富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

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グーバーウォーク

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2009/08/30 21:50|ブログ運営TRACKBACK:0COMMENT:1
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 今日はブログのカテゴリーなどを整理している真っ最中ですから、今回は休ませていただきます。

 それから、今週から「台湾読者向け」というカテゴリーを新たに入れてました。まあ、果たしてどれだけ読んでくれる人がいるのやら…。

 また、遅れてきしまったが、週刊連載 富野由悠季起用論その5 「富野が使いにくい監督といわれる3つの原因」に脚注を追加しました。どうか読んでみてください。

 まとめである週刊連載 富野由悠季起用論まとめ1 「富野由悠季を起用する理由はここにあり」も脚注を入れたかったんですが、内容はほとんど1~5のまとめであるものだから、あえて入れる必要がある箇所もそんなに多くはないですから、今のところはそのままにしておいてるつもりです。

 あ、それから、新しい情報一杯入ってた一週間なのに、2009年の富野由悠季総監督情報まとめは先週のままで更新していなくてごめんなさい…。どなた様だと知りませんけど、せっかく富野スレにも貼っていただいているのに、怠け者だなオレは…。反省しなきゃ

『闇夜の時代劇 正体を見る』スタッフリスト

2009/08/30 01:08|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 『闇夜の時代劇 正体を見る』スタッフリスト
 ちょっと気になることがありますので、1995年日本テレビの深夜枠で放送された富野由悠季監督が演出を担当するテレビスペシャル短編アニメ『闇夜の時代劇 正体を見る』のスタッフリストを載っておきます。内容は明日で書く。


一面:

キャスト
下忍 佐々木敏
半蔵 井上倫宏
女中 唐沢潤
家康 廣田行生


二面:

スタッフ
    三島由春(日本テレビ)
企画 井上健(日本テレビ)
    植田益朗(サンライズ)


三面:

キャラクターデザイン そえたかずひろ
作監 菱沼義仁
美術 古谷彰
演出補 越智浩仁

音楽 工藤隆


四面:

原画
重田敦司 森悦史 横山彰利
高乗陽子 山田浩之 伊藤秀次
西岡忍 篠雅律 小菅和久
土器手司

背景
スタジオユニ 柴山理恵子 袖山卓也


五面:


動画チェック
富岡美穂 平出幸代

動画
渡辺妙子 阿武恵子 古知屋みさ子
大浅由美子 森文代 グループどんぐり
えつぐ らくらんけ スタジオダブ
スタジオMOY スタジオディーン 破天荒


六面:

色指定
佐藤美由紀

彩色
宮坂久美子 中山裕貴
佐々木友紀(エムアイ) 奥井くるみ

特殊効果
柴田睦子

撮影
長谷川洋一 石井ゆり子 柴田三千代
沢田新矢(旭プロダクション) 熊沢麻美


七面:

音響 浦上靖夫
効果 松田昭彦(フィズサウンドクリエイション))
調整 大城久典
録音 APUスタジオ
音響制作 オーディオ・プランニング・ユー


八面:

編集 鶴渕友彰
現像 東京現像所
題字 マキ・プロ
協力 フィルム・マジック

制作進行 安蒜清一
      小川比呂美
文芸助手 小暮今日子


九面:

          初川則夫(日本テレビ))
プロデューサー 前田伸一郎(日本テレビ)
          指田英司(サンライズ)


十面:

脚本・演出 富野由悠季


十一面:

製作・著作 サンライズ
企画・制作 日本テレビ


『RING OF GUNDAM』スタッフリスト公開&本広克行監督対談レポート

2009/08/28 23:26|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:0
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過去記事
富野由悠季完全新作、『RING OF GUNDAM』制作決定
富野由悠季新作『RING OF GUNDAM』情報整理


 アニメNewtypeチャンネルが、富野由悠季総監督制作中の最新作である『RING OF GUNDAM』の正式なスタッフリスト及び富野監督と本広克行監督対談のレポートを公開しました。今まで会場で見た有志者たちの手作りリストしかありませんので、これがありがたい。


アニメNewtypeチャンネル│富野ガンダム最新作「Ring of Gundam」上映! 富野・本広対談も実現

「Ring of Gundam」
■キャスト
エイジィ:川岡大二郎
ユリア:平田裕香
ビューティ:小清水亜美
グレン:ゴング桑田

■制作スタッフ
原作:矢立肇 富野由悠季
脚本:富野由悠季
絵コンテ:斧谷稔
オリジナルガンダムデザイン:大河原邦男
デザイン:安田朗、西村キヌ、剛田チーズ、早野海兵、藤田潔、山根公利
美術設定:池田繁美
ガンダムモデリング:早野海兵
音楽:菅野よう子
制作:サンライズ、ロボット
企画・製作:サンライズ

総監督:富野由悠季

 一つ一つ分析してみよう。

 まず、「原作:矢立肇 富野由悠季」ってのはガンダム作品の常套ですから(富野作品じゃないガンダムなら「原案」とクレジットされることもあるが)、気にしない。
 次は、「脚本:富野由悠季」ってのもおかしくない。「え?斧谷稔じゃないの?」という人もいるかもしれませんけど、違います。斧谷稔名義で脚本を書くのは『Vガンダム』までのことで、『ブレンパワード』以降の脚本は一貫にして「富野由悠季」を使っている。
 そういう意味では、逆に「絵コンテ:斧谷稔」ってのが珍しい。何故なら「斧谷稔」は「テレビシリーズの絵コンテ(そして『Z』~『V』までの脚本)」で使う名義なんですから、今のところショートフィルムでしかない『RING OF GUNDAM』に斧谷稔を使ってるのは、ひょっとしたら何か秘密でもあるのでは……普通に考えすぎかな。

 次は、他のスタッフ。
 まずはなんといっても、「オリジナルガンダムデザイン:大河原邦男 」ですが、おそらく上のリンクにある写真でも見られるG3似の灰色ガンダムに対するクレジットですが、昨日で書いた通り、大河原氏は最近の講演で明確に富野監督との仕事は無いと明言しましたから、実質的今回の制作の一員として参加してないことを示している。まあ、高橋良輔監督の新ボトムズ企画は控えているらしいから、そっちメインでやってもおかしくはないな。
 それから、「デザイン:安田朗、西村キヌ、剛田チーズ、早野海兵、藤田潔、山根公利」。「キャラクターデザイン」とか「メカデザイン」とかではなく、ただ「デザイン」としているのは、おそらくやってるのはキャラ(動きや容姿自体はベースとして技術と人物はあるけど)やメカ、道具、世界観などデザイン全般のことだと思われます。以下はここの6人についてちょっと説明。
 安田朗ことあきまんは、言うまでもなく『∀ガンダム』のキャラクターデザイン、『OVERMAN キングゲイナー』のメカデザインで、プライベートでも富野監督との付き合いが深い、もっとも富野監督を尊敬している一人である。また、たぶん去年あたりだと記憶してますが、安田さんは2chで「三度仕えさせていただきます~」みたい話をなられたと思いますが(うろ覚えですみません)、今思えばコレのことだったのね(そういや富田氏の話はどうなってるんだろう?)。
 西村キヌ女史。安田氏(カプコン)繋がりで、『キングゲイナー』のキャラクターデザインおよび小説版(ビジュアルストーリー)の挿絵を勤めていた。西村さんは『キンゲ』放送当時のラジオでも(電話で)出てきて、『キンゲ』や富野監督などの話もずいぶんなされて、気になる方は是非探してみてください。
 剛田チーズ。誰かと思ったら、安田さんのコミケの仲間らしい。当然、あきまんつながりで参加したと思われます。私は剛田チーズ氏の絵やデザインを見たことありませんけど、あきまんブログや虎の穴で探してみれば、少しだけですが見れますので、氏の絵が見たい方はどうぞ。
 早野海兵。映画『蟲師』やゲーム『鬼武者3』など、さまざまなCG映像を手がけた結構有名な方です。また、たまに読んでる「CGWORLD」の表紙も氏の仕事である。
 藤田潔。かなり困りましたが、実を言いますと藤田潔は誰だか未だに確定できません。3DCGで考えますと、この方だとか、CGアニメコンテストに何度も入選した「藤田潔」という人とも考えられますが(もしかしたら同じ人かも)、どうしても確定できませんので、もし知ってる人いましたら、どうか教えてください。
 対して、クレジットでは一番後ろに置かれてる山根公利氏だが、当然皆さんもご存知の通り、富野作品でいえば『キングゲイナー』のメカニックデザイン(たとえばシルエットマシンやシルエットマンモスとか)として高名高い。

 デザインの後は「美術設定:池田繁美」ですが、個人でいえば、この方の名前を見たときは、とても嬉しかったんです。何故なら氏は『戦闘メカ ザブングル』、『聖戦士ダンバイン』、『重戦機エルガイム』、『機動戦士ガンダムZZ』、『機動戦士Vガンダム』、『∀ガンダム』、『OVERMANキングゲイナー』、『リーンの翼』と8作も参加し、異世界シリーズでもガンダムシリーズでも美術面から富野作品を支えてきた大功臣で、本人も富野とかなり馬が合うようで、作品に関しても富野監督に関しても理解を示してくれてる方なんです。

 「ガンダムモデリング:早野海兵」以外、小林和史氏も名敵MSのベースモデリングを担当してた(クレジットあり)。あと、クレジットはあるかどうかは知りませんけど、picapixelsは敵MSやガンダムのフィニッシュアップなどを担当していた。

 「音楽:菅野よう子」。これにピンと来た人もかなりいるでしょう。『ブレンパワード』、『∀ガンダム』からのパートナーで、今回『劇場版∀ガンダム』から数えると、実に7年ぶりのコラボレーション。実をいいますと、『RING OF GUNDAM』は富野新作であることはまだ正式にアナウンスされてない頃から、すでに単なる会場フィルムではない大作と噂されてましたが、その理由はなんと「菅野が参加しているから短編にするにはもったいない」という。冷静に考えると論理的にはちょっと無理(結果としては当りだったけれど)だが、それくらいのビッグネームだったんですからね。

 「制作:サンライズ、ロボット」。ガンダムだから、サンライズは当然として、『つみきのいえ』などを制作したロボットも入ってるのは、ちょっと驚いた。もちろんCG作品だからってことでいえば当然だが、D.I.Dスタジオでなくて本当によかったと思います。また、クレジットがあるかどうかは知りませんけれど、ポリゴン・ピクチュアズも制作協力に入ってるらしい。
 「企画・製作:サンライズ」は一見当り前だが、よく考えれば、企画はサンライズからのものと、バンダイビジュアルが入っていないことは、どうしても気にせずにいられません。それから、ここには載っていませんけれど、今回のプロデューサーにはサンライズ事業部のゼネラルマネージャー佐々木新氏と今や副事業部長の河口佳高氏(と後もう一人)が入ってます。一体これがどういう意味なのか、このへんの話はあまりブログで語るつもりはありませんので、どうしても気になる方は非公開コメントなりメールで連絡してください。
 あと、バンダイビジュアルさん、『リングオブガンダム』以外でいいよ、富野監督にも出資してくださいよー。腐っても富野作品ですから、宇宙某少女とか某神より儲けますよー。

 それから、この名前もここでは掲載されていませんけど、「音響監督:鶴岡陽太」です。浦上靖夫音響監督と比べてかなり賑やかな音の使い方をしている方で、『リング』の音楽は『∀』寄りかもしれません。

 あと、今回絶対言わなければいけないもう一人がいます。『スペシャルサンクス』とクレジットされてますが、実際はスペシャルステージの話によりますと、CGの素材(役者の振り、表情)などの撮影場所(ウチの会議室といっていた)の提供と撮影時の助監督的役割を果たした本広克行監督。今回の仕事のつながりで二人でさらなる大きなコラボレーションを期待しています。だから本広監督、せめて今回の「踊る大捜査線」のカメオ出演はちゃんと準備してありますよね?(笑)

 それから、クレジットにはないかもしれませんけど、EDイラストは中村嘉宏さんが担当。皆さんの知ってる通り『キングゲイナー』のキャラクターデザインの一人。キンゲ7巻まだー?
 



 それから、本編である『Ring of Gundam』はもちろんですが、対談のほうもかなり充実でした。

アニメNewtypeチャンネル│富野ガンダム最新作「Ring of Gundam」上映! 富野・本広対談も実現

 『リングオブガンダム』以外、今回のガンダム30周年向けの発言、いつものプロ論と作家論、ロカルノ映画祭や文化ビジネスの話などと、かなり豊かな対談でした。その中でも、本広監督が言ってた話は特に印象深い。

「コンテを見た時に全く解読できなかった。監督は物事を想像させる方に絵コンテを作っていって、世界観の刺激をもらうのですが、物語は何も言っていない。何てものを作るのかと震えていた。世界観を与える人は富野さん以外知らない。とヨイショしておきます(笑)」

 あまり刊行されてませんから知ってる人も少ないですけど、富野監督が描いたコンテはかなり凄い。全体流れの掴みや脚本から劇への補充、人物演技など、どれも非常に上手かった。それと比べて、カメラの使い方云々は二の次です。いつか実際のフィルムと解析しながら語ってみたいですが、あいにく富野監督の映画の絵コンテを持ってませんので、もしやるとしてもテレビシリーズですが、いつかは『逆シャア』か『F91』のを拝読してみたいなー。

 というわけで、バンダイビジュアルさんよ、ガンダム30周年ということで、早く劇場版の絵コンテを出版してくださいよ出版品として完全受注生産とか、DVDおまけとして完全限定予約生産とかという絶対に損しない売り方でいいから、30周年に加えてDVD30周年記念版が出てるというこれほどいいタイミングもないチャンスですから、早く売ってくださいよ。

▽続きを読む▽

最近のブログ巡回所感&『リーンの翼』の二つの軸

2009/08/27 23:30|富野作品感想TRACKBACK:0COMMENT:0
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 最近読んでたいくつかいい話が載ってたブログについて、少し紹介します。ロカルノ一連の話と『リングオブガンダム』記事のおかげで、もう1週間以上も溜まった感想なので、ここで一気に発散します。




大日本番長連合電脳通信│1st ガンダムのデザイン。 

 漫画家である加藤礼次朗先生が書いた、『機動戦士ガンダム』に関する話。子供の頃の思いを話つつ、宇宙の戦士や大河原邦男氏の竜の子ルーツデザインなどに言及して、とてもいい話でした。
 でも、ここで紹介したいのは、富野監督に関する話。

(前略)私は引き込まれ、毎週夢中になって見ていました。

ただ「ガンダム」は当時のロボットアニメという商品としてはいささか地味すぎた…語り口がちょっと丁寧すぎたかもしれません。

もちろん、それは富野喜幸(とみの よしゆき)監督も“わかっててワザとやっていた部分”ではあった(私もそれをわかってて納得した上で見てた)ワケなのですが…視聴率やオモチャの売り上げ成績で苦戦した「ガンダム」は、対応策として放送半年を越えたあたりから急激に“スーパーロボットアニメ化”…というか“戦え!マイティジャック化”が進みます。

具体的にいうと南米ジャブロー編あたりから。

“あれ?ジオン軍のどこにこんなに戦力が温存されていたの?”というくらい、毎回のように新型モビルスーツ(モビルアーマー)…というか“ヤラレメカ”が登場してはやられて消えてゆく…というスーパーロボットアニメ的には王道をゆく展開。

まるで“おぅ、そんなに他と同じロボットアニメが見てぇならそんなモンいくらでも作ってやるぜ!ほらよ、サービス、サービス”というヤケクソになった富野監督の雄叫びが聞こえてくるかのようなサービスぶり。
ただ、富野監督はたとえチョイ役のヤラレメカだったとしても絶妙な理屈をつけて…例えば“試作品”とか“新型タイプのテスト機”とか“間に合わせの急造品”とか…秀逸な言い訳を次から次へと繰り出し、ただのヤラレメカを「ガンダム」の世界観のパズルの中に見事に組み込んでいきました。
転んでもただでは起きないヒトなんですね。

 このへんは確かにそうですね。いかにもな嘘をつけるのは、まさにガンダムの妙ですね。もちろん、これも富野監督はずっと同じ目線で物語世界を描くゆえのことなのですが。

ただやはり、理屈の上では整合性があっても、デザイン面から見ればこれが本当に同じ軍隊のメカなのか?というほどジオン軍メカはだんだん混迷の度合いを増していきました。(中略)しかし、今(モビルアーマーを除く)ジオンのモビルスーツをデザインの観点から見てみると、一見色や形もバラバラで統一感にかけていたようにも見えたそのデザインに(モノアイ以外に)共通する大きな特徴があったことがわかります。

それは“スカート”の存在。

ザクはミニスカ、ドムはロング。(あっ…ズゴックとか水中モビルスーツはスカートじゃなくて水着ですね。アッガイなんて超ハイレグですし)

布をカットするような感覚で…そのカットの仕方でシルエットを変えて見せていこうというデザイン上の発想は、感覚的にはまさにファッション業界のもの…“オンワード樫山”出身の大河原先生ならではのものといえるでしょう。

ジオンのメカはデザイナー大河原先生によるロボットファッションショーだったのです。

…そういう風に考えていくと…富野監督は「ハイジ」とか名作もののアニメの絵コンテもいっぱい手がけられておられますし…名作ものといえば上流階級や貴族がつきもの…で「ガンダム」の敵、ジオン軍を指揮するザビ家は成り上がり貴族…貴族の“スカート”といえば足元までスッポリ覆い尽くす、ロココ調のマリーアントワネットのドレスのような傘状のスカートが有名…ああ、だからジオン軍最後のモビルスーツ(ジオング)には“足がなかった”のか!…と。

モビルスーツのデザインのアイデアは富野監督が考えて大河原先生に発注していたらしいのですが…足元まで大きく隠した優雅なスカート…あのジオングの“貴族風のスカート”は…富野監督にとっては最後の最後、とっておきのラインだったんだなぁ…ということに今さらながら気がつきました!

 引用は長くなりましたが、さすが漫画家先生でいらっしゃる! 視点は一般の人とまったく違いますな! 正直、ジオングは貴族風かといえば、さすがにちょっと違うと思いますけど、それでも『シートン動物記』の時なんかでも、富野監督は実は図鑑などの資料を一杯持ってる人ですから、参考あるいはヒントはそこから頂いたとしても、まったくおかしくないですね。何せ富野デザインはかなり有機なコンセプトが入ってますから。

 ……それにしても、加藤礼次朗先生ってなんとあの「まんが音楽家ストーリー」シリーズの『ベートーベン』と『バイエル』の作画を担当なさった方なんですよ! このシリーズは私小学生の時の愛読書で、特に『バイエル』は、今読んでも染みる一冊なので、まさに今週一番の驚きです! とても感激~。



巨大高ゲタ犬│大河原邦男対談講演会、なぜかあの大アニメ監督の話題で盛り上がる
  巨大高ゲタ犬│大河原邦男講演会で語られた富野監督とは・・・

 巨大高ゲタ犬さんが書いてくださった先週、大河原邦男氏が高橋良輔監督、出渕裕さんと共に開いた講演会のレポートです。気になるのは、この一段です。

お台場で最近、大河原さんと富野監督との対談があったらしい。
その内容は詳しく分からないが、
大河原さんは富野監督の仕事は今後無いと断言してました。

 うわあ…ここまで言っちゃったのはさすがにいささかショックですが、よく考えれば、ここ10年二人本格的に組んだのは『∀ガンダム』ぐらいしかなかったんですし、大河原氏の『リング・オブ・ガンダム』でのクレジットも「オリジナルガンダムデザイン」ですから、そう考えると、そんなにショックでもないかもしれませんよ……たぶん。



S+FOR+SWEEP blog│アムロの遺産

 S+FOR+SWEEPさん先週書いてた、『リング・オブ・ガンダム』の話。でも、引用したいのは富野監督に関する話じゃない。

ゴダールの『予告編』=カット・アップはむしろ「それだけでいい」くらいの映画になっている。ある種の『完成』。

同様の『完成した予告』ともいえそうな富野監督の新作、しかもガンダム!の『予告編』=『リング・オブ・ガンダム』4min.verが公開された。キーワードは『アムロの遺産』。

 これは、まったくもって賛同します。
 ゴダールでいえば、ヌーベルバーグの巨匠で、富野監督もかなり影響を受けている一人でした。記事の先には『中国女』の予告が張られていますが、まさに傑作です。実をいいますと、自分もこの前ついにゴダール映画を見ていましたが、本当に才気溢れたフィルムだった。でも、本編見終わった後で見た予告編は、いろんな意味で本編以上「完成された作品」だった。
そういう意味では、まだ見ぬ『RING OF GUNDAM』の4分バージョンですが、もしかしたら、今単独見ても、完成バージョンと比べて見ても、とても興味深い「作品」だったかもしれませんね。




それから、以下の二つは、『リーンの翼』に関する話です。どちらもとってもいい話で、『リーンの翼』を見て、読み解く上に欠かせない視点とヒントを分かりやすく語ってくれましたので、引用を多めにしました。eichi-esさん、三田主水さん、どうもすみませんでした。

徒然なるまま・・・│リーンの翼を見直して。

リーンの翼。

地上に来た話。

戦中の頃の表現。
一方的に日本が悪いって今の歴史も気に入らない。
そして、偏見で苦しんでた地上人に対しての表現では、
過激な行動は許してない。
事実は真実を知って。だけど怨念返しはするなと。
むしろ、先祖への誇りや供養を…と。
あと、天皇を大事にしてる表現も。

エイサップの誕生でも『ててなし子』はいけない!って。
どっかのブログでは父親の無い子はその子は魂の行き場を失うと。
ててなし子は父親の無い子です。

最後のシーンで迫水王のお墓参り。
リュクスがお墓参り。
そこでは住職みたいな人が、
無縁仏じゃなくて…よかったって台詞。

昔ながらの日本の風習をもっと大事にしないと。
そんなメッセージがあるような。

そして、お墓参りの後に迫水が桜吹雪を作り出し、リュクスを消した。
と言うより、バイストンウェルへと送り届けたように思う。

それは、元々の所で元々の生活をするほうが望ましい。
作り手がそう思ってるのかな。
忘れられた言葉、忘れた風習を出す辺り。
迫水王は地上で供養された。
地上人は地上に残され、バイストンウェルの民はバイストンウェルへ。

何か、日本人として失ったものを思い出せと。
そんなメッセージが。

(中略)で、ダンバインでは地上に出た主人公に対しての母親の表現。
自分自身の保身をする親醜い親
切れやすい子の影でこんな親多かったんじゃ。
でも、
リーンでは戦いが終わったからとはいえ、
母親は暖かく迎えた
これから親になる人へのメッセージ。

(注:ブログの彩度の都合で、強調の色彩を変えさせていただきました)

 この一本だけでもう一つ記事が書ける(というか、そうしましょうか)のですが、ここ掲示くださった神事」っていう要素は、まさに作家が我々観客に届きたい非常に重要なメッセージである同時に、『ブレンパワード』、『∀ガンダム』、『キングゲイナー』、『新訳Z』といわゆる白富野の一つの到着点であり、ひょっとしたらバイストンウェルシリーズの一つの終着点でもあるかもしれません。


時代伝奇夢中道 主水血笑録│「リーンの翼」に鎮魂の姿を見る

 本作の構図は、主人公の鈴木青年が新たなる聖戦士として対峙するのが、かつての聖戦士(さらに言えば小説版「リーンの翼」の主人公)であるサコミズ王であること、いわば世代の相克――そしてそれは富野監督お得意の題材ですが――にあると一見感じられます。
 しかし物語が進むにつれて、物語の中心が完全にサコミズ王となってしまい、主人公が脇に押しやられた形になったのには、違和感を感じた方も少なくないのでは、と思います。

 しかしこの主客転換の構造、ある古典芸能に当てはめてみると、違和感なく見えてくるように、私には思えます。
 すなわち、鈴木君をワキに、サコミズ王をシテ(主役)に――能として考えると、これが実にしっくりくるのです。

 本作の後半部では、時空を越えた鈴木君とサコミズ王が、第二次大戦末期の日本の有様と、サコミズ王の過去を追体験した果てに、現代の地上に帰還。そこでアメリカに精神を毒された(と彼には見える)現代日本の姿を見て狂乱したサコミズ王は、大暴走することとなります。
 しかし戦いの中で、己の苦しみを知り、死を悼む者の存在を知った王は、鎮魂され、安らかに眠りにつくことになり――ここまで来て、我々は、本作の主題が「鎮魂」にあったかと気付くことになります。

 さて、能の演目には、武人の亡霊がシテとなり、ワキに対して、己の生前の戦いの有様と、死後もなお修羅道に苦しむ様を語る「修羅物」と分類されるものがあります。
 本作の後半の物語の流れは、鈴木君とサコミズ王の関係、そして何よりサコミズ王の心情からみれば、そのままこれに重なって見えてはこないでしょうか。

 元々、亡霊が数多く登場する能、特に敗者の亡霊を描くことの多い修羅物は、鎮魂という意味合いを強く持つ芸能であります。
 特攻の途中、バイストン・ウェルに落ち込み、疑似的な死を迎えて(かの地が、輪廻する魂の故郷と称されていることは示唆に富んでいます)生きながら「亡霊」となったサコミズ王の、そして彼が共感を寄せるあの戦争で命を落とした者の鎮魂を描くに、近年芸能というものの力に感心を寄せている富野監督が、この能の構図を用いても、不思議はないと感じられるのです。
(更に言えば、このアニメ版と小説版ラストの最大の矛盾点も、この観点からするとある程度説明できる…というのは牽強付会に過ぎるかしら)

 もちろん、これは私の思いこみ、単なる偶然の一致という可能性は非常に大きいですし、また、本作を構成する要素は、それ以外にも多々あることは言うまでもありません。
 しかし意図していたにせよ、せざるにせよ、戦争の死者・敗者の鎮魂を描く物語の形式が、時を越え、ジャンルを越えて重なり合って見えるのは、何とも興味深いことであると同時に、イデオロギーを越えた戦争論の一つの可能性をも、感じることができると――そう私は感じている次第です。

