富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

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アニメージュ99年12月号富野由悠季監督『∀ガンダム』インタビュー その1

2009/05/31 17:42|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 3日ぶりのネット生活復帰! というわけで、とりあえず↑の記事で予告したインタビューの前半を載ります。ついでに先日「ユーモアとは何か」というご質問の返答に兼ねて、もし少しだけ応えてくれればありがたいです。


∀に託すもの 
富野由悠季監督interview.1


折しもインタビュー当日は27話「夜中の夜明け」の放送日。そこで同話を題材に、折り返し地点を迎えた『∀』の作劇と演出術について伺った。

――偶然とはいえ、東海村で起きた前代未聞の臨界事故の後に、核兵器のエピソードが放送になって驚きました。

富野 本当に困りました。核爆発の跡でスエサイド部隊の次長に「笑うしかないじゃないですか」っ言わせたのも(27話「託されたもの」)、こうなると「冗談じゃないよ」と言いたい感じになりますね。こういうことは絵空事にしておいてもらいたかった。会社に貢献するためにああいう事故を起してしまうちうのは、無知なミリシャの兵士のレベルじゃないわけですよね。

――でも、想像を超えた巨大な力に惹かれてしまう人の性があるのも事実です。シナリオにはリリが「美しい光」というシーンもありました(本編では削除されている)。

富野 もちろんそれはありますし、原爆、水爆の爆発は美しいものではあります。ただ、27話では、被爆国の人間がエンターテインメントの中で核を描くという意味で徹底的に気を配りました。それは『太陽の帝国』(S・スピルバーグ監督)とも、まして『トゥルー・ライズ』(J・キャメロン監督)とも全然違います。僕自身も『逆襲のシャア』で核兵器を登場させてまいますが、あの時はこの話ほど痛みもなしにやってしまいました。要するに戦闘シーンの句読点に過ぎなかったんですね。でも、ああいうふうに押し込めちゃいけないんです。兵器であるモビルスーツが登場して、そういう痛みから縁遠いと思われている『ガンダム』でここまで描けるなら――完成したものは理想の3分の1ぐらいですが――我々作り手は、こうした部分をもっときちんと描いていくべきでしょう。一般の人には、エンターテインメントのレベルの言葉のほうが届くはずなんです。武器を使うことをやめさせるにはどうすればいいか、というのは僕にとって20年来のテーマなんです。だから逆に、作品の戦争の部分がビジネスになっていくことのジレンマというのはあるわけで、それは現実に疲れとなって体に反映してくるんです。

ユーモラスな演技は全部計算ずくです

――そうしたシリアスなアプローチの一方で、ユーモラスな部分も必ずありますね。今回だと、キエルとディアナに見つめられて頬をかくハリーが印象に残りました。

富野 ハリーにしてみれば、初めて同じ服を着た2人と向かい合ってるわけです。なんだか不思議な気分なのだけど、2人は自分をほめているし、照れるな、と。ああいう演技は計算ずくの演出です。絵コンテの段階で1時間ぐらいは考えます。演出するには、セリフの掛け合いの中にそれを作る努力が必要なんです。その過程でシナリオのセリフが変わってくることもあり得ます。いかにシリアスとユーモアをうまく融和するかというのは、これまた僕の中で20年以上のテーマになっていますけど、ユーモアは、シーンがあって、人物、さらにはその所作までが見えていないと生まれてこないんです。三谷幸喜氏(『古畑任三郎』などの脚本家)がそれを書けるというのは、実は彼は演出家だからなんですね(映画「ラヂオの時間」では、初監督らしからぬ演出力で高い評価を得た)。あれはシナリオだけで発想していたら出てきません。

――スラップスティックではなくユーモアという方法は『∀』の肝ではないかと……。

富野 いや、それはあくまでツマです。ただ映画の描写ということについて言うなら、肝ではあります。ところが日本映画はこれが下手ですね。ユーモアをギャグかドタバタにしないと気が済まない。アニメでも、この1年で100回たられているかもしれないのに、どうしてキャラの顔を崩すことで笑いをとろうとするのか。そういうのをやめなさいという話もするんですが……。人間は喜怒哀楽があって、とてもきまじめな人間でも、笑ったり可愛かったりする時はあるでしょう。その部分を照れずに表現すれば、1人の人間としての生活や言葉の幅が広がっていくはずですよね。なぜそれを私はこういう性格だ、と決めつけてしまうんでしょう。それは僕自身が生真面目で、ラブレターを書いても渡せない袋小路のような体験をした上で、「それは貧しいことだ」と思って人格を切り替えた経験があるから言えることなんですが。そして、現に『∀』でやっていつこともそうです。「とりかえばや物語」や「かぐや姫」という要素が「ガンダム」でできるのか? できないというのは実は思いこみで、物語というのは何をやってもいいんだ、というところへポンといけばいいんです。「ガンダム」のことだけ考えてたらこんなふうには作れないという作品を、つまり「ガンダム」ではなく『∀』という作品を作るつもり、というのはそういう意味です。そしてそれが実は、既にユーモアの原点だったりするわけです。


 とりあえず、これは十中八九氷川竜介氏のインタビューですね(違ったらごめんなさい)。詳しい感想と内容の話は後半を載ってから話します。


王建民は帰って来た!

2009/05/29 11:40|日常話TRACKBACK:0COMMENT:0
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 もう昨日の話だけど、少しだけ書きます。

 去年6月初頭故障以来、一度も復帰しないままでシーズンを終わったワンちゃん。さらに、調整が完全じゃない状態で先発で今年のシーズンをスタートしたため、連続大炎上という醜態を晒して、DL入りという名目でマイナー行き、そこで井川と友達にもなった。ワンちゃんは、まさに絶望的。

 一方、ワンちゃんを失った台湾のメジャー試合放送観戦はどうなったかというと、全メジャー試合の視聴率は半分以下まで下がり、仕事や学校をサボる人が減り、去年までよく見た500人・千人一斉観戦の風景もすっかり見れなくなった。それは、悲しいことではなくて?

 とまあ、前が不調なのも事実なので、今は待つしかない。今ヤンキースのローテーション5人は、不動のバーネットとCCサバシアを含め、決して絶好調といえないものの、チーム自体は今まさに快進撃中(最近は15試合12勝)なので、わざわざワンちゃんに先発の席を譲る理由もありませんと、おそらくジラルディ監督はそう思ってるだろう。なので、最近は中継ぎしかやらせてもらえない。


 で、いろいろあって、とにかく、昨日のワンちゃんは8-2のリードの状態で、ようやく登板した。8、9局を投げた。0失点(当たり前だけど)、2三振2ゴロ2フライ、26球(うちストライク18)、最高速92マイル(←これはやはりあまりよくない)といったまずまずの安定性を、勝ち試合とはいえ、見せた。これはかなり嬉しいこと。

 で、ヤンキースの公式サイトでも、ワンちゃんの(一応、見せた)復活が、さっそくヘッドラインニュースになった。

yankees.com News:Wang pitches with authority in relief 

 昨日試合の風景も収録しており、興味ある人はぜひ動画でみてください。


 一方、台湾のメディアはこの好投をどう扱うというと、スポーツ紙はもちろん、一般の全国紙の1面全身写真、スポーツ面トップ全身写真・1面まるごとワンちゃんに関する記事ほどの大盛況っぶり。すごかったな~。

伸卡跑很大 「熟悉的王建民」回來了(伸びるシンカー 「あの王建民」がかえってきた)


ガイアギア全巻読破及び富野小説全巻完走

2009/05/29 02:26|富野作品感想TRACKBACK:0COMMENT:0
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 ようやく達成した。ようやく、達成した。ようやく、達、成、し、た…。

 以上は富野のマネです。じゃなくて、富野小説のマネです。

 しかし、ようやく全部の富野小説を読み終わったな、我ながらちょっと感動したよ。思えば、去年富野監督が台湾にいらっしゃった頃は、まだ半分も読んでないので、達成した今は、なんだかすでに遠い昔のようだったよな。
 
富野由悠季作品の系譜における『アベニールをさがして』の地位(その1 『∀ガンダム』との関係)
富野由悠季作品の系譜における『アベニールをさがして』の地位(その2 アイデア集合体としての『アベニール』)
富野由悠季作品の系譜における『アベニールをさがして』の地位(その3 『アベニールをさがして』をさがして)
もう一度アベニールをさがして――『アベニールをさがして』の紹介

 将来、以上のアベニール記事みたいに、作品ごと一連の記事を書きたいな。まあ、じつをいうとアベニールの記事でさえ終わってないのに、今ほかのを妄想するのは正直片手落ちだけど。まあ、急いでないし、ゆっくりやるつもりです。


 それはそうと、別巻と同じように『ガイア・ギア』最終巻の感想を書こう。

 結論からいえば、盛大な空回りでした。
 こういうと、『ガイア・ギア』ファンは怒るかもしれませんが、自分にとって最後に読んだ富野小説として、必要以上の気合と期待を入れたことを先に断ってさせていただきたい。

 が、そのような前置きを抜きにしても、このガイアギアは色々「惜しい」と思わせる小説に違いません。結論を下す急ぎさはなんとなく『ガーゼィの翼』の最終巻と彷彿してるし、何より登場人物の立ち位置は総じて機能してない。
 ダーゴル大佐は一瞬だけ輝いただけだし、ウルはつまらないままで死んでゆく。それは、悲しいことだ。仲間も、あやふやしてるうちに、どこか消えちゃった。それも、悲しいことだ。あ、読者的にはね。

 なんていうか、シャアのクローン(再現する意志、あるいは再現させたい意思)という富野作品のなかでも一、二を争う一生一世の大ハッタリだから、これを支えるほどのウソをついていない感じがします。それが、この作品を、竜頭蛇尾にした。結論はいいけど、そこまで至る段取りに不満がないわけでもない。
 また、作品の風景を支える人がいないのも、この作品が空回りした原因。映像、というビジュアル面のものでなはく、ある意味それ以上重要な、脚本家のことです。うん、最近『ダイターン3』を見てるから、つくづく洋画をこよなく好き星山さんがダイターン、ガンダム、そしてターンエーガンダムにいかに貢献したのか、この小説通して、もう一度確認した。

 当然、長丁場の連載モノには路線変更や作家の考え、やる気などに影響されるのはどうしても避けない宿命ですから、元々既存のガンダムモノと一線離れるこの作品は、結果として富野の連続としたガンダムシリーズに対する思考からも外した作品となったが、果たしてこれは連載の都合でこうなっただけのもの、それとも作り手が意図的作ったものなのか、まだまだこれから考えなければいけません。


 ただ、前も言ってるが、この富野由悠季作品系譜で示した通り、『ガイア・ギア』はもっとも多く富野作品と関連してる作品ですから、ガンダムに限れば、『逆襲のシャア』以上総括的かつ導入的な作品(つまり「前期の終わり」と「後期の始まり」同時備えてる)ですから、実験作としても一時期の集大成としても、もっと検証すべき一作だと感じます。


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富野由悠季作品系譜Ver.0.1

2009/05/28 01:07|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:2
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 自分なりに富野作品の関連図を描きました。印の方向は影響したと意味する。色は関係ありません。
 あくまでテスト用なので、大目に見てください。というか、自分もよく分からないので、ご意見ありましたら、どうぞ教えてください。

tomino map

 以下、番号が記された印の意味を簡単に説明します。

①:伝奇色、ミステリ構造の継承
②:家族論などの継承
③:演出意図的な転換
④:善悪逆転要素の継承
⑤:ザンボット、ダイターンのスタッフ、方法論継承
⑥:ニュータイプ論より先
⑦:アニメから設定もらいつつ、小説独自に展開
⑧:アニメより伝説、歴史面の説明の補強など
⑨:同じ方向論で展開する
⑩:設定、作劇などの継承
⑪:直接的続編
⑫:間接的続編
⑬:ノベライズ
⑭:ボツ要素の継承など
⑮:小説として展開
⑯:同時に展開するシャアに対する決着
⑰:続編化
⑱:同じBWでロボットを抜きにして同時に展開する
⑲:ダンバイン直接リメイク
⑳:戦記要素の導入
21:スピンオフ小説
22:同じ地域・文化論を展開しようとする
23:決められた宿命などアイデアの継承
24:
25:ダイジェスト的新しい解釈
26:マハや地球に住み着いた人々などアイデアの継承
27:世界観や血族などアイデアの継承
28:剣闘騎士物語要素
29:アニメと小説を同時展開する処理手法
30:世界観の発展など間接的続編
31:小説として展開(逆シャアと同じ方法論で)
32:アニメ的な展開を排除しつつ、新しい結論を与える
33:アニメ化
34:アイデアの継承など
35:アイデアの継承など
36:アイデアの継承、ダブル主人公構造など
37:スタッフや路線などの継承
38:命のめくる繰るなど総括的結論
39:なんとなく(すみません、今考えてる)
40:ダイジェスト小説
41:新しい結論を与える
42:間接的続編
43:直接的続編
44:人種論などアイデアの継承
45:ヨーロッパ要素などアイデアの継承
(09年10月4月追記:VER0.2ができましたので、赤い線で更新された部分を打ち消しました)

 ほとんどこじ付けかもしれませんけど、とりあえずこんなもの。
 今不明なのは『ファウ・ファウ物語』、『王の心』、『正体を見る』とほかの作品の関連性。誰かご意見ありましたら、教えてください。

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ガイア・ギア3、4巻読破と感想

2009/05/25 21:59|富野作品感想TRACKBACK:0COMMENT:2
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 まだ読み終わってないが、今一つの確信をした:この作品はかなり美味しい、と。全体の感想は5巻終わったらまとめて語りたいが、とりあえず将来はまだ検証したい作品です。

 3巻。
 この巻から、脳内シャアはめっきり出てこなくなった。一瞬「ガイア・ギア」というネーミングを悟った件はいいが、正直シャアはなければ、アフランシというキャラだけで物語を引っ張るには足りないと感じた。アフランシのキャラの立ち位置はまさにそこだが、それにしても主人公としてのアフランシがだんだん曖昧になる。そのかわりにチンピラら大活躍。

 それにしても、敵マハの描写はいまいち地についてない感じがしないでもないし、なにより存在感が薄い。ウルとダーゴルだけじゃどうしても足りないし。

 それから、組織論とマハ論とメタトロン論は、何か今ひとつ変な感じ。戦闘もそう。あと、白人ネタは意味不明だし、アフランシとメタトロンとマハを一つにするため使ったネタという技術面は納得できても、使いこなせないという感じが、すごくある。

 しかし、富野だけの問題じゃないのだが、つくづく5巻構成というのは難しいと思った。起承転結でいえば、6巻なら(起:1、承:2、3、転:4、5、結:6)で構成すればいいのに対して、5巻なら(起:1、承:2-3、転:3-4、結:5)でつくらなければいけない。つまり、第3巻で同時に承の後半と転の前半を処理しなければいけない。これは難しい。
 では、『ガイア・ギア』は3巻でそれができたかどうかといえば、できなかった。いえ、できてなかったと言ったほうが適切かもしれません。どうもはっきりとした転換が見えない。それは小説としてはちょっと辛いよ。
 (6巻構成では、実際、『リーンの翼』の6巻はこれにフォローしている。1巻はバイストンウェルに落ちて、ガロウランという敵を知り、ハロウ・ロイとアマルガンらと同行。2、3巻は攻略戦に入って、つい運命の人リンレイと出会った。4、5巻は戦いはさらに激烈になり、靴を盗まれて自身を無くしたり、ノストゥと知り合ったり。そして6巻はすべての決着を付く。かなり完璧でバランスがいい構成だ)


 4巻。ますます不満となる。
 クリシュナ大活躍…というか、大変貌。まあ、あれはあれでいいのだが、せっかく作った第3ヒロインだろう? ミランダとアフランシの関係も納得できないな。なんであんな童貞してるの?

