富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

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富野由悠季の『クロスボーン・ガンダム』を語る 前編 「クロスボーンはどこまでトミノだったの?」

2009/10/31 22:36|富野由悠季関連TRACKBACK:1COMMENT:6
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 昨日はこんな壮大な計画を立てたところで、今日はさっそくそのうちの1つを実現しましょう。自分は有言実行の人でありたいですからね。


 さて、今回語りたいのは富野監督と漫画家長谷川祐一の合作である『機動戦士クロスボーン・ガンダム』という作品です。数年前まで知られざる名作として知られる(?)作品であるこのマンガは、禁煙ではゲームとプラモのおかげで、知名度もだいぶ上がってきた一方、元々合作だけあって、原作・原案を勤めてた富野監督がそのなかにどの役割を発揮してきたのか、あまり知られていない上に、最近では作画の長谷川本人による『スカルハート』『鋼鉄の7人』もあったため、ますます混乱を招き起こした。
 なので、ここでははっきりと富野と長谷川それぞれの『クロスボーン』で発揮した役割を分析してみたいと思います。そうはいっても、アニメのガンダムと違って、資料がそれほど多いわけがなく、長谷川の同人誌ではそれらしい話を載せたのもあるらしいですが、自分はそんなものを持ってるわけがないため、今回使ってるテキストは以下の本だけになります。太田出版、稲葉振一郎氏の「オタクの遺伝子」です。

オタクの遺伝子オタクの遺伝子
(2005/02/26)
稲葉 振一郎

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 1900円という割高の値段ですが、まるごと長谷川を語り倒すことが趣旨という本ですから、長谷川祐一ファンならまず買いだろう。では、富野ファンとガンダムファンはどうだろう? それは、小生のこれから書いてる記事を読めばオーケーですよ!なんちゃってね。まあ、『クロスボーン』の部分だけが目当てならばオススメしないことですよ。
 あと、元々一回で終わらせたいのですが、内容はそれなりのボリュームがあるため、今回はその前半を紹介します。また、ただの本の紹介に留まらず、内容紹介の後、自分なりの感想や分析も入れてましたので、もし何かご意見やご感想あれば、是非コメントを寄せてください。できるだけ説明いたします。

 以下、特に断りが入ってない場合、すべて作画担当の長谷川祐一氏による話です。また、青字は内容の紹介で、黒字は自分が書いてる話です。


『機動戦士クロスボーン・ガンダム』の最初的の発案はマンガ版だけの企画か、それとものち映像化するパイロット版的な企画かについて、明確に分からなかったものの、カトキハジメが早い段階でメカデザイナーとして参加したことから、プラモデルやアニメ化のビジョンを持っていたと思われる。

 そういう経緯だから、今のゲームやプラモにしやすい『クロスボーンガンダム』があるかもしれません。


最初のオファーは「少年エース」の編集長から長谷川へのセッティングで、きっかけは長谷川がかつてガンダムマンガである『Vガンダム外伝』や『逆襲のギガンディス』を手がけたためだが、富野はおそらくそれの作品を知らなかった。
 「少年エース」の編集長がこの企画を長谷川に持ちかけたとき、長谷川に「好きなように変える」と言い、その真意は、富野を長谷川と戦わせることによって、刺激を受けて新しいものを発想してくれればいいと考えていたらしい。また、長谷川もせっかく業界のトップとやるなら、自分の思い浮かんだアイデアを遠慮会釈なくぶつけて、認めるところまで認めてもらって、譲歩するところは譲歩すると考えていた。


 当時の「少年エース」の編集長と富野の関係はいかなるものだったか、自分は残念ながら知りませんので、ここでは語れません。しかし、角川ということで、考えられる可能性は二つがあります。1つは井上伸一郎氏など富野と親しいパイプ繋がりで作らせたもの。そしてもう1つはサンライズは当時のテレビでは「アナザーガンダム」(G、W、X。平成ガンダムとも言う)を転換してゆくなか、なんとか「UCガンダム」の家系を残るべく、関係の近い角川に頼んだという。そういう意味では、①で語ったことも、どことなくそれを暗示してるかもしれません。


作品は共同作業のうえでできあがったものだが、打ち合わせ回数自体はそんなに多いわけではなかった。数回の打ち合わせのなか、主に基本路線の確認で、富野に原作をベースにしたアレンジを伝えるなどと。あとは、ネームの段階で富野に話をチェックしてもらうことも。

 これに関しては、富野はかなり長谷川に権限を与え、自由に作らせたことが確認できます。富野がコントロールしてるのはコンセプトというやり方に関しては、コンテで修正という過程を除くと、のちの『ブレンパワード』、『∀ガンダム』、『キングゲイナー』にも彷彿していると言えるかもしれない。


富野の原作には、元々シノプシスで13話分ぐらいの文章がありましたが、『クロスボーン』の実際の話数は26話(注:実際は27話)なので、ちょうど倍増することになりました。ただし、ただの間延びではなく、話の内容自体は議論のうちに伸びたというものであった。また、これにあたって、最後の結末も当初の予定したエンディングから変えたという。

 実際、のちでも語りますが、最初の富野案では、話はあくまで木星で決着をつけることで、地球に行かない展開でした。


最初は『F91』の続編という意識が強いこともあって、当初はキンケドゥ・ナウ(『ガンダムF91』の主人公であるシーブック・アノー)とベラ・ロナ(『F91』のヒロインであるセシリー・フェアチャイルド)が主人公でしたが、設定年代は『F91』の10年後なので、それでは「少年エース」の読者層にとって主人公たちの年齢が高すぎることから、『クロスボーン』から入る読者のために、もっと若いキャラクターを作るという提案が、長谷川から富野に提案しました。
 しかし、今度富野が出した主人公は一転小学生くらいの年齢で逆に若すぎたので、またしも長谷川の「もう少し上にしてください」という提案を受けました。そして、最後できたのは、中学生くらいの年齢であるトビアという主人公でした。


 『Vガンダム』でのウッソの明らかに出来すぎたという異常さの要因の一つは、まさにその年齢だったと考えれば、その年齢から引きあげたことに関しては、本当に長谷川の英断と褒めてやりたい。ウッソの文脈に引きずられないためには、年齢での差別化が必要だからです。もっとも、長谷川はそれほど考えずに、「少年エース」の読者を意識してたからに過ぎないかもしれませんが。


長谷川が出る要望は他にもアクション主体という路線で生きたいとか、キンケドゥが浮気するという大人の事情が当時の「少年エース」の路線にそぐわないため、外してもらいたいとか。

 ここらへんは富野でも巻頭コメントで書いたとおり、おそらく富野と長谷川のキャラの好みに関してもっとも違がったもの。富野が「10年経って当たり前やりそうなこと」によって描きたい「人間があるべき姿」は、長谷川のロリコン趣味と10年禁欲という「ふざけたもの」に覆われたことに関して、本当に残念でなりません。
(11月22日追伸:ご意見を頂いて、追加説明をさせていただきました。ここでいう「ふざけたもの」は実をいうと、マイナスな捉え方ではなく、「マンガならでは」「某漫画家ならでは」の趣味というか息抜きモノという意味です。)

逆に長谷川から出して、富野に却下されるアイデアもあるという。たとえばミノフスキー粒子を機能しなくなるアンチ・ミノフスキー粒子とか。接近戦のアクションシーンを導入するための設定と思われるが、ガンダムの世界観を壊しかねないという理由で最終的やめたという。
 接近戦に関しては長谷川の提案でしたが、富野が『F91』でも同じ意識をもっていたから、最終的クロスボーンが接近戦に強い設定になったと思われる。こういう全体の流れを含めても、『F91』の続編だからできたという。


 この部分から見ても、長谷川はSF人間の視角から、設定から入るのに対して、富野は設定よりとりあえず画を獲得したいという差が出てくる。ただし、設定に関しても一定のポリシーがあり、ガンダムシリーズ世界のコントロールをしていると見られる。


富野の原作では、『F91』に出てきたコスモ・クルツ教を発展させた宗教的な話もやりたくて、クロスボーン・バンガードの指導者マイッツァー・ロナの孫娘で、『F91』小説版でもちらっと出てきたコスモ・クルツの教祖であるシェリンドン・ロナが、原作では最初からいた、極めて重要な役を占めたという。
 そのわけは、『クロスボーン』の共同作業はちょうど『Vガンダム』の後で始まったものだからと思われる。


 結果的、『クロスボーン』でも宗教を真正面から描くことにならず、本格的宗教にフォーカスするのは、のちの『アベニールをさがして』を待たなければなりません。もっとも、『クロスボーン』のコスモ・クルツ教はすでに充分開発された宇宙での、すでに一定の発展を遂げた宗教に対して、『アベニールをさがして』のコスモ・クルツ教は宇宙開発初期の新興宗教という違いが見られる。


意外なようですが、原作ではニュータイプに関する記述は一切ありません。長谷川の「どうしますか」の質問に対して、富野は「気にしなくていいですよ」と答えたという。ただ長年ガンダムファンであった長谷川にとって、ニュータイプという札を切らないでは通れないと思ったため、いろいろ思索の末、「ニュータイプになる前に人間としてやるべきことがあるんじゃないか」と富野に伝えたら、富野の大絶賛を受けて、「それは大変正しい考えです」。こういう過程を経ったからこそ、今の『クロスボーン・ガンダム』のニュータイプ論になったわけ。
 現存のニュータイプ論に関して、長谷川が出した方向は「焦らないで、のんびり行こう」という解釈で、長谷川自分の考えでは、トビアはちょうどニュータイプの進化の真ん中くらいにキャラだったという。能力伸ばしていけばアムロみたいになるかもしれないけれど、でもそちらに行かなかったという。また、ウモンのような人物を出したのも、ニュータイプに対するカウンターみたいなもので、デタラメに生きてきてもなんとかなるという描き方をしていたという。


 富野は最初ニュータイプ論を持ち出していなかったのは、自分がニュータイプ論に興味を無くしたのか、長谷川の創作を邪魔したくないためか、あるいはその部分を長谷川に任せるのかは、ここでは読み取れないのだが、結果的でいえば、作品的にも富野的にも正解となっていた。ただし、ここ長谷川が挙げた論調が、のち富野の欝期以後(通称:白富野)の作劇に影響を与えたかというと、ここではまだ結論をはっきり出すことができません。
 ただし、長谷川の言上である「ニュータイプになる前に人間としてやるべきことがある」から見ても、やはり富野が描き続けてきた、希望の暗喩としてのニュータイプとは違う捉え方をしている。
 長谷川のニュータイプ論に関しては、『Vガンダム外伝』→『逆襲のギガンディス』→『クロスボーンガンダム』という一連の流れがありますゆえ、ここではあえて語りません。




 残りの内容紹介と簡単な結論は次回で語ります。もしクロスボーン、富野、長谷川に関する意見があれば、どうぞ気軽く寄せてください。

富野由悠季の『クロスボーン・ガンダム』を語る 後編 「クロスボーンに潜むトミノエッセンス」

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年末に向けてのブログ用富野ネタ一覧

2009/10/30 14:35|未分類TRACKBACK:0COMMENT:4
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 今年もわずか2ヶ月くらいなので、今回は年末に向けて、自分のノート、ブログ、あるいはtwitterに書かれている、これから書こうとしている記事をリストしてみたいと思います。


コンプリート!
週刊連載 富野由悠季起用論その1 「サンライズは富野由悠季の影響力を消し去るべきか?(上)」
週刊連載 富野由悠季起用論その2 「サンライズは富野由悠季の影響力を消し去るべきか?(下)」
週刊連載 富野由悠季起用論その3 「サンライズはもう富野世代に頼るべきではない?」
週刊連載 富野由悠季起用論その4 「富野はネームバリューも低いし、売れないって本当かい?」
週刊連載 富野由悠季起用論その5 「富野が使いにくい監督といわれる3つの原因」
週刊連載 富野由悠季起用論まとめ1 「富野由悠季を起用する理由はここにあり」
週刊連載 富野由悠季起用論まとめ2 「富野についてどんな起用法が良い?」
週刊連載 富野由悠季起用論まとめ3 「テレビか映画か、それが問題だ」
週刊連載 富野由悠季起用論まとめ4 「終論:これからの富野起用に向けての建言」

 これは、だいたい5月から書き始めるもので、初エントリーは7月末なので、今でも終わらせないのは恥ずかしいですが、それでもなんとか頑張りたいです。今は機会を伺って、一気に叩き込もうと思っています。
 (追記:結局いいタイミングを見計らってうpする話をド忘れて、全部を終わらした。まあそれでもいいですけど)

『リーンの翼 COMPLETE』応援記事その1 「時間から見る『リーンの翼』構造」
『リーンの翼 COMPLETE』応援記事その2 「『リーンの翼』資料総まとめ」
(以下、未執筆)
■『リーンの翼 COMPLETE』応援記事その3 「『裏トミノブログ』を読み解く」
■『リーンの翼 COMPLETE』応援記事その4 「『リーンの翼』の成立経緯を追え!」
■『リーンの翼 COMPLETE』応援記事その5 「『リーンの翼』に纏いついてる最大の噂を破れ!」
■『リーンの翼 COMPLETE』応援記事その6 「『リーンの翼』はこうすればもっと良くなる!」
■『リーンの翼 COMPLETE』応援記事その7 「映画としての『リーンの翼』は可能なのか?」

 これは来年の『リーンの翼 COMPLETE』の発売を控えて、今年で全部書き終わりたいものです。今は裏トミノブログと大苦戦中です。なんとかそれを飛ばして後の記事で先に始めたいのですが、全体の成立経緯を知りたいには裏トミノブログは不可欠ですから、それも無理。


富野由悠季作品系譜年代分類考 第一回 「これまでの富野系譜分類」
富野由悠季作品系譜年代分類考 第二回 「富野小説が富野系譜における地位」
富野由悠季作品系譜年代分類考 第三回 「富野作詞が富野系譜における位置付け」
富野由悠季作品系譜年代分類考 第四回 「1941~1963年の富野由悠季」
富野由悠季作品系譜年代分類考 第五回 「1964~1979年の富野由悠季 その1 《64~68年》」
富野由悠季作品系譜年代分類考 第六回 「1964~1979年の富野由悠季 その2 《68~72年》」
(以下、未執筆)
■富野由悠季作品系譜年代分類考 第七回 「1964~1979年の富野由悠季 その3 《72~79年》」
■富野由悠季作品系譜年代分類考 第八回 「1979~1982年の富野由悠季 その1 《機動戦士ガンダム》」
■富野由悠季作品系譜年代分類考 第九回 「1979~1982年の富野由悠季 その2 《伝説巨神イデオン》」
■富野由悠季作品系譜年代分類考 第十回 「1982~1984年の富野由悠季」
■富野由悠季作品系譜年代分類考 第十一回 「1985~1994年の富野由悠季 その1 《85~88年》」
■富野由悠季作品系譜年代分類考 第十二回 「1985~1994年の富野由悠季 その2 《88~94年》」
■富野由悠季作品系譜年代分類考 第十三回 「1994~1998年の富野由悠季」
■富野由悠季作品系譜年代分類考 第十四回 「1998~2009年の富野由悠季 その1 《98~02年》」
■富野由悠季作品系譜年代分類考 第十五回 「1998~2009年の富野由悠季 その2 《02~06年》」
■富野由悠季作品系譜年代分類考 第十六回 「1998~2009年の富野由悠季 その3 《これからの富野由悠季》」

 これは元々『富野由悠季全仕事』への前振りとして書き始めるものですが、気づいたら自己増殖しやがる…。今はまだ『ガンダム』にも行かないのですが、とりあえず全体のプランが出てきましたので、いっそ全部載せようかと思いました。どうみても大言壮語ですが、まあゆっくり進行したいと思います。


(以下、執筆中)
■『富野由悠季全仕事』応援記事その1 「『富野全仕事』をとことん分析」
■『富野由悠季全仕事』応援記事その2 「『富野全仕事』をメッタ斬る!」
■『富野由悠季全仕事』応援記事その3 「『富野全仕事』の加筆版を妄想してみた」
■『富野由悠季全仕事』応援記事その4 「『富野全仕事』の価値と存在意味」

 これは自分にとって結構本命なんです。ちょっと前は「富野系譜」を全部解明するまでは書かないつもりですが、よく考えてみたら別にそうな必要もなさそうなので、近日にうpするつもりです。


『RING OF GUNDAM』応援記事その1 「現状のリング・オブ・ガンダム」
(以下、未執筆)
■『RING OF GUNDAM』応援記事その2 「リング・オブ・ガンダムのこれからクリアすべき課題」
■『RING OF GUNDAM』応援記事その3 「未来への可能性から語るリング・オブ・ガンダム」