 これもまたいろんな素敵な話が含んでいる記事なんですが、何より一番重要なのはの修羅物から見る鎮魂という視点です。これは富野監督がここ数年考えてた「芸能」の表現法の極みであり、『新訳Z』の一見究極的な結論である「肉体の抱擁」よりさらなる飛躍でもある。
 能は皆さんのご存知のとおり、もともと神事的な意味も含まれているものなので、この二つの記事をお書きになったお二人が同時に言及したのは、決して偶然ではありません。そして、このようなメッセージを獲得する表現法と、このような表現法を獲得したメッセージを作り出した富野由悠季監督こそ、日本のアニメーション作家のなかでも最も優れている監督であると、私は信じてます。今日はあまり時間がありませんので、これ以上話しませんけど、時間があれば、この二つの軸でもう一度ちゃんとした『リーンの翼』論を展開したいと思いますので、そのときはまたご意見をください。

最近の富野情報小まとめ(新作についての発言も)

2009/08/26 22:32|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:0
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 最近の富野情報を紹介します。


毎日新聞│ガンダム:30周年作品の映像公開 富野由悠季原作・総監督で制作

 まずはなんといってもこれです。今回富野由悠季監督がお作りになる『リングオブガンダム』の最速報。実際、この記事は『リングオブガンダム』の公開とほぼ同時に掲載されるニュースですから、実質的一番早かった新作の情報解禁かもしれません。
 またリンク先にはいくつかの写真がありますから、会場で見れなかった方はこちらからどうぞ。


ITmedia│読売新聞に6面ぶち抜きガンダム広告 著名人が思い入れ語る

 富野監督をはじめ、戸田恵子さん、古谷徹氏、ガクトなどはコメントと共に、サインも残した豪華な広告。あいあい傘はいいですね。


CLOVER│GUNDAM BIG EXPOスペシャルステージ「Feel G ~Always Beginning~ いつだって始まりだ。」 up

 いわゆるニュースサイトではないのですが、富野監督と今回『リングオブガンダム』の助監督的ポジションを勤めた本広克行監督との情報を詳しく載ってるブログは今のところここしかありませんので、紹介させていただきました。


電撃オンライン│朴さんがヒゲの魅力をアツく語った『ガンダム』“パイロットG30th Ⅱ”レポ

『∀ガンダム』の魅力について、朴さんは「ヒゲです!」と一言。番組宣伝のポスターが刷り上った時に富野由悠季監督から「このガンダムをどう思う?」と聞かれ、その際「このガンダムは、巷でものすごく不人気なんだ」と言われたとを話した。しかし「『∀ガンダム』に(他の作品にようなタイプの)カッコいいガンダムが出てしまったら、それはもう『∀ガンダム』ではないんです!」と、作品にただよう牧歌的な空気は、ガンダムにヒゲがあったからこそと力説。会場からは朴さんの意見を後押しするかのように、大きな拍手が起こっていた。

(中略)

▲それぞれに強い思い入れがあると語り出す朴さん。特に“ディアナ奮戦”のシーンについては「ガンダムが洗濯機になるんですよ!ここでは上映されませんでしたけど、この後に夕日を背中にした∀ガンダムが腕に洗濯物を干すんです!!」と、自ら両手を広げてそのシーンを再現していた。そして最終回の最後にロランが「ディアナ様、また明日」と口にしたことについては「なんでもない普通の一言なんですけど、かえって強いメッセージ性を感じるセリフですよね」と思い入れタップリといった様子で話していた。

 朴さんは大がつくほどの富野好きなので、自分も朴さんのお父さんを愛してやまない態度に好感を持っています。


Gpara.com│【GUNDAM BIG EXPO】富野監督から“君たち”へのメッセージ

◆富野由悠季氏
 次代の人たちが発言するためのレールを敷く、それが「ガンダム」でした。僕らが頑張れる間は、頑張ります。でも、君たち若い世代や、君たちの子どもたちのことは、君たちがよく考えてほしい。その時「ガンダムのように――」と言ってくれたら、嬉しいです。
 30年を経て、ガンダムは大地に立ちました。ジャンプするくらいは見せてほしいなんて、思っています(笑)。そして次は、君たちが「ガンダム」を忘れてしまうくらいの「作品」を作ってください。

 8月21日「GUNDAM 30th ANNIVERSARY」という『機動戦士ガンダム』の古谷徹、池田秀一、藩恵子、および富野監督が登場するステージ。そのなか、藩さんが語った話は印象深い。

 収録を披露した潘 恵子さんは、「富野監督(シリーズの生みの親・富野由悠季氏)は、ララァの台詞で「きれいな瞳をしているのね」の「瞳」を「め」と読ませたり、「宇宙」を「そら」と読んだり、本当にこだわりのあるピュアな方です」と、富野氏の印象を語った。



GUNDAM.INFO│スペシャルシンポジウム「未来のニュータイプが地球を生かす」レポート

 枝廣淳子、亀井敬史、平朝彦、高橋智隆、中須賀真一、そして富野監督六名という、これ以上豪華極まりない面子で開かれたこの親子向けのイベントは、もし子供に何かの影響を与えるのならよかったですね。というかこれほどの人選を引っ張れる富野監督もさすがですが。
 ちなみに、今回の講師のなか、枝廣淳子氏が二日もわたって、このイベントについての話を書いてくださいました。富野監督との話も結構多いんで、皆さんも読んでください。

Eda Blog 2009年08月23日 ガンダム
Eda Blog 2009年08月24日 ニュータイプ


Gpara.com│【GUNDAM BIG EXPO】富野氏“真の願いは、生き延びることができるか”

◆「君は、生き延びることができるか」

 このステージに立てたのは、「GUNDAM BIG EXPO」に来てくださった方がいたからこそです。また、「GUNDAM BIG EXPO」に来られなかった多くのガンダムファンがいらっしゃいます。それだけではなく、ガンダムファンじゃなくても、ガンダムという名前を知っている方々が世界中にいます。「そういう方たちの心はいったい何なんだろうか」「そういう方たちが訴えかけたいと思っていることは何なんだろうか」ということを、この3日間、考えさせられました。

 皆様が伝えようとしている心は、「より良くもっと確実に私たち人は、永遠にこの地球上で生き続けるんだ!」ということだと思います。だからこそ、この場を借りて宣言したいと思います。「今からの時を、また私たち人が幾万年もの歴史を刻む始まりの時にしなければならないのだ!」ということです。

 そのために、ガンダムという名前を借りて「Always Beginning いつだって始まりだ。」と申し上げます。そして、ガンダムという名前の中にある真の願いは、「君は、生き延びることができるか」。

 富野監督はかつて照れ隠しのために「翔べ!ガンダム」をボロクソ言ったこともありましたが、今回ちびっ子たちとの大合唱から見ても、決して嫌じゃないってことが分かります。


毎日新聞│機動戦士ガンダム:“セイラ”ちゃんとともに挙式 実物大像前で挙式 富野監督も祝福
ウオーカープラス│新郎はアムロ姿で登場!お台場ガンダムで結婚式開催

 昨日のあのガンダムウェディングに、富野監督が乱入…のではなく、一緒に新人さんたちに祝福を献上。また、このブログの話によりますと、事前新郎と新婦はまったく知らなくて、富野監督の登場に大驚きをした様子。


「『機動戦士ガンダム』生誕30周年祭in NAGOYA~永久保存版!名場面&舞台ウラ・世紀の祭典3days~」放送!!

◎放送 8月29日(土)深夜1時29分~

 もちろん、メ~テレでの放送です。お見逃さなく。時間は1時29分から2時59分の1時間30分のようで、富野的はいろんなちょっと雑音も含まれているかもしれませんけど、富野監督が参加したイベントも多いので、一応チェックするほうがいいかも。


スカパー! ガンダム30周年祭り

立ち上がれ!ガンダム 前編(注:再放送)
09/02(水) 23:00~00:00 Ch.180 スカチャン180
09/02(水) 23:00~00:00 Ch.190 スカチャンHD190
09/02(水) 23:00~00:00 Ch.800 スカチャンHD800

立ち上がれ!ガンダム 後編(注:再放送)
08/27(木) 20:00~21:00 Ch.800 スカチャンHD800
09/03(木) 00:00~01:00 Ch.180 スカチャン180
09/03(木) 00:00~01:00 Ch.190 スカチャンHD190
09/03(木) 00:00~01:00 Ch.800 スカチャンHD800

スカパー!スペシャル GUNDAM BIG EXPO Part1
スカパー!スペシャル GUNDAM BIG EXPO Part2
<Part1>
8/29(土)後2:00~2:45、9/14(月)後2:00~2:45、
9/18(金)後3:00~3:45、9/19(土)前11:00~11:45、
9/29(火前8:00~8:45 他
<Part2>
9/11(金)後7:00~7:45、9/14(月)後3:00~3:45、
9/18(金)後4:00~4:45、9/19(土)後0:00~0:45、
9/29(火)前9:00~9:45 他
スカチャン180、スカチャンHD190
スカチャンHD 800

 前の2つは1/1ガンダムメイキングの再放送(どっちも富野監督の登場あり)で、後ろの二つは今回8/21~23のガンダムビッグエキスポの紹介なので、やはりチェ会苦するほうがいい。『RING OF GUNDAM』も出てくるかもしれません。




最後に、あともう二つ。

GAME Watch│【CEDEC 2009特別企画】東大名誉教授 原島博氏特別インタビュー 「主役が交代している」とは何を意味するのか!? 情報技術のスペシャリストにゲーム産業の未来を聞く

編: 原島先生が考えるおもしろいゲームについて、何か将来像はありますか。

原島(博)氏: 多様なものという意味では、作者の署名入りゲームがもっと出てきても良いなと思います。小説は村上春樹が書いたということで買われる方もいらっしゃるでしょう。ゲームも堀井さんや宮本さんの作品は多数居ますが、「アニメの宮崎駿の」というよりは弱い。「MOTHER」は糸井重里さんでしたよね。遊んだことがありますが、一風違うなと思いました。違った分野の方がプロデュースしたゲームがもっとでるとおもしろい。SMAPのだれだれのゲームとかね(笑)。

編: それはたとえば、CEDEC2日目の基調講演を務める「ガンダム」の富野由悠季さんがゲームを作られたらおもしろいのではないかということですか。

原島氏: そうです。それを可能にする仕組みはなんだろうか。大作一辺倒では無理でしょうね。今は新作を作るということが非常に難しい。もっと新作を出しても大丈夫で、それなりにビジネス的にも成り立つような仕組みが必要です。

 ちょっくらと富野監督の話も出てきましたから紹介させてもらいましたが、そうでなくともゲームに関して非常に面白い記事だったので、皆さんも是非読んでみてください。


YUCASEE MEDIA│ガンダムが30年ヒットした秘密1(富野由悠季監督に聞く)
  YUCASEE MEDIA│ガンダムが30年ヒットした秘密2(富野由悠季監督に聞く)

 どれも結構聞かされた話なんですが、気になるのはこの一句。

僕は来年に向けての作品も作っていますが、わからないから成り行きでやるしかないです

 これで、もう新作があると公言したんですね。やはり情報解禁以後は違いますね。おそらく『RING OF GUNDAM』でしょうけど、もしそれとは別に美少女とロボットが出る萌え萌えアニメだったらいいな、と思わず妄想します。

▽続きを読む▽

第62回ロカルノ国際映画祭富野由悠季マスタークラス内容後編

2009/08/25 21:56|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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第62回ロカルノ国際映画祭富野由悠季マスタークラス内容前編
第62回ロカルノ国際映画祭富野由悠季マスタークラス内容中編

 今日は富野由悠季監督、板野一郎監督、津堅信之氏が参加なさったマスタークラスの内容の最後部分を紹介します。前の内容は上の記事を読んでください。


 公式サイトと今回の動画。

Locarno International Film Festival
Locarno International Film Festival│Multimedia │Video
 (8/11の「Forum Masterclass with Y. Tomino」のところで授賞式の動画が見れます)


66:00-67:07 質問(青年)
67:09 通訳
あのー、津堅先生にちょっと質問したいんですけども、ちょっと、あの、テクニカルな話になるかもしれませんけれども、70年代と80年代に、特にテレビが大事だというふうな時期の話になってきますけれども、そしてまた後でも、なんですが、えっと、んー、いくつかの、んー、なんていうんですか、パターンが繰り返しているところが、あー、確認(聞き取れない)できるともいえますけれども、そのなかでのパターンの特に一つに関してお話したいんですが、それは、バックなんですね。それがバック…バックグラウンドですね。
そのバックグラウンドが、えっと、どちらかといえば、あの、非常に、まあ、あの、表現的だといえるんですね。たとえば、登場人物の思い出とか、感情と関係があるとかというふうなことですね。
それについてあの、聞きたいですけれども、そのバックグラウンドの、まあ、特別な日本語の名前があるのですか? そしてまた何故そういうふうなバックグラウンドがあったのでしょうか。なんかもうちょっとこれに詳しく説明できませんか。

68:50 津堅信之氏
 えっと、今の質問について、ちょっともう少し詳しく聞きたいんですが、そのバックグラ(ウ)ンドというのは、要するに町とか、あのー、山とかの風景ではなくて、こういわゆる、その、なんていう…(富野:人物、世界観、人物関係…?)いや、色彩、色彩を表現した…

69:23-69:57 質問者説明し直す+司会補足
69:58 通訳
あのー、風景ではなくてですね、そしてまた現実的なものを見せるのではなくて、あの、特にクローズアップ、(津堅:人物?)、人物のクローズアップとの関係の、えっと、たとえば、色だけ、それからなんか…グラフィックだけのものだけ(津堅氏、頷く)、こう整うようなもの、そういうものに関してですね。

70:22 津堅氏の返答
 はい、質問の意味よくわかりました。ありがとうございます。

70:37
 あの、おっしゃるように、確か1970年代以降といっていいますか、今質問したような表現方法が増えてきたと私も思います。

70:58
 で、それが何故かという理由なんですが、これは日本に限ったことではないですけども、アニメーションという表現方法そのものが、えー、そもそも、非常にシンボリック、技法的(確定できない)な表現方法です。

71:32
 ですから、たとえば、登場人物、キャラクターが今喜んでいるのか、恐れているのか、怒っているのか、そういった気持ち、感情表現をシンボリックに、きほう的に映像化することも可能なのが、アニメーションです。

72:14
 それで日本のアニメなんですが、今日いらっしゃってる富野監督が仕事をたくさんはじめた70年代以降、というふうにいうこともできると思うんですけども、登場人物の心理描写、それから登場人物がいる世界の…まあ世界観ですね、そういったことを、アニメで表現するということがたくさん行われはじめたというわけです。

73:06
 で、たとえばその時に、登場人物が今悲しんでいるのか、今の登場場面で悲しんでいるのか、それから怒っているのか、場合によっては笑い顔にしながら悲しんでいる、と。そういった複雑な心の表現をするときに、バックグラウンドの色や模様で表現すれば、見ている人、たとえば子供を含めて見てる人に、非常に伝わりやすくなるのではないかというふうな考え方が生まれたわけです。

74:12
 ですから、日本のアニメで見られる、こういった今持ってもらって来たような表現は、アニメーションの表現としての特徴、非常に単純化された、もしくはシンボリックな映像表現であるという特徴を、うまく利用したものだというふうに考えていいと思います。

(津堅氏の話終わったあと、板野が手を挙げて志願)

75:04 板野一郎氏の意見
 ジャパニーズ浮世絵、江戸時代から、描きたい写体をデフォルメする、それをいかによく見せるのかっていうのがバックの色なり。
 だからアニメで作られたのではなくて、日本の文化のなかで、浮世絵からもう、その漫画とか浮世絵が、アニメの、まあ、原点というか、ジャパニメーションのリアルじゃなくて、心理描写を色やショックや、その表現をイメージでキャラクターをいかす、説明で悟らない(確定できない)、一々…台詞でぐちゃぐちゃ喋らなくても、もう判るように、見て判るようにしてる、浮世絵です。

76:52 司会
77:25 通訳
そしてまたあの、日本からヨーロッパの文化へのつながり、交換があるという風なことがまだ言えるなんですけれども、あの、特に、えっと、800年代(注:19世紀のことだと思われる)の終わりのほうに、えっと、日本からの影響を受けて、たくさんの絵はこちらで、描いているのは、顔の表現するものではなくてですね。
えっと、バックの色とか、それとも、えー、「こもの」(注:着物)の色とか形とかというふうなことが、あのー、まあ日本のものに出会ったものが、ヨーロッパで飾れたもので、また、こう、世界文化になったということが言えるのではないでしょうか、と。

 平面的で絵を表現する、あるいは平面の表現を極めつけるというのは、私も素晴らしいものだと思います。それの根源を浮世絵に御託するのは一理あると思いますし、何より平面空間でいかにも美術的に仕上げるのは、別に悪いことだと思ってません。ただ、それによって制限されたものも忘れてはいけない、「様式」を極めつけた後、「様式」の表現を極めつけた後、それでどうやって全体的な何かを追求するのが、ある意味これからの一つの方向かもしれません。

78:38 質問
79:49 通訳
まあ、板野監督に聞きたいことがありますけれども、えっと、監督が特にアニメーションの…アニメーションがうまいとかいうふうなことがまずあって、そしてまた、えっと、アクションのときに、非常に…まあ、戦いのカットとかいうふうなところで、非常にうまい、非常に惹かれるようなところが特徴だともいえることだと思いますけれども、えっと、そういうふうな独特なスタイル、独特の敏感性?が、あの、どうやって出来たのでしょうか?特に富野監督の関係で…たとえばガンダム以後、板野監督のスタイルが、えー、たとえば富野監督の影響を受けたんでしょうか?それとも、なんかそこからまた独特なものがあったんでしょうか。

80:56 板野氏の返答
 えっと、演出スタイルは富野監督の影響をかなり受けてます
 戦闘シーンのアクションスタイルは、あの…たとえば、板野サーカスのミサイル、ミサイルがたくさんを飛んで、その敵についていて、あたる(聞き取れない)っていうのは、あのー、自分が高校生時代に、オートバイにロケット花火を一杯にくっつけてて。
 で、海岸で走りながら飛ばして、で、その飛んでいくなかを走っていて、フォローするしながら。だから客観的に花火が遠くから見て、綺麗だなぁという花火ではなくて、当たったらやけどをするという花火を、実感的にオートバイを追っかけながらとか、オートバイを乗っているときに当たられながら体感して。で、やけどをしたり転んだりしながら、本物のライブ感を、そういったものを、絵で見せたかった。

 これはかなり有名な話ですからね。

82:59 司会
83:48 通訳
あの…最近、このごろ、監督と話したことがありますけれども、非常に、あのー、幅広く、あのー、文学でも、いろいろ、映画でも、よくご存知だと思いますけど。
たとえば、この前クーブリック(キューブリック)の話も出たことありますが、えっと、特に、あの、昨日の映画(注:『ガンダムⅠ』)を見たらですね、あの、非常に、えー…えー…典型的な悲劇からとらえた影響があるような気がしました。
特にシェイクスピア、たとえばイセリナの登場人物を見て、シェイクスピアのロミオとジュリエットの話がポンと頭に浮かんでたことがありますけれども、それは…いえるのですか?それともまた関係ないことですか。

84:49 富野由悠季監督の返答
 あの…関係は、あります。が、意識はしていません。
 つまり、物語の原型であるから、そのように感じるだけのことで、シェイクスピアがいるおかげで、本当はごっちゃの話のほうがいいんじゃないの?っていえないという、その、歴史を背負っている我々は、とても不幸だなぁと思ってます(ちょっと笑)。

 司会はここでシェイクスピアを出したのは、ある意味決して偶然ではないですし、実際ちゃんと『ガンダム』を観てる証拠でもあります。言及した回数は決してそんなに多くはないけど、富野監督にとって、シェイクスピア劇は長い時間のなか人々に愛され続ける「芸能」として、非常に評価してる古典です。…と、下はまさにこの話ですから、とにかく進みましょう。

85:47 質問
87:07 通訳
えー、まあ、富野監督に、また、あの、質問ですけれども、えっと、この、最後の30年、40年の話ですが、たくさんの有名、有名で大事な映画がですね、えー、典型的な、えー、映画の…なんというか、たとえばスクリプトとかいうふうなことから出発するのではなくてですね、えっと、ある意味ではジャンルっぽくて(?)、あまり真面目じゃない文化から捉えたものが多かったわけですね(富野、眉を顰める)。
たとえばスターウォーズとか、あの、えっと、ハリーポッターとかいうあたりのことです。そして、その、そういうふうな…メディアがですね、今のことでいえば、現代の伝説になったとか、伝説の世界になったとか、といえるわけですね。
あの、真面目でない、えー、スタートだったんですけれども、真面目ですね(富野、また眉を顰める)。あの、真面目に思われてないスタートだったんですけれども、あの、今は非常にたくさんの人にとって、あの、それがリファレンスポイント(注:参照点)になってるわけですね。たくさんの人がその、スターウォーズを見て、えっと…日本のアニメを見て(ここらへんで富野は質問の意味を悟ったようで、笑い始める)、ハリーポッターを見て、ここが、また文化が出てきたということがいえるわけですね(富野、頷く)。あの、たとえば価値観とか(富野、頷く)、そこから出てきますね。そういうふうなことは、あの、富野監督のご意見はいかがでしょうか?
特に、えっと、そういう文化、つまり一般的、たくさんの文化が、その、富野監督のアニメの、価値観、によって、変化され、変化された、変わったということが(富野:うん。)に関して、いかが思われますか?

 通訳さんに悪いんですけど、彼の日本語はあまりにも下手すぎますので、ここでちょっと説明させていただきますと、質問者が話したのは、おそらくサブカルチャーから起源し、発信をしたもの(ここではメディア文化的なもの)が、知らないうちに人々に影響を与え、やがて現代文化の一部になる現象についての質問だと思われます。


89:16 富野監督の返答
 えっと…まず、基本的に我々現在その文学で言われているようなもの、演劇で言われているようなものが、クラシックなものであれば、ちょっとハイブロウなもの、というふうに理解されています。
 が、もともとそれらの媒体はすべて一般的なお楽しみごとであったはずです。

90:20
 たとえば、あの、室内楽という音楽のスタイルは、食事のためのBGMでしかありませんでした。

90:43
 シェイクスピア劇がとても上等なものだと思われていますが、あのシェイクスピア劇で台詞がいっぱいあって、登場人物がいっぱいある理由というのは、みなさんご存知のはずです。

91:05
 ご存知でない方にはちょっとだけ説明させてください。

91:17
 一つの公演をやるために、どうしても出資者がいるです。(通訳:しゅ、しゅっししゃ? 富野:お金を出すスポンサー。)

91:33
 床屋の親父も出たい、それでその親父様のための台詞も一つ作る。

91:48
 長い台詞を与えられることは、出資者が出演するからです(何故かちょっと嬉しい)。

92:08
 全部シェイクスピアの文化的な才能だけで台詞が作られていません。

92:19
 それでも、物語を通すことができる、構成することができるということがあったから、シェイクスピアが偉大なんです。

(通訳さんが通訳してるのを見て、何故かワクワクする富野)

 スポンサーへの妥協や観客のレベルに合わせた調整ってのは知ってますが、この話は思わず「へえ」ボタンを押したところだったな。まあこのへん『∀の癒し』でも書いてあります話ですから。

92:37 上に続く、富野監督
 えっと、こんな説明をした、したのは今はじめてで、「なんだ、僕のやったことと同じじゃないか」というふうに、今は思いました(笑)。
(板野笑い出す。富野は今更はにかむ)

(通訳が笑いながら通訳する。聴衆も笑う)

92:55
 文化っていうのがこのようにして発生して、百年後に、ガンダムは偉大な作品になります(爆笑)。
(富野、通訳、板野三人いっしょに笑い出す)

93:18
(ユーモアモードを一転、ちょっとだけシリアスに)
 現に、先ほど挙げられたタイトル、スターウォーズにしても、ハリーポッターにしても、好き嫌いの問題ありますけれども、そういう気配がありますよね。つまり、傑作かもしれないという(板野軽く頷く)。
 で、そういうものではないでしょうか。


93:49 司会
93:58 通訳
あのー、津堅先生にまた質問したいですけれども、あのー、先生が、質問はありませんか?
それとも、この、この話について、それとも、また、あの、今の、一般的に…それとも発想でもよろしい…
(その場にいる人は誰一人その意味が分からず、仕方なく司会が質問し直す)

94:27 司会
94:35 通訳
たとえば富野監督への質問、でもあるのでしょうか?
それともあの、今の、あの…レッスンが、こう…なんといいますか?クローズアップするために、あの…考え、お考えを…

94:57 津堅氏
 えっと…すみません。あの、ここで話されてることをメモをするのは必死で、自分はどういう質問をすればいいかということに、まったく考えていませんでした。

95:14 司会
95:21 通訳
あの、確かに、あの、先ほどおっしゃったような風景を…(司会の補足が入り)非常に大事なポイントをさばった(?)のような気がしますから、だから、あの、と思ったんです。

 正直、このへんの件を聞いたとき、最初はてっきり津堅氏はアニメ史研究家としての立場で最後の結語をお話をすると思いましたが、司会と通訳とのかみ合わなさを含めて、ついできなかったのが、正直今でも残念だと思っています。

95:44 質問(前2つの質問もあったあの人。かなりのマニアだと思われる)
96:23 通訳
テレビシリーズの…あの、富野監督への質問です。あの、テレビのシリーズでいうとですね、えっと、チーフディレクター、メインディレクターがあって、そして、また、えっと、それぞれのエピソードのディレクターがあるというユニットディレクターがあるですね。えっと、どういう関係があったのですか?特に、まあ、ガンダムのシリーズでは。
そしてまた、たとえば、シーンをどうやって見せるのかということを決めるときにですね、えっと、チーフディクレターとユニットディレクターとの関係で決めたのですか?それともおまかせにしたのですか?