 マハってあんなことをするには、大義名分が足りないと思う。そのへん、やはり富野のガンダム作品と違うな。ナチばりに悪いと言われても、いまいちピンとこないな。
 
 アフランシはやはりシャアの気性だった。正直あまり好きではなかった。シャアのカウンターになれなくとも、やれる自己改革くらいがあるだろう? 中途半端さだけがシャアに似てる野郎。
 それにしても、早々撤退宣言をしたのは、なんだかガッカリさせるな。いずれ巣に帰る男と知ってるが、それにしてもあんな臆病者だと知らなかった。


 5巻はまだ読んでないからなんとも言えないのだが、正直このままじゃあまり好きじゃない部類に属しちゃうかも。第1巻と第2巻はあんなにワクワクさせられたのにな。
 しかし、一番初め書いたとおり、この作品はかなり美味しいところがあるから、やはり読む価値はあると感じてる。もうちょっと具体的いうと、もしかしたら『ガイア・ギア』は『逆襲のシャア』から『Vガンダム』までのすべての作品に影響を与えたといえるかもしれません。このへん、また別の記事で書く。


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日常のたわごと

2009/05/24 21:56|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:6
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 普通に日記レベルの話。

1.『ダイターン3』、見始めた。とりあえず2話までだが、第1話は結構面白い。もっと日常パートに時間を割れば、かなり化けると思う。あの雰囲気、まさしく星山氏がいってた洋画風だよな(しかし、第1話の脚本は荒木芳久氏)。今のいかにもアニメ風なアニメはこの今の基準で見れば決して出来が良いとはいえない第1話と比べれば、そりゃもう幼稚な一言。とにかく「雰囲気」作ってない!
 しかし、ダイターン見てますます気になるのは、富野のタツノコルーツだ。

富野由悠季全コンテ本数(上)
富野由悠季全コンテ本数(中)

 この二つを見れば分かると思うが、富野は多くのタツノコ作品を手掛けた記録が残っています。しかも、フリーの富野にとっては、演出処理制はフリーにはなかなか触れることができない演出の隅々までタッチできる極めて貴重な経験なので、あくまで予想だが、もしかしたら富野がイメージした演出に、かなりのタツノコ色が入ってるかもしれません。このへん、自分はまったくの門外漢なので、タツノコと富野両方を知ってる方が教えてくださればありがたいな。
 そうですね、たとえばタツノコ通の囚人022さんとかがですね…。

 それはそうと、演出でいえば、この『ダイターン3』の第1話なんかそう。珍しく「富野喜幸演出」回なので、今週はもう一度見るつもり。実は自分は富野の「演出処理」に意見がないわけでもないので、もしこの回に通して自分のモヤモヤを解消できるといいな。


2.ガンダムエース7月号はすごく気になる。ハンナ・アーレント話があると聞いて、とても読みたいな。富野は上井草講演やNT5月号ですでにアーレントを予告したので、富野はどう切り込むのが、非常に読みたい。学問に関してじゃなく、『平気でうそをつく人たち』を読んで、『∀』を作りましたみたい斜め上の発想が期待している。


3.日本電子専門学校が、去る4月21日の講演のレポートを載りました。

日本電子専門学校
【授業関連】第8回アニメ系学科特別講座
「映像の原理・原則」アニメーション監督 富野 由悠季氏


 去年の7月10日も一度ここで講演しましたが、あのときは完全なアニメ論らしい。今回の内容半分は最近よく口をしているプロ論なのであまり気にしてないが、もう半分はアニメの魅力や最近のアニメに言及したなど、かなり深く考えさせられる話も含まれてるので、残念ながら全貌を見ることできないが、機会があれば別の話から富野のアニメ観に切り込みたいな。


ガイア・ギア2巻読破と感想

2009/05/23 11:10|富野作品感想TRACKBACK:0COMMENT:0
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 2巻終わりました。

 宇宙になれないのに、こなせるアフランシ。宇宙を覚えてないのに、知っているアフランシ。このへんのズレた感覚に対する描写は面白いし、ぶっちゃけ作劇の方便もある。ようやくコロニーを見たが、ほかの小説でも見られる結構慣れてる風景、そんなに大事じゃない。

 マハ。これは実際『逆シャア』でも『閃光のハサウェイ』でも出てくるが、まんま武力を振るうと、ティータンズになっちゃうよね。そのへん、もっと地ならしの活動も見たかったが、この巻からMS戦メインに入るのかな。

 それと、ガイア・本のタイトルにもなってる主人公機がようやく登場。が、やはり『Z』と同じように、初登場は他人が操縦しているもの。そのへん、なんらかの意味があると思えないので、たぶん作劇の必要だが、それにしても他人が操縦することは、その機体の顔見せの印象を弱くすることを意味する。まあ、ビルバインみたいに無人で戦場に来れるわけもいかないしな。

 そうそう。MM。マン・マシン。MSの次世代?呼称みたいなもの…と聞こえはいいが、実際人型兵器じゃん。この身も蓋もない、それでいてどこかカッコイイネーミングは、前の言ってた直感的なネーミングと同じ富野命名の魅力。『アベニールをさがして』のテンダーギアなんかは、操縦がテンダー(優しい)だから、テンダーギアだもんな。

 第2巻、活躍している女性はあまりいません。クリシュナちゃんすぐ捕われるし、ミランダ出番あまりないし。戦艦の女性クルーはモブらしいし。

 しかしな、314→31って、さすがに無理あるよな。


 あと、この前「このシャアは一体どのシャアなのだろう」みたいな話を書いたが、2巻の設定(アームレイカー式)とかシャアを「一コロニーで独立宣言したが失敗に終わった理想高い独裁者」(うろ覚え)と言ってるあたりは、間違いなく『逆襲のシャア』を意識するもの。
 しかし、ここを見ればわかる通り、このガイア・ギアの連載は1987年4月から始まってるものなので、要するにZZ終わったすぐ、この『ガイア・ギア』の連載が始まったということだ。

 では、それが何を意味するかというと、つまりこの物語は『逆シャア』の創作とほぼ同時に始まってると推測できる。ご存知の通り、元々シャアは『ZZ』でジュドーと決着をつけるはずだったのに、映画が決まってから、突然テコ入れにして、シャアの話を映画まで温存することになった。しかし、ZZのシャアが登場するプロットと、今知っているどの逆シャアもまったく関係ない話なので、基本的別物と見なしていい。
 ならば、最初期の『逆シャア』はどういうものかというと、『ベルトーチカ・チルドレン』みたいな話なので、果たしてアフランシは『ベルチル』に対してのアンチなのか、今の映画『逆シャア』に対してのアンチなのか、非常に悩むことである(アムロと違って、どの作品のシャアもほとんど同じだが、アムロの立ち位置によって、シャアの代表する意味も変わる)。
 さらにいうと、86年(つまり放送中)で出版された『ZZ』の小説でもシャアとアムロの対決を匂わせた話を入れたので、これらの関係はさらに錯綜複雑になるというのは、もちろんいうまでもないこと。このへんは、また整理したい。


 それから、この巻の3分の2くらいまで読んだときは、そろそろじゃないと思ったら、やはりシャアの始動はこの巻だった。正確は、アフランシはようやくシャアを発動している。アフランシはシャアじゃないと承知しつつも、シャアを見せられたときは、やっぱり軽く感動してたな。富野の狙い通り?

 それにしても、今更いうまでもないが、この巻を読んで、富野は本当に意地悪の同時、状況を2重3重に積み重ねる達人だと改めて実感した。そのいろいろの矛盾さのなか、読者に考えさせる余地を作ってる方法論が、アニメでも小説でもまったく同じと実感してた。
 この『ガイア・ギア』でいえば、2巻後半戦艦の実働部隊の連中と話してる主人公を文字で表すと、シャアを演じてるシャアじゃないシャアのクローン・アフランシになっちゃうし。このようななんともいえない奇妙さは、富野作品の特徴である。

 しかし、前は『シーマ・シーマ』と『ガイア・ギア』に共通してるところがあると言ったが、奉られる状況は似ているが、やはりどこか違う。
 何が違うといえば、ケンサは王族の身分に対して、アフランシはシャアに対して反応する。両者の帰結は他人が思わぬ方向でありながら、他人が望んでる立ち位置にいるが、アフランシのシャアという「身分」に対する振る舞いは、さらに王族以上の感触がある。しかもどこまではアフランシで、どこまではシャアって、見分けられないほど溶け合ってるから、一般の「オレは決められた運命に反逆するぞ!」みたいアホなアニメ・小説・漫画に落ちないで済む。

 それにしても、富野監督はかつて「迷ってないシャアは最強」と言ったよな。しかし、『Z』や『逆シャア』を見ればわかると思うが、迷わないシャアなんてすでにシャアじゃないよな。確かにそう。
 しかし、現に、迷わないシャアなんている。それがアフランシだ。自然に長(リーダー)の素質が長けて、気品も感性も備えてる。なのに、ときどき意地悪くて、お茶目な一面も見せる。しかもやろうと思えば、どんなに身分な人も老若男女もからかう。
 と、ここまで書いて、突然思いついたことだが、アフランシって実はわりと『新訳Z』に似ている? 作品全体の空気はやはりどこか重いのだが、しかし、アフランシは未だに軽いのまま。ともすれば、これから重くなるだろうか? それともこのまま保てるか? それは、3巻を読んでからのこと。


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富野由悠季「生誕30周年祭 in NAGOYA ガンダムTHE FIRST」出演

2009/05/22 23:46|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:0
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 富野監督に関する部分だけ抜粋。

名古屋テレビ放送株式会社 “ガンダム生みの親”富野由悠季監督「ガンダムTHE FIRST」に出演決定!! News2u.net

2009年05月22日
“ガンダム生みの親”富野由悠季監督「ガンダムTHE FIRST」に出演決定!!
名古屋テレビ放送株式会社

 『機動戦士ガンダム』の監督である富野由悠季(とみのよしゆき)さんが、メ~テレ(名古屋テレビ放送http://www.nagoyatv.com/)主催、7月24日(金)~26日(日)ポートメッセなごやで行われるイベント「生誕30周年祭in NAGOYAガンダムTHE FIRST~未来創造の世紀へ~」(http://www.nagoyatv.com/gundam30th_nagoya/)に、出演することが決定しました。
 
 富野監督が出演するのは、ステージでのトークイベントです。24日(金)と25日(土)に出演します。メ~テレ★ガンダムTHE FIRST親善大使である及川光博さんを筆頭に、ガンダム好きなタレント達と熱いトークを行う予定です。ガンダムに関する秘話が、富野監督から直接聞けます。ステージの詳細はメ~テレHP内ガンダムサイト(http://www.nagoyatv.com/gundam30th_nagoya/)でご確認下さい。

 <プロフィール>富野由悠季(とみのよしゆき)
 アニメーション監督・原作者。1941年11月5日生まれ。小田原市出身。日本大学芸術学部映画学科卒業後、虫プロダクションに入社、TVアニメ『鉄腕アトム』などの演出を経てフリーに。絵コンテや演出などの分野で、日本の様々なアニメーション作品を手がける。主な監督作品に『機動戦士ガンダム』・『海のトリトン』・『無敵超人ザンボット3』・『伝説巨神イデオン』・『聖戦士ダンバイン』などがある。また、井荻麟という名前でガンダムの主題歌などの作詞も発表している。



 また、名古屋テレビの公式サイトでは詳細のスケジュールを載っています。以下、富野監督に関する部分を転載。

生誕30周年祭 in NAGOYA ガンダムTHE FIRST ~未来創造の世紀へ~ - 名古屋テレビ 【メ~テレ】

7月24日(金)

グランドオープニングステージ
・富野由悠季
・及川光博
・若井おさむ
・喜屋武ちあき、他

よみがえれ!ボクらの30年 ~富野監督 ガンダムトーク!~
・富野由悠季
・及川光博
・土田晃之
・喜屋武ちあき

(中略)

未来へつなぐガンダムDNA ~名古屋ロボットサミット~
・富野由悠季
・研究者
・大学教授、他

7月25日
(前略)

スペシャルイベント
・富野由悠季、他

 とにかく、3日通し券は5000円だそうですが、ガンダムファンなら行ってもたぶん損はないはず。

 しかし、前は確か「ファースト、Z、ZZの音楽祭」と言ってたが、歌手の面子を見る限り、Zの鮎川麻弥、森口博子のほか、0083のMIQ、08MSの米倉千尋、Vの川添智久、長友仍世、Gの長友仍世なども出てるじゃないか。あと、種と00は? はぶられた? と思ったら、多分前吉井会長の宣言通り、別の場所で開くことになるだろう。もしかしたら東京で開くかも。

 あと、名古屋テレビさんには悪いけど、サミットは正直あまり期待してませんな。ここ2年だけ限っても、ダムエーでの対談、東大とのコラボ、手塚アカデミー、それから中村勇吾氏との対談などなども経験してきた富野監督に対して、アレ以上の面子を探すのもなかなか難しいような気がするな。


月刊アニメージュ1999年12月号富野由悠季および『∀ガンダム』関連記事

2009/05/22 14:04|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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月刊アニメージュ1999年9月号富野由悠季および『∀ガンダム』関連記事
月刊アニメージュ1999年10月号富野由悠季および『∀ガンダム』関連記事

 最近は一連の長記事を書いてますから、しばらく更新ペースを落とすかも。二日一回の具合で。


1.13ページも渡る∀ガンダム特集。人物の動向、世界観、設定用語、∀の代表シーン以外、富野由悠季監督のインタビュー2本、氷川竜介、藤津亮太両氏のコラムなどを、二つのパートを分かれて紹介。

