富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

TOMINOSUKI / 富野愛好病
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「TOMINOSUKI / 富野愛好病」2009年総括

2009/12/31 16:25|ブログ運営TRACKBACK:0COMMENT:0
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 ひびのたわごとの子犬さんは例年行事であるブログのアクセス解析をやってましたが、あまりにも面白すぎますので、こっちもマネしてみました。子犬さん、いつもネタをパクってごめんなさい。
 さて、今回使ってるデータは子犬さんのオススメで使用したAccessAnalyzer(http://ax.xrea.com/)の解析データですが、生憎このサービスをはじめたのは7月6日なので、データも7月6日~12月31日の分しかありません。


解析時期 2009年7月6日~12月31日(179日)

総アクセス数 142,411
一日平均数 796ヒット
ユニーク数 71,091

 2008年8月設置したアクセスカウンターは今日の時点では23万5千弱ヒットですが、今年の後半だけでほぼ2/3のアクセス数を占めております。たぶん今年入ってからいろいろ本格的な記事をとりかかったおかげか、毎日のアクセスは昔と比べてずいぶん増えてるような感触があります。いつも読んでくださってるみなさん、ありがとうございます。
 また、ガンダム30周年による富野監督の大量露出と富野監督の今年のいくつかの受賞と『リングオブガンダム』制作のためか、イベント期間にアクセス数がぐっと増えてきて、イベント終わった後もアクセス数がゆっくりと底上げした現象もあります。これも富野監督の高知名度と人徳のおかげですよね。


1000ヒットを越えたアクセス日付別

20090813 (木) 1,374
20090815 (土) 1,063
20090818 (火) 1,036
(↑ロカルノ国際映画祭)
20090821 (金) 2,248
20090822 (土) 2,098
20090823 (日) 1,355
20090824 (月) 1,222
20090826 (水) 1,025
20090827 (木) 1,789
(↑『リング・オブ・ガンダム』公開)
20090908 (火) 1,672
20090909 (水) 1,216
(↑『リング・オブ・ガンダム』Gyao配信開始)
20090913 (日) 1,411
20090917 (木) 1,059
(↑『リング・オブ・ガンダム』続報)
20091008 (木) 1,502
20091009 (金) 1,771
20091010 (土) 1,050
(↑『リーンの翼 COMPLETE』発売決定)
20091012 (月) 1,929
20091013 (火) 1,159
(↑萌えその1)
20091208 (火) 1,465
20091209 (水) 11,580
20091210 (木) 3,632
20091211 (金) 1,982
20091212 (土) 1,664
(↑萌えその2)
20091222 (火) 1,230
(↑不明)

 以上を見ますと、さすがにイベントが多い一年だけあって、アクセス数は確実にイベントと連動している。また、2chに取り上げられていたときのバカ多いアクセス数を見てビビッたチキンな自分。


リンク元ベスト5(検索サイト、2chコピペブログを除く)  
サイト名アクセス数
シャア専用ニュース2849
ひびのたわごと1383
囚人022の避難所1286
かーずSP1120
Twitter797

 上位さんはすべて常連と先輩たち。ありがとうございます。個人的ちょっと意外と思ってるのは5位のTwitterですね。確かに10月以降ちょくちょくTwitterにリンクを貼ってるのですが、そんなにアクセスがあるとは思えなかったな…。あ、萌えアニメのあれのためか。


アクセス数ベスト10記事(トップページと一覧を除く)

タイトルアクセス数 
  『リング・オブ・ガンダム』の由来と変遷 13053
 富野由悠季の「萌え」に対する4つの発言 その2 ―― 「ACEの証」富野由悠季インタビュー 12838
 富野の萌えアニメに対する3つの発言 その1 6137
 富野由悠季完全新作、『RING OF GUNDAM』制作決定 3516
 2009年の富野由悠季総監督情報まとめ 2065
 週刊連載 富野由悠季起用論その1 「サンライズは富野由悠季の影響力を消し去るべきか?(上)」 1394
 週刊連載 富野由悠季起用論その5 「富野が使いにくい監督といわれる3つの原因」 1384
 富野愛好病 「ACEの証」富野インタビュー(電撃PLAYSTATION2007年9月14日号付録「Re:Play VOL.9」より) 1346
 週刊連載 富野由悠季起用論その4 「富野はネームバリューも低いし、売れないって本当かい?」  1225
 富野由悠季新作『RING OF GUNDAM』情報整理 1063

 こうしてみれば、上位の10名は『リング・オブ・ガンダム』関連が多く、次に富野監督の萌えに対する発言ですね。個人的嬉しいと思ってるのは、富野由悠季起用論も後半期ではランクインしてることです。自分でいうのもなんですが、あの一連の記事はホント自分の苦心の末に搾り出した内容なので、こうしてそれなり反響があるのを見て、本当にとても感謝です。
 また、その一連の記事を書くにあたって、囚人022さんのご指導を頂きまして、これについてもただただ感謝としか申し上げることができません。囚人022さん、ありがとうございました。


検索語句ベスト10

語句アクセス数
リング・オブ・ガンダム4770
リングオブガンダム3926
Ring of Gundam1481
リング オブ ガンダム798
ring of gundam756
tominosuki683
リング オブ ガンダム628
(不明)591
富野愛好542
ガンダム宇宙世紀大全278

 どう見てもほとんど『リング・オブ・ガンダム』関連でした。本当にありがとうございました。いや~注目されてるね~。


検索単語ベスト10

単語アクセス数
リング・オブ・ガンダム4965
リングオブガンダム4193
of2502
ガンダム2215
富野1951
Ring1648
Gundam1555
リング1522
オブ1506
富野由悠季1037

 こっちでもやはり『リング・オブ・ガンダム』が上位を占めてる。「富野」か「富野由悠季」で来る人もそれなり多い様子。


ブラウザベスト5

ブラウザ名アクセス数シェア
Microsoft Internet Explorer 74994935.07%
Mozilla2756119.35%
Microsoft Internet Explorer 62104814.78%
Safari2077014.58%
Firefox 3.0103157.24%
 ちなみに、Chromeは0.24%でした。意外だな。もっと多いかと思いました。


言語圏ベスト5
言語 シェア
日本語12798589.86%
(不明)91876.45%
中国語34182.40%
英語15381.08%
韓国・朝鮮語1950.14%

 ヘボなブログですが、一応日本語で書かれてるので、やはり日本語言語圏からのアクセスが圧倒的。次は台湾や中国&ホンコンも使ってる中国語ですが、英語言語圏は意外にも1538のアクセスがあります。1日10アクセスの割合だが…。それから韓国語のアクセスも195ヒットがあります。ありがとーう。


 『リング・オブ・ガンダム』が圧倒的に人気があることを知る以外、あまり意味のない記事ですが、この記事も今年最後の更新になります。日本語が下手で、話題も富野しかないブログですが、来年もよろしくお願いいたします。

『富野由悠季全仕事』応援記事その1 「富野全仕事をとことん分析」

2009/12/31 01:46|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:2
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 『富野由悠季全仕事』応援記事その1 「富野全仕事をとことん分析」
 今日は予告のとおり、富野研究の上不可欠の本『富野由悠季全仕事』についての応援記事を書きます。今回は1999年発売の富野全仕事の内容について分析します。
 目次について、富野由悠季全仕事目次を参照ください。


 この本は13つの部分によって構成されています。以下は順次で簡単に解説します。

1.富野由悠季監督インタビュー:
 この本でフィーチャーされるアニメーション作家・富野由悠季のインタビュー。本書の設定した時期分けに沿って、それぞれの時期に一本のインタビューを実施されたため、全部は8本があります。

年代分けページ数主な仕事
「1941~1963」序章/生い立ち8なし
「1964~1972」第1章/虫プロとコンテ千本切り時代

14

アトム、トリトン、(さすらいのコンテマン前期)
「1972~1978」第2章/サンライズ創世期12ライディーン、ザンボット、ダイターン、(さすらいのコンテマン後期)
「1979」第3章/ガンダム大地に立つ!!6ガンダム
「1980~1984」第4章/異世界へ……9イデオン、ザブングル、ダンバイン、エルガイム
「1985~1994」第5章/ガンダム・サーガ6Z、ZZ、逆シャア、F91、V
「1995~1998」第6章/富野世界の小宇宙6ブレンパワード
「1999」第6章/富野世界の小宇宙5

 と、このように富野インタビュー全部は66ページもあって、本書の15%のボリュームを占めておる。
 最後の1本「1999」は出版当時『∀ガンダム』についての話以外、ほかのインタビューはすべてきちんと時期分けされており、富野監督もそれぞれの時期にあまねくその経歴と苦労と思いを語ってくれました。例えば、今となってあまり知らされていない富野の「さすらいのコンテマン」時期についても、フリーになる時の状況、タツノコプロ、長浜忠夫氏、高畑勲・宮崎駿など世界名作劇場メンバーなど富野に影響を与えた人物や出来事に対してものすごく詳しく語ってました。
 富野監督のメディア露出は数多あるのですが、今のところ、ガンダム以外の作品もフォローし、かつここまできちんと整理されている富野の作品に対する発言は、おそらく本書の右に出る者がいないと断言できる。


2.関係者インタビュー:
 
名前職名(当時)富野との関係(当時)タイプページ数
杉井ギサブローアニメ監督虫プロでの上司演出系6
高橋良輔アニメ監督虫プロでの同僚、虫プロ~サンライズの長年の付き合い演出系5
浦上靖夫音響監督『トリトン』『イデオン』『V』『ブレンパワード』などの音響監督音響系 5
塩屋翼声優『トリトン』『イデオン』などの主役を声を担当。ほかの富野作品にも出演声優系5
山浦栄二元プロデューサー『ガンダムⅠⅡⅢ』『逆シャア』企画。サンライズ元企画部長プロデューサー系6
鈴木良武脚本家『ライディーン』『ザンボット』『ザブングル』など共同原作、脚本。脚本系6
安彦良和元アニメーター『ライディーン』作画監督、『ザンボット』キャラクターデザイン、『ガンダム』アニメーションディレクター。アニメーター系7
前田真宏アニメ監督なし(のちは∀のゲストメカデザイン)その他6
関岡渉元プロデューサー『ガンダム』のプロデューサープロデューサー系5
湖川友謙アニメーター『イデオン』『ザブングル』『ダンバイン』『エルガイム』など。アニメーション・ディレクター、キャラクターデザイン、総作画監督などアニメーター系6
すぎやまこういち作曲家『イデオン』の作曲家音楽系5
池田繁美美術『ザブングル』『ダンバイン』『ZZ』『逆シャア』『F91』『V』『∀』の美術監督美術系7
植田益朗プロデューサー『V』のプロデューサープロデューサー系6
山賀博之アニメ監督なしその他2

 と、14本があり、ページ数としては富野ロングインタビューを越えており、全部は77ページがあります。以下は簡単にその14人と話の内容について説明します。

(注:予め断りたいのは、以下紹介した内容はあくまで1999年当時の話なので、)
杉井ギサブロー:富野の虫プロ時代の上司。『どろろ』などのチーフディレクター。虫プロ初期の環境、富野のアクションシーンへのこだわり、富野とアトム班のこと、『悟空の大冒険』と『どろろ』を言及。

高橋良輔:富野の虫プロ時代の同期生(高橋はちょっとだけ先輩)。『ゼロテスター』などの演出。虫プロ当時は『W3』班なので、富野と一緒に仕事したことがないという。富野の勉強熱心・コンテの早さ・演出の激しさ、ガンダムに対するショック、自分と富野の差異、富野への期待などを言及。

浦上靖夫:『トリトン』をはじめ、さまざまの富野作品の音響監督を担当した大御所。録音・音響監督の仕事とは何か、富野作品を担当するときの話、『ブレンパワード』の現場、長い曲の使い方や音響という仕事の進歩、富野へのメッセージなどを言及。

塩屋翼:トリトンとコスモを演じた名声優。同じキャラとして出演した古谷徹以外、唯一富野作品を二作の主人公を担当した人。今は音響監督をやっている。『トリトン』や『イデオン』に対する思い、富野の演出論と声優に対するこだわり、自分の声優観などを言及。

山浦栄二:サンライズの創始メンバーの一人で、企画部長として多数の初期作品の立ち上げに関わる。サンライズ創立や初期作品、ガンダムという作品、富野に対する期待や建言などを言及。特筆すべきなのは、プロデューサーとして長年富野監督と共に仕事してきた山浦氏が、富野監督を絶賛しつつも、きちんとビジネス面から富野の功績、能力、仕事、欠点をちゃんと見つめている。こういうパートナーこそ、富野監督がいちばん欲しいパートナーであるかもしれません。また、一人のプロデューサーとしても、富野を信じつつもきちんと富野をコントロールする腕こそ、富野を起用する上、もっとも必要な能力なんじゃないでしょうか。
 最後は、山浦氏のインタビューをちょっとだけ摘録。とても大切な話なので、是非皆さんにも読んでもらいたい。

