富野由悠季監督とその作品をひたすら語るブログ

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HJ2003年11月号富野由悠季、吉田健一インタビュー

2009/03/31 21:44|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 今日古本屋で150円ぐらいで入手したヤツ。お得お得。でも2ページだけだから、あまりお得でもないかも。

オーバーマン キングゲイナー モデルズ インタビュー
監督 富野由悠季 X アニメーションディレクター 吉田健一


設定にはない情報がそこにはある!
 最後(※1’)にお届けするのは原作・監督を担当された富野由悠季監督、アニメーションディレクターとして設定画のクリンナップ作業、原画、各話作画監督などを担当した吉田健一のインタビュー。P.127から掲載中のサラ・アナ(※2’)及び先月でお届けした佐藤拓(※3’)のキングゲイナーを前にして、『キングゲイナー』立体化に対する両氏の意見をいただいた。

―それでは早速お伺いしたいと思います。このように『キングゲイナー』の立体物が実際にできてきましたが、これらの立体を見てどうでしょうか?

富野:僕は模型について思うことがあるんです。僕が模型に触れるようになったのは、中学生の頃にソリッドモデルの存在を知ったんです。軍国少年だったか本当は零戦を作りたかったけど、スケールダウンしたモデルは絶対につくれないって思ったから、自分が設計した軽飛行機をつくったりしたんです。当時は材料も工具もいまとは違って、材料は木材、工具は小刀だからなかなか上手くいかなくて。最後は、木材でもつくれそうな、ソリッドモデルでも満足がいけそうなセイバーに手を出したんだけど、あの卵型のキャノピーが作れなくて、中3でとうとうソリッドモデル辞めてしまいました。

吉田:挫折しちゃったんですか(笑)。

富野:うん、そう。でね、高2のころかなぁ、近所の文房具屋にプラスチックの模型が入るようになって、店のおやじが「富野君、こういうの好きだったよね」って。でも、これが出来が悪くて。これならソリッドモデルに戻ったほうがいいぞって(笑)。結局、その頃はプラモデルには触れてなかったんです。そして、大学生になることにはプラモデルが主流になってきて、模型は好きだったから大学3年生の頃にノーチラスの潜水艦(※1)をつくったんです。ちゃんと模型用の塗料まで使って作ったんですが、たいへんよいモデルで、この時代に出会えて本当によかったと思いました。これならソリッドモデルも超えたものとして受け入れられるなって。今度は納得してやめました。

吉田:やっぱり、やめたんですか(笑)。

富野:うん。忙しかったり、お金の問題だったりで、決して嫌いだからとかそういうのではないんだけどね。最後にきちんと最後まで完成させたのは、30歳くらいになったときに作った富士重工の最初で最後の軽飛行機(※2)ですね。でも、そのときは筆のベタ塗りで広い面をキレイに塗れない自分に気が付いて、あきらめました(笑)・接着剤がうまく使えないのも原因でした。「リアルに作りたい!」というのが重要なんです。嫌いだから作らないんじゃなくて、好きだからこそ厳格。好きだからこそ作れないんです。
 話は戻るけど、模型はね、リアルであることが重要なんです。やっぱりどんなモデルでもスケールダウンでないと。お菓子についてくるような小さなものはトイだからいいけど、モデルはリアルさが大切なんです。だから、『キングゲイナー』に限らずアニメのものをイチからモデルとして作るのであれば、設定のままつくるのではなく、そこに隠された本当の線を見つけ出してつくらなくちゃいけないと思ってます。設定はアニメを作るためのものですから、アニメーターが描き易いように、色々なものが省略されています。しかし、設定にはない情報がそこにはあるんです。だから、設定通りにつくりましたというのは何の意味もない。そのパーツがなんでそこにあるのかを考えて、現実にあったらどういう組み合わせになっているのか、どうやって機能するのかまで考えて、作らないといけないんです。立体という現実になる段階では、スケールなりの省略はあるにしても、そういったことを考えないで作ったら意味がないと思ってます。


オーバーマンは有機的なものが入った存在
―監督が思う『キングゲイナー』を立体化するにあたってのポイントとはどこでしょう?

富野:僕が見せたかったのはオーバーマンというコンセプトです。最初からフレームと装甲という考えはもってたんですが、それはガンダムの延長線上でしか考えてなかったからです。でも、メカニカルデザインの安田朗君にそれを伝えたときに、「じゃあ、あれは骨を持った身体と洋服ですね」っていわれて、ショックでした。無機質な話をしていたら突然、有機質なところにひっくり返されたからです。オーバーマンの骨格は人と同じ、これに肉がついて、コートを着ている。これってすごく新しいんじゃない?って思いました。オーラバトラーも似ているKど、どちらかというとオーラバトラーは昔から続く怪獣的なものだから、それとも違う。もっとバイオ的なもので…。そうしたら、駆動エンジンはなくって筋肉がエンジンの役割を果すこととか、筋肉のつけ方によってオーバーマンの基本能力が違うとか、それに機能としてのコートだ、ブーツだを着せてゆく。これってすごいよね。さらに、ジブリ的なアニメーション論を持つ吉田君が参加することで、オーバーマンには『ガンダム』的な無機質なものではなくて有機的なものが入り込んだ存在になったんです。これはすごい、長続きするコンセプトになるんだろうって思ってます。

―オーバーマンは有機的な存在なのですか?

富野:そういう要素もあるってことです。でも、こう考えるとオーバーマン、特にキングゲイナーはプラモデルみたいな硬質な素材でつくるのではなく、柔らかな素材で作ってみたいですね。いろいろと問題があるのはわかるけど、科学は絶えず進歩しているんだから、材料はどこかにはあるかもしれない。素材でもコンセプトでも新しい切り口を探しつづけないとだめだと思います。
 フィギュアモデルに関してもそうで、いつも積極的に新しいもの求めていかないとね。これも『キングゲイナー』とは関係ないけど、仕事だから手を抜いたり、流され仕事だけは絶対にしてはいけないんです。これは同じものを作るものとして、モデラーやこの業種を目指している人たちに一番言いたいことです。


設定じゃなく画面から汲み取って欲しい(吉田)
―次に、アニメーションディレクターの吉田さんにお伺いします。『キングゲイナー』のキャラクターが立体化されることについてどのように思われますか?

吉田:こうしてサラやアナ、キングゲイナーを見ていると、本当に嬉しいですねぇ。立体はやっぱり違いますね。あ、シンシア作って欲しいです。

―イベントではまだ、数は少ないようですが、数点出展されていますよ。

吉田:そうなんですか。でも、今回の『キングゲイナー』は、放送をはじめた頃に模型雑誌に載らなかったんで一抹の寂しさを感じてたんですよね。立体の方にはだめなのかなと。

―今はそんなことないと思います。今後のイベントでは増えるんじゃないでしょうか。そんなモデラーの皆さんに、立体化にあたって気をつけてほしいポイントなどはありますか?

吉田:先ほど監督もおっしゃってましたが、僕がクリンナップした設定画というのは、いかに絵でかっこよくみせるかということを一番にデザインしています。キングゲイナーなんかは、安田さんが最初に描いた設定のほうが立体化しやすいと思いますよ。でも、できれば劇中の印象から製作してほしいですね。
 この佐藤拓さんがお作りになったキングゲイナーはどちらかというとアニメ中の画面の印象が見て取れるから嬉しいですね。僕は個人的にはガンダムとか好きなのですが、安彦(良和)さんのアニメートした、やわらかくって人間っぽいメカが好きなんです。特に丸くて、人間臭いザクが。安田さんがオーバーマンは骨格があって、筋肉がついてるっていう話をしてくださったんで、キングゲイナーは思いっきり人間ぽく動かしてみました。言ってしまえば、今の『ガンダム』は許されないことですよね。でも、キングゲイナーでは許される。だから、劇中から読み取った絵や印象で作っていただくのが、僕たちアニメーターとしてはすごくうれしいです。かっこよく立っているのではなく、動き回ってる姿で。

―キャラクターのフィギュアに関してはどうでしょう?

吉田:フィギュアに関しても同じですね。設定画の印象だけでなく、劇中の画面を組み込んで欲しいです。キャラクターはドラマと一緒にあると思うので、ドラマが進めば印象も変わりますし。また、僕らアニメーターがキャラクターを描きなれていくというのもありますので、いろんなキャラクターを作ってほしいですね。ホビージャパンさんでも作ってください。

―がんばります。ありがとうございました。


※1’ このキンゲ特集のこと
※2’ ここで言ってたサラ・アナについては、ここのHJ公式サイトで御覧下さい(小さい画像があります)。
※3’ 「ロボ師」こと佐藤拓氏は2006年8月21日急逝されたため、このキングゲイナーは氏の最後のガレージキット作品となったそうです。なお、作品は以下のリンクから御覧になれます。

佐藤[ロボ師]拓 ワンフェスの足跡展 キングゲイナー
(リンク先は富野監督との間のやりとりなども言及されており、是非一度見てください)

※1 アメリカ海軍の世界初の原子力潜水艦ノーチラス。初の北極海の潜水横断をしたことで知られる。ここで監督が話すのは、海外のメーカーから発売された半身のディスプレイモデル。
※2 富士FA-200 エアロスバル。戦後、量産機としては初の軽飛行機である。監督が製作したのはニチモの1:20スケールキットで、エンジンの冷却フィンをアルミ板で再現、金属パイプの脚柱や舵面にコイルスプリングを仕込んで完成再現するなど、その完成度は現在でも十分トップクラスのキットといえる。


富野由悠季(とみのよしゆき)
『機動戦士ガンダム』、『ブレンパワード』、『∀ガンダム』など数多くのロボットアニメ作品を手掛ける監督。また、小説『オーラバトラー戦記』などの作家としても活動。

吉田健一(よしだけんいち)
アニメーター。スタジオジブリよりデビュー。『紅の豚』など原画として活躍した後、フリーとなり、『∀ガンダム』や劇場版『COWBOY BEPOP』などの原画を務める。

 これを読めば、富野のモデラー経歴、モデルに対する考え方、オーバーマンのコンセプトと示す方向性以外、吉田氏の作劇思想はいかに富野に影響されたのを伺えます。短いながらもとても読み応えがあるインタビューですね。

 そういや僕、ブラックキングゲイナーは買ってないな…円高騰だし(こっちから見ればね)、誌上通販だから面倒くさいと思ってたが、今となってちょっとほしいな…。でも台湾じゃきっとプレミアが付いてるから嫌だな…。
 それから、安田さんには悪いけど、XANって名前は何度聞いてもダサイですよ。ブラックオーバーマンでいいじゃん。


閑話滔々

2009/03/31 21:42|未分類TRACKBACK:0COMMENT:2
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 最近資治通鑑の漢紀を読んでいるが、面白くてたまりません。さすが一生せめて一回ぐらい読むべきといわれている通鑑ですな。司馬光は思想や王安石との間の諍いなどもあって、あまり好きではないが、こと歴史書物に関しては本当にすごいなと思っています。

 一方、本命のアニメは全滅。今月見たアニメは『∀ガンダム』、『ライドバック』と『チャージマン研』のみ。『チャージマン研』といえば、正義を守るチャージマン研とジュラル星人との果てない戦いですが、どう見ても一方的ないじめで、毎話で爆笑しました。こりゃ傑作ですわ。しかし、ギャグはこれほどやれば逆に爽快だから、恥ずかしいですが、今更富野が言ってた「ユーモアは大真面目でやるべきだ」の意味が分かるような気がしますよ。

 それから、仕事関係で佐渡川準先生の『PUNISHER』を読ませてもらいましたが、こりゃ面白い! こんなに丁寧な展開をして、なおかつワクワクさせるようなファンタジーは、もう何年も読んでことないので、最近の一大収穫とはいえます。今はまだ一巻しか読んだことないので、続きも大期待しています。

 あと、最近のアニメの傾向を見て、嫌に感じてるのは、何故皆が皆でこんな不自然な作品しか作れないだろうと思います。自然な感情、自然な流れ、こんな時代だからこそ必要なものなのに、未だにあちこちで人に見せても辛くさせるだけのものを作るのは、本当に嫌ですな。もちろんいい作品もあるのですが、少ないし、示す方向性も足りません。なので、ここん最近、どうせ今の状態じゃ長文が書けないんだから、少し当時のアニメージュなどから∀の資料を紹介したいと思います。もし少しでもこの作品が示す「癒し」が感じてくれれば、それはきっととても素敵なことだと思います。