PART1 01 FAIRY-TALE 今一瞬だけの……
 メインキャラたちの動向をフォーカス。ロランをOPで出てる言葉「美しい剣」とし、∀の物語を貫くキーパーソンとする。
  ①夢のような――ロランとディアナ
  ②ディアナ――体験する現実
  ③野心の果て――グエン
  ④心の支え――ハリーとキエル

PART1 02 PEOPLE それぞれの人生
 脇役にフォーカス。
  ①大人への一歩――ソシエのギャバン
  ②ガンダムと叫ぶ――コレン・ナンダー
  ③テテス・ハレ
  ④月の仲間、キースとフラン
  ⑤まだいる! ナイスキャラ (シド・ムンザ、キャンサーとムロン、ホレス、アニス・ベル)
 それにしても、ソシエもこっちかよ。

PART1 03 THE WORLD ∀の世界
 アメリア大陸の略図、地名と各話舞台の説明、富野監督自ら作成したビシニティ概念図など。

 コラム① ∀で見るおとぎ話伝説 藤津亮太

PART1 04 COUPLE 恋人たち
 カップルの多さに定評がある∀のバカップルたちの紹介。
  ①ソシエとギャバン
  ②キースとベルレーヌ
  ③意外や意外なジョセフとフラン
  ④グエンにめぐる三角関係
  ⑤衝撃だったフィルとポゥのふたり

 コラム② 「∀ヒロインへの妄想パワー」 氷川竜介

PART1 05 ∀に託すもの 富野由悠季監督インタビュー①
 ∀の作劇と演出術について。別の記事で紹介。

アニメージュ99年12月号富野由悠季監督『∀ガンダム』インタビュー その1

PART2 01 TO THE SPACE
 ∀ガンダムの世界用語集の紹介。
  ①基礎編:サンベルト、スエサイド部隊、ジャラビィ部隊、レット隊
  ②応用編:ザックトレーガー、ナノスキン、Iフィールド、聖痕、アステロイド・コロニー ミスルトゥ
  ③マニアック編:ラジオ、フロジストーン、太陽電池芝、スモー

PART2 02 MOBILE SUITS ∀十番勝負!
 メージュ編集部が独断と偏見による∀の勇姿&名勝負十選…らしい。
  ①望まぬ反撃―― ビームライフルの閃光(2話、∀初起動)
  ②昇●拳ですか? それとも、垂直高飛び?(5話、手刀でウォドムの手を切る)
  ③昔の武器で出ています ハンマーチャンス!(6話、ハイパーハンマー)
  ④力比べというなら これがホントのスモー?(17話、ギャバンと力比べ)
  ⑤ハリーの張り手(嘘) スモーとの近接戦闘(14話、ハリーと対決)
  ⑥頭を抱えるMS 悩んでいないけど…(19話、頭外れる∀とウォドム)
  ⑦I、I、Iとっても 大好きIフィード(22話、ウォドムの粒子砲にIフィールド起動)
  ⑧これなんだー? ガンダムだー(12話、マグマ崖での対決)
  ⑨偽者、大地に立つ。で偽者、破壊指令!(24話、ヒゲ付きフラットと対決)
  ⑩いつもより余分に 回しております(25話、回転ビームサーベルで防御)
  ホワイトドールの正しい(?)使い方(8話の牛運び、17話の橋代わり、21話の洗濯)
 それにしても、「ホワイトドールの正しい(?)使い方」のなかに「牛Ver.や洗濯物Ver.のガレキーキットが見てみたいゼ」という一文があったが、まさかMG№100の∀ガンダムで牛の再現を実現したな…。

PART2 03 X そしてえ未知の領域へ 富野由悠季インタビュー②
 3クールに入って、物語これからの動向とターンXなどについて。別の記事で紹介。

アニメージュ99年12月号富野由悠季監督『∀ガンダム』インタビュー その2


2.上田大王のターン∀ガンダム解体画報第7回。イラストはこちらから。

 ちょうどこのとき核の時事(注:東海村臨界事故は9/30で、第27話「夜中の夜明け」は10/8)もあって、前のインタビューもこのコラムも嫌でも「夜中の夜明け」にフォーカスすることになる。
今この黒歴史の、それも近所であった核の日に、「夜中の夜明け」が放送されるはずだったのは薄気味悪い符合であるが、現在ただいまセンサーのある人が、モノをつくるというなら、なるべくして、とも思う。Vガンダムからこっち表現され始めた。MS核爆発も復活してしまった。――世界は一気に陰鬱になちゃった。
 が、作り手の誠実であると感じるのです。それに、カタルシスだって、やはり、ある。



3.制作設定安川浩司氏放送スケジュールコラムでのコメント。ちなみに、この号に載ってる放送スケジュールは以下の通り。

(バレーボールWCのためお休み)(11/12)
第32話「神話の王」:11/19
第33話「マニューピチ攻略」:11/25
*32、33話は夕方4時~4時30分に放映
(バレーボールWCのためお休み)(11/26)
第34話「飛べ!成層圏」:12/3
第35話「ザックトレーガー」:12/10

ハリーの赤いメガネ
『アニメージュ』先月号の水玉総研でも話題にして下さっていたハリーの赤メガネに関してですが、第21話の劇中でも描かれていた通り最近よくある型のヘッドホンみたいに首のうしろでグルっと回って繋がっています。わざわざこのシーンのために安田朗さんがサラっと描いてくれた原案設定しかないので、残念ながら雑誌等には不掲載ですが、もし再びこのメガネ単品のシーンが出た暁には作画用公式設定がご覧になれるかも――?
 ちなみにこのメガネ、実はヘッドマウントディスプレイ(イヤホン付)になっていて、何時いかなるときもディアナさまを見失わないように……って全然役に立ってねえよ! ハリー……。
                              安川浩司(設定制作/サンライズ)



4.バトルトーク再び 『∀ガンダム』
 メージュの大型読者アニメ感想投稿コラム。基本的は読者感想3篇を収録(2篇肯定、1篇否定)。興味がある方がいれば、別の記事で紹介します。


ガイア・ギア1巻読破と感想

2009/05/20 22:12|富野作品感想TRACKBACK:0COMMENT:4
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 今日は長記事書きたくないので、ガイア・ギア1巻の感想を少しだけ書きます。

 最初の場面構成は、まるで洋画だったよな。島。海洋。太陽。熱帯の気候。男と女。潜水。う~ん、まるで文芸映画を見てるようだな。このへん作者には何か明確なイメージがあるよね。
 それから行き先のホンコン。そういえば、富野作品はよくホンコン出てくるよね。人種混雑なところというイメージが先行してるのがわかるが、それにしても、なぜ日本人日本のアニメ・漫画はそんなにホンコン好きだったんだろう?(あと魔都上海とか)

 どころで、前も富野小説は富野アニメと比べて、アイデアを試行する色が強いと言ったが、ガイア・ギアもまた例外じゃない。今のところ、『シーマ・シーマ』のケンサのように育て親から大きな使命を知らされ、迷いながら旅に出るところと、『Vガンダム』のウッソのように、知らないうちに身不相応なものを持つようになって、自分もどこかおかしいと思いながらそれを振るって、直面するさまざまな未知な現実に対応する。
 こうしてみれば、シャアの孫と云われてるウッソが、たとえシャアの孫じゃないとしても、もしかしてアフランシに通じて、シャアと繋がってるかもしれない。考えすぎか。

 第1ヒロイン、エヴァリー・キー。この人はアフランシの帰るべき処、地球の象徴のだろうな。しかし、彼女のアフランシに対する「ア・フランシ」という呼び方はちょっと…嫌だな。
 第2ヒロイン、ミランダ・ハウ。知的で可愛いところもある女性。今のところはまだ女の一面を丸出ししてないからあまり嫌いじゃない。宇宙上がってからのアフランシのパートナーになりそう。
 第3ヒロイン、クリシュナ・パンデント。宇宙作業船の乗務員。『アベニールをさがして』読んだ身として、思わずアケモ・ビックスちゃんにダブってる。

 マハ。メン(Men)・ハンター(Hunter)の頭文字から取ってマ(M)ハ(H)だが、初めて知ったのではないけれど、今回読んでもやはりこういう語呂が大好き。センスがあるよな、富野監督のこういうネーミング。
 HONOR=オノレとか、SNRI=サナリィとか、ほかにもあるだが、今は思い出せない。とにかくこういう奇妙な響きが好き。

 それにしても、伝説化してるシャア像は、我々が『ファースト→逆シャア』に通して知ったシャアより、3倍くらいかっこよくなってるな。それでいて、アフランシのあのような感性は、間違いなく富野ほか作品の主人公より妙に直感的で尊大してる。そのへん、やはりシャアだなとも思ってる。不思議。

 全体から見ると、一巻はペースこそやや緩やかめだが、面白いし、続きも期待させられる。一番のポイントはもちろんアフランシのなかにいるシャア。神秘組織はかえってそんなに重要じゃないという気もする。
 果たしてアフランシはアフランシのままでいられるのか、それとも彼はシャアになるのか、これが、一番ワクワクする。というわけで、明日から二巻を読みます。


『逆襲のシャア』と作品全体を支配する時間問題考(2)

2009/05/18 23:10|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:8
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前編
『逆襲のシャア』と作品全体を支配する時間問題考(1)


 前の記事では、「時間」という要素が主人公アムロとシャアの2人に与えてる部分を話しましたが、その時間による支配は、それだけではなかった。


記憶と、ララァという究極的な時間
 時間でいえば、もう一つ必ず外して語ってはいけないものがあります。それは、「記憶」です。

 記憶。
 人に対する記憶、物事に対する記憶。好きな記憶、嫌な記憶。覚えて欲しい記憶、忌まわしい記憶。さまざまな記憶があって、時間が経つに連れて、それらが思いを累積し、そしてときどき変質してゆく。

 ララァ。これはアムロとシャアにとって一番重要な人であった。彼女との出会いもまた、この2人にとってはまさに人生のターニングポイントに違いない。しかし、彼女は2人とも添い遂げることなく、散っていた。ララァの存在はアムロとシャアにとっては、一生忘れられない記憶となった。
 しかし、これは何も「いつでも君の心にいるよ」みたい美しいだけのものではなかった。
 劇中、アムロもシャアもそのララァの記憶に苦しめられている。シャアはいつまでも彼女を失ったことに嘆いてるし、かつて「ララァにはいつでも会いに行けるから」とまで言ってたアムロに至って、明確に夢のなかのララァを拒絶する。
 このように記憶に縛られたままで過ぎていたは、まさにアムロとシャアが時間の流れで老成してゆくなか、だんだん昔の記憶とずれてゆくからです。もっといっちゃえば、過去の自分とずれていたとも言えます。


時間に勝てなかったナナイとチェーン
 ララァという2人過去の相手といえば、彼等今の相手であるチェーンとナナイも挙げなければならない。この2人も、時間によって支配されています。
 アムロの今の相手であるチェーンと、シャアの今の相手であるナナイは、端から見れば、2人とも素晴らしい女性だった。2人とも理的で献身的で有能な女性で、仕事においてもプライベートにおいても、アムロとシャアを支えている。さらにチェーンは愛嬌があって、ナナイは包容力と理解力があって、客観的にいえば、ガンダムシリーズのなかでも非常にいいパートナーです。
 しかし、そんな彼女たちも、アムロとシャアを振り向かせることができなかった。

 かつてレコアやハマーンを許容することができなかったシャアが、このときもまた人を受け入れなかった。何人にもそのような寝言を聞かされたし、クェスを会ったときも、ナナイのそばにいても、ララァを忘れる時など一刻もなかった(しかもナナイもそれを承知してなおシャアに尽くせようとしている)。
 反面、アムロは一見シャアほど過去に拘ってないし、チェーンとの付き合いもシャアほど歪んでないけど、やはり心のなか一番引きずってるのはララァ。チェーンもまた、アムロの心に入り込むことができなかった。
 このように、ナナイとチェーンはどんなにいい女であっても、どんなに彼女らの男に尽くしても、やはり時間に勝てなかった

 このへんの演出は、シャアならナナイと一緒にいる時に一人ララァのことに想い浸るのと、ナナイを一人残して部屋を出るところ。アムロならララァの夢のあと、チェーンを一人で部屋の外で待たしたところ。明確に「時間」というファクターを使ってる。


時間を与えられなかったハサウェイとクェス
 このように、時間というファクターは『逆シャア』のいろんな要素を醸出してゆくが、アムロとシャアの件と同じくらい重要なのは、『逆シャア』におけてアムロとシャア2人の大人以外、もう一つの物語の主線である、ハサウェイとクェスの話。この2人の物語こそ、もし富野のこの作品に「残酷」というものが存在してるならば、残酷に満ちてる話です。

 『逆シャア』を見て、そのへんに不思議と思ってる人も多いかもしれませんけど、前半から中盤かけて、クェスとハサウェイの話はほぼアムロとシャアの話と同じくらいの比重で進んでいます。
 さらにいうと、これらの描写も非常に丁寧で、2人の家庭状況、出会い、2人の馴れ合い、若者らしい純真、未来に対する憧れ、ニュータイプとしての素養など、ほぼ一通り描かれてた。
 そう。まるでハサウェイとクェスの二人こそ主人公のように。まるで今までのガンダムシリーズの主人公に対する若者描写のように(*注1)。

 しかし現実に、クェスとハサウェイは主人公ではなかった。それが、後半の二人にまつわる悲劇を生んだ原因です。なぜなら、時間が彼らに成長の時間を与えてくれなかった。

 今までの『1st』のアムロ、『Z』のカミーユ、そして『ZZ』のジュドーなどは、そうした丁寧な描写によって作り上げたキャラだった。彼等は時間をかけて成長してゆき、そして自分の物語の終わりを迎えた。ある者は希望を捨てないで人と人の繋がりで暖かさを見つけ、ある者は挫折して自己崩壊を向かえ、ある者は未来に旅立つ。彼等はすべて時間をかけて自分の結論を見つけた。

 しかし、ハサウェイとクェスにはそんな時間がありません。自分の物語もなければ、自分の結論もありません。それが、彼等を大人の都合に振りまわられた。これが、一番の悲劇である。