 これは、タイトルのとおりガンダムシリーズの最新完全オリジナル世界観の作品『RING OF GUNDAM』への応援。ついでに富野の作劇法と外部での商業事情を語るつもりですので、一部は「富野起用論」とダブる部分があるかもしれません。


(以下、未執筆)
■星山博之が富野作品にもたらしたもの その1 「『機動戦士ガンダム』から見る星山の方法論」
■星山博之が富野作品にもたらしたもの その2 「『∀ガンダム』から見る星山のもう1つの方法論」
■星山博之が富野作品にもたらしたもの その3 「『ガンダム』と『∀ガンダム』以外の富野作品を浅論」
■星山博之が富野作品にもたらしたもの その4 「脚本と構成と、星山博之の功績と、これからの富野作品へのアドバイス」

 偉大なる故脚本家・星山博之へのリスペクト兼、富野作品の脚本や構成を語るつもりです。タイトルは「星山博之」と書いてますけど、全体の具合の星山氏と関係ある件と関係ない件はだいたい2.5:1.5になると思います。


(以下、一部執筆中)
■よく説明過剰と言われる富野作品の実体と作劇
■アニメから小説となった作品たち -富野80年代後半から90年代中期の小説ラッシュを語る-
■神事と能の演出を導入したアニメ版『リーンの翼』と、精神と肉体を分離した『ガーゼィの翼』から見るバイストン・ウェル世界20年以来の閉塞感の開放と小説『リーンの翼』のリライトの可能性記事にしました→(1)(2)
■トミノアニメと小説から見る富野の「アニメモード」と「映画モード」と、その狭間から滲み出す「説話モード」
■富野由悠季とCGの8つの接点
■「オタクの遺伝子」から見る富野が持っている『クロスボーンガンダム』 -長谷川祐一の合作から富野エッセンスを割り出す-記事にしました→(1)(2)
■富野作品のキャラクターに「本音」なんてありません -富野作品の本音と大義を語る-
■トミノ作品のネーミングと呼称から見るトミノ作品が何故豊かさを満ちている原因
■ガンダム、あるいはサンライズの昔に返りたい

 ほかの連続記事にならないネタの一覧です。話題もバラバラです。タイトルは全部暫定なので、煩く見えます。


(以下、構想中)
■富野作品の分裂現象と再整合
■富野作品の宗教観
■富野作品のアイキャッチ演出術
■富野作品のコックピット会話演出
■短編名手としての富野由悠季
■作品の内部と外部に作用している「富野カウンター」

 漠然と構想しているもので、具体的な文章は何も書いておりません。なかには昔ずっと残してるままの課題もありますが、本当に本当になにもかもすみません、という感じです。




 これだけ多いですから、当然年内で終わるのは無理なんですけど(もっとも、私にとっての年末は1月末の陰暦正月ですけどね)、それでもできれば一つずつ消化したいと思います。自分のなかにはまったくプライオリティがありませんので、もしリクエストがありましたら、どれから始まってもいいです。いや、というかリクエストください。自分が好き勝手に書いてるのはいいですが、このブログを読んでくださる皆さんがどんな話題に興味を持ってるのは、とても知りたいです。
 まあ、もっとも無くても勝手に書きますけどね。

富野、時代を駆ける――毎日新聞連載コラム、11月2日から富野由悠季特集を掲載

2009/10/28 21:12|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:13
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 記事のタイトルで示したとおり、毎日新聞の東京朝刊の連載コラム「時代を駆ける」は、11月2日から2週間をわたって、富野由悠季総監督の話を掲載することが、決定になりました。

毎日jp│時代を駆ける

「時代を駆ける」は11月2日からガンダム原作者・富野由悠季さんのシリーズを掲載します。

 
 過去の記事から見ると、このシリーズは毎週の月・火・水曜日で掲載され、紹介する人物を二週を分けて連載する形となっていますので、来週から始まる富野監督に対する紹介も間違わなければ、11月2・3・4日それから9・10・11日の6日では読めるはずです。ただし、なかにもなぜか5回連載で終わる人物がいますので、気になる方は是非毎日チェックしてください。
 幸い、このコラムは毎日jpでも毎日更新されるので、東京地区にお住いでない方でもちゃんと読むことができます。


 試しに他の紹介済み人物の話を読んでいましたが、このコラムの内容は昔産経新聞で連載された『わたしの失敗:著名人の体験』の性質に似てるといえるかもしれません。ただし、『わたしの失敗』と比べて、この『時代を駆ける』は「時代の流れ」という部分に比重を置いてるようなので、富野監督の自分の半生に対する回顧談が聞けるかもしれません(もっとも過去よりも、今でも前に向かってあるい続けている富野の動向が気になっていますけどね)。

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『RING OF GUNDAM』現時点情報総整理

2009/10/28 00:22|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 『リング・オブ・ガンダム』。現時点ガンダムシリーズのもっとも新しい作品で、富野由悠季総監督が1つの作品に対してこんなにも意気込みしてるのは久々ですが、8月21日の初公開以来、ずっと不明瞭なままで、ファンを不安させられた。
 将来の展開はもちろんサンライズとスポンサー次第なので、今は焦ってもしょうがないですので、今日は一転して、『リング・オブ・ガンダム』のこれまでの情報をまとめたいと思います。自分は半年前からずっと『RoG』の情報を追っていますので、今回は自分が書いた記事を軸に紹介します。




 『リング・オブ・ガンダム』の始まりが、ここからのものです。

1.
ガンダム30周年イベントに富野由悠季監督制作ショート映像

2、富野のショート映像以外、過去の商品の展示で、あらゆるガンダムを体感するイベント。いわゆる「Feel G」の一環。

 これは4月2日から5日、イタリアにて開かれたCartoons on the Bayですが、その会場では、富野監督と同行したアニメ制作会社サンライズの元社長・現・代表取締役会長の吉井孝幸氏が、日本より先に、ここでいきなり公式アナウンスしました。自分が知ってる限り、これが今判明したもっとも早かった『リング・オブ・ガンダム』の情報だった。
 ただし、この時点では、ガンダムビッグエキスポの記念用ショート映像としか知らされていなかった。タイトルも内容も、この時点ではすべて謎のままだった。


2.
GUNDAM BIG EXPOに富野由悠季総監督制作30周年記念ショートフィルム上映

●30th記念映像シアター 富野由悠季監督による30周年記念ショートフィルムの上映が決定。

 上のイタリアでのアナウンス以後2ヶ月くらいは、その富野制作のイベント用ショートフィルムの情報はまるで途切れたんですが、6月23日GUNDAM BIG EXPOの公式サイトがオープンしたのをきっかけに、日本でも正式告知されました。
 ただし、この時点もまた「富野由悠季監督による30周年記念ショートフィルムの上映」としか書かれておらず、いったいどんなものなのか、やはり謎のままであった。


3.
富野由悠季新作キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!?

ロボットWatch│富野由悠季監督が語る「ガンダム30周年」~ニュータイプの概念から次回作のテーマまで

● 次回作はどんな作品に?

 具体的に次回作がガンダム系列の作品であるのか、別のシリーズなのか、それとも完全な新作であるのかは明らかにされなかったが、アーレントの影響を受けたのは間違いない模様。「全体主義の問題」をテーマとしたロボット物や可愛い女の子の出てくる作品を創りたいと「野望を持つようになった」と語っている。来年には公にされるようである。

(中略)

「年寄りになったので、こういう言葉使いで、ロボットアニメとかわいい娘のアニメを語ってもいいのではないかと思えるようになったのが、現在の富野です」とし、報道昼食会は終了となった。

 ビッグエキスポ公式サイトの掲載から2週間経って、ショートフィルムの新しい情報が入っていないものの、別のところから思わぬ情報が入ってきました。7月7日日本外国特派員協会の報道昼食会でした。これによると、来年に向けて動いている新作があるかもしれないという。

 ここでしばらく『リング・オブ・ガンダム』の話から外させていただきますが、ここで記者が書いた「来年には公にされるようである」にはどうもひっかかると思いませんか? 全体主義をテーマにしてるのは、もう『リング・オブ・ガンダム』に決まったんですが、ご存知の通り、『リング・オブ・ガンダム』は今のところショートフィルムで一旦終わりましたので、なんで来年のことになるんでしょう? これがどうも釈然としない記述です。
 可能性の1つとして、『リング・オブ・ガンダム』とは別に、来年には「可愛い女の子の出てくる作品」というのもあるのですが、それが脈がなさすぎて、いまいちよく分かりません。当然、実現できれば最高なんですが、いきなり出てくるのはちょっと想像しがたいので、事実はやはり不明のままである。

 と、上の記事を書いた記者の勘違いかもしれないと思い、別の記者による記事も一緒に貼ります。

Business Media 誠│宮崎駿は作家であり、僕は作家でなかった――富野由悠季氏、アニメを語る(前編) (3/3)
 だから、「もし、僕が次にガンダム的な作品を作らせてもらえるという機会があるならば」ということで設定したテーマがあります。先ほど名前をあげたハンナ・アーレントが指摘しているような意味での全体主義の問題が(世の中には)あるんだ、ということを物語の中に封じ込められる作品を、ロボットアニメやかわいいアニメで作ってみたいという野心を持つようになりました。

Business Media 誠│ガンダムは作品ではなく“コンセプト”――富野由悠季氏、アニメを語る(後編) (4/4)
 僕は幸いにして年寄りになりました。年寄りの立場からでしたら、こういうような言葉をロボットアニメのスタイルやかわいい系のアニメに加担して物語ることができるのではないのかなというぐらいの欲望を持っていいのではないかと思うようになりました。

 と、これを読めば分かると思いますが、実際はっきりと新作を作るとは言っていませんでした。ただ、そうなると、なぜ上の記者ははっきりと「来年」と書いたかという、また別の疑問も浮かび上がるのですが…。


4.
『リング・オブ・ガンダム』の由来と変遷

 で、この30周年記念ショートフィルムの内容も長さもはっきりされていないけど、正式なタイトルはすでに出てきた。名づけて『リング・オブ・ガンダム』。

 新作はこのショートフィルムのことかどうかはともかく、それの翌日、つまり7月8日、ビッグエキスポの公式サイトでは、富野監督のショートフィルムの正式タイトルを公開しました。その名も『リング・オブ・ガンダム』。30周年パンフレットによりますと、正確は英語での『Ring of Gundam』ですが、ここではカタカナに統一。
 このタイトルを出たしばらく、ファンはその明かされていない内容について推測しはじめた。なぜならば、この『リング・オブ・ガンダム』はもともと『∀ガンダム』の企画時期の仮タイトルで、その前にさらに『リング・オブ・イデオン』という構想がありました。そうなりますと、このショートフィルム『リング・オブ・ガンダム』も『∀ガンダム』となんらかの関連があるのではないか、という期待も浮かび上がり始まる。


5.
ニュータイプ2009年9月号に富野由悠季×水島精二対談、「リング・オブ・ガンダム」情報

 あと、8月21-23日ガンダムビッグエキスポ用記念ショートフィルム『リング・オブ・ガンダム』の情報もちょっぴり載ってるとか。それによると、「3分50秒くらい」ということらしい。

 内容はまだはっきりしていないけど、大体の見当がつく以降、気になるのは時間のみになったが、正式の発売日は10日だけど、8月6日ですでに購入できるようになったニュータイプ2009年9月号では、3分50秒くらいと富野自ら言った。こう短いなんだから、そうなると、嬉しいつつも期待できないのが、当時の大半のファンの思いのではないでしょうか。


6.

毎日.JP│ガンダム:30周年作品の映像公開 富野由悠季原作・総監督で制作(注:リンク先の記事はもう消滅済み)

アニメ「ガンダム」シリーズの30周年記念作品となるショートフィルム「リング オブ ガンダム」の一部が21日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれている「GUNDAM BIG EXPO(ガンダム・ビッグ・エキスポ)」で公開された。シリーズの生みの親・富野由悠季さんが総監督、原作、脚本を担当し、映像制作会社「ロボット」と協力、最新のCG映像とアニメーションの融合を目指す。

 「リング オブ ガンダム」は、初代ガンダムの「一年戦争」からはるかな時を過ぎた新世紀、月の軌道上に直径600キロの巨大建造物「リング」がある世界が舞台。地球連邦軍に所属するエイジィは、地球の高地で大きな岩のかたまりに埋め込まれた「ビューティ・メモリー」を見つけた……というストーリー。映像の完成時期や公開形態は未定

 と、フィルム公開日の8月21日に、毎日.JPがこんな記事を掲載しましたが、中に「一部」とか「完成時期」とか「公開形態」とかの言葉を使いましたが、普通考えれば、新作でなければ使わない言葉の連続だったので、なぜ公開してまもなくこんな記事が出てきましたのか、どうしても疑問を禁じない。
 まあ、それはともかく、『リング・オブ・ガンダム』は公開しました。この8月21日に。


7.
『RING OF GUNDAM』スタッフリスト公開&本広克行監督対談レポート

「Ring of Gundam」
■キャスト
エイジィ:川岡大二郎
ユリア:平田裕香
ビューティ:小清水亜美
グレン:ゴング桑田

■制作スタッフ
原作:矢立肇 富野由悠季
脚本:富野由悠季
絵コンテ:斧谷稔
オリジナルガンダムデザイン:大河原邦男
デザイン:安田朗、西村キヌ、剛田チーズ、早野海兵、藤田潔、山根公利
美術設定:池田繁美
ガンダムモデリング:早野海兵
音楽:菅野よう子
制作:サンライズ、ロボット
企画・製作:サンライズ

総監督:富野由悠季

 『リング・オブ・ガンダム』上映以後1週間くらい、何せ30周年イベントでしたから、関連情報もしばらくイベント絡みのもので、これもそのなかの一つであった。富野と本広克行監督の対談とか、出演した俳優たちのトークとか、いわゆるメイキングの話です。これに関して、ガンダムエース2009年10月号でもレポートが載っていますので、気になる方はチェックするのをオススメ。


8.
最近の富野情報小まとめ(新作についての発言も)

YUCASEE MEDIA│ガンダムが30年ヒットした秘密1(富野由悠季監督に聞く)

 「30周年まで人気が続いた理由がもし分かっていれば、こんなにジタバタしていません。僕は来年に向けての作品も作っていますが、わからないから成り行きでやるしかないです」

 8月26日掲載のこの話は、『リング・オブ・ガンダム』の話かどうかはよく分かりませんけれど、ここでも引用の形で来年に向けて作ってる作品の話をしてくれました。
 実際、よくこの記事を読めばわかると思いますが、この記事の日付けは8月26日だが、中身はどうもの日本外国特派員協会の報道昼食会の話と思われます。なので、厳密いうと別ソースにはなれませんけれど、それにしてもわざわざ引用の括弧を使ったくらいだから、よっぽとの誤解じゃないと、普通にそう言ってたと思いますが、そうでしょう?


