったものが、俄然面白くなってしまいました。ファーストガンダム以降の僕の作品がパッとしない原因の一つには、このことがあると思います。

――というのはつまり、どういうことでしょうか?

 登場人物の吸引力というものは、やはり大きいのです。ですから、群像劇の面白さにとり憑かれてしまいました。そのために、足もとをすくわれた気配があるのです。キャラクターというのは、やはり一つの“肉体”です。だからそれぞれの物語には、きちんとケリをつけなくてはいけません。しかしこれが実はとても面倒で難儀なことなのです。そのことを僕は、ファースト以降忘れてしまっていました。多人数の物語を扱えるという自惚れもあったのでしょう。あるパターンで仕事を始めてしまうと、突破口が見えなくなる。これがマニアの恐ろしいところです。
 そしてこういうことを、周囲の人は誰も教えてくれませんでした。今年になって初めて、僕より25歳ほど若い人がそれを指摘してくれました。「プロットの段階で名前をつけるキャラクターは5人までにしてくれ」と。まずは5人でストーリーを固めろと言うんです。はじめから20人出すから、物語が散漫になってしまうのだと。これはその通りだと思いました。
 ですから、5人以外の名前はA、B、Cでいいんです。何故かというと、名前をつけた瞬間、キャラクターへの感情移入が始まるからです。まして、悪役にいい名前ができたとか、美人にいい名前ができたとか、役どころにハマる名前を迂闊につけてしまったが最後、物語が登場人物の名前に引っぱられてしまうのです。

――確かにファーストには、ちょっとしたサブキャラにまで名前が付いていました。これらの名前は監督が考えたものなのですか?

 すべてではありません。たとえばマチルダの名付け親は僕ではありません。これはむしろとても嫌いな名前でした。それこそマニアの世界ですが、マチルダというのはもともと戦車の名前なんです。僕にとっては人の名前ではありません。それを女性の名前につけるなんて、僕の感覚では許し難かったんです。けれど、この名前を自慢げに持ってきた脚本家がいたので「彼がそんなに気に入っているなら使わねばなるまいな」と思いました。しかし、この名前なら、主人公アムロに好きにでもなってもらわないと、僕自身がとても好きになれませんでした。だから、ああいう劇の流れになったのです。彼女の位置づけには本当に苦労しました。ですから、キャラクターに迂闊な名前をつけてはいけないんです。物語の展開に大きく関わってしまいますから。
 ファーストでは、実は人物の名前の付け方はとても粗雑でした。全部、その辺の名前を持ってきただけです。名前をつけるのが面倒だったからですね。そのくらい、当時は群像劇を描く自身がありませんでした。でも、そのおかげで物語が救われたのです。初期段階で劇的な組み入れが甘かったため、その都度、新しい要素を付け加えることができたからです。その結果、それぞれのキャラクターが生きることになりました。


┃滅びの道を歩む世界
┃もうフィクションではない


――ファースト放送開始から、2007年で28年を迎えます。今後日本の社会は、どのように変化していくとお考えですか?

 僕は衰微していくと思います。極端に言えば人間社会以前に、この世界が滅び行く方向に向かっていると感じます。というのは、たとえばエネルギーが未来永劫使えるものではないとははっきり判明した今ですら、人類という動物がエネルギー消費を拡大されているからです。貧富の差が拡大しているということについても、貧富がなくなったらイコール皆幸せかというとそうではない。地球の総量が維持できる人々の繁栄には、限界があるのです。
 東南アジアでもこれからさらに経済成長するそうですが、その結果見えてくる未来はあまり明るいものではありません。彼らが現在の日本が享受している飽食の時代に突入した結果どうなるかというと、僕は悲観的な予測しかできかねません。経済的にも、現在はまるで景気がいいように見えているけれど、19世紀までの経済繁栄や、植民地主義的な経済繁栄論が頭に染み付いている消費者の集団が、今後50年で謙虚な動物に変わるとは思えないのです。自分自身に置き換えればよくわかります。楽を覚えてしまった今、貧乏に戻れる自信はありませんから。人間というのは、そういう生き物なのでしょう。

――楽観的な未来図は描けませんか?

 人類の足もとがほとんど崩れかけていますからね。すでに結果が出始めていますので、ポジティブに考えることはできません。ただ、僕は科学者ではないゆえに、科学に期待している部分もあります。科学がなんとか人類が生き延びる方法を発見してくれるのではないかと思っています。
 僕は、ガンダムの中でなら人類が生き延びる物語を描けます。ですが僕にとっても現在の世界の状況は、もうフィクションではないのです。ですから、おためごかしに明るい観測を申し上げることはできません。笑い話で済めばいいけれど、おそらく今後30年くらいの間には、状況は悪化していくでしょう。


┃次回作は芸術への原点回帰
┃祈りと癒しのアニメを


――そういう現状に対し、物語の作り手としてどうアプローチしていきたいですか?