 前の記事も言ったが、自分の目先のことだけで精一杯というような大人が一杯なのは、この『逆襲のシャア』である。まさにその通りである。

 シャアを止めることしか頭の中に無いアムロ。任務が最優先なブライド。(ハサウェイに対して)ひたすら「正論」を振りかざすチェーン。アムロとの対決(&etc.)しか頭の中に無いシャア。シャアに尽くすことだけに集中するナナイなどなど、この映画は大人の意気と信念を見せられた反面、大人のズルい一面も無情なほど暴れられた。
 結局、歴戦の英雄も、勤務に忠実なお父さんも、優しいお姉さんも、伝説の人も、凄腕キャリアウーアンも、結局この程度の人でしかなかった、と。このへんの差異は最初から最後まで、ハサウェイとクェスには理解できなかった。
 それもそうだ。だってある方は子どもで、ある方は大人だから。劇中を見る限り、互いに理解しあえることもできるはずだった。もし、時間さえあれば、と…。


可能性の象徴であるハサウェイと希望の断絶
 クェスのα・アジールとハサウェイのジェガンが戦場でお肌のふれ合い回線をしてる場面は、よく挙げられている。曰く、このシーンこそクェスの苦しみを理解できずに、まだまだ子どもだったハサウェイが精一杯青い叫びをして、かえってクェスを苦しむシーンとかなんとか(ここらへんはちょっと記憶頼りで)
 しかし、ハサウェイこそ一番クェスを理解してる人ではないでしょうか。彼こそ、一番クェスを救えるかもしれなかった人ではないでしょうか。

 劇中を見れば、クェスは最後までハサウェイを嫌いではなかった。また、ハサウェイもほぼ劇中唯一クェスが会って攻撃性を示さなかった人でもある。これを見れば、クェスが一番必要なのは、アムロでもシャアでもなく、一番身近だったハサウェイだった。
 もし、チェーンがいばければ、それができたかもしれなかった(*注2)。

 確かクェスのすべてを理解し包容する力に、ハサウェイにはまだなかった。しかし、この「他人に構うほどの余裕がない」映画のなかでは、彼はほぼ唯一他人に救いの手を伸ばしたキャラである。
 しかし、クェスの死によって、前半から中盤をかけて重ねたガンダムシリーズが描いた希望の萌芽が、成長する時間を与えなれなかったままに、一気に世界の理不尽によって断絶された(*注3)。


時間を演出する意味での『逆シャア』
 ご存知してる人も多いかもしれませんけど、富野監督は基本的にこの『逆襲のシャア』をそんなに評価していない。曰く新しい話を思いつかなかったから、とりあえずアムロとシャアの決着を描いちゃった話とかなんとか。

 ですが、自分はこの作品は作者と監督の意見に反して、「時間」を描いた/演出した傑作だと思います。

 極端論でいえば、「時間」を扱う作品だったら、別にアムロとシャアを使わなくても大丈夫です。別にあの2人を使わなくても、富野監督なら描けます。
 ですが、その場合、重みもまたまったく違ってきます。
 なぜなら、時間が人を与える重さというのは、基本的に積み重ねによって初めて見えるものです。フィルムの時間も、物語の時間も要求されます。テレビ版なら、あるいは少年編と大人編を分けることによってなんとかできるかもしれませんけど、映画なら2時間をかけて「変わる人」を描けても、基本的「変わった人」(*注4)を描けないので、普段時間を描くとするならば、映画を選ばないはずです。

 しかし、富野監督は選んで、描いた。そしてできた。

 なぜ普段できないものが、『逆襲のシャア』ではできただろう。当然、監督の腕もあるのですが、もっと重要なのは、これがガンダムシリーズの作品だからである。だって、ガンダムは歴史もあれば、経験や体験もある。
 つまり、(作品)内部も(観客という)外部もすでに時間が埋めている。それが、ガンダム作品である強みです。

 で、ガンダムの物語であるため、それができたわけです。


最後に
 と、こうして色々な視点から見れば、なぜかあまり提起されていないが、こうして時間という要素こそ、『逆襲のシャア』という作品を貫く最重要なファクターと言えます。そういう意味から見ては、この『逆襲のシャア』は、ガンダムシリーズのみならず、日本アニメのなかでも極めて貴重な作品なので、もっと大事にしてほしい、そしてもっと学んで欲しい希有な一作です。


*注1:当然、ハサウェイとクェス話のは①既存の若者描写以外にも②物語のメリハリを作る、③アムロ、シャアたちへのカウンター(アンチテーゼ)などの功能がある。しかし、若者の物語でないにも関わらず入れたという意味も無視できない。
*注2:これがズバリ2003年富野がプロットを手掛けた『EVOLVE5』の話である。当然、人を諌めるほどのアムロも必要だが。
*注3:このように同時に二つの主線を作っておいて、後そのうちの一つを崩すことによって、物語をもう一方に雪崩るような手法は、この『逆シャア』のすさまじく独特な手法。この演出を採用したのは、富野作品のなかでもこの『逆シャア』のみである。機会があれば、また別の記事で語るつもり。
*注4:ここの「飛ばす演技」は、『映像の原則』でも語られているので、興味ある人は本を買いください。


「Public/image.METHOD」(中村勇吾 × 富野由悠季)対談の情報

2009/05/17 22:17|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 「Public/image.METHOD」(中村勇吾 × 富野由悠季)対談の情報
 枕詞を置くのはやめよう。ズバリ前言ってたイベントです。

『Public/image.METHOD』| クリエイティブ・カンファレンス

Public/image.SOUNDSに続くPUBLIC/IMAGE.LABEL の新展開第二弾!、クリエイティブカンファレンス『Public/image.METHOD』を5月16日(土)六本木ベルサールにて開催します!
(中略)

中村勇吾 × 富野由悠季
世界的インタラクティブデザイナー「中村勇吾」が是非対談を、と指名したのはなんとガンダムのアニメ監督あり、アニメ業界のレジェンド「富野由悠季」だった!人の心を動かすアニメーションを創り出す日本屈指のプロフェッショナル達は何を語ってくれるのか?
ガンダム30周年も迎え、「アニメーション」の意味が、将来が今問われる!!

 今回対談のご相手である中村勇吾氏は、いうまでもなく有名な凄腕デザイナーですが、富野監督はこの中村氏について、去年このような発言をしたんです。

東映アニメーション研究所 富野由悠季氏・特別講義(2008年)・3

(前略)ついこの間、NHKの「プロフェッショナル」という番組で、中村勇吾という人物が紹介されているのを観て、息の根が止まるくらいビックリしました。ウェブデザイナーで、世界的に有名な人です。2004年に数人で会社を創設して、売り上げが数億という単位になってるそうです。
 ユニクロの通販ページなんかかが、この人のデザインなんだけど、この人の作ったウェブページは、それだけで10分や15分は見てられる、とっても素敵なものです。動く画像、つまりアニメーションを使って、どういうふうに音楽と組み合わせて、どんなコンセプトで何をアピールするか。そういうことがよく考えられているんです。NHKが取り上げるんだから、20代のあなたたちはそれを知ってなくちゃいけません。だからといって、中村勇吾さんの仕事を、僕は全面的には賛成出来ません。ただ、動く画像を処理をしていく、というセンスとか感度に関しては、今の商業主義の最先端を走っている人だと思います。ですから、課題として、彼のことを調べてください。

 と、ほめてくれたのです。というわけで、昨日の話題を無責任放り出して、今日ネットでこのビッグ2の対談のレポートを集めました。


まずは公式サイト。カッコイイなー。
PUBLIC-IMAGE.METHOD


次は中村勇吾氏ご本人が個人日誌nisshi.yugopにて書かれた感想:
Method

Methodで富野さんと対談してきた。
一応、「対談」の企画ではあったのだけど、絶対に富野さんの独演会になるに決まってると思ってた。そしたら実際そのまんまの展開で笑った。とりあえずインタビューアとして精一杯頑張った。会場の人はどういう感想なのかよくわからないが、僕的には「生富野」を間近で体感できて非常に楽しかったです。ありがとうございました。
最後にちょっと喋ったけど、僕は富野さんの、作り手としての、清濁ごっくんと飲み込んだ、むき出しの真摯さに対して、以前から非常にファンだった。今回、ほぼそれだけで対談相手としてリクエストさせて頂いたのだけど、この感じ、会場の皆さんにはちゃんと伝わったのだろうか。たぶん伝わったと思うけど。

 と、なかなか好感触のようです。

 また、中村氏は先月前でもこの企画成立された際の話をなされました。
Nisshi0410

「METHOD」というイベントで、この方と対談するで。シェーファーさん(誰)に「対談希望の人いるか?」って聞かれて反射的に「富野さんっ」て答えたらなんと本当に実現した。
と告知しようとしたら、もう締切られていた。3日で売り切れってどないやねん。
あ、なんか+50名で抽選もしてるらしいです。



それから、広告プランナーである下條泰朗氏のinteractiveに行こう!!でもレポートを掲載されています。詳細はリンク先で読めますが、少しだけ引用。
『Public/image.METHOD』| クリエイティブ・カンファレンス③

○アドビは絵の具 絵の具に振り回されてはいけない

○人が集まるには物語がある。

○僕はオリジナル権が欲しかった。

○人は映像を見るとき センターをみる。

○最後に
目的地をもたないとゴールにいけない。
そのぐらいじゃないと普通の制作者になってしまうよ。
がんばれ。若者



 また、黒猫亭さんもtwitter形式の感想を残りました。少ないので、富野監督に関する部分の全文を引用させていただきました。

18:38 5時間目は中村勇吾と富野由悠季。なんか緊張する。
19:09 富野さん、Adobe協賛イベントで「Adobeの開発者バカ」発言飛び出しました。
20:19 結論:富野由悠季はツンデレ爺。



最後は、casestudyroom393を主宰なさってるsakusanさんの今回のイベントに対するメモ。例によって一部引用。
[EV] PUBLIC/IMAGE.METHOD #1

富:ツールの癖によるオリジナリティの欠如
  絵心の無い人はどれだけディテールを詰めても駄目なものは駄目。
  CGの使い方:アメリ◎、レッドクリフ:×
(中略)

富:動く画としての性能
  →他人が見やすいもの
  →カット切り替えでは、通常は画面中央に目が行く
  →同じようなスピード感に疑問(ハリウッド映画とか)
  →かみて、しもての演技(原理原則)

 また、ここにも少しだけあります。


 自分なりにまとめすると、今回の話題は①ツール論、②才能論、③ガンダム話、④映像の原則という富野話のなかでも集大成的な内容らしい。また、今回フランス映画のアメリについて物語のいい例として挙げてるなど、なんとも全文を読みたい対談だろう。
 明日もし別のレポがあれば、引き続き紹介する予定です。。


最近考えている富野由悠季作品のこと(2)

2009/05/17 02:33|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 最近考えている富野由悠季作品のこと(1)の続きです。よかったら、前編も読んでください。


6.ガイア・ギア
 今はまだ一巻の前半ですが、いろいろ圧倒されて、ただすごいとしか言いようがないという感想です。ガイア・ギアさ…いや、子犬さんが熱中するわけだ。

 まず、場面の構築とアイデアの思いつく方がハンパない。

 富野の小説の執筆時期はアニメの制作時期といろいろダブるうえ、はっきりとした作品の系列がないため(あと、研究もされていない)、分類することは今のところ非常に難しいと思います。しかし、もし前後期を分けれるのなら、この『ガイア・ギア』はおそらく前期の集大成、もしくは後期の雛型、はしりといえるかもしれません。


7.身体性と白富野
 自分もわりと去年までよく白富野だの黒富野だのを使ってたが、富野作品もほぼ一通り見/読み終わった今、あまりこのようなカテゴリを使うのが好きではなくなった(もちろん、今でもときどき方便のために使ってるが)。
 もっとも、このようなカテゴリ分けは好きではないけど、富野作品思想の変化は確実にあります。まさに変化があるため、そのような呼称が生まれるわけである。となると、その変化をより一層考える必要もあるかもしれません。
 ただ、どこからは白か、どこまでは黒かという話は、実はかなり複雑なものです。黒と白な部分を相互出てる

 しかし、小説を含めて考えると、もしかしたらこの変化の在り処を探すのは、そんな難しいことでもないと思っています。それについて、またいろいろ考えなければいけませんのだが、『ガイア・ギア』や『シーマ・シーマ』も読んだ今、素直にそう思う。
 あと、今パッと思いついたが、もしかしたら逢坂浩司氏が富野由悠季全仕事での発言はこの大きな命題を解かす鍵になるかもしれません。


8.ノブレスオブリージュ
 ノブレスオブリージュ。自分がこれを知ったのは他でもなく、小学校のとき『F91』を見たから以降です。最近はこのテーマにするアニメがあるらしいが、はっきりいってアレが○ョークなので、気にしない。
 で、ノブレスオブリージュは果たして何なんのかというと、簡単にいえば「高貴な義務」です。富野作品ではしばしば王族キャラが出てくるため、それらの振る舞いも、間違いなくこのノブレスオブリージュに基づいています。

 しかし、それだけではない。もっと根源的・テーマ的としてノブレスオブリージュはきっとどこかにある。今のところ、小説でいえば『シーマ・シーマ』はそう。読んでる最中だから確信はないけど、もしかして『ガイア・ギア』もそう。


9.王の心
 あくまでパッと思いついたことですが、『王の心』は『イデオン』みたいな感触がある。ただ圧倒されるで、分析もできれなければ、作品自体もほかの富野の小説とかけ離れてる。『イデオン』と非常に似てる。
 再読は今のところ予定なしだから、そのときはまた別の感想が湧いてくるかも。


10.ほかの小説も書きたい…。
 前このような一連の記事を書いたが、

富野由悠季作品の系譜における『アベニールをさがして』の地位(その1 『∀ガンダム』との関係)
富野由悠季作品の系譜における『アベニールをさがして』の地位(その2 アイデア集合体としての『アベニール』)
富野由悠季作品の系譜における『アベニールをさがして』の地位(その3 『アベニールをさがして』をさがして)
もう一度アベニールをさがして――『アベニールをさがして』の紹介

 はっきりいって非常に疲れる仕事です。まずは自分が短く書く能力がないので、どうしても長文になります。加えて、自分の日本語能力も学識も低いなので、書くのに非常に気力を削るのです。
 それから、富野のガンダム以外の小説はそれこそマイナー・オフ・ザ・マイナーなので、書くことにあたって参考になれるようなサイトやブログもほとんどありません。自分はバカなので、
 あと、長文のわりに反響がいまいち薄いってのもちょっと嫌です。別に他人のために書いてるわけではありませんけど、このようなまったく先人の成果や研究がない話など、当て外れの話を書いてしまった恐れ以前、ほかの方の意見や感想も訊きたいってのが山々ですが、あまり反響がない。
 それで書く意欲を削ることになるのかといえば、ならないのですが、まったく他人の意見も受けたことないままに書くと、ますます独善に陥ってるような恐怖感もありますので、せめて誰かコメントを寄せればありがたいのですが、やはりちょっとマイナーだったからかな?