9.
『リング・オブ・ガンダム』配信開始


機動戦士ガンダム30周年を記念して制作された、富野由悠季総監督のショートフィルム。
配信期間:2009年9月7日~2009年9月21日

「一年戦争」からはるかな時を過ぎた新世紀、月の軌道上に直径600キロの巨大建造物「リング」がある世界が舞台。2009年8月21日「GUNDAM BIG EXPO(ガンダム・ビッグ・エキスポ)」の会場で公開された「リング・オブ・ガンダム」を独占配信。

 イベント終わった後2週間、新しい情報がまだ入っていないうち、今度はGyaoが『リング・オブ・ガンダム』の無料配信を始めました。9月7日から2週間くらいの短い配信だったが、この2週間の間では、ずっと週間ランキングの2位を占めてた。ファンの『RoG』に対する高期待値が伺える(ちなみに、1位は当時ブレイク中の『サマーウォーズ』の細田守の前作『時をかける少女』)。


10.
『RING OF GUNDAM』続報

K研でのほほん│ガンダム~リング・オブ

例の「リング・オブ・ガンダム」。
あれはイメージトレーラーで、富野さんの頭にはもう全体構想ができてる。
本番のリングオブ~でやりたいこともはっきりしてる。
と、いうことは言ってもいいだろう。
あとは予算だそうで、各企業の方々、よろしくお願いしますよ。
バンダイさん筆頭に、たくさん資金があればあるほどよろし。
映画となるのかTVシリーズなのかは、これからのオハナシ。

(中略)

さらにさらに、リングオブ~ は数百年あとの話。
そこへ至る過程(∀のあとだよね)もやりたい、とのこと。
これも、楽しみな人は多いはずだ。

 ギャオの配信中、さらなる『リング・オブ・ガンダム』の情報が入ってきました。ブログ「K研でのほほん」の管理人、日芸の兼高聖雄氏が9月12日、ブログにて富野を取材した話を記事にしました。
 特筆すべきなのは、富野はここでは初めてショートフィルムとしての『リング・オブ・ガンダム』を「イメージトレーラー」と明言し、さらにその世界背景についても説明してくれた。詳しい内容は11月6日発売のギャラク2009年12月に掲載されているそうですが、インタビュー自体はあくまで9月くらいの話なので、お忘れなく。
 また、ここでは初めて予算の話も出ている。富野が、このような形で出資についての話をするのは、記憶のなかでも非常に珍しいことだったが、この金に関する話が、後でも出てくる。

GALAC (ギャラク) 2009年 12月号 [雑誌]GALAC (ギャラク) 2009年 12月号 [雑誌]
(2009/11/06)
不明

商品詳細を見る
(ちなみに、自分はもう予約済みなので、到着次第、『リング・オブ・ガンダム』に関する話を報告します。)


11.
ANIMATION NEWS NETWORK│Interview: Yoshiyuki Tomino
ひびのたわごと│富野に出資者を!(子犬さんによる和訳)

 これは今回紹介したソースのなか、唯一自分がまだ記事にしてないものですが、この10月23日で掲載したインタビューでは、『リング・オブ・ガンダム』について、非常に詳しく語ってきました。作品のコンセプト、モーションキャプチャーと実写、製作状況、これからの展望、CG、設定などについて過不足なく語ってくれました。
 しかしながら、やはり公開してからわずか1ヶ月くらいのためだったか(注:このインタビューは富野9月25-27日のニューヨーク行の時で実施されるもの)、ここでもやはり資金問題について訴えてた。ここ1ヶ月間は変化があったかどうか知りませんけれど、もし制作資金を出してくれるスポンサーがいらっしゃたら、是非サンライズと富野に連絡してください


12.
富野情報小ネタ置き場2 

シャア専用ニュース│月刊ニュータイプ2009年11月号 A NEW MIND 富野由悠季による新ガンダム「リング・オブ・ガンダム」 斬新への証言 要約版
シャア専用ニュース│月刊ガンダムエース2009年12月号 Ring of Gundam 秘められたそのポテンシャルを探る BackStage 西井育生、早野海兵、倉澤幹隆、河口佳高インタビュー 要約版

 今回紹介する資料のなかでは一番最後になりますが、別に『リング・オブ・ガンダム』のこれから8に関する情報ではなく、スタッフたちによる、いわゆる側面からの話だった。それぞれ10月10日発売のニュータイプ2009年11月号と10月26日発売のガンダムエース2009年12月号で、両方のインタビューは内容こそ違うが、インタビューの対象は共に河口佳高、倉澤幹隆、西井育生、早野海兵の4名だった。


 『リング・オブ・ガンダム』および富野新作のこれからの展開はまだまだ不明朗だが、ファンとしては、これからも応援したい。これはきっと、私一人だけの願いではなく、大勢のアニメファン、ガンダムファン、富野ファン、そして富野の作品にアニメの可能性を見出してる人々が期待しているものなはずです。

NASAの月面衝突任務と『アベニールをさがして』から見る富野監督の先見の明

2009/10/27 00:47|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 さて、もうちょっとした前のニュースですが、今日思い出したので、今回はこれを話します。


 皆さんは、今月初NASAの月面衝突を覚えていますか? この計画は、月に水はあるかどうかを確認するために、無人探査機を時速9000kmで月の南極付近に激突させ、その衝撃によって舞い上がる塵から、なんとか水蒸気の検出を目指すというもので、NASAの公表によると、この計画は全部7900万ドルをもかかったそうです。もし月に水があれば、未来宇宙作業の時では、我々人類が月で直接に水を取れることができますので、今回の実験はとても重要で、公式アナウンス以来、ただちに世界中の注目を集めてた。
 また、NASAもこの大きなプロジェクトに対して意気揚々で、この計画の公式サイトを建ったり、世界中のメディアや天文愛好者に大きく宣告したり、ネット中継を準備したりとか、激突によって何十kmの砂塵柱を起こすかもしれないと匂わせたりとか、なんかもう乗せる気満々。
 当時のニュースはいっぱいありますので、ここでは1つだけをリンクします。

CNN.co.jp│無人探査機を月面衝突、様子はネットで公開 NASA

 で、このような実験の前では大騒ぎしてるものの、いざ実験を実施したら、その結果はただただ世界中の人々に戸惑い与えるだけだった。
 まず、「技術の問題で」、NASAが一方的にネット中継を中止した。それから、天文愛好者たちが予告した地点を必死に望遠鏡で覗いたが、何も見えなかった。代りに、実験成功の後、NASAは衝突前後の映像をユーチューブにアップした。でも、この映像もまた別の意味でショックだった。

 これがその映像です↓。ガマンして全部を見終わってください。



 どうでしょうか。つまらないでしょう? 衝突した瞬間では何も見えなかったんですし、NASAの控え室もショボすぎて、まるで話になりません。映画みたいな大スペクタクルを期待する人々は、さぞ落胆したんだろう。いや、別に愚民たちが勝手に期待しちゃうだけのことではなく、実際NASA自身もその方向で今回の計画を宣伝していたから、批判されるのも仕方ないと思う。
 これに関して、AP通信はわざわざと「なぜNASAはスピルバーグを必要としているのか」という記事でNASAを揶揄するほどでした。

Why NASA needs Steven Spielberg




 さて、なぜこのニュースを紹介するかというと、このニュースを見た瞬間、自分が思い出したのは、富野由悠季監督が1995年で書いたSFジュヴナイル冒険小説『アベニールをさがしてです。この本のなかの話には、まったく同じ出来事が出てきましたからです。

 時は宇宙開発黎明期。ずっと地球に住んでいるオノレ、笛吹中尉、フール・ケアはあるきっかけによって、初めて宇宙に上げた時の話です。以下は、その部分です。太字は、自分で加えたものです。

「そうだろうけど、種類が多すぎない?」
 オノレが、全部言い終わらないうちに、ドオーンというひどい爆発音がした。
「……!? なんなの!?」
 フール・ケアの甲高い声に、アケモのほうが驚いたようだ。笛吹などは、腰の拳銃に手をもっていった。
「ごめんなさい。録音してるんでしょ。効果音を作っているのかもしれません」
「効果音? 録音……なんだそれ?」
 笛吹が、気色ばんだ。
「そこ、録音スタジオなんです」
「……?」
 開け放したドアからは、録音スタジオらしい光景が覗けた。
 その隣には、ミニチュアのノチックやら隕石のようなものが、星のホリゾントの前におかれて、数台のカメラもセットされていた。
「……なんだ? 見学者か?」
 数台のディスプレイの映像をチェックしていた若者が振り向いたが、すぐに、なにも写っていないような映像を見入った。そのディスプレイには、カウンターのナンバーが走っていたりして、なにかをチェックしているようだった。
「映画でもつくっているのか?」
「そうです。スターバスター・プロジェクトの活躍を紹介する映像を製作しています」
「ええ!?」
 オノレもフール・ケアも、アケモの説明が理解できなかった。
「どういうことなの? 宣伝用?」
「そのクラックが見ているディスプレイの映像が、本物のスターバスター作戦でやっている映像です……そうですよね?」
「そうだよ。今回のやつは、カメラマンがドジで、ディテールがわからなくってさ」
 クラックと呼ばれている若者は、長髪をハンカチでうしろにまとめていた。
「今回のって……一週間ほど前にも、T53Y11っていう流星を爆発しましたよね。その映像は、ニュースで見ましたよ」
「そうだろう。それをもっとわかりやすく紹介する映像は、世界中で欲しがられているんだよ」
 青年は、スローモーションにしたその映像を隣の部屋のスタッフに見せたりしながら、
「CGはやめようや。ここのセットで、もう一度撮影してみよう」
 オノレは、通路に出ながら、
「なんでこんなことをするの?」
「国連主導だからって、税金を使わせてもらっているのよ。実際の映像では迫力ないから、ああやって実際の映像のデータをもとにして説得力のある映像をつくって、世間に納得してもらわないと、予算なんて下りないわ。そうなれば、あたしたちは宇宙に放り出されたままになるでしょ」
「国連も予算獲得のためには、苦労しているというのか?」
 アケモの説明に、笛吹が、不愉快そうな顔を見せた。
「流星撃破の瞬間なんて、外で撮影するんだけど、現物の爆発との速度をあわせるのが難しいって、スタッフはいつも売ろうしています……中尉さん、これ、違法じゃないですよね」
「なにが違法なんだ?」
「ドキュメンタリーは、現実の記録でしょ。ここでやっていることは、創作みたいなものだから……」
「そうだが……映画ができた頃の戦争のニュース・フィルムは、結構、こうやっていたな。諜報とか宣撫用に、ヨーロッパ戦線の戦争シーンをフロリダとかカリフォルニアで撮影してニュース・フィルムにして観せるのは、第一次世界大戦なんかではアメリカが得意だった」

 どうでしょうか。ものすごく似てる話とは思いません? 富野監督が『アベニールをさがして』を書いたときの着眼点はどうやら戦争ニュースフィルムだったが、この95年で書かれた話はなんと恐ろしくほど21世紀の今日の出来事と重ねてたなんて、本当に感服いたしました。
 また、この点から見ても、宇宙冒険小説であっても、富野が書いてる対象は別に宇宙とか技術のことではなく、あくまで「人」だったということが分かるはずです。

▽続きを読む▽

富野情報小ネタ置き場2

2009/10/25 21:37|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:3
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 富野由悠季とゲームの22つの接点を書き終わってから、もう3日も経ってしまったが、未だに燃え尽きた状況なので、今日は最近集めてきた情報をまとめて紹介します。必ずしも最新情報ではないですので、ご注意ください。
 あと、自分でいうのもなんですが、富野監督とゲームと関わる話をすべてまとめたこの富野由悠季とゲームの22つの接点は本当に大作ですので、まだ読んだことない方でも、よかったら一度読んでみてください。目から鱗な部分は間違いなくありますし、ひょっとしたら今まで富野監督のゲーム観に対する誤解を解けるかもしれません。




1.10月25日発売、ガンダムエース2009年12月号には、『リング・オブ・ガンダム』についてのスタッフ発言が載っています。同じく、ニュータイプ2009年11月号もスタッフコメントがありますので、気になる方は是非両方ともチェックしてください。
 また、シャア専用ニュースせんは両方ともブログにて紹介済みなので、どうしても購買を踏みとどまる方は先にそちらにて確認してください。

月刊ニュータイプ2009年11月号 A NEW MIND 富野由悠季による新ガンダム「リング・オブ・ガンダム」 斬新への証言 要約版
月刊ガンダムエース2009年12月号 Ring of Gundam 秘められたそのポテンシャルを探る BackStage 西井育生、早野海兵、倉澤幹隆、河口佳高インタビュー 要約版


2.デザイナー石垣純哉のデザイン集「石垣純哉仕事集 ROBOの石」が出版されました。富野作品では『機動戦士Vガンダム』『∀ガンダム』に参加した石垣のデザイン集の出版にあたって、富野監督も帯コメントを寄せましたので、書店に寄ったときは一度自分の目で確かめてみるのもいいかもしれません。

石垣純哉 仕事集~ROBOの石~石垣純哉 仕事集~ROBOの石~
(2009/10/27)
石垣 純哉

商品詳細を見る



3.今から言うのはちょっと遅れてたかもしれませんけれど、富野監督は今夜J-WAVEの「Growing Reed」に出るので、電波が届ける地域に住んでいる人はこの機会を忘れないように。時間は24:00から25:00の1時間です。今回の出演の紹介は以下になります。

富野由悠季、V6岡田准一と一緒にアニメを考える


4.それから、昨日で無事に終わりました機動戦士ガンダム30周年記念 SoulG~すべての戦士に捧げる音楽会ですが、富野監督もなんとスペシャルゲストとして登壇したらしい。ガンダムインフォやガンダムエースなどはこれからレポートを掲載してくれるかもしれませんので、新しい情報入ったら報告します。
 参加したファンたちによるレポートはすでにいっぱいありますんで、ネットで探したらいっぱい出てきますが、自分はあくまで富野監督関連をフォローしてますので、監督の発言と他に監督と関係あるいくつかの小エピソードをまとめるだけです。

①奥井亜紀氏による富野監督と菅野よう子話
 奥井さんによると、月の繭は当時活動していない自分に、デビュー曲のアレンジをしてくれた菅野よう子さんが声をかけたとのこと。また、富野監督の難しい説明でスタッフのみんなが( ゚д゚)ポカーンしてるなか、菅野さん一人だけ「うんうん」とわかっちゃうらしい(司会の土田によると、「二人ともニュータイプだから」)。
 角川書店の社長井上伸一郎さんによると、富野監督と合ってる人ならばすごく合ってると言ったことありますが、まさにこういうことだったよね。

②森口博子氏による富野監督話
 森口さんの話によると、ステージにスタンバイしてる最中でも、富野監督が謎のポーズをとっていて、オーラだかパワーだか気だかを送り込んでくれたとか。うーん、富野式応援は謎すぎる。

③富野監督のサプライズ登壇
 30年前のアニメソングの置かれている状況や自分の思い、30年色んな人に受け継がれているこそのお台場1/1ガンダム、ガンダム30周年のテーマである「ALWAYS BEGINNING (いつだって、はじまりだ)」の意味など。

「30年前はアニメの歌は小学校唱歌なんかを扱ってるレコード会社の学芸部の管轄でした。これをメジャーな所に持っていきたいとガンダムでは挑戦して、その結果が今日のイベントに繋がったんだと思います」

「ガンダムを開始したころは、まだアニメソングはテレビ局的には、児童向け唱歌の扱いだったんです。それを変えていこうとしたのがその時期で、こうしてその結果今こうした形になってるのですね」

「初代ガンダム製作当時はアニメの音楽はすごく軽く見られていたけど、いろんな人々に応援されてこのような形でコンサートまで出来て、とても嬉しい。」


「今回『アニメじゃない』という楽曲がありましたが、ガンダムという物は本当にリアルと繋がっているというのを感じました。そうでなければお台場に1/1ガンダムが立つなんて考えられない」


「今日生きていると言う事は、明日があると言う事」

「30年で終わりではなく、「Always Beginning」 いつだって始まりだ、まだまだ始まりなんだ」

「これからもガンダムを支えてくれとは言わない。自分自身を支えて生きてください。その中にガンダムという作品が一つあれば嬉しく思います。」



▽続きを読む▽

富野由悠季のゲームとの22の接点

2009/10/23 03:36|富野雑談TRACKBACK:0COMMENT:12
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 何日も遅れてしまったんですが、ついに出来ました。富野由悠季監督とゲームのすべての接点についてのまとめです。どうかこの記事「富野由悠季のゲームとの22の接点」を楽しんでください。基本的は年代順で並んでいますが、一部は前後順を変えさせていただきました。
10月24日追記:ザコソルジャーさんの情報提供で、もう1つ追加しました。
12月21日追記:広井王子氏との対談を追加。




 富野とゲームの接触は早い。幼少期の頃から富野はすでに花札、トランプといった遊具を使うゲームを熟知した。今から見ればレトロな遊びだったかもしれませんけれど、そこからゲームがどう作用し、どう人を魅せるという「ゲームの機能」を思い知った。
 のち富野はさまざまなハードウェアやソフトウェア、さらにゲーム業界全体に対していろいろ建言や意見を述べるようになったが、そのゲームの原理原則に対する思考はおそらく全てにおいてここから組み立てられたと思われる。
Another Century's Episode 2 PREMIUM INTERVIEW 富野由悠季) 


 それから、86年『機動戦士Ζガンダム ホットスクランブル』では、富野は早くもその制作者である遠藤雅伸氏と対談し、その頃認知されるようになるばかりの「ゲーム作家」を肯定していた。また、いち早く今でいうライトユーザーとヘビーユーザーを両立できる、かつ異文化の人々にも受け入れられる、つまり誰でも遊べる普遍性を持つゲームを善としていた。これが、まさに今日本のゲーム文化が歩いている道のり。
バンダイ完全必勝ブック機動戦士Zガンダムホットスクランブル 富野由悠季vs遠藤雅伸


 また、それなりガンダムシリーズを知ってる人なら分かると思いますが、『機動戦士Zガンダム』と『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の時には、「全天周囲モニター」という技術があります。それはコックピットの中央に浮かんでいるシートに、360度外を照らすモニターがついているものだが、その映りだしている映像で載っているパイロットに宇宙酔いを与えさせないため、わざとCGでリアル感をなくすゲーム的な映像で安心感を補う。さらに、戦場で測ったデータなどを基づいて、コックピットには瞬時にCG映像による戦闘シミュレーションもできる。
 これは現実に存在している技術なんだが、後にゲームに大量引用されて、さらに近年では現実の軍隊の訓練にもフィードバックされてたもので、こんな所から見ても、富野の先見の明が伺える。
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』
小説『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』第1冊