―― 富野さんにも、そういった所(地上波)で活躍して欲しいと願っているわけですね。

山浦 というよりも、僕自身が一緒にやりたいですね。
 その時はロボットもの以外の形で、でもきちんとおもちゃになるようなアイテムを含んでいて、中学生、高校生に見てもらえるくらいの世界観をもったものですね。そして、いまはゲーム時代なわけですから、自分が主人公になって参加していくような、本来アニメーションが苦手とするようなことに挑戦したいですね。

(中略)

 これから富野さんも、歳もとってくるし、意固地になってくる局面もあるかも知れません。それでもあくまで大衆性があって、それでいて自分が出せるような作品を作り出していって欲しいと思っています。そこで重要になるのが、いい場所といい人、彼の良さを引き上げてくれる人に巡り合えるかどうかでしょう。

―― それは、具体的にはどういった立場の人なんでしょうか。

山浦 やっぱりプロデューサーということになるでしょうね。何らかの作品を作りたいという時に「富野にこういう作品を作ってもらえば、もっと違う富野が出てくるんじゃないか?」と考えてくれる人でしょうね
 富ちゃんならいっぱい可能性を持っていると思うんですよ。富ちゃん自身も気づいていない可能性も含めて。それを出せるような場を作っていくことが必要だと思います。僕が彼にいちばん期待するのも、そういうことなんですよ。すでに彼は、ひとつの頂点に決めてしまったわけですが、それだけじゃなくてまだまだ眠っている才能を引き出していって欲しいです。それはもちろん苦労しますよ、新しいものを作るということは、常に苦労するんですから。それを、あえて彼にやってもらおうとする人が出てきて欲しいんですよ。
 僕も彼に対して、ロボットものじゃない何か、あるいはロボットものでも全く違う路線の何かを作ってくれと、依頼したい気持ちはありますよ。せっかくサンライズという場もあるんですから。


鈴木良武:サンライズ初期作品企画を多数携わってきた五武冬史先生です。『ザンボット』『ザブングル』などの共同原作、脚本。富野との出会い、『ライディーン』・『ザンボット』に対する思い、『ガンダム』が与えた影響、才能ありすぎて原作者も監督も担当しちゃう弊害などを言及。
 ちなみに、鈴木氏によりますと、『ブレンパワード』以前にはいわゆる「幻の富野作品」というものが存在したそうです。以下は該当する部分の摘録。

鈴木 『ガンダム』のほあかにも、ガンダムからの脱却を目標に、実は計画として進めていった企画があったんです。でも企画していたのは「やっぱりガンダムは最高だ」と思っている山浦さんでしたから、やっぱりガンダムカラーから抜け出すことができなかったんです。それである種膠着状態になったときに、復帰する前の段階の富野氏が参加してきて、監督として別の見方の意見をいろいろと言ってくれました。その意見はあきらかに鮮度が違うので、また直していくと、すこしずつ変わってきて、これで新しく何とかなりそうかなといった感じになってきたときに富野氏は『ブレンパワード』をやることが決まってしまった。それでどうやってもそのままではやっぱりまだ『ガンダム』だったので、一応その企画はボツにしようということになったです。でも、もし『ブレンパワード』と重ならなければ、新しい変わったロボットものができたかもしれない。それだけの作品をこなしていける監督というのは、富野氏以外他にはあまり考えられないんですよね

 もう10年前の話でしたが、いつか是非この幻の企画の実現を見てみたい。

安彦良和:天才アニメーターで、『ガンダム』のアニメーション・ディレクター。さすらいのコンテマンとライディーンの時の富野に対する思い、ザンボットとガンダムで見た富野のすごさ、演出家と映像作家としての富野、ニュータイプへの違和感や反発、ガンダム以後の富野などを言及。

前田真宏:後にゲストメカデザインとして『∀ガンダム』を参加することになったが、インタビュー実施した当時はまだ富野作品に参加したことがない。『機動戦士ガンダム』の第1話の演出分析の代りに、若手演出家に語ってもらった趣旨のインタビュー。当然自分の『青の6号』にも言及。

関岡渉:名古屋テレビのプロデューサーとして『ガンダム』を参加。『ガンダム』の打ち切りを決定し、富野に直接伝えた人として有名。名古屋テレビアニメ、ガンダムの低迷・打ち切り・ブーム・続編、名古屋テレビを支えてきた富野作品などを言及。

湖川友謙:安彦と並ぶ富野作品の双璧。『イデオン』~『エルガイム』まで富野作品の一本柱として富野作品の作画面を支えてきた。富野との出会い、『イデオン』『ザブングル』『ダンバイン』『エルガイム』当時の事情や思い、富野と仕事してた5年間などを言及。

すぎやまこういち:『イデオン』を語る上絶対欠かせない要素の一つ「音楽」で『イデオン』を語ってくれた方。富野とまったく波長があう方。アニメ音楽、自分の作曲観、映像作品における音楽概念、イデオンの東洋的なイメージ、イデオンという仕事の思い、富野との仕事などを言及。

池田繁美:美術面から富野作品を支えている大黒柱。上記の作品以外にも『キングゲイナー』『リーンの翼』『リング・オブ・ガンダム』に参加。富野をめっちゃ分かってる一人でもある。富野との出会い、『ダンバイン』『エルガイム』『ZZ』『逆シャア』『V』『∀』への思い、富野との仕事や富野から教わったものなどを言及。

植田益朗:『Vガンダム』のプロデューサー。かつて富野に「サンライズの未来を担ぐ俊英」とまで呼ばれたやり手プロデューサー。『ガンダム』『イデオン』映画化の背景、サンライズ黄金期の富野、『Z』から『V』までのガンダムシリーズ続く当時の事情、富野のこれからへの期待などを言及。

山賀博之:やはり若手演出家として受けたインタビュー。富野が作ったアニメの可能性、自ら脚本を担当した『0080』の話少し、道を切り開いてくれた先人としての富野など。


3.関係者アンケート
 アンケートは66人で、67本があります(永井一郎氏はなぜか2本ある)。そのうち声優が大勢。 以下は個人の独断による分類。

タイプアンケート数
声優32
プロデューサー4
脚本8
演出3
アニメーター5
音楽4
歌手1
編集1
美術1
デザイン1
イラスト1
その他3


 こうしてみれば、声優が圧倒的に多いです。また、80年代に大勢な若手を育ったわりに、演出系の人間が少なさ過ぎる(ちなみに、ここで挙げた演出系の人間はおおすみ正秋氏、貞光紳也氏と滝沢敏文氏の三人)。
 また、関係者はアンケートの対象は当然富野作品の関連者ですが、唯一の例外として、「ガンダム世代作家アンケート」に青木康直と河森正治という富野作品に参加したことない二人がいます。ちなみに、ウィキぺディアにも載ってある河森氏の有名の「呉服屋」話の出典はまさにこの本である。


4.対談
 対談は以下の4本。

 ①富野由悠季×本広克行。9ページ。『踊る大捜査線』の話、富野による本広演出の分析、二人の映画観、本広の『ガンダム』や『イデオン』といった富野作品に対する思い、絵コンテの重要性、『イデオン』の歌は5番まであるというデマ(笑)などてんこ盛りの内容。富野の映像論に驚愕する本広監督の様子は必見。

 ②出渕裕×カトキハジメ。12ページ。二人の富野との出会い、メカの線から見る富野と手塚の似てさ、メカデザインから異世界を構築する方法論、スタッフワーク、『ZZ』『逆シャア』『V』『∀』とこれからの富野作品に対する思いや期待など。

 ③富野由悠季×奥山和由。7ページ。富野のアニメや映画に対する屈折の思い、映画監督・制作形態・プロデュース・映画界全体・映画そのものをあまねく語ってた。とても読み応えがある一本です。

 ④富野由悠季×福井晴敏。8ページ。フィクション、ビジュアル社会、ニュータイプなど。


5.検証・分析記事
 この本のもう一つのメイン部分。記事とライターは以下の一覧です。また、小説と作詞の欄にある「+1」は小説リストと作詞リストです。

記事名文責ページ数
イントロダクション水民玉蘭3
検証 富野由悠季の絵コンテ第1章水民玉蘭

4

検証 海のトリトン第2章北野太乙4
検証・サンライズロボットアニメ第2章北野太乙2
検証・ガンダムのSF設定第3章永瀬唯5
検証・ガンダムと世界市場第3章小野耕世4
検証・伝説巨神イデオン第4章的田也寸志4
検証・ザブングル~ダンバイン~エルガイム第4章氷川竜介7
検証・機動戦士Zガンダム第5章神田陽司4
検証・ガンダムサーガ第5章南田操6
検証・ブレンパワード第6章西島大介2
座談会・現象としての富野論第6章永瀬唯×小田真理×水民玉蘭8
検証・マーケティング第6章西谷有人5
検証・小説第6章武内左近5+1
検証・作詞第6章鶴岡法斎4+1
メッセージ第6章南田操3
 この部分に関するまた別の記事にしますので、話は一旦ここまで止めさせていただきます。


6.富野寄稿と略年表
 「トミノの深層」と名づけられた、富野本人による巻頭寄稿。自分がTVアニメ屋と断りながらも、映画を目指すと明言し、自分の映画観と映像観を言及した内容。下段は富野の略年表。全部2ページ。


7.富野作品の構成要素
 富野作品の場面集から富野作品の構成要素を語る部分。「主人公」「ヒロイン」「血縁者」「めぐりあい」「メカニズム」「ライバルと敵」「生と死」「世界観」の8つの角度から富野作品を一括り。全部16ページ(1要素2ページという割合)。


8.アフレコ現場レポート
 『ブレンパワード』のアフレコ現場ルポ。出版当時の時事的意味も兼ねる。3ページ。


9.絵コンテ摘録
 最新作(当時)『∀ガンダム』コンテの摘録と解説。出版当時の時事的意味も兼ねる。検証記事の中には絵コンテについての分析があるため、対照して読むと面白い。
 摘録されたのは①シーン1~19(フラット降下)、②シーン62~86(ロラン溺れて、救助される)、③シーン146~162(ロランとソシエがキエルの成人式を覗く)、④シーン174~204(鉱山~ハイム家)、⑤シーン302~326(ロラン、月に吠える)。全部12ページ。

10.イラスト・ギャラリー
 富野作品の双璧アニメーション・ディレクター安彦良和の『機動戦士ガンダム』と湖川友謙の『伝説巨神イデオン』のイラストを収録(全部既出)。息抜き的な意味の4ページ(それぞれ2ページ)。


11.作品コレクション
 『しあわせの王子』『ラ・セーヌの星』『闇夜の時代劇 正体を見る』などマイナー作を含めて、富野が監督を担当したすべての作品を1ページずつストーリーとキャラとメカから作品を説明&紹介する。全部20ページ。


12.ジャケットコレクション
 当時販売されているソフトで富野作品のパッケージジャケットを紹介するもの。99年当時のことなので、主はVHSとLDのパッケージになっています。 どことなく商業的な事情を感じてる。4ページ。


13.フィルモグラフィー
 データ原口こと原口正広氏による富野監督のフィルモグラフィー。作品データ以外、スタッフ・出演者などの資料もできるだけ揃ってある。富野インタビュー以外、ひょっとしたらこの本もっとも資料的な価値があるコンテンツかもしれません。堂々の77ページで、64年『アトム』から99年『∀ガンダム』第10話までの資料が収録されている。
 ちなみに、原口氏のデータを則った上で、ブログ管理人自分なりに数えますと、富野監督が今のところ関わってたタイトル数は99作で、フィルム本数は1085本になっているそうです。詳しくは富野由悠季はもうコンテ千本切りとなったを参照。




 最後、この本の値段設定について少し語ります。
 いまのところ、キネマ旬報社から「全仕事」を出されてるアニメ作家は富野由悠季のほか、押井守監督しかいませんので、今年で新装版が発売されたばかりの「押井守全仕事」と比べてみよう。
 まず、2001年で出版された「押井守全仕事 増補改訂版」のページ数は238Pで、値段は1890円。1ページあたりの値段は7.98円/P。
 それから、今年2009年で出版された「押井守全仕事 リミックス」は296ページで、値段は2100円。ページ数は58Pも増えてるわりに(24.37%増)、値上げはわずか210円に留まっている(10%増)。この版だと、1ページあたりの値段は7.09円/Pに下がった。前の版よりぐっと格安になっている。

 一方、1999年出版の富野全仕事を見よう。「富野由悠季全仕事」は435ページで、値段は2940円。押井全仕事と比べて一見値段が高いに見えますが、400ページも越えてるボリュームで、1ページあたりの値段もわずか6.76円/Pしかないを見ますと、いかに格安なのが伺える。
 それで、もし今度「富野由悠季全仕事」の増補改訂版が出版されると……。

富野由悠季全仕事―1964-1999 (キネ旬ムック)富野由悠季全仕事―1964-1999 (キネ旬ムック)
(1999/06)
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ガンプラ30周年公式サイトに富野由悠季監督登場!