 エンターテインメントがこのリアリズムを突破できるとは思えません。むしろ、エンターテインメントがこれ以上産業として拡大すると、人類の先行きは確実に短くなります。消費を拡大させるだけですからね。実は、僕はここ数ヶ月の間、エンターテインメントについてだけを考えることが、本当に嫌になっているんです。それより先に、人類が生き残るためにどうするべきかを考える方が重要に思えるからです。
 しかし、エンターテインメントは絶対に作っていかなければなりません。死ぬにしても、泣きながら死にたくはないし、愛する者が泣きながら死ぬのも見たくないですから。だから次に作る作品は、せめてそれを見ている間は楽しく幸せな気持ちでいられるものにしたいのです。それが、先程お話したキティちゃんやアンパンマンのような作品を想定するようになった理由です。そして、そういうエンターテインメントを作るのは、僕ら年寄りの仕事なのではないかとも思います。若い方達はイケイケでいいけれど、僕はやはり、孫達が幸せに、穏やかに死を迎えられるを作りたいと思うのです。
 ……うわあすごいな、こんなことを考えていたんだ、僕……。実は、こんなことを口にしたのは、今が初めてです。自分でも驚きました。なぜエンターテインメントを作らなければならないのかは、ここのところずっと考えていたことでした。今、話をしながら、ようやく考えがまとまりました。それを見ながら安らかに死ねるような、楽しくて幸せな作品。それはおためごかしでしかないかもしれないけど、僕は今後、そういうものを作っていきたいのです。

――その作品が、未来に希望を与えてくれるかもしれない……そんな風に思います。

 今の20代、30代の方々が老いた時、世界は死に絶えてしまう。そういう状況まで来てしまっています。そうならないよう、祈るしかありません。
 けれど、エンターテインメントの基本は“祈り”です。昔の宗教のお念仏の意味もそこにありました。なぜ宗教が成立しているかというと、一つは願い掛けをしたことを叶えてくれるかもしれないという希望、一つはお祈りをしている時だけは心安らかでいられるという癒しの効果があるからです。それらは一種のエンターテイメントなのです。もともと芸術やエンターテイメントの出発点は祈りであり、神への感謝でした。エンターテインメントの一環であるアニメを作る者として、僕もそれを目指します。ファーストを作ってから約30年経た僕が、「ガンダムに似たようなもの」とは異なる作品でガンダムを超える……もしくは「ガンダムにのって」ここでお話したテーマを語るか、それはやってみなければわかりません。
 どうもありがとう。今、お話しながら、ようやく企画のヘソになる部分がはっきり見えてきた気がします。

 昨日の記事も書いてありましたが、富野監督の作品は別に売れないわけではありません。比較すればわかると思いますが、WOWOWスクランブル(有料)放送やネット配信とか、近年の富野作品の放送枠が悪いにも関わらず、どれも安定した実績を残したといえます。あんな不利な放送枠でもそこそこ売れたんだから、地上波ならたとえ深夜でも、期待データ的な視点から見れば、きっと今以上売れると期待できるはずです。
 テレビシリーズを作る以上、なんだかんだ地上波で放送するほうがセールスの常道だといえるはずです。『リーンの翼』が制作された当時、バンダイビジュアル・プロデューサー湯川淳氏も「たとえ深夜枠でも、富野監督の作品はテレビで放送したほうがいい」と一度検討したほどです。

 ですから1クールの小品でもいい、98年の『ブレンパワード』を作った時みたいに、また富野監督に何か新作を作らせるほうが、利益になるのです。短期でいえば、当年決算期の小銭稼ぎでもいいですし、長期でいえば、富野作品が比較的に長持ちできるため、プロダクションIGの押井守商法(つまり長い目で見ると必ず黒字になれるコンテンツ)もできますから、正直やらない理由がありません。
 監督・演出家としての力や、宣伝に大事なネームバリューなど一切抜きにして、単純に商売として語るとしても、富野監督にはまだこれだけの商業価値が残ってますから、2年1作のベースでいいから、富野に小まめに新作作らせるべきです。今までの大ヒット狙うばかりの博打よりも、こっちのほうが経営として堅実で合理なはずです。




 最後この記事の締めに、昔長年富野監督と仕事してきた方々の言葉を引用しましょう。

 富ちゃんならいっぱい可能性を持っていると思うんですよ。富ちゃん自身も気づいていない可能性も含めて。それを出せるような場を作っていくことが必要だと思います。僕が彼にいちばん期待するのも、そういうことなんですよ。すでに彼は、ひとつの頂点に決めてしまったわけですが、それだけじゃなくてまだまだ眠っている才能を引き出していって欲しいです。それはもちろん苦労しますよ、新しいものを作るということは、常に苦労するんですから。それを、あえて彼にやってもらおうとする人が出てきて欲しいんですよ。
 僕も彼に対して、ロボットものじゃない何か、あるいはロボットものでも全く違う路線の何かを作ってくれと、依頼したい気持ちはありますよ。