 このように、富野が現実の技術を作品世界に導入したのは、上の例だけではない。
 『機動戦士Vガンダム』では、主人公のウッソ・エヴィンは一人住まいの不法居住者のため、インターネットに通じて、図書館にアクセスして色んな学問を勉強をしつつ、ネット技術を駆使して盗聴をしたり役所の書類を盗んだりしている。また、父が作ってくれたゲーム機(実際は旧時代のMSのシミュレーションマシン)に通じて、ウッソはMSの操縦も習っている。ですから、ウッソが「出来すぎた子」であるのも、すべて彼の両親によって仕組まれた環境によるものだったのは、もう言うまでもないはずだ。
 今サンライズのプロデューサーでハイエンド事業部副部長であり、当時は制作設定であった河口佳高によると、当時富野からウッソのこの設定の説明をしてもらったが、全然分からなかったということです。インターネット本格的普及した数年前のことを考えれば、分からないのも仕方ないと言える。
『機動戦士Vガンダム』第4話「戦いは誰のために」
小説『機動戦士Vガンダム』第1冊
裏トミノブログ│5話の追い込み


 90年代中期は、富野もっともゲームに接近していた時期だった。

 まず、95年から2年かけて書いた『ガーゼィの翼』本文のなかでは、はっきりとRPGゲームを強烈意識している記述が散見している。このゲーム的の楽しさと現実的の厳しさを同居している小説は、第1巻の連載誌・テーブルトークRPG誌「LOGOUT」と文庫本のレーベル「ログアウト冒険文庫」の読者を意識して書かれたものだが、おそらく富野は作品全体の物語と設定自体を使って、当時大ブームだったファンタジーRPGゲームとゲーマーたちに、RPGの在りようと、ゲームと現実の関係性といった思考を問いかけた。
小説『バイストン・ウェル物語 ガーゼィの翼』第1~5冊


 実際、この『ガーゼィの翼』では、富野は身近でゲームを含めるメディアミックスを試していた。
 ノベルズを連載しつつ、小説を原作とし、OVAとゲームを作るという計画でした。この計画が進んでおり、小説第1巻を書き終わった後、その1冊と残りのプロットに基づいて、ゲームの制作に入った。またOVA化にあたって、小説最初のプランに囚われずに、映像表現に相応しいキャラも追加した。さらに、そのOVA作品での追加キャラを連載中の小説とゲームにも入れた。
 結局、『ガーゼィの翼』のゲームは練りこみがいまいち足りなかったため、ゲーム自体もそれほど良作とは言えなかったけれど、これほど緊密かつフレキシブルなメディアミックス戦略の試しは、今でもそれほど見かけできないし、富野本人にとっても初めての挑戦で、貴重な経験だった。
『バイストン・ウェル物語 ガーゼィの翼』第5巻あとがき


 『ガーゼィの翼』以外でも、富野はいろんなところで新しいチャレンジをしていた。
 小説『アベニールをさがして』では、主人公の日向オノレがインターネットに通じて、海外の世界シミュレーションゲームを遊んでいる。この遊びもチャットも学習も兼ねる「セント・リラティブ」は、神々の世界のいくつもの星を生成し、その力のありようについてお互いに話し合いながら取り合うゲームは、いわば一種の箱庭ゲームで、ネットに通じて全世界に展開しているのだけではなく、ゲーム内容と作品世界の宇宙開発黎明期の雰囲気との合致も、ゲームそのもの以上に、もっと何か大きいものが動いてると示唆している。
 そのようなゲームは今となってメジャージャンルとなり、ネットゲームというものも今では常態となっていることから分かるとおり、富野のセンサーの鋭さは、たとえ精神不調なときでも健在である。
小説『アベニールをさがして』第1冊


 また、富野本人は電子ゲームをそこほどやりこんでいないものの、自伝『∀の癒し』などでは、夫婦二人で「IQ」や「パズルバブル」を遊んでるエピソードを披露して、別のところでパソコンに入っているゲームなど飽きずにやってるという発言もしている。
 このように、富野はゲームに興味を持ちつつも、それほど熱中してないのも、自分のゲームにハマるかもしれない気性をよく知った上で、意識してゲームに近づかない努力をしているからです。
『∀の癒し』
『ロマンアルバム GaZOスペシャル ガンダムミレニアム』富野監督、ゲームを斬る!


 また、富野は別のところで、当時一世を風靡した大ヒット作『電脳戦機バーチャロン』のプロデューサーである亙重郎とも対談していた。二人の話題はゲームやガンダムに留まらず、当時の文化、社会情勢、エンターテイメント、メディア、インテリ、クリエイターのあるべき心構え、人の生死などまで膨らんでた。話の内容は二人の別業界のトップランナーが互いに一切の武装を外して裸のままで会話したゆえ、痛々しいほど本音のぶつかり合いになってるが、これほど例を見ないありのままの対談は、間違いなくアニメ界とゲーム界の会話のなかでも貴重である。
 このほか、富野は『天外魔境』『サクラ大戦』など有名なゲームを手がけた広井王子ともプライベートな親交を持ち、のち『キングゲイナー』のときでも音楽家田中公平氏と交えて異業種対談をし、3人がアニメやゲーム、それから芸能やエンターテイメントについて大いに語った。
『CYBER TROOPERS VIRTUAL-ON REFERENCE "SCHEMATIC"』
(『OVERMANキングゲイナー エクソダスガイド』)


 そのほか、『ガーゼィの翼』の前後では、富野はさらに今までのゲームのシステム、ストーリーとキャラクターを踏まえつつ、バイストンウェルワールドを背景とした出版・ゲーム・映像の三位一体を同時に視野に入れる企画書を取りかかった。それによると、タイムトラベルとタイムパラドックスといった要素も視野に入れたとのこと。
 このような野心が満ちているゲームとメディアミックス企画は、今日までも実現できなかったのはまことに残念ではあるが、もし実現したら、さぞ面白いだろう。またゲームではないが、富野がここで思いついた発想は、アニメ『リーンの翼』の第5話にも使われて、富野のこのタイムパラドックスのアイデアは、未だに作品のなかに生きている。
『ガーゼィの翼~バイストン・ウェルの世界~』ロングインタビュー1
『ガーゼィの翼~バイストン・ウェルの世界~』ロングインタビュー2
『ガーゼィの翼~バイストン・ウェルの世界~』ロングインタビュー3


 富野発のゲームは一見現実とは程遠いだけど、実際かつては一度実現しかけた。90年代後半当時、64DDをプラットホームをしているカプコン開発・富野原作のゲームを作る話は、カプコンと富野の間には存在していた。ゲーム内容こそ一切不明であるが、おそらく富野がもっともゲームに接近していた時だろう。
補足資料:ウィキペディア「機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン」項目


 上で言ったカプコン開発・富野原作の64DDゲームは後ほど64DDの消滅などの問題のため、実現こそしなかったが、その延長線にいるのは、2001年の大ヒット作『機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン』というゲームです。また、この作品においては、富野は監修というポジションを勤めていた。
『機動戦士ガンダム 連邦VSジオンDXメディアファクトリー』



 以上で述べたとおり、富野は90年代ではなんとかゲーム界にも参入したいと思い、いろいろやってきたが、結局さまざま複雑な問題によって、全体は失敗に終わりまして、富野も一見ゲー業界とのコラボレーションに対して消極的になってしまったが、そうではなかった。2000年代に入っても、富野は依然にゲーム業界とは絶縁になっていなかった。

 まず、次世代ゲーム機の争いのなかで一人勝ちとなったPSが開拓してた路線の延長線にいるPS2の抬頭、つまりハイスペックのプラットホームとゲームがますます盛況になる21世紀初では、富野は見た目とスペックを追求することだけに腐心するようになっていたゲーム業界の状況に警鐘を鳴らした同時に、ゲームクリエイターたちに「ゲームが本当に追求すべきゲームの本質」と「ゲームが独自に持っている面白さ」をもう一度見直すべきと忠告した。また、性能が高くなると共に、かえって親しみさを失いつつあったゲームに対して、富野もゲームの原理原則に戻って、老若男女に問わずに、誰でも触れやすくてシンプルかつ長く遊べることこそ、ゲームの第一要務ではないかと発言した。
 富野がここで言ってたPS2に対する疑問は、のちPS3が直面してる問題とまったく同じですし、触れやすいゲームというのが、今のWiiに彷彿している。このへん大体10年前の話を現実の事情を比べてみれば興味深い。
『週刊ファミ通2000年3月31日号』富野由悠季監督インタビュー(ゲーム編)!
『ロマンアルバム GaZOスペシャル ガンダムミレニアム』富野監督、ゲームを斬る!


 また、富野はハードウェアに留まらず、実際ソフトウェアにも見識を持っている。
 『機動戦士ガンダムG-GRAPHIX 0079』では、富野は実際ガンダムのゲームを遊んでみて、感想を述べていた。その際、ゲーム内容への建言だけでなく、ゲームでのデザイン・表現性、ゲームならではサービスや遊び心、ゲームの面白さなどについて語った。
 富野がここで語ったどう表現を取り入れてユーザーを満足するのか、どう映像をゲームの物語に組み込まれるのかなどのアドバイスは、当時と比べれば、近年では確実にこの方向に向けって改善しつつある一方、やはり大半のゲームは旧態依然なので、もう10年前も近くの話だったが、依然に参考する価値があると思える。
『角川ゲームコレクションEX 機動戦士ガンダム G-GRAPHIX 0079』


 さらに、富野の着眼点はゲームのウェアと表現に留まらず、「マリオ」、「ポケモン」、「ドンキーコング」などゲームキャラクターにもあった。富野がこれらのキャラを褒めるのは、そのキャラクターの上手さやゲーム発のキャラクター性を認めるのだけでなく、ゲームに通じて世界のシンボルにもなりえたエポックメイキング的なキャラから、ゲームの「文化」として可能性を見出しているからだ。
富野由悠季監督台北ゲームショー講演


 こうして、ゲーム界にきちんと見据えている富野だが、彼はただ傍で見ているだけではない。
 富野が時々自作のキャラクターやメカのラブデザインを担当することは業界のなかでも有名だが、ワンダースワン専用ゲーム『SDガンダム GGENERATION GATHER BEAT』では、彼はラスボスメカである「グロムリン」の名称と原案デザインを提供した。『機動戦士ガンダム』制作時の構想メモ(いわゆる「トミノメモ」)の没メカに基づいたものだが、エンディングのスタッフリストでもちゃんとクレジットされている。
ゲーム『SDガンダム GGENERATION GATHER BEAT』




 と、ここまで言ってたのはすべてゲームを対象している話だが、そのゲームを作るのは所詮人間である。そして当然、富野はこれを見逃すわけがありません。
 上で語ったカプコンとの接触の間、富野は当時カプコンの超人気作『ファイナルファイト』シリーズなどのプランナーであった凄腕アーティスト安田朗と親交を深め、やがて彼をアニメ業界に引っ張りいれた。安田は後『∀ガンダム』や『OVERMANキングゲイナー』、『リング・オブ・ガンダム』などで富野と組んでで、デザイン面に大きく貢献していた。また、富野のゲーム界人材起用は安田に留まらず、安田の仲介により、同じくカプコンで活躍している西村キヌの優れる才能をも取り入れた。
『∀ガンダムデザインズ』
『OVERMANキングゲイナー エクソダスガイド』


 以上の経験と、このように身近にゲーム畑の人間がいるからこそ、2002年の作品『OVERMANキングゲイナー』では、富野が主人公ゲイナー・サンガとキーキャラクターの一人であるシンシア・レーンをネットゲームオタクとして設定していた。作品のなかに現実生活の大切さを訴えつつも、ゲームに通じて得た関係と経験を否定しないで、両方を肯定する形となっている。
『OVERMANキングゲイナー』


 『Another Century's Episode 2』は、近年富野とゲームの一大接点である。当時の最新作『リーンの翼』がゲームに登場することをきっかけに、富野は特典DVDのインタビューを受けてた。自分のゲーム経験、ツールとしてのゲーム、ゲーム機能論と潜在しているリスクやゲームのメッセージ性などについて大きく語っていた。そしてそのなかでも特筆すべきのは、メッセージ性の件である。ゲームは人を取り込んでいる魅力と危険性があるからこそ、ゲーマーたちに正しいメッセージを伝えるべき、と。
 このような心構えは、40年前から富野がアニメにかけている生涯の志であり、今まさに文化の一翼を担うようになってるゲーム業界にとって、ひょっとしたら一番大事なものかもしれません。何故ならば、かつて他のメディアが文化に進化したときも、そうしてまったく同じ道のりを乗り越えてたから。この話は、後のCEDEC講演でも繰り返されている。
Another Century's Episode 2 PREMIUM INTERVIEW 富野由悠季) 


 それから、この『Another Century's Episode 2』では、富野は別の新しい試しをしていた。
 スケジュールのため、結果的『リーンの翼』アニメ本編よりいち早くゲームに登場することになった、もうひとつの主人公であるサコミズ・シンジロウ役の小山力也に対して、富野はアニメより先にゲームのアフレコを実施し、現場でいろいろ指導をしていた。また、それとは逆に、ゲームのために設定した服装や武装に触発され、あらかじめそれらのゲーム設定をアニメ本編に組み込んでたこともしていた。
 このような制作スタイルは富野にとって初めてだけでなく、ゲーム現場の人間にも貴重な経験を与えた。
裏トミノブログ│A.C.E.
裏トミノブログ│戦闘服の使い道
『電撃PlayStaion 2007年9月14日号』付録Re:Play VOL.9


 それだけでなく、『リーンの翼』制作中では、富野はアーケードゲームとトレーディングゲームをあわせた『機動戦士ガンダム0079カードビルダー』に興味を持ち、実際に遊びたい意欲も示していた。ここ数年エンターテイメントと芸能に注目をかけている富野だが、新しいものに対する好奇心やセンサーは、依然に若いままである。
裏トミノブログ│ゲームのお話




 そして、この記事最後の締めとして、今年(2009年)9月2日CEDECにての講演を紹介したいと思います。
 この講演全体の話はゲームの枠を遥か超えてたが、ゲームの部分だけに限定すれば、大まかでいえば①「自分のゲーム業界に参入したい思い、でも参入できなかった悔しみ、それに対するコンプレックス」、②「30年経った日本のゲーム界へのメッセージ、原理原則を考え続ける」、③「ゲームは悪で、その悪を越えるようなゲームを作れ」、そして④「ゲームクリエイターたちに高い志を持つべきとエールを送る」という4点に集約できます。
 富野はまず90年代の色々を含めた、結局自分がそれ以上ゲームに近づけなかった思いを告白し、自分のスタンスを明らかにしてから、アニメ人としての自分がゲーム畑の人々に何かを提供できるかのを客観的に述べた。
 次に、富野は30年を経ったゲーム業界に対して、この業態がそろそろ固まる危機を乗り越えるのは、今一度ゲームの原理原則に考え直すべきと言った。富野は「テトリス」、このゲームボーイ普及の最大の功臣といっても過言ではないゲームを遊びの原理原則に極めて近い電子ゲームを基準にしたうえで、何か人を楽しませるもの、何かこれからの方向性を示せるものを見つけ出すのを、ゲーム業界将来歩むべき道とした。
 ここから一転、富野は突然「ゲームは悪、無駄」と言い出したが、これがまさにゲームクリエイターに届く挑戦状である。かつて映像を扱う業界のなかでももっとも最下等といわれたアニメ業界に従事し、そして努力して、アニメの地位上昇や社会への認知度に莫大な貢献をしてきた富野が、自分若いときの心がけを若い世代のゲームクリエイターにも伝いたいからこそ、わざとそのような挑発をかけた。
 そして最後、富野は自分より二回りか三回り、下手にすれば四回り年下のゲームクリエイターや志望者たちに、高い志を持って、考え続け、努力し続け、他人を受け入れ、生き続けろと話した。これが、おそらく今の富野由悠季が若い人たちにもっとも伝いたかったメッセージだろう。
リンクまとめ:富野由悠季監督CEDEC2009基調講演


 

 以上の22点はこの20数年以来、富野由悠季がゲームとのすべての接点です。次は『富野とCGの7つの接点』について書きたいと思います。CGに関する主とした7つの接点を語りつつ、アニメやゲームとの関係を語るものになると思います。ご感想ご意見ありましたら、是非寄せてください。

 それでは、最後の最後、これを引用させていただきます。

 「自分がどういうふうな位置づけにいるか,観察し,判定する能力も必要。スポンサー,自分より能力がある人,先輩のいうことも聞かないといけないかも。本当の話をすると『あいつより俺のほうがわかってる,おまえにはやらせない』とかなりムキになっている」

 舞台を歩きながら,右手でマイクを持つ富野氏は,このような話をしながら,ちょうど直射日光をさえぎるように客席をときどき見ていた。そして,話の勢いを一度止めてから,客席にまっすぐ体を向けて,こう切り出した。