2009/12/28 22:35|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:2
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - ガンプラ30周年公式サイトに富野由悠季監督登場!
 ガンダムは今年で30週年ですが、ガンプラは1980年発売のため、来年は30周年になるわけです。それを先駆けに、12ッ月初にオープンしたバンダイによるガンプラ30周年公式サイトが、「ガンプラサポーターズ」というタイトルで富野由悠季監督のインタビュー前編を掲載しました。

ガンプラ30周年公式サイト│ガンプラサポーターズ 富野由悠季監督

うかつに「ファン」だなんて言えない

ガンダムの場合は政治集会じゃない訳だから、一人のリーダーやカリスマがいてやっていることじゃないわけです。 フィクションのものでこれをやれた30周年というのはすごいと同時に、今の様なリアルな話から入っていくと、やはり日本は平和ボケしているかもしれない、と感じますね。


平和な時代になったけれど、本当に良かったのか

それこそ、30年前の学生運動のような、現実に何かアクションする力を誰も持てなくなってしまっているという、いってしまえば「ヤワな大人」たちが集まった世界になってしまったのではないかな、と感じますね。


”My Favorite”ってのは”おもちゃ”じゃない。これは”おもちゃ”だ!

何とかマガジンとかで「私はこういうものを作りました!」って露出しているのは、趣味の世界じゃない。あんな恥ずかしいことは、やっちゃいけません、というのが年寄りの持論ですね。 見せていいのは、正に同好の士だけで「え、お前好きなの? どのくらい?」って試して、かなりイケてるというのが分かったら、「女房子どもには内緒なんだけれど、うちには屋根裏部屋があって……」って話になる。これがFavoriteの世界でしょう。

 以上は内容の一部を引用しましたが、相変わらずきちんと時代を見つめているとても刺激になるいいインタビューなので、是非リンク先の公式サイトで読んでみてください。
 また、後編は来年1月掲載とのことだそうです。

「より完全なる『リーンの翼』のための試案」第2章以降下書き

2009/12/28 21:59|未分類TRACKBACK:0COMMENT:2
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 「より完全なる『リーンの翼』のための試案」第2章以降下書き
 これから前から予告していた「『リーンの翼』はこうすればもっと良くなる!」改め「より完全なる『リーンの翼』のための試案」の文章です。本文は今のところ<序論>に留まっていて、本論はまだまとまっていませんので、今回は文章の構造の下書きをします。

一、序論

1.1 『リーンの翼』という作品
1.2 この文章の動機
1.3 この文章の目的
1.4 この文章の構成
1.5 この文章の方法論
1.6 この文章を読む前のお断り



二、本論

2.1 全体を見渡すときの『リーンの翼』の解決すべき課題
2.1.1 全体のストーリー
2.1.2 伝えようとしたテーマと問題意識
2.1.3 現時点残している問題:
    ①消化しきれないキャラクターがいる
    ②全体の話はわかりにくい
    ③表現の強度が至ってない箇所がある
    ④主人公の影が薄い

2.2 毎話から見るリーンの翼

2.2.1 第1話「招かれざるもの」:消化することは一番な命題
2.2.1.1 あらすじ
2.2.1.2 構成
2.2.1.3 補強の方針と説明
2.2.1.4 細部処理

2.2.2 第2話「ホウジョウの王」:バイストンウェルの「顔見せ」
2.2.2.1 あらすじ
2.2.2.2 構成
2.2.2.3 補強の方針と説明
2.2.2.4 細部処理

2.2.3 第3話「地上人のオーラ力」:緩やかな流れこそ、深く掘り下げる好機
2.2.3.1 あらすじ
2.2.3.2 構成
2.2.3.3 補強の方針と説明
2.2.3.4 細部処理

2.2.4 第4話「王の奸計」:奸計をもっと奸計らしくに
2.2.4.1 あらすじ
2.2.4.2 構成
2.2.4.3 補強の方針と説明
2.2.4.4 細部処理

2.2.5 第5話「東京湾」:感じ取れる無念、目に見える混沌
2.2.5.1 あらすじ
2.2.5.2 構成
2.2.5.3 補強の方針と説明
2.2.5.4 細部処理

2.2.6 第6話「桜花嵐」:結局、エイサップとリュクスVSサコミズの物語でした
2.2.6.1 あらすじ
2.2.6.2 構成
2.2.6.3 補強の方針と説明
2.2.6.4 細部処理

2.3 調整後の『リーンの翼』
2.3.1 補強済みの新構成:映画も同時に視野に
2.3.2 良好なバランスの構築:もっと分かりやすい物語に
    ①雑音の除去:あらゆる要素を消化できるフィルム
    ②余る風景の活用:ファンタジーを楽しめるフィルム
    ③主人公たるエイサップ・鈴木:一本筋通ったフィルム
2.3.3 メッセージ性の強化:もっと深い物語に
    ①観客へのメッセージ:傷と痛みと記憶と共に
    ②修羅の鎮魂:フィクション時間と現実の時間を生きたサコミズ
    ③世代論:サコミズVSエイサップ&リュクス
    ④家族があるべき姿:エイサップ一家とサコミズ親子
    ⑤ニュートラルであるために:エイサップとロウリ・金本


三、結論

3.1 完全版なる『リーンの翼』のテーマと問題意識
3.1.1 『リーンの翼』が掲げたテーマの補強前後の比較
3.1.2 『リーンの翼』が提起した問題意識の補強前後の比較

3.2 『リーンの翼』のさまざまな位置づけ
3.2.1 バイストンウェルシリーズのなかでの定位
3.2.2 富野由悠季作品の系譜のなかでの定位
3.2.3 フィクションに宿る戦争論と世代論としての『リーンの翼』

3.3 『リーンの翼』のさらなる発展と待望
3.3.1 『リーンの翼』のこれからの発展
3.3.2 『リーンの翼』がもたらしたもの
3.3.3 富野由悠季と『リーンの翼』



 実をいいますと、今回の『リーンの翼』の文章以外にも、「『アベニールをさがして』をこうすればもっと良くなる!」と「『ガーゼィの翼』をこうすればもっと良くなる!」という文章もずっと書きたいですが、この二つは今回『リーンの翼』の話ほど複雑にならず、それぞれ一記事で終わる予定です。
 また、本論に入る以前、先に<序論>の注を入れるつもりですので、その時はまたご指導のほどよろしくお願い致します。

▽続きを読む▽

富野由悠季監督今年のメディア露出は108回。ちょうど煩悩の数とピッタリだったという件について

2009/12/26 21:26|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:5
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 クリスマスも過ぎましたし、今年もついに終わりを告げようとしますけど、思えば、今年は元々知名度が高い富野監督にとっても、メディア活動がとても活発な一年でした。
 先日京都精華大学の特別講演の時点(12/22)では、富野監督今年いろんなメディアではすでに107回も露出したと言いましたが、実はこれが間違いだったようです。なぜなら、今日毎日の日課で富野関連情報についてググッたところで、こんなものを見つけました。

ARIGAMIN Tumblr│DECEMBER 18, 2009

リーンの翼DVD-BOXのCMにご出演なさる御禿様

pa1261836395005.jpg
(23時注:2chで画像を入手しましたので、ここで貼ります。)

 これが、ニュースサイト「アリガミンネットワーク」を運営してる有賀みん氏による2ch出自の画像らしいですが、よくよく見れば、先日紹介した『リーンの翼 COMPLETE』のプロモーション映像とは違う服装となっています。なので、残念ながらどの媒体に放送されているCM、そして富野監督が何を言ったのか、いまの所まったくわかりませんけれど、それにしても気になりますな。出番時間は噂によりますと「一瞬」ということだったんですが、少なく公式サイトに載ってるプロモーション映像とは別物だということがわかります。
(23時追記:「ご覧ください」という一言しか言っていませんでした。また、CMはわりと放送されてるようで、今日のテレビ東京の『テガミバチ』のCM時間でも目撃者多数あり)


 とにかく、これで富野監督のメディア露出はさらに一つ追加しました。

2009年富野由悠季総監督情報まとめ

12月18日 『リーンの翼COMPLETE』CM出演

 これで、富野監督の今年のメディア露出はついに108回になりました。




 ところで、108回でいえば、皆さんはまず何かを思い浮かぶのだろう? そう、いわゆる人の煩悩というものも、ちょうど108個があると言われています。そういう意味では、2006年の新境地である『リーンの翼』以降まったく新作を作らせてもらえなくて、悩んで悩み続けて悩んだ末、ガンダム30周年イベントから新しい人生意義を見出し、ハンナ・アーレントの政治哲学から新しいテーマを見つけ、そして『リング・オブ・ガンダム』で新しい挑戦をした富野監督にとって、今年は百八煩悩を振り切った一年で、来年はきっともっと遠く高く翔ぶだろう。来年の富野監督を期待しよう。

いずれ手に入れたい富野由悠季小説

2009/12/24 21:55|未分類TRACKBACK:0COMMENT:0
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 昨日富野ファンの友達と富野小説のことについて少し閑談しましたので、今日は自分が持っていない富野小説について話したいと思います。
 いまのところ、自分は基本的富野小説を読破した状態ですが、それでもマニアたちの目から見れば、ぜんぜん門前の小僧程度でしかないです。なぜならば、いまだに持っていない富野小説はありますし、違う版の読み比べもまだしていないなので、正直道はまだまだ続くという感じです。
 以下は、自分がまだ持っていない富野小説です。★は、自分の手に入れたい程度を表しているものです。


1.角川ミニ文庫版『密会―アムロとララァ』全2巻 ★★★★★

 もともと今亡き角川ミニ文庫のために書き下ろされた小説で、今でも角川スニーカーで読めますけど、情報筋によりますと両版が別物になるぐらいの大幅書き直しがされているらしいですので、自分のなかにもっとも見つけたい富野小説です。最初はただの富野によるRガンダム劇場版のダイジェスト小説としか思わなかったんですけど、今じゃはっきりいえます:これは富野由悠季という小説家のなかでもベスト3を占めるくらいの傑作です。
 今だとミニ文庫もキレイさっぱり黒歴史になっちゃいましたので、もしどなたが見つけましたら、代りに確保してください。


2.『ガイアギア』全5巻 ★★★★

 これは一応読んだことになってますけど、やはり実体本を手に入れたいですね。ものすごくプレミアがついてて、ヤフオクでも5000円なら安いもんだという状態なので、なかなか手を出しにくい一品です。


3.講談社版『機動戦士Zガンダム』全5巻 ★★★☆

 通称・永野カバー版。誰が誰かとわからないくらい奇抜な挿絵でかかれてたもので、角川文庫版と比べて文章が違うかどうかはよく分かりませんから、いずれ読み比べたいものです。


4.朝日ソノラマ版『機動戦士ガンダム』全3巻 ★★★

 正直、中身は角川版と何の差もないらしいので、正直あってもなくてもかまいませんけれど、中古は結構出回っていて、値段も手ごろらしいですので、軽くコレクター気分で手元に置きたいものですね。


5.角川文庫版『伝説巨神イデオン』全3巻 ★★★

 こっちは『ガンダム』とは逆に、なぜか朝日ソノラマ版を持ってて、角川版を持ってない一品です。中身はやはり旧版とまったく同じらしいですけど、なぜかほしいかというと、もっぱらあの表紙と挿絵の関係なので、まあ要するにネタ的な要素です。




 また、単行本ではないですけど、連載版でいうなら、やっぱり『ガイア・ギア』連載を載っているNTを揃えたい。ガイアギア様ことひびのたわごとの子犬さんによりますと、連載版と単行本を見比べると、ガンダム版権関連の記述を削除しただけではなく、最終巻を含めて大幅の書き直しもされているそうですから、富野ファンとしては是非それらの違いをチェックしたいところです。そしていずれその違いから新しい事項を見出したい。
 『リーンの翼』『オーラバトラー戦記』『ガーゼィの翼』なども元々連載モノですが、野生時代やログアウトを揃えるのは至難の業なので、基本的はあきらめがついています。NT連載の『ファウファウ物語』ならまだなんとかなるかもしれませんけど。

 自分が富野小説を探せるチャンスでいえば、2年か3年1回の日本旅行なので、正直運良く見つける可能性はそんなに高くありませんので、もしどなたが譲渡していただければ、どうか私にお知らせください。ありがとうございます。

富野由悠季、京都精華大学にて特別講義

2009/12/22 23:11|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:2
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 京都精華大学の客員教授を勤めている富野由悠季監督が、今日京都精華大学にて特別講義「創作のキモ」を開きました。以下は公式ブログに載っているレポートです。