▽続きを読む▽

『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』各章タイトル

2009/03/31 00:02|富野由悠季関連TRACKBACK:2COMMENT:2
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『ガーゼィの翼』各章タイトル
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 気力萎え萎え…もう駄目ぽ。原因はいうまでもなかろう。
 とにかく、長文を書く気力もないし「だからtominoは・・・」を編集したいにも、動力がない…囚人022さんに本当にすまなかった……。先週意欲的に書いたユニコーン記事のパート3もまるで進んでない…近日は重大発表があるそうだから、その前でなんとか終わらせたいのにな……。

機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー
(原題:機動戦士ガンダム 逆襲のシャア)
著者/富野由悠季 

(徳間デュアル文庫版)
イラスト/久織ちまき(協力:河西伸二)

(アニメージュ文庫版)
イラスト/星野之宣

①アムロ篇(原題:上篇)
チャプターA カニンガム・ショー
チャプターB アリョーナ脱出
チャプターC 演技
チャプターD アリョーナ・ペィジ
チャプターE モビル・ファイト
チャプターF クロス・タイム
チャプターG アゲイン
チャプターH ゼダの侵攻
星野之宣 イラスト・ギャラリー(徳間ディアル文庫版のみ)

②クェス篇(原題:中篇)
チャプターI 救援
チャプターJ ブライト・ノアと
チャプターK νガンダム
チャプターL アリョーナの部屋
チャプターM セカンド・コンタクト
チャプターN フォール・アタック
チャプターO 陽動
チャプターP ロンデニオン
星野之宣 イラスト・ギャラリー(徳間ディアル文庫版のみ)

③シャア篇(原題:下篇)
チャプターQ アンダー・ミーティング
チャプターR トレーニング
チャプターS ナナイの部屋
チャプターT フォウル・オペレーション
チャプターU アクシズ・フィールド
チャプターV ヌークリアス・ライト
チャプターW 幾つもの時間
チャプターX1 インフルエンス・ウェイブ
チャプターX2 コスモス・カラー
あとがき(アニメージュ文庫版のみ)
星野之宣 イラスト・ギャラリー(徳間ディアル文庫版のみ)
富野由悠季 インタビュー(徳間ディアル文庫版のみ)

*1:『アニメージュ』連載中のタイトルは『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』だが、文庫化する際に『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に変更された。2002年徳間デュアル文庫として再販される際、元のタイトル『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』に戻された。
*2:ただし、作者の要求より、アニメージュ文庫版は中篇と後篇の表紙には「ハイ・ストリーマーより」という注記がついてた。
*3:『アニメージュ』の連載は1987年5月号のチャプターAから1988年4月号のチャプターLまでの全12回。以降は全部文庫書き下ろし。ただし、チャプターLを収録してる中篇の初版発売日は1998年2月29日であったため、チャプターLの初出は単行本となっております(アニメージュ1988年4月号の発売日は3月10日)。

 以上のデータの一部は囚人022の避難所の囚人022さんのご協力のもとに作られたものです。囚人022さん、ありがとうございます。


機動戦士ガンダム30周年 X S+FOR+SWEEP10周年 異種格闘技特別興行 富野由悠季 監督 講演会 チケット発売開始

2009/03/29 13:08|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 正式な販売告知が出てきましたので、改めて書きます。


詳細の販売情報などはこちらから:
Online Record Shop オンラインレコードショップ S+FOR+SWEEP

■ S+FOR+SWEEP10周年記念パーティー・詳細決定!■ 

機動戦士ガンダム30周年

S+FOR+SWEEP10周年
異種格闘技特別興行

富野由悠季 監督 講演会

6月27日(土)18:00~ 
大阪市中央公会堂(大阪市/北区中之島)


今回興行のご案内ときっかけの説明などはこちらから:
富野由悠季監督講演会についてのご案内とお願い

まず、今回の講演会は長年、そして日頃弊店をご利用くださるお客様への感謝イベントであるというのが一番の目的であり、一般の方やアニメ・ファンの方を対象としたものではございません。富野由悠季監督にも趣旨をご理解いただいた上で今回ご快諾をいただき、大阪にて、しかもアニメとは直接的関係をもたないレコード・ショップの10周年記念行事の基調講演ともなる貴重なお話をいただけることとなりました。

弊店10周年記念の講演会ということもあり、ご入場は本来、弊店のお客様のみとさせていただく予定でしたが、今回の講演のテーマのひとつともなろう『文化の異種格闘技から生まれ出るもの』を考えると、そのような閉鎖的な考えではなく、わたくしどもが扱っている音楽のことをご承知無い一般のお客様にもご入場いただけるように努力するべきではないかと思い改めました。(中略)もし、これを機会に様々な文化、音楽、思考に触れてみようと思われる方であれば、弊店のことをご存じない方にもお越しいただければと存じます。

 気になる方は是非今のうちにその日のスケジュールを空けて、多少無理でもこの意欲的なコラボを訊きに行って下さい。その内容と監督の真剣な姿勢は、間違いなく人生の宝の一つになります。
 また、自分の感じでは、音楽に距離を置いてる人のなか、大抵「分からない」「難しい」「入りづらい」と感じてる人が多いですから、もしかしたらコレをきっかけに、音楽に多少触れるようになるかもしれませんから、音楽ファンでない方も行くのをオススメします。『ガンダムエース』の「教えてください。富野です」連載みたいに、新たな知識や領域とのめぐり合いがきっと生まれるんだろう。


以下、私信。
record shop S+FOR+SWEEPさんのサイトとブログを拝見していただきました。非常に意欲的なイベントだと思います。近年海外講演やテレビ出演などを含めて、富野監督と外界との交流が増えているなか、音楽界はむしろ出遅れだと言えるかもしれませんが、そんな中、S+FOR+SWEEPが率先して富野監督を招聘して、今回のイベントを立ち上げることについて、とても素敵だと思います。
海外在住する身としてはさすがに行くことができませんけど、心から今回興行の成功を祈っております。また、一人の富野由悠季監督ファンとして、勝手にS+FOR+SWEEPさんに感謝の言葉を表させて頂きます。本当にありがとうございます。

▽続きを読む▽

今夜の「イチかバチか プロジェクト」について

2009/03/28 11:05|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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 さて、先週の「真剣!中年しゃべり場」につづいて、今夜このNHK×フジのコラボ企画もついに第2部と第3部の放送に入ります。第2弾の「MANNINGENスペシャル」は基本的フジ単独放送なもので、内容もこういうものになっていますので、実をいうとトミノ的にはあまり見る必要がありません。ただ、第3弾と直接繋がりがあるものですので、見ても損はないかも。

富野由悠季監督が真剣中年しゃべり場に&おまけ情報

第1弾の仮説をベースにコラボ企画は進む。第2弾はフジテレビで3月28日深夜に生放送される『MANNINGENスペシャル』で、ここでは携帯電話を使って一般視聴者に世論調査を行い、第1弾で出した仮説を検証する。


 ですが、ややこしいなのは第3部のフジとNHKの同時放送。

そして『MANNINGENスペシャル』放送直後に、コラボ企画のまとめとなる第3弾『若者の底力!(仮)』を放送。これは、第2弾の検証を受けて、フジテレビのスタジオで行われる若者と中年著名人の話し合いを、両局のカメラが撮影し、同時に生放送するというものだ。第1弾で登場した中年著名人の一部も登場する。

 つまり、フジとNHKが同時に放送するうえに、両方のまとめる方によって、同じ番組でもまったく違う視点になっちゃうので、両方ともチェックする必要があるんだろう。


 そこで、ちょっと番組紹介を調べてみました。

ETV 50 学ぶ冒険

内容 「イチか?バチか?プロジェクト」の総括番組。「復活?真剣中年しゃべり場」と「MANNINGEN」の議論を受け、「しゃべり場」代表の中年ゲストが登場!若者ゲストと直接議論を交わします!日本の若者の実態が明らかに?!

司会 畠山智之(NHKアナウンサー)、戸部洋子(フジテレビアナウンサー)

出演 古田新太
    エド・はるみ、勝間和代、富野由悠季、名越康文、なぎら健壱、日比野克彦、堀紘一、本田由紀

 NHKのサイトではまったく前回と同じ面子として書かれていますが、Gガイドのサイトを調べてみると、また違うものが書かれています。

イチかバチかプロジェクト - Yahoo!テレビ.Gガイド [テレビ番組表]

イチか?バチか?プロジェクト「若者の底力」
フジテレビと教育テレビが「若者の底力」をテーマにコラボレーションするイチか?バチか?プロジェクト第3弾。今、若者は?若者のケータイ投票の結果を受け、生討論!
フジテレビと教育テレビが「若者の底力」をテーマにコラボレーションする「イチか?バチか?プロジェクト」の第3弾。教育テレビ「復活?真剣中年しゃべり場」での議論をうけて、フジテレビで放送の「MANNINGENスペシャル」で、若者がケータイから投票。若者のコミュニケーションは? 仕事への意識は? 「MANNINGEN」放送直後のスタジオで生討論! フジテレビとNHK教育が、それぞれの目線で同時に生放送!
出演
【出演】女優…小池栄子,俳優…古田新太,タレント…木下優樹菜,コメディアン…柳原可奈子,タレント…関根麻里,アニメーション監督…富野由悠季,経営コンサルタント…堀紘一,コメディアン…エド・はるみほか

 若者代表として若い?タレントたちが加えるの代りに、中年たちは富野、古田、堀、エド・はるみだけになった。「ほか」と書いてるからまだあるかもしれないけど。

 一方、フジテレビの紹介を見ましょう。「MANNINGEN」のはあまり関係ないからこっちから

イチか?バチか?プロジェクト~若者の底力

史上初!NHKとフジテレビの同時生放送!しゃべり場とMANNINGENのまとめ番組!何が起きる?木下・関根・柳原の若者とエド・富野・堀の中年がトーク!

キャスト
■司会
 畠山智之(NHKアナウンサー)
 戸部洋子(フジテレビアナウンサー)

■出演
 古田新太
 小池栄子

 ほか

 どうやら富野の出演は決定済みらしい。というわけで、今夜気になる人も是非録画しよう! 夜は遅いからね…。


 最後は、もう一度時間を確認しましょう。

「イチか? バチか? プロジェクト 若者の底力『復活? 真剣中年しゃべり場』」
3月21日(土)夜0:45-2:45 NHK教育で放送

「MANNINGEN スペシャル」(仮)
3月28日(土) 夜1:50-2:50 フジ、フジテレビ721、フジテレビCSHDで放送

「若者の底力スペシャル」(仮)
3月28日(土) 夜2:50-3:20 NHK教育、フジ、フジテレビ721、フジテレビCSHDで放送



『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』各章タイトル

2009/03/27 21:57|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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『機動戦士ガンダム』各章タイトル
『リーンの翼』各章タイトル
『ファウ・ファウ物語』各章タイトル
『破嵐万丈』シリーズ各章タイトル
『オーラバトラー戦記』各章タイトル(上)
『オーラバトラー戦記』各章タイトル(中)
『オーラバトラー戦記』各章タイトル(下)
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』各章タイトル
『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード』各章タイトル
『機動戦士Vガンダム』各章タイトル
『アベニールをさがして』各章タイトル
『ガーゼィの翼』各章タイトル
『王の心』各章タイトル

 この一連の各章タイトル記事は、ガンダムシリーズ以外の作品では皆簡単な紹介を付いているのですが、ガンダムシリーズはどういったわけか、なかなか書けません。やっかいですよ。

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ著者/富野由悠季 カバーイラスト/美樹本晴彦 セルワーク/紡木史

(上巻)
本文イラスト・カバーイラスト/美樹本晴彦
カバー・セル仕上/
口絵イラスト/森木靖泰
口絵セル仕上/中山久美子
(中巻)
口絵・イラスト/美樹本晴彦
口絵イラスト/森木靖泰
(下巻)
口絵・本文イラスト/美樹本晴彦