 「これだけの数の人が集まって見れる。こうして話をしながら,どの話をすればどんな顔をするか見ていた」。ほぼ同時に,講演にしては明るい客席が,より明るくなる。一呼吸置いて,富野氏は言った。

 「俺,おまえらと一緒に仕事やりたいから」。

 このメッセージが、富野由悠季監督の切望なる願いだろう。

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ご心配かけました

2009/10/21 23:38|日常話TRACKBACK:0COMMENT:2
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 昨日、謎の体調不良と高熱で倒れてしまいましたが、丸一日おうちに寝込んでいたおかげで、全快とはまだ程遠いけれど、もう熱もだいぶ下がってしまいましたし、元気も取り戻しつつあります。もう一日か二日でいつも通りの体調に戻れると思います。
 それから、昨日から今日二日の間、たくさんのコメントを頂いて、誠にありがとうございます。心から感謝いたします。別に今流行りのあのヤバイ新型インフルではなく、ただの運動しすぎによる一時の体力低下と季節転換期の激しい温差のせいだけです。皆様にご心配かけてしまって、本当に申し訳ございません。明日から頑張ります。


 結局、真面目な記事はまた明日まで先伸ばさなければいけなくなりましたが、コメントはちゃんと返答します。ありがとうございます。

▽続きを読む▽

高熱で倒れた

2009/10/20 21:04|日常話TRACKBACK:0COMMENT:6
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 今日午後から頭クラクラしてて、デコがやけに熱いなと思って、いざ測ってみたら、39度も近い熱が出てきやがった。とても辛いです。なので、今更記事を書くのがとてもとても無理で、今日は休ませていただきます。今から布団の中に潜ります。

(注:それから、コメントしてくださった方は申し訳ございませんけれど、せっかくたくさんのコメントを頂いたのに、今はまともに返事もできない状態なので、明日でまとめて返事をします。どうもすみませんでした。)





























 しかし、こうして熱が出るのは何年ぶりだろう? まさか死にそうに辛いだったとは……。

そして富野が言った。「若者よ、世界を覆う欺瞞を疑え」

2009/10/20 02:40|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:2
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 情報サイトじゃないですけど、一応見つかってしまったので、お知らせします。今日(10月20日)発売の日経ビジネスアソシエ09年11月3日号には、富野監督のロングインタビューが掲載されています。


日経BP書店|日経ビジネスアソシエ09年11月3日号

PERSON
ロングインタビュー 富野 由悠季 [アニメーション監督]
「若者よ、世界を覆う欺瞞を疑え」 ガンダム監督が見た “地球の危機” (094p)

 わざわざ「ロングインタビュー」と題したので思わず期待しちゃいますが、実際のページ構成を見ますと、広告入れでも、インタビュー自体はおおよそ6~8ページくらいあるようで、今年富野の一般誌での露出としては最多のページとなっていますから、気になる人は是非入手しよう。


 ちなみに、ここには写真があります。

日経ビジネスアソシエ 2009年11月3日号 - 日経ビジネス Associe(アソシエ)




 あと、ついでに今のところこのインタビューに反応を書いた方の感想を紹介しよう。といっても転載だけですけど。

本と猫好きの日日社会メモ│「富野由悠季氏 日経ビジネスアソシエ'09.11.03号 ロングインタビュー」

富野由悠季氏、67歳のアニメーション監督、機動戦士ガンダムの監督さんです。
インタビュアーの問いにちょっと斜めから回答されていて、その答えがどれも尖がっている。
インタビューするほうは次にどんな質問を出したらいいのか、どんな答えが返ってくるのかすごく緊張しただろうなとインタビュー場面を想像してしまいました。
どの質問の答えもへぇ~っこんな考え方するんだと感心することばかりだったんですけど、一番うなずけたのは仕事に対する考え方のところですね。
自分程度の人間に自分らしさも、個性もないと覚悟して、「私に合った職業や仕事がない」などと言っていないで、与えられた仕事は我慢してきちんとやろう。



強い組織と人材を創る日記│システムシンキング

そういえば、今日読んだ日経ビジネスアソシエの富野由悠季さんの記事は面白かった。富野さんは、ガンダムの生みの親であるが、「経済活動は悪で、人口が減るのはいいこと」と言っており、自分もある部分納得するところがありました。
皆さんも読んでみてください。



ちよろぐ│Rockin'on Japan 11月号/日経アソシエ11/3号/成功は一日で捨て去れ

昨日まで「成功は一日で捨て去れ」を読んでいて、今日、アソシエを買って富野さんのインタビューを読んだのですが、とても近いことを話しているんですよね。

「物事の本質」「物事の原理原則」は共通した言葉として登場しますし、物質的な豊かさに対する警鐘めいたメッセージも近いような。

立場が違うせいもありますが、富野さんのメッセージの方が刺さりますね。
えぐるというか。

商売をやっている人には言えない言葉が並んでいて、非常におもしろかったです。
もそっと細かい感想は、また改めて書きたいと思います。





 いつまでも情報について書く自分をそろそろ嫌いになっちゃいそうなので、明日から普通の記事書きに戻ります。

富野由悠季、V6岡田准一と一緒にアニメを考える

2009/10/19 16:57|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:0
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 富野由悠季監督が来週日曜日、V6の岡田准一氏がナビゲーターをつとめているJ-WAVEの「Growing Reed」に出ることを決定しました。テーマは言わずもがなの「アニメ」です。時間は、25日の24:00-25:00


81.3 FM J-WAVE Growing Reed

人間は考える葦である。



 ご覧の通り、放送後はゲストのプロフィールなどを「Growing Reed」の公式サイトで紹介するものです。次回ゲストの情報などは載っていませんなので、ソースは以下となります。西ピーさんが運営してるブログです。

ツインテールズ!!│次回の番組チェック!!

V6の岡田准一さんの番組、GROWING REED
は次回、アニメについて、考えようです・・・ゲストがガンダムの富野監督です!!
これは、気になりますよね!!
ラジオチェックです!!



 それから、番組「Growing Reed」の公式サイトには載っていませんけれど、番組紹介はJ-WAVEのサイトではすでに掲載しています。ここではゲスト富野監督と番組内容を予告がなされている。

J-WAVE 81.3 FM SPECIAL WEEK Information

岡田准一 vs 「ガンダム」の産みの親!

TOPIC
今年誕生30周年を迎えて、世代を超えた盛り上がりを見せている「機動戦士ガンダム」。
その「ガンダム」の産みの親、富野由悠季さんがスタジオに登場。
「ガンダム」誕生秘話、30年を迎えた今だからこそ語れる作品への複雑な思い、
そして今、日本のアニメ界に対して思っていることなどに、岡田准一が迫ります!

GUEST
富野由悠季(アニメーション監督・原作者)

 30周年ということで、またしもガンダム話ですが、今の日本のアニメ界に対する思いなどの話もあり、要チェック。

 また、放送作家クラサココウジのブログには、富野監督出演回の収録話を載っています。

2009年のOrt-d.dはどんな感じ?│話せ話せ

14時から17時まで、Growing Reed収録。
今日のゲストの一人は富野由悠希さん。言わずと知れたガンダムの生みの親の方。
ガンダムが誕生して30年、富野さんは現在67歳。宮崎駿さんとは一つ違いだ。
あの世代の作り手ならではの言葉の凄み、金言の数々に背筋が伸びる想いがした。
「映画が作りたかった。でもテレビマンガからスタートするしかなかった」
「『2001年宇宙の旅』に勝つためにどうすればいいかを考えて、ガンダムを作った」
「20代で売れなかったのなら個性では勝負できないということだ。個性なんて信じるな」
「ガンダムが受け入れられるまで30年かかった。30年間僕はずっと悔しかった」
こちらが驚くほどの本音の言葉、本気の言葉の数々、来月オンエア予定です。

 
この記事の日付をみれば分かるとおもいますが、なんと先月中旬の収録である。ここで紹介した言葉は富野ファンならだいたい馴染んでますが、まだまだ震撼力があるようなので、一般大衆向けにはあれぐらいちょうど良いかもしれません。

 というわけで、皆さんも日曜日24:00-25:00の夜ではラジオの前で待機しましょう。実質1週間のブルーの始まりである月曜日だけど…。

『リーンの翼 COMPLETE』応援記事その2 「『リーンの翼』資料総まとめ」

2009/10/17 11:49|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:2
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関連記事
『リーンの翼 COMPLETE』発売決定
『リーンの翼 COMPLETE』応援記事その1 「時間から見る『リーンの翼』構造」

 前回に続いて、今日も『リーンの翼 COMPLETE』の発売祝いと応援に『リーンの翼』についての記事を書きます。
 と、さっそく書きたかったんですが、少しだけ将来の『リーンの翼』記事についての予定を話したいと思います。
リーンの翼 COMPLETE [DVD]リーンの翼 COMPLETE [DVD]
(2010/01/27)
福山 潤嶋村 侑

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 さて、2005年から2006年にかけて作られていた『リーンの翼』という作品は、ネット配信やそのクセあり内容ゆえ、いまいち注目を集められなかったんですし、当時の商業的成績もそれほど芳しくない。
 で、まるでこの痛手が響いたように、富野が『リーンの翼』について言及するチャンスも、他の作品と比べてかなり少ない。なので、今回と次回は不運である『リーンの翼』に関して、自分が手持ちしている富野監督やスタッフ中心の資料についてのまとめをしようと思います。
 で、資料をまとめた所で、次の記事はこの最初の企画から二転三転して、最後はようやくこの形となったネット配信アニメ『リーンの翼』の成立経緯について書きたいと思います。
 そして、最後は前回で言ってた『リーンの翼』の作劇や改善策について書こうと思います。前回は第2回で書くと予告しましたが、どうしても先に処理したい議題がありましたので、先延ばしをしました。期待してる方はごめんなさい。

 で、タイトルは記事を正式うpする前はすべて仮タイトルなんですが、全部決めました。記事の最後に載ってありますから、何かご意見や感想あれば、是非寄せてください。




 さて、今回紹介する資料はだいたいネットで読めるものです。当然、読めないものもありますが、それらについては内容の紹介をし、もしご興味あれば、直接本を手にするほうをオススメです。
 また、『リーンの翼』に言及したものの、その話の中身が価値ないいくつかの資料に関しては、個人の判断で外していただきました。ですから、必ずしも今回の記事のタイトルの通り満遍なくカバーしたとは限りません。これについて、是非ご了承ください。

 以下の資料は、複数のものを一緒にまとめた1213と、15の裏トミノブログ以外、できるだけ発言の時間順で並んでいます。明確な日付があるものはそれに従って、無いものはそのメディアでの掲載順で並びます。また、資料12は方便のため一緒にまとめてましたが、実際各巻についてるライナーノートの作成時間は大きく開いています。これについてはご注意ください。

月刊ガンダムエース2005年11月号
.月刊ガンダムエース2005年12月号(資料の不完全版)
月刊アニメージュ2005年11月号
『リーンの翼』公式サイト
月刊アニメージュ2005年12月号
月刊ニュータイプ2005年12月号
A.C.E.2特典ディスク
リーンの翼漫画版第1冊(資料の加筆修正完全版)
月刊アニメージュ2006年5月号
10『リーンの翼』完全解析資料集
11「『リーンの翼』全話完成記念 スペシャルオールナイト」ステージトーク
12.『リーンの翼』1~6巻のライナーノート&第6巻特典アーリースケッチ
13.『リーンの翼』第4巻映像特典「富野由悠季×土屋アンナCROSS TALK」&第5巻映像特典「空撮取材ドキュメント!『東京上空2006』」&第6巻映像特典「リーンの翼『オーケストレーション・ガイド』」
14.『リーンの翼』オフィシャルガイド
15裏トミノブログ

 また、資料1、7、8、11はシャア専用ブログからサルベージしたものです。シャア専用ブログさん、ありがとうございます。




 月刊ガンダムエース2005年11月号に掲載している富野監督のコメントですが、内容としてはそれほど大したものじゃないですけど、今のところ『リーンの翼』に関して、もっとも早い富野監督による公式発言となっています。


 は資料8と同じ内容なので、下でまとめて説明。

 
 月刊アニメージュ2005年11月号の富野インタビュー。『新訳Z』と『リーン』半分半分の内容ですが、制作初期のインタビューだけあって、これから展開するネット配信とバイストン・ウェルものに、かなりの意気込みが伺える。


『リーンの翼』公式サイトの開設と共に載ってた寄稿です。いつものことですが、自分のありのままの心境と、作品にかける意気をこめた受け手としての我々観衆へのメッセージと、作り手としてのと富野自分への激励となっている。タイトル「勝負を賭ける」で示したとおり、この作品の企画・テーマ・方法論・作風などは、外に向けても内に向けても当時では非常に新しいもので、バイストン・ウェルは魂の修業場であれば、このバイストンウェルを借りて展開していた『リーンの翼』もまた現実世界に生きている我々への問いかけなんじゃないでしょうか。


 次は、月刊アニメージュ2005年12月号に載っているサンライズのプロデューサー河口佳高、バンダイビジュアルのプロデューサー湯川淳、そしてバンダイチャンネルのプロデューサー宇都宮将人の発言。小粒な記事だったんですが、内容はプロデューサー側からの視点で、作品の成立経緯などを検討する際には、非常に重要な一本だと思います。


 それから月刊ニュータイプ2005年12月号の富野インタビューです。『新訳Z』と『リーン』それぞれ半分くらいの内容を占めてるインタビューですが、雑誌の性質でどうしてもガンダム偏重になっちゃうので、この文章もまた例外ではない。ただ、サコミズが代表するテーマ「世代交代」や『新訳Z』との関係などを言及しており、『リーンの翼』を語る上のポイントは押さえている。


 A.C.E.2特典ディスクに収録してある富野インタビューで、『リーンの翼』はそのなかの一部です。難しい言い回しが有名な富野監督が発言、しかも作品作ってる最中のものでしたので、映画とネット配信のビジネスや放送形式の違い、『リーンの翼』のリアルさなど、かなり感覚的な話だったんですが、それでもいくつか検証しうる話が存在しています。


 は一度ガンダムエース2005年12月号に掲載されていて、のち漫画単行本第1冊に載っている富野監督インタビューの修正完全版です。内容はやはりまだ制作初期なので、
 字が多くて文字起こしは面倒臭いなので、単行本を買ってください。
(1/13追記;漫画版はどうやらもう絶版してるので、文字起ししました↓)
漫画版『リーンの翼』第1巻 富野由悠季総監督インタビュー完全版(1/2)
漫画版『リーンの翼』第1巻 富野由悠季総監督インタビュー完全版(2/2)

 また、資料という意味ではちょっと違いますが、この漫画版は初期プロット、シナリオや絵コンテなどに基づいて描かれたものなので、一部のオリジナルエピソード以外、『リーンの翼』の初期案や尺オーバーによって削られた展開などがこの漫画版から読み取れますので、『リーンの翼』をより深く楽しむには、絶対必要とは言わないけれど、かなり有効な秀作とはいえるかもしれません。

リーンの翼 (1) (カドカワコミックスAエース)リーンの翼 (1) (カドカワコミックスAエース)
(2006/02/25)
大森 倖三富野 由悠季

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リーンの翼(2) (カドカワコミックスAエース)リーンの翼(2) (カドカワコミックスAエース)
(2006/09/21)
大森 倖三富野 由悠季

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リーンの翼 3 (角川コミックス・エース 146-3)リーンの翼 3 (角川コミックス・エース 146-3)
(2007/02/26)
富野 由悠季

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 あと、3巻にも大森氏のコメントが掲載されています。



 月刊アニメージュ2006年5月号のokama特集に載っているokama氏の『リーンの翼』関連話と河口プロデューサーのコメントです。あまり内容なくて、せいぜい河口プロデューサーによるokama観とokamaがオファーを受けた訳とか。


 10は『リーンの翼』完全解析資料集に載っている富野ロングインタビュー。10000字越えたものにも関わらず、若さゆえの過ちでついに全編文字起こしちまったので、今は反省してます。ともかくネットの上でも読めます。インタビュー自体は充実で『リーンの翼』の総回顧ともいうべきだった内容です。制作終了したばかりのものだけあって、反省や達成感が入り混じるインタビューとなっている。今回紹介した資料のなかでも、もっとも深いテキスト。
リーンの翼 解析設定資料集 (DNAメディアブックス)リーンの翼 解析設定資料集 (DNAメディアブックス)
(2006/12/23)
ポストメディア編集部