創作のキモ│京都精華大学ブログ

今日は、あの「起動戦士ガンダム」の生みの親、
アニメーション監督の富野由悠季先生による特別講義がありました。

富野監督とは1年前に顔を合わせている2年生たち。
講義室の中に入ると、そこには独特の緊張感が漂っていました。

「これから書く事を忘れないでくれ!」そう言って、
授業が始まるやいなや、おもむろにホワイトボードに向かい、
物理学者 益川俊英さんの言葉を書き始める富野先生。

 益川氏の言葉を引用するのは先日SIGGRAPH Asia 2009での特別講演の時と同じですが、SIGGRAPHはCG分野の聴衆に対して、京都精華大学は漫画学部のアニメーションコースがあるため、今度の聴講生は監督と同じくアニメ分野の人たちですから、富野監督が投げかけた言葉も先日の講演よりストレートにアニメの人間に対するものだった。

「宮崎監督のアニメーションは『アニメ』だから皆観ているのだろうか?
海外の人にはあれが「アニメ」だという認識すら持っていない人が大勢いると思う。」

そして「アニメを作るんだから、アニメの事を考える、作り手がそれではダメだ。
表現するにはアニメだと考えないで、皆が理解出来るように一般化するんだ」
この言葉にハッとした表情をする学生たち。

 いままで富野監督も何度もいい続けてきたことですが、この「アニメではなく一般化」という言葉は決してただの心構えではなく、アニメ創作の上の非常に大事な示しだと思っております。いい作品はアニメ・映画問わずに、すべて一般的な何かを含まれていますから。そういう意味では、アニメだけではいけないとは言いませんけれど、アニメという表現媒体はそれ以上のものをも許容できる媒体ですから、アニメだけではもったいない、というのはおそらく富野監督の言葉に近いものなんじゃないでしょうか。




23日追記:講義を聴いた方の簡易レポートを見つけました。

梶の人生日記│日記

「何か質問がある人は手を挙げて~。」
        ↓
 「挙げたらぶん殴るけどね。」
      ↓
 「挙げても答えないけどね。」
      ↓
    「理解しろ!」

若干記憶が曖昧なので↑は少し言い方が違ったかも。

 これは…さすが御大将としか言いようがないなw

▽続きを読む▽

富野インタビューが来た! オトナファミは約束を守ってくれました!

2009/12/21 22:18|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:0
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 オトナファミは約束のとおり、富野由悠季監督インタビューを掲載してくれました。

オトナファミ 2010 February

[新春 カリスマロングインタビュー]
★富野由悠季 次世代「ガンダム」を考える★

 なお、実際の内容は3ページらしい。


 なぜ約束というと、実は去年オトナファミのブログでは、こういうことを書いてありました。

年末恒例!? 富野由悠季監督インタビュー

実はオトナファミ、創刊以来毎年、監督のインタビューを何らかの形で掲載させていただいているのよね。気付いている人のほうが少ないと思うけどね、オホホホ。

遡れば、2008February(2007年12月発売)では、"富野由悠季×Gackt対談"と題してで世代交代して受け継がれていく『ガンダム』をおふたりに語っていただき、2007Winter(2006年12月発売)でもメッセージを伝えていただき、さらに2005Summer(2005年6月発売)でも、ご登場いただいております。

 なので、一読者としては10月あたりからずっとこの約束の実現を待ち続けていたというわけだ。そして、今月号で実現させた。よかった! オトナファミさん、ありがとうございます!

▽続きを読む▽

より完全なる「リーンの翼」のための試案 <序論>

2009/12/20 18:26|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 これがずっと書きたいと言い続けてきた「『リーンの翼』はこうすればもっと良くなる!」の記事です。タイトルは募集中なので、もしよかったらアドバイスをください。また、内容に何かご意見ある方でも、是非コメントを寄せてくださいまし。




一、序論

1.1 リーンの翼という作品

 『リーンの翼』は、『機動戦士ガンダム』『伝説巨神イデオン』などの名作を手がけた富野由悠季が、2005年から2006年まで1年弱をかけて制作した全6話のアニメーション作品です。当時、ブロードバンドの発達により大容量配信が可能になり、ネット配信を使っているアニメビジネスがだんだん注目を集めている一方、ネット配信発のアニメ作品はまだ数少なく、ネット配信はもっぱら旧作の放送がメインしていた。そうした状況のなか、ネット配信プラットホームを運営しており、富野がメインとして活動しているサンライズと同じくバンダイグループの一員であるバンダイチャンネルが、映像配信の可能性を試し、さらにバンダイチャンネルの配信プラットホームとしての認知度を高めるため、映像配信事業の戦略の一環として、サンライズに「知名度が高い富野氏の新作アニメをテレビ放送に先駆けるネット配信」を前提として作品の要請を出した。そしてそれがこの『リーンの翼』という作品でした。

 このアニメーション作品は『リーンの翼』と名づけられたが、そもそもこのタイトルは原作者・総監督である富野由悠季が1983年から『聖戦士ダンバイン』と平行して、角川書店の「野生時代」連載した『リーンの翼』から取っていたものでした。それらの作品は共通してバイストンウェルという異世界を舞台にしているため、「バイストンウェルシリーズ」と名づけられて、「ガンダムシリーズ」と共に、富野作品の二大シリーズとなっている。このアニメ作品に対して、富野がもともと旧小説の『リーンの翼』を対比して『21世紀リーンの翼』というタイトルを付けたかったが、後はスタッフの建言により「21世紀」をとって、今のタイトルに落ち着いた。

 『ダンバイン』から来年2010年の新作まで、すでに27年経っていたにも関わらず、未だに新作出し続けているバイストンウェルシリーズが、設定や表現のスタイルはバラバラしながらも、いくつか共通している点があります。そのうちの一つが必ず「日本人を主人公にして書くこと」。そして、バイストンウェルシリーズの7作目にあたるこの『リーンの翼』もまた例外ではない。ほかの作品ではあえて固有な人種や文化の描写を避けてる富野が、なぜ夢や神話思想や繰り返す時空といった壮大な背景を導入したこのシリーズで日本人という要素を執拗まで書き続けているのは、まだこれからの研究が必要ですが、バイストンウェルという厳しい世界に通じて、直接日本人に訴える意図は確かなことである。
 また、この時期芸能に傾心している富野が『リーンの翼』において、初めて「能」という日本固有な舞台文化が持っている「神事」と「演劇」の要素を導入し、作品の舞台としての時間や空間、観衆の現世・物語世界の近未来・異世界としてのバイストンウェル世界をこれまで以上ない多層的、それでいてどこか繋がりを持っている極めて不思議な語り口を作り上げた。富野のバイストンウェルシリーズは一貫にして日本人の心性を描き続けていますが、異世界を舞台にしながらも、日本土着な文化や芸能を表現方式として取っていたこの作品は、まさに富野個人創作の到達点であり、バイストンウェルシリーズの集大成でもある。


1.2 本文の動機

 前述のとおり、『リーンの翼』はテーマ設定としても表現方式としても、極めて貴重なアニメーション作品です。現代の日本人へのメッセージを担ぐ映像作品として、この『リーンの翼』ほどストレートかつ強烈で真摯な作りは、アニメ・映画問わずに、ほとんどいませんでした。

 しかしながら、この作品はネット配信アニメの初期なので、制作形態にしても放送形態にしても何から何まですべて模索期にいましたので、今でこそ周知のビジネス展開でも、制作の当時はまさに五里霧中でした。こうした結果、『リーンの翼』はバンダイチャンネルが設定した配信目標をやり遂げた優秀な作品な一方、ファーストランとしていろんな試しを背負って割を食った作品でもあった。そのなか、もっとも作品自体に影響与えたのは毎話のフィルムの長さでした。
 今でこそわりと自由に設定できるネット配信アニメやOVAですが、当時はまだその概念があまりなく、『リーンの翼』も22分15秒という長さに統一した。制作当時のスタッフ発言や完成したフィルムを見れば、明らかに説明が足りなく展開が複雑すぎる描写があるにもかかわらず、多少強引でもそれらをカットし、なんとか統一した時間に押さえ込んだ結果、「尺足りず」が『リーンの翼』を見るうえ一番のハードルになる気さえします。1話の長さをテレビフォーマットにしたのは、おそらく後のテレビ放送も視野に入れてたという可能性も否めませんが、全6話という話数はテレビ放送のフォーマットに合致していないため、テレビ放送の実現も実際に課題が残っている。ここに至って、当初設定した時間の制限も結局それほど意味を持っていませんでした。
 当然、むやみに時間を伸ばすのでは、予算を増やし、フィルムをだらしなくさせるだけですけど、ネット配信のテレビに比べて時間に融通がきくという一番の利点を利用しないで、絵コンテに落とした展開にプライオリティを置かなかったところから見ても、制作当時の方針を抵触する節が伺える。

 とにかくこうした事情のなか、『リーンの翼』は当時からすでに注目度が高い素晴らしい作品であったにもかかわらず、結局今日まで正当な評価が得ず、隠れた名作として一部のファンの間でしか伝えられませんでした。日本以外に住んでいるにも関わらず、この作品が表している表現や深いメッセージに打ちのめされて、これまでも何度『リーンの翼』に関する記事を書いた筆者としては、ずっと制作制限による尺のせいで分かりづらくなる、あるいは見落としがちなところを無くし、『機動戦士F91』の「劇場公開版」に対しての「完全版」なる『リーンの翼』を望んでいる。
 そうした思いが、今回の文章を書くにあたって一番の動機です。


1.3 この文章の目的

 1.2で書いたとおり、『リーンの翼』は非常にいい作品である同時に、制作事情で尺が足りない作品でした。
 さいわい、『リーンの翼』は尺不足で話の理解や表現の強度を多少損ないながらも、物語全体の構造・世界観の成り立てやキャラクターの関係性がしっかりしているため、今のまま鑑賞しても、話の流れやテーマを見失うことがありません。逆にいいますと、不足している「時間」という要素から『リーンの翼』を補強すれば、視聴者の話に対する理解を高め、表現の強度も一気に至れるのです。そうすれば、この作品も今の形より受け入れられやすく、強く表現できて、作品自体が持っているメッセージ性も今より浮かび上がって読み取れる。「話を理解しやすくする同時に、内容を深くする」。これこそ後に本論で検討することになる補強が、『リーンの翼』にもたらす一番の強みです。

 さらに、補強した済みの話の分かりやすさと表現の強度、それからメッセージ性をもっていけば、映画としての『リーンの翼』も不可能ではありません。今回の文章とは別の文章になりますが、この文章終わった後、引き続き『リーンの翼』の映画としての可能性も語るつもりです。


1.4 この文章の構成

 この文章は序論、本論、結論からなる。序論は『リーンの翼』を紹介し、この文章を作成する動機、目的、構成、方法論を語る。本論では、最初は作品全体の構成から問題点を語り、全体をかけて消化すべき内容を明かし、第1~6話の部分では、毎話のあらすじを述べ、問題点を示してから、それぞれの細部に対する説明と改善点に入ることになる。また、前述した消化すべき内容もここで語る。これらが解決した後、再構成した後の作品の形や再構成がもたらす効果を論じる。最後、結論でもう一度『リーンの翼』の表現やテーマを強調し、作家の作品系譜やアニメ全体から位置づけして、この作品のこれからの発展や期待について述べたい。


1.5 この文章の方法論

 この文章はアニメ『リーンの翼』の補強を語るものですが、基本的は学術的でも専門的なものではなく、あくまでも筆者個人の考え方を示したものです。したがって、多少他のバイストンシリーズの作品や専門書といったテキストや監督である富野をはじめとしたスタッフの発言を参考しながらも、あくまでアニメ本編を材料とした上の検討であることを、あらかじめ述べさせていただきます。

 今回、この文章もここで書いてある3つのポイントを前提にして、以下の話を進みたいと思います。
 ①基本の構造をそのまま残す:前述のとおり、『リーンの翼』で描かれた構造やキャラはすでにしっかりしていて、また、リテイクする時の手間や予算を最小限に抑えるためにも、この文章で語ることになる補強はできるだけ現存の画(え)やカットを残し、あくまで少量な新カットの追加や一部表現の強度に至ってないカットのリテイクに留まりたい。
 ②分かりやすいという評判のマンガ版やシナリオ・絵コンテを使わない:大森倖三氏が手がけて、アニメ配信前から1年半かけて「ガンダムエース」で異例連載した『リーンの翼』の漫画版は、忠実にアニメ版の内容をフォローしながらも、相当なページ数があるゆえ、一般的にはアニメ版より分かりやすい評判ですが、オリジナルなども含めているため、今回の文章はあくまでアニメ本編が視聴者に与えた印象からの検証を語りたい。また、富野が手がけたシナリオや絵コンテは世の中に出回っているが、ここもそれらを使わずに、あくまで今できた「アニメ本編」からの補強という視点で入る。
 ③限度ある追加:当然、実作業入るための検証ではありませんので、具体的なカット数や秒数まで検討するつもりはありません。しかし、この文章はあくまで「毎話がバランスを取っているフィルムという形にしている」と「映画版としての編集を視野に入れる」という念頭を心のなかに置いて書いたものですから、これから語る毎話に対する追加も一応の限度が持っています。毎話に対する新カット追加は必ずしも同じではありませんが、理想の範囲としては1分半から2分半以内としています。