 と、大言いってるわりに、実はただ怠けものだからだけかもしれない。とりあえず今の予定は『アベニール』→『ガーゼィ』→『シーマ・シーマ』という順です。


11.『逆襲のシャア』と『F91』のアニメと小説について
 この二作は実に似てる。具体的にいうとアニメと小説を同時に構築する方法論が似てるし、かなりスゴイと思ってる。


12.ポポーニャ
 1ヶ月遅れて、ついに週刊手塚治虫の富野監督出演回を見た。面白かった。そこで得たもっとも大きな感想は:ララァの原型はポポーニャにある。これは異議を認めない。



 また、前編1~4の話の感想に対して、今でも募集中です。もしよろしければ、是非もっともっと皆さんのご意見を聞きたいものです。よろしくお願いします。

このブログの読者に質問

▽続きを読む▽

最近考えている富野由悠季作品のこと(1)

2009/05/17 01:42|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:4
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 一昨日このブログを見てくださってる方々に富野作品に対する感想を伺ってたところで、たくさんのコメントを頂いて、本当にただただ感謝するしかないのです。
 もしほかの方が、ほかに何かご意見があれば大歓迎です。どうぞどんどんコメントしてください。こっちはいつでも皆さんの意見を聞きます。


 さて、実は今週に入って、なぜか脳活動が活性化してるため、いろいろなことを思いついた。残念ながらどれもまだ文章の形になっていませんが、自分なりの方向がすでにあります。
 が、一昨日挙げた作品について、ネットで見かけれるブログやサイトでも2chの富野スレ(最近はあまり行ってないのであるかもしれませんが)でもあまり感想をみたことないものなので、独善にならないために、皆さんのご意見を伺うことにしました。おかげさまで、たくさん貴重な感想も訊けて、本当にタメになりました。
 もちろん、それらを咀嚼するにはまだ時間がいりますが、前の記事で囚人022さんのおっしゃったとおり、何も言わずにただ意見を聞くのも失礼なので、ここで寄せていただいたコメントへの返答に将来の文章のメモを兼ねて、少しだけ書きます。もしどなたが何かご意見ありましたら、是非コメントを寄せてください。


1.『イデオン 接触編』について
 『発動編』はインパクトありすぎるため、論客も観衆もどうしても目がそっちに行っちゃうのだが、『接触編』は作品として意味があるとしたら、果たしてどこなんでしょう?
 答えは簡単:導入部として機能するのが、この接触編一番の意味と思います。ダブルリリースは興行のための苦肉策という側面もあったため、あのような形をせざるをえなかったという意味からしてればそうですが、実際の内容についてもそうです。
 よくイデオンは(TV1-38+発動編)、あるいは(TV1-39→発動編)を見ればいいというススメを見かけるのだが、それが違います。テレビ版をどう編集するのも間違いなく見どころの一つに違いないのだが、それ以上大事なのは、演技の整理なのです。つまり、文脈から見れば、発動編はテレビ編の続きではなく、接触編の続きということです。

 導入部と『イデオン接触編』について、また別の記事で語ります。が、そのヒントは最近今川泰広監督の『真マジンガー』から得てたものなので、それについても少しだけ触れたいと思います。


2.『新訳Z』三部作について
 廉価版ガンダム劇場DVDにコンテ付きで販売しようの記事でも言ってたが、この作品は比較的評価が低いという感触がありますが、たぶんこれが自分だけそう思ってるのではないはず。いろいろ無茶をしたからです。
 作品にもちろん意味も演出も見どころも満載してるというか、存在してるのは紛れも無い事実です。どこかのプログラムピクチャでもない限り、そんなの絶対に含まれている(もっとも、今プログラムピクチャ的なアニメも増えてるのだがね)。

 が、しかし、そんなの作品の決定的な評価になりえないと思います。なりようがないといったほうが正しい。いろいろ信じられないクソみたいな製作&制作のイザコザや条件があったとしても、全体的でいえば、新訳Zは富野作品のなかでも完成度が低いもの、とわたしは考えてます。
 なぜならば、この作品はことごとく監督である富野自身が言ってた話と矛盾しています。それから多くの人が指摘したような話と同じく、この作品は見づらいです。

 で、それらのことを前提要件として認めたうえに、新訳Zを語りたいと思います。いや、認めずに語れないと思ってます。果たしてこの不合格の作品(不合格だけど、作品です)が、あの結論以外、何か価値があるだろう。これについて、ネットで見回った限り、ほかの方はすでに指摘をなさったところもあると思いますが、自分なりにもう少し全体的に語りたいと思います。
(残念ながら、『新訳Z』当時氷川竜介が書いた記事は自分が読んだ範囲でいえば、どれも当てになれません。無理やり持ち上げる感触がどうしでも拭くことができない書き方でしたからです)。


3.『クロスボーンガンダム』について
 この作品は富野唯一漫画原作を勤めた作品であり、ガンダム作品でもあるため、ここ数年ゲームや漫画、プラモの登場によって、注目度もますます高くなる一歩。
 しかし、この作品は同時に長谷川裕一作品でもあるため、果たしてどこまで富野のものなのか、考える必要があると思います。もちろん、そのような分別は意味ないという考え方もあるが、しかし通称黒富野から白富野への転換として、この作品はどうしても外せないものなので、今以上分析する価値があります。

 が、自分は昔ある人と言われるように、この時期の富野作品と訊かれたら、もっぱら『アベニールをさがして』『ガーゼィの翼』『王の心』という人ですので、黒富野と白富野のミッシングは富野小説にあるというスタンスです。
 確か人ならば好き嫌いは外せないものだが、それだけではないのです。まず、富野エッセンス分でいえば、小説のほうが『クロスボーン』より遥かに高かった。次、前も言ったが、小説はアイデアの投入と物語の摸索をしてる分、実はかなり豊かな要素が含まれている。その点から見ても、どうしても小説のほうに目が行っちゃいます(が、現実は小説のほうがはるかにマイナーだけどな)。

 しかし、だからといって、「クロスボーン」の価値を否定するわけではございません。それどころが、かなり特殊な作品だと思います。漫画原作という形でのコラボもそうだが、何より富野今までのガンダム作りパターンから脱逸する作品なので、少しだけ分析する必要もあると思いますね。もちろん、上で言ってたミッシングリンク的な性格も含めてね。

 また、『ガイアギア』についての一連性がある指摘に関して、自分も同感です。『ガイアギア』の記事でまた話す予定です。


4.スピード感
 これは非常に難しい問題なので、一概とはいえませんけど、このような指摘が出てるのも確かです。特に最近でいえば福井晴敏氏もこのように発言している。彼曰く、『キングゲイナー』以後の富野作品はジェットコースター式だそうです。

 『新訳Z』や『リーンの翼』に関しては、自分も早すぎると思います。が、『キングゲイナー』は違います。実際、今回皆さんの意見を伺ったところで、やはり『キンゲ』が一番意見分かれてる部分です。そのへんは、実はちゃんと原因があると思います。
 少なく、『キンゲ』の構造とわからないという原因を『新訳Z』と『リーンの翼』を一緒にするのは、非常に大きな間違いだと思います。

 この話はまだもう少し固める必要がありますので、後回しする予定です。


5. 富野データベース『だからtominoは・・・』を読んでる最中に、ついではてなハイクとかいうわけわからんサービスで富野由悠季について語るスレ(?)で、hollowingという方の感想を見た。

ガンダム、というより御大の作品が好きだ。
きっかけは大学の時に知り合った、演劇好きの先輩から富野アニメを勧められたことであった。
アニメなんだけど、どの作品でも「芝居」をしている。
特にイデオン、ダンバイン、ブレンパワードでの科白回しはしびれるものが多かった。
御本人は映画などの映像に関わる仕事を熱望されていたようだが、
個人的には、舞台の演出家としての才が優れている方だと思った。
あ、素人の分際で何かたってんだコノヤローですよねすいません
だけど富野作品って、なんだか無性に誰かに良さを伝えたくなるんだよ、分かって貰えないことがほとんどだけれども。


 自分もまったくもって同感ですので、このようなものを返答したのです。

富野監督は台湾で講演をなさったとき、「映像作品を作るときに、価値になるモノ」として、映画的な素養と文学的な素養以外、「演劇的な素養」をも挙げたというのは未だに覚えています。ですから、間違いなくそれらの要素を意識して作品のなかに入れてると思います。
そのほか、舞台の演出や様式にもかなり理解を示してる方ですから、実は富野作品の独特性はその方面からのものではないかと、時々思ってますね。


 で、hollowing氏はさらに:

おお、やはり御本人もそのように仰っておいででしたか。ありがとうございます。
>>富野作品の独特性はその方面からのものではないかと
私も(何の確証もなく、ですが)そう思っておりました。お芝居の部分が、他の一般的なアニメとは何か明確に異なるよなぁ、と。自分が富野監督の作品を愛している最大の理由なのかもしれません。小説で見せるぶっ飛んだ発想も好きですけど(^^)


 これに受けて、囚人022さんも:

富野作品は展開早すぎて「分からん」というような感想をいわれる方が多いのですが、そういう演劇的な性格というようなことを考え合わせれば、うまく説明できないだろうかと思ったりしています。
「マンガ」でも「文学」でもいいんですが、文字媒体で表現されたものは何度も読み返すことが可能ですが、演劇は、特に映画と比較してさえも「一回」きりの性格が強いと思うんですよねー。
そうなったときに、読み返しながら「理解」していく表現媒体と、時間経過とともに「体験」していく表現媒体と、そういう特性の違いがあるんじゃないかと。上手く言えませんが。

「不立文字
悟りは文字や言葉によることなく、修行を積んで、心から心へ伝えるものだということ。悟りは言葉で表せるものではないから、言葉や文字にとらわれてはいけないということ。▽禅宗の基本的立場を示した語。(goo辞書 不立文字の意味 四字熟語)」
言うなれば、こんなようなことであります。


 最後、hollowing氏は:

イデオンや∀等の劇場版でも、お話としては破綻しているものの、「場面」を見せる芝居・演劇としてみたなら、印象的な台詞やシーンが沢山あって、やっぱ御大スゲーなぁ、と思います。ほんと、どなたかライターさんにまとめてほしいなぁと。「富野演劇論」みたいな。売れなそうですが:;

 と、いうような話です。

 が、この演劇と映画(あと文学)との異種格闘技は、もっと考える必要があると思います。見せる性格が違うという指摘はもちろんのことですが、それによって作品作成する際の方法論は果たしてブレるかどうかは、もし語りたいとしたら、おそらく『リーンの翼』が鍵だろうと直感します。
 あと、もし破綻があるとしても、それは演劇と関係なく、単純に出来が悪かったからとわたしが思います。演劇に傾倒しすぎて、映画を忘れたというのは、実は富野のなかでは一度も発生していないと思います。
 が、hollowing氏のおっしゃる物語が良く出来てないとしても、演劇の素養が優れるために、そっちばかりが光ってることもありうるのです。このへんについて、自分を含めてもっと考えなければいけないですね。


 長すぎますので、前後編を分けました。後編は最近考えている富野由悠季作品のこと(2)からです。


このブログの読者に質問

2009/05/14 22:17|未分類TRACKBACK:1COMMENT:17
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 ちょっと書きたい話があったんですが、ほかの方の意見も聞きたいので、突然ですが、このブログを見てくださってる方々に対して、ちょっと質問をしたいものです。もしよろしければ、是非皆さんのご意見を聞きたいものです。

1.『イデオン 接触編』について、どう思うのでしょうか?

2.『新訳Z』三部作についての評価は? この作品の意味はどこにあると思うのですか?

3.『クロスボーンガンダム』は富野作品らしいと思ってるでしょうか? なぜでしょうか?

4.近年の富野作品の一話のスピード感についてどう思うのでしょうか?

 別に全部答えなくてもよろしいのです。好きなのだけを選んでもいいですし、ご自分が意を沿えて答えてくださればいいのです。よろしくお願いします。


劇場版ガンダムのコンテ集を売る提案

2009/05/13 20:00|未分類TRACKBACK:0COMMENT:2
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 今日この記事を見かけた。

30周年記念で劇場版ガンダムのDVDが3,000円均一
-ファーストのHDリマスターBOXを単品化。計10作品

 バンダイビジュアル株式会社は、機動戦士ガンダムの放送開始から30周年を記念し、劇場版ガンダム 10作品のDVDを、アニバーサリー価格の3,000円で再販する。「ガンダム30thアニバーサリーコレクション」と名付けられており、発売日は7月24日。いずれも2010年7月23日までの期間限定生産となる。

 ラインナップは「機動戦士ガンダムI」から、「機動戦士ZガンダムIII -星の鼓動は愛-」までの10作品。既発売のDVD価格は作品によって異なるが、8,190円や6,300円などで、アニバーサリーコレクションは半額以下の値付けとなる。

 なるほど、BD移行が進んでるなか、DVDの在庫を一掃するための売り方とみたな、小生は。

 値段でいえば安いは安いが、しかし、それだけではいささか足りないような気もしますね。

 ジャケットは劇場公開当時のポスターイラストを使用した新規デザイン。リバーシブルジャケットになっており「コレクション性を高める」(バンダイビジュアル)という。同社は低価格で再販することで「改めてガンダムの映像作品の視聴機会を拡大し、その歴史を振り返っていただき、ガンダム30周年を更に盛り上げていきたい」としており、10作品で合計50万枚の販売を目指している。

 10作品で50万枚といったが、実質的(ガンダム3部作)+(逆襲のシャア)+(F91)+(∀ガンダム前後編)+(新訳Z三部作)という5作品のような気がするけどね。50万枚は今までこれらのパッケージが叩き上がった数字でいえば決して難しくないのだが、いかんせんソフトは今までもう何度も出したので、低価格とはいえ、実際達成しようには意外と苦戦を強いられるかも。
 2007年で劇場版DVDボックス出たばかりガンダム3部作、新しい上に比較的に評価が低い新訳Z、もっぱらテレビ版のほうが面白いという評価の∀、さらにBDも出てる逆シャアとF91、これだけで売れようとするのは、やはり在庫はまだ生きていたと、バンダイは! 劇場公開当時のポスターイラストでコレクション性を高めるのは、さすがにちょっと無理なんじゃないのかな、と脇から見ていながらそう思うのだけど。
 どのみち、今回のガンダム30thアニバーサリーコレクションはこのままでは基本的にリピート客を呼べないコンテンツと思うし、かといって新規なお客さんだけで50万を叩きだすってのも結構困難な気がするんで、いっそもっとコレクション価値があるものを追加するほうがいいなのではないでしょうか? たとえば、これらの作品のコンテ集とかね。