山浦栄二、キネマ旬報社『富野由悠季全仕事』のインタビューにて

 『ガンダム』のほかにも、ガンダムからの脱却を目標に、実は計画として進めていった企画があったんですが、(中略)もし『ブレンパワード』と重ならなければ、新しい変わったロボットものができたかもしれない。それだけの作品をこなしていける監督というのは、富野氏以外他にはあまり考えられないんですよね。

鈴木良武、キネマ旬報社『富野由悠季全仕事』のインタビューにて

 オリジナルで、ロボットに頼らないオリジナル作品のヒット作、これをまず富野さんに作ってもらう。そうすると、またアニメーションは変わりますよね。他の人が作るんじゃないですから、富野さんが作るわけですから。そうすると、アニメーションは何か、まったく違う何かを獲得できるんじゃないかと僕は期待しています。

高橋良輔、NHK「ガンダム宇宙世紀大全 富野監督語録」にて

 私も三氏と同じく、富野監督の可能性と価値を信じております。

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ケロロをライバルにするような作品とは? (富野由悠季インタビュー 1/2)

2010/03/07 12:48|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 2007年初の『機動戦士ガンダム連邦SIDE』に収録されているインタビューです。先日紹介した萌えアニメに関する発言もこの本から出たものです。今読むとちょっとタイムラグ的な話題もありますけど、そこはぜひご了承。

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 また、このインタビューの内容もボリュームもたっぷりほか、声優へのインタビューやエピソード紹介もなかなかのものですから、普段こういった類の本はあまり買わないけれど、この本だけ買うのをお勧めですよ~。


ガンダム超越論

ファーストのTVアニメ放送開始から約30年。
変容し続ける世の中において、
ガンダムファン世代の立場は社会的にも大きく変化した。
今なお愛されるファーストを生み出した総監督・富野由悠季氏は、
そんな現在の社会をどう見ているのか。
ガンダムの過去、現在、未来を繋ぐロングインタビューの中、
次回作の基盤となる発想が、ふと顔を覗かせた……


┃のめり込むファンは
┃アニメに限らない


――「アキバ系」などの言葉がポピュラーになり、世の中にはマニアが増えているように見えます。その中には当然“ガンダムマニア”も存在するわけですが、そのような状況をどのように思われますか?

 僕は、職業的にマニアになることを好ましくないと思っています。ですから『機動戦士ガンダム』(以下、ファースト)を作るにあたって、「ロボット物」や「アニメーション」のマニアにならないように努力をしました。けれど、それは職業の話です。人は、大人になればなるほど固執することが増えてマニアになってしまいがちです。そして、現代に関して言えば、現象としてマニアが増えているわけではありません。「マニア」という言葉があまりにもポピュラーになり、耳にする機会が増えただけなのです。昔からマニアは存在しているし、決して特別なことという訳でもありません。
 わかりやすく言えば、今は40歳を過ぎたサラリーマンの方でも、世間話の中で「ガンダムが好き」とおっしゃるでしょう。その状況を見ると、まるで“ガンダムマニア”が増えたかのように見えます。ですが違います。ファーストをリアルタイムでご覧になっていた世代が大人になり、社会を動かす立場になっているために目立っている。それだけのことなのです。

――マニアひいては“オタク”は、特別な存在ではない?

 たとえば先日、久しぶりに歌舞伎座に出かけたんです。いらっしゃっている観客の方々を見て、僕は思いました。「ガンダムファンと同じだなぁ」と。ガンダムのイベントに集まってくださる方々と歌舞伎を観る方とで、雰囲気に差はありません。着ている物が少し違うだけです。それはアイドルに夢中になっている方でも同じです。そのように“のめり込む”ファンは、エンターテイメントの世界には珍しいことではありません。芸能界を包んでいるものすべてに共通して存在します。

 少しわかりづらい例かもしれませんが、お年始に神社仏閣に行き、お賽銭を放って拝む心理は、マニアのものかもしれません。それをマニアな行いだとことさら指摘しないのは、昔から普通に行われている年中行事だからでしょう。よくよく考えてみれば、近所のおもちゃ店でガンダムのプラモデルを買うよりも、お正月三が日に明治神宮まで出かけて小銭を投げることの方がマニアックかもしれないのです。古来からあるものだから上等に見えているだけで、大差ないはずなのです。何かにのめり込むという安心感や癒し感で言えば、どちらも同じでしょう。

――社会の中核を担う大人にガンダムマニアが多くなっていることに関しては、どのように感じますか?