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 11は『リーンの翼』の全話完成記念に、富野監督の誕生日祝いもかねて、2006年11月5日にて開いた「『リーンの翼』全話完成記念 スペシャルオールナイト」のステージトークです。イベント自体の紹介はこちらからです。
 このブログを読んでくださってる方のなかにもこのイベントに参加した人はいるんでしょうけれど、ファンたちと監督とキャストたちとの和気藹々っぷりは微笑ましくて、モニター越しでもその温かさを感じられますが、当人の富野はすでに反省と感謝モードに入ってます。完全解析資料集インタビューみたいな全体論ではなく、具体な反省点なども挙げて、かなり興味深いものです。
 また、富野監督以外にも、エイサップ役の福山潤さんとリュクス役の嶋村侑さんの話がたっぷり聞けますんで、声優関係の話の補足にもなれるはずです。


 12のライナーノートも単巻販売DVDのメインコンテンツ(特に『COMPLETE』発売決定以後ますますそうなってる)のため、同じく文字起こしをできません。
 ……とはいえ、富野監督の絵コンテ演出術を紹介するときはすでに一部を紹介しました。また、シャア専用ブログさんによるDVD第6巻インタビューの紹介もありますんで、そっちもあわせて読んでいただけるとありがたいです。
 それから、第6巻の初回特典には「アーリースケッチ」というものがあって、中にはokama氏によるキャラクターと篠原氏によるオーラバトラー初期稿が収録されいてます。オフィシャルガイドにも完全設定資料集にも収録されていない、ここでしか見れない画もいくつかあります。

第一巻
富野由悠季総監督による『リーンの翼』演出術
第1話絵コンテ抜粋

第二巻
スタッフインタビュー キャラクターデザイン 工藤昌史
キャストインタビュー エイサップ・鈴木役 福山潤
第2話絵コンテ抜粋

第三巻
スタッフインタビュー ビジュアルコンセプター okama
キャストインタビュー シンジロウ・サコミズ役 小山力也
第3話絵コンテ抜粋

第四巻
富野由悠季総監督による『リーンの翼』演出術 第2回
第4話絵コンテ抜粋

第五巻
スタッフインタビュー メカニカルデザイン 篠原保
キャストインタビュー リュクス・サコミズ役 嶋村侑
第5話絵コンテ抜粋

第六巻
スタッフインタビュー チーフCGデザイナー 片山鮎喜
スタッフインタビュー 2Dエフェクトチーフ 古橋宏
富野由悠季総監督による『リーンの翼』演出術 第3回
第6話絵コンテ抜粋

 ちなみに、これらの内容はライナーノートに収録されているものですから、今回の『リーンの翼 COMPLETE』では完全にオミットされるだろう。しかし、その代わりに「富野由悠季監督コメント映像」というものを新たなコンテンツが収録されますから、安心に買ってください。


13はDVD第4~6巻に収録されている映像特典。「エンディング」、「取材風景」、「音楽」ということで、どれもそれほど作品の核心に触れていないけれど、作品の側面から切り込む読み物として、かなり珍しいものではないかと思います。
 まず、第4巻に収録してある「富野由悠季×土屋アンナCROSS TALK」ですが、内容は主に富野監督によるエンディングソング『MY FATE』と土屋アンナ論ですが、『リーンの翼』という作品に関する話もそれなりあります。あと、土屋アンナによる富野監督への感想もありますが、だいたいこの記事に載ってるのと同じ旨の話です。しかし、土屋アンナの支離滅裂な話し方は聞いてて苦痛ですな…。
 第5巻の「空撮取材ドキュメント!『東京上空2006』」ですが、取材してる風景、実際の画面との対比、富野の風景の捉え方などが伺える。もっとも、あまりメリハリがないドキュメントなので、実際に資料として使うにはもうちょっと解析が必要。
 最後、第6巻の「リーンの翼『オーケストレーション・ガイド』」は『リーンの翼』の楽曲演奏風景や樋口康雄氏の話などが聞けて、今回紹介した資料のなかでも唯一音楽関連の資料となっている。


 14とのスタッフインタビューや富野発言などはこの本の目玉コンテンツとなっているため、文字起こしをできません(それに、内容多いしな…)。この本に収録してあるスタッフに関する内容は以下となります:

コミック版作画 大森倖三インタビュー
ビジュアルコンセプター okamaインタビュー
アニメーションディレクター・キャラクターデザイン 工藤昌史インタビュー
メカニカルデザイン 篠原保インタビュー
メカニカルデザイン 沙倉拓実インタビュー
CGデザイナー 片山鮎喜インタビュー
美術 池田繁美インタビュー
プロデューサー 河口佳高インタビュー
プロデューサー 湯川淳インタビュー
プロデューサー 宇都宮将人インタビュー
エイサップ・鈴木役 福山潤インタビュー
リュクス・サコミズ役 嶋村侑インタビュー
迫水真次郎役 小山力也インタビュー
解説記事に散見してあるスタッフ(設定制作・谷口廣次朗など)の話
総監督富野由悠季 X 福井晴敏対談

 ご覧の通り、メインスタッフをはじめ、声優やプロデューサー、総監督富野の話を満遍なく収録してあります。この記事で掲載されるすべての資料のなか、もっとも読みごたえと価値がある本ですから、『リーンの翼』に興味ある方ならば、是非なんとしても入手してほしい一品です。
リーンの翼 オフィシャルガイド Road to Byston Wellリーンの翼 オフィシャルガイド Road to Byston Well
(2007/03/30)
不明

商品詳細を見る



15裏トミノブログの内容も形も厄介で枚挙にいとまがないので、次の記事で解読します。


関連記事
『リーンの翼 COMPLETE』応援記事その1 「時間から見る『リーンの翼』構造」
『リーンの翼 COMPLETE』応援記事その2 「『リーンの翼』資料総まとめ」
■『リーンの翼 COMPLETE』応援記事その3 「『裏トミノブログ』を読み解く」(仮)
■『リーンの翼 COMPLETE』応援記事その4 「『リーンの翼』の成立経緯を追え!」(仮)
■『リーンの翼 COMPLETE』応援記事その5 「『リーンの翼』」(仮)

▽続きを読む▽

富野由悠季、ココロの旅に出る

2009/10/16 20:17|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 富野由悠季、ココロの旅に出る
 富野由悠季監督と古谷徹さんが、関西テレビの番組「ココロの旅」に出ることを決めました。時間は、10月27日の21:54~22:00です。


関西テレビ│ココロの旅 THE JOURNEY OF MEMORIES

毎週火曜 よる9:54~10:00

 公式サイトを見ますと、どうも一人のゲストが、自分の「思い出の場所」を紹介するとともに、一つの「ココロの友」と語り合う形を取っている番組ですが、残念ながら、この時点ではまだ誰がゲストで誰がココロの友かを判明できませんので、新たな情報が入る次第、ブログで報告します(まあ、普通に古谷さん(ゲスト)→富野(ココロの友)だよな。古谷さんは富野の心の友なんて想像できませんし…)。
 また、オンエアにに入らなかったエピソードも放送後で公式サイトで紹介するので、わずか6分しかないですが、雰囲気は前回の『プレミアムスウィッチ』といういい番組と似ているため、もしかして良い話が伺えるかもしれません。


 関西ローカルの番組なので、ここばかり富野ファンの関東衆は全滅するんですが、関西に住んでる方は是非チェックを忘れないでください。




 それから、以下は撮影場所を提供する『関西酒場らくだば』のブログ。

『らくだばオーナー』井之口らくだ。の笑いと感動日記│らくだば!初テレビ『ココロの旅』

番組名:ココロの旅
放送局:関西テレビ/8チャンネル
放送エリア:関西(2府4県)エリア 関東みれないのウケます
放送日:2009年10月27日(火)21:54~22:00(6分枠)
番組概要:声優古谷徹さんとガンダム監督の富野喜幸さんの対談

監督から一言いっていただきました。
『もう何年も営業してるかと思いました』

どうしてですか?って聞いたら
『トイレをみて』と。

歴史を感じるっていってくれました。

確かに、うちのトイレは十分、見る価値、楽しむ価値のあるトイレ。
お客様の歴史の詰まった代物いっぱいですから。

『まだ半年ですか。
 それはそれは、もっと頑張ってくださいね』と
心強い、応援メッセージを
いただきました。

ガンダムという、世界的に有名なアニメを生み出した
富野監督の一言一言は本当に
重たかった。

 トイレに注目するあたりは、慧眼を感じずにいられませんな。こればかりは富野監督かどうかと関係なく、店の良さ悪さを判断する一番あてになるポイントはトイレという経験法則があるからです。


 とりあえず、関西に住んでいる、かつ録画できる/してくれる方を探してみますか(←はい、これラブコールです(笑))。

月刊アニメージュ2006年5月号okama特集と『リーンの翼』

2009/10/15 22:07|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 月刊アニメージュ2006年5月号okama特集と『リーンの翼』
 今回も週末の『リーンの翼』記事を備えて、先に手持ちの資料を文字起こしをします。大したボリュームではないのですが、やっぱり本編と一緒に置くとうるさく見えますんで、独立しました。アニメージュに載っているokama特集のなかにある『リーンの翼』関連内容です。

04 リーンの翼 ビジュアルコンセプター

独特のファンタジー感覚が輝く、新しいバイストン・ウェルの創造

 時代を牽引するクリエイターを鋭く見出し、作品に起用してきた富野由悠季監督。久しぶりのバイストン・ウェルシリーズとなる新作『リーンの翼』を立ち上げるにあたり、そのビジュアルをどうまとめていくかは最も重要な問題であっただろう。そして富野監督がビジュアルコンセプターとして指名したのがokamaさんだった。
 かつての『聖戦士ダンバイン』などで取り入れられていた中世的なビジュアルを踏襲しながらも、サコミズがもたらしたであろう和のテイストを取り入れた独特なセンスはokamaさんならではのもの。自然をモチーフとしたフェラリオたちの造形もギャグにならないギリギリのところで作り上げられているのはさすがの一言だ。

okamaさんの絵柄はメカものによく似合うと思います。
プロデューサー/河口佳高

――okamaさんのこと(仕事)をどこで知りましたか。

 okamaさんのことは、ずいぶん以前、妖しい漫画を描いてらっしゃる頃から知ってました。何しろペンネームが印象的だったので覚えてしまったのです。その後、いろいろな漫画の表紙やまんが、イラストなどでお見かけしておりました。

――今回の作品でokamaさんを起用することに決めた最大の理由は?

 二十年ぶりくらいにバイストン・ウェル世界を映像化するに当たって、そのビジュアルをどうするか?は一番悩むところでしたが、富野監督からのビジュアルコンセプターをokamaさんに依頼したいという発案で、その関門をあっさり抜けたように思います。okamaさんさんがあるイラストでミツバチのような羽をつけたキャラを描かれていて、それを監督は見ていたようです。

――本作におけるokamaさんの仕事の具体的な内容は何でしょうか。

 初期のストーリーを想定できるキャラクターやその衣装などを、たくさんスケッチしてもらいました。それをアニメーターの工藤(昌史)さんが監督と相談しながらキャラ表にまとめていきました。また、オーラバトラー等の色にもアドバイスをいただいてます。

――作業を進めていく中でのokamaさんの印象は?

 想像していたより背が高くて、好青年然とした方でした。過去の番組である『ダンバイン』などもご存知だったようですが、過去にとらわれず大胆に発想していただきました。その仕事ぶりは柔軟でプロフェッショナルでした。

――okamaさんの作業の中で、特に印象的なものがありましたら、具体的にお教えください。

 リュクスの鎧姿を描いていただいたのですが、本編で生かせず残念でした。とてもかわいかったので、私的にお気に入りでした。

――今後も仕事をお願いすることがあるとしたら、どういう内容でお願いしたいと思われますか?

 okamaさんの絵柄はメカものに似合うと思っています。それもわりと現実的なテーマを捉えたもの。そこからちょっとずれた部分を描く時、その魅力が一番見えてくるのではないかと。

okamaインタビュー

(前略)
AM 『リーンの翼』は富野監督時直々のご指名だったらしいですね。

okama ほとんどキャラクターしか描いていないです。背景とかもやりたかったんですが。ぜんぜん時間がなかったので……。頼まれたのが富野監督じゃなければ受けなかったような状況でしたから。

AM スケジュールの問題ですか。

okama もう「絶対受けない」という時に監督に会ってしまったので、もう受けざるを得ない(笑)。

 内容のポイント整理は『リーンの翼』記事のとき、一緒にまとめるつもりです。

リーンの翼 オフィシャルガイド Road to Byston Wellリーンの翼 オフィシャルガイド Road to Byston Well
(2007/03/30)
不明

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 この本のなかにもokama氏のインタビューとスケッチが一杯ありますから、オススメですよ。ただ、誤植や図版のミスはあまりにも多すぎるため、ホビージャパンを呪いたくなる一冊でもあります。

日常の話

2009/10/14 00:13|日常話TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 日常の話
 ここ2、3日は今手持ちしている仕事の最終ラッシュですので、とてもブログを書く時間が割れませんけれど、一応「富野由悠季起用論」最終の一本、『リーンの翼』に関する記事あと二本ほど、「富野由悠季全仕事」に関する記事何本など、珍しくネタがたまっていますので、仕事を終わる次第、本格的な再開をするつもりです。逆にいいますと、週末まではずっとこんな更新らしい更新もない状態なので、これについてはご了承ください。というか、自分もかなりしんどいな~。

 そういや、自分の『リング・オブ・ガンダム』もまた書いてないような気がしますな。結局イメージトレーラーと判明してますから、単純に完全した作品として評価しようがないと思いますが、完全した予告編かフィルムとしてなら評価すること自体ができると思いますから、これも今月中でなんとか搾り出したい。




 あと、突然思い出したが、ちょっと前、ダライ・ラマが台湾に来訪しましたが、それを快く思わない人がいますが、自分はあの方をとても歓迎しています。というよりも、実際あの方のお言葉を聴くと、その人格に感化されずにいられません。混沌とした乱世のなか、あの方のような悠然自得な振る舞いをしていられるのは、この世では果たしてどれほどいるのでしょうか。あの方の生き様を見て、初めて「大智慧」(日本の知恵とは意味が違う)の体現だと気づかされた。

 ということで、この前台風での生還者に対して、ダライ・ラマが何気ない言ってた一言を思い出す。何気ない一言ですが、なんだかものすごく深いような気がします。

「このような災難を前にして、我々生きてる人ができるのはただ一つ:『人が来世でも人間でありますように』と、死んだ人のために祈るだけです。」

 
ダライ・ラマ自伝 (文春文庫)ダライ・ラマ自伝 (文春文庫)
(2001/06)
ダライラマ

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『∀ガンダム』LOOKER1999年5月号&アニメディア1999年4、6月号情報

2009/10/13 01:41|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 ひどく不完全ですが、そのなかに載ってた富野の話を抜粋。


LOOKER1999年5月号

(『∀』の地上世界をについて)「産業革命以降、ようやく20世紀に突入していく時の人々っていうのは、ひょっとしたらビビッドであったかもしれない。当然ビビッドの中には、圧迫されている階級層がいることは想定しています。今回は、そういうものを全部ひっくるめて『∀』の地球の舞台にしようという覚悟をもってやっています。」

(ニュータイプについて)「物語ラインの上で観念的に必要だというふうには思ってはいますが、その部分で『∀』をオタクのフックにしたくないんで、できたら使いたくないというふうに思っています。」

(シド・ミードについて)「シド・ミードデザインっていうのは工業化社会のシンボライズで、我々は本能的に受け入れられない異質な傾向がある。それを安田キャラクターでねじ伏せることができるんじゃないのかってことで、シド・ミードさんにお願いした。僕自身も一年前に同感でしたが、1年弱、目が慣れましたので、かなりいいキャラクターだというふうに思っています。」



アニメディア1999年4月号

∀型の「ヒゲ」ガンダムは賛否両論を巻き起こしている。先頃行われた発表会で富野氏曰く「インターネットでは袋叩きにあっている」とか。
(中略)
OPは富野総監督の作詞、小林亜星作曲。小林氏は「21世紀の祈りの歌として、ベートーベンの第9交響曲『歓喜の歌』にも匹敵するようなドデカイものを作りたい」と意気込みを語っている。またEDは谷村新司作詞作曲の『アウラ』。オーラの語源であるギリシア語で、主人公の心の揺れをテーマにしたもの。ビッグネームの競演にご注目。

富野総監督コメント
何よりも、作品を発表する機会を与えてくださった関係各位に感謝します。一昨年の夏、『∀』のヒントになる言葉を手に入れることができまして、この歳になってもこういう仕事をやっていてもいいのではないか、と得心することができました。いわゆるガンダム世代の人たちがスタッフとして参与してくれるようになった今、我々の盛大とどういう風につながっていくのか。つながっていけるような物語をつくっていきたいと思います。



アニメディア1999年6月号

富岡秀行プロデューサー

楽天家ロランにも変化の時
ロランは自分がパーティーに出ることで月と地球の平和に役立てばと、純粋に思っているわけです。ディアナが地球に降りてきたらすべてがうまくいくと彼は真剣に思っていたわけですから。ミリシャの反撃もあるでしょうからね。ロランにとって初体験はいろいろこれからあるんでしょうが、少なくともこのパーティーの頃から、楽天的な考え少し変わっていくことになりそうです。

 しかし、不思議なことに、アニメディアは意外と設定やプロデューサーの話を掲載してくれるのな。

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月刊アニメージュ2005年11月富野由悠季『恋人たち』『リーンの翼』インタビュー

2009/10/12 00:10|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 来るべき『リーンの翼』記事を備えて、先に手持ちの資料を文字起こします。

眼差しの彼方へ
――富野由悠季のさらなる挑戦――

劇場版『機動戦士Zガンダム―星を継ぐ者―』のシリーズ第2弾「恋人たち」が今月末に公開、また新作『リーンの翼』の制作も発表されるなど、この秋は富野由悠季総監督の周辺が何かと騒がしい。日々チャレンジを欠かさない富野総監督の次の一手とは果たして!? その手がかりはこの2作にある!!