上巻
序 5
1 ギギ 17
2 ラウンジ 30
3 ケネス 38
4 ハイジャック 45
5 ハサウェイ 55
6 ランディング・グラウンド 69
7 ウィズ ギギ 83
8 ホテル 97
9 コンタクト 112
10 ハンター 118
11 ミノフスキー・フライト 136
12 ビー・フライトエンド 153
13 コマンダー 172
14 ヤング・パイロット 184
15 キルケー・ユニット 195
16 ランナウェイ 214
17 オン オーシャン 228
18 ダイニング・ルーム 238
19 ロドイセヤ 246
20 バスゥー・ウェイ 256
21 テイク・オフ 262
22 ショウダウン 275

中巻
1 スタンディング ポジション 5
2 ケリア・デース 12
3 ヴァリアント 26
4 バス スルー キャナル 38
5 マーク オブ オエンべり 50
6 マフティー・ナビーユ・エリン 62
7 ギギ & ケネス 78
8 アパートメント 86
9 アンダーウェアー オン ザ ベッド 97
10 アプローチ ウォーク 108
11 ガール アンド ウーマン 121
12 ディパーチャー フロム ダーウィン 134
13 インフォメーション 148
14 ダメージ イン ダークボトム 159
15 ギギズ スプリング 171
16 ボース ロンデニオン 184
17 ウルル 196
18 ナロウ スペース 207

下巻
1 ローカル ブロードキャスト 5
2 カモフラージュ アグレッシブ 23
3 ディファレント プレース 36
4 イン ザ モーニング 52
5 タッチ アンド ゴー 63
6 ピンポイント ディフェンス 76
7 ゲット アヘッド 93
8 アンダー ザ フォリスト 104
9 アゲィン 121
10 ビー ディファーティト 133
11 ウィリ ウィリー 150
12 ビフォー ザ ディ 166
13 シューティング 175
14 アフター ザット 197
15 マランビジー 209


 この小説はガンダム小説のなかでも格別なのは、オリジナルのためだけじゃなく、ハサウェイが主人公のためでもなく、タイトルの付け方からしてすでにある違う「気分」を込めていたからと僕は思います。
 この気分は、ちょっと内部から自ら出てきたものとは思えなく、おそらく外部からのなんらかの影響によるものだと思います。その外部のものはどういうものなのかは知りませんけど、当時の時代像や作品を探せば、あるいはヒントらしいものを見つけるかもしれませんな。洋画とかね。


富野監督に会いたい

2009/03/27 00:42|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:2
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 え~~、というわけで、昨日一気にユニコーン小説の記事を二つも載せたから、今日はネタがありません。今はその3を書いてる最中ですが、仕事もあるので、もうすこし時間がかかりそう。もしご意見あればどんどんコメントしてください。

 それから、富野スレを覗いたらこんなニュースを見つけました。富野スレの住人のみなさん、ありがとうございます。

S+FOR+SWEEPからの遺言状

機動戦士ガンダム30周年X S+FOR+SWEEP10周年
異種格闘技特別興行

富野由悠季 監督 講演会

6月27日(土) 大阪市中央公会堂(大阪市/北区中之島)

 西での講演はそれなり珍しいですので、時間ある方は是非聞きに行ってください。タメになることを保障します。
 また、今日から先日まとめた富野情報一覧を左のリンクに置くことにしました。新しい情報が出るたびに更新しますから、気になる方は時々チェックしてください。今日の情報ももう入れたんだから、こういう形で一年を続きたいつもりですから、よろしくお願いします。

 それから、オレもダムエー5月号を買いました。目当てはもちろん富野監督の特別インタビュー。内容はわりと前向きだが、何せ今のご相手はB社とS社の連中だから、前向きだけじゃどうしょうもならない今日の日。なんか最近はまた憂鬱になりそう。
 あと、ロボットの人はすごく明快に自分の意見を出す人で、珍しく富野を圧倒する対談相手なので、読んででちょっとタメになります。ハンナ・アーレントといったら、昔ハイデッガーにハマッたこともあったよな…懐かしい。いや、「全体主義の起原」、「暴力について」と「人間の条件」しか読んだことないから語れないし、そもそも日本語で社会学や哲学について語ろうなんて不可能なので、こういった話題はおそらくこれからもこのブログで見られないだろう。お恥ずかしい。

 それから、密かに野望を持ってるが、それが富野監督と会いたい。話したい。監督にインタビューしたい。なんとかもっとアニメ史の証言を掘り出したい。そしていつかそれを形にしたい。なんとか富野監督とご連絡を取りたいが、残念ながらそういうのは公開していない(当然だが)。誰か紹介してくれと言いたいが、あいにくこういう繋がりを持っていません(監督が台湾にいらっしゃった際の通訳さんなら知り合いだが、それっきりの仕事なので、あれも駄目)。というわけで、野望というより夢に近いだが、大真面目に資料を整理しているし、その妄想に近い計画を未だに抱いているから、野望を野望のままにしたいだよ。

 あ~プライベート旅行でいいから、富野監督もう一度台湾に来ないかな。そうしたら自薦でそれこそガイドさんも通訳も一身に受けるよ。山に行くようと海に生きようと、何日何週かけようと、とことん付き合いますよ。亜阿子さんも娘さんも一緒に連れて、台湾に遊びに来てくださいよ~。

 ごめんなさい。すべては新作欠乏性にかかってるせいです。僕はいやだね。

追記:こんな情報も見つけました。

4月10日からBS2で毎週金曜日夜10時から『週刊手塚治虫』って番組が始まるのデス。
んで、第二回目の4月17日の放送では『富野由悠季』御大が『鉄腕アトム』について語るみたいです。

 公式サイトではすでに放送情報を乗っているから、皆さんも見ましょう。
 しかし、なんでまたアトムだろう。ガンダム→ロボット→アトムってのは単純すぎない? 今までアトム話はもう何回も聞かされたし、どうせ一度アニメスタッフになった以上、何か言いにくいものもあるんだから、別の作品にしようよ。富野が好きなブラックジャックでもいい、あるいはイデオンと立ち位置に近い火の鳥にするほうがいいよ。あと、富野を手塚作品の監督にしろよ、出崎以外はまるで見るには耐えないあの無残なリメイク嵐!


福井晴敏の小説『機動戦士ガンダムUC』の問題点を語り尽くす その2

2009/03/25 22:30|未分類TRACKBACK:0COMMENT:21
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 前回に続き、『ガンダムユニコーン』の問題について語ります。

福井晴敏の小説『機動戦士ガンダムUC』の問題点を語り尽くす その1

1 説明と描写の問題
2 一段落の重さの分配とバランスの問題
3 会話を単独にしないで、段落の中に置くという問題
4 現実問題をそのまま話の中に置くという問題
5 ガンダム設定に頼りすぎる問題
6 言葉が不明瞭という問題
7 主人公をニュータイプする条件という問題


 前回はなんとか『ユニコーン』の問題をこの7つに絞ってきましたので、今回は第3と第4の問題について話します。第1と第2の問題はその1に参考してください。


3 会話を単独にしないで、段落の中に置くという問題
 『ユニコーン』が読みづらい原因の一つには、この問題点が挙げられます。つまり、会話文が、普通の地の文と同じ段落にごっちゃまぜしている。これによって、形が乱れて、文章も読みづらくなる。
 会話文と地の文は違うものです。文章のなかに働いてる役割も違うのです。ゆえに、ごく僅かですが、人に違う刺激を与えてるのです。極端でいえば、地の文は「読む」ものに対して、会話文は「聞く」ものなんです。難しいことは専門家さんに譲りますが、とにかく話全体の推移とキャラから発するモノは、違うものだと理解してくれればいいのです。

 試しに、以下の文章を読んでください。

「ジオン共和国だと!?」
 おうむ返しにした途端、ブリッジの直近をビームがかすめ、閃光と震動がオットーの五感を塗り潰した。
「確かです!」
 センサー長が轟音に負けない声で怒鳴る。
「ムサイ改級の《グルトップ》と《ドローミ》。練習艦隊の名目で、遠洋航海の届けが出されています!」
 センサー画面に映るムサイ改級のCGに、攻撃中の《ハイサック》のデータが重ねて表示される。登録された識別信号を信じるなら、どちらも現役のジオン共和国軍の兵器に違いない。連邦とジオンの追撃を警戒していた《ネェル・アーガマ》には、予想外でありすぎた敵の正体――。
「どういうことだ……」
 その呻いた声に応じる余裕のある者はなく、オットーはメイン・スクリーンに目を移した。
 《ユニコーンガンダム》に仕掛けている敵と合わせて、《ハイザック》の数は八機。対してこちらは、即座に上げられる迎撃機は《リゼル》と《スターク・ジェガン》の二機しかない。相手は十年前に生産された旧式機とはいえ、数で押さえてはかならない。この上、後方に控える二隻のムサイ改から艦砲射撃が始まったら。
 追手の気配がないからといって、個艦防御用のモビルスーツを上げておかなかったことが悔やまれた。共和国艦の存在は先からレーダーに捉えていたが、事態に無関係な同盟国が奇襲を仕掛けてくるなど、誰に予想できたというのだ?
「モビルスーツ隊、発進はまだか!?」
 オットーは艦長席の肘掛けを殴りつけて怒鳴った。
「無理です! 敵の攻撃が激しすぎて――」
 返しかけたミヒロの声は、もとを突き上げる爆轟にかき消され、
(第一電気室、火災発生!)
(応急班、立ち上げリが遅いぞ! なにやってる!)
 と、殺気立った艦内無線の声がブリッジ内をはね回った。
 機関の直撃こそ狙っていないものの、敵の攻撃ぶりは無差別と言っていい。対空火線を潰すまでもなく、当たるを幸いにヒット・アンド・アウェイをくり返してくる。これではいつブリッジに直撃が来るかわからない。自分を含め、誰ひとりノーマルスーツを着ていない現状にぞっとしたオットーは、声を張り上げた。
「誰でもいい、ノーマルスーツを持ってこさせろ!」
「やってみます!」
 叫び返したレイアムの顔が、砲火の逆光を浴びて影に塗り込められる。

 これを読み終わったら、こっちのまったく同じ文章をもう一度、読んでください。

「ジオン共和国だと!?」
 おうむ返しにした途端、ブリッジの直近をビームがかすめ、閃光と震動がオットーの五感を塗り潰した。「確かです!」とセンサー長が轟音に負けない声で怒鳴る。
「ムサイ改級の《グルトップ》と《ドローミ》。練習艦隊の名目で、遠洋航海の届けが出されています!」
 センサー画面に映るムサイ改級のCGに、攻撃中の《ハイサック》のデータが重ねて表示される。登録された識別信号を信じるなら、どちらも現役のジオン共和国軍の兵器に違いない。連邦とジオンの追撃を警戒していた《ネェル・アーガマ》には、予想外でありすぎた敵の正体――。「どういうことだ……」と呻いた声に応じる余裕のある者はなく、オットーはメイン・スクリーンに目を移した。《ユニコーンガンダム》に仕掛けている敵と合わせて、《ハイザック》の数は八機。対してこちらは、即座に上げられる迎撃機は《リゼル》と《スターク・ジェガン》の二機しかない。相手は十年前に生産された旧式機とはいえ、数で押さえてはかならない。この上、後方に控える二隻のムサイ改から艦砲射撃が始まったら。
 追手の気配がないからといって、個艦防御用のモビルスーツを上げておかなかったことが悔やまれた。共和国艦の存在は先からレーダーに捉えていたが、事態に無関係な同盟国が奇襲を仕掛けてくるなど、誰に予想できたというのだ? オットーは艦長席の肘掛けを殴りつけ、「モビルスーツ隊、発進はまだか!?」と怒鳴った。「無理です! 敵の攻撃が激しすぎて――」と返しかけたミヒロの声は、もとを突き上げる爆轟にかき消され、(第一電気室、火災発生!)(応急班、立ち上げリが遅いぞ! なにやってる!)と、殺気立った艦内無線の声がブリッジ内をはね回った。
 機関の直撃こそ狙っていないものの、敵の攻撃ぶりは無差別と言っていい。対空火線を潰すまでもなく、当たるを幸いにヒット・アンド・アウェイをくり返してくる。これではいつブリッジに直撃が来るかわからない。自分を含め、誰ひとりノーマルスーツを着ていない現状にぞっとしたオットーは、「誰でもいい、ノーマルスーツを持ってこさせろ!」と声を張り上げた。「やってみます!」と叫び返したレイアムの顔が、砲火の逆光を浴びて影に塗り込められる。