 この2~3年、ガンダムファンが市民権を得たのは事実です。社会の中核を成す方が「ガンダム」を口にするようになったからこそ、市民権を得ることができたのでしょう。ただ、皆さん「みんなで渡れば怖くない」という心理で口にされているかもしれません。どちらにせよ、それは僕らガンダムの作り手が予定して作動させた現象ではありません。時代が作ったことなのです。
 もちろん、自分の作った作品がこのように世間に受け入れられている状況はとても嬉しいことです。“マニア”の方のコアになる部分を創造し、提供することができたわけですから、そのことはとても有り難いと感じます。努力が世間に認められることや、自分が注目を浴びることを、人間は誰しも本能的に望んでいるはずですから。ただ、これは現在の僕自身に対する評価ではないのです。近年は、「30年近くを経て大人になった皆さんが『ガンダム』という単語を口にしているだけなのだ」ということを、自分自身に執拗に言い聞かせるようにしています。

――過去の仕事に対する評価が、すなわち現在のご自身に対する評価ではないと意識するようにしている、ということですね?

 人間が本能的に認められたいと思っている以上、僕も現在の状況を嬉しいと感じてしまいますからね。しかし、その嬉しさがイコール自分に対する評価だと勘違いしてはいけないのです、現在の僕とは関係のないところで起こっている事柄なのですから、今の僕の望みは、現在の自分が評価されるような仕事をすることです。もちろん、ファーストを基盤にしたものでは駄目です。すでに世に出したものではなく、まったく新しいもので、今現在の自分を評価してもらいたいのです。
 僕のような現場の人間は常に「次の作品でガンダムを落とすぞ!」と考えていなければいけません。そして、ガンダムを落とせるものを作り出せない限り、絶対に自惚れてはならない。「ガンダムを落とす」……我ながら、これはなかなかできないことだと思います。けれど、それしかないのです。最近は「ガンダムと似たようなもの」では、絶対にガンダムを超えられないということもわかってきました。ですから、何か違う所から攻め込みたいと考えています。


┃ヒントは子供……
┃キティやアンパンマン


――いわば“伝説”となったファーストに対抗できる作品……というと、監督自身はどんな方向性をお考えですか?

 それはまだわかりません。ファーストは、30年近く前に僕の手を離れた作品で、「ガンダム伝説」のようなものは、大人になった方が後から作り上げたものであって、僕が作ったわけではありません。
 僕はこの30年、そこから抜け出して次の物をとがんばってきましたけれど、ただ、これがなかなか難しいんです。長年試行錯誤を繰り返して、やっとわかってきたことが「ガンダムと似たような作品では駄目」か「ガンダムにのるか」でしょうし、キティちゃんやアンパンマンのようなものかもしれないとも思ってるのです。

――キティちゃんやアンパンマン……子供が素直に楽しめる作品ということですか?

 僕が、今のサンライズの仕事で素晴らしいと思っている作品の一つが『ケロロ軍曹』です。自分が手がけた仕事ではありませんが、ファーストに関係した会社が『ケロロ軍曹』のような作品を作っていることを、。心から嬉しいと感じています。『ケロロ軍曹』は「ガンダムと似たような作品」ではありません。また、『かいけつゾロリ』も評価しています。その上、僕が次に作る作品はどのようなものなのかと考えた時、ケロロやキティちゃんやアンパンマン……せめてあのような作品を越えなければいけないと感じたわけです。
 僕は作家ではなく「TVアニメ屋」という仕事師をやってきました。だからこそ、そういったファーストに囚われない作品作りを考えることも可能なのです。

――富野監督の小説を読み、監督を「作家」と認識しているファンも多いと思うのですが。

 先程から申し上げているとおり、それは僕自身の認識ではありません。けれど、ファースト以降、自分で自分を「作家かもしれない」と誤解していた時期もありました。なんとか作家になれないものかと思っていたし、「監督という作家」になりたかったし、「監督という芸術家」にもなりたかった。でも、その頃手がけた仕事は、結局すべてが「ガンダムに似たようなもの」という地点で惨敗しているのです。最近、そのことにようやく気づきました。「もっと早く気づけ!」と自分でも思うけれど、これはもう、僕が馬鹿だから仕方ありません。「ロボット物を作らない」「アニメを作らない」と主張しても、僕は所詮、ロボット物に特化して仕事をしてきたのでう。つまりは“アニメオタク”なのです。その部分で決定的にマニアになってしまっています。だからこそ、改めてこの部分を徹底的に洗い流さなければならないのです。「マニアにならない」と思って作ったファーストから約30年、また、そのことを強く心に念じるようになりました。
 以前も申し上げた通り、気をつけていてもマニアにはなってしまうものなのです。作品との距離をどれほど置いても、自分の好みや手癖、足癖は出てしまいます。だから、それを排除するためには「ロボット物」でも「ガンダムに似たようなもの」でもなく、キティちゃんやアンパンマンすら越える作品作りを目指す必要があるのです。この年になってから気づいたので、今さら間に合わないかもしれませんが、これは取り組まなければいけない命題だと思っています。

――逆に言えば、ロボットが登場する作品でなくとも面白い作品を作れる自負がおありということでしょうか?