97:07 富野監督の返答
 えっと、テレビシリーズという一週間に一本の作品を作るというときには、チーフディレクター…ダイレクター(注:通訳を偲んで、わざわざこう発音した)の立場でいえば、大きなシーンを決めることと、それから僕の場合には絵コンテの段階で全部、全カットをチェックに入れます。

97:55
 ただ現実的に、映画として考えたときに、ワンカットずつアニメーターの作画をチェックしなければならないのですが、現実的にそんな時間がありませんので、僕の場合にはコンテを、ユニットダイレクターを渡した瞬間に、すべて関知はしません。

98:44
 (やや強い口調で)ただし、最終のところ、つまり編集、フィルムの編集の段階では、ユニットダイレクターと一緒にチェックをして、基本的にユニットダイレクターには何も言わせないようにします(笑)。



99:25 司会
99:36 通訳
あの、この頃ずっと、あの、ご親切にいろいろお話でもたくさん頂いて、どうも、富野監督にどうもありがとうございました。
(富野、礼をする。司会も返礼)
(みんなが拍手)

99:57
100:03 通訳
そして、また、あの、板野監督と津堅先生のご意見を聞かせていただいて、どうも本当にありがとうございました。
(みんなが拍手)

(通訳:お疲れ様。富野:いえ、お疲れ様です。ありがとうございます。《通訳さんの肩を撫でながら》ご苦労様でしたね(笑)。)

 正直全体としてはあまり深みのない内容ですが、津堅氏と板野氏の話を含めて、いくつか再確認できる箇所がありますから、満足できる話でした。


 この記事をもって、ロカルノに関する記事は一段落がつきました。今まで読んでくださった方々、ありごとうございます。そしてご苦労さまでした。もし何かご意見ありましたら、どうぞコメントをください。

▽続きを読む▽

第62回ロカルノ国際映画祭富野由悠季マスタークラス内容中編

2009/08/25 01:06|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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第62回ロカルノ国際映画祭富野由悠季マスタークラス内容前編

 ようやく出来ました。編集や説明を含めて、かなり時間を費やしてすみません。今回の話はまた長くなりましたので、もう1回分けて掲載させてもらいます。




 例によって、公式サイトと今回の動画。

Locarno International Film Festival
Locarno International Film Festival│Multimedia │Video
 (8/11の「Forum Masterclass with Y. Tomino」のところで授賞式の動画が見れます)

47:00-47:38 質問(青年)
(サンライズやBGMについて聞いたらしい)
47:43 通訳
あの、ガンダムシリーズだけでなくてですね、別のシリーズ、あの、サンライズスタジオと関係あるような作品のなかで、音楽に関してのことですが、えっと、音楽、(聞き取れない)にかかってる音楽、非常にサンライズらしいと思われるようなもの(富野笑)がありますけれども、あの、バックグラウンドミュージックともいえるんだけれども、非常にサンライズ的なところがあるともいえるんですが、いろんななシリーズのなかで。
あの、これに関してですね、なにか思い出でも…どういうふうにこう曲を…(富野:あの、そのサンライズらしいってのが僕にはわからないから…)

(通訳はなぜか津堅氏に尋ねる。富野は笑う)

48:48 津堅氏
 えっと、サンライズらしいというのは、監督はお答え出来ないんけれども、サンライズらしいってのをもう少しこう、細かく具体的にどんな音楽なのかを説明してください。

49:05-49:32 質問者もう一度説明
49:33 通訳
あのー、私はよく聞く、音楽なんですけれども、CDでもLPでも、持ってますけれども、えっと、なんとなく私から見たら、えっと、独特のサウンドがあるということといえるなんですけれども、まあ、とにかくあの、なにかそれに関してですね、あの、どういうアプローチで、作曲したのかとか、たとえば最初に映画があって、その上にかけたとか、それとも逆に一緒に作ったとか…

50:08 富野由悠季監督の返答
 えっとね…あの、気分は少し分かってきたんですけれども、えっと…おそらくサンライズ的というのがあるとすると、この10数年アニ…日本のアニメが確立した音楽ってのが、かなり幅広くなっています。
サンライズが始まったことというのは、まだとても…なんていうのかな、えー、子ども向きの番組の音楽なんてのが、こんなものでいいんだよというレベルの低さを引きずってるんで(津堅氏笑)、サンライズ的ってのがあったんじゃないのかなと思いますけれども。
(54:45)
 関係者、サンライズの関係者、どうも(笑)。
(54:49)
 訳してください(笑)。

51:28
 あのー、そういう意味では、板野さんが一番深く関与した、そのマクロスあたりの音楽っていうのが、僕なんかにしてみると、「クソー!って、若いやつが作るとこうなるかー!」(笑)みたいなものを、すごく感じるようになったんですけれども…なったんですよね。
(通訳さんに向かって)ということをまず訳した上で、板野さんの意見を聞いてください。

 サンライズ的な音楽っていうのが、確か私も今まで聞いたことのない話なんですけど、もしかしてヨーロッパの人から聞けば、なんらかの法則やクセがあるかもしれませんけど、音に関してはやはり音響方面の話なので、サンライズ的ってのはやはりちょっと意味不明ですね。
 また、富野監督の話も頷けますが、それもすでに昔の話なので、別に言ってはいけないことでもないと思いますけどね。

52:20 板野一郎氏
 えっと…あの、富野さんの、まあ、ガンダムのスタッフをやってた頃に、たぶんガンダム作画のなかでは当時、30年前最初の、一番若かった(富野に確認する)。
 で、そのとき、スタッフから見て、富野さんがすごいなぁと思ったのは、やっぱりアバンギャルド、いつの時代でも叩かれるんですね。子ども騙しの、あのー、なんだろう、子どもが見るもんだから、こんなんでいいやという作りを、音楽だけじゃなくて、映像も、そういうほうが多かったんですね。それを富野さんが大人が耐えられるものに作り上げたときに、スタッフとして見てて、可哀想と思ったのが、スポンサーにも敵がいるんですよ、味方じゃなく。

 たとえば、音楽だけじゃなくて、絵本というのは、2歳から5歳向けの絵本(富野笑)。それが、富野さんが作ったのは、6歳からおじいさんまでのロボットもの(皆笑う)。
 でも、スポンサーが簡単にアニメーションは子どものものだって、シナリオも読まないで、作った絵本が、強いぞガンダム、僕らのガンダム、戦えガンダムっていう、くだらない!絵本が、売れないですよ! 富野さんのせいにするんです。
 「売れない、お前のマスターベーションこいで、子どものアニメをへんなものにするから、本が売れないんだ!」。富野さんは、謝ってるんですよ、電話のなかで。おでこがどんどん広くなってる(板野氏を含めて全員笑い)。

(富野、笑い止まらず)

56:15
 で、本屋だけが敵じゃなくて、おもちゃ屋も敵だった。

56:29
 出来の悪いガンダムのおもちゃを作ってきて、売れないのはおまえのせいだって、富野さんをいじめるんですよ。で、富野さんは電話で相手が見えないのに、頭を下げて「すみませんすみません」…謝ってんですね。

57:12
 で、おもちゃがなんだっていってたけど、ガンダムが売れないのは、ザクという敵が弱い緑色の、モビルスーツザク、それしか出てこないから。もっといろんな毎回新しい、強そうな敵をやっつけないと、
おもちゃは売れないから、出せ!と言われて、最初に青く(聞き取れない)をつけて誤魔化したら、怒られて、新しいメカ、そのあと出てくるんですよ。
(富野、板野笑)

58:18 板野氏
 で、それを助けたのが、富野さんが大嫌いなオタク(皆爆笑)。
 あのー、オタクが、売れない絵本とおもちゃを、買ってくれるんです(富野爆笑、津堅拍手)。富野さんを支えてるんです。富野さん大嫌いだけど、富野さんを、ガンダムを最後まで作らせてたのが、オ、タ、ク。

(板野、後ろの席を指して)
 いますよ、そのへんは。真ん中あたりの。あの人たちが、富野さんを支えました。
(ある観客手を上げる。ほかの観客は彼を見て笑う)

 ここは板野氏がいかに富野監督を尊敬してるのがよく伺える話ですね。30年前の一スタッフから、監督になった今でも富野監督を愛してやまないのは、やはりその時の記憶がよっぽと深かったんでしょうね。
 まあ、難しい話はなく、単純に交情がいいかもしれませんね、おでこネタが出てきましたし(笑)。

59:09 富野監督の補足
 あ、あの…今の話は事実です。

59:17
 だけど、オタクは今でも嫌いです(皆笑う)。

59:25
 そして、一番、あの、オタクが嫌いな本当の理由を、今、あの、本物のオタクがいるから言います。
 あいつらは、我々の世代よりも儲かったし、上手いからです(皆笑う。津堅軽く机を叩く)。

59:44
 えっと、反論があるでしたらどうぞ(後ろの席に指す)。いや、後ろのほう。

60:04 反論さん(ここで声で先手を挙げた人が赤井孝美氏だと判明)
 いや、富野さんのマネをしてるだけですから。
(富野:またそれか!(笑))

60:14
 戦っていただいてたおかげで、我々は本当に助かっています。ありがとうございます。
 我々がこの世界に入ったときはもう富野さんが敵をずいぶんやっつけた後だったので(富野爆笑)、非常に楽でした。
(富野:あ、そうかぁ。)

60:32
 前ね、すみません、えっと、ロボットアニメはスポンサーデザインを仕付けなきゃ、面白くないといって、僕たちが、そういう企画を立てたんですけど、いやあの、ロボットデザイン全部やってください!とかいって、おもちゃ屋さんが、デザインを出してくれないのです。それで、一回通しましたが、企画は。
 すべて富野さんのおかげです。

(しばらくして)

61:23 富野監督
 あ、音楽の話がまた終わってない…(笑)。

61:28 板野氏
 あの、やっぱり、音楽はジェネレーションギャップで、僕たちは洋楽とか幅広い、富野さんは三味線とか(皆笑う)、(聞き取れない)とか、違うんですね。古典の音楽と(富野、興奮して大きく机を叩く:てめえ!(笑))、現代的なもんですね…。
 ジェネレーションギャップです。

(富野笑いつつも板野氏に対して「そのとおりです」と頷いた)

 微笑ましい光景ですね。

62:17-63:26 質問(年配の方)
63:32 通訳
あの…まあ、えっと、バイオレンスのことに関しての話なんですけれども、えっと、このバイオレンスは、乱暴なことは、私たちのなかにあるというふうなことですね。私たちのなかにある、あの、バイオレンスが、えっと、かえって、んー、そして、もちろん、映画にも入ってるんですけども、かえって非バイオレンス、アンダ(アンチ)バイオレンスになるようなきっかけになるのではないでしょうか。つまり、その、バイオレンスを見て、あ、私はそのバイオレンスを選択しないというふうなことは、いかが思われますか。

64:17 富野監督の返答
 あの、仰るとおりで、まったくそうだと思っています。だから、実をいうと、演出の上でとても気をつけていることがあって、一つの作品のなかに、繰り返しのバイオレンス、つまり戦闘が無いように心がけてはいます。
 が、ファーストガンダムの三本の映画に関していいますと、テレビのいくつかのエピソードを積み重ねたために、そういうふうには見えていないし、そのように編成することができなくて、ちょっと残念だと思っています。

 ガンダム劇場版を見れば、やはりテレビ版よりたいぶ少なくなったが、やはり富野監督から見れば、まだ多いくらいでしょうね。




 次回こそ最終回です。明日でアップデートします。ところで、私の使う言葉は時に古臭くなってるのは何故?

▽続きを読む▽

最近疲れっす

2009/08/23 21:00|日常話TRACKBACK:0COMMENT:8
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 最近実生活もブログもいろいろバタバタしてて、忙しいのに、なんだか何一つやり遂げたこともなく、ただただボーっと時間を浪費した感じがものすごくあります。なんでだろう、悲しい。
 とまあ、実生活のことはどうしょうもありませんので、ノルマというか課題というか気になることをここで列記。


1.つい昨日でアップデートしたばかりの「週刊連載 富野由悠季起用論まとめ1 「富野由悠季を起用する理由はここにあり」」。正直これが今一番気になるものです。できるだけここ数年の現状を追って話したものですが、たぶんまだ色々不備があると思いますので、もしご指摘ができる方がいれば、どうか私に教えてください。

 まとめの部分は結局1と2に分けることにしましたが、先日終わったばかりのまとめ1(上のリンク)は前の5つの記事のまとめに対して、まとめ2は過去富野作品の傾向によって、色々な富野の使い方や富野に適する起用法について検討するもの。
 なお、「起用」という言葉からも察したとおり、この一連の記事は実をいいますと、富野側からの視点ではなく、制作会社、つまり富野を雇う、富野に商売の要求を請ける側から見た富野像の検証なのです。いわばアドバイスみたいで、たとえ大した役に立てなくても、こういう視点はネットでもあまり見かけないので、それだけでもそれなりの存在価値があると思いますので、これから終わるまでしばらくの間、まだ付き合ってください。

週刊連載 富野由悠季起用論その1 「サンライズは富野由悠季の影響力を消し去るべきか?(上)」
週刊連載 富野由悠季起用論その2 「サンライズは富野由悠季の影響力を消し去るべきか?(下)」
週刊連載 富野由悠季起用論その3 「サンライズはもう富野世代に頼るべきではない?」
週刊連載 富野由悠季起用論その4 「富野はネームバリューも低いし、売れないって本当かい?」
週刊連載 富野由悠季起用論その5 「富野が使いにくい監督といわれる3つの原因」
週刊連載 富野由悠季起用論まとめ1 「富野由悠季を起用する理由はここにあり」
■まとめ2(執筆中)



2.富野監督の新作『リングオブガンダム』ですが、まだこれからのことなので、それほど気にもしないんです。が、今回反省すべきなのは、記事の書き方です。

富野由悠季完全新作、『RING OF GUNDAM』制作決定
富野由悠季新作『RING OF GUNDAM』情報整理

 この二つの記事を読んでくださった方ならわかると思いますが、この二つの記事に、かつてほとんど使ったことないソースが含まれています。そう、2chからのコピペです。第1報のつもりでしたが、今これについて、深く反省しています。というか自己嫌悪です。
 他人の情報を無断転載にし、まとまりもなく、人の役にも立てない記事を書いて、何になる? 今回の会場に行けないからって楽々とコピペして、何様のつまりだ。本当に礼儀知らずの野人しかやらないことだ。

 …というわけで、記事読んでいただいた人も無断転載された人もごめんなさい。これからはしません。


3.今回のガンダムビッグエキスポ絡みの富野イベントは以下の通りです:

一 8/21 11時開始のリングオブガンダム初公開並びに本広監督たちとのトークショー
二 8/21 14時開始GUNDAM 30th ANNIVERSARYという古谷、池田、藩三氏とのステージ
三 8/23 日本科学未来館での講演

 とりあえずこの3つですから、気になる方はこれに従ってレポートを探しましょう。


4.それから、たぶんもう完全時期外れたものとなったが、ロカルノ関連の記事もまだ終わっていません。自分がノロマのせいでもあるが、量も普通に多いですから遅れてきた。
 とはいえ、マスタークラス(というご大層な名前だが、実際ファンとの交流会みたいなもの)の後編しか残ってませんので、もう何時間があればできます。

(記事順。下のほうが新しい)
富野由悠季・高畑勲ら、第62回ロカルノ国際映画祭「マンガインパクト」に参加
富野由悠季作品ロカルノ国際映画祭上映続報
富野由悠季監督、ロカルノ国際映画祭名誉豹賞受賞
ロカルノ映画祭富野発言まとめ中
ロカルノ映画祭「マンガインパクト」日本側ゲスト共同会見 その1 富野由悠季、内田健二、風早完二、湯山邦彦、石井克人、板野一郎発言部分
ロカルノ映画祭「マンガインパクト」日本側ゲスト共同会見 その2 加藤久仁生、赤井孝美、今石洋之、大塚雅彦発言部分と質疑質問前編
ロカルノ映画祭「マンガインパクト」日本側ゲスト共同会見 その3 質疑質問後編
ロカルノ映画祭富野由悠季監督名誉豹賞受賞式感想とインタビュー
ロカルノ映画祭富野マスタークラスまとめ中
第62回ロカルノ国際映画祭富野由悠季マスタークラス内容前編


5.あと、「第62回ロカルノ国際映画祭富野由悠季マスタークラス内容前編」でも書いたんですが、富野監督の卑屈はさすがにイライラさせることもあります。これについても何か記事にしたいので、そのときはまたぜひ皆さんの富野監督のその自己卑下っぶりについての意見を伺いたいです。



6.あと、明日は押井守全仕事リミックスを購入する予定です。正直今となって富野監督関連以外のアニメ書籍を買うことが極端少なくなってますが、押井さんの作品は別にして、その話はどれも面白いため、日本円が馬鹿高い今でも、それほど損はしないはずです。
 では、何故買うかというと、この二つの版本を比較したいのです。旧版は当然私が持っていませんが、それでも本の構成を検証してみたいので、できたらまた記事にしたいと思います。

押井守全仕事リミックス (キネ旬ムック)押井守全仕事リミックス (キネ旬ムック)
(2009/07/24)
不明

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押井守全仕事―『うる星やつら』から『アヴァロン』まで (キネ旬ムック)押井守全仕事―『うる星やつら』から『アヴァロン』まで (キネ旬ムック)
(2001/01)
不明

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7.それから、零細の富野情報ですが、昨日は大河原邦男さんの講演があったが、出渕裕さんも高橋良輔さんも参加してて、話題の途中富野監督の話も出てきて、三人による内ネタが大盛況であるらしい。情報を集める気力があまりないが、普通に気になる。



8.それから、最近富野ファン界でもカリスマな地位をついてる一人である「玖足手帖」のグダちんさんの「せい」で、また氷川竜介氏への興味を再燃しつつある。
 今まで本や雑誌やネットで拝見した氷川氏の講義なり文章なりを読む限り、氷川氏の語る内容はどうやら講義>本、ライナーノート、雑誌など>宣伝記事ということになってますので、ご機会があれば、一度グダちんさんみたいに直接お話を伺いたいのですが、なかなかできる機会がなくて、とても残念ならないのです。ここ数日、自分の氷川氏に対する考え方を記事にしてまとめ語るかもしれません。

週刊連載 富野由悠季起用論まとめ1 「富野由悠季を起用する理由はここにあり」

2009/08/22 13:18|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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週刊連載 富野由悠季起用論その1 「サンライズは富野由悠季の影響力を消し去るべきか?(上)」
週刊連載 富野由悠季起用論その2 「サンライズは富野由悠季の影響力を消し去るべきか?(下)」
週刊連載 富野由悠季起用論その3 「サンライズはもう富野世代に頼るべきではない?」
週刊連載 富野由悠季起用論その4 「富野はネームバリューも低いし、売れないって本当かい?」
週刊連載 富野由悠季起用論その5 「富野が使いにくい監督といわれる3つの原因」




まとめ1.富野由悠季を起用する理由はここにあり
注:この記事の大元はこの度富野由悠季監督の完全新作『リング・オブ・ガンダム』の公式アナウンス前作成したものなので、文中で話した「起用しない」という状況からやや外れたこともありますが、それでもこの一連の記事は『リーンの翼』以後富野監督に巡る環境、ひいては『リングオブガンダム』以後の状況をも含めて、なんとか全体的解明したいものなので、この一連の記事は『リング・オブ・ガンダム』の制作決定された今なお価値があると信じたい。


 今までの記事では、①サンライズは富野の影響力を消す以前、富野を起用する意味がある。②サンライズは富野に頼ってもいい。③富野は安定的に数字を出せるし、ネームバリューも高い。④富野が別に使いにくい監督じゃないの四つの方面から、富野由悠季と彼の周りにめぐる状況を語ってきました。
 以上の4点を検証すれば、近年一見いまいちパッとしなかったと思われる富野が、むしろ一定レベルの作品を仕上げつつ、一定の実績を出せる監督ですから、富野由悠季を使わない現状では、プロデューサーたちは炯眼がない以前に、会社的・商売的にはもったいないのです。富野由悠季はまた色々な価値があるからです。

 しかし、となれば、富野由悠季と果たしてどんな組み方をすればいいのでしょうか? これについては、はっきり言います。昔の使い方が信用できないのなら、別の使い方を検討すればいいというだけのことです。
 ですから、今こそ一度今までの使い方を捨てて、もう一度演出家・富野由悠季の価値と定評を見直すべきではないでしょうか。


 昔の状況を参考にしつつ、近年の状況(ここで98年の『ブレンパワード』以後を指す)から考えて、導き出した「富野由悠季」の実像は、以下のようなものです。

①中堅クラス以上に稼げる監督
②トップクラスではないけれど、通常以上のネームバリューを持つ監督
③安心して見られる作品を仕上げるうえに、何かをもたらす監督
④作品が長続きできる監督


 異論はあるかもしれませんけど、基本的にできる限り客観で考えてみれば、富野由悠季への評価は、最低限この4項に収束できます。つまり、既存の富野由悠季の使い方ではなく、プラスアルファ的な使い方を主軸として組むのは、まず認識すべきことです。
 そして、この4項こそ、富野由悠季の一番大きな価値であり、アニメ氷河期と言われるご時世のなか、アニメ会社が富野を起用すべき理由でもあります。

▽続きを読む▽

富野由悠季新作『RING OF GUNDAM』情報整理

2009/08/22 00:02|富野情報TRACKBACK:1COMMENT:1
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富野由悠季完全新作、『RING OF GUNDAM』制作決定

 さて、興奮もほどほどに、今判る限りの情報をまとめてみましょう。富野のイベントはこの際あえて無視させていただきます。(8月22日注:一部の内容を追加しました。)


 まずはニュースから。

毎日.JP│ガンダム:30周年作品の映像公開 富野由悠季原作・総監督で制作

 アニメ「ガンダム」シリーズの30周年記念作品となるショートフィルム「リング オブ ガンダム」の一部が21日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれている「GUNDAM BIG EXPO(ガンダム・ビッグ・エキスポ)」で公開された。シリーズの生みの親・富野由悠季さんが総監督、原作、脚本を担当し、映像制作会社「ロボット」と協力、最新のCG映像とアニメーションの融合を目指す。

 「リング オブ ガンダム」は、初代ガンダムの「一年戦争」からはるかな時を過ぎた新世紀、月の軌道上に直径600キロの巨大建造物「リング」がある世界が舞台。地球連邦軍に所属するエイジィは、地球の高地で大きな岩のかたまりに埋め込まれた「ビューティ・メモリー」を見つけた……というストーリー。映像の完成時期や公開形態は未定。

 エイジィは俳優の川岡大次郎さん、ユリアは女優の平田裕香さんが演じ、キャラクターも2人の表情に似せて描かれている。ガンダムのデザインは大河原邦男さん、音楽は菅野よう子さんが担当する。

 21日に公開された映像では、突風が吹く中で絶壁の岩を登るエイジィと岩のいただきに立ち尽くす金髪の謎の美少女、空中をハイスピードで飛び回り、地球を背に宇宙に浮かぶガンダムの映像が映し出された。さらに「アムロの記憶」という謎のキーワードも明かされた。

 発表イベントに登場した富野監督は「ガンダムという物語が骨太であることを実感しているし、30年たって、(作品に登場する超人類)『ニュータイプ』という言葉がフィクションでなくなってきたことを考えている」とあいさつ。続いて、大のガンダムファンというドラマ「踊る大捜査線」の本広克行監督とのトークショーも開かれた。本広監督は「うらやましい。(お台場の潮風公園に展示されている)18メートルのガンダムという自分の描いたものが実物大になって、全国から見に来ているなんて……」と話しながら、富野監督からガンダム制作時の秘話などを聞き出していた。【河村成浩】

 また、ここでは30周年記念作品「リング オブ ガンダム」の映像のスチール写真が見れます。全CGはさすがにちょっと慣れないのですが、それでも期待値無限大です。


 次はリングオブガンダムの内容ですが、実は徒然置き場のぎゃばんさんは非常に詳しい内容の紹介を書いてくださったんで、内容知りたい方は下のリンクでご覧ください。

徒然置き場│30周年

ちなみに全編フルCGで、4分と非常に短い作品ですが、どの時間軸に位置するものなのか。
またどのような社会構造になっているのか、非常に興味深い作品でした。






 それから、いくつかのブログからも続々と感想が入りました。
 M-dialのケンジさんは、こんなことを言ってくださった。

M-dial│富野監督の「リングオブガンダム」

他にも「アムロの記憶」とか気になるワードがあるものの、とりあえず全体像が見えてくるのはまだまだ先みたい。
バンダイさん、ガンダムユニコーンに投資する前に富野に出資という形で恩返ししてくださいよ。先立つものが無ければ何も出来ない。

監督の新作映像が待ちきれない方は、とりあえず「リーンの翼」を見ましょう。
後半の展開が凄すぎて本当に泣く。日本人とはどういう事か、を見つめ直す作品にもなってるので是非見て欲しい。

 まさにそうだと思います。『リーンの翼』は時間の短さと構成のため、見にくいフィルムになったのは間違いのですが、それでもそのパワフルな演出と、能を引用したような舞台劇ばりな画面構成と、前の世代への返答や次の世代への必死な訴えかけは、必見である。


 russian’s blogのzennsoukyokuさんが、以下の話を話してくださった。

russian’s blog│リングオブガンダム

富野御大がガンダムの新作を作ってくれるというだけで嬉しいと思っている自分が居る。
取り合えず、全長600kmの巨大構造物なんて出てくるんだから、Vガンダム以降の話である事は間違いないんじゃないかと。
未だに一年戦争前後の時代がピックアップされ続けている中で富野氏自ら宇宙世紀の新しい時代を開拓するというのはいい事だと思う。
とは言え、UCの新時代開拓は常に富野氏自ら行っているような。
やっぱり他のUC作品は二次創作的な物でしかないんだろうか……。

 前も話しましたが、UCに限らず、結果的ガンダムの路線に貢献したのは、富野監督が一番大きかったんですから、ガンダムビジネスが行き詰まった今、無闇に富野監督を拒否するのではなく、むしろ富野を使って新たに指標を作るほうがいい、と。ガンダムは2、3年のビジネスではなく、長期的売れるロングセラーですから。



8月28日追記:正式なスタッフリストが出てきましたので、そちらのを参照してください。
『RING OF GUNDAM』スタッフリスト公開&本広克行監督対談レポート
 それから、各所を集めた情報の断片によって、以下のリストを作ってみました。正式なものとまったく異なる場合もありますから、ご注意ください。

SUNRISE ROBOT PRODUCTION
YOSHIYUKI TOMINO FILM


総監督 富野由悠季
絵コンテ 斧谷稔
オリジナルガンダムデザイン:大河原邦男
デザイン:安田朗、西村キヌ、剛田チーズ、早野海兵、山根公利
音楽 菅野よう子
(脚本 富野由悠季)
(EDイラスト 中村嘉宏)
(CG制作) ロボットポリゴン・ピクチュアズ
(ガンダムモデリング) 小林和史、早野海兵
(スペシャルサンクス) 本広克広

エイジィ 川岡大二郎
ユリア 平田裕香
ビューティ 小清水亜美
グレン ゴング桑田

 また、平田裕香氏によると、本広さんは『リングオブガンダム』の助監督として勤めてきたらしいが、正式なクレジットではないっぽい。

22日追記:富野監督と本広氏のスペシャルステージに参加した方の話によりますと、今回本広氏が手伝ったのは、CGの素材(役者の振り、表情)などの撮影場所(ウチの会議室といっていた)の提供と撮影時の助監督的役割ということです。



 これのほか、ガンダム仕事の小林和史さんは今度の敵MSのベースCGモデリングを担当したらしい。

ガンダム仕事│ガンダム仕事

使用されているソフトの関係もあり、細部の作り込みや仕上げは
他の方にやって頂いております。
そんなささやかな関わり方でしたが、
クレジットも入れてもらえて感謝です。
(映像仕事初のモデリズム表記あり)






 というわけで、ちょっと今更って感じがしないでもないですが、前はロカルノ映画祭の記事の関係で何日も遅れてきましたが、こうなったら私も張り切って富野由悠季起用論の残り部分を頑張って書きます。

週刊連載 富野由悠季起用論その1 「サンライズは富野由悠季の影響力を消し去るべきか?(上)」
週刊連載 富野由悠季起用論その2 「サンライズは富野由悠季の影響力を消し去るべきか?(下)」
週刊連載 富野由悠季起用論その3 「サンライズはもう富野世代に頼るべきではない?」
週刊連載 富野由悠季起用論その4 「富野はネームバリューも低いし、売れないって本当かい?」
週刊連載 富野由悠季起用論その5 「富野が使いにくい監督といわれる3つの原因」
週刊連載 富野由悠季起用論まとめ1 「富野由悠季を起用する理由はここにあり」
■まとめ2(執筆中)

富野由悠季完全新作、『RING OF GUNDAM』制作決定

2009/08/21 13:54|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:7
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 当然いまさら日本に行けるわけがございませんので、せめて集めてきた『リングオブガンダム』の情報をこっちにおいていきます。新しい情報が入る次第随時追加なので、行けない人はここで覗くとちょっとだけ幸せになるかも。
 とはいっても、今回は2CHからの仕入れですので、間違いや不明なところもあるでしょうけど、とりあえずこれが最速ですので、今日はこの部分だけに尽力。

8月22日追記:以下の記事にまとめていました。以下のリンクからどうぞ。
富野由悠季新作『RING OF GUNDAM』情報整理


毎日.JPが最速情報を届いてくれました。
これによると、新作決定されたということ。
ユニバーーーーーーーーーーーーーース!