 コンテ集でいえば、もっぱらコレクション道具ですよね。基本的、本として売れようとするなら赤字を喰らうのに間違いないものだ。にも関わらず、一般向けて出版されるのは、やはりいくつかの原因があります。

 徳間書店のスタジオジブリ作品のコンテ。宮崎監督の絵コンテはもちろん、そのまま画面に使えそうな絵並びで絵だけで説得力があるものだし、どの業界でも通用するビッグネームなので、これがあって当然。
 単発でいえば押井守や大友などの。こっちは固定ファンがついてるものからまあまあ売れるもの。特に犬監督のね。宣伝にも兼ねるから。
 (アニメ)スタイルの原恵一や細田守コンテ。小黒祐一郎さんによってプッシュは明確に目に見えてるが、はたして売れるかどうかは疑問。演出力しっかりしてるだからといって、売れるわけでもないしね。
 でも、一番賢いなのは、やはりガイナックスだ。コンテも出れば、原画集も出す。そういうものは基本的マニア向けな商品だけでなく、制作現場や教育現場でも重宝されるものなので、それらを出すことによってさらにガイナ的なものを散布し、ガイナシンパを作る。そうなると、ガイナのブランド力も影響力もますます増える。超スマートなやり方である(もちろん、レベル高いってのも確かだが)。
 と、こうしても見れば、コンテを売ってるところは数でいえばやっぱい少ないのだが、まったくないこともないよね。

 で、ガンダムに戻る。
 今までガンダム作品のコンテ集が出てないのは、むしろおかしいじゃないの? これだけ大きいなタイトル・シリーズなので、ロボットが活躍するものとしての魅力を見てる人はもちろん多いのだが、映像作品として制作裏を覗きたい人も、絶対数でいえばそれなり多いじゃないの?
 もちろん、バンダイ的の鉄則は「売れない商品を作らない」(かも)。実際に、売っても画集やファンブックみたい儲からないけど(値段のわりに辞典級の厚い本だしね)、実際ガンダムを宣伝するにもガンダムのブランド力を底上げしようにも、ああいう核心的なものが必要だし、まさに今まで一度も出たことないものなので、出ればそれなりの話題性と売り上げを叩き上げれるのではないでしょうか?
 実際、あまねく全方面で商品を展開するガンダムビジネスは、これほどの素材を今まで使わないでやれたのは、商売的はもしろもったいない気もする。
 だからこそ、今回のコレクター向けのDVD発売という千載一遇なチャンスをつかめて、ガンダム作品のコンテ集を出すのではないか。

 ほら、それに、ガンダムの絵コンテが面白いのは、小黒祐一郎さんの墨付きもあるじゃないか。

第30回 『F91』と富野イズム

 記事を組むにあたってサンライズに行って、『F91』の絵コンテを一気に読んだ。サンライズの担当さんに「このコンテを一気読みしたのは、あなたが初めてですよ」と言われて、笑われたのを覚えている。一気に読んでしまうくらい面白かったのだ。『逆襲のシャア』のハードさこそないものの“富野イズム”が随所に感じられた。同時にエキセントリックになりすぎないように、気をつけているのもよく分かった。コンテ段階で情報量を上げようとしているのにも感心したし、絵コンテのト書きに描かれた演出意図、監督自身の自問自答も興味深かった。コンテを読む他のスタッフへのメッセージまでも、そこに書かれていたと記憶している。


 もちろん、3000円でコンテ付きDVDを売れというのではない。一般のお客さんに向けて、今までのDVD1枚3000円でいいから、ガンダムの絵コンテに興味があるお客さんにこの値段でさらに上乗りして、5、6000円くらいにする。しかも完全限定予約生産。これくらいにしてくれたら、元々今回のDVDを買わなかった人を叩き出せるし、今まで一度も出たことのないガンダムの絵コンテを見たい人も金を出すし。

 ガンダムはジブリほどではないとはいえ、痩せても枯れてもビッグタイトルなので、アニメ業界のなかでも外の業界でも、作品を好き人はいまだにありますもん。
 別にファンたちへのお返しでもない。コレクターを満足できるし、金を稼げる一つのやり方として、確実にアリなんと思うよね。商品を展開を摸索し続けるバンダイさん(あるいはバンダイビジュアルさん)には、ぜひ今回の堅実だけど未来性のある商売に挑戦してみたいもんですね。

▽続きを読む▽

『逆襲のシャア』と作品全体を支配する時間問題考(1)

2009/05/12 23:19|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 まとまった考えではないんだけれど、一応少しだけ書きます。

 『逆襲のシャア』。
 これは富野作品(注:基本的自分が富野作品と言ってたとき、アニメ・小説両方のことを示しています)のなかでも、唯一「時間」をテーマにした作品です。「時」というものが、これほど作品全体のあらゆる登場人物と物語を支配するのは、『逆シャア』の特有な構造である。


変わったアムロとシャア
 もっと具体的にいうと、一番表層の表れとして、アムロとシャアという2人の歴戦の英雄どもがシリーズ登場から十何歳も年を取って、つい最後の戦いを始まるという部分です。馴染みのブライト艦長とこの作品で初登場の人物をひとまず置いといて、一番視聴者を驚かしたのは、まず最初的はやはりアムロとシャアの2人であろう。
 どこがショックといえば、あの2人は『ファースト』から見ても『Z』から見ても、まさに豹変という言葉が相応しい。
 当然、アムロはやはりアムロですし、シャアもやはりシャアですが、2人の前と変わってる部分が、『逆シャア』では鮮明に浮かび上がります。
 それぞれ組織でのポジションもそうですが、人間関係や言動どれ一つをとっても、どこか落差が感じられます。殊に、『Z』と『逆シャア』の設定では何年間の差があるため、見えない部分が当然あります。そして、まさにその「見えない部分」が、2人を変えたんです。
 その「見えない部分」は何かというと、ズバリ「時間」です。

 その結果、観客の目に入ったのは、年月が流れて、アムロだけれどアムロではなくなったアムロと、シャアだけれどシャアではなくなったシャア。
 このような「成れ果て」を示す部分が、『逆シャア』の一大ポイントです。押井守監督がこの作品大好きな理由も、おそらくここらへんにいます。


時間をテーマにする物語
 当然、ガンダムは登場人物が年をとる作品なので、『Z』の登場人物も皆『1st』から10歳近い年をとった。しかし、『Z』は依然に「時間」を扱う物語ではない。なぜかというと、時間が登場人物に徹底的な影響を与えなかったからです。
 そのへん、クワトロ・バジーナ、つまりあのときのシャアを見れば、そうした作品のスタンスが非常に明瞭なはずです。あのときのシャアは迷いまくってたけど、諦めていない。「迷ってる」けど、「疲弊」していない。
 同じく、『Z』のアムロは一度腑抜けになったものの、シャアとカミーユを信じて、自分を奮起させようと、最後はまだ戦場に戻ってきた。
 でも、このような2人は『逆シャア』では、完全にそういう精神の鮮やかさを失ってた。

 疲弊。
 この言葉ほど『逆シャア』のシャアに似合う言葉もなかなかないかもしれません。しかし、よく見ればわかると思うが、『逆シャア』の大人陣のなかでは、誰もかそのような疲弊の雰囲気を漂ってる。
 自分の目先のことだけで精一杯。他人に構うほどの余裕がない。そう、まさにこの「余裕感の無さ」が、『逆シャア』のあの独特な空気感を作り上げた。
 で、その余裕感の無さはどこから来たものかというと、やはり「時間」である。終わりの時間が来ているから、余裕感もなくなってる。このように、『Z』は閉塞感があるけれども、終わりを感じさせないのは、『Z』と『逆シャア』の時間の扱い方の差によるもの。
 ですから、ここではまた「時間」という要素が浮かび上がった。


 しかし、時間は『逆シャア』のさらなる部分を支配してゆきます。続きは以下からです。

『逆襲のシャア』と作品全体を支配する時間問題考(2)


文句だらけの一日

2009/05/11 19:35|未分類TRACKBACK:0COMMENT:8
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 突然「日めくりタイムトラベル昭和54年特集」を思い出した。どっかで見れないかな。ガンダム特集には富野監督が出たそうだし。

 あ~あ、やる気がねえ~。パソコンで『ガイア・ギア』を読む気ねえし。プリントアウトしてから読むか。

 それにしても、上原マリ男さんはどこに行ったんだろう…。気付いたら、前の面白記事を削除したんだし、再起のタイミングを狙って、潜伏してるのかな。小説評論でもアニメ評論でも、読みたいな。


 あ~それと、最近ある富野嫌いという記事を読んだが、まったく当て外れでアホもいいところだが、囚人022さんがご丁寧にイデオンを軸に富野話を展開してくれました。本当はご苦労様と言いたいのですが、一つ同意しかねるのは、はっきりいって、『イデオン』は富野作品のなかでも比較的にテーマがシンプルなものなので、『イデオン』だけでは不足だと思います。そのなかにたとえ『ダンバイン』などで見られる思惟の原形が含まれても、思想的は決して一つの終結点でも最高点でもない。
 確か『イデオン』は考えさせる作品。しかし外面から語るのは作者の思想を探す以前、一連となる物語を無視することにもなりかねませんので、結局作品のことは作品で探さないと、頭でっかちになるだけ。自分を作品に入れたいもの見れば、押犬監督を見ればいいじゃん。
 それから、富野批判をしたいなら、まず作品を見てから言えよバカ。冷酷とか矮小とか唐突とか克服とか、作品をちゃんと読んでないからそう見えるだけ。そんなの読む必要もないし価値もねえ。

 あと、よく誤解されてますが、富野は物語の下僕として、じつは無闇に「奇跡」を使うことなんてありません。本当に「奇跡」を描いてるのは、じつをいうとアニメ・小説を含めて、ひょっとしたら『逆襲のシャア』しかない。なぜ文芸的な表現を誤解してる人はこんなに多いだろう。

 うん、文句。ただの文句だけ。それから、本当に申し訳ございません。決して囚人022さんに噛み付くつもりではありませんので、どうかどうかご容赦を。


「若者の底力 総決算」を見た

2009/05/09 11:53|未分類TRACKBACK:0COMMENT:2
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 昨夜のコレ。

若者の底力 総決算

 一応、富野前も出てたので、総集編にも関わらず、結局全部見た。

 結論から言えば、つまらなかった。

 総集編なんだから、そりゃ期待したほうがおかしいといえばそうだが、それだけじゃなく、編集したらもっといい加減な形になったという印象が、すごくあるんだ。

 第1部分「真剣中年しゃべり場」。これは元々2時間のもので、総集編では約40分くらい?に編集され、そのため、カットされた会場の状況や会話の流れも多くあった。
 一番印象残ったのは、やはり富野監督の発言だった。
 しかし、もう一度訊くと、う~ん、やはり富野監督の話は少々無理なところもある(元々知ってるけど)。モチベーションとかハングリーとかは、確かに両手を挙げて賛成したい。しかしそれは今の環境を検討しない理由には、やっぱりならない。なので、反論をカットされた勝間さんの論は、今回で浮かび上がった。まあ、若者たちは主張が足りないってのもあるのだが。

 しかし、それでも面白いのは、本放送当時、やはり一番反響を受けたのは富野監督。あの会場全体い雰囲気の流れが切られてない状態で。なぜ?
 勢い、オーラ、講演のスキルといえば、間違いなくそう。
 しかし、そこの中年たちのなか、一番若者たちに「理想」を見せたのも、富野監督だからではないだろうか。そのへんの印象、本放送でも総集編でも変わらない。

 第2部分。案の定というべきか、NHK編集のためかもしれないけど、フジ主導の「MANNINGEN」は大分カットされた。まあ、そうでなくても元々いい加減な番組進行なんだから、カットされてもおかしくない。
 第3部分「若者の底力」。元々短いうえに、さらに編集された結果、全然流れも意味もないものとなった。つまらないとか以前わけわからない。
 というわけで、もし総集編の再放送があっても、本放送を見た方に、全然オススメしない。本放送の再放送なら見れなくもないが。

 それにしても、あの脱力する声のナレーションさんは誰でしょう。NHKはなんでそんな人を使ってるんだろう…。いや、ナレーションさんが悪いじゃなくて、真面目な番組だったら使うべきではない声だと言いたい。もしかして民放のフジと組むのだから、もっと一般大衆にすり合う声を使うべきと思ったからではないか。まあ、よく知らない。

 しかし、やはりこの編集版でも、NHKは微妙に富野メインで進ませる感じが、ある。あるんだし、実をいうと本放送の第3部分からすでにそういう気配が感じれる。話を多く富野に振ったりとか、カメラを富野に振ったりとか。きっと、第1部の反響が受けたからでしょう。でないと、第1部終わった後、さっさと切ればいいのよね。NHK(の番組の組み方の)批判まで出てるしね。

 まあ、個人はあくまで作品のファンだから、そんなのはっきりいってどうでもいいけど。

▽続きを読む▽

ほしいプラモ

2009/05/09 00:06|未分類TRACKBACK:0COMMENT:2
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 ここ数年、あまりプラモを買わない口で、買ってもだいたい積みプラモになっちゃうけど、やはり時々買いたいと思ったりします。
 もっとも、あまり買わないのは家計原因ではなく、ほしいプラモがずっと出てないからです。なので、ここ2年買ったプラモでいえば、これだけです。

MG ∀ガンダム 
 これはいいものだ。

1/144 ターンX
 秋葉原の某店で買ったヤツ。わざわざ日本に行って買ったのは、こっちの店があまりにも∀1/144シリーズを入荷してくれないからです。ちなみに、最近のロボット魂のターンX買わなかったのは、ひとえ武器が小さすぎるからです。

1/144 フラット2体
 自分はフラットファンじゃないのだが、こっちのガンダムベース(バンダイ直営のガンダムグッズを売る店)はつい去年まで∀とフラットの1/144しか置いてなかったため、仕方なく2体を買った。どうせ半額だし。今は門神としてウチの玄関の左右に立っている。

1/144 カプル3体 こっちのガンダムベースで買った。店が入荷した途端、大人買いで一掃した。塗装こそしなかったが、三機目はコレンカプルのつもりです。しかし、これ部品の比率が違うよな、身体はもっと大きく丸ければいいなのにな。

1/100 ウォーカーギャリア
 昔のザブングルフィーバーに完全付いていなかったが、出来があまりにもよかったらしいので、ついに買っちゃった。上半身だけ作った。個人の好みでいえば、1/144のほうが好きだけどね。

BB戦士 V2アサルトバスター3体目
 ゴテゴテ大嫌い(でもない)だが、これだけに魅了されてます。HG V2アサルトはこっちじゃ超レア品だから、仕方なくSDを買ってる。