 どれが読みやすいのだろう? たぶん、かなりの人は前者を選ぶと思います。段落分けは書き手の意図があるにせよ、どちらが形としてやさしいってのは一目瞭然なはずです。

 次は、会話を段落の中に置くと、また別の問題が発生します。それが、会話の重さを却って軽くすることです。
 小説は、地の文と会話文の組み合わせによって成立させたものです。ですから、どちらも大切で、両立させなければいけません。特に「キャラクター」というものは、小説のなかに成立させるには、「会話」は非常に重要視されてるものですので、会話は軽いと、人物のキャラクター性も立てなくなって、全体のバランスも崩れる。
 ですから、人物の話を文章のなかに重くすることによって、キャラを立たす。これが非常に大事なことです。この部分について、たぶんこれ以上例えを挙げる必要もなく、前の二つの文章を読めば、その意味をわかっていただけると思います。あくまでほんの少し短文ですが、どちらがよりキャラを鮮明させれる(言い換えると、どちらのキャラの声が大きい)のか、もう自明のことはずです。
 
 もちろん、こういう会話文と地の文を一緒にして書く作家は当然いますし、絶対ダメだっていう掟もどこにもないのですが、こういう書き方は『ユニコーン』の読みを鈍くする、キャラを曖昧するのも事実です。

(そういえば、富野由悠季監督の小説を「洋物SF小説みたいな書き方で読みづらい」と形容してる人もいるのですが、富野小説は文章のカタチではとても読みやすいものですし、文章がまだ不慣れなのはあくまで最初期の『ガンダム』と『イデオン』両作品だけで、『リーンの翼』以降はかなりスラスラ読めるものだと私が思います。)


4 現実問題をそのまま話の中に置くという問題
 これは『ユニコーン』という小説を読む時ではよく目に入ってるものですが、つまり、現実に実存しているものを大量に話の中に置いてること。
 今手持ちしているダムエー2009年3月号のユニコーン連載で例えにしますと、ジャーナリストのカイ・シデンと連邦議員のローナン・マーセナスがこんな会話を交わした。

「だが、ひとつ気になる点がある。ジオンという存在に対する君の視座だ。戦後の宇宙政策に疑問を呈し、スペースノイド弾圧の実態を告発してきた君が、ことジオン残党軍の活動に対して批判的……というより、いっそ憎悪しているという印象がある。特にネオ・ジオンを率いたシャアに関しては、徹底して批判の立場を取っているね。スペースノイド寄りのジャーナリズムは、シャアについてはえてして同情的なものだが」
「この手の本を批判する知識層っていうのは、反体制をファッションにしているんですよ、基本的に。だから書く側も、ジオン残党にシンパシーがあるような書き方をする。その方が受けがいいからです。わたしがそれに与しないのは、シャアと戦ったこともあるホワイトベース隊のパイロットだったからか? 答は条件付きでイエスとしておきましょう。多少なりと知られた名前があるから、業界の慣例を無視した本作りできる。わたしに視座があるとすれば、マスコミは風見鶏になるべきではないという一点です」
「風見鶏……。大衆という名の風に吹かれて右左、か」
(中略)
「ある政治家が、安全保障に関する極めて重大な内部告発をしようとしたとする。君がその政治家ならどうする?」
「大手マスコミの番記者を呼んで、合同会見をします。間違ってもトップ屋崩れのフリーを呼ぶような真似はしません」
「ところが、その政治家は、マスコミを信用していない。なにを喋ったところで、ニュースで流される時間はせいぜい三十秒。仮に特集が組まれても、CM明けでスポーツニュースが始まれば右から左だ。視聴率、ヒット数、刷部数、広告収入。メディアが肥大すればするほど、大衆という名の風も影響力を増し、多数意見が正論であるかのように垂れ流される。その点、フリーランスの物書きは――」
「字義通りに自由、というわけにはいきません。出版という経済活動に関する限り、通さなければならない筋というものがある」
「売らんかな主義の業界ゴロと、そうでない者を見分ける程度の眼力はあるつもりだ。無力な理想主義者では困るが、筋を通しながら節を曲げない強かなプロも存在する」
「……」
「『ラプラスの箱』という言葉を聞いたことは?」
「噂くらいは……」
「どんな?」
「それに関するルポルタージュを企画した知り合いがいます。版元も決まって、一回目の連載が雑誌に載りましたが、二回目はありませんでした。それからひと月と経たずに、雑誌自体も廃刊になった。結構な部数を刷っていたにもかかわらず」
「広告収入を絶たれれば、いくら売れている雑誌でも太刀打ちできんさ。その同業者は?」
「足を洗いました。いまどうしているかは知りません」
「どこぞの海に沈んでいるか、宇宙ゴミのひとつになったか。あるいは小金をつかまされて、悠々自適という可能性もないではないな。ビスト財団とはいえ、人ひとり消すのは簡単なことではない」

 中に書かれている主張主義は置いといて、これを読んだだけでも眉を顰めるものですが、さらにこの一文があります。:

「昼時に似合いメロドラマだ。ジオン共和国国防大臣、モナハン・バハロ。ああやって敗戦国の悲哀を一身に背負っている男が、裏では旧公国人脈と繋がり、連邦の軍産複合体にも金をばらまいてる。ジオニズム復活を唱える右翼団体にも投資していて、共和国軍の将兵相手に懸賞論文まで主催する始末だ」
「懸賞論文?」
「お題は安全保障問題に関して云々というやつだが、ようは国粋主義者を漉し取る選抜試験だよ。で、目に適った者を要所要所に配置して、いざという時の手駒にする」

 冗談ではありません。これどう見てもアレですよ。
 政治批判とかの問題ではありません。フィクションに現実なもの、まして時事ネタに髣髴するような描写を「そのまま」小説の中に持ち込むのは、ただ中途半端に現実世界と連想させて、読者を白けさせるだけです。
 論文事件はもちろん、言葉もそうです。「ファッション」「マスコミ」「特集」「CM」「スポーツニュース」「視聴率」「ヒット数」「刷部数」「広告収入」「メディア」「広告収入」などなど、こうやって一気に大量に使っちゃうと、果たしてそれがフィクションを書くといえるだろう? それともただ現実を借りての模造だろう? フィクションをリアルに仕上げる方法は、決してこれじゃないのです。無闇に現実のモノを作られた世界に持ち込むだけじゃなく、上手く節度がある現実を匂わせるモノウソ八百を融合するこそ、フィクションというです。こういうマスコミ絡みの政治話フィクションが読みたい方は、『閃光のハサウェイ』と『F91』をオススメです。

 それとは別に、もう一つの問題があります。それはネタはいくらでも入れるんだろうけど、ネタがあまりにも多すぎて、劇中では消化しきれないと、その部分が話の贅肉になります。贅肉は、話には不要です。消化しきれない背景は、雑音になるだけです。ですから、実をいうとネタを使う際に、一番難しいのは入れる入れないの問題ではなく、消化できるかできないかの問題です。ネタをあちこち埋めて、万が一の時に備えるやり方もあるのですが、それは『ユニコーン』みたいな短距離競技ものがやるべきものではありません。

 それから、はっきり言って、ジオン共和国を日本みたいに描写するのは、ジオンを旧ドイツ軍にしたのと同じくらい下劣です。人をげっそりさせるだけです。こういう描写をしても別にいいですが、富野作品は普遍性を追求するために、あえてそれらを排除したことは、皆さんには是非知っていただきたいのです。


 正直、ほかの方がもうすでにいろんな指摘を下さいましたので、僕の出る幕なんてまったくありませんので、その批評や意見多くは「ガンダムありき」なものですので、できるだけ「ガンダムシリーズならユニコーンはこうあるべきだ。こうしないべきだ。」抜きで、なんとか自分の視点なりに語れればと思って、今回の記事を書いたのです。そりゃ、ガンダムありきで語れというのなら、俺だっていくら文句でもありますけど、それだけじゃ普通のと同じですからね。

■福井晴敏の小説『機動戦士ガンダムUC』の問題点を語り尽くす その3(執筆中)


福井晴敏の小説『機動戦士ガンダムUC』の問題点を語り尽くす その1

2009/03/25 22:17|未分類TRACKBACK:0COMMENT:0
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 先日、福井晴敏氏の最新小説『ガンダムユニコーン』について、こんな感想を書きました。

今日は読書日

(前略)はっきりいって、福井ファンがよくもこんなモノを面白いと思うなんて、本当不思議でした。ただただクドイ言い回しと形容表現に箸にも棒にも引っかからない心情描写を加えて、ありきたりのストーリー展開、テンプレに則る人物造型、ファンサービスのための連続のオマージュと懐かしいキャラ。そして何よりテンポが作ってない。こんなのがいいとは、非常に失礼なのですが、口が裂けても、とても言えません。

 そうしたら、福井ファンと思われる方から反論のコメントを頂きました。非公開コメントでご許可を頂いてないため、残念ながらここでは示せませんけど、大体の意味は福井氏への誹謗中傷はやめてくださいという話です。
 このコメントに対して、当時はこのような返答をしたのです。

コメントありがとうございます。この記事は感情任せで書いたものですから、批判はあるんだけれど、批評が含まれていないことについて、いまは反省しています。いまは、自分の意見をもっと具体的な形にして、「批評」っていう形にするように努力しています。

 この短い文章以外も、少し自分の意見を述べましたが、なんとかユニコーンに対する意見をもっと具体の話にできないだろうとここ数日がずっと考えて、そして考えた末にできたのが、今回の文章です。大要は前回コメント欄での返答はほとんど同じですが、もっときちんとした形にしたんで、もしこれを読んで私の意見を受け入れていただければ幸いです。


 『機動戦士ガンダムユニコーン』という小説は、いろんな問題があるけれども、ここでは書き手である福井が書いた内容そのものだけに絞っていきたいと思います。福井が富野ファンであるかどうか、ユニコーンはガンダムとして許せるかどうかみたいな話は、ここでは一切関係ありません。

 で、始筆する前に、先にこの文章に与えた前提は以下の四点です。

ストーリーを語らない
 物語の構造を触らないのは、まずこの話はまだ終わってないのが一番の理由。それに、ストーリーは作家が面白いだろうと思いついたものなんだから、別に良いも悪いもない。

テーマを語らない
 テーマを触らないのは、テーマは一作家が作品に与える本源みたいなものなので、否定できるかできないかのモノじゃない。もしソレを否定すると、作品自体も無意味になるから、作品を語る上にはこれを避けたい。

既存のガンダム作品との整合性を語らない
 ああいったものは一切触れるつもりが無いのは、まず自分がガンダムそのものに執着あるわけでもないし、ああいったガンダムの歴史はやっかいものだから、そういった批判はガノタの方たちに任せます。

スタイルを語らない
 作風を触らないのは、これも作家が持ってる固有的なものだから、好みはあるものの、好き嫌いだけで論じるつもりは無い。

 この四点を前提として、この小説の問題を以下の7点だけに絞ります。

1 説明と描写の問題
2 一段落の重さの分配とバランスの問題
3 会話を単独にしないで、段落の中に置くという問題
4 現実問題をそのまま話の中に置くという問題
5 ガンダム設定に頼りすぎる問題
6 言葉が不明瞭という問題
7 主人公をニュータイプする条件という問題


 あくまで自分が『ユニコーン』を読むに当たって感じた問題点ですから、もし何か反論やご意見があれば大歓迎です。どうかお気楽にコメントください。


1 説明と描写の問題
 福井氏の文章から一つだけ特徴を挙げるとすれば、それはおそらくその長文だろう。あの隅から隅までの徹底的書き尽くすような文章に惹かれてる人にとって、それが魅力的に違いません。
 しかし、この御仁の文章の描写には一つ問題があります。それは、描写をする時に設定しておいた目線の切り替えがとても曖昧で、また説明をする際に、よく目線不明な描写を使うのです。いわば描写と説明を混同することです。
 試しに、以下の文章を読んでください。