1.6 この文章を読む前のお断り

 最後、この文章は『リーンの翼』という作品を全体の構成から処理、テーマまであまねく語っているので、読む前に『リーンの翼』本編をもう一度鑑賞して、全編の話と構成を頭の中に置くことを強烈にオススメします。また、物語の核心に迫る内容も含んでいて、重度なネタバレになるため、作品を見たことない方も本編を見てからこの文章読むのをオススメです。


二、本論

2.1 全体を見渡すときの『リーンの翼』の解決すべき課題

2.2 毎話から見る『リーンの翼』

2.2.1 第1話「招かれざるもの」:消化することは一番な命題
2.2.2 第2話「ホウジョウの王」:バイストンウェルの「顔見せ」
2.2.3 第3話「地上人のオーラ力」:緩やかな流れこそ、深く掘り下げる好機
2.2.4 第4話「王の奸計」:奸計をもっと奸計らしくに
2.2.5 第5話「東京湾」:感じ取れる無念、目に見える混沌
2.2.6 第6話「桜花嵐」:結局、エイサップとリュクスVSサコミズの物語でした

2.3 調整後の『リーンの翼』
2.3.1 調整済みの新構成:映画も同時に視野に
2.3.2 良好なバランスの構築:もっと分かりやすい物語に
2.3.3 メッセージ性の強化:もっと深い物語に


三、結論

3.1 『リーンの翼』のさまざまな位置づけ

3.2 『リーンの翼』のさらなる発展と待望


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「富野に訊け!!」、アニメージュ文庫に

2009/12/18 12:04|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:0
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 「月刊アニメージュ」にて、2002年9月号から現時点最新の2010年1月号まで7年以上の年月をたって、85回・89問答を経て、今でも大好評連載中の富野由悠季監督の人生相談コーナー「富野に訊け!!」が、来年アニメージュ文庫になるそうです。

e-hon 本/富野に訊け!! アニメージュ

文庫/富野由悠季/著
富野に訊け!! アニメージュ文庫
富野由悠季/著

出版社名 徳間書店
発売予定日 2010年2月26日
予約締切日 2009年12月27日
予定税込価格 680円
分類 文庫・新書
出荷の目安 予約受付中

■おすすめコメント 

「機動戦士ガンダム」でお馴染みの富野監督が、読者の抱える悩みに体当たり。厳しくも暖かなその名解答の数々を堪能せよ!

 2005年のとき『新訳Z』の勢いに乗って、単行本として出版されたアニメージュ名物「富野に訊け!!」ですが、あれから4年経っても、新刊は一向に動かないままでした。しかし、単なる一発ネタに済まずに、相談コラム自体の評価は結構高いらしく、今回の文庫版化だけでなく、新刊の出版も検討してるか検討してないかということらしいので、昔の単行本をすでに持っている方でも買い損ねた方でも、是非この機をのって、もう一度富野監督の愛のムチのような言葉が溢れているこの本と感動を手に入れてみようではないか。もし売れ行き悪くないのなら、新刊の出版も不可能ではないかもしれませんぞ。


富野に訊け!富野に訊け!
(2005/06/16)
富野 由悠季

商品詳細を見る

(ちなみに、これが2005年の単行本版です)


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『リーンの翼 COMPLETE』パッケージ絵公開!

2009/12/17 22:02|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:0
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 富野由悠季監督の傑作、来年1月27日発売となる『リーンの翼 COMPLETE』のパッケージ絵が、このたび公開しました。主人公エイサップ・鈴木くんとヒロインのリュクス・サコミズの馴れ初めを絵にしたようなイラストでした。

リーンの翼 COMPLETE [DVD]リーンの翼 COMPLETE [DVD]
(2010/01/27)
福山 潤嶋村 侑

商品詳細を見る

 元々「劇」の要素を持っている『リーンの翼』ですが、その劇要素はこのイラストでより強調され、バイストンウェルの持っている舞台としての性格もますます浮き彫られてる。
 右の下に立っているエイサップが頭を上げ、手を空に伸ばし、リュクスを求めて迎えるように対して、左の上から今すぐにでも降りそうなリュクスがリーンの翼の沓で飛びながら、たった一つの支えを求めるようにエイサップの手を繋ぐ。二人の絆を強く感じる、まさにロミオとジュリエットのような構図でした。
 この作品はよくサコミズの物語と誤認されがちですが、このイラストを見て、改めて『リーンの翼』はあくまでもエイサップとリュクスのための物語だと確認しました。

 あまり大したニュースじゃないですけど、一応ここで告知します。

50年目の南極条約――現実<国立極地研究所>とフィクション<富野由悠季『ガンダム』>の会話

2009/12/16 21:19|富野情報TRACKBACK:2COMMENT:2
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 国立極地研究所が機関広報誌「極」にて、副所長山内恭氏と富野由悠季監督の南極条約についての対談を掲載しました。

国立極地研究所広報誌「極」2009年冬号, No.3(注:リンク先はPDF)

『機動戦士ガンダム』の原作者 富野由悠季と語る 南極条約50年

南極条約って、知ってますか? 南極を科学観測を行う平和の地とするため、人類がはじめて考えだしたものです。その意義を、『機動戦士ガンダム』の原作者・富野由悠季さんと、南極条約の日本代表団の一員を長年務めてきた山内恭さんに語ってもらいました。


富野由悠季
(とみの よしゆき)
『機動戦士ガンダム』のアニメーション監督として知られる。『伝説巨神イデオン』『聖戦士ダンバイン』などを監督。脚本家、演出家、作詞家、小説家などとしても活躍。ロボットアニメのジャンルにおいて、従来の作品が時間・空間をあいまいにしていたのに対して、現実に起こりうる世界観を作りだした。

山内 恭
(やまのうち たかし)
国立極地研究所副所長。大気物理学と極域気候学の研究者。国際企画室長として南極条約の日本代表団、その他の国際会議委員を務めてきた。南極条約が守ってきたからこそ、南極は世界で唯一の恒久平和の地になった。まさに国際政治の理想といってよい条約体制だと、実感している。

 専門家との対談のためか、この対談における富野監督の口調は『教えてください。富野です』とかなり似ています。素直に自分の疑問をぶつけ、わざと意地悪っぽく相手を煽りつつも、素直に相手の話に感心したり、コモンセンスで語ったりしてました。残念ながら、山内氏はたぶんこのようなスタイルにあまり慣れていないか、会話自体がそんなにかみ合わっていないのに加えて、誌面のページ数の制限もあって、全体はややぎこちない対談になっているんですけれども、富野監督当時考えていた南極条約の意味、科学者や地球保全論への考えなどが伺えることができ、それなり面白い対談でしたので、もし興味ありましたら是非一度読んでみてください。

▽続きを読む▽

富野由悠季作為動畫導演的六大特點

2009/12/16 02:57|未分類TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 富野由悠季作為動畫導演的六大特點
 動畫導演富野由悠季長年活躍於動畫界第一線,不僅創作出了『機動戰士鋼彈』以及『傳說巨神伊甸王』等知名的名作,其嚴謹的態度以及毫不保留的直率談吐,也都是為許多動畫愛好者及富野迷津津樂道的地方之一。不過,若談到富野作為動畫導演時,究竟在整體上發揮了何種功績,卻意外地不常被論及。因此本文便是試著粗略地指出,富野由悠季作為一個動畫導演,除了個別作品的魅力之外,以整體來說,其內涵可說是包含了下述的六大特點。以下將分述其各項特點。




①多變的風格以及主題樹立
 一提到富野的作品,第一個會讓人想起的,一定是每部作品從故事背景到人物設定都截然不同的多變風格,以及潛藏在每部作品之後的強烈主題意識吧。從『無敵超人桑波3』到『無敵鋼人泰坦3』,從『鋼彈』到『伊甸王』,從『機動神腦』到『∀鋼彈』『極限戰士』,這些作品無論是內外風格或是主題設定,都可說是差了十萬八千里遠,有時實在很難令人想到,這些動畫其實都是由同一個導演所做。這是因為富野在做每一部新作品時,一定堅持給予一個新的意涵以及挑戰,也因此才會呈現出從內到外都煥然一新的豐富作風以及引人省思的主題。
 一個導演雖然一定會有想要傳達的主題,但在商業妥協以及制作制約下,卻還可以展現出如此自我風格者實不多見,也因為有富野在創作上的如此堅持以及熱情,所以才使得鋼彈系列不像是『宇宙戰艦大和號』的沒落或是好萊塢電影的隨處可見的炒冷飯續集一般,而締造了超過了30年的一大系列作。


②獨樹一格的演出以及魅力的台詞
 富野作品之中最令人津津樂道的,或許便是所謂的「富野節」,也就是那令人耳目一新的劇中台詞以及命名了吧。不管是每部作品中俯拾皆是、隨時令人琅琅上口的名台詞,或是長留記憶的角色人物名字,都是富野的作品之中,特別有特色而叫人留下印象的地方。
 此外,富野對於世界觀的建構、人性以及社會觀的描寫、男性與女性的刻畫、充滿生活感和真實感的場面安排,或著是戰鬥場面的靈巧設計,也都是素來便深受評價的部分。也就是因為此種演出的特色,所以富野的作品才會如此使得愛好者如癡如醉,並且擁有「富野式」風格,但卻又不落於許多導演面臨的「空有主題,卻沒表現力」的窘境。


③可以引出工作人員最大能力的執導以及優越的育成手腕
 作為動畫導演,除了導演個人的主題、風格、演出之外,還有一項很重要的能力,便是善用整個制作團隊的工作人員,使每個人發揮出最大的能力,而這一點富野可說毫無疑問是十分稱職。在同輩之中,『鋼彈』時的動畫總監安彥良和,長年來稱讚富野演出十分精湛,同時在帶領團隊上十分可靠,使得自己也想要在制作予以上全力回應,『伊甸王』等作品的動畫總監湖川友謙也提到,富野的演出能夠激起創作欲望,對於動畫師是一種挑戰。此外,在後輩之中,『Z鋼彈』時的北爪宏幸、『V鋼彈』時的逢坂浩司、桶谷顯、『∀鋼彈』時的大河內一樓、『極限戰士』時的吉田健一等人,也都一再提及富野對他們的影響以及與富野共事下自己能力的提升以及轉變,其影響力可見一斑。
 不只如此,在培育後進上,富野也有許多實績。本來就是日昇動畫出身(註:部分人例外)而在富野之下修行的人,在80年代有滝沢敏文、加瀬充子、今川泰宏、川瀬敏文、杉島邦久、高松信司、赤根和樹,90年代的則有渡辺哲哉、森邦宏等多名現今仍活躍的演出家。而外部的工作人員,如『∀鋼彈』時的池端隆史、『極限戰士』時的宮地昌幸、『新譯Z』時的松尾衡等人,也都稱對富野的指導十分受益。至於在演出面外,對於設計人材、聲優的挖掘當然也是不留餘力。


④穩定的商業成績
 想當然耳,富野最成功的商業作品便是至今已經30年,卻還歷久不衰的鋼彈系列,相對的,隱藏在鋼彈系列的大人氣之下,富野的非鋼彈作品則有時會被誤以為並不賣座。然而,事實上以客觀的數字難來,富野所執導的動畫之中無論是哪一部,都是持續擁有穩定銷售成績的。
 過去的『海王子』、『桑波3』、『聖戰士丹拜因』等至今仍為人津津樂道的作品就不用說,以近年來看,不僅『機動神腦』遞造了衛星放送頻道WOWOW付費動畫中歷代第一的輝煌紀錄,『∀鋼彈』也在DVD上締造佳績,為1999年第四賣座的電視動畫。除此之外,『極限戰士』穩站於WOWOW歷代第三賣座動畫之位,『Z鋼彈』電影三部曲的DVD創下BANDAI VISUAL的銷售紀錄,而『麟光之翼』更是在高價位設定的不利條件下,不僅大幅領先其他網路配信作,其銷售效益更是直逼『裝甲騎兵』的OVA。
 這樣的銷售成果,即使放在今日的動畫銷售榜來看,也都是贏過絕大多數動畫,而我們也由此可見,富野在動畫作品創作銷售的穩定性以及效益之優良,是非常值得信任的。


⑤極高的知名度
 創作了鋼彈系列等諸多作品的富野,在動畫界以及愛好者間不消說,當然是一位享有極度盛名的老牌動畫演出家。但在動畫界之外,富野對於各界專家人士的接觸、於電視廣播、報章雜誌等各類媒體的大量曝光、近年在國外的接連得獎等,也使得他在一般社會大眾之間也享有不小的名聲。
 舉今年為例,富野公開的媒體曝光單是在2009年這一年,竟然便高達了104次。這數字在日本動畫界中無人能及,也因此,除了宮崎駿等少數擁有全球知名度的電影導演以外,富野導演在日本國內動畫界人士之中,可說是擁有頂極知名度的動畫導演。
 也因此,如果有製作人懂得能善用富野的知名度以及曝光頻率的話,無論是製作何種作品,都必然能夠獲得極大的宣傳效果。