毎日.JP│ガンダム:30周年作品の映像公開 富野由悠季原作・総監督で制作

アニメ「ガンダム」シリーズの30周年記念作品となるショートフィルム「リング オブ ガンダム」の一部が21日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれている「GUNDAM BIG EXPO(ガンダム・ビッグ・エキスポ)」で公開された。シリーズの生みの親・富野由悠季さんが総監督、原作、脚本を担当し、映像制作会社「ロボット」と協力、最新のCG映像とアニメーションの融合を目指す。

 「リング オブ ガンダム」は、初代ガンダムの「一年戦争」からはるかな時を過ぎた新世紀、月の軌道上に直径600キロの巨大建造物「リング」がある世界が舞台。地球連邦軍に所属するエイジィは、地球の高地で大きな岩のかたまりに埋め込まれた「ビューティ・メモリー」を見つけた……というストーリー。映像の完成時期や公開形態は未定




【斧谷稔】大富野教信者の会part113【井荻麟】

33 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 11:01:47 ID:???
リングオブガンダム来たな

34 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 11:15:17 ID:???
今上映中か

38 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 11:36:19 ID:???
みてきたけど微妙だったよ
ビューティメモリーとアムロの遺産がどうたら

39 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 11:40:00 ID:???
ついでにリングオブは四分の映像をずっとループさせてるから誰でも待てば見れる

42 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 11:49:44 ID:???
ナレーションとかはない
グレーのガンダムに乗る青年が主人公で最初は山登りから始まる
そこで女神みたいなのがいてアムロの遺産がどうたらって話

43 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 11:51:17 ID:???
なん…なんでアムロ?

44 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 11:52:37 ID:???
>>42
うん…要は∀的なコンセプトだな

45 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 11:53:21 ID:???
>>43
俺もわからん
正直あれ理解できる人はいない気がする

46 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 11:55:28 ID:???
ビッグエキスポスレでの評価はこっちより高いのに

706 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 11:53:53 ID:???
>>697
四分しかないから何とも言えんがCG戦闘パネェ
大したネタバレではないが一応注意

ファーストガンダムが遥か未来?の世界で復活というか
テレビシリーズで見たいくらいには感じた

47 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 11:55:32 ID:bgvU+4LI
リングオブガンダム内容
最初、崖を主人公の男が素手でロッククライミングしていて崖の上に女性が立っていて、アムロの遺産がなんとか言ってたら崖の下で重機に乗って待っていた男が アイツら今頃きやがったと言うと見たことないモビルスーツがベースジャバーに乗って4機現れ
そのあと場面変わりファーストガンダムが動きだす
主人公がノーマルスーツ着てコクピットにいる、そこにヒロインノーマルスーツで飛びこんできて主人公の左ももに足をまたいですわる、ガンダムが寝た状態から立ち上がり上にビームライフルを連射 建物の屋根が破壊され外に出るとそこは宇宙で建物はコロニーだった
そしてさっきの新型モビルスーツとガンダムが戦闘 そのあと小惑星にガンダムが取りつきそこにアムロの遺産と言う女性がカプセルの中に寝ている
主人公とヒロインがアムロの遺産がなんとかといい 画面が引いていき終了
正直よくわからない内容でした、でもさすが富野監督こんなイベントムービーでも作品にしてきた
アムロの遺産ってなに?


48 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 11:56:43 ID:???
まあ正直なとこ期待するもんでもない
ただ踊る大捜査線の監督とあきまんがスタッフロールにいた

50 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 11:58:54 ID:???
>>48
どんなクレジット?

51 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 12:00:54 ID:???
>>50
踊る大捜査線の人はスペシャルサンクスだったと思うよ

52 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 12:03:23 ID:???
富野のクレジットは何?

53 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 12:05:18 ID:???
>>52
総監督

54 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 12:08:12 ID:???
絵コンテとか脚本はなくて、ただ総監督か
ちなみにcg制作に有名人いるの?今西とか

56 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 12:12:10 ID:???
>>54
そこまで詳しく見れねーよ
自分で確認しろ


70 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 12:58:57 ID:???
リングオブガンダム見た
尺短いためか台詞回しが富野全開
ビューティメモリという人のように見えるものが地球再生の鍵らしいが世界設定は良く分からない
ディアナ様っぽい雰囲気があった、ちなみに声はナージャ
MSはどう形容していいかわからないな、ガンダム以外は1種類だけだったように思えたけど尻尾のあるMSだった
3Dだけど動きに関しては違和感がなかったな、人物は欲を言えばあともう一歩か

71 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 13:03:40 ID:DQ//pSVn
音楽 菅野ようこ
脚本 富野
絵コンテ 斧稔

72 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 13:06:26 ID:DQ//pSVn
エイジィ 川岡大二郎
あとゴング桑田

73 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 13:06:53 ID:???
>>71
本当!?こりゃ珍しいわ

74 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 13:11:27 ID:DQ//pSVn
>>73
マジですよ。今見たから
ビューティーメモリが女性でアムロの遺産はメビウスの輪みたいな、次の地球の為に必要な記憶。
ビューティメモリはその守人だと思った。
菅野音楽が素晴らしいすぎた。
エイジィのガンダムは初代の灰色版、いわゆるG3みたいな感じ。



75 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 13:17:06 ID:bgvU+4LI
リングオブガンダム二回目みたが最初とかなり印象違ってびっくりした
何か少しだけど感覚的にわかった気がする あの世界の地球は人が住めないのか? 裏ストーリーが知りたい

79 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 13:29:10 ID:DQ//pSVn
初見の時のおいてけぼり感はさすがに御大。
これだよこの感じだよ。
周りの子供は『意味わかんなーい』とか言ってて、自分が小さい頃見たZの第一話を思い出した。

82 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 13:33:54 ID:???
見て気になった点
〇ガンダムのシールドが真っ白に見えたのは光源のせい?
〇丸いアレは「リングコロニー」
〇デザイナーにあきまんがいた

83 :通常の名無しさんの3倍:2009/08/21(金) 13:37:24 ID:???
「言葉を止めたのはリングオブガンダムのテーマを言いそうになったからです」と言った後、
最後の方に「地球を守る」みたいなのを何回か言ってなかった?
あれ、うっかりリングオブガンダムのテーマを喋っちゃったのかと思ったけど

  ここまでの感想ですが、やはり『リングオブガンダム』のテーマは『∀』とほとんど似てる上、地球を大切にするという正面からのメッセージが強いですね。また、以前(…といっても『逆シャア』ぐらいの時だが)のマイナス面からの訴えかけが今のプラス面になるのも興味深い。
 そう考えると、『ガイア・ギア』などのシャアの逆襲やメモリクローンから『リングオブガンダム』アムロの遺産というのは、富野の軸はシャア(-)からアムロ(+)に転移したという読みもできるわけですね。

富野のDNAを見て、地球を救う(なんじゃコリャ)

2009/08/20 22:18|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:0
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関連記事
富野由悠季のDNAを見たくありませんか?
お子様を連れて富野監督と科学未来館で逢いましょう!


 日経トレンディネットは、何故かまたこんな面白いニュースを書きました。

日経トレンディネット│ガンダム・富野監督のDNAを解析! 2つの素顔に迫る

 (ガンダムビッグエキスポと)同じお台場にある、日本科学未来館(東京都江東区青海2-41)でも、実はガンダム関連イベントがあることをご存じだろうか。ガンダムの生みの親である、富野由悠季監督の素顔を知ることができるシンポジウムやパネル展示を開催する。
 まず、紹介するのが、8月23日(日)に日本科学未来館の7階みらいCANホールで行う特別シンポジウム『未来のニュータイプが地球を生かす』だ。富野監督が「月刊ガンダムエース」(角川書店)の連載で対談した科学者やクリエーターなど4人と、親子向けの体験型講演を行うというもの。

 未来を担う子供たちに対して、地球環境に大きな影響を与える環境改善技術やロボット技術などについて、ガンダムを通してメッセージを発信する。ここでは、いつもとは違う富野監督の素顔が見られるはずだ。チケットは等身大ガンダムがある潮風公園のガンダム30周年プロジェクト事務局でのみ販売。詳細は公式サイトを要チェックだ。

(中略)

 もう一つ、日本科学未来館と富野監督を結びつけるイベントがある。現在開催中の「地球と宇宙の環境科学展~消えた生き物の謎と秘密」にて展示している日本発上陸の「ジェノグラフィック・プロジェクト」だ。ジェノグラフィック・プロジェクトは、世界各地の人類の遺伝子(DNA)を解析し、東アフリカを起源にした人類がどのようなルートを通って世界中に広がったのかを研究する。米ナショナル ジオグラフィック協会が支援するビッグ・プロジェクトだ。
 富野監督は、自らのDNAを提供し、同プロジェクトに参加した。写真にもあるように、8月上旬にDNAを採取。現在、米国で解析中だ。「プロジェクトに参加したのは、自分のルーツを知りたいからという理由ではない。逆にそんなものには全く興味がない。ただし、プロジェクトの意義は十分理解できるし、断る理由も見当たらないから」(同監督)と、参加理由について“富野節”で説明してくれた。
 現在、米国の解析チームがDNA解析を急ピッチで進めているが、まだ検査結果は出ていない。検査の結果が判明し次第、地球と宇宙の環境科学展の特設コーナーで、パネルを展示する予定だ。この夏、二度と見ることができないもう一つの富野監督の素顔に迫って欲しい。

 まあ、どっちも既出のニュースで、記事自体も正直二つの情報をドッキングしただけようなものなので、ちょっと節操がないにも感じますが、面白いからなんでもいい(おい)。
 個人的はDNAのほうも興味ありますが、まずチェックしたいのはシンポジウムのほうですね。今のところ行く富野ファンはまだいないらしいですが、子連れの富野ファンもいるでしょうけど、海の彼方で素直に期待しましょう。

 また、特別シンポジウム『未来のニュータイプが地球を生かす』のほうの講師である枝廣淳子、亀井敬史、平朝彦、高橋智隆四名はどれも錚々たる方で、そのご紹介はお子様を連れて富野監督と科学未来館で逢いましょう!に書いてありますから、気になる方は是非チェックしてください。




 ちなみに、これ前の記事↓。

nikkei TRENDYnet│ガンダム・富野監督、Genographic Projectに参加決定!

『機動戦士ガンダム』スペシャルシンポジウム
『未来のニュータイプが地球を生かす』
2009年8月23日開催決定!

『ブレンパワード』面出明美の面白脚本術

2009/08/20 00:07|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 たまには息抜きも必要なので、今回は月刊アニメージュ1998年9月号に収録している『ブレンパワード』のメインライター面出明美氏のインタビューを紹介します。


ブレンパワードってかわいいですよネ?

活躍している女性ライター
面出明美さんに聞く
富野監督を唸らせた面白脚本術



え? 主役メカのブレンがかわいい? 「でも、女性ってそうじゃないですか」。物語も半ばを超え、佳境にはいった「ブレンパワード」。面出さんの語る「ブレン」における、女性の位置付けとは?




女性の感覚を重視した話づくり

――面出明美さんは第一話の脚本担当で、いま最終話の前後編を書かれてますよね。キーになる話を面出さんが書かれているんですが、今回、脚本は4人中3人が女性ライターですね。キャラクターデザインをいのまたむつみさん、音楽が菅野よう子さんということをみても、富野総監督が女性の感覚を重視しようとしているのではないかと思われるのですが、いかがでしょうか。

面出 富野監督としては、柔らかいものが書きたい、ということだったんですよ。男性ライターで進めたら、どうしてもロボットものになってしまう、ということで。
 実際、『ブレンパワード』では、軍事的なシーンはほとんどないんです。『ガンダム』とかだと、コックピットのなかで絶叫しながら会話するんだけど、人が話をするからにはコックピットをあけて、顔の見える距離でしゃべるようにしましょうと(笑)。人間同士の関わり合いで見せるようにしてます。リクレイマー側とノヴィス・ノア側にしても、視点と立場が違って対立しているだけで、別に戦争をしているわけでもないですし。

――富野監督に女性代表として意見をされたという話もうかがってますが。

面出 監督とはけっこう意見をぶつかるんですよ(笑)。私と文芸の高橋哲子さんが監督に「女性としてはどうも違う」って話をするんですね。すると監督は長々と男性の理論をぶつけてくるので、「そうですね、でもそれ、女は嫌いです」って言って。「これしか出来ません」って書いた脚本を渡しちゃうんです(笑)。

――具体的にはどんなシーンでしょうか?

面出 第1話でブレンパワードが生まれたときに、赤ちゃんだから抱きしめてあげなくっちゃ、というシーンは私が書いたんです。もうちょっと台詞も長かったし、じっくり見せて欲しかったんですが。男の人だと、あの「やさしい目をしている」なんてところが、どうも判らないらしいんですよ。小さなもの幼いものを「かわいい」って思う女性ならではの感じ方で、私たち女性には、ブレンパワードはメカじゃなくて「かわいい」っていうのがあるんですえが、まず男性にはそこがわからないんですね。私としては、ブレンパワードは馬だと思ってます。自分で勝手に動けるし、かしこい馬、かわいい馬っていますよね。気位の高いところもあるし、気に入った人間にすり寄って来たり。パイロットは騎手なんですよ。


プロットと脚本の関係

――各エピソードには、富野監督のプロットがあるんでしょうか?

面出 4話ずつ4人のライターに発注するメモ程度のあらすじはあるんです。それに口頭の説明をもらって「こうした方がいいんじゃないか」って意見交換をしてました。でも、第8話「寄港地にて」で大幅な路線変更になったんです。監督のプロット通りではあるんですが、私の書いた脚本はアプローチが違ってたらしいんですね。「直子おばあちゃんにもうちょっと優しくあげたら」と勇と比瑪が話をするシーンや、カナンがブレンに認められたことをラッセに話すシーンを追加したら、すごく意外で面白かったそうなんです。
 それで、以後は戦闘シーンより人間同士の会話とカット割りで見せていくという路線になったんですよ。

――面出さんが大胆な展開をするから、暴走と見られたりはしないんですか(笑)。

面出 自分の好きな話を書くとみんなが「えー?」と言うだけです(笑)。「いいの、私はこれが書きたいんだから」って(笑)。富野監督は、私のは「理解できないから好きなタイプの脚本じゃない」って言ってましたよ。でもブレンパワードには合ってるんだよね、って。富野監督が男の理論でガーッて言っていても、私は笑って聞いてるだけなんです。それで、「何を考えてるんだ?」って監督に聞かれると、「教えてあげない」って(笑)。

――いい雰囲気ですね(笑)。監督は女性をどうとらえてるんでしょうか?

面出 理想の女性像があるけど、実際の女はそうあないって私たちが言うんで、だんだん幻滅してるのかもしれません。女の攻撃的なところは、よくわかってるみたいですけど(笑)。逆に監督は女性のその攻撃性の裏にある抱きしめてあげるような優しいところがどうも判らないらしいんですよ。


壊れた家族でも大丈夫?

――テーマについては、どう考えられていますか?

面出 家族のあり方を描くということですね。家族に反抗して飛び出した勇が、いったいどう行動してどう家族のことを考えるのか、っていうことが最終的にはテーマなんです。現実に壊れた家族も多いんで、この壊れた家族でもなんとかなる! とアンチテーゼを投げようかな、というところです(笑)。周囲のことを何も考えないで離婚をする人が現実にいたり、勇の両親も、自分の利益しか考えてませんよね。それでも子供たちは、ちゃんとした家族が欲しかった、と考えているんじゃないでしょうか。家族がお互いに理解しあおうとすれば、現実にも起きているような悲劇は避けられると思うんですよね。

――第11話「姉と弟」でクインシィが、二重人格じゃないけど急に弟のことを思うシーンも良かったですよね。

面出 クインシィはいつも怒ってるから、たまには笑ってる顔が欲しいなと思って、あのシーンを出してみました。そうすると、家族がいちばん欲しいと面テルのは、彼女なんじゃないか、という風にはっきり見えてきたんですよね。今後ますます重要なキャラになっていきます。

――ジョナサンはどうですか?

面出 勇の裏としてジョナサンを書きこむようにしているんです。ジョナサンは、ぶち切れていて、絵で見ただけでヘンなやつだとわかるようにしてるんだけど、実は勇と表裏一体で、考えていることは凄くいっしょなんですよ。ジョナサンが救われると勇も救われるし、その逆もあるんでしょうね。


勇と比瑪の未来は?

――面出さんの担当された回は、勇がらみの話も多いように思いますが。

面出 勇は普通の少年、特別な力を持っているわけじゃないんで、ごく普通の男の子として、意識して勇の視線で勇の話をつくろうとしてます。勇の周囲で起きてることは、勇に与えられた考えるチャンスなんですね。勇はまだ子供だから、あんまり周囲のことを考えられないんですよ。それがだんだん周りの言うことを聞くようになっていって、比瑪に謝ったりもします。少しずつですけどその変化に気づくと面白いんじゃないでしょうか。これからノヴィス・ノアから離れてしまう話(17、18話)があるんですが、新しい人との出会いで考えがさらに変わりますし。

――比瑪はどういうキャラでしょうか?

面出 比瑪は完成されて、動かないキャラなんですよ。比瑪が安定しているから、勇の方がブレまくることができるんですね。17、18話の勇がいなくなっちゃう話で、実は比瑪も勇の存在を思いなおして少しブレるんです。18話を経った勇が「みんなでやっていこうじゃないか」って思えるようになる。それをずっと変わらずに背後で支えていたのが比瑪だった、っていうのが、凄いことなんですよね。だから勇と比瑪には、ひょっとしてこれからも支えあって未来を作っていける可能性があるんじゃないかな。そんな二人のお互いの関係に注目して、最後まで見てもらえるとうれしいです。

――最終話の構想は富野さんの発案ですか?

面出 第25、26話はだいたいこのキャラはこうまとめる、というあたりを監督から口頭で聞いて、プロットはなし。あとは私が好きに書いて良い、ということになってます。それで全然違うアイデアを盛り込んで、またビックリさせてるんですけど(笑)。

――それに触発されて富野監督がまた燃えるということだと、非常に良い関係ですよね。この作品は富野監督らしさだけでなく、女性の感性が面白いハイブリッドになっている感じがあったんですが、その秘密の一端がわかったように思います。お忙しいところありがとうございました。




面出明美(おもで・あけみ)
68年広島県生。「魔法のプリンセス・ミンキーモモ」「ナースエンジェル・りりかSOS」「新機動戦記ガンダムW」「るろうに剣心」等、TVシリーズの脚本を多数手がける

 『ブレンパワード』は『キングゲイナー』と違って、シリーズ構成を設けていないため、明確に全体の話をリードする脚本家がいませんけど、それでも上の話とおり、面出さんの担当回は話の方向を示してくれた何回もあったから、この作品における一番重要なライターといっても過言ではないと思います。


 たぶんここ連日のブログ更新のせいか、手首が今更痛くて仕方ないので、明日はひょっとしたら一日休むかもしれません。まあ、これも気分と手首次第ですが。

第62回ロカルノ国際映画祭富野由悠季マスタークラス内容前編

2009/08/18 23:57|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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関連情報
富野由悠季監督、ロカルノ国際映画祭名誉豹賞受賞
ロカルノ映画祭「マンガインパクト」日本側ゲスト共同会見 その1 富野由悠季、内田健二、風早完二、湯山邦彦、石井克人、板野一郎発言部分
ロカルノ映画祭「マンガインパクト」日本側ゲスト共同会見 その2 加藤久仁生、赤井孝美、今石洋之、大塚雅彦発言部分と質疑質問前編
ロカルノ映画祭「マンガインパクト」日本側ゲスト共同会見 その3 質疑質問後編
ロカルノ映画祭富野由悠季監督名誉豹賞受賞式感想とインタビュー


 お待たせしました。この一連のロカルノシリーズも、ついに最後の富野監督マスタークラスを迎えました。今日はその前半をご紹介します。
 今回のフォーラムは富野由悠季監督のほか、この前の会見でも出てた板野一郎氏と、それからアニメ史研究家の津堅信之氏も参加している。司会は先日の会見と同じ、ちょっと太い司会と細いメガネ司会が担当している。




 では、まずは公式サイトと今回の動画。

Locarno International Film Festival
Locarno International Film Festival│Multimedia │Video
 (8/11の「Forum Masterclass with Y. Tomino」のところで授賞式の動画が見れます


 ここには、イタリア・ヴェネツィア在住の方が書いた記事があります。現地には「トミーノ」というチーズがあるらしい。食べたい。

ヴェネツィア ときどき イタリア│続・ロカルノ国際映画祭・・・など


 また、部分的ですが、朝日新聞社の小原篤記者のレポートもあります。

朝日新聞社│小原篤のアニマゲ丼│ロカルノ 濃い人うすい人




 ……と、さっそく紹介したいところですが、実をいいますと今回の文字起こしは、一つとても大きな困難に遭遇したんです。なので、ここでちょっと説明させていただきたい。
 というのも、今回のフォーラムについた通訳さんは正直いうと、前回の会見の女性通訳に比べて、日本語のレベルはとてつもない足りなかったんです。もちろん、通訳さんがとても一生懸命で頑張ってたのは認めますが、語句の組み方も語彙の数も、とても国際映画祭のレベルに至らなかったといわざるをえませんでした。
 実際、イタリア語がまったく知らない自分から聞いても、訳し損なった所はいくつかもあったんですから、なので、今回の数々の質問も、はたしてどこまで質問者のニュアンスを伝わったのか、正直とても不安でした。ただ、富野監督や他の二人の返答を聞く限り、やはり大まか伝わったらしかったんで、多少ぎこちないところがあったにしても、全体はまあ許容できる範囲内にいると思います。

 それでは、始まります。


フォーラムの始まり前なので、人はまだまだ少ない。
観客席には、小原篤記者の姿もいます。
富野と板野と津堅氏は何か話している
(注:ここの話はマイク経由でない、フォーラム以外の話なので、申し訳ないけれど、ここでは文字起こししません。気になる方はご自分で確認してください。)

なにか(注:後はDVDのパッケージだと判明)を持ってサインを要求する女性。
富野はDVDの台紙を取り出し、話しながらサインをする。
サイン終わった後、ご丁寧にDVD台紙を元に戻す富野。
富野『はい、ありがとうございます』

続いて、ある男性は何かの本を富野に渡す。
富野は本をとってページをめぐる。

カメラはさっきの女性を回して、女性が持っているガンダムⅠ特別編のサインにアップ。だが、残念ながらに、コントラストのせいで絵柄が見えない。

男性は何か本の説明をして、富野に感想をもらう様子。
おそらくイタリアの出版品で、公式本かどうかを富野に尋ねる。
富野『渡辺さん、渡辺さん、ちょっとちょっと…』
富野、「渡辺さん」を呼ぶ。
渡辺氏が来る。
(注:証拠はないけれど、ここでいうサンライズの渡辺さんはひょっとして『恐竜キング』などのプロデューサーであった渡辺洋一かも。)
確認した結果、どうやらオフィシャル本だったらしい。

6:30-9:46
司会がフォーラムはイタリア語と日本語で進行すると説明し、今回のフォーラムの趣旨を紹介などなど。

9:57
もう一人の司会が、今回富野監督のマスタークラスの紹介と、津堅信之氏の紹介(たぶんアニメ史研究家として紹介されると思う)と板野一郎の紹介(なんかガンダムのときのスタッフであったとか)をする。

(司会の発言の間、何故か席を替わる富野。)
(それを見て、ご丁寧にプレートを席を替わった富野の前に置く板野。)

11:56 質問正式開始


11:56-13:10 質問(さっき本を前に持てた中年男性)
13:15- 通訳
注:通訳さんが通訳した内容ですが、以下を読めば分かると思いますが、はっきりいって支離滅裂です。まさかここまでヤバかったんで、一度は自分で通訳さんの通訳をそれらしい日本語として再構成したかった。ただ、そうしますと、この講演全体の空気感を忠実に伝わることもできなくなる恐れがありますゆえ、最終的は通訳さんが通訳した内容をそのまま残すことを決めました。とても読みにくいでしょうけど、頑張って読んでください。