 エビか、ヤドカリの化け物といった体のモビルアーマーが身じろぎし、威嚇するかのごとく巨大なクローを前面に突き出す。いかな大通りであっても、このモビルアーマーがなにも壊さずに通れるということはない。その這いずったあとには焼け焦げた瓦礫の道が港まで続き、途中にはモビルスーツが爆発したことを示す大穴が開いていた。対峙したのもつかのま、意外な俊敏さで繰り出されたクローにビルを粉微塵にされ、《ジムⅢ》は砕け散った瓦礫とともに一ブロック先の交差点に後退した。
(中略)
 包囲される直前、モビルアーマーは後方に突き出すコンテナ・ブロックのシャッターを開放し、小型の物体を宙に打ち上げた。甲羅のように見えるコンテナ・ブロックから噴射煙がわき起こり、総計十個の物体が射出される。遠目にはミサイルに見えたそれは、射出されると同時に姿勢制御スラスターを噴かし、自らの推力で中空に浮遊してみせた。
 球皮の小さい気球と見える舞台の下部が三つ叉に開き、花弁のように咲いたユニットが鏡面を思わせる光沢を放つ。それぞれが意思あるもののごとく動き、モビルアーマーを取り巻いたレフレクター・ビットは、四方から撃ち放たれたビームの照射線上に素早く移動し、そのミラー・ユニットにメガ粒子弾を受け止めた。それは光を浴びた鏡と同様、高熱粒子の光弾を光の速度で反射し、直角に折れ曲がったビームをあらぬ方へと弾いた。
(中略)
「ビームを弾き返すのか……!?」
 隊長が理解したときには、生き残った部下が破れかぶれのビームを乱射し、はね返されたビームがさらに二機の《ジムⅢ》を撃ち砕いていた。爆発の照り返しを赤茶色の機体に浴び、モビルアーマーは平然と前進を再開する。巨大魚に群がる小魚さながら、併せて動いたレフレクター・ビットが中空で揺らめき、頭部と思わしき部位に刻まれたスリットの奥でモビルアーマーのモノアイが閃く。その目に人外の魔性を感じ取った隊長は、瞬間的に激発した。路上に降下し、ビームサーベルを引き抜くと、牽制のビームライフルを撃ち放ちつつモビルアーマーの懐に飛び込んでいった。
「こいつがぁ!」
 ビットの防御陣を突破し、内側に入り込みさえすれば勝機はある。ジグザグの軌道を描き、モビルアーマーに切りかかった隊長機は、それ以上に素早く動いたクローに先手を取られ、後退をかける間もなく鷲掴みにされた。身長に匹敵する大きさのクローに挟み込まれ、宙高く掲げられた《ジムⅢ》の機体が、人型のハンマーになって左右のビルに叩きつけられる。二度、三度と振り回された機体は、最後に逆さ落としの要領で地表に激突させられ、瞬間的には音速に達する衝撃が《ジムⅢ》の頭部をぺちゃんこにした。リニア・シートから投げ出された隊長も首の骨を折って即死したが、モビルアーマーには関心のないことだった。壊れた人形になった《ジムⅢ》を放り捨てたモビルアーマーは、両のクローをブルドーザーのシャベルよろしく振り上げ、行く手のビルを打ち壊しながら前進を続けた。


 以上の文章を読んで、いかがでしょうか? 一貫にして化け物として描かれてるこの《シャンブロ》の描写は、これじゃ怪物を描いてるか機械を描いてるのか分らなくなるのだが、まあそれはいいとして、この一見精彩には見える戦闘描写は、実は非常に重大な問題が潜んでいます。それはズバリ上に書いてある通り、いろんな視点をごちゃ混ぜしたのです。
 第1段で例えにすれば、「エビか~」はGMⅢパイロットたちの目線です。直接目撃したからです。対して、「いかな~」は神視点からの説明。どころが、「意外な俊敏さで~」はやはりGMⅢパイロットの目線に対するもの、「《ジムⅢ》は~」はまだ説明に戻ってる。つまり、一段だけでも3回も目線を切り替えた。
 最後の一段でもう一つのたとえにします。「リニア・シートから投げ出された隊長も首の骨を折って即死したが、モビルアーマーには関心のないことだった。壊れた人形になった《ジムⅢ》を放り捨てたモビルアーマーは、両のクローをブルドーザーのシャベルよろしく振り上げ、行く手のビルを打ち壊しながら前進を続けた。」というくだりには、合わない目線が同居しています。つまり、「即死」「モビルアーマー」「関心」は全部違う視点からのものにも関わらず、同じ一文のなかに置かれてる。それから、ジムⅢを「人形」と見なしている目線がないにも関わらず、単の比喩として「人形」という目線を含むべきだった言葉を使った。こういった問題はほかでもいくらでもありますから、どうか自分で探してください。
 ただ読むだけのなら、そりゃ日本語で書かれていますから、誰でも読めるのですし、内容が何を書いてるのも分るのですが、こういった目線のごちゃ混ぜは読者を混乱させ、描写と説明を曖昧するだけですので、できれば避けたいものです。ことに長文を駆使するような作家さんならなおさらです。


2 一段落の重さの分配とバランスの問題
 福井氏の文章から一つだけ特徴を挙げるとすれば、それはおそらくその長文だろう。あの隅から隅までの徹底的書き尽くすような文章に惹かれてる人にとって、それが魅力的な「綿密な語り」、「ディテールに富む描写」、「細部まで拘る福井節」なわけですが、逆にそれを好きじゃない人にとっては、冗長な文章に見えます。
 実際数えてみると、福井小説の1章あたりに、200字以上の段落は常に40~50%を占めている。それは長いと思うかどうかは個人の差もありますが、実際ガンダムエースの連載版を一度でも目を通したことあれば、確実に長いと思えるはずです。何故ならば、連載版のフォーマットは1行19字ですから、200字もあれば1段落は必ず10行を超えてますから、読むのに非常にクドイです。しかし、ここらへんは単行本のフォーマットにしちゃうと行数もだいたい半分になって、そのクドさも減軽させるんだろうから、ここらへんは実はあまり気にしていません。
 逆に、もっと気になるのはその長文ではなく、福井氏の文章の段落分けのバランス分配です。今、手持ちしてる文章を読む限り、その文章には一つのクセがあって、行数が近い段落は何故かよく連続に出てきます。
 試しに「重力の井戸の底で」③で例えしますと、「06:06」の箱のなか、その段落の行数はこういったものです:14、20、10、19、26、14、14、14、8、9、11、5、10、12、15、8、17、11、11、11、9、16、6。また、「08:44」では:4、15、16、7、12、10、11、11、11、11、12、14、4。ほかでも似たようなもの、とにかく行数近い同士が頻繁に出てきます。
 何故かこれが問題になるというと、それは、同じ長さ(重さ)の段落の連続は、文章のメリハリを悪くするからです。もっと簡単に言っちゃうと、テンポが悪いのです。これはそれほど大きい問題とは思えませんけど、この小さな欠点は『ユニコーン』という小説では頻繁に出てきますから、決して気にしなければ済むものではありません。おそらく福井氏の文章書いてる時のクセみたいなものだと思いますが、段落分けは書き手の書くテンポである同時に、読み手の読むテンポでもありますから、予めコントロールするのは可能ですし、コントロールする必要もあります。こういったクセもちゃんと文章に反応してくるから、気をつけなければいけません。


 書いてるうちに長い文章になってしまったので、3回に渡って掲載します。以下は続きです:

福井晴敏の小説『機動戦士ガンダムUC』の問題点を語り尽くす その2
■福井晴敏の小説『機動戦士ガンダムUC』の問題点を語り尽くす その3(執筆中)


『機動戦士Vガンダム』各章タイトル

2009/03/25 00:11|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:2
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 最近自分の周りに纏ってる鬱々たる「気」を払うために、思い切って『シーマ・シーマ』をヤフオクで落札しました。それから、ガンダムエース5月号も来週くらいで買う予定。でも、週刊プレイボーイはどうしょうか、未だに困っています。あと来週の若者の底力に富野監督の出番があると願っています。


機動戦士Vガンダム
著者/富野由悠季

(Vol.1)
カバーイラスト/美樹本晴彦
口絵/美樹本晴彦
(Vol.2)
カバーイラスト/美樹本晴彦
口絵/美樹本晴彦
解説イラスト/中原れい
解説構成/伸童舎・渡辺利浩
作図/シイバケンジ
レイアウト/シイバミツヲ
(Vol.3)
カバーイラスト/美樹本晴彦
口絵・イラスト/美樹本晴彦
解説作図/㈱サン企画・福田功
解説構成/伸童舎・渡辺利浩
(Vol.4)
カバーイラスト/美樹本晴彦
口絵・イラスト/美樹本晴彦
解説作図/㈱サン企画・福田功
解説構成/伸童舎・渡辺利浩
(Vol.5)
カバーイラスト/美樹本晴彦 背景/池田繁美
イラスト/美樹本晴彦・カトキハジメ・池田繁美
解説構成/永島収

Vol.1 ウッソ・エヴィン

1 ポイント・カサレリア
2 モビルスーツ
3 写し絵
4 着陸
5 小さなシャクティ
6 白い戦闘機
7 ニュング伯爵
8 ギロチンのザンスカール
9 ウッソの家
10 地下室
11 編隊飛行
12 空襲
13 人型のもの
14 カテジナの街
15 冷蔵庫
16 失恋
17 ウーイッグの死臭
18 ウッソの夢
19 地下工場
20 ドッキング・タイプ
21 爆撃
22 クロノクル

Vol.2 マルチプル・モビルスーツ

1 パイロット候補生
2 ラゲーンのファラ
3 シュラク隊の女たち
4 もうひとつの両親の顔
5 ラゲーンのカテジナ
6 ゾロの次
7 カミオンのシャクティ
8 マリアの弟
9 連邦のクズ
10 迎撃空間
11 アタック・フォーメーション
12 ワタリー・ギラの戦場
13 不時着したポイント
14 白いパイロット
15 伯爵と少年と
16 ウッソとシャクティ
17 ゴメス輸送部隊
18 コンタクトのはじまり
19 アーティ・ジブラルタル
20 ギロチンの音

Vol.3 マリア・リーディング

1 ラゲーンの初動
2 シュラク隊 オルテガ隊
3 フライパンの下
4 シャクティの歌
5 中立地帯の檻
6 交渉決裂
7 ともに速攻
8 ウッソの参戦
9 戦場の生命の音
10 リーンホースJr
11 追いあげられて
12 艦内勤務
13 ハイランドのジン
14 最後の晩餐
15 パイロット・ウッソ
16 対艦隊戦
17 宇宙の白兵戦
18 歌にひかれて
19 シャクティの事情
20 子供たちの作戦
21 ザンスカール潜入
22 母
23 恩寵の儀

Vol.4 コンビネーション

1 戦時下
2 外壁におりる
3 密約
4 散歩のように
5 湖のほとり
6 リガ・ミリティア艦隊
7 マリア・リーディング
8 女たちの
9 朝のお荷物
10 空爆作戦
11 タンスの中の空襲
12 群衆のむこうの白い騎士
13 ザンスカール脱出
14 ビッグ・キャノン艦隊
15 女心にそまって
16 ジャンヌ・ダルクの父
17 クロノクルとカテジナ
18 三日月のブーフゥ
19 セント・ジョセフ
20 テクネチウム
21 姉弟の事情
22 最後の団欒
23 セカンドVとアップルパイ
24 谷底の密室
25 カタルへナの攻防

Vol.5 エンジェル・ハィロゥ
序 鈴の音にさそわれて
1 フォン・ブラウン・シティ
2 サイド3空域
3 雪の街で
4 シュバッテンの男
5 カルルのご機嫌
6 三日月を見る
7 対面
8 クロノクルの孤独
9 月の空域
10 アンドリュー基地
11 呼び合うものたち
12 偉大なるエンジェル・ハィロゥ
13 シャクティの帰還
14 エンジェル・ハィロゥへ
15 センター・ブロック
16 ファラの論理 タシロの針
17 ウッソが動く
18 タシロの唇
19 クロノクルとカテジナ
20 人知れず、別離
21 子供たちの立場
22 エンジェル・ハィロゥ攻略
23 光の翼
24 捩じれる戦域
25 天使の輪の上で
26 センター・ブロック空域
27 抱き合って
28 波動の中
29 初恋からの解放
終章 カサレリア


2009年の富野由悠季総監督情報まとめ

2009/03/23 22:01|富野情報TRACKBACK:0COMMENT:6
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 2009年の富野由悠季総監督情報まとめ
 今年入ってからの富野情報をまとめてた。漏れた情報ありましたら、どうか教えてください。