⑥對新挑戰的嘗試以及目標達成的能力
 眾所周知,富野在動畫界向來是以勇於挑戰聞名,而實際上,這種精神也確切地落實於作品創作之上。『海王子』的善惡逆轉、『桑波3』的挑戰禁忌、『鋼彈』的革命性變革、『戰鬥機械薩奔格爾』的主角機交替、『丹拜因』的奇幻要素導入、甚至是『Z鋼彈』的主角精神崩潰,在在都充滿了創新的要素。
 富野這種不斷嘗試的精神,到了近年可說依然健在,更難能可貴的是,富野幾乎每一作都能獲得明確的效果,達到設定的目標。『機動神腦』身為WOWOW當年第一部收費動畫的同時,還為收視人數的提升作出巨大貢獻;『極限戰士』是日昇動畫第一部全HD制作的動畫作品;『新譯Z』在電影賣座的同時,還樹立了接下來幾年的「總集篇+α」電影的制作手法;『麟光之翼』作為早期網路配信起源動畫,在打開BANDAI CHANNEL網路配信知名度上,漂亮達成使命。而在最新的短篇動畫『Ring of Gundam』中,富野更是運用了新技術,挑戰了前所未有的全3D動畫。
 另外,富野也曾不只一次提及個人對創作萌系動畫的興趣以及自信,以其過去的經驗以及風格來看,若是真的實現,想必又將掀起另一番風潮。




 以上六點,便是富野由悠季之所以身為一個優秀的動畫導演,所具備的各種特點。一個自草創期開始,歷經四十多年卻還能歷久不衰,始終站於第一線的動畫演出家,必然有其可取之處,希望本文粗略指出的幾點,能為各位更明顯地勾勒出富野導演的立足點。

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『リーンの翼 COMPLETE』プロモーション&富野応援映像登場!

2009/12/13 19:24|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:2
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 来年1月27日発売となる「リーンの翼」全話収録版「リーンの翼 COMPLETE」の販促プロモーション、ただいまビッグローブにて公開中です。PV以外には、富野由悠季監督のコメント映像があります。

リーンの翼  『リーンの翼 COMPLETE』プロモーション映像

小説「リーンの翼」(著・富野由悠季)発売決定!
2010年3月 角川書店より刊行予定

それを記念し、OVA全6話が
スペシャルプライズDVDでリリース!!

シリーズ全6話をDVD2枚に収録

【初 回 特 典 】特製スリーブ
【毎回映像特典】富野由悠季監督コメント映像、劇場用CM

 これによりますと、小説「リーンの翼完全版」が先行のようで、今回のスペシャルプライズ版はそれと連動する企画のようです。正直、てっきり前のガンダム30周年ガンダム映画版スペシャルプライズ版とかかわった企画だと思いました。


 それから、以下は富野監督がミニインタビューのなかの発言です。もしかしたら聞き間違いがあるかもしれませんので、もし間違っていたらどうか教えてください。

 リーンの翼っていうのは、えっと……おおむねの人が、子どもの頃からずっと持っている夢を実現させるために、アニメを利用させてもらって、作品化しました。えー、どういう意味かというと、空を飛んでみたい、ということです。
 アニメが嫌いだって言う方も、当然いると思うんですけど、先入観があって、見ないって言うんでしたら、是非一度、自分で見ていただきたいなと思います。
 俗にいうメカものとはちょっと違うんです。そして今度ファンタジーものなのかというと、ファンタジーものともちょっと違います。そういう意味では、えっと……それぞれのジャンル分けされているもののどこかにポンとハマるような作品じゃありません。そういうアニメってあるの?っていうのは、はい、リーンの翼ですっていう言い方ができますので、是非自分で見ていただけると、うれしいと思います。えっと、損はさせません(笑)。

 というわけで、『リーンの翼 COMPLETE』DVD税込み6090円、2010年1月27日発売開始。皆さんも是非富野由悠季監督と『リーンの翼』応援しましょう! 前の1話1巻仕様と比べて、大幅な値下げはもちろん、今回のCOMPLETE版でしか手に入れない特製スリーブと、今回でしか見れない富野由悠季監督コメント映像という魅力的なものがありますから、是非この機を逃さず、来年正月でゲットしましょう!


リーンの翼 COMPLETE [DVD]リーンの翼 COMPLETE [DVD]
(2010/01/27)
福山 潤嶋村 侑

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富野由悠季総監督情報更新

2009/12/12 00:19|ブログ運営TRACKBACK:0COMMENT:2
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 最近更新を怠けてしまっていますが、とりあえずこの1ヶ月間くらいの富野監督情報を更新しました。

2009年の富野由悠季総監督情報まとめ

11月25日 フリーペーパー「pronto pronto?」20号 シゴトの教科書 Vol.5
11月26日 エキサイトアニメ 富野由悠季×鮎川麻弥スペシャル対談
11月26日 ガンダムエース2010年1月号 教えてください。富野です VOL.80&鮎川麻弥氏との対談
12月10日 月刊アニメージュ2010年1月号 富野に訊け!86回
12月10日 月刊ニュータイプ2010年1月号 「機動戦士ガンダム30周年画集 天地創造」先行公開コメント
12月18日 SIGGRAPHASIA2009 『リング・オブ・ガンダム』の制作に関する講演
12月26日 ガンダムエース2010年2月号 教えてください。富野です VOL.81(予定)

 記載漏れもあるかもしれませんけれど、特にアクシデンシャルなイベントでも入らない限り、今回の更新はおそらく今年の最終更新で、2009年富野由悠季総監督のメディア露出情報の決定版だと思います。

 思えば、ある時の思いつきで作ったリストですが、まさかここまで膨らむことができたとは、思ってもいませんでした。今年はまだ少し時間がありますが、このリストの作成にあたって、色んな方々の世話になりまして、本当に心から感謝いたします。
 上の情報まとめ記事にも書いたんですが、そのなかでも特に感謝したいのは、シャア専用ニュースのRandal Stevenさんでした。Randalさんは2007年以来、ほぼ毎日で富野監督及びガンダムの情報を取り上げてくれて、精力的な活動をなさっているだけではなく、いろんな情報をあまねくシェアし合ってる広い心をお持ちしてる、とても立派な方です。
弊ブログもよくお世話になっておりまして、これに関しては、ただ感謝の言葉しか述べませんでした。ありがとうございます、Randalさん。
 
 
 まあ、かたい言葉はこのへんにしておきましょう。それにしても、リストに載ってる情報を試しに数えてみましたが、富野監督今年のメディア露出は、なんと102回もある!という驚異な事実を発見しました。今年はガンダム30周年とはいえ、やはりここまで多いのは、おそらくアニメ業界のなかでも宮崎駿監督しかないでしょうね。こういうところから見ても、やはり富野監督は半端ない知名度をお持ちしているんでしょうね。ファンとしては嬉しい限りです。
 それから、今年はただの思いつきでしたが、来年はそのまま富野監督の情報を引き続いてまとめていきたいと思います。色々と不備なところもあると思いますが、どうか来年もよろしくおねがいします。

「ACEの証」富野関連部分採録

2009/12/10 11:04|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:4
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 同じく「電撃PLAYSTATION 2007年9月14日号」の付録「Re:Play VOL.9」の特集「ACEの証」からの内容です。『ナデシコ』などのプロデューサー大月俊倫氏と「ACE3」のプロデューサーである小菅寛史氏(バンブレスト)と後藤宏幸氏(フロム・ソフトウェア)のインタビューです。

大月俊倫監督
ボクは職人たちの魂を尊敬する


(前略)

――TV版と劇場版では、同じアニメでも作りは異なるのでしょうか?

大月 それは異なりますね。じつはボク、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」がすごく好きなんです。劇場で観たときはそれほど感じる部分はなかったのですが、あとにTVで放送されたのを見て「おもしろい!」って思って(笑)。それはなんでかといったら、映像の空間の使い方なんです。横の空間をどう使うかってことが重要なんですね。

――では、大月さんが一番影響を受けたロボットアニメは「逆襲のシャア」なのでしょうか?

大月 一番となると「無敵超人ザンボット3」ですね。あの作品を見てアニメ業界に入ったようなものですから。あの作品って、イメージとして、ザンボット3が水戸、紀伊、尾張の御三家で、開国を迫ってくるバンドックという黒船と戦うお話なんですよ。だから、ザンボット3のデザインが戦国武将をイメージさせるものになっているんです。そして、ザンボットは地球を守るわけですけど、守った地球、日本にその価値はあったのかという深いテーマがあるわけです。最終回で1人生き残った勝平に対し、太めで目の小さな地味なヒロインが「勝平はまだ……」というセリフがありますけど、あれはまだ日本は眠っているという意味なんです。明治維新は成功したけれど、中途な状況で開国してしまってという。そのことを1年ほど前、富野監督にお話したら「そうだったのか」って言われて。富野作品を富野監督に説明する貴重な体験をさせていただきました(笑)。それ以外だと、「無敵鋼人ダイターン3」の最終回や、そのあとに始まった「機動戦士ガンダム」ですね。最初に「ガンダム」を見たとき、モビルスーツってスーツ(服)だと思っていたんですよ。いわゆる人が着るパワードスーツのようなものだと。でも、第1話のBパートを見ているとパイロットが映って、アムロがマニュアルを持って「こいつ、動くぞ」と言うわけです。あのオンエア第1話の衝撃に立ち会えたかどうかは、現在生きているうえで大きな体験になっています。実際、リアルタイムであのシーンを見ていた人で影響を受けていない業界の人間はいないと思います。さらに、「ザンボット3」の例で言うなら「ガンダム」は第二次世界大戦なんです。ボクはそれを、緑色のザクと隊長機でトサカのついた赤いザクを見て「ゼロ戦」だと思ったときに気づいたんです。「ガンダム」は、ジオンという日本が欧米諸国に独立を求めて戦いを挑む話なんですよ。単純な歴史のトレースではなく、立場の入れ替えはありますけど、サイド7は真珠湾ですし、ソーラーレイは核兵器なんですね。

――ロボットアニメ以外のジャンルを知っているからこそ表現できた設定ですよね。

大月 そうですね。やはり表層だけを語っても心に響く作品は作れないと思うんです。

 なんだ、この思い込みは? と思わなくもありませんけれど、大月氏のイメージですから、仕方ありません。正しいかどうかはともかく、それはそれで面白いですし。
 あと、そんなに富野監督の作品を高く評価でしたら、富野監督のために一つでも企画を立って下さいよ、大月さん。絶対面白いですし、儲かりますよ。




 次は、「ACE3」の小菅寛史氏と後藤宏幸氏のインタビュー。こっちは短いです。

小菅寛史プロデューサー 後藤宏幸プロデューサー
ロボットに対してどれだけ愛情を注げるかを表現できた作品


(前略)

――では、本作の参戦作品のなかで、オススメ機体などはどれでしょうか?

小菅 どれもオススメですが、あえてあげるなら初登場の機種であるLFO、オーバーマン、真(チェンジ!!)ゲッターの3種ですね。これらの機体は、アクションとして新しいものが盛り込まれているので、ぜひ触れてほしい機体です。

――では、ロボットアニメ全体で見た場合、思い入れのある作品などありますか?

小菅 思い入れではないですKが、思い出深い作品になったのは「リーンの翼」です。「リーンの翼」は『2』が発売される前に放映が開始されたばかりの作品で、結果的にアニメの制作とゲームの開発が同時並行に進んでいたので、ゲーム用に設定を起してもらった武器がアニメでも使われたり、スケジュールの関係でサコミズはアニメよりゲームのアフレコのほうが早かったりと、とても貴重な経験をさせていただきました。サコミズのアフレコの際は、わざわざ富野監督に来ていただいて演技指導と収録を監督自らしていただきましたからね。

後藤 僕は「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」ですね。スタッフ一同、あるシーンのシリーズの初めから描きたいと思っていたので、本作で実現したときは鳥肌がたちました。

 ここで言ってた「リーンの翼」の話は以下のリンクにもまとめてありますので、もし興味があれば是非一度読んでみてください。

富野由悠季とゲームの22つの接点

 本音を言いますと、萌えの話題よりも、こっちのほうに注目してほしいですよ、へへへ。

「ACEの証」富野インタビュー(電撃PLAYSTATION2007年9月14日号付録「Re:Play VOL.9」より)

2009/12/08 21:03|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 昨日の記事で言及したインタビューを紹介します。昨日の部分も改めて掲載させていただきます。

物語における少年は高いスペックを持っている


遊ばせてもらったという「キングゲイナー」の世界観

――まずは「オーバーマン キングゲイナー」についてお聞きしたいですが、どのような敬意で逃走劇という世界観が設定されたのですか?