HG アッガイ
 体育座りこそできないものの、可動とプロポーションはすごく秀逸。しかしそのため、去年従兄弟に持っていかれた。

HG ジム
 弱そうなジム大好き。これも従兄弟にもっていかれた。

BB戦士 ジオング
BB戦士 V作戦セット
BB戦士 シャア専用ザク

 地方から台北に来た従兄弟をプラモ店に連れてたついでに買ったプレゼント。しかしなぜかジオングはそのままウチのものになった。今はフラット兄弟とともに玄関の真正面に立ってる。あ、でも足がない。

 もっと前ならば別のものも買ってたが、今はあまり買う興味が沸かないもんな。

 しかし! それでも! もし以下のものが出ることになれば、絶対買う! というので、バンダイさんよろしくお願いしますね。

1.MG Vガンダム
 これが大好き。カトキオリジナル一番の傑作だと思う。あの丸い線は非常にいいものだと思う。変形が難しいだとか構造が無理だとかは知らんけど、とにかく出せば買う。バンダイさん大好きなバリエーション商売も展開できるしね。V、Vダッシュ、Vヘキサ…うん、少なく3種があるな。

2.MG V2ガンダム
 Vガンも大好きだが、これがそれを上回るほど好き。これが出してくれれば、バリエーション商売にまんまハマっても喜んで買う。つか、V2が出るならば、少なくV2、V2B、V2Aを買わなければならないという覚悟が必要だし。自分でいえば、それぞれ4500円、7000円、7000円まで押さえていればなんとか買える。V2、V2A、V2B、V2AB、V2光の翼バージョン。うん、金型の流用が効くね。

3.MG カプル
 ヒゲさんのベストパートナーであるカプルちゃん。これも欲しくてたまらないわね~。アニメでの再現できれば、MGだろうと1/144みたい少なく2機は鉄板。

4.HGまたはMG Vシリーズの敵MS
 具体的いうとゾロとかゾロアットとかシャッコーとかオ○ィンコとかザンスカール四天王とかね。しかし、望み薄いってのは承知してる。

5.MG F91シリーズ
 好みでいえば、昔の外伝を含めてのF91シリーズは大好きだし、それこそ敵味方機(デナン・ゾン、デナン・ゲーやヘビーガンは特に)問わずに好きなんだから、これもかなりほしいだよね。もっとも、前のF91みたいなのは論外だけどね。

6.ターンX
 順位でいえばあまり高くは無いのだが、あの精密なデザインを再現するには、どうしても最低MGクラスのでかさが必要だし、弟がいればお兄さんもほしくなるということで、これも出れば買う。

 ほかにも欲しいのがあるのだが、今は思いついていないので、とりあえずプラモはここまで。


カテゴリに「富野情報」を追加

2009/05/07 21:14|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:2
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - カテゴリに「富野情報」を追加
 一応、ここはシャア専用ニュースさんと違って情報提供サイトではないけれども、ブログのネタ合わせたまにはあまり知られていない情報を載ったりもしてるため、今日からカテゴリに新たに「富野情報」という分類を追加してみました。で、早速二つの小ネタ。

 1.この前、Cartoons on the Bayでの富野情報を書いてくれたイタリアのガンダムファンであろう方が経営してるGundam Universe Blogの情報によると、イタリアのアニメ雑誌であろう「Cartoni」という本の前書きとして、富野由悠季監督のミニインタビューが載ってるそうです。

Cartoni - Il magazine su cartoon, anime e tutto il mondo dell'animazione
cartoni

Gundam Universe Blog――Cartoni Numero 9: speciale Cartoons on the Bay,(mini) intervista a Tomino
 と、イタリア語でよくわからないのですが、翻訳ソフトによると、許可をもらえればその内容もまた別の記事で紹介するということ(らしい)。


 2.今日発売のGoodsPress (2009年)6月号には、40ページにもわたったガンダム30周年特集が組まれて、その中には富野監督をはじめ、安彦や大河原氏のインタビューが載っているということ。

Goods Press (グッズプレス) 2009年 06月号 [雑誌]Goods Press (グッズプレス) 2009年 06月号 [雑誌]
(2009/05/07)
不明

商品詳細を見る


 別に高くないから、富野、やっさん、ガワラ三氏のインタビューだけでも損はないし、内容はガンダムマニアたちにとってもすごく読み応えがあるそうなものですから、もしかしたら永久保存版になれる…かも。


 3.この前富野のイタリアでの動画を掲載してくれたAMBITIONWOLRD.ITが、Cartoons on the BayのイベントをPV化にしました。そのなか富野由悠季御大将はもちろん、サンライズの吉井氏も出て来てます。


 3分15秒からのダイターンが出たときのテンション高すぎてワロタ。さすがイタリア人。


若者の底力 総決算

2009/05/06 23:53|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 若者の底力 総決算
先日NHKとフジのコラボ企画である「イチか?バチか?プロジェクト」は、どうやら総集編をやることに決めたらしい。


5月8日 (金)深夜  「若者の底力 総決算」 放送決定!

5月8日金曜深夜1時25分 (9日1時25分) NHK総合テレビ

     「若者の底力 総決算」 放送決定!

第1弾の「しゃべり場」から、第3弾の「若者の底力」まで、コラボ企画のすべてをお届け!

初出のメイキング映像もまじえて、一挙総集編。 

皆さんから寄せられたご意見も紹介します。

 メイキングの内容は正直わかりませんけど、たぶんNHKとフジの人間だけが映るので、正直あまり期待できないかもしれませんけど、一応初出もありますので、ここで一応お知らせします。

 ついでに、テレビ出演ランキングの番組情報も引き出してみました。

イチか?バチか?プロジェクト 若者の底力 総集編(2009年5月9日)

放送局 NHK総合
番組名 イチか?バチか?プロジェクト 若者の底力 総集編
放送日 2009年5月9日(土)
時間 01:25~02:40
出演者・スタッフ
(11名) 日比野克彦 (デザイナー)
エド・はるみ (お笑い芸人)
勝間和代 (公認会計士、経済評論家)
小池栄子 (タレント)
戸部洋子 (フジテレビアナウンサー)
富野由悠季 (アニメーション監督、作詞家、小説家)
なぎら健壱 (フォークシンガー・俳優・タレント)
名越康文 (精神科医、タレント)
畠山智之 (NHKアナウンサー)
古田新太 (俳優、声優)
堀紘一 (経営コンサルタント)

 この前の若者の底力はちょうど60分なので、その前と比べて15分も余した時間はたぶん初出のメイキング映像にあたる部分かもしれません。
 まあ、過剰な期待は禁物と知りつつ、見れる人なら一応見てみましょう。私は観れませんので、他人のレポを待つしかできませんけど。


富野由悠季監督のお葉書

2009/05/06 22:55|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 富野由悠季監督のお葉書
 来る6/27に「機動戦士ガンダム30周年 X S+FOR+SWEEP10周年 異種格闘技特別興行」という題目を挙げて、チャリティ講演を開くことにしたレコードショップS+FOR+SWEEPさんが、また富野由悠季監督に関する話を更新なさいました。

富野由悠季監督からのお葉書

 今回はS+FOR+SWEEPのもとに届いた一枚の葉書から始まって、今回S+FOR+SWEEPさんの意向で、講演の収益を全額日本国際ボランティアセンターに寄付する決定と、富野監督のそれに対する返事の話です。
 自分はコツコツとせこいことをやる余裕しか持ってない人間なので、富野監督やS+FOR+SWEEPさんみたい真剣に自分を社会への貢献の一部に組み込ませることなんてできません。正直、社会貢献や人道支援というそれまで自分にまったく関わりもない人々を助潔い志向がひたすらまっすぐ故、この乱世では受け入れられにくい一面もあるため、今回の講演会を通じて、この善意を富野と音楽のコラボレーションに参加する音楽ファン、そして富野監督ファンに伝えるのは、本当に素晴らしいことですので、自分は当然今回の盛宴に参加することができませんけど、心から応援してます。
 いやいや、まったく無駄な話でした。私の言葉より上のリンク先の記事を読んでください。

 というわけで、追加席はまだあるらしいですので、下で追加チケットを購入できます。いっとくけど宣伝じゃないですよ。

■ S+FOR+SWEEP10周年記念パーティー・詳細決定!■


 ちなみに、これは前紹介したS+FOR+SWEEPさんのブログの記事。
S+FOR+SWEEPからの遺言状
富野由悠季監督講演会についてのご案内とお願い
富野由悠季監督講演会チケット発売開始!

 以下は最近富野監督話に関する会心の一撃ともいうべき記事。
街宣車へは植木鉢

 確信犯過ぎ。

▽続きを読む▽

井荻麟メモ

2009/05/06 21:38|未分類TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 井荻麟メモ
とりあえず今思いついた本をリストアップ。もっとあるかも。

ガンダム記録全集(1)(2) 作曲家先生たちの井荻に対する印象。
イデオン記録全集(1) すぎやま先生の井荻に対する印象。
ザブングル記録全集 確かMIO、串田さんの作詞に対する印象があるらしい。
ガンダムの現場から
だから僕は… 富野作った詩が一杯。
∀の癒し 阿久悠氏の作詞話以外、詩も満載。
アニメージュ2000年4月号 富野vs井荻麟対談。
富野由悠季全仕事 井荻麟に関する文章がある。
まんがの森「富野に訊け!」発売記念サイン会&トークショー
キングゲイナー エクソダスガイド 富野x広井x田中対談。
アニメ音楽対談 渡辺岳夫vsすぎやまこういち(外部リンク)

 当時のロマンアルバムを探せば、井上大輔氏の井荻に対する話も出てくるかもしれません。あとZ~Vくらいのときも話も探してみたいな。


以下も参照。
■富野由悠季作詞一覧 作詞リストです。
富野由悠季と声優(富野に訊け2を出せ!)  富野の”音”と”言葉”の使い方の鍵なるポイント。非常に重要。


富野由悠季全仕事目次

2009/05/05 02:03|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 富野由悠季全仕事目次
 ちょい調べたいことがあって、ついで目次を掲載する。

富野由悠季全仕事

2 (巻頭に寄せて)富野の深層&略年表
4 富野世界の構成要素
20 「富野監督の現場」訪問
23 『ブレンパワード』声優アンケート(白鳥哲/村田秋乃/朴璐美/青羽剛/渡辺久美子)
26 『∀ガンダム』第1話絵コンテ

39-50 序章/生い立ち
40 富野由悠季ロング・インタビュー「1941~1963」
48 イントロダクション

51-98 第1章/虫プロとコンテ千本切り時代
52 富野由悠季ロング・インタビュー「1964~1972」
66 杉井ギサブローインタビュー
72 高橋良輔インタビュー
77 浦上靖夫インタビュー
82 塩屋翼インタビュー
87 検証 富野由悠季の絵コンテ
91 検証 海のトリトン
95 第1章アンケート(九里一平/武井英彦/辻真先/吉川惣司/豊田有恒)

99-128 第2章/サンライズ創世期
100 富野由悠季ロング・インタビュー「1972~1978」
112 山浦栄二インタビュー
118 鈴木良武インタビュー
124 検証・サンライズロボットアニメ
126 第2章アンケート(おおすみ正秋/北村弘一/貞光紳也/塩山紀生/鈴置洋孝/永井一郎/松山祐士)

129-168 第3章/ガンダム大地に立つ!!
130 富野由悠季ロング・インタビュー「1979」
136 安彦良和インタビュー
143 関岡渉インタビュー
148 (第1話・演出分析)前田真宏インタビュー
154 検証・ガンダムのSF設定
159 検証・ガンダムと世界市場
163 第3章アンケート(池田秀一/板野一郎/井上大輔/井上遥/鵜飼るみ子/清川元夢/白石冬美/鈴木清信/鶴渕友彰/戸田恵子/永井一郎/中村光毅/藩恵子/古谷徹/星山博之/松崎健一)

169 イラスト・ギャラリー(安彦良和/湖川友謙)

173-222 第4章/異世界へ……
174 富野由悠季ロング・インタビュー「1980~1984」
183 湖川友謙インタビュー
189 すぎやまこういちインタビュー
194 第4章アンケート(麻上洋子/石森達幸/銀河万丈/滝沢敏文/富田祐宏/長谷川徹/林一夫/ぶらぢま太郎/渡辺由自/島津冴子/横尾まり/川村万梨阿/土井美加/中原茂/宮武一貴/平松広和)
202 検証・伝説巨神イデオン
206 検証・ザブングル~ダンバイン~エルガイム
213 (対談)富野由悠季×本広克行

223-282 第5章/ガンダム・サーガ
224 富野由悠季ロング・インタビュー「1985~1994」
230 池田繁美インタビュー
237 (メカニック・デザイナー対談)出渕裕×カトキハジメ
249 第5章アンケート(井上和彦/三枝成章/矢尾一樹/伊東恒久/辻谷耕史/坂口大助/千住明)
252 植田益朗インタビュー
258 山賀博之インタビュー
260 検証・機動戦士Zガンダム
264 検証・ガンダムサーガ
270 ガンダム世代作家アンケート(青木康直/石垣純哉/逢坂浩司/河森正治/北爪宏幸/佐野浩敏/美樹本晴彦)
276 (対談)富野由悠季×奥山和由

283-341 第6章/富野世界の小宇宙
284 富野由悠季ロング・インタビュー「1995~1998」
290 検証・ブレンパワード
292 第6章アンケート(海部正樹/菅野よう子/大河原邦男/森田繁)
295 座談会・現象としての富野論
303 検証・マーケティング
308 (対談)富野由悠季×福井晴敏
316 検証・小説
322 検証・作詞
327 メッセージ
330 富野由悠季ロング・インタビュー「1999」
335 監督作品コレクション
355 ジャケットコレクション
359-435 富野由悠季フィルモグラフィー(原口正宏)


 かつてアニメーション歴史研究家の津堅信之氏がおっしゃったように、日本でも唯一本格的な富野由悠季研究本であるこの本ですが、御覧の通り非常に読み応えがある資料です。関係者の証言やインタビュー、対談などはもちろん、データベースや検証もおりまして、まさしく全方位な本といえます。まあ、確か今から見ればややつめが甘いところもありましたが、全体から見れば、十分に価値があるに違いません。
 しかし、この本出版されて10年軽く経った今でも、この本に次ぐ研究本が出ないのは、個人の感想でいえば非常に悲しいことですが、それ以上重要なのは、アニメ演出家・富野由悠季に対する研究本は出なければ出ないほど日本のアニメ界の損失になるのですから、早く出ないと間に合わないかもしれませんのがファンの贔屓でなく、日本アニメ全体に対する本心から出てる声なんです。
 しかし、やはりきっかけがいりますね。99年、02年、05年がそれぞれ富野本のプチ出版ブームがあったと同じように、もし何か大きなイベントがあれば、本も出やすくなりますよね。