1月1日 ガンダム30周年記念サイト コメント
1月1日 アニマックス ガンダム一挙放送 ミニインタビュー
1月4日 サンライズラヂオEX。 冒頭メッセージ
1月5日 週刊東洋経済2009年1月10日号 インタビュー
1月10日 アニメージュ2009年2月号 富野に訊け!75回
1月19日 朝日新聞広告特集 築く工学部へ行こう!
1月26日 ガンダムエース2009年3月号 教えてください。富野です VOL.70&トミノの出来方その3
2月1日 上井草フリーマガジンVinci第2号 インタビュー
2月9日 月刊アニメージュTV#62 イデオン特集&インタビュー
2月10日 アニメージュ2009年3月号 富野に訊け!76回
2月15日 2008年11月3日手塚治虫アカデミー2008 レポート
2月19日 週刊文春 2009年02月26日号 新・家の履歴書
2月25日 虫プロOB達による感謝展 イラスト・メッセージ入り色紙
2月25日 BSアニメ夜話第12弾 第二夜「海のトリトン」
2月26日 ガンダムエース2009年4月号 教えてください。富野です VOL.71
3月10日 アニメージュ2009年4月号 富野に訊け!77回
3月21日 真剣中年しゃべり場 出演
3月22日 上井草 ガンダムモニュメント完成1周年記念講演
3月23日 週刊プレイボーイ2009年4月6日号 喜屋武ちあきと対談
3月26日 ガンダムエース2009年5月号 教えてください。富野です VOL.72&30周年インタビュー
3月28日 若者の底力スペシャル
4月2-5日 イタリア「Cartoons on the Bay」に参加
4月8日 日本経済新聞夕刊 インタビュー
4月10日 アニメージュ2009年5月号 富野に訊け!78回
4月10日 ニュータイプ2009年5月号 30周年インタビュー
4月17日 週刊手塚治虫 「鉄腕アトム」の魅力に迫る 鉄腕アトムに隠された人気の秘密
4月21日 日本電子専門学校 講演
4月26日 ガンダムエース2009年6月号 教えてください。富野です VOL.73
4月26日 アニマックス みんなのガンダム 完全版 ミニインタビュー(再編集版)
5月7日 GoodsPress 2009年6月号 インタビュー
5月9日 若者の底力 総決算(総集編)
5月10日 アニメージュ2009年6月号 富野に訊け!79回
5月16日 Public/image.METHOD 対談
5月22日 富野由悠季かく語き(アニメージュTV#62の短縮版)
5月26日 ガンダムエース2009年7月号 教えてください。富野です VOL.74
5月27日 月刊EXILE 7月号 エクザイル真木大輔対談
6月10日 アニメージュ2009年7月号 富野に訊け!80回
6月19日 「New York Anime Festival」出演特別プレインタビュー(NYイベントの)
6月26日 ガンダムエース2009年8月号 教えてください。富野です VOL.75
6月27日 『機動戦士ガンダム』30周年記念上映メモリアルプログラム 寄稿
6月27日 機動戦士ガンダム30周年X S+FOR+SWEEP10周年 異種格闘技特別興行
7月7日 FCCJ富野由悠季報道昼食会 (その1) (その2) (おまけ
7月7日 菅野よう子ライヴ「超時空七夕ソニック」パンフレット寄稿
7月10日 アニメージュ2009年8月号 富野に訊け!81回
7月10日 GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト開催記念オープニングセレモニー スピーチ
7月11日 記念パンフレット「GUNDAM 30th ANNIVERSARY OFFICIAL BOOK」コメント掲載
7月16日 週刊ザテレビジョン29号 1/1ガンダムに対するインタビュー
7月17日 東京ウォーカー 21年8/30号増刊お台場ウォーカー インタビュー(ザテレビジョンのとほぼ同じ)
7月17日 FM J-WAVE JAM THE WORLD 15MINUTES ゲスト出演
7月24-25日 名古屋テレビ ガンダム30周年イベント「ガンダムTHE FIRST」出演
7月26日 ガンダムエース2009年9月号 教えてください。富野です VOL.76&富野×安彦対談
7月27-31日 「ガンダム宇宙世紀大全」富野語録など
7月30日 スカパー!ガンダム30周年祭り特別番組「立ち上がれ!ガンダム」前編 インタビュー
7月31日 1/1ガンダムメイキング本「Real-G~1/1scale GUNDAM Photographs」 インタビュー
8月1日 情報7days ニュースキャスター手塚特集 インタビュー
8月2日 日テレ「プレミアムスウィッチ」 出演
8月2日 NHK教育「ETV50 青春プレイバック ~もう一度見たい教育テレビ 第3弾~」過去出演お宝映像
8月5日-15日 ロカルノ国際映画祭参加(会見、受賞、講演など)
8月10日 アニメージュ2009年9月号 富野に訊け!82回
8月10日 ニュータイプ2009年9月号 富野x水島対談
8月11日 R25.jp インタビュー
8月17日 スカパー!ガンダム30周年祭り特別番組「立ち上がれ!ガンダム」後編 インタビュー
8月20日 読売新聞朝刊1/1ガンダム広告 インタビュー&コメント
8月20日 DVDで~た09年9月号 『トリトン』インタビュー
8月21日 GUNDAM BIG EXPOステージ「GUNDAM 30th ANNIVERSARY」出演
8月21-23日 GUNDAM BIG EXPO用フル3Dショートフィルム『Ring of Gundam』
8月23日 シンポジウム『未来のニュータイプが地球を生かす』
8月26日 ガンダムエース2009年10月号 教えてください。富野です VOL.77&名古屋ガクト対談レポート
8月26日 伝説巨神イデオン総音楽集発売
8月26日 YUCASEE MEDIAインタビュー
8月29日 ガンダム生誕30周年祭in NAGOYA~永久保存版!名場面&舞台ウラ・世紀の祭典3days~
9月1日 アメリカ日本文化誌Chopsticks NYインタビュー
9月2日 富野由悠季監督CEDEC2009基調講演まとめ
9月10日 アニメージュ2009年10月号 富野に訊け!83回
9月10日 ニュータイプ2009年10月号 リングオブガンダム&ビッグエキスポ情報
9月11日 海のトリトン コンプリートBOX発売
9月22日 渋谷アニメランド~機動戦士ガンダム特集~コメント
9月25-27日 ニューヨーク・アニメフェスティバル 講演と質問応答会
9月26日 ガンダムエース2009年11月号 教えてください。富野です VOL.78&ロカルノレポ&日本未来科学館でのシンポジウムレポなど
10月1日 フジテレビ「めざましテレビ」 手塚治虫とアトムに関するコメント
10月10日 「THE21」2009年11月号インタビュー
10月10日 アニメージュ2009年11月号 富野に訊け!84回
10月17日 朝日新聞特集「あのとき「アニメ」が変わった」コメント
10月20日 日経ビジネスアソシエ09年11月3日号 ロングインタビュー
10月23日 富野ANNインタビュー完全版
10月24日 ガンダム30周年記念音楽会 スペシャルゲスト
10月25日 J-WAVE Growing Reed出演
10月26日 ガンダムエース2009年12月号 教えてください。富野です VOL.79&『リング・オブ・ガンダム』情報
10月27日 石垣純哉仕事集 帯コメント
10月27日 関西テレビ「ココロの旅」
11月1日 国民文化祭しずおか2009シンポジウム「新しい日本の文化」
11月2-4日、10-11日 毎日新聞朝刊連載コラム「時代を駆ける」 特集
11月6日 月刊ギャラク12月号 インタビュー
11月10日 月刊アニメージュ2009年12月号 富野に訊け!85回
11月10日 サムライビートラジオ インタビュー
11月25日 フリーペーパー「pronto pronto?」20号 シゴトの教科書 Vol.5
11月26日 エキサイトアニメ 富野由悠季×鮎川麻弥スペシャル対談
11月26日 ガンダムエース2010年1月号 教えてください。富野です VOL.80&鮎川麻弥氏との対談
12月10日 月刊アニメージュ2010年1月号 富野に訊け!86回
12月10日 月刊ニュータイプ2010年1月号 「機動戦士ガンダム30周年画集 天地創造」先行公開コメント
12月1?日 『リーンの翼 COMPLETE』プロモーション ミニインタビュー
12月15日 国立極地研究所広報誌対談「南極条約50年」
12月18日 SIGGRAPHASIA2009 『リング・オブ・ガンダム』の制作に関する講演
12月21日 オトナファミ 2010 February インタビュー
12月24日 機動戦士ガンダム30周年画集 天地創造 インタビュー
12月26日 ガンダムエース2010年2月号 教えてください。富野です VOL.81
赤い日付けは追加分)

☆ヤフーの1/1ガンダム特集を以下の記事にまとめてきました。ご参照ください。

1/1ガンダムメイキング総回顧 その1
1/1ガンダムメイキング総回顧 その2


 とりあえずこれくらい…かな。
 以上の情報元の一部はひびのたわごとシャア専用ニュース富野小説搾り出し(仮題)アニメニュース Japanimate.comなどから提供したものです。子犬さん、Randal Stevensさん、上原マリ男さん、Japanimateさん、ヨルダさん、コメントや拍手で教えてくださってる方々、2chの皆さん、ありがとうございます。

月刊アニメージュ「富野に訊け!」第43回〈無駄な人生〉というものは存在するのでしょうか?

2009/03/22 13:15|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:3
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 突然この回を文字起ししました。人の生命についての相談です。

ニュータイプ人生相談
富野に訊け!!第43回

戦争や貧困など様々な理由で、今日も世界のどこかで名もなき多くの子供たちの命が失われています。彼らの人生の本当の意味とは……!? それでは富野監督、よろしくお願いします!!

QUESTION 47
〈無駄な人生〉というものは存在するのでしょうか?
山口県/藤井将誠さん

 始めまして富野由悠季様。『勇者ライディーン』の頃からのファンです。
 今回私がお尋ねしたいのは、こういう事です。
 例えばどんな人間の人生にも、無駄な人生などないという人がいます。その一方で、世界には母親の栄養失調で母乳さえ満足に飲めずに死んでいく沢山の子供たちがいます。その子供たちにとっての人生の意味は飢えて死ぬことなのでしょうか?
 また、生まれてから死ぬまで病気で苦しみぬいた人は、その苦しむことが人生の意味なのでしょうか?
 私も、先の例ほどではないのですが、病気を抱えていますので気になります。
 どうか御答え下さい。宜しくお願いします。