 えー、まあ、日本語で簡単に説明したら、えっと、まあ、一応、最初の質問なんですけれども、えっと、ガンダムが、非常に、最初に現れたときに、非常に、難しいときもあったわけですね。とくに日本がそんなに、いいと思われなかったし、そしてイタリアでもですね、あの、えー、初めて、こう、えっと、配給されたときに、実は法律的に、あの、からゆったら、そんなにいい配給ではなかったということですね。ちょっとかいぞくてきに…(富野:はい、一応わかりました。)
 そして、あの…、それにしても、えっと、また、あの、非常に、ビッグサクセスになったということですね。日本でもイタリアでも、すごく、あの、グッドサクセスになったということですね。それは、あの、えー、最初にいろんな問題があったときに、このようなサクセスが、あったということは、思われるようなことだったんでしょうか。それとも、全然、予想できないことだったんでしょうか。

富野監督の返答
14:39
 えっと、当事者の立場でいえば、これほど長く、えーー…、人々の興味をひくものになるとは、やはり思っていませんでした。

15:03
 ただ、映像作品の成果からして、見てわかるものである、そして見て物語が伝わるものであれば、あの、広く支持を受けるようになるだろうと確信はありました。

15:31
 なぜならば、映画というのはもともと、えっと、子どもから年寄りまでが、少なくとも、動く絵、を、見る時間を手に入れることができれ…できて、そして、その、物語に共感を持てれば、えー、当然、ファンは発生するという確信でございました。

16:18
 公共に向けて発表する作品に、えー、法律的な制限が加えられるのは、当然だとは思っています。

16:40
 ところが問題なことは一つがあるのは、テレビという媒体が、一般的になったために、かなり表現に対する制限というものを、大人たちが責任を取りたくないために、制限をものすごく幅広く設定しまったということに、とても大きい問題があると思っています。

17:34
 これの一番根本的な、えっと、大人たちの心理というのは、えー、媒体が責任を持ちたくないという、えー、発想からだというふうに思っています。

18:00
 そして、ところが、物語を作る、えー、物語を発表する、という文芸の世界から見たときに、その、特にテレビメディアが、制限した表現の制限というのは、かなり危険な内容を秘めているというふうに思っています。

18:33
 当然、アニメは、子どもは、視聴者になるのはほとんどです。

(通訳ちょっと戸惑う間、「アニメは、子どもが一番見る媒体です」と助言をする板野。)

18:56
 ですから、最低限の制限は必要だと思っています。

19:05
 ただ、たとえば戦争を舞台…戦争、あ、戦場を舞台にしたときに、戦死者が出ない戦場を描くのは、大嘘だというふうに思っています。

19:34
 この部分のたとえばその境界線をどこに引くのか、という倫理的な問題に関しては、かなり意識して、えー、えっと、うん、………………テレビメディア的な制限を無視しています。

(ちょっと意地悪っぽく笑う富野)

 節度を持ちつつ、表現の限界に挑む。ここらへんは40年以来、一つもぶれてない富野監督のスタンスですね。ただ、それをやるためには、時には大人たちが作った権威をあえて無視する必要もあります。それゆえ、時にはハブられたりもしますが、結果的見れば、そのほうがいい作品を作ったんですし、そのいい作品も長く続くことができます、人気的にも商売的にも。

上に続いて、富野監督の返答
20:10
 ガンダムでではなくて、ぼくのもう一つの作品、イデオンの、イデオンという作品のなかで、1カット、子どもの首が飛び散るカットがあります。

20:31
 おそらくその1カットのために、大人社会はイデオンという作品を隠蔽しようというふうに思っています。

20:51
 ただ僕は、あの、未だにそのカットを外せないのは、そういう嘘を付きたくないからです。

21:07
(小さな声で)あの、一般論的にたとえば、津堅さんに…

津堅信之氏の説明
21:17
 主に日本のアニメーションの歴史を研究している津堅といいます。

21:34
 私はここ数年、スイスは初めて来ましたが、ヨーロッパかアメリカのいろいろな国を訪れて、アニメーションに関する講演をしてきました。

22:05
 で、その際に、やはり多くのオーディエンスから多くの質問を受けるのが、日本のアニメの表現の制限についてです。

22:27
 つまり、今富野監督から話したように、戦争での表現の内容、そういったものに対して、日本のテレビの作品は、制限がゆるいのではないかと、子どもに見せるべきではないんじゃないかと、という質問を、時々受けます。

23:10
 で、そのときに、ぼくがどう答えるのかというのは、まあ、実は今富野監督が仰ったことと、ほぼ同じです。えー、最低限の配慮、制限が必要だと思うが、それ以外については、物語、ストーリーの流れ、テーマ、そういったことに対して大切しなければならないというふうに考えています。

23:59
 たとえば、あのー……いわゆるセクシャリティ、セックスの表現の多い作品は、えー、深夜に放映するといったような配慮は、現在の日本でも、えー、されることはあります。

24:27
 でも、物語の上で、登場人物がどういう人間なのか、もしくは人間、人類が存在するのにはどういう意味があるのか、といったような根本的な部分に関しては、日本のアニメは、アニメ制作者は、とても表現の仕方を大切にします。

25:09
 で、そういった、制作者、監督がたくさんいて、これまで作品を作ってきたからこそ、今日本ではアニメの人気は続いていて、そして外国でも注目されてきたのではないかというふうに考えています。

 かつて、ご自分のサイトで「日本のアニメの系譜から考えると、宮崎駿や押井守らよりも、はるかに重要な監督であり、今後の研究の展開に期待したい」という認識まで持ってくれました津堅氏ですから、てっきりアニメ史の視点から見る富野作品と演出の意味と影響から話してくれると思いましたが、まさか結構一般論的なものでしか語らず、正直、ちょっと失望しましたが、それでも言うことはまったく正しいと思います。
 技術的でいえば、日本に近づいてる、もしくは日本を越えているアニメ制作は、世界中は少ながらずいますが、それでも表現的に日本アニメ(もちろん、一口日本アニメってのも可笑しいが)みたい、ここまで人間の意志を迫ろうとするのは、ほとんどいないと思います。殊に富野作品では、それをたっぷりと見させてもらった、というのが外国人である私の意見なんです。

25:56-27:19 次の質問(さっきの質問と同じ人)
27:20 通訳
 えー、実は、三つの質問がありますけれども…。
 えっと、えっと、主に、富野監督への質問ですが、一つは、えっと、富野監督が、まあ、このとても乱暴な世界のアニメだと言われているんですけど、えー、よくいわれるんですが、あの、皆殺しの富野(富野:はい。)というふうな話なんですね。その、それは、そういうふうなことに関して、いかがなことに反応しますか。それはおひとつ。
 そしてもう一つ、あの、ガンダムシリーズのなかで、あの、一つの登場人物に、特別な関係を感じることがあったのですか。あの、その、ガンダムを考えれば、あ、やっぱりガンダムはこれだ、この人だ、この登場人物だというふうに、と。それは二番目ですね。
 そして三番目、えっと、えー、もちろん最初は富野監督によってガンダムは非常にこう、あの、発達したんですけど、今はたとえばいろいろなあの、サイドシリーズとかスピンオフとかいうのが、いっぱいありますけれども、それで、あの、そういうことに関して、富野監督はいかが思われますか。
(二つ目に関して富野はよく理解してないらしく、通訳に再びチェック)

富野監督の返答
29:04
 えっと、みな、皆殺しの富野といわれているあだ名については、えー、基本的は、イデオンという作品で、地球人ともう一つ地球人レベルの、つまり星の人類、二つの知的生物を皆殺ししました。そのことが一番、あの、大きな原因になってると思います。

29:58
 えっと、それともう一つは、えっと、巨大ロボットを活躍させるために、どうしても戦いという状況になってしまいますので、どうしても死者が出ます。で、その死者を描くということについて、これは物語上必要である、ということで、その部分の描写を、うーん、それなりに、子どもが見て我慢できるレベルという配慮をしつつも、ともかく間違いなくその部分を描く努力もしました。

31:08
 ですから、えっと、イデオン以前から、皆殺しの富野というあだ名は、あの、付いてはいました。

31:27
 ただ、なぜそういうシーン、つまりショットを描くかというのは、物理的に暴力、物理的に武力を行使したときには、こういうになるという部分は、絶対嘘を付きたくなかったからです。

31:58
 ですから、最近の、うーん、SFの大作によく見かけられるんですが、一度死んだかもしれないという人が平気に生き返ってるというようなストーリーは、極めてその、マンガチックなものだというふうに、ぼくは今でも感じています。

 実を言いと、近年の日本では死語になりつつある「皆殺しの富野」ですが、まさかこの呼称は富野監督の口から聞けるなんて、思いもしませんでした。正直、最近の作品を見てたなら、もう皆殺しの富野などを思わないはずですけど、今回『ガンダム』と『イデオン』が映画祭で放映されることだけあって、インパクトもさぞ強かったんだろうな。

上に続いて、富野監督の返答
32:41
 ですから、皆殺しの富野というあだ名を思ってる僕なのですが、実は、ある時には、故意に殺人を犯すという物語を、作りたいと思ったことがあります。あの、何度かあります。

33:14
 どころが、そのような物語は、この40年間、一度も作ることができませんでした。

33:25
 なぜならば、殺人ということを本気に考えたときに、狂ったとき以外には、殺人は発生しえないんじゃないかっていうのが、僕の心理です。

33:49
 ですから、僕は実をいいますと、ミステリ、ミステリ小説というのは、一切読めません。

34:07
 なぜならば、病人の物語ではないのかというふうに、どうしても思ってしまうからです。

34:24
 戦場が怖いのは、まともな人が、数人、数十人の人を殺してしまうという状況です。それは、見過ごすことができないことですから、戦場を描くときに、血の見ないという戦場があるならば、見せてほしい。

 衝撃的宣言である。富野はかつて殺人の物語を考えたことがあります。
 …おそらく一番可能性が高かった時期ってのが、94年から98年の間、いわゆる富野監督の精神が一番ダウンしてたところの話なんですが、あの時は本人の話によりますと妄想じみのことをしょっちゅう考えていましたから、おそらくこれもその一環だったかもしれません。富野の妄想については、『ターンエーの癒し』か『絶望に効くクスリ』第5巻を参照。

上に続いて、富野監督の返答
34:58
 その上で、イデオンの話を一つだけさせてください。

35:13
 我々人類と同じような知的生命体がいるもう一つの惑星と地球、二つの知的生命体を皆殺しにしました。それがイデオンという物語です。

35:39
 そのようなエンディングしか思いつかなかったのは、ぼくに作家性がないからだということで、創作力なかったということを自分でも認めざるをえない物語になってしまったということで、現在ただいままでかなり深い敗北感があります。そういう物語です。

36:21
 なぜなら、全部死んでしまえば、もっともらしい作品に見えるからです。
(通訳が分からないらしいので、富野はもう一度説明。「もっともらしいというのは、ストーリーがあったような、内容があったような作品に見えるからです」)

(何故か意地悪っぽく通訳を見つめる富野)

 あ~またこれか。わざと自分を卑下するような言い方はいい加減聞き飽きたよ。正直ちょっとイラっとするよ、時々は。

上に続いて、富野監督の返答
36:56
 そのこと、別の言い方をします。病人だったら、イデオンみたいな物語を作るんだろうということです。

37:17
 ですから、それ以後、どのような悲惨な戦争状況があったにしても、来年はある、再来年はある、千年後はある、という物語を作る努力を、この20年間続けてきましたが、まだ具体的な作品なっていないのが、とても悔しいことです。

 別に作った本人のあなたが認めなくても、見てる人はちゃんと認識してますよ。生きる意志、生きる辛さ、生きる喜び、これらすべては富野作品が描き続けてきたものですから、「それでも、生きる」というテーマは、ちゃんと受け取ってたんですよ。皆さん、そうでしょ?

上に続いて、富野監督の返答
38:12
 えっと、二番目の質問に答えます。

38:20
 作者の立場で言いますと、特別に惹かれているキャラクターというか人物ってのがありません。

38:34
 なぜならば全体的に人物関係が俯瞰できるという目をもたなければ、作家として…作者としての神の目を持てないからです。

 これも富野がよく口にしてた話なんですよね。自分の予想では、おそらく高畑勲監督から学んだものだと考えていますが、きちんとした検証は一度もしていなかったからうかつには言えませんけれど。

上に続いて、富野監督の返答
39:02
 三番目の質問に答えします。サイドストーリーであろうが、スピンオフのストーリーであろうが、パラレルの物語であろうが、自分作ったものでない作品は、他人の作った作品ですから、僕には関係がありません!

39:27-40:11
一番目の返答のイデオン話を反応してるか、細い司会はたぶんイデオンの最後について問うらしい。
40:15 通訳
 しかし、あの、イデオンに、また、あの、戻りますけど、最後のカットなんですが、最後の虐殺はあるんですけれども、そのあともありますね。だから、その、スターダストみたいなものが…(富野:あの、)、なんなんでしょうか。

富野監督の返答
40:34
 あの、イデオンは、皆殺しのあとに、少しは希望が満ちた絵があるだろうと言いますが、あれは……スペースオデッセイのマネですから、ぼくの創作ではありません。

41:10
(仕方ない様子で肩をすくめる富野)
 あ、あの、今の答えでダメですか。
(富野、ちょっと申し訳ない様子)

 誤解を招きかねない言い方ですので、申し訳ないですけど、ここで弁明させていただきたい。イデオンの最後に関してですが、あれはスペースオデッセイのマネではありません。今となって、もうスタンリー・キューブリックの名作『2001年宇宙の旅』を見たことない方もいるでしょうけれども、これについては、二つの部分から語らなければいけません。一つ目は、絵。つまり、画面。そして二つ目は、その絵並びによって表現された意趣。

 これが『2001年宇宙の旅』のエンディングです。

 ご覧の通り、宇宙に浮かぶ地球のとなりに、赤ちゃんがいます(こんな下手な言い方すみません>_<)。一歩、『イデオン』は死んだ人々たちがそれぞれ生前の拘りをさも捨てたように、お互いに話し合い、じゃれ合いする。そしてみんながメシアの導きの元に、また別のところに飛んで、転生するという話。こうして見ると、絵が共通してる点でいえば、宇宙と赤ちゃんくらいだった。しかも表現方はまったく違います。

 絵が違うんだから、当然、その表現された意趣も違います。『2001年宇宙の旅』は人類が神秘的な力によって、進化してスターチャイルドという新人類になり、やがて神という存在にも近づくだろうという話なんですが、『イデオン』の劇中ではイデという神的な意識が存在してるだけれども、結局人間の意識の集合体みたいなものに過ぎず、劇中の人物は巨大な力に翻弄されながらも、決して運命に屈しない。そして最後は神的な存在もなく、人々はただもう一つの「生」を求めて、別の地球に行くという終わり方。こうして見れば、『イデオン』の意趣はやはり『2001年宇宙の旅』とかなり違います。

 当然、『2001年宇宙の旅』はSF映画のなかでは一番富野に影響を与えた作品だということは、否定しません。『スターチャイルド』という名詞は劇中こそ使わなかったものの、『ガンダムⅠ』のテーマソングのカップリングのタイトルに使ったんですし、ニュータイプが含めている進化する意味も、そこから取ったものです(もちろん、そのような旧人類淘汰的な意味を使わなかった)。
 そして一番有名のあの「地球―月―太陽」の構図は、富野はほとんど変えもせずに、そのまま借りちゃって、『ガンダム』や『Zガンダム』などに使ってた。もちろん、富野は絵として引用に過ぎず、劇中で作品なりの意味を与える演出をしているが、それでも富野への影響力の大きさが伺えます。
 
 しかし、もう一度言いますが、『イデオン』に関しては、『2001年宇宙の旅』的なものはほとんど含まれてません。ですから、はっきりいって、富野の言葉であろうと、信じないほうがいいです。上の富野監督の話し方を見てのとおり、富野はこれらの引用について負い目というかコンプレックスを持ってるんでしょうけど、少なく自分から見れば、影響はあるんけれども、そんなに引きずってないと思います。

41:29-42:16 質問(別の中年)
ダイターン3とかダンバインとかバイストンウェルなんとか。
☆ただし、通訳さんはダンバインとバイストンウェルが漏れてる!
42:17 通訳
 えっと…このごろ、よく監督の、まあ、最近監督たちが、えっと、ご自分が70年代、80年代に作ったアニメにまた戻るような、あるいはクセがあるなんですけれども、あの、えっと、ガンダム以外のシリーズでも、たとえばダイターン3とかいうのなかでは、たくさんの、あの、不明なポイント、まだはっきりとしてないポイントが、いっぱいありますね。たとえばメガボーグはどこから来たとか、どういうものかという…あの、そういうことに関しては、えっと、監督の……あの、お向きとしてはね、またそのような物語に戻ってですね、(富野、大きく頭を振る)その、またこう、続きたいということですか。それともまた戻りたくないということですか。

 ここの通訳はさすがに読むにも耐えませんので、自分なりで推測します。質問の意味はおそらく近年の70年代回帰風潮(たとえばグランガランとか)、リメイクラッシュ(07年のREIDEENやガイキングとか)、シリーズ作(ボトムズとか)、新訳(汗)を言ってると思われます。

富野監督の返答
43:14
 えっと、作品世界というものを、一人の作家が描けるような世界は、とても小さい世界だと思っています。

43:36
 世界というのは、1億人の人がいるかもしれない、1億の種類の生物がいるかもしれない
それを主宰(注:確定できない)する自然がいるかもしれない。それを、全部を自分の、あ、一人の作家のプランに閉じ込められるような作品というのが、たかが知れてます。(おそらく通訳が通訳できないと気づいて)あ、とても小さい世界です。

44:20
 むしろ、作り手がわからないことがはっきりできる世界が作れたときに…のほうが、おそらく作品が大きくなると思います。

44:44
 つまり、えっと、ガンダムというタイトルが、これだけ長く続いてるのは、ぼく以外の人々も、作りうるスペースがいっぱいあったからで(津堅氏頷く)、そういうスペースを残した作り方をしていたために、今日(こんにち)までの…なんていうのかな、人気はあるのではないかなというふうに思っています。

45:29
 ですから、さきほど自分以外の作家が作ったガンダムを自分が関係ないと言ったのは、ガンダムの世界であっても、やっぱり広い世界になっていますので、そのすべてを監督したり、すべてを興味を持つ、えー、余裕が僕のなかには無いから、関係がないというふうに言っています。

46:06
 ですから、そういう意味で、フィクションの世界であっても、継続するフィクショナルな世界が、現在、やっぱり存在しているらしい!ということであれば、もうその存在については、一作家の立場とか一個人の立場で、それを関与することもできなければ、支配することもできないから、無関係で、あら…ありえ…無関係でな…無関係になってしまうんです。

 これは、かつてZガンダム小説の後書きで話したことに通じてますね。作家の手から一旦離れたら、もうそれが独立したものですから。この話もまったく新しくないですけど、富野のスタンスを再確認ができて、嬉しかったんです。




 とりあえず前編はここまでです。後半戦はまた別の日で。

▽続きを読む▽

ロカルノ映画祭富野マスタークラスまとめ中

2009/08/17 14:37|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:0
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関連情報
富野由悠季監督、ロカルノ国際映画祭名誉豹賞受賞


 ゆっくりペースでまとめているんですが、7日ぶりに、朝日新聞社の小原篤記者が現地でのレポートを更新しました。

朝日新聞社│小原篤のアニマゲ丼│ロカルノ 濃い人うすい人

 富野監督に関する部分以外でもたくさん面白い話が載っていますが、例によって、ここでは富野監督に関する部分だけに注目。

10日の夜は9時半からピアッツァ・グランデでアニメ4本立てがありました。富野監督が名誉豹賞を受け取るセレモニーの後、劇場版「機動戦士ガンダム」第1作が上映されました。ヨーロッパの石畳の大広場に、ザクのモノアイが光るボアーンという音がこだまし、「認めたくないものだな」や「おやじにもぶたれたことないのに!」がこだまします。ちなみに「坊やだからさ」では笑いが起こりました。

 う~ん、ヨーロッパでは始めての公式放映だそうですが、それなり反応ありますね。でも笑い壷がわからんな。

もう一人、年配のスイス人男性にうかがった話が、今回の映画祭で最も印象的で感動的でした。「21歳になる3番目の息子が、この『ガンダム』というのが好きで、一緒に見に来たんだ。アニメのことはよく知らないが、この映画は色遣いがユニークだね。物語はどちらが敵でどちらが味方なのかよく分からなかった。闘いの場面が初めから終わりまで続くがそれは表面的なもので、闘いの裏側にはヒューマンドラマがあるね」

 スイスのおっさんすごい! というか、ガンダムも別の文化圏の人(しかも年配の人!)に伝えるのを知って、とても嬉しいです。ガンダムに描いた内面は、そんな力と普遍性があるといつも信じてやまないですから。

 翌日、富野監督は講演後に10代の女の子たちに囲まれサイン攻めにあっていました。シャツのおなかにサインを書いてもらった女の子は13歳のスイス人。「昨夜はじめて『ガンダム』を見ました。物語がとても面白かった。すきなキャラクター? あのちっちゃくて丸いロボット」。ハロか! サインにもちゃんとハロの絵が入っていて、よかったね。

 ハロか! そういや富野はよくハロを書くよな。てか10代の女の子たちに囲まれては、女の子大好きな富野監督はさぞ嬉しいじゃろうな(笑)。


 記事のほか、「名誉豹賞を受け取り、豹のトロフィーを高く掲げる富野監督」やその「女の子のシャツのおなかに、プログラムを下敷きにしてサインを書く富野監督」の写真がありますので、必見(てかあれが13歳かよ!?)。
 あと、嬉しそうに女の子の前に膝を地について、シャツを取ってサインを書く富野監督を見るとね……日本だったら完全にセクハラだったな^^; でもそこが気にしないのが外人です。素晴らしい。




朝日新聞社│小原篤のアニマゲ丼│ロカルノ 中学生男子

 これは前の記事で、富野監督に関する部分は、すでにロカルノ映画祭富野発言まとめ中で紹介しました。ご興味あればリンク先の記事を読んでください。




関連動画
Locarno International Film Festival│Multimedia │Video
8/9の「Forum Manga Impact round table」のところで会見の動画がご覧になれます。
 ■ロカルノ映画祭「マンガインパクト」日本側ゲスト共同会見 その1 富野由悠季、内田健二、風早完二、湯山邦彦、石井克人、板野一郎発言部分
 ■ロカルノ映画祭「マンガインパクト」日本側ゲスト共同会見 その2 加藤久仁生、赤井孝美、今石洋之、大塚雅彦発言部分と質疑質問前編
 ■ロカルノ映画祭「マンガインパクト」日本側ゲスト共同会見 その3 質疑質問後編


Locarno International Film Festival│Multimedia │Video
8/10の「Piazza "Mobile Suit Gundam I"」のところで授賞式の動画がご覧になれます。
 ■ロカルノ映画祭富野由悠季監督名誉豹賞受賞式感想とインタビュー

Voce - Pardo d'onore al papa' di Gundam
受賞後インタビューの動画がご覧になれます。
 ■ロカルノ映画祭富野由悠季監督名誉豹賞受賞式感想とインタビュー



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第62回ロカルノ国際映画祭富野由悠季監督名誉豹賞受賞式感想とインタビュー

2009/08/17 01:12|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:1
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富野由悠季監督、ロカルノ国際映画祭名誉豹賞受賞
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ロカルノ映画祭「マンガインパクト」日本側ゲスト共同会見 その3 質疑質問後編


 今年第62回ロカルノ国際映画祭特集「マンガインパクト」の8/9の日本側ゲスト共同会見に引き続き、8/10の富野由悠季監督の受賞式での発言と式の後の受賞インタビューを紹介します。




 まずは慣例によって公式サイト。

Locarno International Film Festival
Locarno International Film Festival│Multimedia │Video
 (8/10の「Piazza "Mobile Suit Gundam I"」のところで授賞式の動画が見れます


(広場での授賞式、『機動戦士ガンダム』放映の前。)

(まずは司会による長い長いイタリア語の前説。今回の特集「マンガインパクト」と富野由悠季監督の紹介から、「ガンダムはフランス語圏よりイタリアでよく知られている。イタリアの40歳以下は皆ガンダムを知っている」という前置きなど。7:38から、富野全部の作品のプロモーションが流れた。)

注:このプロモーションビデオに覚えがある方はいるかもしれませんけど、富野監督が台湾で講演した際、放映されたのと同じヤツです《詳しくは2008年富野由悠季監督台湾訪問レポート(4)に参照》。1作品にわずか10数秒《まあ、そりゃOPもEDも一通り回したら、40分以上もかかっちゃうからな…》で、タイミング合せもしなかった、MAD以下といっていいプロモーションです。
 あと、今回は台湾で放映されたヤツと違って、『トリトン』も『哀戦士編』も『めぐりあい宇宙』も『ザブングル』も『エルガイム』も『ZZ』も『逆シャア』も『F91』も『V』も『キングゲイナー』も『リーン』もないもっと短縮版でした。


11:09
(司会:Ladies and gentlemen, please welcome the master YOSHIYUKI TOMINO!!)

11:15
富野監督、歓呼に浴びながら、
両手を挙げて満面の笑顔で登場!

舞台の中央に立てたとき、
帽子を取って観客に何度も深くお辞儀をする。


11:35
(司会:Welcome)
ありがとうございまず。

11:44
まさか、巨大ロボットアニメのオープニングが、この映画祭でかかるとは思っていませんでした。とってもビックリしています。
(満面の笑顔)

(通訳が翻訳している間、富野監督は再び両手をあげて観客に振る。)


(質問。内容はもちろん分かりません。富野監督の返答から想像してください

12:29
(作家に関わる質問なので、それまでのニコニコ笑顔から、とても真剣な表情に一転。)
あの、もちろんそうだと思います。えっと、ロボットという人型のものが、どういう形で我々にー、関与するか、ということを、やはり意識して描いてきました。

12:57
ただあの、もっと大事なことは、アニメーションという媒体も、基本的映画だと思ってます。そして映画を作る努力を、あの、してきたつもりですし、で、その成果をこういう場所で認められたのではないかというふうに、えー、信じています。
(再び満面の笑顔に)

(観客、大きい歓呼と拍手を挙げる)

13:39
(司会さん:アリガトー。)

ありがとうございます。

(司会さん:アリガトー。)

(再び司会が何かを言ってる。富野は聞くたびにニコニコ。)

14:48
(ここで、イタリアの監督Maurizio Nicchetti氏がトロフィーを持って登壇。ちなみに、Maurizio Nicchettiの公式サイトはここからです。大変愉快に見える方です。)

(富野、Nicchetti氏からトロフィーを受け取る。)

14:58
どうも、ありがとうございました!
本当…(司会の話に挟まれて中断)

(力強い声一杯で)
みなさん! 後ろのほうにいるみなさんのおかげで、このようなものを手にすることができました。本当に、応援していただいて、ありがとうございます! ありがとうございます!