劇場版『Z』の本当の凄さ

――好評を得た劇場版『Zガンダム』第2作「恋人たち」がいよいよ公開ですが、現在はどのような心境ですか?

富野 僕は相当気に入っているのです。一部の人たちから酷評を受けているので、もしかしたら観なくていいのかもしれません(笑)。

――どのような意見があるのですか?

富野 『Z』を観た何人かの人の感想を見せていただいているけれど、言っているのは「映画が面白いか、面白くないか」だけで、どこにも「ここまでよくぞまとめた」といった評価論がないので、この作品の何が凄いかってことにそろそろ気がついてほしいのよね。
 劇場版『Z』は、つぎはぎだらけの変な映画です。これはハッキリ言った方が良いと思う。旧作のアムロと新作のアムロを同じキャラとして思ってくれといっても「思えねぇよ!」って感じられるでしょう?
 それが揺るぎない前提としてあるからこそ、こういう風に映画版『Z』を徹底的に組み立てたんだよ、ということを理解してほしいんです。キャラクター描写に関しては揺るがせていないので、それを心棒として映画に入れておけば、こんなものでも観れるものになるかもしれない、という確信の中で仕事をしているわけです。

――先ほどおっしゃっていた、『恋人たち』で気に入っている部分とは?

富野 気に入っているというより、僕の目線でみた時には「恋人たち」のような人物主体のまとめ方しかできない、群像劇の構造をとらざるを得なかったんです。そのことが作品的によい方向に向かったかどうかはわからないのだけれども、納得はしているのです。一般的に劇場にかけてる際に「ロボットアニメ」と限定されていたとしても、なるべく一般に近づけるためにメカもN、戦争ものにはしない、という努力をしたからです。
 作り手としてひとつだけ、このまとめ方の持つ「新訳」の意味は、テレビで観る以上にそれぞれのキャラクターが立っていると見えるので、バラエティショーとしてはそれなりに見られるものになったと思います。



僕の仕事は全てがひとつにつながっている――



劇場版ガンダムは全6部作!?

――ファンは、早くも第3部への期待を高めていると思いますが?

富野 あらためて感じますが、やはり『Z』は3本まとめて1本の映画ですね。それがものすごく強制力を持って作動する作品になっています。そしてもっと言ってしまうと――これに気づいて僕自身がとてもショックなのだけれど――ファーストガンダムの劇場版3本と今回の3本まとめて、1つの作品ですね。自身でもそれは意識していなかったんですが、この前NHKのBSでまとめて放映された時に、1本目と2本目をそれぞれ半分ずつ観てみると、『Z』の1作、2作を観たあとではファーストしかなかった時と印象がまるで違うんです!

――どの様に違うのですか?

富野 やはりファーストの方がかなり面白い(笑)。でも面白さがファーストだけの時代と違うんですよ。これは舌巻きました。簡単に言ってしまえば、「みんなはこんなに若かったのか……」と目がくらみました。『Z』の10年前のアムロが、シャアが圧倒的なリアリズムを孕んでそこに存在しているのです。そう思わせるように『Z』があるからだからで、そう思わせるように『Z』を新訳できたことを嬉しく思います。
 だから6本全部そろった後で、3~6年後くらいに劇場版『ガンダム6部作』は評価されると思いました。


新作『リーンの翼』への意気込み

――それで今回発表された新作『リーンの翼』に関しても聞かせてください。まず、企画の立ち上げはどういったキッカケから?

富野 「ネット配信の作品が欲しい」とは以前から言われまして、富野がそれをやるなら『リーン』しかないだろうという消去法からですね。
 僕は原作をそのままアニメにしたいと思っていたけれども、「作るのなら新作でいきたい。迫水(原作小説の主人公)も出していい」と河口(佳高)プロデューサーに言われて、エッ? って思いました。今まで自分が築き上げてきた作品の原理原則では、そういう選択肢は考えられなかったし、それを聞いた瞬間に「面白い!」と思いました。

――新作への足がかりを、見つけられたのですね?

富野 まだ製作は進行中ですけれど、自分の人物造形や異世界を作る手法が変わってきたと思います。そこはかなり気に入っています……曰く言い難いのだけれど、今までのアニメで全然やらなかったことをやっていると言えますね。そうでなければ、物語は岩国基地から始まりませんよ(笑)。

――本作で目指すものは何でしょうか、

富野 『(聖戦士)ダンバイン』の頃よりも、改めてバイストン・ウェルのようなファンタジー世界=想像力を我々は日常に獲得しなければならない、という肉薄感を獲得したいですね。そのための嘘のつき方を一生懸命たっているので、作業自体は非常に面白いです。

――スタッフの人選も富野総監督が?

富野 河口プロデューサーの指揮権の方が強いです。自分自身のテイストと合わないという部分も当然ありますが、そこを面白がれるだろうと思っています。ただokamaさんは、僕の推薦が強かったですね。彼の絵の持つシンプルな魅力はかなり前から気になってまして、スタジオでそれを再現するのはなかなか難しいけれども、この作業は後にスタジオの財産になるとも確信しています。

――作品作りの中でネット配信というフォーマットに関しては特に意識されていますか?

富野 いえ、むしろ表現的には手描きのアニメのテイストを残すように心がけています。それは3D問題への懐疑というもそうですが、映像作品として考えれば大画面であろうが小さい画面であろうが、そんなものは僕には何の意味もありません。むしろ重要なのは、ネット配信に関して賛否両論あるでしょうが、僕は賛成派なんです。僕のキャリアの中にあるものは、常にゲリラから始まるというものがあったので、僕は受け入れられました。正直こういうやり方に関して不満の声も上がっていますが、僕は気にしていません。
 そして、今回の様な〈新作でない新作〉を作るような仕事は、次の仕事のエクササイズになるとも思えるからです。考えてみれば『キングゲイナー』は劇場版『Z』を作るためのエクササイズだったし、今回の『リーン』は次のまだ見えない新作企画のためにやるべきだと思います。これらは自分の中では単発仕事ではないんです。そういう意味では、僕の仕事は綿々とひとつにつながっているんですよ。


リーンの翼 解析設定資料集 (DNAメディアブックス)リーンの翼 解析設定資料集 (DNAメディアブックス)
(2006/12/23)
ポストメディア編集部

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関係ありませんけれど、見栄のため置いていました。かっこいいアッカナナジンです。

『リーンの翼 COMPLETE』応援記事その1 「時間から見る『リーンの翼』構造」

2009/10/09 15:12|富野由悠季関連TRACKBACK:1COMMENT:8
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 『リーンの翼 COMPLETE』応援記事その1 「時間から見る『リーンの翼』構造」
 『リーンの翼 COMPLETE』発売決定のニュースを見て大喜びしていましたが、時間経ったらやはり信じられませんので、もう一度ソース元を見ることにしました。そしたら、あるものに気づいた。

アニメ!アニメ!│「リーンの翼」全話で6090円など バンダイV発売決定

 (前略)
 また、これとは別に2010年1月27日には、『リーンの翼 COMPLETE』が発売される。商品は全6話をおよそ150分にまとめ、税込み6090円とする。
 これまでは全6巻を各巻税込み6090円としていたから、本編だけを考えれば一気に1/6まで価格を引き下げたことになる。全話通じてのこの値段は、かなり魅力的だ。

 『リーンの翼』は、富野由悠季監督が自身の小説を基にしたOVAシリーズである。富野由悠季監督のライフワークとされるバイストン・ウェルの物語の最新作として映像化された。
 2005年から2006年にかけてインターネットを通して配信されたあと、DVD化されている。現在、富野由悠季監督の完全新作の長編アニメでは最新作となっている。

バンダイビジュアル http://www.bandaivisual.co.jp/
『リーンの翼 』 公式サイト http://www.rean-wings.net/

 「150分にまとめる」!? これはもしかしたらなんらかの編集が期待できるかもしれませんけれど、結局そうでもなかった。

Music Market│リーンの翼 COMPLETE

モビルスーツ”に続く究極のマシーン“オーラバトラー”が戦場を翔る!ガンダム・シリーズの富野由悠季監督によるファンタジーロマンが、全話収録のスペシャル価格でリリース!『聖戦士ダンバイン』から21年、富野監督のライフワークである“バイストン・ウェル・シリーズ”から誕生した新たな物語。 戦乱の地、バイストン・ウェルに新たな聖戦士、立つ!


 海と大地の狭間にある異世界バイストン・ウェルと地上世界を舞台に、世界をつなぐ力"リーンの翼"に招かれた少年エイサップ・鈴木と、ホウジョウ国王女リュクス・サコミズの恋と冒険の物語。

【6話収録】
■DISC1
 第1話「招かれざるもの」/第2話「ホウジョウの王」/第3話「地上人のオーラ力」
■DISC2
 第4話「王の奸計」/第5話「東京湾」/第6話(最終話)「桜花嵐」
■映像特典
・富野由悠季監督コメント映像
・劇場用CM

 どうみてもただ6話を2枚にぶち込んだ仕様でした。本当にありがとうございました。まあ、一応「富野由悠季監督コメント映像」という新録っぽいものがあるそうなので、廉価版+αということで、皆さんも買ってください。
 というわけで、この『リーンの翼 COMPLETE』の発売記念もかねて、少しだけ応援記事を書かせてもらいます。

リーンの翼 COMPLETE [DVD]リーンの翼 COMPLETE [DVD]
(2010/01/27)
福山 潤嶋村 侑

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 『リーンの翼 COMPLETE』の発売を備えて全編を見直しましたので、まずは『リーンの翼』の時間構造から少しだけ検証してみよう。ただし、以下の時間はすべて自分が調べたものなので、実際の時間とは異なる場合があるかもしれませんので、ご注意ください。

第1話「招かれざるもの」
00:00-00:10 サンライズロゴ
00:10-00:55 アバンタイトル
00:55-01:08 タイトル
01:08-09:46 Aパート
09:46-22:15 Bパート
22:15-24:18 エンディング(My Fate)
24:18-24:32 次回予告

映像特典
ノンテロップ・エンディング 2分4秒
プロモーション映像 1分30秒

第2話「ホウジョウの王」
00:00-00:10 サンライズロゴ
00:10-00:40 あらすじ
00:40-00:54 タイトル
00:54-12:04 Aパート
12:04-22:00 Bパート
22:00-24:04 エンディング(My Fate)
24:04-24:18 次回予告

第3話「地上人のオーラ力」
00:00-00:10 サンライズロゴ
00:10-00:30 あらすじ
00:30-00:42 タイトル
00:42-11:07 Aパート
11:07-22:14 Bパート
22:14-24:17 エンディング(My Fate)
24:17-24:31 次回予告

第4話「王の奸計」
00:00-00:10 サンライズロゴ
00:10-00:22 タイトル
00:22-11:26 Aパート
11:26-22:15 Bパート
22:15-24:18 エンディング(My Fate)
24:18-24:32 次回予告

映像特典
富野由悠季×土屋アンナCROSS TALK 17分21秒

第5話「東京湾」
00:00-00:10 サンライズロゴ
00:10-00:22 タイトル
00:22-11:00 Aパート
11:00-22:15 Bパート
22:15-24:18 エンディング(My Fate)
24:18-24:32 次回予告

映像特典
空撮取材ドキュメント!『東京上空2006』 9分

第6話「桜花嵐」
00:00-00:10 サンライズロゴ
00:10-00:22 タイトル
00:22-10:48 Aパート
10:48-22:30 Bパート
22:30-24:33 エンディング(My Fate)

映像特典
リーンの翼『オーケストレーション・ガイド』 17分20秒
劇場用告知 36秒

 まず、本編以外の構造から見てみましょう。

 サンライズロゴは全部10秒と一貫している。音楽もすべて00:08から入る。

 次に、話構造の関係で、アバンタイトルがあるのは1話だけで、ほかの話数では見かけない。

 タイトル1話と2話ではまだ試行段階にいるか、それぞれ13秒と14秒だが、3話以後は全部12秒に統一

 エンディングの「My Fate」は二話のが微妙に1秒の差がある以外、ほかの話数では全部2秒3秒とかけられる。しかし、映像特典のノンテロップ・エンディングの2分4秒から見れば、逆に2話以外、全部1秒以内の微調整が施されると確認できる。

 最後は次回予告だが、ネット配信のため、一般のアニメと比べてやや短い15秒に統一。また、当たり前だが、最終話の6話には予告がありません。




 特典では、第1巻の土屋アンナが歌っている「My Fate」のノンテロップ・エンディングと、ネットでかかってるプロモーション映像があります。この1分30秒のちょうどいい長さを持ってるプロモーション映像が配信当時、常にギャオやバンダイチャンネルのランキング首位に占めてる記憶はまだ新しい。実際、出来はものすごくいいもので、もし今でも見れるなら是非一度見てください。

 次には第4巻の「富野由悠季×土屋アンナCROSS TALK」がありますが、全体の内容があまりかみ合わないようだった。富野監督は何故かちょっと照れる様子だし、土屋アンナは土屋アンナであまり監督の話を分からないようで、ずっとぼーとしてる模様だった。素だったかもしれませんけれど。しかし、ニュータイプで読んだ土屋アンナの富野監督観は、その外見と喋りと違って、素直で鋭敏だった。

監督から初めて会ったときに『よかったな、死ななくて』って言われたんですよ。『あなた自分に負けて死んじゃうタイプだもの』っていきなり(笑)。でもそのときに「よく人を見ている人だな」って思ったんですね。歌について具体的な話はなかったんですけど、監督はきっと壮大なものを欲しがっているんじゃないかなって。空とか広がりとか。何かを求めている女のコの話にしようって思って、自分を救ってくれるヒーローを持っている、私を救ってという叫びの歌ができました。キレイでせつない、でも希望がある歌です。

 実際、この対談は決して悪いものではなくて、いろんな部分を言及してて、読み物が少ない『リーンの翼』においては、かなり読む価値があるテキストだと思います。ただ、少しだけの解読力とかなりの我慢が必要だけだったりして、土屋アンナの喋り的な意味ではね(笑)。ちなみに、「むべなるかな」もここで生まれて初めて聞いたな、自分は。

 次に、第5巻の「空撮取材ドキュメント!『東京上空2006』」だったんですが、これが富野監督が実際ヘリコプターを乗ってて撮影&写真を撮る情景をドキュメントにするもので、富野監督の模様を撮りつつ、実際の風景と画面の様子などを対照する場面で構成されている。あくまでドキュメントですから、面白い面白くない以前の代物。

 最後に第6巻の「リーンの翼『オーケストレーション・ガイド』」と劇場用告知ですが、オーケストレーション・ガイドは樋口康雄氏の作曲や録音風景などがあり、かなり貴重なものとなっています。余談ですが、『リーンの翼』の音楽素晴らしいのに、いつまで経ってもサントラを出してくれませんので、個人にとって一大遺憾である。
 劇場用告知は当然自分は劇場で見たことありませんけれど、情報筋によると『新訳Z』などの放映で見かけたことありますので、おそらくバンダイビジュアル関連の劇場作品放映でかかれたものでしょうね。




 また、映像特典を除くDVD全体の長さを見れば、面白い現象が見られます。

第1話 24分32秒
第2話 24分18秒
第3話 24分31秒
第4話 24分32秒
第5話 24分32秒
第6話 24分33秒

 2話以外の各話では、3話と6話に1秒の誤差以外、すべて24分32秒に統一されている。しかし、2話だけが15秒短い。そしてこれが本編の長さにも影響を与えている。何故こういう現象が起きているのか、自分でもよく分かりませんけれど、それにしても実に興味深い現象だ。



 最後に検証したいのは、作品本編の長さ。厳密な定義はどうなるかは分かりませんけれど、ここでは方便のため、ロゴ、アバンタイトルやタイトルもAパートとして計算します。そうしたら、以下の結果が得ました:

第1話「招かれざるもの」
時間 22分15秒
Aパート 9分46秒
Bパート 12分29秒

第2話「ホウジョウの王」
時間 22分
Aパート 12分4秒
Bパート 9分56秒

第3話「地上人のオーラ力」
時間 22分14秒
Aパート 11分7秒
Bパート 11分7秒

第4話「王の奸計」
時間 22分15秒
Aパート 11分26秒
Bパート 10分49秒

第5話「東京湾」
時間 22分15秒
Aパート 11分
Bパート 11分15秒

第6話「桜花嵐」
時間 22分30秒
Aパート 10分48秒
Bパート 11分42秒

 と、このように、誤差を考えないと、2話と6話以外は、各話は全部22分15秒に統一されている。一方、2話は上で言ってたとおり何故15秒短いで、6話は次回予告がないため15秒長い

 また、それぞれのAパートとBパートの長さも興味深い。各話を比べれば全部見事にバラバラだったが、単話を見る場合、AパートとBパートの差は最大2分43秒(第1話)のがあれば、まったく差が出ないのもある(第3話)。
 実際の絵コンテを読んだことありませんので、あくまで推測でしかありませんけれど、これがおそらく最初コンテ段階で想定したカットから色々削除して、尺に合わせた結果だと思います。実際、画(え)並びとして比較的足りてる第1話Aパート(パプッシュの飛行機出動~リュクスはまだ名乗ってない、戦況の半分ぐらい)と第2話Bパート(アマルガンが出動~エイサップが囚われる)では、秒数が少ないことが確認できますから、これらの秒数はおそらくそれぞれ第2話のBパートと第2話のAパートの描写に分けたと予測します。
 これも、欠番カットが多いこの『リーンの翼』の一つの特徴である。




 次回は、ここで示した時間の構造や漫画版などの素材を使って、『リーンの翼』の作劇の可能性と改善策を語りたいと思います。

▽続きを読む▽

小ネタ置き場

2009/10/07 00:41|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:0
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 ここん1ヶ月間何か零細な情報があれば、ここに置くつもりです。




1.渋谷アニメランド~機動戦士ガンダム特集~

 9月22日午後9時5分~午後11時放送。古谷徹、藤津亮太、喜屋武ちあき、藤崎弘士アナウンサーなどが出演。富野監督をはじめ豪華なゲストコメントも。なお、富野監督のコメントは調査中。

追記①:なんか「考えることを止めないで。生きていく上で続けていくことなので。」みたいなことを言ったらしい。

追記②:シャア専用ニュースさんが文字起こしてくれました。ありがとうございます。

シャア専用ニュース│NHKラジオ第1「渋谷アニメランド」2009年9月22日放送 「機動戦士ガンダム」特集 富野由悠季監督メッセージ




2.10月1日フジテレビ「めざましテレビ」、手塚治虫先生とアトムに関する話、アトムとガンダム、アトムと星飛雄馬の対決などなど。

安心して「アトム」のヒューマンな部分を採用したということはある。



3.PHP出版10月10日発売『THE21』の「プロの成功哲学」に、富野インタビューがあります。

いまさらくるんじゃないよ! 一流かどうかなんて百年経たないとわからないよ!




4.2009年11月号ニュータイプに、『リング・オブ・ガンダム』に関する情報があります。購入したらもっと詳しく紹介しますが、待ちきれない方はシャア専用ニュースさんの記事を先に読んでください。

シャア専用ニュース│月刊ニュータイプ2009年11月号 A NEW MIND 富野由悠季による新ガンダム「リング・オブ・ガンダム」 斬新への証言 要約版

RX-78の現実的新解釈、そして実際の役者による演技の反映など、富野由悠季監督が初のフル3DCGに挑んだガンダム30周年記念映像。制作に参加したキーパーソン4人が語る。


5.2009年10月17日の朝日新聞に「あのとき「アニメ」が変わった 1981年アニメ新世紀宣言」と名づけた特集があり、1981年のアニメ新世紀宣言の紹介以外、富野監督のコメントにも載っている。

スキャン↓
ケビンコナスの亡命予定地(仮)│アニメ新世紀宣言
記事本文と写真↓
asahi.com│あのとき「アニメ」が変わった 1981年アニメ新世紀宣言


『リーンの翼 COMPLETE』発売決定

2009/10/06 00:40|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:3
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 『リーンの翼 COMPLETE』発売決定
 富野由悠季監督が作ったバイストン・ウェル・サーガの最新作『リーンの翼』が、6話全収録の決定版になってかえってきた。


アニメ!アニメ!│「リーンの翼」全話で6090円など バンダイV発売決定

 (前略)
 また、これとは別に2010年1月27日には、『リーンの翼 COMPLETE』が発売される。商品は全6話をおよそ150分にまとめ、税込み6090円とする。
 これまでは全6巻を各巻税込み6090円としていたから、本編だけを考えれば一気に1/6まで価格を引き下げたことになる。全話通じてのこの値段は、かなり魅力的だ。

 『リーンの翼』は、富野由悠季監督が自身の小説を基にしたOVAシリーズである。富野由悠季監督のライフワークとされるバイストン・ウェルの物語の最新作として映像化された。
 2005年から2006年にかけてインターネットを通して配信されたあと、DVD化されている。現在、富野由悠季監督の完全新作の長編アニメでは最新作となっている。

バンダイビジュアル http://www.bandaivisual.co.jp/
『リーンの翼 』 公式サイト http://www.rean-wings.net/

 まだ『リーンの翼』を見たことないアニメ愛好者たちよ、この機を掴んで一度見ましょう。まだ『リーンの翼』を持ってないファンたちよ、この機を逃さずに買いましょう。何故なら、『リーンの翼』の物語を覚えてる者は幸せである。心豊かであろうから。欠点は散りばめているものの、それらすら上回る迫力・訴えかけを持っている『リーンの翼』は、日本のアニメーションのなかでも珍しいくらい日本民俗の精神根源と日本人がある時期からずっと残しているままの痛みを抉り刺さっている傑作で、日本人なら誰も一度見るべきものだというのが、海外(台湾)に住んでいる私の思いであり、私からの切実な願いでもあります。

▽続きを読む▽

今日はブログ休憩日

2009/10/05 23:02|日常話TRACKBACK:0COMMENT:0
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 今は仕事と学校に追われながら、「富野由悠季起用論まとめ3」と富野由悠季全仕事の全内容レビューを着手してますので、ここのところ、更新は2日1回の頻度にまで落ちますので、今までみたい大量な話題を提供できないかもしれませんけれど、どうかこれから応援してください。


富野由悠季作品系譜Ver.0.1
富野由悠季作品系譜Ver.0.2

 個人の望みでいえば、こんな純粋に富野作品を語る記事は書いてて楽しいですし、そのうえ読んでもらえばありがたいですし、

週刊連載 富野由悠季起用論その1 「サンライズは富野由悠季の影響力を消し去るべきか?(上)」
週刊連載 富野由悠季起用論その2 「サンライズは富野由悠季の影響力を消し去るべきか?(下)」
週刊連載 富野由悠季起用論その3 「サンライズはもう富野世代に頼るべきではない?」
週刊連載 富野由悠季起用論その4 「富野はネームバリューも低いし、売れないって本当かい?」
週刊連載 富野由悠季起用論その5 「富野が使いにくい監督といわれる3つの原因」
週刊連載 富野由悠季起用論まとめ1 「富野由悠季を起用する理由はここにあり」
週刊連載 富野由悠季起用論まとめ2 「富野についてどんな起用法が良い?」

 不慣れだけれど、一応なんとか形だけまとめてみた富野を監督として起用すべきという記事もやっぱり多くの方々に読んでももらいたいと思いますが、欲張りすぎ?


 まあ、このとおり文字以外ほとんど何も載せていないブログ(アフィなどはどう使うのか分かりませんし)ですから、コメントや拍手だけは一応目に見えるやりがいですね。あ、でもはてなブックマークなどのツールはブログに置きたいな。一度置いてみてみましたが、ブログのテンプレートのデザインとどう調和するのが分からず、結局撤去しましたが、なんとかいい置き方を見つけて導入したいな~というのが、今日の感想です。

富野由悠季作品系譜Ver.0.2

2009/10/04 15:49|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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富野由悠季作品系譜Ver.0.1


 久々に富野作品の系譜を自分なりに考えて見直しました。今回は『リング・オブ・ガンダム』も入れてたんですから、もし何かご意見ご感想ありましたら、どうか教えてください。
 また、番号1-45は、前の記事を参照してください。かなりいい加減なものですが、それでももし何か参考になれば幸いだと思っています。




 今回更新した範囲は、番号46-62までの部分です。

tomino 0.2


 以下、番号が記された印の意味を簡単に説明します。

46:流れの整理や外部設定の導入などのプチリメイク
47:ダイジェスト的新しい解釈
48:お祭り的無理やり編集
49:原案流用小説
50:小説として展開
51:説話的エッセンスを抽出
52:説話的エッセンスの継承(大)
53:説話的エッセンスの継承(小)
54:短編的エッセンス
55:短編的エッセンス
56:ネガティブからポジティブへの転移による不本意の相対性軸変化
57:テーマ継承または間接的続編?
58:「映画」化
59:意図的自分を抑える
60:「他人の劇」から「自分の劇」
61:「劇を演出」から「芸能を演出」というエポックメイキング
62:先祖帰り


 また、前の番号で言及した部分でも修正しました。したがって、昔の内容の一部は以下の変更になります:

⑮は『ベルトーチカ・チルドレン』と『ハイストリーマー』に分割しましたので、廃棄。
25は『劇場版ガンダム』からのダイジェストなの、廃棄。
28更新:「ゲーム的要素など現代風なものを導入」





 以下は、これからの課題:

一、短編的エッセンスの源となる富野作品を見つけたい。おそらくさすらいのコンテマン時期から片鱗を示したと思いますが、それでもなんとか富野の作品のなかから見つけないのかと今考えています。

一、『ブレンパワード』以後のいわゆる「白富野作品」の関係性と綺麗に系譜をしたい。

一、『クロスボーン』も入れたい。もっとも厄介なのは、『Vガンダム』と『ブレンパワード』の(一見)豹変を処理するのではなくて、『アベニールをさがして』『ガーゼィの翼』『王の心』との整合性が未だに見つからないというところ。

一、あと、「分離」や「ノブレス・オブリージュ」という要素もなんとか入れてみたい。これも長時間にわたって展開する要素の一つなので、難しいのは予想できます。

一、『イデオン』→『接触編』『発動編』を入れるのは忘れた。難しい関係が存在していませんので、次回で追加します。


 ご感想ご意見大歓迎です。いや、どうか寄せてください。自分の視野じゃどうしても限界がありますから、皆さんの話も伺いたいです。よろしくお願いします。

月刊LOOKER99年1月号『ブレンパワード』富野ロングインタビュー

2009/10/02 18:32|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 今日はこれから出かけますので、富野資料の文字起こしで済ませます…と、いいたいのですが、紹介したかった記事はひびのたわごとの子犬さんのところではすでに紹介済みでしたので、今回はその記事のインタビュー以外の部分を文字起こしました。

ひびのたわごと│富野ヘアヌード

月刊「LOOKER」99年1月号。
Makin'g of "BRAIN"World,and富野由悠季ロングインタビュー


『エヴァ』と『もののけ』の年を経て…

過去との決別…新しい可能性へ

固有のものを持った二人

富野由悠季これからの在り方

 読めば分かると思いますが、『ブレン』と『∀』の間であったこのインタビューは、『ブレン』以後富野の方向性と作り方を垣間見ただけでなく、いくつか重要な作劇のポリシーも言及しました。特に中にある「ユーモア≠ギャグ」という話は重要で、今まで何回も訴えてたが、おそらく理解した上作れるスタッフは少なかったでしょうか、『キンゲ』では滑ってた感触が出てくるのもこの話が分からせなかったからだと思います。これについて、将来いずれ語りたいので、今は先にこの記事に載ってる富野の話を読んでください。


富野’S ブレンケージ by 設定制作 河口佳高 

 企画段階から参加していた河口佳高さんに「ブレンパワード」を3期に分けてそれぞれのポイントを聞いてみたぞ!

模索期(#1~#8)
 富野監督自身、手探りの状態で作業してたみたい。第8話で何が出てくるか分からないビックリ箱みたいな世界の構造が出来上がってこれは面白いということで今までのプロットは没に。
(▲双子ブレンを出したことで吹っ切れました。何をやってもいいんだと)

安定期(#9~#18)
 登場人物が多いので、それぞれみんなドラマにしないとダメじゃないかという感じでやってたんです。でも富野監督のシリーズ構成を崩した後だったんでどうやったらいいか悩みました。
(▲ネリーの話は最初1話だったんですがキーになるということで2話にしました)

結晶期(#19~#26)
 どうしたら終わらせられるんだろう。世界を立て直して終わらせないといけないと思ったんですが、そうすると大げさな大団円になる。じゃあ個人を救おうということで話が決まったんです。
(▲クインシィがこうなるとは考えてませんでした。隅沢さんのおかげです)


富野’S ブレンケージ by 脚本家 面出明美

 今度は、脚本を担当した面出明美さんに富野監督のはりきり状態を3モードに分けて解説してもらったぞ。富野氏の素顔にCHECK IT OUT!

監督ごきげんモード
 2~3時間のシナリオ打ち合わせなんか、スパークすると一時間半くらいはひとりでしゃべってます。話しだすと止まらない。仕事とまったく関係ない違う話から入るんです。こないだ見たTVとか、映画とかで、すごく展開が早くて…。最後は無理矢理にまとめてますけど。こちらもなんか納得してしまうんです。

監督噴火モード
 初期の頃、「エヴァ」じゃないものをと言ってました。ブレンもエヴァも同じ有機生命体なので同じようになるのは絶対イヤだと思っていたのかも。これはずぅーといってましたし、「まったく違うものを目指す」って。私は実際に見てないんですが、よく夜中にひとりでコンテチェックしながらキレてたらしい。

監督スパークモード
 結構うまくいってる時は、明るい! また美人が側にいるといいね。女の子ならみんな好きなのかもしれない。いのまたむつみさん、菅野よう子さんはお気に入り。菅野さんとかはすっごく明るい人でテンションも高く。よく監督と話が弾んでいますね。曲作りで気が合ってみたい。女性の感性が楽しいっていってます。


富野’S ブレンケージ by 演出 西森章

「機動戦士Vガンダム」から監督と仕事をしていた西森章さんに「ブレンパワード」で監督がどう変わったか、その急変ぶりに注目。

「Vガンダム」の時は映画な気分をアニメーションで作るにはどうしたらいいかと言うのがテーマだったんだけど、ヘタにするとそれは作り手側の自己満足で’マイナー’になってしまうんですよ。で、今回は映画の気分を残しつつ作品をお客に向けるにはどうしたらいいかというのを考えてたんです。メジャーな映画の気分(アニメ)を作るにはどうしたらいいかってね。だからといって監督がイライラしてるかっていうと逆で「Vガンダム」の時以上に落ち着いているし、みんなのことをとてもよく考えてくれてました。常に現場にいるんでイライラが溜まらないんでしょうね。溜める部分が無くて現場のみんなと話をしているから言いたいことを言ってる。精神的な安定があるんでしょうね。そのいい例が怒鳴らなくなった。怒鳴るというのは自分の意見の押し付けになることもあります。それってマイナーでメジャーな方向に意識を持っていこうとしている今回とは逆方向になっちゃんです。周りの人に対しても作品に対して大らかになりました。本人は歳のせいだって言ってますけど。


富野’S ブレイク 5 シーン

1 カナンのミニバイク
「いのまたは、ミニスカートを気に入ってるけど、見せ方(演出)を考えるとこんな変な絵になってしまうといういい例です」

2 全体が見えないオルファン
「今のアニメーションは、見せ過ぎてたと思います。全部解説をしてしまう。分からなくちゃ気に入らない作り手とファンへの提示です」

3 ギャグもありあり!?
「ギャグをつくるというのは、スタッフがはしゃいでつくるのでは無く深いロジックワークがあるんだというのを分かって欲しかったんです」

4 ’キーウーマン’クインシィ
「隅沢君がクインシィの話を書かせろっていって書いてもらったのが第24話です。TVに表れている物語を全部総括するような形で作動しました」

5 戦闘シーンは少なめ?
「ブレンは生き物ですから、壊れると修理ができないんです。で、戦闘シーンは極力なくせってのが大テーマになっちゃいました」


富野’S ATTENTION

 監督が目にとまったあんなこと、こんなこと。

踊る大捜査線
「ああいうタイトルを付けられる時代がきたというのは僕は堕落だと思ってません。むしろ映画ってそういうもんだと思ってますから」

住専処理班・中坊康(ママ)平
「いわゆる一番頭を、倫理を働かせないといけない人。中坊さんのような意志をエンターテインメントにまで入れてみたいという欲があります」



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