 「ただ飢えて死んでいくしかない生は、無駄ではないか?」という想いは、おそらくあなたがに〈生きることの空しさ〉ということを考えさせたに違いありません。また、他人の死というものを見取らなければならない、受け入れなければならないという部分の悲しさ、寂しさというものも確かに存在します。
 しかしもっと重要なことに、あなたにまだ気付いていません。飢えて死んでいく子供にとっては〈生きることの意味がない〉と考えられる人生だったとしても、それはあくまで子供一人の視点だけで見た人生に過ぎないのだ、ということです。つまり、その一方で「不幸な子供たちが死んでしまうことが悲しい」と感じる他者が必ず存在している、ということに気づいていないだけの話なのです。
 人が孤独な存在であり続けることは非常に難しいのです。まず母親がいるというだけでも、生まれた瞬間からそこに2人の人間の関係性があります。それからよほど特殊な環境でない限り、「2人きり」ということもありえないでしょう。それぞれ相手がいることで、各自で共有できる記憶というのが持てることから、関係性はさらに濃密になっていきます。
 だから「人はひとりでは生きられない」ということを自覚すれば良い訳ですが、たいがい自分が死ぬことを想定していない人たちというのは、自分ひとりで生きているような気分になっています。グレて「俺の人生だ、勝手にやらせてくれ」という人もいますが、これはまったく愚かな考え方です。例えば悪い大人――刑事事件や証券疑惑、偽造強度計算をやるような人たちの何が愚かなのかと言えば、自分がやることによって他者がどれだけ傷ついたり、不安がらせるのかという想像力が欠如している部分です。他者がいることで自分が生かされていることを想像できれば、そう簡単に他人に対して悪さはできないはずです。
 実際に人が死んでいく中で、「一人で死ぬことは寂しい、辛い」という言葉がよく聴きます。「死んでいくのだから、もう用はないだろう」というのが、物理的な関係でいえば正しいはずなのですが、そんなセリフをあなたは聞いたことありますか? むしろ「(自分の)死ぬ瞬間に立ち会ってほしい、見ていてほしい」という人の方が多いと思います。それは決して自分の死だけを問題にしているのではなく、自分の存在を認めてもらえる他者がいるということを支えにして、すがっているのです。死んでいく瞬間でさえも、自分を覚えてくれている人々の存在を当てにするのですから、むしろ人間の中で無駄な存在と呼べる者はまずいないでしょう。
 ならば、死んでいく子供たちの存在意義とは何でしょう。それは飢えて死ぬことではなく、むしろ飢えて死ぬことでそういう社会を作ってしまった大人たちへの告発を起こしているということです。つまらなく死んでいった彼らがかつて存在していた、ということをまずあなたが認めてあげれば、その命の存在は決して無駄ではなかったと言えます。そのような人をどう見守ってあげたか、という眼差しを記憶を持ってあげることが、決定的に大切なところなのです。他者への想いが深ければ深いほど、逆に死んでいく人の存在はなお一層際立っていくのです。
 またそのような子供たちが存在した意味というのは、実は本人の人生以上に、むしろ周囲の人生に大きな影響を与えているところにあります。判りやすい例で言えば、「死んだあの子のために、私も二倍生きなければならない」とか、「あの子のために、自然に死んでいくまでの私の命を大切にしよう」と思うことなどがそうです。これは言葉の問題ではなく、そういう風に人に思わせる存在のおかげで、あなたは死ぬまでの命の達成感をより大きく得ることができるはずなのです。そして生きている間、全力で自分の命を守っていくことが、結果として彼らを慰めることになるのではないでしょうか。
 質問者は自分が病気の当事者であるために、周囲にそういう人がいないかもしれないという寂しさを抱えているのかもしれません。しかし藤井将誠という存在が、たかがアニメ雑誌かもしれませんが、こういった質問を持ち込んだことをきっかけにして、僕の、そして本誌の読者みんなの心に留まれば、それはあなたの人生に大いに意味があったと言えるのではないでしょうか。


人生とは自分一人のものではなく、関わった他人との関係性そのものである
他人の記憶に残った思い出や人生は決して無駄だとは言えない!


 僕に命の力を分けてくれる人たちがいる……富野監督もその一人ですから、ひとりの人間として好きですし、尊敬もします。


東京国際アニメフェア2009の1/30ガンダムの足下には…富野監督?

2009/03/19 23:13|未分類TRACKBACK:0COMMENT:2
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 大富野スレから仕入れた情報。今日から21日までの「東京国際アニメフェア2009」会場にいる7月お台場に設置予定の等身大ガンダムの小型模型の足下に、なにやら奇妙な二人がいるということ。
 とにかく、写真を見てくれ。

 ガンダムの足下には謎の人物が…?

 ????? ……富野監督?

 もっと近く見ると……。

 これです。

 うん。富野監督ですよね。

 しかし、となると、となりのガキは? 幼いころの富野とか?


月刊ニュータイプ2002年12月特集「威信サンライズ30.y.o」富野由悠季総監督コメント&サンライズスタッフの注目作『キングゲイナー』

2009/03/19 19:20|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 月刊ニュータイプ2002年12月特集「威信サンライズ30.y.o」富野由悠季総監督コメント&サンライズスタッフの注目作『キングゲイナー』
 ここ数日福井小説についての長文を書いてるから、なかなか更新する時間が割れません。書いてるうちにどんどん膨大になってゆきますから、もしかしたら2、3回分けて掲載するかもしれません。
 で、こんな話はどうでもいいとして、さっそく本題に入ります。


 『月刊ニュータイプ』が2002年12月号では、「威信サンライズ30.y.o」という20ページも渡る特集を掲載した。富野御大、塩山氏、やっさんのコメント、当時のプロデューサーや高橋良輔へのインタビュー以外、当時のサンライズスタッフ110人にもアンケートをした。
 そのアンケートのなかには、「今注目している作品」という一項があって、その結果はとても興味深いものなので、ここで示します。また、当時『オーバーマン キングゲイナー』に関わったスタッフのアンケートもついでに掲載。

 以下はこのアンケートで得たサンライズスタッフの注目作の言及数。1回だけ出た作品はあまりにも多く過ぎるため、ここで割愛します。

超重神グラヴィオン 3回
陸上防衛隊まおちゃん 3回
機動戦士ガンダムSEED 10回
ガオガイガー 3回
トレジャープラネット 2回
犬夜叉 2回
キングゲイナー 22回
おジャ魔女どれみシリーズ 3回
花田少年史 4回
スチームボーイ 10回
ヒートガイジェイ 6回
激闘!クラッシュギアTURBO 8回
クレヨンしんちゃん 2回
利家とまつ 2回
アニマトリックス 2回
わがまま☆フェアリー ミルモでポン! 2回
THE ビッグオー 3回
出撃!マシンロボレスキュー 3回
ウィッチハンターロビン 3回
プリンセスチュチュ 3回
攻殻機動隊 2回

 どうだ、面白いだろう。『キングゲイナー』は22回でダントツの一位で、二位は『種』と『スチームボーイ』の10回。以上3作を除くと、自社作品の人気順でいくと『クラッシュギア』、それから『ビッグオー』『ロビン』『マシンロボ』『ガオガイガー』、『犬夜叉』は何故か最下位。
 他社作品のなか、『ヒートガイジェイ』と『花田少年史』は人気を集めてたほか、『グラヴィオン』『まおちゃん』『どれみ』『チュチュ』も注目されている。

 また、この110人のアンケートのなか、『キンゲ』に関わってたスタッフは11人。うち6人挙げたのは『キンゲ』。言い換えると、キンゲ以外のスタッフは16人も『キンゲ』を選んだことです。以下はその11人の回答。

●お名前・今の仕事(所属スタジオ・サンライズ歴何年)
①今注目している作品を教えてください(なるべくアニメ、TVなら話数も)
②自分がサンライズ作品で「サンライズっぽいと思ったところ」「ほかと違うと思うところ」を教えてください。
③ひそかな野望を教えてください。


●1stTV版「犬夜叉」と5st劇場版「犬夜叉」の文芸制作。2st「キングゲイナー」のシナリオ
①「ヒートガイジェイ」
②キャラクター造型のうまさと、ストーリーの重厚構造とスピーディなアクションや芝居を支えるアニメーターの充実だと思っています
③内緒です
(注:名前は公表していませんけど、高橋哲子さん)

●1stアニメーターと2st「キングゲイナー」作監
①「キングゲイナー」
②いまは不明
③やったことないので”アニメーション・ディレクター”をやってみたいです。作品全体にかかわる仕事がしたいです。そういう意味では監督もやってみたいです。ムリ?「クロスボーンガンダム」アニメ化するようなことがあったら、メインスタッフに入れてほしいなーと思います……。しつこい?
(注:名前は公表していませんけど、重田敦司氏ですね。キンゲの作監といいクロボンの話といい)

森邦宏・演出(2stキングゲイナー班・13年) ※制作進行4年、演助2年、フリー演出7年
①「サードウォッチ3」(WOWOW)、「OZ/オズ」(スーパーチャンネル) ※どちらも海外ドラマ
②オリジナル作品が豊富。常にできたてをお届けする精神
③アカデミー監督賞

吉田健一・作画部のなんでも屋(2stキングゲイナー班・3年)
①キングゲイナー全話
②設定が多い
③言ったら秘め事でなくなる

宮地昌幸・キングゲイナー演出(2st・1年)
①もちろん「キングゲイナー」!! 後は「攻殻機動隊」「東京ゴッドファーザー」
②メカ、メカ!! カットイン!! 男子のスピリッツまんさいの作品群。アオヤギという名の会議室
③アオヤギの買収、そして社員食堂化

大森英敏(2stキングゲイナー班・20年)
①「アニマトリックス」
②メカニックなどの演出手法など(コンテとかですネ!)
③アメリカで、いや世界で通じるアーティスト(絵描きでです)

●スタッフ(2stキングゲイナー班15年)
①「わがままファミリー ミルモでポン」(注:正しくは「わがままフェアリー」)
②いただく仕事の半分は、おもちゃがからむところ。サンライズっぽい~♥
③サンライズで魔女っ子計画(女の子向け作品も作ってほしい……)

古賀理恵・演出助手(2st・半年)
①UKの覆面バンド「GORILLAZ」のPVアニメ
②サンライズ=メカ→男!!という印象が強かったが、いつからかユニセックスなものが増えてきた
③とりあえず英語を喋れようにする

谷口廣治朗(2st・設定制作・3年)
①「キングゲイナー」
②サンライズっぽいと思ったところ=微妙に臭い/ほかと違うところ=私という人間がいる
③すべての社員をボケてツッコめるオールラウンドな人間にすること

●制作進行(2st・半年)
①「キングゲイナー」第8話
②映画的な手法をめざしているところ
③言っていいんですか?
(注:もしかしたら第8話の制作進行三浦進氏?違ったらごめんなさい)

●制作進行(2st・半年)
①「キングゲイナー」第15話
②オリジナルのメカ作品をつくりつづけているところ
③ハリウッドに通用するロボットセルアニメーションを製作する(アイアン・ジャイアントを超える作品)
(注:もしかしたら第15話の制作進行杉山貴士氏?違ったらごめんなさい)

 いまとなって『キングゲイナー』を振りかえると、若手育成・激励のための側面もあるのですが、このアンケートの22回でいうと、ちょうどアンケートの110人の20%ですから、当時2stのスタッフのみならず、サンライズ全体にも刺激を与えたのが確かなことです。

 最後は富野御大のコメント。

富野由悠季
サンライズの歴史は、
良きにつけ悪しきにつけ町場のプロダクションが
成長している過程を鮮明に示したものであったと思います。
ですから、ポール・ケネディという社会学者が指摘しているとおり
『国家の衰退の原因はその絶頂期に芽生えている』の一語で、
国家をプロダクションに置き換えて考え、
次の一手を打つ時期にきたと感じます。
その自覚が、スタッフに次の30年の歴史を獲得させましょう。
それはまたファンも業界全体もなのです。

 そういえば今年も某作品30周年ですが、果たして衰退になるかどうか、サンライズの知恵に懸かるものですね。というか富野監督を起用しろよ。


 明日からお墓参りのため、明日と明後日は更新できません。


『機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード』各章タイトル

2009/03/18 01:59|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード
著者/富野由悠季
カバーイラスト/美樹本晴彦 デザイン/CREST・朝倉哲也
口絵・本文イラスト/美樹本晴彦
セルワーク/I&G竜の子

上巻

第一章 廃品回収業
第二章 三代目たち
第三章 長男と入り婿
第四章 スプリング・ボード
第五章 鉄仮面
第六章 シオ・フェアチャイルド
第七章 記憶
第八章 アノー家
第九章 タウン
第十章 ハイスクール
第十一章 モニカ
第十二章 スプリング・フェスティバル
第十三章 夜のサイクリング
第十四章 シオの場合
第十五章 トトカルチョ
第十六章 航行
第十七章 ビューティ・コンテスト
第十八章 侵攻
第十九章 空襲
第二十章 退避
第二十一章 ロイ戦争博物館

下巻
第一章 戦闘行為
第二章 シオとレズリー
第三章 迷路へ
第四章 里帰り
第五章 再会の入口
第六章 漂着
第七章 マイッツアー・ロナ
第八章 去っていったもの
第九章 スペース・ボート
第十章 練習艦で
第十一章 家族の晩餐
第十二章 スペースアーク
第十三章 経過
第十四章 モニカの声
第十五章 契約
第十六章 単独行
第十七章 再会
第十八章 べラとしてのセシリー
第十九章 脱出行
第二十章 死の顔
第二十一章 母と子
第二十二章 宇宙戦争
第二十三章 コアの中
第二十四章 バグ
第二十五章 抱擁
第二十六章 家を捜しに


『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン』各章タイトル

2009/03/17 22:50|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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『王の心』各章タイトル