 ちなみに、原口正宏のこの作成したデータベースは1999年までしか記されていないため、自分なりに1999年から2006年の部分や原口氏が漏れた記載を追加した。以下の記事をご参照ください。

富野コンテについての小メモ(随時更新)
富野由悠季はもう千本切りになったのか
富野由悠季はもうコンテ千本切りとなった

 また原口氏が作成したフィルモグラフィーを基づいて、富野の昔の仕事の系列をちょっと分類してみました。後半は日本アニメーションと世界名作劇場シリーズにも言及してみました。興味がある方はぜひ一読を。

富野由悠季全コンテ本数(上)
富野由悠季全コンテ本数(中)
富野由悠季全コンテ本数(下-1)
富野由悠季全コンテ本数(下-2)


最近のこと

2009/05/03 22:01|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:9
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 最近のこと
 取り留めのない話だらけ。

①いつものようにグーグルで「富野」を検索したら、こんな結果が出てきました:

他のキーワード: 富野 富野由悠季 富野語録 富野有紀子 少林少女 富野 富野 wiki
富野 AA 富野 囚人 富野 エヴァ 富野 東大 富野 新作

 「富野 囚人」って、あの方のことじゃないか! す、すげえ! 富野ファン界のカリスマだ…。

昨日軽くガイア・ギアの話を書いたら、それなり反響があるらしく、嬉しかった。まだ1巻も読み終わってないからなんともいえないのですが、これからも書きたいと思います。
 しかし、予想を反して(?)、ガイア・ギア様は来てないってのが意外といえば意外ですが。

③演説シリーズ。実際ガンダムシリーズ以外はあまり演説らしい演説がないため、今いささか難航中。下調べをロクもしないゆえの罰だ。

④富野小説。ご存知のように、作品によって、版本多いヤツもいる。最初は「うわあ…一作だけでも角川版とソノラマ版があって、たまらないわよ~」と困った末、「うん。オレは別にコレクターじゃないんだから、一作は一版本があればいいよ」と決めたんですが、気が付いたら『リーンの翼』も『オーラバトラー戦記』もそれぞれ両版本を揃ってた(トータル34本…)。今は角川版『イデオン』などを集めたくてしょうがない。
 また、『ガイア・ギア』の単行本は連載を元に大幅修正が入ってると聞いて、連載版まで集めた集めたくなっちゃった。「富野は一体どんな修正をしたんだろう…研究のチャンスだ」。一応、ほかの連載雑誌はいまさら見つかるわけがないから、『ガイア・ギア』が載ってるNTは唯一研究できる資料という大義名分が付いててあまり対抗がないのだが、それにしても、困るな。

⑤たぶん皆さんはすでに忘れたと思いますが、一応8/21~23の「GUNDAM BIG EXPO」というイベントでは、富野監督が制作なさってるショート映像が上映します。場所は場所だけで、(映像自体は)あまり期待できないものかもしれませんけど、それでも期待せざるをえないのは、今の立場です。
 まあ、個人の期待でいえば、せめて『闇夜の時代劇 正体を見る』みたいな長さがあれば文句もないんですけどね…。10分もあれば面白いものが出来ますよ、あの人。

⑥というわけで、いまさらですが、先月ついに、サンタさんの季節遅れのクリスマスプレゼントをいただいて、『正体を見る』を拝見しました。震えた。とてもワクワクする出来でした。本当、この人短編も面白いなー。
 なんとか感想を述べたいのですが、1週間経っても上手く言葉にできない。というわけで、『正体を見る』を一緒に語る仲間を募集中。

▽続きを読む▽

『ガイア・ギア』読書中

2009/05/03 00:31|富野作品感想TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 『ガイア・ギア』読書中
 ついに最後の未読の富野由悠季小説、ガイア・ギアに突入することになりました。

 思えば、この『ガイア・ギア』の変遷は実に面白い。連載前の予告では、この作品は『機動戦士ガイア・ギア~逆襲のシャア』と名づけられたものでした。ご存知の通り、『逆襲のシャア』は元々『Zガンダム』の最初期企画のタイトル名で、たぶん富野もこのフレーズに相当気に入れてるから、一度『Z』でボツになったにも関わらず、この小説のタイトルのネーミングに流用しようとした。
 で、1987年4月号から始まった連載が、企画期間も入れても、おそらく映画『逆襲のシャア』よりちょっと遅い時期で決定したものだと思います(ZZの後半で映画版ガンダムの企画が始まったという話を信じれば)。で、『ガイア・ギア』ももちろんある意味の「逆襲のシャア」ですが、いかんせん富野はアニメをメインにしてる人ですから、この「逆襲のシャア」というフレーズは最終的にアムロとシャアの物語である映画版の正式タイトルになったというわけです(具体的な発表日はまだ調べなきゃわかりませんけど)。

 しかし、ここでは注目してほしいのは「逆襲のシャア」ということ。今の『Z』の話を見れば、すでに初期案の「逆襲のシャア」版『Z』とかけ離れているが、よく見れば、今の『Z』もやはりシャアの物語でした。となれば、『Z』のシャアは何に対する逆襲するのか? 今回は『Z』話ではありませんからあえて語らないけど、この論法を則れば、『ガイア・ギア』のシャア(アフランシだけど)も、映画『逆襲のシャア』のシャアも、それぞれ何かに対して逆襲を仕掛けていたに違いない。
 で、上を見たとおり、『ガイア・ギア』は映画『逆シャア』よりちょっと遅い時期始まったものの、実はほとんど同時期な作品と見なしてもいいにも関わらず、2人のシャアは同時に違う何かに対する逆襲をかけたということから見れば、『ガイア・ギア』は実をいうと皆さんがよく知ってる『ファースト』から『逆シャア』のシャアに対するカウンターではなく、逆にもっと別の何かに対する反撃なのではないでしょうか。
 ちょっとメタファーな視点を入れれば、シャアの記憶から逃げようとするアフランシは、まさにガンダムの呪縛から逃げようとする富野本人だが、こういう読み方は、ここではしたくない。となれば、アフランシと『ガイア・ギア』は何を意味するのかということについて、皆さんにも考えて欲しいものです。


 また、連載第5回までは『機動戦士ガイア・ギア』ってのも興味深いです。「機動戦士」をつくことならば、いやでも『ガンダム』世界に組まれることになります。が、連載当初は一度付いていた。
 これを入れるのは作者の意かどうかはわかりませんし、逆に、どういうわけで連載6回目以後「機動戦士」を外したのももちろん知る筈もありませんけど、ここで最初「機動戦士」を入れたのは作者である富野の意思と仮定すれば、興味深い事態になるのです。いつまでもガンダムの続編がイヤで公言してならない富野が、なぜここで意図的に『ガイア・ギア』をガンダム世界に組めようとしたんでしょうか?
 これとは逆に、ほぼ同時期の1987年5月号から始まった『ハイ・ストリーマー』は、かえって『ガンダム』から脱出するような動きが見えます(最終的は失敗に終わりましたが)。
 ごく真っ当な続編である映画話に則る小説は「逆襲のシャア」を使いたくない上、ガンダム抜きでやりたかったのに、なぜ時間軸が大きく離れて、ほとんど続編にならない続編で「逆襲のシャア」と「機動戦士ガンダム」でやりたかったのだろう? この点について、また考えてみたいです。

 前も言ったとおり、富野は(特にガンダムの)物語の時間軸を処理すること、実はたった一度も遡ることがありませんでした。となれば、一度前に進んだ劇世界を、富野のなかでまた戻るのは、実はかなり無理なことなのかもしれません。何せ非常に歴史意識を持ちながら作る作家ですから。
 で、当時のガンダムの方法論でいえば、サンライズかバンダイかは知りませんけど、『ガイア・ギア』を封殺したいことも分からなくもないけど、時間軸を前に進むしかなかった方法論しか持ってない(ここの「しか持ってない」は誤解しないでほしい)富野にとっても、この作品は最終的でもまた映画『逆シャア』→『F91』のガンダムから離れざるをえませんかもしれなかった。
 それは果たしてプラスになったかマイナスになったかはわかりませんけど、この変遷がもしかしたら、今まで想像以上この作品に影響を与えたのかもしれません。何せほかの書き下ろしやまったく別のものと違って、一度「ガンダムであった」「連載もの」ですから。

 と、ぐだぐだ言ってるけど、実は作品はまた読んでいない。読み終わったらまた別の感想が出てるかもしれませんので、また別の日で『ガイア・ギア』を語りたいと思います。

▽続きを読む▽

『ガイア・ギア』各章タイトル

2009/05/01 23:13|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 『ガイア・ギア』各章タイトル
『機動戦士ガンダム』各章タイトル
『伝説巨神イデオン』各章タイトル
『リーンの翼』各章タイトル
『機動戦士Zガンダム』各章タイトル
『ファウ・ファウ物語』各章タイトル
『破嵐万丈』シリーズ各章タイトル
『オーラバトラー戦記』各章タイトル(上)
『オーラバトラー戦記』各章タイトル(中)
『オーラバトラー戦記』各章タイトル(下)
『ガイア・ギア』各章タイトル
『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』各章タイトル
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』各章タイトル
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』各章タイトル
『シーマ・シーマ』各章タイトル
『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード』各章タイトル
『機動戦士Vガンダム』各章タイトル
『ガーゼィの翼』各章タイトル
『王の心』各章タイトル
『アベニールをさがして』各章タイトル
『密会』各章タイトル
『オーバーマン キングゲイナー』各章タイトル

 ついに最後のガイア・ギアに突入した。この連載は富野の小説のなかでももっとも規模が大きいものだったので、連載と単行本のスタッフ陣もほかのと比べて格段に多いのはいうまでもないことである。
 …と、しかし、札付きのガイア・ギアマニア、ひびのたわごとの子犬さんが主宰してる
ダーゴルのお城~ガイア・ギアデータベースサイトの前でこのような内容がまったくだぶるものを掲載するのは正直恐縮ですが、決して他人の多大な労力で挙げた結晶を奪う意図ではありませんので、ここで入れさせていただく同時に、子犬さんとガイア・ギアファンの皆さんのお許しを乞います。


ガイア・ギア
著者/富野由悠季

(第1巻)
表紙イラスト/大貫健一・西井正典・伊東守
口絵イラスト/北爪宏幸・仲盛文・庵野秀明・大貫健一・伊東守
本文イラスト/北爪宏幸
キャラクターイラスト/大貫健一
キャラクターデザイン/北爪宏幸
メカニックデザイン/伊東守
デザイン協力/佐山よしのり
色彩設定/中山久美子
(第2巻)
表紙イラスト/伊東守
口絵イラスト/西井正典・伊東守
口絵セル・ワーク/中山久美子
本文イラスト/北爪宏幸
メカニックデザイン/伊東守
キャラクターデザイン/北爪宏幸
(第3巻)
表紙イラスト/伊東守
口絵イラスト/北爪宏幸・伊東守
口絵セル・ワーク/中山久美子
本文イラスト/北爪宏幸・伊東守
メカニックデザイン/伊東守
キャラクターデザイン/北爪宏幸
(第4巻)
カバーイラスト/伊東守
口絵イラスト/北爪宏幸・伊東守
口絵セル・ワーク/中山久美子
本文イラスト/北爪宏幸・伊東守
メカニックデザイン/伊東守
キャラクターデザイン/北爪宏幸
(第5巻)
カバーイラスト/北爪宏幸・伊東守
口絵イラスト/北爪宏幸・伊東守
口絵セル・ワーク/中山久美子
本文イラスト/北爪宏幸・伊東守
メカニックデザイン/伊東守
キャラクターデザイン/北爪宏幸

(連載版)
NOVEL 富野由悠季
CHRACTER DESIGN 北爪宏幸
MECHANICAL DESIGN 佐山よしのり
ART DESIGN 伊東守


第1章 オン・ザ・ビーチ
第2章 セパレーツ・ウェイ
第3章 語り継ぐ者
第4章 シー・ジャック
第5章 火つけ  
第6章 ジーク・ジオンの遺産
第7章 サヨナラ
第8章 海と陸を背に
第9章 イナーシャル・フライト
第10章 クリシュナ・パンデント
第11章 闇のモノローグ
第12章 ウル・ウリアン


第1章 グレンツェ・フィール
第2章 星のない男
第3章 アローン・ランナウェイ
第4章 釈放
第5章 ウルの仕掛け
第6章 トイレの底
第7章 ファー・チェイス
第8章 セイ・シャア
第9章 マスターベーション
第10章 三十一の二乗
第11章 閣下
第12章 メタトロン


第1章 インプレッション
第2章 フォール イン トラップ
第3章 レスキュー
第4章 メタトロン・スペース
第5章 アフランシの周辺
第6章 ガイアの前
第7章 地球光の中
第8章 カミング・イン
第9章 コントラディクト
第10章 ミール・タイム
第11章 レエ・セイアス
第12章 ブレイク アウェイ&キャッチ


第1章 アカマデイト
第2章 地球侵略
第3章 フォーリン・ラブ
第4章 リェージュのジョー
第5章 居酒屋で
第6章 クロス・ゲーム
第7章 敗北の色夜の色
第8章 ハッシャバイ
第9章 ペイシェント
第10章 ファースト・ステップ
第11章 シャドー イン バック
第12章 ギッズ・ギース


第1章 スタバン・アタック
第2章 プリズナー
第3章 挑発と倦怠と
第4章 ビフォー・コンタクト
第5章 アフター ザ スリープ
第6章 ニア ザ アクト
第7章 コンプレックス・クライ
第8章 ワーグナーの誘惑
第9章 エヴァリーズ・リング
第10章 ファイティング イン エコー
第11章 オール イン コクピット
第12章 ペーパー・キャッスルから

注1:この作品のタイトルの変遷はまさに二転三転という言葉に相応しい。連載前予告の『機動戦士ガイア・ギア~逆襲のシャア』→正式連載開始の『機動戦士ガイア・ギア』→連載6回目の『ガイア・ギア』。
注2:最終巻には大幅加筆・修正の上に書き下ろしも追加されている。
注3:小説版のほか、小説をベースにした遠藤明範氏が脚本を担当なされたラジオ版が存在する。


 これでこのシリーズも一応終わりを告げましたので、明日から別のものを書きます。一応フォーマットは整っているのだが、本の紹介とかは再販ごとに変わるやつもいるので、正直面倒くさいというか、いまだに迷ってますので、全タイトルを揃った今、しばらくこれらの記事の更新のペースを落とすかもしれません。


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