 僕はファースト以前、スポ根からギャグアニメ、名作物など、いろいろな作品の演出をしていました。ガンダム以降は、今も申し上げた通り、たくさんのジャンルの仕事を手がけている訳ではありません。けれど、マニアに陥らないという努力は怠っていないつもりです。ですから、監督という大きな立場からの取りまとめ役になった時には、もしかしたら他の方よりは上手にこなせるのではないかと思っているのです。
 幼児向けの作品や、動物が活躍するような作品はもちろん、たとえば美少女物を作れと言われても、やれないことはないと思うんです。「パンチラを本気でやってください!」と言われれば、それをうまく見せる自信はあります。美少女物のオタクにならずに作るという手法を知っているからです。ですから、美少女マニアより面白い作品を作れるのではないかと思います。実際にやったことはないので、うぬぼれているんですけどね。


┃萌え系アニメよりも
┃萌えさせる自身がある


――美少女アニメ、いわゆる「萌え系アニメ」というものは、パターンを踏襲する作り方なんでしょうか?

 パターンではなく、「萌える」という視聴者の心に寄り添って作ってあげればいいだけのことなのです。先程例に挙げた「パンチラ」で言えば、そのシーンに行くまでに、ちゃんと視聴者の心の準備をさせてあげるのです。準備させて初めてパンツを覗くシーンをやり、場合によってはその先の場面を展開します。視聴者の性的欲求を満たすための、脈略あるシーンの積み重ね…その呼吸をきちんとやるだけでいいのです。
 一人だけの部屋で、こっそり見るものを作るノウハウだって知っているつもりです。萌え系アニメを、物凄くあからさまにもできるし、ほのかな雰囲気で作ることだってできます。パターンというより、すべて「タイミング」なんですよ。そのタイミングも、物語が作りやすいからという自分の都合のタイミングではないんです。「どうしてもそうならなければならない」という必然的な設定を物語の入り口に作り、物語の流れに脈略を持たせることが重要なのです。

――ちなみに、現存の萌え系アニメに関しては、どのようにお思いですか?

 僕は、文化庁メディア芸術祭などアニメに関するコンペの審査員も務めています。ですから、この1年の作品を大雑把にですが100本ほどは見てきました。それで強く感じたことがあるのですが…「僕が“萌え”を演出するなら、あんな声の声優さんは使いませんよ」。今主流になっている、癇に障るような声よりも、もう少し落ち着いた優しい声の方を探すことから着手するでしょうね。萌え系に癒しを求めている視聴者が、あんなにワンパターンな声とセリフで満足するわけがないのです。僕には、今の作り手が視聴者をナメているとしか思えません。
 そのことは、演じる声優さんの側でも感じているようです。ある女性の声優さんから「セリフがいつも同じなんです」と相談されたことがありますから。同じような声、同じような演技、同じような話の展開、同じようなシチュエーション。3カットも見れば先がわかってしまうような作品は、面白くもなんともないでしょう。萌え系アニメの作り手には、「どうか、マニアになる前に人を楽しませてくれ」と言いたいですね。

――楽しい作品を作るには、具体的にどう作ることが重要なのでしょうか。

 プロフェッショナルに考えれば、思考がマニアックになっています。でも、マニアックになる前に、とても重要なことがあるのです。「萌え系」や「美少女アニメ」と呼ばれるものですら、バラエティーショーでなければならない…ということです。
 だから、チラッと覗くパンツのデザインや柄模様だけに意識を集中しているような美少女アニメを見ると、僕は「それは違うだろう」と思います。バラエティーショーの肝は、やはりキャラクターです。作り手の好みかもしれませんが、同じような美少女キャラばかりゾロゾロ出てきても、それはバラエティーショーにはなりません。違う性格を持つ様々なキャラクターがどう絡み合うかという構図を、きちんと作っていかなければいけないと思うのです。

 ここまで半分。明日は後半を紹介します。

 正直、今まで何度も話しましたことですが、未だに富野監督の作品は売れないという話がひとり歩きしてますが、それは半分間違いです。確かに、昔の富野監督自身の作品と比べたら、今の富野監督の作品は比較的に低調なのは事実ですが、それでも『ブレンパワード』以後の作品、どれも全業界のアニメのなかでは中堅~スマッシュヒットという程度の実績を残っていますので、いつまでも売れないと決め付けるのは、富野監督と富野作品の価値を見失うのではないしょうか
 ただ、富野監督の作品となると企画も前準備も大変らしいことは知ってますし、資金集めもいささか難ありって噂も聞き及んでいます。それでも、WOWOWやネットだけで大半の普通のTVアニメより良い実績を残したくらいですから、いい場所と制作条件を与えて、上手くプロデュースできれば、きっと今よりも売り出せると思います。

富野由悠季進化論 その2 〈1981年―1998年〉

2010/03/05 21:32|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:5
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富野由悠季進化論 その1 〈1941年―1981年〉