富野由悠季監督(以下、敬称略)とにかくバカなことをやってみようという志の下、企画がスタートしました。途中、物語の方向性として間違ってしまったと思う部分もあったのですが、アニメ作品として遊ばせてもらうのもいいかなと思い、そのまま制作しました。
 ボクが思っていた「遊び」という要素を、ほかのスタッフにすごくマジメに考えられてしまって困ったこともありましたけどね。どうしてもシリアスな方向に引っ張られてしまって「戦闘メカ ザブングル」のときのように、物語のレールが意図的にはずれたような方向に進めなかったことで、若いスタッフとの軋轢(あつれき)や、自分のパワーの衰えみたいなものを強く感じました。
 実際、現在のアニメはマジメにつくりすぎていると思えるものが多いです。例えば、「ご主人様~」と迎えてくれるメイドが登場するアニメがあるとします。本当にメイドがいたら楽しいはずなのに、多くの作品がメイドを出したことで安心しきっているのが現状でしょう。「萌え」があったら、その先はどうなるのか? 人として成長するのがダメになるのかが描かれていない。たとえダメになるとしても、そこで堕落を究極的に描けるのなら、それは作品として成立するはずです。バニーガールな網タイツキャラがいたとしても、そんなキャラは40年前にすでに登場しています。そのキャラを物語のなかでどう特化させるかという部分に視点がいかないのは作り手として悲しいですよね。

――「キングゲイナー」で、ゲイナーとゲイン2人の主人公を立てたのも、そうしたキャラクターに対する視点からなのでしょうか?

富野 あれは崇高な理念などなく、主人公が少年というのはワンパターンだと思ったので、普通の大人も出したいというそれだけの理由です。アニメというのは、元来子どもが見るものなので、ティーンエイジャーに語らせるのが最も物語が伝わるものなんです。ただ、近年は大人と呼べる年齢だけど精神は子どもという人が増えていますよね。
 そういう意味でも大人なキャラは必要だと思います。ただ、主人公の年齢を25歳くらいに設定してしまうと、キャラクターが決まり過ぎてブレることがなくなってしまう。少年の主人公だと、物語のなかで成長させることも、成長のあとで堕落させることも可能なんです。ですが、年齢が高いと、とても幅が狭いキャラになってしまい、使いにくくなります。そう考えると、物語におけるティーンエイジャーは、とても高いスペックを持っています。『キングゲイナー』の場合、最終回は異常なテンションになって、劇構成やアイデアで見せられなかったのは反省すべき点なんです。とてもおもしろいキャラクターやメカニックがそろっていただけに、今思うともったいないと感じますね。

「∀ガンダム」はガンダム作品を全肯定する作品

――次に「∀ガンダム」についてお聞きしたいのですが、あの作品はガンダム作品のなかでどのような位置づけとして描かれたのでしょうか?

富野 「∀ガンダム」は過去のガンダム作品を全肯定するという意味で作った作品です。それは、「∀ガンダム」の時代の前に築かれたものなのか、以後の話なのかはわからない。以後ということも含めてあるので、「∀ガンダム」以降の作品についても認められるようになったわけです。
「∀ガンダム」の時代にたどり着くまでには、あと100本の「ガンダム」を作っても余裕がある時間を作ってあるので、「∀ガンダム」以後のガンダム作品を描くとしたら、自分で作るつもりです。そうした設定があるために、「∀ガンダム」においてロランとディアナの話はエンディングを迎えましたが、ガンダムについては触れていないんです。マウンテンサイクルという設定も、どこから何年後という表現を避けるために考えたものなんですよ。

――主役機である∀ガンダムは、当時話題になりましたが、あのフォルムは監督が注文されたものなのですか?

富野 ヒゲについては、シド・ミード氏のアイデアです。それ以外の機体構造については、細かく注文した記憶がありますね。胴体のウェポンベイやシンプルなコクピット、全方位に駆動できる手足のスラスターなど、構造的に絵にしてほしいとお願いしました。ただ、先ほどのマウンテンサイクルの話が∀ガンダムが山から出てくるという1カットで片付いてしまったために、ボクがどんどんロランとディアナの物語を語る方向に向かってしまいました。そのため、せっかくの構造を見せるシーンが作れなかったんです。結果的にゲンガナムサイドの話を描くことも忘れてしまって、ロボットものとして見てくださった方には、本当に申し訳ないと思います(笑)。あのとき、「監督、ロボットのアクションは描かなくていいですか?」と言ってくれる人がいればよかったんですがね。例えばスタジオジブリだと、どうしても宮崎駿氏が前面に出てきますが、じつは鈴木敏夫氏というプロデューサーがいることで作品のクォリティが成り立っているんです。「魔女の宅急便」も「となりのトトロ」も、宮崎氏1人ではできなかったと思いますよ。作り手というものは、どんどん視野が狭くなるものなので、それをコントロールする人物がいるからこそ、あれだけクォリティの高い作品を世に送り出せているのだと思います。その鈴木氏にあたる人が、ボクの周りにいなかった。

他ジャンルを盛り込んだ異種格闘技的なロボットアニメの魅力

――では、ロボットアニメ全体についてですが、日本人がロボットアニメを好きな理由はどこにあると思われますか?

富野 日本人とした場合ですと、仏像のような人型で畏敬できる信じられるものに対する近親感や自由度のようなものが、ロボットアニメを受け入れる土台になっているのではないかと思います。仏像はアジアの多くの国にありますが、日本ではそこに神道を貼り付けているんです。もちろん、そうした思想を意識している人がいるというわけではなく、無意識に受けて入れている部分が強いと思います。そうした歴史があるだけに、ロボットがリアルな時代になったときも、海外では機能ありきなのに対して、アシモのように日本では人型ありきなんです。昔のアニメにおいてロボットものは最下層のジャンルで、今現在も「サザエさん」や「ドラえもん」に勝てるロボットアニメは存在しません。でも、廃れることもなければ、なくなることもない。それも、こうした日本独自の文化があるからだと思いますよ。

――そんなロボットアニメの魅力とは?

富野 ロボットアニメは異種格闘技だと思うんです。恋愛モノや戦争モノだと、基本的に恋愛だけ、戦争だけを描いています。でも、ロボットアニメはさまざまなジャンルを盛り込んで、いろいろなドラマを見せることができる。やはり、お話がおもしろく、子どもたちが見てくれるのが重要だと思いますよ。ただ、子どもたちが見てくれるというのgあ、じつはハードルが高いことなんです。子どもには理屈が通じない部分もあるので、子どもを引き付けるお話を作るのは難しいことなんですよ。例えば「無敵超人ザンボット3」では、全長60mのロボットが道路を歩いたらアスファルトはどうなるのか? 道路交通法のどこに抵触するのか? 飛ぶのはいいが、落ちたらどうなるのか? というこtろでおもしろさを出しているんです。巨大ロボットという時点でリアルではない。ただ、お話としていかに楽しいかというところに視点を持っていくことができれば、ロボットアニメというジャンルはおもしろい素材だと思います。今は、ロボットアニメというジャンルのなかで物語を作っている風潮があるので、広がりが見えないのが残念です。ロボットアニメはジャンルとしての新鮮味を失っているんでsう。ただ、恋愛モノが何百年と作られ続けて、飽きられていないことを考えると、ロボットアニメも現状を踏み越えていく次の作り方があるのではないかと思います。

――最後に、ロボットアニメは今後どのように変化していくとお考えですか?

富野 今度については、それほど気にしていません。ただ、エンターテイメントである以上、広がりを見せるものでなければいけないと思います。今回のゲームもそうですが、再利用ではなく継続していくことが重要なんです。誰にも触れられなくなったら、それこそ死に体ですからね。アニメ業界だけではなく、世界には数多くの作り手がいます。そうした人たちをお手本に、目標を下げることなく作り続けていけば、また新しいものを世に送り出せるのではないかと考えています。


ロボットアニメを次の段階に押し上げる作り方は必ずある

 と、ここまで文字起して、残る時間も体力も精神もありませんので、感想は明日にします。どうもすみませんでした。

富野由悠季の「萌え」に対する4つの発言 その4 ―― 「萌え」があったら、その先はどうなるのか?

2009/12/07 19:57|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:43
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関連記事
富野の萌えアニメに対する4つの発言 その2

 富野由悠季監督が今まで「萌え」というものに対していくつかの発言をしましたが、今回紹介したい発言もそのうちの一つです。「電撃PLAYSTATION」の2007年9月14日号の付録「Re:Play VOL.9」の特集「ACEの証」に収録されている富野監督のインタビューです。
 また、記事では「4つ」とはっきりと書いてしまったが、実際富野監督の最近の「可愛いおにゃの子が出てくるアニメでも、私がつくってみせます!」という宣言を含めて、いろんな「萌え」カテゴリに属している発言をなさっていますから、正確な萌えアニメに対する発言数は到底数え切れませんので、あしからず。

物語における少年は高いスペックを持っている


遊ばせてもらったという「キングゲイナー」の世界観

――まずは「オーバーマン キングゲイナー」についてお聞きしたいですが、どのような敬意で逃走劇という世界観が設定されたのですか?

富野由悠季監督(以下、敬称略)とにかくバカなことをやってみようという志の下、企画がスタートしました。途中、物語の方向性として間違ってしまったと思う部分もあったのですが、アニメ作品として遊ばせてもらうのもいいかなと思い、そのまま制作しました。
 ボクが思っていた「遊び」という要素を、ほかのスタッフにすごくマジメに考えられてしまって困ったこともありましたけどね。どうしてもシリアスな方向に引っ張られてしまって「戦闘メカ ザブングル」のときのように、物語のレールが意図的にはずれたような方向に進めなかったことで、若いスタッフとの軋轢(あつれき)や、自分のパワーの衰えみたいなものを強く感じました。
 実際、現在のアニメはマジメにつくりすぎていると思えるものが多いです。例えば、「ご主人様~」と迎えてくれるメイドが登場するアニメがあるとします。本当にメイドがいたら楽しいはずなのに、多くの作品がメイドを出したことで安心しきっているのが現状でしょう。「萌え」があったら、その先はどうなるのか? 人として成長するのかダメになるのかが描かれていない。たとえダメになるとしても、そこで堕落を究極的に描けるのなら、それは作品として成立するはずです。バニーガールな網タイツキャラがいたとしても、そんなキャラは40年前にすでに登場しています。そのキャラを物語のなかでどう特化させるかという部分に視点がいかないのは作り手として悲しいですよね。

――「キングゲイナー」で、ゲイナーとゲイン2人の主人公を立てたのも、そうしたキャラクターに対する視点からなのでしょうか?

富野 あれは崇高な理念などなく、主人公が少年というのはワンパターンだと思ったので、普通の大人も出したいというそれだけの理由です。アニメというのは、元来子どもが見るものなので、ティーンエイジャーに語らせるのが最も物語が伝わるものなんです。ただ、近年は大人と呼べる年齢だけど精神は子どもという人が増えていますよね。
 そういう意味でも大人なキャラは必要だと思います。ただ、主人公の年齢を25歳くらいに設定してしまうと、キャラクターが決まり過ぎてブレることがなくなってしまう。少年の主人公だと、物語のなかで成長させることも、成長のあとで堕落させることも可能なんです。ですが、年齢が高いと、とても幅が狭いキャラになってしまい、使いにくくなります。そう考えると、物語におけるティーンエイジャーは、とても高いスペックを持っています。『キングゲイナー』の場合、最終回は異常なテンションになって、劇構成やアイデアで見せられなかったのは反省すべき点なんです。とてもおもしろいキャラクターやメカニックがそろっていただけに、今思うともったいないと感じますね。

 文章は実際『キングゲイナー』の話ですが、しっかりと萌えアニメにも言及していた。実際、富野監督はお年寄りというかお爺ちゃんだけに、「メイド」「バニーガールな網タイツキャラ」という例えが古いですけど、言っている中身は今でもきちんと作用しています。
 当然、質がしっかりしてるアニメは今でもありますが、人の関係性、人の変化がとにかくしっかりと描かれていないのが、現在の大半のアニメです(あるいは描かれきれない)。元々女の子とキャッキャウフフ的な萌えアニメが、いつの間にかある種の蔑称になってしまったのも、そのためでしょう。当然、今の萌えアニメに描かれている「安心感」こそ萌えアニメファンの心の拠り所なのでしょうけど、ずっと生ぬるい状態のままでは、物足りないと覚えちゃう人たちもいるでしょう。だからこそ、「刺激」も必要なわけです。
 当然、ここでいう刺激はパンチラとかパンモロという性の刺激ではなく、人の変化、人と人の関係性という我々日常にも見られるような一見当たり前だけどもっとも大事でもある刺激のことです。他人の変化を受けて、自分はどう変化してゆくのか? あるいは自分の変化に、他人がどう変わってゆくのか? そういう全体的な関係性が、たとえアニメのなかでも描けるはずですし、人と人のめぐり合い・馴れ初めはそれだけドラマになってますから、たとえ今の決まりきったテンプレな描き方をしなくても、これをきちんと描くだけでも、興味を持てくれる人が必ずいます。
 出会って、萌えた。だが、そこに留まっていないんで、萌え続けてる。萌えてるけど、ショックを受けるかもしれませんし、傷つくかもしれません。だけど、それは新しい関係性を手に入れるきっかけになるかもしれませんし、その傷つく過程を含めて、ある種の萌えが含まれているかもしれません。そして、最終的は新たな萌えを獲得し、新しい自分と他人を楽しむ。こういうドラマと刺激を内蔵している萌えアニメはあってもいいじゃないでしょうか。