15:33(-17:29)
(ここからNicchetti氏が富野監督とガンダムについて何かを解説する。富野監督はいちいち頷く。イタリア語は分かりませんので、分かる方はその内容について教えていただければありがたいです

(その後、Nicchetti氏が降りて、司会がこれから放映されるガンダムについて、富野監督に訊く)

17:53
いや、えっと、今、あの、ガンダムの説明はしません。あの、このあとで、えっと、えー、30年前のフィルムを、上映していただけるということなので、それを見てください。ただ、とても古い作品なので、もう古典だと思っていますので、えー、多少見にくいんじゃないのかなってことを心配しています。

18:34
ただ、改めてここで申し上げたいことはひとつだけございます。おもちゃ屋さんの宣伝映画でした。そういうものでも、映画という性能は、性能は、物語を付け加えることができるのではないかってチャレンジしました。そういう成果が、あの、今こういう形で認められたということは、本当にありがたいと思いますし、何よりもこういうふうに成れたのも、ファンの皆さんがいてくれたおかげだと思ってますので、本当に心から感謝します。本当に今日はありがとうございました。

 富野監督の実際の喜びよう、どうか動画を見て、ご自分の目で確認してください。




 それから、イタリア語で書かれた動画付きの富野監督受賞ニュース。

Voce - Pardo d'onore al papa' di Gundam

記者:今回ロカルノの映画祭で功労賞を受賞されたんですけれども、大変おめでとうございます。ガンダムの成功といのはなんでしょうか。
注:実際は韓国人らしき通訳さんが間に挟んでだから、ニュアンスは記者の原意とやや違うかも

富野:自分にもよくわかりません。ただ、多少のメッセージ性があったから、それから巨大ロボットが出ていても、ドラマを作れることが、人気のもとになるのではないかと思います。

記者:監督のお作品は40歳の僕のような若者にとって、とてもたいへん大切なメッセージをもたれていますが。

富野:(笑いながら)Are you young people?
But I have to say I have the same feeling with my GUNDAM seeing here.
It's very nice film.
(あなた、若者といえますか?)
(《作者の私も》ガンダムについてまったく同じ感想を持っています。)
(とてもいい作品だと思います。)
注:ここの富野監督のたどたどしい英語は必見! 英語を喋ってる富野なんてレア度∞ですから

記者:イタリア語でガンダムの主題歌を聞かれたことありますでしょうか?

富野:一度ね、えっと、5年前に、ローマで聞いたことありますけれども、録音スタジオで仕事で聞いたんで、なんか印象がよく覚えてません。
注:5年前、つまり2004年のことなんだけど、そのときイタリアでの仕事は公式宣告には無かったはず…。となると、この録音スタジオ入りも含めた仕事とは一体なんなんでしょうか。もし知ってる方がいらっしゃれば、どうか教えてくださいまし。

記者:日本とアメリカのアニメ界は今、どちらが勝つのでしょうか。

富野:それはよく分かりません。今競争中だと思いますから。それと、あと、文化の違い、文化の違いというのを認めると、勝つのか負けるのかのではなくて、両方あっていいのではないかと、僕は思っています。

(動画の最後にはNicchetti氏の話がありましたが、イタリア語が分かりませんので、省略されていただきます。)



 次回はいよいよ津堅信之氏と板野一郎氏も参加してた、富野監督のマスタークラスの文字起こしですが、今の時点は文字起こしところが、内容さえ聞いてないまったくの手つかず状態なので、期待してる方にすまないけど、たぶん1週間くらいかかると思います。


17日追記:囚人022さんと364さんのお教えに基づいて微修正しました。ありがとうございます。



▽続きを読む▽

ロカルノ映画祭「マンガインパクト」日本側ゲスト共同会見 その3 質疑質問後編

2009/08/16 02:39|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:4
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富野由悠季監督、ロカルノ国際映画祭名誉豹賞受賞
ロカルノ映画祭「マンガインパクト」日本側ゲスト共同会見 その1 富野由悠季、内田健二、風早完二、湯山邦彦、石井克人、板野一郎発言部分
ロカルノ映画祭「マンガインパクト」日本側ゲスト共同会見 その2 加藤久仁生、赤井孝美、今石洋之、大塚雅彦発言部分と質疑質問前編


Locarno International Film Festival
Locarno International Film Festival│Multimedia │Video
 (8/9の「Forum Manga Impact round table」のところで会見の動画が見れます)


 前回の質疑質問前編に続いて、残りの部分を紹介します。相変わらず富野監督の部分だけが全文掲載で、他の人は全文だったり、メモ書きだったりという適当っぷりなのでご勘弁。


(82:32 また女性からの質問)
ガイナックスはもともとダイコンアニメーションを作ったファングループで、
コンベンションなどファンとの交流をとても大切してるところとしても有名です。
そこでお聞きしたいのは、プロデューサーの赤井さんから見れば、
今のガイナックスにとって、周辺商品やファンとの交流は未だに戦略的な視角に入ってますか?
それとも二の次でしょうか?

83:40 赤井
キャラクターグッズはおそらく長く愛するためのイコンみたいなものだと思う。
誰もが純粋に作品を楽しむだけで、作品を愛し続けるには、観客としての才能が必要だと思う。
よりポピュラーな人にとっては、自分がその作品を好きだという証拠や記念品としてのキャラクターグッズが必要。
我々のビジネスにとっては、キャラクターグッズはそれほど重要ではない。

 自分はあまりグッズを買わない口ですが、それでもこの「記念品」論は結構面白いと思います。

84:57 質問

86:48 内田氏の返答
 かなり説明を要する質問なんですが、非常にかいつまんで言いますと、テレビシリーズを作ってるプロダクションなんですが、たくさんの作品を、一人のプロデューサーが、その一人一人が、一つの会社のように、権限と責任を持って作っているというのがサンライズのスタイルです。
 で、具体的にはですね、サンライズのなかに14のスタジオがあって、14人のプロデューサーが、14の作品を同時に動かしています。
 ですから、ある意味では、制作の作品のクォリティや予算はプロデューサーが全責任を持って作っています。
 彼らは、社長である私のところには、月に1回ぐらいしか顔を見せません。

 それでも、ここにいる富野監督や、我々が過去で作ってきたものや、時によって育ってたくさんのこと、コミュニケーションすることで、サンライズらしい作品が今でも作られているというふうに理解してください。

 内田氏の口から、ついに富野監督関連の話が出ていませんでしたが、ここで言ってたサンライズの話はなかなか興味深いもので、サンライズの制作体制を考えた上に、ひょっとしたら非常に重要な話かもしれません。というか、今は14のスタジオもあるのか。だったら一つ富野監督に回せよ、内田さん。

89:09 質問

90:08 また内田
 じゃあ、一つ私の意見を言わせていただきますと、ハリウッドの場合、非常にお客さんを見てですね、こういう方程式で作りますと、非常にあたるのではないかという、そういう方程式が強く左右しているように思います。ですから、一つの表現方法、たとえばCGとか、ストーリーをこうしようとか、同じ方法、同じ作品が出てくるのではないかと思います。

 ただ、日本の場合はこうやって、ここにいるたくさんの人が先ほどお話をしているように、作り手も、またのそれ見る視聴者の人も、非常に多様な人がそれぞれおの作品を支えているので、そういう一応の一元化されてる作品になっていかないんじゃないかなと思います。

 質問の詳細はよくわからないものの、おそらく「ハリウッドみたいな制作体制をとらないのは何故?」とか「ハリウッドについてどう思う?」みたいな質問だと思われます。

91:37 女性の質問
 こんにちは、ナタリーと申しますが、日本のアニメ界では、女性はどういった活躍をしているんですか。

ここで、皆が誰かが発言すると考えている間に、

女性「富野さんに…」(日本語)

なんと、女性は直接富野監督に指名!

92:08 富野監督の返答
 えっと…女性スタッフの扱われ方ということでしょうか。

 えっと、すみません。私には答える資格はありません。ここ数年、あの、テレビアニメの現場というものを、知らないからです。

(板野ここで手を挙げたが、質問の意味が分からないらしく、通訳はもう一度説明することになった)
 制作の段階でですね、日本女性はどれだけ参加…現在どれだけの女性スタッフが参加されてるみたいなことを…

92:50 板野氏の発言
 あの、自分がちょっと前やってたテレビシリーズの2クールものなんですけど、いままで作画監督という一番絵をキャラクターを崩さないジャンルの仕事の人は、男ばっかりだったんですけど、その地位には女性が入ってますし、たとえばテレビシリーズなので、労働基準法もへたくれもなしに、
同じように机に涎たらして寝てたり、机の下で寝袋で蓑虫みたいに、女性も差別なく、朝まで徹夜をして…から。
 アニメ界のほうが、女性は色んなところにアニメーションのキーアニメーターから、プロデューサーまで、かなり、あの…やっぱり僕の作品を見て、4℃の女性プロデューサーが、プロデューサーに媚に売らない、売れるものを外したブラスレイターみたいなものに対して、4℃でテレビシリーズを作ってくれませんかというふうに、というぐらいに、女性のプロデューサーも含めて、作画監督も含めて、
比率的には…まあ、自分がやった作品に関しては、40%近く、あの、進行…制作進行っていうアニメーションを作るために、現場で走り回る、車で走り回る人も、女性のほうが、全然男らしくて、ダメなアニメーターを色仕掛けも含めて、追っかけてくれましたし、いいものが女性が参加して作ってたものだと思います。

95:50 富野監督の発言
 あの…今の板野さんの言葉に続けて、もう少し一般的に、一般的に、あの、えー、年寄りが表現します。

(通訳さんちょっと困った様子)

 今の板野さんの言葉を受けて、年寄りがもう少し一般的に説明します。

(通訳さんの通訳は何故かとても長く引いてしまって、後ろはある女性が何かを言って、そして何故か観客は拍手を始める)

さっきの女性「先生、お願いします。」

96:52 
 よろしいですか? あの、残念なことに、あの、アニメーションの仕事、つまりスタジオワークというのは、大変、あの、労働条件が悪くて、低賃金の職場であるということは間違いがありません。

97:20
 おそらくそれはこの40年間ほとんど変わってないと思います。つまり、社会のレベルにおいてっていう意味で。

97:34
 そして、この20年間、顕著な現象があります。

97:45
 むしろ、労働条件が過酷であるほうが、えっと、女性のスタッフが残って、現場を支えてくれているのが現実です。

98:01
 そして先ほど板野くんが説明してるような部分でもそうですが、たとえば、シナリオとか企画の段階で、男性より女性のスタッフが、この20年間、間違いなく多くなってきています。

98:21
 そして、あ、あの、アニメーターでも、えっと、うーん、アニメーターでも大きく分けて二つの段階があるのですが、えっと、二つ目の段階の動画家の部分での女性の、えー、労働力というのは決定的に、
女性があって、持っているというのが現実です。

98:50
 それから、アニメーターとはちょっと関係ないんですが、今の日本のたとえばその、えー、映画のほうの世界でも、実際の助監督から照明までのスタッフに、女性の数はかなり多くなっています。

99:20
 政治レベルで言われている、たとえば、男女平等、男女の雇用の問題というふうに語られて、
あの、うーん、大ざっぱに理解されている部分がありますが、少なくとも、映像の世界に関しては、現在女性の労働力があって、維持されてるというふうに、言ってもいいのではないかという感触が、あります。

99:56
 ただこれは、僕の年寄りの視点からなので、もし若い方の印象が違いようでしたら、(聞き取れない)補足していただけるとありがたい。

100:12 赤井氏の発言
じゃあ、もう少し若いほうからで行きます。
ガイナックスは25年前からの会社だが、設立当時は男子校と呼ばれていた。
でも今は女子校っていうのは大げさだが、大体男女半々。
さきほど富野監督は労働力としての女性が大きいと仰いました。
ただ、それは女性がアニメーションの世界に入ってきて、増えてまた間もないからのこと。
おそらくガイナックスはたぶん5年後には、上級職も半々になると思う。
実際制作管理の部門、プロデュースの部門だが、
そことアニメーター、作画をする部門に関しては、もうかなり女性の責任者が多くなってきいる。

101:45
ただガイナックスの場合はおそらく、業界全体でいっても、女性のアニメーション監督はまた数が少ないと思う
ただ、このも時間の問題で、もっと将来、たとえば10年20年後では、女性のほうが多くなるかもしれません。
それくらいアニメーションの世界では女性の役割が急速大きくなっている。


102:46 質問(よく分からないが、おそらく小原さんのレポートで言ってた「日本のアニメにセックスがあふれているのは、現実の日常にセックスがあふれているからか?」という暴走(妄想?)気味の質問」だと思われる

(今回今石にご指名。観客笑う)
(実際返答したのは赤井)

103:30 赤井氏の発言
さきほど言いました巨大なロボットと同じぐらいに、日常生活にはあまり存在しないのです。
我々さきほど二人がオタクという言葉を使いましたけど、
オタクというのもそうだが、我々の基本的なセンスはやはり中学生の男子なんです。

104:17
強くてかっこよく巨大なものにあこがれる気持ち、子どもの気持ちと、
えー、異性に、女性にあこがれる気持ちが一つ空想と、ファンタジーの世界として具体的に
アニメーションのそういったセクシャル(聞き取れれない)としてなってると思います。

そういったそのなんちゅうか、我々の時代的なものはオタクのビデオという作品を見れば、
かなり具体的わかるのではないでしょうか。


105:03 質問
 アニメがグローバリゼーション化してる時、アニメはどういう変化を迎えるんでしょうか? アニメには未来がありますか?

(石井に指名)

106:04 石井氏の発言
 さっき労働条件の話がありましたけれども、みなさんたぶん知らないと思いますけど、印税じゃないですか。
 印税と私たちの映画を作って、監督印税で1.5%くらいしかもらえないんですよ。

 劇場にかかってるときは、1円も入らないですよね。

 だから、その、海外の方たちと、その、同じ高度でやるには、日本が変わっていなきゃいけないというか、さっき麻生さんがアニメが好きとかといってるなんですけれども、あの人、アニメ見てないんですから、マンガしか読んでないんですから。しかもエロマンガです、あの人読んでるのは。
(観客、笑い)

 基本的、個人的には、やはり海外でやりたい気持ちとかはあるんですよ、あの…やってきたいなぁとかは。でも本当にそのフランスとかこちらのヨーロッパの人たちと同じ条件でやるには、そのやるために、すごい別の仕事をしなければいけなかったりとか、本当にやりたいことで、稼がなきゃったりするとか、そこはだから、僕らの国が変わっていかないと、結構難しいんですよね、こう一緒に上がってゆくのは。

 まあ、作り手へのフィードバックシステムが整っていなかったのは、日本に限らず、台湾もそうです。最近の例外的なものだと「海角7号」とかはあるのですが。

108:41 質問
 おはよう。日本文化を専攻してます。
 日本人は自分たちが外国人に分かってもらえないといってますが、もしアニメが世界中に拡散したら、世界の日本文化への理解を深めることができるんでしょうか。
(大塚に指名。)

109:40-112:32 英語の司会(すみません、一度日本語に訳すと思ったが、つい整理しきれなかった。
25 years ago, and before...between basicly 1945 and about 1985,
if you were japanese publisher, and you want your work be translated,
you have to pay for youself.
people didn't come to you and ask for it.
and so...uh...all of them made...there was a tame for example in 1970s

to get a nobel prize literature for japan
and the work is kawabata yasunari and mishima yukio
oe translated into foreign language
eventually made them way in swedish
eventually made the nobel prize to yasunari kawabata in 1968
and mishima is very angry about it and kill himself

however when anime and manga arrive particularly
of the...during the 1970s
anime was hidden import
the lines of gundam were available in italy for example
and different parts of europe
but they were not known to be japanese
they was sold as cartoon origin and often hidden

after akira in 1988 suddenly a japanese origin
was saling point, the unighe saling point
the future in science fiction often looks like japan
and so japan suddenly look like a cool thing
so when a japanese origin was actully admitted
for the first time the book fair and the Ballonia book fair, the london book fair
japanese book publisher found the people would be coming to them
people went to call (聞き取れない) shuieisha, shogakukan
to be want to buy some of this manga thing
and they were unlike literature, you can appreciate the content of the manga without understanding the word
so the publishers were able to look at the images and say
ok, i'll take that one and that one and that one
there is mostly more Japanese literature including comics
available in foregin languages
now there was 20 years ago
i mean the increase of volume is truly
and i think anime and manga
parting them
how people prefer to them
how people enjoy it and use it
how the fans think about japan
is another issue
suddenly much more available

 日本語出版品の海外での事情とアニメ・マンガを繋がって、分かりやすく伝えてくれた返答です。あの司会さんはいったいどういう人なのでしょうか。

112:50 最後の質問
 アニメーションフィルムはライブアクションフィーチャーフィルムになってゆくという現状があります。総合的見れば、アニメは未来ではどうなるんでしょうか。

113:26 石井氏の発言
 それ結構難しいですよ、僕基本実写の人なんですけど、ただ、世界的は3Dになってる、ディズニーが2Dから撤退して、映画も3Dでしか作らないっていう感じになってますけど、日本はたぶん、その2Dっていうのはずっと残ってて、すごいその…
 で、皆が言ってたように、自分が好きなものを作るとか、自分とみんなの接点を作るとか、ビックリさせたいとか、いろいろありましたけど、すごい個人の数だけ、作品があるというか、やりたい気持ちの分だけ作品が増えていくんで、その、日本の将来はどんなになるか、ちょっと分からないですけど。
 でも、マンガがいま海外でもすごいたくさん増えてきたように、見てくれれば分かると思いますけど、熱い思いっていうのが、勝手にみんなに伝わって、すごいあの…なんだろう、独特に広がっていくと思います、日本のアニメは。

 石井氏は基本的、特定の人に名指して批判するわけではありません。にも関わらず、ここでは、とても厳重な批判を下したと思います。
 実写はアニメより優れる(特に日本では)とは思いません。しかし、ここでははっきり実写畑の人とアニメ畑の人が違った!というところは、その視野の広さ、見識の深さにあると思います。
 これは実をいうと、ちょっと前話した
海外から見たメディア芸術総合センターとアニメ議題 その1
海外から見たメディア芸術総合センターとアニメ議題 その2
の問題とも共通してるんです。天才・秀才・鬼才が溢れて、表現手法が新しい・独特・スタイリッシュと持て囃されてるアニメですが、本当の意味のアニメ界のなかにいる人材は、果たしてどれほどいるんでしょうか。
 とまあ、もちろん富野監督はこれに関して、それほど絶望してなく、希望を未来に託つ発言をなされました。

116:50 富野監督の発言
 えっと、アニメ、あの、マンガはちょっと違いますが、アニメは、映画の一部である同時に、映画そのものです。
 動く絵が、言語です。
 CGワークで、実写のなかにアニメーションはもう入り込んでいます。アニメと実写の境界面(さかいめん)はますますなくなって、要するに映画的なもの、シネマ的なもの、ビジュアル的ものという媒体が、存在するだけで、あとは皆さんは好きなだけでやればいいじゃないんでしょうか。

 その後、フランス語の司会が石井と富野の話を説明しつつ、結論を下した。そして、今回の会見の幕は円満に閉じたのである。



 これで今回第62回ロカルノ国際映画祭特集「マンガインパクト」の日本側ゲストの会見の全部の内容です。こんなクソ長いクソ文字起こしに最後まで付き合ってた方々、お疲れ様でした。次は富野の受賞などの内容を紹介したいところです。

▽続きを読む▽

少しだけ富野由悠季情報+一つのお願い

2009/08/14 00:25|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:6
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 ここ2日間、ずっとロカルノのイベントの動画を文字起こしをしていますから、とっても疲れました。それに、富野監督に関する情報や記事は洪水のようなワーーッと襲ってきて、さすがにもうクタクタ。
 そのせいで、2009年富野由悠季総監督情報まとめもすでに一週間以上更新してませんし、左カラムにも置いてた富野由悠季起用論シリーズの結論部分も「執筆中」状態に留まっていますから、自分でもちょっと情けないと思います。
 と、まあ、最近プライベートでもちょっと消耗しきってる感じがしますので、今日は軽めにいくつかの富野情報をお届けしたいと思います。




1.R25.jpの富野インタビュー
R25.jp > エコ&テクノロジー > 50万円で宇宙に行きた~い! >
  第10回 富野監督、アムロになれます? 僕は![前編]

R25.jp > エコ&テクノロジー > 50万円で宇宙に行きた~い! >
  第10回 富野監督、アムロになれます? 僕は![後編]


 かなりぶっ飛んだ記事ですが、じつをいうと、普通のアプローチとちょっと違った接点で、かなりニュータイプを語っているという感触があります。
 ニュータイプそのものに至った思考、一般的なニュータイプ観の言及、セックスと認識力論、ゆるやかなニュータイプ論、宇宙に人は住めない、人口問題、これからのコンセプトなど、一見どれも既出の話題ばかりですが、これほどこれらのテーマを一緒に語るのは、実はなかなかありませんので、皆さんもぜひ読んでみてください。

 しかし、最近やたら「新作」「新作」を喚くインタビュアーや記者がいますな…それは果たして富野監督の発言からそういう匂いを嗅いだか、それとも彼らの誤解か、そこがとても気になりますな。



2.富野監督の初立体物「From First」のメイキングレポート

ガンダム 富野監督によるオブジェが登場

初公開から2年~『From First』はこの地で“進化”を遂げた

"ガンダム生みの親"富野由悠季監督による初の立体作品を2007年12月15日から常設公開いたします。このオブジェは、2005年に開かれた展覧会『GUNDAM -来たるべき未来のために-』(上野の森美術館11月6日~12月25日)にて初公開されたもので、高さ170cm、幅約390cm、奥行き約280cmという圧倒的なスケール感をもつ大作です。当ミュージアムへは富野監督自ら来館・設置されたこだわりの展示、ファン必見の作品をぜひ直にご覧ください。

作品タイトル:From First
アーティスト名:富野由悠季
サイズ:HWD=170x390x280cm
制作年:2005年
2007年12月15日(土)から常設公開


富野由悠季監督制作の立体作品
 メイキングオブ「From First」 ~アニメとアートのつなぎになる作品~

「大阪のガンダム展を見た時、いきなりアートの世界に入りすぎてると感じたんだ。それで、アニメとアートのつなぎになる物が欲しいと思ったんだ」と監督。

 もう2年前近くの話なんですが、おそらくシャア専用ニュースさんもシャア専用ブログさんもリンクや紹介を書いていなくて、見た・知ってた方もかなり少ないのではないかと思いますので、ここでご紹介します。バンダイミュージアムでの話、富野監督とスタッフの苦心、富野監督のミュージアム見学の感想と建言など、とても面白い話です。
 あと余談ですが、去年4月ブログを始まったばかりの頃、「FROM FIRST」とガンダムたちという、この立体物に対するトミノメモの分析を書いたんですけれども、あれからもう1年以上だったのか。そういえば、囚人022さんがコメントをくださるようになったのもも、この記事からのことでしたな、懐かしい懐かしい。



3.おそらくひびのたわごとの子犬さん向けの情報
 こんなの見つけた。

芸術総記,4-900785-15437-y984,Vol.268,スタジオ・ボイス 1998/4 特集:ファッション写真のNEXT BIG THING,STUDIO VOICE,インファス,600円,ショーン・エリス/ルイス・サンチス/ジョン・エイクハースト/富野由悠季

 子犬さんすでに所持してるか、それとも追跡リストに入るか、興味深いです。無いのでしたら、是非買ってくださいね、子犬さん。



4.それから、日本はもうすぐお盆の時期に入るそうですが、その前に、このブログを読んでくださってる方に一つのお願いがあります。この前、8/2の日本テレビや8/11のBS日本テレビで放送された「プレミアムスウィッチ」富野由悠季監督出演回を録画してある方はいるんでしょうか? 自分は日本に住んでいませんので、つい見れなかったのですが、一度自分の目で見たかったんですので、録画してある方にお願いしたいのです。よろしくお願いします。



5.それから、大きい声でちょっと言えません話なんですけれども、いい話があります。
 アニメ以外の話ですが、近頃、出版関係から富野監督絡みの良いニュースが届くかもしれませんので、ご期待してください。
 ヒントは、富野ファンの聖典であり、日本アニメーション研究においても絶対欠かせないあの本に関することです。もうおかわりになりますか? どうしても知りたい方がいらしゃったら、どうかコメントを残ってくださいな^^

ロカルノ映画祭「マンガインパクト」日本側ゲスト共同会見 その2 加藤久仁生、赤井孝美、今石洋之、大塚雅彦発言部分と質疑質問前編

2009/08/13 22:19|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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ロカルノ映画祭「マンガインパクト」日本側ゲスト共同会見 その1 富野由悠季、内田健二、風早完二、湯山邦彦、石井克人、板野一郎発言部分


Locarno International Film Festival
Locarno International Film Festival│Multimedia │Video
 (8/9の「Forum Manga Impact round table」のところで会見の動画が見れます)


 前編の続きですが、読む前はやはり注意書きを読んでください。
1.以下の時間すべて公式サイト8/9のところに掲載された「Forum Manga Impact round table」の時間に則ってます。
2.以下で書いた各人の時間は、すべて紹介と質問と返答を含めての時間です。
3.また、管理人はイタリア語もフランス語もさっぱりわかりませんので、主催単位は一体どういう質問をしたのかは、知る由もありません。なので、ここでは日本のゲスト方の発言にだけ絞っていきました。この点については是非ご容赦ください。
4.あと、今回聞き取れない部分は一杯ありますので、ご注意ください。
5.加藤氏、富野監督の発言は全部文字起こし以外、ほかの人の発言はメモ書き。この点についてもご容赦ください。
6.もし質問が分かる方がいらっしゃったら、どうかその内容を教えてください。
7.こんな駄文より、実際動画を見るのをオススメです。
8.あと、何か間違いがありましたら、どうかご指摘をください。


加藤久仁生氏の発言(46:49~52:20)