 今回は引き続き、各年代の写真を追って富野監督の姿を紹介したいと思います。予定は全3回ですので、あと一回で終わる予定です。
 以下の年齢表記はすべて満年齢で、画像はすべてネットでの拾いものです。できるだけ出典を記しましたが、それでも分からないものが多くありますゆえ、もしそれらの出典が分かる方がいらしたら、ぜひ教えていただきたい。また、足りない写真を提供してくださった子犬さん、ありがとうございます。


1981-3

 これが前の記事にも出てきたアニメ新世紀宣言のときの富野監督ですね。










1982年
(出典:左・右/NHK番組「ガンダム宇宙世紀大全 富野監督語録」)
1982-11982-2

 41歳。珍しく手塚治虫先生とのツーショット。ちなみに、この年の手塚先生は54歳。また、この年の『戦闘メカ ザブングル』から、富野は「富野由悠季」という名義を使い始めた










1983年

1983?

 42歳。『ダンバイン』のとき。また、この年から『リーンの翼』の連載も始まる。ここ数年はファッショナブルな格好が多いため、あまり見かけませんけれど、一昔前、富野監督のフォーマルウェアでいえばスーツですね。残念ながら私は白ダブルの写真を持っていません。










1984年
(出典:左/番組「エルガイムスペシャル」。右/MSVのインタビュー?)
1984-11984-2

 43歳。『エルガイム』のときですね。左目下のアザがちょっと目立つようになってる。










1985年
(出典:左/NT85年9月号。右/NHK番組「ガンダム宇宙世紀大全 富野監督語録」)
1985-11985-2

 44歳。『Zガンダム』のときなので、島津冴子嬢といっしょに! 右の服はイカス。










1986年
(出典:OUT 86年5月号)
1986

 45歳。『ZZ』ほか、三本の小説連載をお持ちなど大忙しい。ちなみに、画像の右半分はカットされましたが、対談相手は高橋良輔さんです。










1987年
(出典:NT87年4月号)
1987

 46歳。新連載『ガイア・ギア』をはじめ、やはり三本の連載を持ってる。










1988年

1988-11988-2

 47歳。初めての完全新作映画『逆襲のシャア』。










1989年
(出典:左/NT89年4月号。右/日本バトリング協会さんのところでの拾い物)
1989-11989-2

 48歳。この年はアニメの仕事がないものの、『逆シャア』の後日談『閃光のハサウェイ』ほか三本の小説連載。










1990年
(出典:コミックボンボン増刊「ガンダムマガジンNo.3」)
1990

 49歳。SDガンダムのアイデア募集で子供にも真面目なメッセージを伝えようとする有名な画像ですが、出典はどこだかよく覚えていません。










1991年
(出典:左/F91のあるムック。右/91年香港のあるムック)
1991-11991-2

 50歳。この年は『F91』の年でもある。このへんからだんだん富野監督の老け具合が伺える。










1992年
(出典:アメリカのあるイベントの写真)
1992X

 51歳。ハマーンさま迫力ありすぎ。










1993年
(出典:左/EXテレビ「ロボット特集」。右/アニメージュ93年6月号)
1993-11993-2.jpg

 52歳。右は有名な押井守監督との対談。珍しく全身写真がありましたので、載ってみました。また、この年は7年ぶりのテレビ復帰作『Vガンダム』の年でもある。










1994年
(出典:左/アニメージュ94年7月号?。右/アニメックの『Vガンダム大事典』?)
1994-11994-2

 53歳。左は庵野秀明との対談。右の『Vガン』終わった後の疲れた顔は半端なかった。










1995年
(出典:『闇夜の時代劇』メイキング)
1995

 54歳。帽子をかぶると今とほとんど大差はなかったものの、精神の不調はどこか伺える感じ。アニメ演出は『闇夜の時代劇』の一話のみだったが、とてもすばらしい出来でした。また、同年に『アベニールをさがして』、『ガーゼィの翼』『王の心』を上梓。










1996年
(出典:左・右/『ガーゼィの翼』メイキング)
1996-11996-2

 55歳。アニメ版『ガーゼィの翼』はじまる。この前後からクマゾーを飼い始める。










1997年
(出典:左/『ガーゼィの翼』メイキング。右/「CYBER TROOPERS VIRTUAL-ON REFERENCE "SCHEMATIC」)
1997-11997-2

 56歳。不調を重ねて、この年まで、ファンなら誰もか富野監督のアニメ業界からの引退を心配してきた。

 しかし、98年をきっかけに、富野監督はついに生まれ変わった。


▽続きを読む▽

『リーンの翼』新装版、発売まで間もなく!(寺田克也氏デザインカバーイラスト公開!!)