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「『リーンの翼』はこうすればもっと良くなる!」下書き

2009/12/06 19:49|未分類TRACKBACK:0COMMENT:0
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 昨日は仕事とちょっとしたリア充な一日(リア充は何なんのかは未だによく分からないですけど)と、今日は仕事ということで、ブログの更新を滞ってしまってすみません。わずか2週間の時間ですが、なんかすっかりブログを放置してしまった感じはバリバリありますから、明日はできるだけに頑張って更新します。
 と、半分以上は自分に聞かせる話ですが、とにかくずっと滞っている課題のうちの一つである『リーンの翼』の話の下書きをします。本文はもう少し時間かかりそうですが、もしよかったら何かご意見ください。ありがとうございます。


リーンの翼はこうすればもっとよくなる

一、はじめに
 リーンの翼という作品:現状、優れるところ、不足しているところ
 この文章を書く意味:何故新しいカットを追加する必要がある?
  原因:話の構造やキャラの関係性はしっかりしてるから、不足してる時間という要素から攻める
  目的:リーンの翼で伝えたかったメッセージ性の強化(さらに、映画としての可能性も出てくる!)
  検証の仕方:以下の文章

 注意書き:大要から細部まで遍く語るので、読む前に、リーンの翼本編の鑑賞を強烈オススメ

二、検証
 全体
  検証前の3つの原則
   ①基本の構造をそのまま残す
   ②分かりやすいという評判のマンガ版を使わない
   ③追加の限度と理想

  全体を見渡すときのいくつかの問題点:これらを6話かけて消化すべき
  
 第1話
  細部と説明、その理由や作用

 第2話
  細部と説明、その理由や作用

 第3話
  細部と説明、その理由や作用

 第4話
  細部と説明、その理由や作用
  *ファンタジー「映画」としてのリーンの翼

 第5話
  細部と説明、その理由や作用

 第6話
  細部と説明、その理由や作用
  *ディザスタームービー(災難映画)としてのリーンの翼

 調整後の『リーンの翼』
  今よりもはっきりと見えるリーンの翼:見やすい、主人公がもっと主人公らしいリーンの翼
  別のメッセージも浮かび上がるリーンの翼:ロウリや金本、人とBWの繋がり、ファンタジーのあり方など
  →「映画としての『リーンの翼』は可能なのか?」:別記事で

三、最後に
 もう一遍『リーンの翼』の話とこの文章のまとめ
 『リーンの翼完全版』や『リーンの翼COMPLETE』の話

 大体こんな感じの文章になると思います。これは自分にとっても結構本命ですので、本文は明日から頑張って書きます。それでは。

リーンの翼完全版に関する私見

2009/12/03 19:16|未分類TRACKBACK:0COMMENT:2
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - リーンの翼完全版に関する私見
 昨日の記事では、このたび発売となる小説『リーンの翼 完全版』について、こういうことを言いました。

もしこの「OVA『リーンの翼』相当部分の書きおろし」を執筆した意図が「アニメで表現しきれない部分を小説で説明する」ならば、さすがの自分も失望の声を上げるかもしれません。固有な小説方法論と世界を持っていらっしゃる富野監督ですから、そんなことはしないと信じたいのですが、それでももし後出し小説でアニメを説明するというノベライズならば、正直どれほど存在意味(価値はきっとあるでしょうけれど)があるのか、自分でも疑いたいくらいです。そればらば、アニメ版『リーンの翼』に追加カットといくつかのリテイクカットをするほうが、はるかにマシです。当然、アニメには予算やらの事情があるでしょうけれども…。

 これをうけて、一部から「違いますよ。ただのアニメ版のノベライズではなく、小説後・アニメ以前の『誰も知らなかったサコミズの姿』についてかなりページが割かれていますよ」というご返事を受けましたけど、自分が気になるのは、そこではありません。なぜならばその部分について、描写があるのは当然のことですし、ページ数の多さ少なさも正直副次的なことでしかありません。
 大事なのは、その部分を描くことによって、何ができるということです。当然、今まで一度も失望させることがない富野監督ですから、今度も安心して信じていいという言い方もできますが、やはり多少懸念があります。


 旧小説版『リーンの翼』とアニメ版『リーンの翼』の間には「誰も知らなかったサコミズの姿」というものがありますが、二つの『リーンの翼』はすでに繋がってる現状にとって、その部分を描かなくても、実は作品に決定的な支障を与えることがありません(当然、富野監督の親筆による描写はきっと魅力的なのでしょうけれど)。
 大局眼を持ち、達観してる小説ラストのサコミズと、長年生き続け、執念に捕われるようになったサコミズが、こうも違ってるのに、何故繋がっているというと、富野監督の方法論には「飛躍」という概念があります。これによって、具体的なシーンを描かなくても中身を発展させますし、一見隔りがある前後のシーンでも、これによって埋まることができます。
 ちょっと具体的にいいますと、たとえば『∀ガンダム 地球光』と『∀ガンダム 月光蝶』がそうです。『地球光』のラストは核爆の後、ソシエがウェディングドレスを着てるシーンに対して、『月光蝶』の最初では、一行はすでに宇宙に上がってる頃の話です。二つの話の間には、かなりの隔りがあるにも関わらず、ちゃんと繋がっているのは、『地球光』の後半では、すでに宇宙へ上がるという意思をずっと示唆してるのに加えて、『地球光』と『月光蝶』の間にはフィルムを切り替えなければいけないという映画的、そして物理的な時間があるからです。この時間が、観客の中で余韻を生み、期待を催し、想像を膨らませるものとして作用してますから、二つの作品を繋げることができます。ですから『地球光』と『月光蝶』にはこの「飛躍」という手法で出来ているといっても過言ではありません。
 逆に、『新訳Z』にはこれがありません。『ZⅠ』と『ZⅡ』の間、『ZⅡ』と『ZⅢ』の間には、具体の飛躍が見られません。


 それと同じく、リーンの翼も実をいうと、この「飛躍」の手法によってつなげられます。具体的には以下の二つの記事を読んでください。

『リーンの翼』新装版は飛んでいけるのか? 前編 《新訳Zでは処理できない小説版リライトと、神事や能によって開放されたバイストンウェル世界》
『リーンの翼』新装版は飛んでいけるのか? 後編 《小説リライトを可能とするもう一つの翼と、肉体と精神が再び整合を求めるサコミズ》

 ですから、このように実はすでに繋がっている『リーンの翼』に対して、具体的なシーンに落とし込んでも、果たして最初の頃与えたニュアンスより上手く作用できるかどうかについて、一純粋な富野ファン、そしてリーンの翼ファンとしては、杞憂だと知りながらも、心配の声を上げずにいられません。
 とにかく、すでに存在してるアニメ版と小説版の価値と存在意味を損なうようなものなら、私は好んでいません。別に旧小説『リーンの翼』を丸抱えで擁護するつもりはありませんし、『新訳Z』も『Zガンダム』も肯定派です(というか、今まで一度も富野作品を否定することがありません)。当然、自分も嬉しい誤算を期待しています。しかし、3年ぶり(ショートフィルム『リング・オブ・ガンダム』を除くと)に富野の新作が見られる分、それだけ期待も大きくなりますから、当然、それは自分のエゴだと承知してますけど、これについて、是非ご了承ください。


 それでも、昨日の記事の後、こんなコメントを頂きました。とてもいい話なので、この記事にも転載させてください(富野信者さん、ありがとうございます)。

富野には、小説は小説、アニメはアニメという意識があります。
ガンダムシリーズの小説版では「小説版は小説版の続編であるべき」という態度のコメントが見られます。
Ζでの、1stから繋がらない事への謝罪などがそうです。
その後のシリーズも、小説版はアニメ版とは無関係に、独自に時系列を繋げているという解釈で執筆されています。
例えば「閃光のハサウェイ」は小説「逆襲のシャア」の後の物語であって、アニメ版のF91との間の物語ではありません。
後出し小説とは縁遠い作家ですし、アニメで語れなかったミッシングリンクを小説で埋めるような作業もしないでしょう。

「OVAリーンの翼に相当する加筆」というのは、アニメの視聴者よりも、小説のバイストンウェルシリーズの読者へ宛てる意識が強いと思われます。
つまりは、それがOVAリーンとほぼ同じ内容であれば、小説の読者にもその物語を読ませねばならないという要素であると思います。
あるいは、OVAリーンに相当するのは、その「富野による決着」とも言える大事な要素を指していると考えれば、その要素を上手く小説版に追加できるアイディアをひらめいたのではないでしょうか。

 ここでおっしゃった「小説のバイストンウェルシリーズの読者へ宛てる意識が」や「『富野による決着』とも言える大事な要素」でしたら、確かに納得できます。この一文を読んで、自分は突然釈然となり感じさえあります。そうですよね。何があっても、最終的はやはり富野監督を信じるしかないですよね。

▽続きを読む▽

『リーンの翼完全版』内容判明

2009/12/02 12:46|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:2
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 『リーンの翼完全版』内容判明
 アニメライターである藤津亮太氏が、『リーンの翼完全版』の内容について語ってくれました。公式的ではないのですが、『リーンの翼完全版』に関わってる人間の発言として、これがもっとも早いアナウンスとなっているはずです。

藤津亮太の「只今徐行運転中」│「アニメ史・試論」講義終了、そほのかいろいろ

■新版『リーンの翼』全4巻発売
藤津は各巻付録となる小冊子にかかわっています。小冊子「作家・富野由悠季の世界」は富野監督のロングインタビュー、過去原稿の収録など盛りだくさんの内容です。「全面改稿+書き下ろし」とアナウンスされていますが、つまりは旧版『リーンの翼』の全面改稿+OVA『リーンの翼』相当部分の書きおろし、という構成で、そういう意味では、全体を通じて一つの新たな物語になっているということはできると思います。インタビューでは改稿・書きおろしにあたっての苦闘などや、小説との関わり方など、広くいろいろ聞いています。

 ここではっきりと「旧版『リーンの翼』の全面改稿」と「OVA『リーンの翼』相当部分の書きおろし」という構成と発言しました。
 旧版『リーンの翼』の全面改稿は『オーラバトラー戦記』の例があるとして、ある程度予想の内ですが、正直、書き下ろしは小説版『リーンの翼』とアニメ版『リーンの翼』を繋ぐ、いわゆるミッシングリンクにあたる部分がメインではなく、「OVA『リーンの翼』相当部分の書きおろし」のほうに比重を置くのが意外でした。というか軽くショックでした。
 なぜならば、小説版『リーンの翼』もアニメ版『リーンの翼』もすでにひとつの作品として自立していますから、いまさら小説でアニメ版の内容にあたる『リーンの翼』をもう一度語る必要はあるのでしょうか、と正直疑わざるを得ません。確か富野監督は昔こういう方法論で多くの小説を展開しましたが(たとえばガンダムシリーズ)、せっかくの出版で昔の十八番を出しても、正直それほど意味があるとは思いません。
 さらに、もしこの「OVA『リーンの翼』相当部分の書きおろし」を執筆した意図が「アニメで表現しきれない部分を小説で説明する」ならば、さすがの自分も失望の声を上げるかもしれません。固有な小説方法論と世界を持っていらっしゃる富野監督ですから、そんなことはしないと信じたいのですが、それでももし後出し小説でアニメを説明するというノベライズならば、正直どれほど存在意味(価値はきっとあるでしょうけれど)があるのか、自分でも疑いたいくらいです。そればらば、アニメ版『リーンの翼』に追加カットといくつかのリテイクカットをするほうが、はるかにマシです。当然、アニメには予算やらの事情があるでしょうけれども…。
(ちなみに、後出し小説というのはつまり今までの同じストーリーをアニメ版と小説版として同時に展開し、微妙に違う展開で発展させる小説と違って、アニメ版というすでに存在している作品に対して、後から内容をなぞる小説版のことです)

 そうはいっても、自分も完全に『リーンの翼完全版』を否定するわけではありません。ただ、この時点でのこの発売の仕方に多少懸念があるだけです。作家・富野由悠季の活動としては3年ぶり(ショートフィルム『リング・オブ・ガンダム』を除くと)、小説家・富野由悠季の活動としては7年ぶりなので、今度の小説リライトの発売だけでも嬉しいニュースですから、これからも全力で応援したいと思います。

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