(47:53) 自分の日本アニメーションの業界というか、世界のなかでは、何か端っこのほう、ちょこちょこ歩いてるような感じ…

(48:19)
 かといって、あのー、まあ、インディペンテントの、作り手でもないので、非常に立ち位置としては中途半端な、あのー、感じはあるんけれですども、

(48:38)
 えっと…自分が作ってる作品がまあ、短い、短編のアニメーションというものを作っているんですけれども…

(48:52)
 やっぱり、そのー、メジャーな、大規模な作品とか、テレビアニメーションと比べて、やっぱり、あのー、どうしても商売なり難かったり、あのー、なので、作品を作るということ自体が、あのー、非常に、まあ、もう一段階、あの、あの、ステップがいるというところはあると思います。

(49:39)
 でー、今回のあの、まあ「つみきの家」という作品は、えー、10分のオムニバスのショートフィルムを作りたいという、プロデューサーの、からの話で、ほかは全部実写の10分の映像なんですけど、そのなかの一本はアニメーション作るということで、あのー、話が来て、今回の、えー、作品がスタートしました。

(50:25)
 えっと、なので、えっと、あまり、10分という短い作品ですけれども、そういったあの、えっと、短いながらも、こう作品を作るってことは、あー、あまり滅多のないチャンスなので、あのー、自分とした気持ちを入れて、つく…りました。

(50:55)
 えー、えっと…全体は…、まあ、塔に関して、色合いがあのー、切れたという話をもらったんですけど、えー、まあ、自分としてはやっぱり、あの、手描きのタッチというか、そういうものを、今回大事にして、えっと、それから、色合いに関しても、その、カラフルな色合いというよりも、ストーリーのおじさんが主人公の物語なので、全体はちょっとトーンを、えっと、セピア調のトーンで、えー、人生を感じさせるような、こう、陰影の…光と影がある画面作りを心がけて、ああいった画面を…が完成しました。

 結構シャイな人ですね。

 以下は英語からやけくそに翻訳してたので、当てにしないでください。

52:28 左に座ってる英語を使ってる外人の司会

 あの、富野さん、皆さんたち、僕の話してる日本語はちょっと、そんなにぺらぺらじゃなくてから、やってみます。
 ガイナックスの皆さんたちに質問したいのですが、今回ガイナックスからは3人も来ていただいたんですが、ガイナックスは他の古い制作会社と違って、ファンが作った会社です。悪い意味ではなく、東映を見て、サンライズを見て、自分の作品を作り始めたとき、(53:24)彼らは“ファンサービス”というものを作り上げた。専門用語でいえば、彼らが目標とする視聴者は子どもではなく、ティーンエイジャー、それから今でいうオタクといった観客です。
 だからまずガイナックスの早期メンバーである赤井さんに伺いしたいのは、ガイナックスはどういった方法、どういった手順でオタク視聴者たちに近づいてるんでしょうか? 特に赤井さんがお作りになったゲーム『プリンセスメーカー』は、世界のアニメーションにとって、ものすごくインパクトがありました。
 また、大塚さんと今石さんにも伺いたいのですが、果たしてどうやって作品をオタク視聴者たちのニーズに応じさせるんでしょうか。
 まず、赤井さん、最初的いう「ファンサービス」は一体どういうものなんでしょうか。

(54:40 赤井氏の発言)
 ガイナはもともと会社ではなく、特撮でもアニメでもなんでもありアマ集団でした。
 だからガイナの作品を作る基本は、自分たちが面白いかどうか、達成感があるかどうかというテーマ。
 だからオタクたちに受けるかどうかより、自分たちが面白いと思うものが、
 もし本当に面白いければ、必ずそれを面白がる人もたくさんいるというのが、ガイナの信念。
 だから、自分たちが面白いと思ってるのに、誰も面白がらなくなる時が来たら、ガイナはもうガイナではなくなる。

 だから自分たちはお客さんのために作っていない。
 監督やスタッフが面白いと思うものを作れば、きっと売れるだろうと思う。
 ただすぐには売れないので、5年10年かけて、自分たちで売るようにしてる。

(ここまで、赤井氏は自信満々でぺらぺら言ってたが、)
57:14のころ突然、富野が乱入!

IT'S JUST REALLY OTAKU!!」(満面な笑顔で)


 (赤井氏、大笑いながら)我々はそのようなスタイルをとれるようになったのは、そもそも富野さんが作った、あの、市場のおかげなんです。

(57:24~27 富野、大笑いながら手を猛烈に振って否定する)

 我々は富野さん、あの、通った道をありがたく通らせていただいてるんです(苦笑)。

(57:29~33 富野、大笑いながら鉛筆を取って猛烈に机を叩く)

(57:39~41 富野、再び手を振って

NO COMMENT」(もちろん、満面の笑顔で)

(57:51 今石氏の発言)
 オタクとガイナということであれば、マニアック、僕たちは一番オタク。
 いいとか悪いとかのではなく、物事ついた頃からそうなっているから、今更変更できない事実。それで…

(58:36 富野:「それは、僕の責任ではないですね?」)

 えっと、僕の口からいえませんけれども、えっと…

(58:46~48 富野は扇子を持って、今石さんを叩くような素振りをする)

 ただそのようにして、僕の子どものころ、アニメを見て育て来たんですけれども、その同情で、お客さんたちも同じように育てしまっているという状況のなか(内田氏と富野はコソコソ何を言ってる)、僕も作品を作れるようになったときに、やっぱり気をつけなければいけないことだと思う(ここで何故か富野笑い出す)(湯山氏と短い会話を交わす富野)。
 さっきも言った通り、自分もオタクなので、オタクのお客さんの気持ちは手に取るように分かる。
 であるがゆえに、オタクのために作るのは簡単だが、逆にそれだけになってしまうと、作品として成立しない。
 ただ、それを否定しまうと、僕自身を否定してしまうことになるので、
 どうやってオタク的なことを消化しつつ、そうでないオタク以外の人が見ても分かる言語で、ちゃんと作品を作れるかどうか。

 結果的に、非常にシンプルに純粋なエンタテインメントとして成立するように心がけているのは、おそらく必要以上に自分たちはやっていると思う。

(61:04 大塚氏の発言)
 今石監督も言われましたが、グレンガランはそれなり評価されてるといっても、
 それは日本のアニメファン、オタクのなかであって、一般の、大半の日本人方がグレンガランを知っているわけではない。
 日本のアニメーションのなかでも、宮崎監督や高畑監督のスタジオジブリ作品やガンダムなんかは、日本の全国民が知ってるような夢の作品なんだけど、一歩僕らが作ってるような作品は、アニメファンのなかで受け入れられるという、若干棲み分けがされてると思う。
 ただ、僕らはやっぱり作品を作る以上、できるだけ多くのお客さんに見ていただきたいので、日本のなかでも、僕たちの作品をどれだけたくさんの人に見てもらえるかと、挑戦でもあるし、してなければいけないことだと思う。

 その一歩で、僕らは日本のなかに目を向けている間(よく聞き取れない)に、海外でも日本のアニメーションを見てくださる方が増えているという話は聞いていたが、去年今年実際海外のアニメイベントに参加したり、今回のような大きな映画祭に参加できたりということで、海外で、逆に日本のアニメーションを見てくださる方が増えているという現実にちょっとビックリ。

 ただ、それがすぐに「じゃあ、海外に向けて作品を作っていこう」と直結するのと違う。自分と今石監督は根からのオタクでもあるので、やはりオタクとして作っていくと思う。それがやっぱり自分たちの作り方というか、アイデンティティでもあるので、その方針は変えずに自分たちが見たいものを作り続けると思う。


(65:10 質問)
 もう一つオタクに関する質問があります。これは日本の首相に関する話ですが……最短でもあと3週間のですが、麻生太郎さんは日本のアニメーションとマンガファンであることは非常に有名なんですが、彼がビデオゲームやキャラクターグッズやアニメーションやマンガなどのコンテンツを日本の主要輸出品にするという政策を掲げようとしていますが、これはただ選挙のためのアピールに過ぎないという批判の声もありますが、ここにいる皆さんには意見がある方はいるんでしょうか?

(67:03)
 また、(聞き取れない)もちろん、日本語は翻訳しづらい言葉として知られていますが。
 ここにいる皆さんにはお聞きしたいのは、日本以外に向けて作るのを考慮したことあるでしょうか? どなた返答できる方いますか?

(67:33 風早氏)
 まず首相はアニメ、マンガに興味を持ってくれてることは非常に嬉しい。が、ポイントの当て方はどうも違がってると思えるので、彼の人気が短くなるのではないかというような気がする。ポイントはすぐハード通すにあたりがちだが、今ここに来てくださってるような制作にあたってる方たちは、もっとも大切にすべきものは、精神的に金銭的な通すをすべきような仕組みをつくるという宣言をしてくれれば日本のアニメはさらに延びてゆくと信じてる。


(69:42 質問)
 手描きのセル画フィルムについてはちょっとだけ知ってますが、コンピュータ化とデジタル化はどう制作やストーリーに影響するのでしょうか?

(誰も答えくれなかったので、英語の司会は板野氏に指名)

(70:29 板野氏)
自分の最近作ってたテレビアニメーションとしては、300のなかの100カットぐらい、毎回CGのカットを作ってた。変わったことといったら、ストーリーは変わりません。表現力が、CGのおかげで、日本のテレビの場合だとスケジュールも予算もなく、描ける人も少なく、上手い人の仕事はインフレ状態で、テレビの本数が多すぎて、戦闘シーンや背景動画を作ったテレビアニメの1本、1話の大切の見せ場が(聞き取れない)ですよ。それを、CGが助けてくれる。

11日の夜に、ブラスレイターをやるので、興味あったら是非ご覧ください。今流行ってるオタク受けのロリコンアニメじゃない、流行らなくて売れないアニメを作りました。


(ここで、風早氏は何か用事あるようで、先に退席)
(変わりにNichetti氏が席につく)
(74:01~77:25 Nichetti氏が発言)



(77:32 女性からの質問)
英語でお話します。おはよう。
I would consider myself a typical manga audience.
I am over 40 and I am female and I am wild european
yet, though this manga impact.
I discover the unigue well which most impression with technically.
but also i do reading on strange or wellness this japanese (聞き取れない) impact on young audiences.
yet I will discover really creatives strong characters in your films.
now I can see around the gentlemen on the table.
and I was wondering when you picture your character.
how do you choose your female characters,
do you have women working with you who also have fun,
maybe it's a question for young guy(LAUGH).
uh...it's a gentle question, thank you.

 もう訳すのも面倒なので、とにかく「日本アニメの女性キャラは印象深い。どのように女性キャラクターを作りになってるでしょうか」みたいな話です。この質問に関して、女性はわざわざ「若い連中たちに答えるほうがいいのではないか」と釘を刺したが、英語の司会はグッドジョブすぐる反応をしてくれました。

(78:31 英語の司会
uh...could I suggest Mr. Tomino might have something to say about the strong female character in Gundam and the Zambot3”.)

 ザンボットですか! この司会さんは一体何者だ!? しかし、わざわざ富野御大将にご指名なんて、この司会さんは分かってますな。

富野監督の女性キャラに関する返答

(78:46)
 えっと、ぼく自身は基本的に、えー、女性のキャラクターを、えー、作るときには、こういう考え方をしています。
 自分にとって理想、それから自分が口説けない、口説け落とせない女性を創造するということは、まず基本です。

(79:19)
 あの、その、そうしますと、えっと、自分の好みでない、キャラクターを創造するきっかけになるからです。

(79:36)
 僕の気をつけ方はこういう気をつけ方をしていますが、おそらく、今ここにいらっしゃるずっと若い方々たちは、違う、あのー、モーションで、自分の好きな、子だけを描いてるというのが、ほとんどじゃないかというふうに、とても悪い偏見を持って理解しています。
(内田氏笑う)

(80:12)
今石さんに聞いてください(笑)

(80:31 赤井氏)
 ははは、そうですね、我々の場合は、リアルの女性を描いてるわけではありません。だいたい中学生くらいの男の子から見たってのがたぶんガイナックスのベースにあると思います。その視点からみると、巨大のパワーを持った大きなロボットや、ビルを一撃壊す怪獣、それと魅力的な女の子というのは、だいたい同じくらいの距離にある。
(富野笑ってる)

 ですから、自分たちの作品に登場する女性はドラマの中で本当に女性らしい心理的な要素も持ってるが、同時に、男の子からみた不思議で力強くて地球と同じくらいのような価値を持つものとして捉えてる。これは僕たちがはっきりと自覚してやってることより、たぶん共通の世代的なイメージとして持ってると思う。

 そこらへんはやっぱり富野監督とほかのアニメ制作者と違うところですね、女性の捉え方一つにしても。


 あと3分の1しか残ってませんけど、正直もういやになっちゃいます。ただ明日の部分はサンライズの制作形態の話が残っていますので、頑張って更新します。

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ロカルノ映画祭「マンガインパクト」日本側ゲスト共同会見 その1 富野由悠季、内田健二、風早完二、湯山邦彦、石井克人、板野一郎発言部分

2009/08/12 22:25|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 昨日で予告したとおり、8/9のマンガインパクト日本ゲストたちの共同会見の文字起こしを掲載します。

Locarno International Film Festival
Locarno International Film Festival│Multimedia │Video
 (8/9の「Forum Manga Impact round table」のところで会見の動画が見れます)


注:会見の内容を読む前に、いくつかのことを注意していただければ幸いです。
1.以下の時間すべて公式サイト8/9のところに掲載された「Forum Manga Impact round table」の時間に則ってます。
2.以下で書いた各人の時間は、すべて紹介と質問と返答を含めての時間です。
3.また、管理人はイタリア語もフランス語もさっぱりわかりませんので、主催単位は一体どういう質問をしたのかは、知る由もありません。なので、ここでは日本のゲスト方の発言にだけ絞っていきました。この点については是非ご容赦ください。
4.富野監督、内田氏、板野氏の発言は全部文字起こし以外、風早氏、湯山氏、石井氏の発言はメモ書き。この点についても是非ご容赦ください。
5.もし質問が分かる方がいらっしゃったら、どうかその内容を教えてください。
6.こんな駄文より、実際動画を見るのをオススメです。
7.あと、何か間違いがありましたら、どうかご指摘をください。


(13日10時追記:フランス語を分かる方から教えていただいて、ちょっと修正しました。458さん、ありがとうございます。)

富野監督の発言(9:30~16:58)

(10:18)
 最初にガンダムという作品が生まれるきっかけになったというのが、日本のテレビアニメーションが、本当の意味で商業主義のなかで、きちんとしたシリーズを提供できるになった時代というふうに理解しています。

(10:48)
 で、単純にスポンサーだけのフィルムだけではなく、作品だけではなくて、その作品のなかに、作家としての意思を、少しはこめられるようになったのではないか、そういうことを意識的に作品の、スポンサードの作品に塗りこめるという作業をやった時期だというふうに理解しています。

(12:00)
(富野監督の返答は理解してもらえなかったらしく、通訳の女性は監督に「難しく通訳できない」的なクレームを付く)
 では、あの、はい。はい。はい。あの、いいえ、あの、一応喋らせてもらったので、もっと簡潔に言えると思います。えっと…

(12:29)
 えっと、テレビアニメーションが、商業ベースのなかで、ようやく作り手側、つまり作家の意思を込められるようになった時代だというふうに思ってます。

(12:52)
 そして僕にとってのガンダムというのは、ストーリー権を握って、三作目の作品ができたので、ようやくオモチャ屋さん向けの、子どものためだけのものでない、もう少しSF映画になるようなメッセージ、それからドラマ性というものを封じ込める作品としてチャレンジしました。そして、そういう作業を許してくれる時代が、1970年後半から80年代だというふうに思っています。

(13:59)
 そして、歴史的なものの見方ということで付け加えることが、一つだけあります。

(14:12)
 30年前の商業主義というのは、かなり人々の行動というものが、外に向かって発現する、外に向かってビジネスをするという形態がありました。

(14:40)
 しかし、最近の傾向を見ますと、必ずしもストレートの意味でいう外に向かってのメッセージというものが無くなってしまって、あらゆるメッセージが内向的になってるというふうな側面があります。

(15:12)
 ということは、具体的なビジネスの行為は、どういうところで発生してるかというと、インターネット上の何かを提供するという、あくまでもハードウェア、もしくはソフトウェアのウェアの部分であって、メッセージを伝える、内容を伝えるということが、ビジネスになっていないという状況になってる、ということです。

(16:00)
 ですから、商業主義という行為についても、30年間で、なか…本質が変わってきているという側面があるんではないかというふうに思っています。

(16:19)
 そして、今のような言い方が分からない、今の瞬間で、皆さん方が分からないと思いますが、これから20年がけて、アニメーションの媒体で、今言ってることが分かるような作品を作っていたいというのが将来の展望です。
(照れ笑い。扇子で顔を隠す)

 ガンダムについての話はいつもの富野発言ですから、特にコメント必要ないですが、最近のアニメが内向してゆくという傾向の指摘は的を射ましたね。富野監督でなくても、視聴者もきっと皆そう思ってます。

内田健二氏の発言(16:58~20:12)

(18:01)
 あの、サンライズって会社、ちょっと紹介させてほしいんですが…

 アニメの多くがですね、マンガや小説などを、アニメ化する作品が、日本でかなりあります。

 サンライズはガンダムをはじめとして、オリジナル、特にロボットやSFものをテレビシリーズをたくさん作っている会社です。

 そういうの中、今後もまた新しい作品を作っていくんですが、先ほど出たような(注:何かを示すのが不明)、まあ、テレビシリーズ以外のようなものですね、映画のチャレンジも、まあ、これからもしていきたいというふうに思っております。

(19:09)
 あの、たくさんのサンライズの過去の作品が今回上映させていただくんですが、新しいですね、映画のなかの一つで、「King of Thorn」、「いばらの王」という作品の、短いプロモーションも、どこかでお目にかけられば、かけられると思います。

 ちなみに、今回全ゲストのなかでも、内田氏は発言一番短かった人でした。

風早完二氏の発言(20:22~30:52)

(21:30)(注:この部分だけは文字起こし
 あの、今富野監督とサンライズさんからですね、ビジネスについて説明があったんで、それを踏まえて話をします。

 当アニメーションは50年ちょっとの歴史があるんですけれども、さきほどの富野監督の話と同じですね、70年代から、日本でアニメーションを作るときにですね、ちょうどあの、経済復興の最中にあってですね、制作者が非常に強いメッセージを持ってた。で、そういったメッセージ性の強いものを、マンガのなかに見つけて、それをアニメーション化にするという形のビジネスの展開をしてきました。

(22:51)(注:以下はメモ書き
アニメ→テレビ向けの作品をコンスタントに展開するために、連載ものをアニメ化するというモデルが重要なパートに占めてる。
映画→良きにつけ悪しきにつけ、テレビシリーズから派生作品が支流になってる。
以下、ワンピース映画話と宣伝とか。

 風早氏はフランス語が分かってるようで、日本語で発言をしたものの、他のゲストと違って、唯一翻訳機を付いていなかった。あと、発言の内容と仕方、またこのチャンスを使って宣伝する機敏を見れば、普通に頭が良い人ではないかと思っていますね。

湯山邦彦氏の発言(30:52~38:05)
注:湯山氏は富野監督の隣に座っていたので、動画では富野がよく映ってた

(32:20)
ゲーム発のポケモン。最初アニメ化が決まったとき、まずスタッフ全員がポケモンのゲームをやりました。
(33:11)
湯山氏は元々そんなにゲームをしなかった人間で、やるのはテトリスぐらいだが、ポケモンはとても面白かった。一番強く感じたのはある種の懐かしさ。ポケモンは10歳の男の子がポケモンという不思議な生き物を捕まっていながら旅をしてゆくゲームで、それがちょうど湯山氏の子どもの頃が森とか川とか虫を捕まったり魚を釣ったりと自分の体験とものすごく重なり合うものがあった。
(34:30)
それで、逆に自分の子どもの頃感じたことを物語にしていけば、ポケモンをアニメの映画として成立できると思い、作り始めた。
(34:58)
ポケモンと今までのキャラクターものと違うのは、あくまでも自然に生きる普通の生き物として存在してる。それと出会って、捕まっていくのはゲームの面白さをどうやって表現するのかと考えたとき、子どもの夏休みの一日を物語にすることなんだろうと。
(35:52)
その世界観をベースに、たとえば子どもの頃不思議な虫を見たり、魚を見たとき、とても驚いたり、これはなんだろうと疑問をみたりと、出会ったときの感情を、それをなんとかアニメのなかに取り入れないかなと思いました。
(36:26)
アニメーションの大きなテーマはコミュニケーションだと考える。ポケモンは喋れないので、その未知の生き物と主人公たちはどうやって心を通わせるか、そこにドラマを作るふうに考える。
(37:00)
その後、最初は自分の国(日本)のことだけ考えてたが、世界中の子どもたちに受け入れられるのを見て、やっぱりコミュニケーションをとることはとても楽しいことだ、きっとそういうふうにみんな思ってるんだ、と今は思ってる。
(37:38)
なので、映画12本、テレビ13年を迎えた今、今後も世界のこどもたちとコミュニケーションをとり続けたい。

 正直、ポケモンのアニメは残念ながらあまり面白いと思ったことないのですが、湯山氏が言ってたポケモンの核心は「コミュニケーション」と「子どもの夏休みのある日」というコンセプトは大いに感服していました。

石井克人氏の発言(38:12~41:38)

(39:35)実写メインなので、アニメはあまり頼まれなかったけど、言われたらちゃんと作るという。絵コンテは自分も描いてるから、(美しいといわれても)何が美しいのがよく分からないけど(笑)、絵コンテを見るのが結構すきで、ここにいる皆さん(注:今回のゲストたち)のすばらしい作品の絵コンテをすごい見せていただいて…
(40:39)だから自分はアニメの作り方と実写の師匠小栗康平さんのやり方をミックスした感じで、いつも考えて作ってる。画面を見るのは実際アニメも実写も同じなので、キーになる絵は50枚くらいを描いていて作品に入る。だから美術的に言われる。

 CMなどを手がけてる方らしいのですが、残念ながら日本在住でないため、一本も見たことがありません。

板野一郎氏の発言(41:38~46:39)

(43:25)
 自分は表現者として人をびっくりさせたり、喜ばせたいと、それを絵というか、自分のなかにある動きでしてます。
(43:50)
 いままであったものが、たとえば日本のものであれば、フィックスにしても連続レンズにしても、舞台を、歌舞伎・能のように、説明っぽく分かりやすく撮る、そういうカット作り、キャラクターの切り替えしにしても、たとえば僕の得意なドッグファイト、マクロスの空中戦で板野サーカスというあだ名がついたんですけど、そういうものが報道的に望遠レンズで「ミサイル撃ちました」「飛行機当たりました」「飛行機落ちました」という説明くさいカットが多かったんですよ、昔は。それをやめたんですね、置換的にハンディカムでミサイルにカメラをくっつけて、飛行機を当ててみたりとか。
(45:48)
 一番心がけているのは、(よく聞き取れない)表面的なものなのに、立体的に見せたり、マンガとか絵として見た人をビックリするような動きを、絵で表現することに、原画描いてた頃は心がけていました。

 う~ん、いかにも板野さんっぽい発言ですな。要するに、表現を追求するんですね。ただ、物語にももっと心がけていれば…と思わなくもない人は、私だけじゃないはずです。




 今日の掲載分はわずか3分の1に過ぎませんのですが、富野監督の主要な発言はもう済んでますので、もし気が進んだら続きも紹介します。

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ロカルノ映画祭富野発言まとめ中

2009/08/11 21:30|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 タイトルの通りなので、今日は休ませていただきます。でも、朝日新聞社随一のアニオタ、今回もロカルノ現地入り真っ最中の小原篤記者が、9日の日本側ゲストによる共同会見をレポートしてくれましたので、皆さんも是非一読を。

朝日新聞社│小原篤のアニマゲ丼│ロカルノ 中学生男子

 富野監督は79年に制作した「ガンダム」について、「スポンサーのおもちゃ屋さんのためだけに作るのではなく、作家としての意思、ティーンエージャーに向けたメッセージやドラマ性をこめようと挑戦した作品」と説明した上で、「最近のアニメは、外に向かってのメッセージがなくなり内向的になっていると感じる」と苦言を呈しました。

 リアルタイムな視聴者なので分かりようがないですが、確かにお約束や内輪ネタ満載のアニメ最近いっぱいありますもんな。まあ、この年代の特定な事項とも思いませんけど。


 アニメや特撮好きの学生グループを母体として生まれたガイナックスについて、赤井プロデューサーは「我々はずっと、自分たちが面白いと思うもの、出来上がって達成感を味わえるものだけを作り続けてきた」と説明。「こうした商売が出来るのは、受け入れてくれる市場を富野さんが作ってくれたから。私たちは富野さんの作った道をあとからついていっているだけ」という言葉には、富野監督が苦笑し「ノーコメント!」と声を上げました。

 続けて今石監督が「僕自身がオタクだから、オタクの気持ちは手に取るようにわかる。生まれた時からオタクになっていたのでこれはどうしようもない」と発言すると、富野監督が再び横から「僕のせいじゃないよね?」。今度は今石監督が苦笑しつつ「僕の口からは言えません」と答えると、富野監督が扇子で今石さんをたたくマネをして、会場を沸かせました。

 オタクグループの集まりから生まれてきたガイナックス集団は、リアルタイムで『ガンダム』や『イデオン』などの洗礼をもろ受けたから、富野監督に対しては、やはり色々な思いを抱いてるでしょうね。
 しかし、こういう会話は珍しいな、国内じゃまず無理な面子ですし。


 「日本アニメは女性キャラクターがとても印象的。どのようにキャラクターをつくり出すのか」という会場からの質問に、富野監督は「僕自身が口説き落とせそうにない女性を考える。そうすると、自分の好みと違う女性像を創造するきっかけになる。でも、ここにいるほかの人たちは自分の好みのキャラクターばかり作っている、と私は偏見をもって理解しています」と独特の言い回しでチクリ。

 ほほう、これは興味深いですな。要するにチ○キとかですね。

▽続きを読む▽

富野由悠季監督、ロカルノ国際映画祭名誉豹賞受賞

2009/08/10 12:42|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:4
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 日本アニメーションの重鎮である高畑勲監督先日の受賞に続いて、富野由悠季監督も第62回ロカルノ国際映画祭の名誉豹賞を受賞されることが決定しました。4月イタリアの国際TVアニメーションフェスティバル「Cartoons on the Bay」に続いて、今年二度目の海外の受賞である。


時事ドットコム:富野監督にも名誉豹賞=ロカルノ映画祭

【ロカルノ時事】スイスのロカルノ国際映画祭事務局は9日、人気アニメ作品「機動戦士ガンダム」シリーズを手掛けた富野由悠季監督(67)に、長年の業績を表彰する名誉豹(ひょう)賞を贈ると発表した。授賞式は10日夜(日本時間11日早朝)に行われる。
 今回の映画祭では、6日にアニメ映画「火垂るの墓」などで知られる高畑勲監督に同賞が贈られている。(2009/08/10-09:18)


 公式告知は以下のリンクからです。また、授賞式は日本時間11日早朝になりますので、新しい情報が入る次第、ご報告します。

Locarno International Film Festival
Leopard in Honour of Yoshiyuki Tomino and Manga Night

Opening the Manga Night on Monday, August 10 at 9.30 pm, the Italian director Maurizio Nicchetti (Ladri di saponette, 1989) will deliver a Honorific Leopard to the Japanese animation Master Yoshiyuki Tomino.