2010/03/04 22:14|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:2
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 富野由悠季監督の『リーンの翼』大幅加筆新装版の予約は今のところ、楽天ブックスにはまだ予約受付が残っていますので、まだ注文してない方は楽天ブックスでの予約をお勧めです。

リーンの翼 1┃楽天ブックス
リーンの翼 2┃楽天ブックス
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リーンの翼 全4巻セット┃楽天ブックス


 角川書店の公式サイト「ウェブカドカワ」は発売日以後の購入を受け付けますので、気になる方・購入したい方は発売日の3/24以後で探してください。

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リーンの翼2: 書籍: 富野由悠季 | 角川書店・角川グループ
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小説家・富野由悠季、渾身の書き下ろし4巻同時刊行!/小説家・富野由悠季、渾身の書き下ろし全4巻入りBOX


 また、通常版は復刊ドットコムでもアマゾンでも予約できますので、通常版でかまわない方なら以下でどうぞ。ちなみに、なぜか復刊ドットコムの値段は定価より100円安いので、こっちのほうがお勧めです。

リーンの翼 富野 由悠季│復刊ドットコム

封じられしバイストン・ウェルへの扉がいまふたたび開く! 富野由悠季『リーンの翼 全4巻』 (165票)豪華完全版でまもなく復刊!!


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 念のため、もう一度『リーンの翼』新装版の内容を紹介します。寺田克也氏デザインカバーイラスト、四六判単行本、1巻1000ページ(全4巻4000ページ)、各巻それぞれ未公開資料16P小冊子、さらに限定特典に4巻入りBOXと富野監督書下ろしポストカード(絵コンテ付き)という破格的なボリュームを誇る豪華絵巻です。


 それから、今月(4月号)のガンダムエースの広告に寺田克也氏のカバーイラストが掲載されていましたので、ちょっとスキャンしました。皆さんもその美麗さに圧倒されよう。










R1.jpg

若かりし日の迫水真次郎とアマルガン・ルドル(たぶん)!










R2.jpg

リンレイ・メラディとガロウ・ラン(憶測)!











R3.jpg

エイサップ・鈴木くん(これは間違いない)!











R4.jpg

リュクス・サコミズお姫様(美しい)!


そして……

▽続きを読む▽

富野由悠季進化論 その1 〈1941年―1981年〉

2010/03/03 21:14|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:5
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 今日から三回に分けて、手持ちの富野由悠季監督の写真を各年で紹介したいと思います。何かご意見ご感想はたまたご指摘ありましたらぜひ教えてください。ありがとうございます
 以下の年齢表記はすべて満年齢で、画像はすべてネットでの拾いものです。できるだけ出典を記しましたが、それでも分からないものが多くありますゆえ、もしそれらの出典が分かる方がいらしたら、ぜひ教えていただきたい。






1942年
(出典:NT1998年6月号付録「まるごと富野」)
1942

 トミノ! おそらく1歳前後だろう。この虚勢を張ってるような口のあけ方、間違いなく富野監督でいらっしゃいますね。










1948年頃?
(出典:NHK番組「私が子どもだったころ」)
1948

 小学校入学頃だったらしいなので、7歳くらい? まだ髪を伸ばしていなかった。










1950年
(出典:NHK番組「私が子どもだったころ」)
1950

 9歳。小田原生まれだけど東京の人間だからポマード七三にしてみました。何故か知らないけど、よく苛められた。この時期からすでに近所から「坊ちゃん」とか「坊や」と呼ばれはじめたらしい。富野アニメの女性の原点?










1954~1956年?
(出典:NT1998年6月号付録「まるごと富野」)
1954~56?

 たぶん白山中学校の時代(13歳~15歳?)。学ランって中学校だろうと高校だろうと、みんな同じなのよね。アニメージュ版『だから僕は…』にもっと幼かったトミノ写真がありますが、デジカメも持ってない貧乏人なので、紹介することができません。










1960年
(出典:NHK番組「BSアニメ夜話スペシャル まるごと機動戦士ガンダム」)
1960

 19歳。大学一年生のとき。おそらく入学式のときの写真とかだろう。このニヤリ顔は、もう現在の富野監督とまったく変わらないのですね。










1964年
(出典:NHK番組「私が子どもだったころ」)
1964

 23歳。ついに虫プロに就職。はじめは制作進行だったが、ここでも仕上げのお姉ちゃんに「坊や」と揶揄された。強い男と称えられたい…! 猛勉強の末、半年後にめでたく演出になったのだ。










1967年
(出典:NHK番組「復活?真剣中年しゃべり場」)
1967

 26歳。やはり虫プロでの写真だが、同年富野が虫プロから離れて、CM、東京デザイナー学院、アニメの三足草鞋の生活をはじめた。アニメージュ版『だから僕は…』に東京デザイナー学院時期のトミノ写真がありますが、デジカメも持ってない貧乏人なので(ry










1969年
(出典:毎日新聞コラム「時代を駆ける」)
1969

 28歳。この頃はCM会社も東京デザイナー学院の講師もやめ、アニメ界に出戻り、いわゆる『さらすいのコンテマン』時期だった。富野はアニメ制作スケジュール助け人として、車で各制作会社に駆け巡った。










1970年
(出典:NT1998年6月号付録「まるごと富野」)
1970

 29歳。相変わらずひたすらさすらい中。ちなみにここはタツノコプロダクションのスタジオ。


 この時期はあまり写真を撮っていなかったか、とにかく公表されたものが少ない。なので、時間は大きく開けたが、次の写真はサンライズ時代に待たなければなりません。







































1978年
(出典:徳間書店『ロマンアルバム07 鉄腕アトム』)
1978

 誰だアンタ。私の富野を返して。
 いやぁ、まさに大変身でしたね。なんでこんなヒゲもじゃにしたんだろう…。このときの富野は37歳。ちょうど『ザンボット3』が終わって間もない頃、つまり『ダイターン3』制作中。しかし、こんな格好の人の口から「小生」を聞きたくないな。

1978X

 ほら。










1979年

1979

 ついにガンダムの年だ! しかし、ヒゲが剃ったものの、まだそんなに目立たなかった。このときの富野監督は38歳










1980年

1980-1
          
1980-2
          
1980-3

 39歳。この時期になると、格好もだんだん落ち着いた様子。しかし、あくまで憶測だが、ガンダム熱が加温する途端、富野監督もだんだんファッションに気を使い始まる気配がありますが、果たしてどうだろうか?

 そしてついに…。




















1981年

1981-1
            
1981-2
            
1981-3

 アニメ新世紀宣言だ!

 この年の富野監督、40歳である。

▽続きを読む▽

富野由悠季『リーンの翼』の予約〆切は、あと3日!

2010/03/01 22:21|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:0
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 このブログではすでに何回か書いた話ですが、富野由悠季監督かつて1983年~1985年に『野生時代』で連載した傑作ファンタジー小説『リーンの翼』の大幅加筆新装版が3月24日にて新たに発売される予定です。今ならアマゾンではもちろん、復刊ドットコムでもe-honほかでも予約できます。
 また、発売元の角川書店の公式サイト「ウェブカドカワ」は発売以降の購入しかできないシステムとなっているため、残念ながら今のところウェブカドカワ経由の予約ができません。

リーンの翼|復刊ドットコム

「機動戦士ガンダム」の富野由悠季がガンダムとならぶライフワークとして手がけ続ける「バイストン・ウェル物語」。テレビアニメとして大ヒットを記録した「聖戦士ダンバイン」と同時期に執筆され、「ダンバイン」にも連なる異世界バイストン・ウェルを舞台とし、空前のスケールで描かれたファンタジー巨編が、この『リーンの翼』です。

太平洋戦争末期から突如バイストン・ウェルに召喚された迫水真次郎が、「リーンの翼」と呼ばれる光の翼をたずさえ、バイストン・ウェルを舞台に活躍する傑作作品は、近年完全新作のアニメ版『リーンの翼』が制作されるほど、数ある富野作品の中でも根強い人気を誇っています。

今回の復刊版『リーンの翼』は、「富野由悠季を知る上で必読の著」とされる作品の魅力はそのままに、全面改稿+書き下ろしにより全4,000ページにもおよぶ壮大な「完全版」となっての再降臨です! さらに各巻末には16ページの小冊子「作家・富野由悠季の世界」が添付。幻の初期企画書から設定資料、ここでしか読めない富野のインタビューなど、全富野ファンのマストアイテムと呼べる最高の仕上がりとなっています!

富野由悠季以外には絶対に描けない奇跡の世界観をぜひこの機会に存分にご堪能下さい!!


リーンの翼1: 書籍: 富野由悠季 | 角川書店・角川グループ
リーンの翼2: 書籍: 富野由悠季 | 角川書店・角川グループ
リーンの翼3: 書籍: 富野由悠季 | 角川書店・角川グループ
リーンの翼4: 書籍: 富野由悠季 | 角川書店・角川グループ
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出版社名 角川グループパブリッシング
発売予定日 2010年3月23日
予約締切日 2010年3月4日
分類 小説・エッセイ
出荷の目安 予約受付中

 と、このように、予約受付が一番長いe-honでもすぐ締め切りが3/4をもって終了しますので、まだ予約してないけど、購入したい方はぜひ躊躇わずに、この3日の間に予約しましょう。

 内容については前の宣告のとおり、寺田克也氏デザインのカバーイラスト、四六判単行本、1巻1000ページ(全4巻4000ページ)、各巻それぞれ未公開資料16P小冊子、さらに限定特典に4巻入りBOXと富野監督書下ろしポストカード(絵コンテ付き)という復刊らしからぬ破格の内容なので、値段は決して低いではないのですが、十分合理的な値段設定だと思います。なので、もし購入したい方がいらしたら、バラ売りの4冊とまったく同じ値段の特典付き4冊セットをお勧めします。

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