(8月10日18時追記:NHKニュースにも来ました。)
NHKニュース│ロカルノ映画祭 富野監督受賞

スイスで開かれているロカルノ国際映画祭で、人気アニメ「機動戦士ガンダム」の生みの親、富野由悠季監督に映画界への長年の貢献をたたえる特別賞が贈られることが決まりました。

 TOMINO NHK20090810


(8月10日19時30分追記:文化庁メディア芸術祭ブログにも告知が来ました。)
文化庁メディア芸術祭ブログ│ガンダムの富野監督にもロカルノ国際映画祭で名誉豹賞。(8/9)

8月6日には『火垂るの墓』の高畑勲監督が名誉豹賞を受賞されましたが、9日には『機動戦士ガンダム』シリーズを手掛けた富野由悠季監督にも名誉豹賞が贈られることが発表されました。

富野監督への贈呈は、8月10日夜9時半から野外大劇場ピアッアグランデ(上写真)での『劇場版 機動戦士ガンダム』の上映後に行われ、11日には講演も行われる予定です。ロカルノの観衆に向けて富野監督はどのようなお話をされるのでしょうか。



 日本の誇るべきアニメーションの巨匠たちが肯定されてるのを見て、ファンの私にとっても、嬉しい限りです。今回ロカルノ映画祭は他にも『マンガ・インパクト』などの特集があり、日本アニメの益益のご発展を心から祈念いたします。


 高畑監督、おめでとうございます。富野監督、おめでとうございます。


(ほかのニュースはまとめて「続きを読む」に置いてきました。富野監督のコメントなどもありますので、是非あわせて読んでください)

▽続きを読む▽

富野由悠季の絵コンテ演出術

2009/08/10 00:02|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 ひびのたわごとの子犬さんは「∀ガンダム」にみる映像の原則という素晴らしい話を紹介してくださったので、こちらも富野演出に関する内容をこの記事から独立して紹介します。『リーンの翼』DVD第1巻ライナーノートから引用。インタビュアはお馴染みの氷川竜介氏。


絵コンテを描きはじめる

――基本的な質問ですが、絵コンテはストーリーの順番に描いていくんでしょうか?

富野 僕の場合はそうです。まず、途中多少不都合があっても構うものかと思って、第一稿を描きます。『リーンの翼』はシナリオで既に「ここがヤマだろう」と的を絞り込んでいるところもあったけれど、そこをあまり気にせずに、まずは描く。ここで問題がひとつであって、第1話の時点では脚本はまだラストが見えていないんです。だから、ラストからの逆算で描くということが完成にできるわけではない。でも構成としては「ここへ落ちるだろう」という目算は立っているから、それで作業はできるわけです。これはひょう並行して作業していた『Zガンダム』の新訳のほうでも同じ感じですた。
 で、第一稿を描いた後に、シナリオという、文字ではわからなかったことが、絵にすることで見えてきます。たとえば、手前にいる人物の奥にいるキャラクターがどこまで見えているか。それがわかると組み替えを始めます。たとえば「ならば、奥の人物を手前にしてもいいのでは?」とか。
 どうしてそんなことをするかというと、ひとつはシナリオが文字で論理的に段取りを組んでいたものを省略できる場合があるからということと、もうひとつは、絵のツラの印象から、こいつのキャラをここで立たせなくてはいけないということがわかるからです。そういう場合は後ろから必要なセリフも持ってきて、芝居のほうも歌舞伎の見得ではないけれど印象的な”見せ芝居”をさせたりします。
 ただ、それだとそのシーンが”重く”なりすぎる。重くなりすぎると、そのまま後で印象がフェードアウトしてしまうことが多いので、その印象を受け継いで、次のシーン、次のエピソードへとつないでいくようにしなくてはいけない――と作業が続いていきます。

――キャラクターの見え方については、シナリオはあくまでもバックボーンで、絵コンテで演出していくということですか。

富野 そうです。そして今いったようなことを踏まえて、絵コンテの第二稿を描いていくわけですが、目標はあるんです。『リーンの翼』のように20分強のフィルムであれば、だいたい2~3分オーバーに收まるように尺を決めていくのです。
 シナリオで論理的に組まれていたものを絵コンテで崩して、自然に見えるようにしてはいるんですが、それでも「絵を描いて、ト書きやセリフを書く」という絵コンテの作業の持つ特性ゆえ、やっぱり場面場面が緻密に組まれてしまいます。この場合の”緻密”というのはいい意味ではなくって、むしろ、ダラダラとだらしばなく場面が流れてしまうことが多いと言ったほうがいいでしゅ。そこで余っている2分が必殺兵器として効いてくるわけです。ダラダラと流れているシーンをカットしていくんです。イメージでいうと、たるんでいる布の皺を寄せてきて、余っている部分をちょん切るみたいな感じですね。そうすつよ本編全部を通して見たとき、シュッと見られるようになる。「絵を描いて、、ト書きやセリフを書く」というスピード感に縛られたままだったら、本編がトロくなるのは当たり前でしょうね。

――そのやり方は昔からそうだったんですか?

富野 そうです。

 ここで言ってた「だらしない部分をなくす」部分もそうですが、実をいいますと、この『リーンの翼』はまさに富野が65歳(当時)という年齢になっても進歩し続けてやまないの何よりの証です。特に『新訳Z』の最後の一見究極的な結論である肉体の抱擁を、『リーンの翼』ではただの下敷きとして使わないところに、自分はとても感動しました。宮崎駿監督の『崖の上のポニョ』と同じように直感で訴える境界になっても、そこに留まらず、いつまでも前に進んでいるからできたことなんです。
 話数の少なさとプロデュースする際のセッティングの不備で、『リーンの翼』全体は分かりにくくなってましたが、それでも物語と映像として力は充分ある力作だと思います。

 次回こそ富野の「皺をなくす」演出術を紹介します。

お子様を連れて富野監督と科学未来館で逢いましょう!

2009/08/08 16:31|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:2
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富野由悠季のDNAを見たくありませんか?

 さて、自分のDNA情報を公開したばかりの富野監督ですが、今回はまた日本科学未来館にてシンポジウムを開くことになりました。

『機動戦士ガンダム』スペシャルシンポジウム
『未来のニュータイプが地球を生かす』
2009年8月23日開催決定!

【名称】スペシャルシンポジウム『未来のニュータイプが地球を生かす』
【期間】2009年8月23日(日)
【時間】
【午前の回】受付開始:9時45分 開演:10時30分(筆者注:10:30~12:00
【午後の回】受付開始:12時15分 開演:13時00分(筆者注:13:00~15:00
【内容】特別講師による体験型講演・スペシャルイベント
【出演者】ガンダム生みの親 富野 由悠季 監督
環境問題の専門家 枝廣 淳子 先生
クリーンエネルギーの専門家 亀井 敬史 先生
海と地球の専門家 平 朝彦 先生
ロボットクリエイター 高橋 智隆 先生

 これはまた一大イベントですから、ガンダムビッグエキスポを避けたい人は、科学未来館に行こう。チケット自体は潮風公園のみの販売であり、チケット数には限りがありますから、富野監督の言説と風采を見たい人、または地球に関心ある人は、今すぐ潮風公園へGO!

 ……と、言いたいのですが、上のニュースだけ見れば一見普通のシンポジウムに過ぎませんけど、恐ろしいのはこれからです。ここによりますと、このシンポジウムには「※親子を対象としているため、大人のみの購入は不可」という付加条件がありますから、独身貴族(苦笑)の富野ファンたちにはいささか無理なようです。

 ……もっとも、親戚や近所の子を連れ出すのも手ですが、その場合、よっぽと環境問題や富野監督に興味がない限り、その子は不憫で不憫ですから、そんなことはやめましょうね(なんなら先に両方同意の元でその子を買収するとか)。だって、2時間もハゲのおじさんを見ても、子どもは面白いはずないだろう?と言ってみる。

 まあ、ジョークはここまで。以下は真面目に書きます。




 しかし、今回のシンポジウムの面子を見て、妙に見覚えがある人もいるかもしれません。そう、彼らはすべて、毎月『ガンダムエース』にて大好評連載中の『教えてください。富野です』の専門家です。そのうち、平朝彦氏との対談と、高橋智隆氏との対談は、今回お台場で売ってるガンダム30周年パンフレットにも収録されています。以下は、その一人一人で紹介します。


 枝廣淳子さんは2007年11月号第57回、環境問題について富野監督と対談しました。お二人の対談自体は、枝廣さんが代表を勤めてるe's Inc.の環境メールニュースに掲載されていますから、気になる人も一度呼んでみてください。〈前編〉〈後編

 亀井敬史さんは2009年1月号第71回、原子力発電について富野監督と対談しました。好奇心一杯の富野監督に学者らしい気質と賢明さが溢れてる亀井さんという組み合わせですから、話題は単に原子力に留まらず、人と社会と地球の繋がりまで膨らんできた、とてもタメになる対談です。

 平朝彦さんは2006年4月号第35回、富野監督と対談しました。残念ながら、私はこの回の対談を読んだことないのですが、氏の専門から見れば、やはり海と地球を話題する話だと思われます。

 高橋智隆さんは2009年5月号第75回、ロボットやロボット産業について富野監督と対談しました。高橋さんは大変聡明な方で、ロボットという「器」に対する考え方は確固たるビジョンがあり、そのへん富野監督と真逆ながらも、確実に「コミュニケーション」が進んでいる。


 以上の先生方の面子を見れば分かると思いますが、各分野の最先端にあるこの人たちは何故一斉に集まることになるというと、それは富野監督という仲介者がいるからです。先日のサマーウォーズに関する記事でも言ってましたが、こういう巡り合わせは人生のなかでも数えるほどしかありませんから、よくよく考えれば、真に不思議なことですよね。
 たかがロボットアニメの雑誌だけれど、たかがロボットアニメの監督だけれど、こうして人と人つなげるのは、まさに「めぐりあい宇宙」ならぬ、「めぐりあい地球」じゃないですか。だから、皆も行きましょう。

記事「富野はネームバリューも低いし、売れないって本当かい?」に脚注追加

2009/08/08 14:52|ブログ運営TRACKBACK:0COMMENT:0
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 先週書いた富野由悠季監督の作品の売り上げに関する記事に、具体の資料に基づいた脚注を追加しました。

週刊連載 富野由悠季起用論その4 「富野はネームバリューも低いし、売れないって本当かい?」

 特にこの第4回は今回の一連の記事のなかでも特に力入れた記事なので、ぜひ皆さんにもこの記事を読んでもらいたい。別に富野監督のために言い訳を探すのではありません。ただ一人多くでもの人に本当の状況を伝いたいだけに過ぎません。なので、もしどなたがご意見ありましたら、どうぞご遠慮をなさらずに仰ってください。


 また、第1回から第3回はすでに追加済みでしたから、こちらの記事も併せて読んでみてください。

週刊連載 富野由悠季起用論その1 「サンライズは富野由悠季の影響力を消し去るべきか?(上)」
週刊連載 富野由悠季起用論その2 「サンライズは富野由悠季の影響力を消し去るべきか?(下)」
週刊連載 富野由悠季起用論その3 「サンライズはもう富野世代に頼るべきではない?」

▽続きを読む▽

富野由悠季のDNAを見たくありませんか?

2009/08/07 12:09|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:0
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 そんなあなたに、これをどうぞ!

nikkei TRENDYnet│ガンダム・富野監督、Genographic Projectに参加決定!

 今年で放映30周年を迎える『機動戦士ガンダム』。その生みの親である富野由悠季監督が、米ナショナル ジオグラフィック協会が支援する「Genographic Project(ジェノグラフィック・プロジェクト)」へ参加を表明した。

 ジェノグラフィック・プロジェクトは、世界各国の人々のDNAを採取し、その特徴を調べることで、東アフリカで誕生した現生人類がどのような経路を経て、世界中に広がっていったのか、そのルートを検証するものだ。米ナショナル ジオグラフィック協会付き研究員であるスペンサー・ウェルズ博士がリーダーとなり、2006年から実施しているビッグ・プロジェクトである。DNA解析に参加した人は、自分の祖先がどのようなルートを通って、移住してきたのかを知ることができる。

 富野監督がこのビック・プロジェクトに参加することになった。専用の綿棒を使い、頬の内側の粘膜から採取した富野監督のDNAサンプルは、米国のジェノグラフィック・プロジェクト・チームによって解析される。その結果は、日本科学未来館(東京都江東区)で開催している展示会「地球と宇宙の環境科学展 消えた生き物の謎と秘密」(主催:日経BP社、日経ナショナル ジオグラフィック社)の特設パネルで発表される。一般公開は8月中旬になる予定だ。ガンダムファンなら、ぜひ押さえておきたい情報になるはず。


 そう。このプロジェクトは2009年7月18日~8月31日、日本科学未来館で開かれる「地球と宇宙の環境科学展~消えた生き物の謎と秘密~」とコラボして、8月中旬ぐらいで富野監督のDNA解析結果(いわゆるDNAマップってヤツ)を公開すると言ってるが、実はここによると、もう公開していますから、富野監督のDNAマップを見たい人は、今すぐ日本科学未来館に足を運べよう!

8月10日追記:実際足を運んだシャア専用ブログ@アクシズによりますと、富野監督のDNA解析結果の展示はまだのようです。誤報で申し訳ございません。正式公開されたらまた追記します。



地球と宇宙の環境科学展~消えた生き物の謎と秘密~
ガンダムの富野由悠季監督、ジェノグラフィック・プロジェクト参加記念/イベントチケットプレゼント!
 
 私は行けませんので、どなたが展覧を見て、その内容を教えてくださればありがたいです。うう…私も見たいな…。

ニュータイプ2009年9月号に富野由悠季×水島精二対談、「リング・オブ・ガンダム」情報

2009/08/06 22:12|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:0
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 早売りによりますと、今月号のNTには、富野御大将と水島監督の対談があるそうです。当然、水島は先月ダムエーの安彦さんみたいに富野監督の対談相手をやれるわけがなく、結局インタビュアに落ちついたとかなんとか。詳細のページ数や内容は今のところ不明ですが、とりあえず買いです。

 あと、8月21-23日ガンダムビッグエキスポ用記念ショートフィルム『リング・オブ・ガンダム』の情報もちょっぴり載ってるとか。それによると、「3分50秒くらい」ということらしい。ガンダムエースの発売は週明けの25日だから、これがおそらく「リング・オブ・ガンダム」の最終報になってる。
 しかし、富野監督とは関係なく、逆にもしそれくらいのものでしたら、そこまで情報の公開を惜しむべきかと、思わずバンダイ・サンライズに問いたくなる。もしそこまで隠すほどでもないものなら、こうやって最後まで期待させるのは、逆にファンを失望させられることは、一度も考えてないのでしょうか? つくづく思ってるが、バンダイ・サンライズはもしかして宣伝に苦手なのではないでしょうか。一応オタク商売ですから、せめてこれくらいを考えてくれないと、お客さんを掴めないよ、と勝手に思います。すみません。

週刊連載 富野由悠季起用論その5 「富野が使いにくい監督といわれる3つの原因」

2009/08/05 20:48|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:6
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週刊連載 富野由悠季起用論その3 「サンライズはもう富野世代に頼るべきではない?」
週刊連載 富野由悠季起用論その4 「富野はネームバリューも低いし、売れないって本当かい?」




5.富野が使いにくい監督といわれる3つの原因

 富野は長年、サンライズ以外で仕事をしないできました。
 その理由として一番可能性が高いのは、サンライズとの縛り契約が存在しているからでしょう。それによれば、富野のアニメ制作はもちろん、個人活動のスケジュールまで管理されていて、意のままで動けません。もしそうならば、サンライズ以外のアニメ制作会社が富野を使えない訳も明かされるのです
 しかし、ここでは縛り契約が存在しないと仮定して、なぜ他のアニメ会社が富野を起用しないかの可能性を挙げてみます。


 一つ目は、ロボットアニメの専門家と見なされているからです。
 75年の『勇者ライディーン』以来、富野が監督してきた作品といえば、ほぼ例外なくロボットアニメです。70年代後半から今日まで、この間にロボットと関わらなかったものといえば、92年『ママは小学4年生』のオープニングストーリーボード、95年の短編『闇夜の時代劇 正体を見る』、96年のOVA『ガーゼィの翼』といった散発的な作品のみとなっています。
 ですから、ロボットアニメならまだいいですが、仮にロボット以外の演出・監督として頼りようにも、どうしても躊躇します。そしてオモチャ不況の今、極めてマニア向けか、バンダイみたいな大手が付く以外、純然たるロボットアニメなんてまったく作れないのが現在のアニメ産業です。

 二つ目は、今風の演出家ではないと思われているからです。
 21世紀に入って10年近く、若手の演出家が活躍しているなかで、富野年代の演出スタイルは比較的に穏やかな部類に分類されます。画面の演出手法、話の組み方・段取りなどもそうですが、今風のモノとはどうしても多少離れています。
 富野の学習好きや、新しい才能を積極的に作品に採用するのは業界内でも有名ですが、それでも単純に最新鋭の作品と演出の目新しさを比べれば、どうしても地味になりがちな部分があります。

 三つ目は、いかにも気難しい大御所らしいからです。
 風説によれば、どうも富野は非常にエキセントリックな人としか聞こえません。制作現場ではスタッフ間の協調性は非常に大事にされているものですから、いざこざはできるだけ避けたいのも無理のないことです。また、富野は業界のなかでは非常にキャリアがある人ですから、そのへんでどうしても気を遣わざるをえない部分もありますので、会社としての制御しづらさや現場の付き合いを不都合と思う人もいるかもしれません。


 以上は、アニメ制作会社が富野由悠季を使わないと思われる3つの理由です。しかし、少し考えれば分かると思いますが、以上の3つは一面の見方ですぎません。本当の状況を見極めるには、別の視点から見なければいけません。

▽続きを読む▽

最近考えていること その2

2009/08/04 22:51|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:3
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 たまには休憩する時間も必要なので、今日は雑談。


1.遠い昔の記憶が突然蘇ったように、富野作品のアイキャッチのことを考え始めた。とりあえず「一、使ってる画」「二、使ってる音」「三、内容」「四、AパートとBパートをつなぐことによって発生する意味」という四点から考えて見ます。できるかどうかは知りませんけど、ある程度まとめたら記事にします。だから僕は…さん、すみません>_< もうちょっと待っててください。


2.ついでに、富野のコックピット会話の演出についても考えています。普通でいえば、「通信機などメカニズムに介する会話」「そのままコックピットから出る会話」「何かによって直接会話」の三種類があると思われますが、実をいうと、結構珍しい4番目のパターンも存在しています。これもあとで記事にします。


3.ある人にそそられて、富野作品のなかで表してる「親子関係」について何か文章が書きたいようになってる今頃。自分もいつか書こうと思ってるが、まだそんな時間がありませんので、しばらくノート書きの段階に留まれよう。


4.このブログは別に富野だけ語るブログでもないのですが、結果的そうなってしまってるらしい。こればかりは仕方ないと思いますが、断ってきますが、私は何も富野監督だけについて毎日毎日考える人ではありませんし、一応別のモノも触れています、あしからず。


5.というわけで、この本はオススメです。

オリガ・モリソヴナの反語法 (集英社文庫)オリガ・モリソヴナの反語法 (集英社文庫)
(2005/10/20)
米原 万里

商品詳細を見る


 富野ファンなら皆知ってる(そうでもない?)「オリガ・モリソヴナの反語法」です。とっても面白くて、久々読んでで手放しでほめて上げたい小説。富野監督が女性の描き方に関して大絶賛する本です。

Effective Recipe│第10回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門受賞者シンポジウム(その2)

[富野]
僕はもうすぐ逃げ出すけど、もう一つだけ小説のタイトルをあげてく。
アニメ好きの人間とかコミック好きの人間に限らず男ってのは、女性の持っているこういう目線を絶対に見抜いてないんだよね、っていう小説を見つけました。セクシャリティに関することなんですけど、女ってのはどのぐらいタフなのか、女ってのはどのぐらいタフでないのかってのを女性の作家が書くとこのように書けるっていうとても良い小説なんですけど、「オリガ・モリソヴナの反語法」っていう小説で、米原万里さんっていうロシア語の翻訳家が書かれたものです。セックスとかセクシャリティというのは個人の問題だけでは無い部分があって、嫌でも社会と関与するという部分をこうもわかりやすく書いてくれた小説を本当に久しぶりに読みました。

 残念ながら、私にはこの本を紹介できるだけの日本語力がありませんので、ここで紹介することができませんけど、とにかく読んでみてください。


6.目新しい情報ではないけれど、CEDEC 2009公式サイトは富野監督の講演のセクション内容を掲載しました。

CEDEC 2009 | CESA Developers Conference│基調講演 > 慣れたら死ぬぞ

熟練は慣れることからはじまるが、この言葉が生まれたのは、手業の時代のものだ。慣れるにしたがって手が持つ身体性がもうひとつの目に見えないスキルを上乗せにしてくれる。そこに職人技といわれるものが立ち現れ、それをわれわれ人は愛した。
しかし、デジタル時代のわれわれは、電子的技術というツールに縛られているために、パッチワークの呪縛から解放されることはない。パッチワークは膨大な量をこなせばこなすほど立派には見える。が、立派に見えるということが新しい創造か、となれば、それは違うだろう。アートにも新しいアイデアの提供になる事もない。ただの胆力を見せかけた結果しかないものだ。このフィールドから脱出するためには、強力な想像力を獲得するしかなく、それは慣れることではない、と気づくしかない。

 なお、講演時間は9月2日(水)9:45~11:05なので、参加したい方はここで受講を申し込んでください。


7.最近「富野由悠季起用論」という記事を書いています。今のところ、パート1~3は脚注入れ済みで、パート4は入れる最中です。皆さんの意見や支持がとっても必要してますので、よかったら拍手なりコメントなり応援してください。

週刊連載 富野由悠季起用論その1 「サンライズは富野由悠季の影響力を消し去るべきか?(上)」
週刊連載 富野由悠季起用論その2 「サンライズは富野由悠季の影響力を消し去るべきか?(下)」
週刊連載 富野由悠季起用論その3 「サンライズはもう富野世代に頼るべきではない?」
週刊連載 富野由悠季起用論その4 「富野はネームバリューも低いし、売れないって本当かい?」
週刊連載 富野由悠季起用論その5 「富野が使いにくい監督といわれる3つの原因」
週刊連載 富野由悠季起用論まとめ1 「富野由悠季を起用する理由はここにあり」
■まとめ2(執筆中)

▽続きを読む▽

文化庁メディア芸術プラザブログ、富野由悠季のイタリア国際アニメーションフェスティバルのキャリア賞受賞正式告知

2009/08/04 00:38|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:0
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 文化庁メディア芸術プラザブログは、富野由悠季監督が4月2-5日で開かれたイタリアの国際アニメーションフェスティバル「Cartoons on the Bay」において、キャリア賞を受賞したニュース(?)を正式にブログで告知をしました。

文化庁メディア芸術プラザ(MAP)ブログ│富野由悠季監督がイタリアの国際アニメーションフェスティバルでキャリア賞を受賞。

 いや~3ヶ月もかかって、ようやく記事にしてくれましたもんな~。この言葉、半分皮肉ですが、もう半分はとても真摯で、文化庁メディア芸術プラザの管理人さんに感謝の意を述べたいと思います。何せこの世界唯一テレビアニメ向けの国際アニメ賞での受賞はメディア芸術プラザの管理人さんの仰るとおり、富野監督個人の創作活動への評価だけでなく、日本商業アニメーションへのリスペクトでもありますから。
 それから、メディア芸術プラザの管理人さんはこの賞が代表する意味などご丁寧に教えてくださってますから、皆さんも是非リンク先の記事を読んでください。管理人さんの真剣さが伺えます。

 それに追い風、というわけですが、今回のロカルノ国際映画祭でも『マンガインパクト』という特集が組まれて、そのうち、注目を集めているアニメ演出家のなかには、富野由悠季監督の名もあります。こういう現象が見れて、本当にとても嬉しいことです。こういう小さな肯定が積み重ねて、いつか開花できれば、きっととても素晴らしいことです。




 それから、左カラムにも載っていましたが、最近「富野由悠季起用論」という一連の記事を書いています。もしよろしければ、ご応援ください。記事を読んだだけでもとってもありがたいですし、もし何かご意見ご指摘がありましたら、どうかご遠慮なく、コメント欄で私に教えてくださいまし。ありがとうございます。

週刊連載 富野由悠季起用論その1 「サンライズは富野由悠季の影響力を消し去るべきか?(上)」
週刊連載 富野由悠季起用論その2 「サンライズは富野由悠季の影響力を消し去るべきか?(下)」
週刊連載 富野由悠季起用論その3 「サンライズはもう富野世代に頼るべきではない?」  
週刊連載 富野由悠季起用論その4 「富野はネームバリューも低いし、売れないって本当かい?」
週刊連載 富野由悠季起用論その5 「富野が使いにくい監督といわれる3つの原因」(執筆中)
週刊連載 富野由悠季起用論まとめ 「サンライズは富野の使い方を間違っている」(執筆中)

 記事のあとには、新たに脚注が追加されてますから、前読んでくださった方でも、もしご時間あれば、もう一度読むのにオススメです。

▽続きを読む▽

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