機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン
著者/富野由悠季
カバーイラスト/美樹本晴彦 デザイン/CREST・朝倉哲也
本文イラスト・カバーイラスト/美樹本晴彦
口絵イラスト/美樹本晴彦・末弥純
解説イラスト/美樹本晴彦・出渕裕
セルワーク/アートランド

PART1 アムロとベルトーチカ 17
PART2 クェスの頭上 41
PART3 隕石のあとさき 65
PART4 ともに宇宙に 91 
PART5 少年と少女 117
PART6 大人たち 137
PART7 好奇心から 165
PART8 わだかまるもの 187
PART9 騙し討ちから 215
PART10 天に火を噴くもの 241
PART11 仰ぎ見る刻 271
PART12 律動 295
PART13 母と子 323
PART14 宇宙の虹
あとがき―富野由悠季

 『Zガンダム』講談社版と『イデオン』角川文庫版、それから『密会』角川ミニ文庫版は所持していないため、これらは後回しする予定。


『機動戦士ガンダム』各章タイトル

2009/03/16 23:06|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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『アベニールをさがして』各章タイトル
『ガーゼィの翼』各章タイトル
『王の心』各章タイトル


機動戦士ガンダム
著者/富野由悠季(旧:喜幸)

(ソノラマ文庫版)
著者/富野喜幸
第1巻 カバー原画/安彦良和 カバー背景/中村光毅 本文イラスト/青鉢芳信
第2・3巻 カバー・イラスト/大河原邦男 本文イラスト/青鉢芳信

(角川文庫版)
著者/富野由悠季
カバーイラスト/美樹本晴彦 デザイン/CREST・朝倉哲也
本文イラスト・カバーイラスト/美樹本晴彦
口絵イラスト/美樹本晴彦・末弥純
解説イラスト/佐野浩敏・田中精美


PART1 サイド7
PART2 サイド7脱出
PART3 キャルフォルニア・クラッシュ
PART4 ニュータイプ
PART5 ジオン
PART6 テキサス・ゾーン
PART7 ララァ
PART8 はじまり
解説――大徳哲雄(角川文庫版のみ)


PART9 脱出
PART10 クスコ・アル
PART11 前夜 
PART12 人たち
PART13 接触
PART14 予感
PART15 アタック
PART16 エルメス
解説――岡田斗司夫(角川文庫版のみ)


PART17 怨念
PART18 ドズル・ザビ
PART19 後退
PART20 胎動
PART21 試動
PART22 ア・バオア・クー
PART23 ズム・シティ
あとがき(角川文庫版のみ)

 一切説明いらない超有名な作品。今読むと、割と文芸しているのよ。本人が単なるスケベ心で書いたものとしているが、この作品には、確かに野心が宿ってある。


『オーラバトラー戦記』各章タイトル(下)

2009/03/16 00:02|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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オーラバトラー戦記「作者のことば」集
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オーラバトラー戦記
著者/富野由悠季

第8巻 マシン増殖

1 ワーラー・カーレーン
2 洪水
3 フェラリオの薫り
4 ジャコバ・アオン
5 饐えた味
6 空ゆく艦隊
7 世界を照らすもの
8 剣
9 強獣の前で
10 再会
11 女たちの山小屋
12 地上の物語
13 遅い朝
14 バットフット
15 ラース・ワウの午後
16 架け橋に乗る
17 接戦
18 ピンクの機体
19 父王
20 抱擁
21 本陣の前と上
22 潰されながら
23 巨大なるもの

第9巻 オーラ壊乱

1 夢のなかで
2 捕われの身
3 カットグラⅢ
4 ドウンドロの誘い
5 ショットの館
6 自尊心
7 閲兵
8 軍の喧騒
9 望楼の布団
10 結界の中のフォイゾン
11 幼い目
12 巡航速度
13 ジャコバの剣
14 カラカラの緒戦
15 聖戦士たる者
16 名を賭ける
17 オーラの船
18 ルーザの影
19 女王の立場
20 ジョクの団欒
21 ソトロウ泣く
22 ザナド戦隊
23 呼応せず
24 スィーウィードーが醸成するもの

第10巻 重層の刻

1 目覚めのあと
2 もう一人の女
3 迷い虫
4 ミィゼナーのアリサ
5 ジョクの薫り
6 たくらむ者
7 ゴラオンの気圧
8 もつれあわせて
9 病床
10 トモヨ
11 チャムとステラの戦線
12 少女たちの内緒話
13 惜別は一瞬
14 身仕度
15 のこされた戦士
16 暗号はトロゥ
17 交錯
18 チャムの怒り
19 ウィル・ウィプスの壁
20 ドレイクという父
21 アイリン・ツーの影で
22 第三勢力・ビショット
23 狭間のミィゼナー
24 ミハンの釈放
25 ザナド見参

第11巻 ハイパー・ホリゾン

1 戦場をおおうもの
2 オーラ城の錯綜
3 ふたりの女
4 ショットのいる処
5 ドレイクとアリサの間
6 ガンルーム
7 アリサとアイリンたる者
8 結界を抜ける
9 遠い敵、ちかく
10 カットグラの夜
11 決別の薫り
12 ビショットのぬめり
13 重なり合うもの
14 チャムが飛ぶ
15 天秤の錘
16 オーラの糸
17 グラナダスの空戦
18 カットグラ戦隊
19 ハイ・バイオリズム
20 チャムとエレの目
21 なだれ
22 トモヨ化身
23 あがき
24 ハイパー・靄齢子(アイリンツー)
25 ビョンド・ホリゾン
『オーラバトラー戦記』あとがき 富野由悠季(角川スニーカー文庫版のみ)

注1:カドカワノベルズ版のみ、裏表紙には「作者のことば」が載っている。
注2:スニーカー版は本文イラスト一切ない代りに、角川と縁が深い12人のイラストレーターによる口が追加されてる。
注3:2000年から2001年かけて出版された角川スニーカー文庫版は、旧カドカワノベルズ版の大幅加筆版と言われてるが、実際両版を比較することないため、その違いはいまの時点では「調査中」としかいえません。

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オーラバトラー戦記
著者/富野由悠季

第4巻 ギイ撃攘(げきじょう)

1 緒戦
2 軍の流れ
3 ガロウ・ランの機械化
4 バーンの言上
5 陣の闇
6 ギィの采配
7 ミュラン・マズ
8 虜囚
9 ニー・ギブン
10 バーン一人
11 浮遊
12 ドレイクの前線
13 視界不良
14 あらゆる逡巡
15 小競り合い
16 軍の気配
17 剣士カットグラ
18 脱出
19 戦場
20 ギィ・グッガの血
21 バーンの場所
22 ギィ・グッガ飛ぶ
23 カットグラ戦
24 ラース・ワウの朝

第5巻 離反

1 水晶の森
2 ジョクの一統
3 発進
4 嵐の壁
5 夜襲
6 不安
7 アリサの覚悟
8 地上人同士
9 追っ手
10 母艦ミィゼナーから
11 ミ・フェラリオの息
12 敵するバーン
13 前哨戦の傷
14 チャム・ファウ
15 握手する男たち
16 バーンとドレイク
17 ドレイクの周辺
18 キロン城
19 新しいクルー
20 忘れられたガラリアと
21 朝の霞
22 別れの刻
23 ラース・ワウの下知(げじ)
24 ベランダの二人
25 収斂された戦場
26 対艦隊戦
27 ドメーロの合流
28 オーラ・ロードの色

第6巻 軟着陸

1 都会から
2 生まれた場所
3 妖精らしいもの
4 裏庭にあるもの
5 買い物
6 ひとつ屋根の下
7 アリス・ランド
8 バーンの場合
9 接待
10 盗っ人
11 警察とバーン
12 地上世界のオーラバトラー
13 夜明けのガラリア
14 航空自衛隊
15 ジョクの家
16 母、帰る
17 バーン、動く
18 台所を抜けて
19 三機合流
20 撃墜

第7巻 東京上空

1 自衛隊機の二人
2 オーラバトラーの三人
3 家族たち
4 強行着陸
5 入間の憂鬱
6 隣のバイストン・ウェル
7 パイロット同士
8 台所の人々
9 おばあちゃん
10 在日米軍基地
11 重役室
12 杏耶子とガラリア
13 地上人、来らる
14 三機接触
15 横田と田無
16 ジョク、入間にはいる
17 歓待
18 パイロット、徳弘
19 キャグニー・ストガノム
20 ガラリアの挨拶
21 拉致
22 感知飛行
23 狙撃
24 来た道へ

注1:カドカワノベルズ版のみ、裏表紙には「作者のことば」が載っている。
注2:スニーカー版は本文イラスト一切ない代りに、角川と縁が深い12人のイラストレーターによる口が追加されてる。
注3:2000年から2001年かけて出版された角川スニーカー文庫版は、旧カドカワノベルズ版の大幅加筆版と言われてるが、実際両版を比較することないため、その違いはいまの時点では「調査中」としかいえないことに予め断る。

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『オーラバトラー戦記』各章タイトル(上)

2009/03/15 22:48|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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(以上、タイトルシリーズ)
オーラバトラー戦記と11人のクリエイター
オーラバトラー戦記「作者のことば」集
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 『リーンの翼』に引き続き、野生時代で連載された富野由悠季のバイストン・ウェル・サーガ。野心の王ドレイク、おなじみの妖精チャムほか、オーラバトラーが登場するなど、アニメ『聖戦士ダンバイン』に髣髴しながらも、前半には地の種族ガロウ・ランとの闘争、後半には地上界に再浮上することなく、そのままバイストン・ウェルに残すなど、独自な物語を展開されるこの作品が、キミにもう一度バイストン・ウェルの記憶を送れるだろう。

オーラバトラー戦記
著者/富野由悠季

(カドカワノベルズ版)
1~3巻 カバー絵・口絵・本文イラスト/出渕裕
4~11巻 カバー絵・口絵・本文イラスト/加藤洋之&後藤啓介

(角川スニーカー版)
カバーイラスト/草琢仁 カバーデザイン/中デザイン事務所
第1巻 口絵イラスト/結城信輝 デザイン/中デザイン事務所
第2巻 口絵イラスト/中北晃二 デザイン/中デザイン事務所
第3巻 口絵イラスト/佐野浩敏 デザイン/中デザイン事務所
第4巻 口絵イラスト/NOCCHI デザイン/中デザイン事務所
第5巻 口絵イラスト/緒方剛志 デザイン/中デザイン事務所
第6巻 口絵イラスト/北爪宏幸 デザイン/中デザイン事務所
第7巻 口絵イラスト/THORES柴木 デザイン/中デザイン事務所
第8巻 口絵イラスト/鶴田謙二 デザイン/中デザイン事務所
第9巻 口絵イラスト/田中久仁彦 デザイン/中デザイン事務所
第10巻 口絵イラスト/松本嵩春 デザイン/中デザイン事務所
第11巻 口絵イラスト/出渕裕・草琢仁 デザイン/中デザイン事務所


第1巻 アの国の恋
1 ロスアンジェルズ
2 オーラ・ロード
3 体術
4 城下街
5 居酒屋
6 ショット
7 オーラ・ボム
8 アリサ・ルフト
9 戦雲
10 止め
11 酔いの中で
12 強獣
13 ガラリア・ニャムヒー
14 ガロウ・ランたち
15 発進
16 ドーメの殺戮
17 敵の顔
18 荼毘の煙
19 ドレイクの陣
20 捜索
21 影
22 獣檻
23 犠(いけにえ)の血
24 ガラリアから
25 静寂の勝利

第2巻 戦士・美井奈

1 誘拐
2 ハンダノの城
3 嫌疑
4 美井奈の香り
5 夢精
6 一号機
7 戦士ミィ
8 水の中
9 地上人二人
10 流麗なり
11 白昼のガロウ・ラン
12 ニーのドーメ
13 ルーザとアリサ
14 ギィの閨
15 強獣たちの影
16 トレンの前
17 出陣
18 海藻(うみも)のなか
19 バーンのカットグラ
20 空中戦
21 ジョクと美井奈
22 戦争
23 幕舎の中で
24 ギィ・グッガの戦略
25 絶叫の向う
26 出会い
27 美井奈の帰還

第3巻 ガロウ・ラン・サイン

1 夜と朝
2 ビダ・ビッタ
3 遭遇戦
4 機械の前のギィ
5 ラース・ワウ
6 トレンの発進
7 刑場にて
8 ブラバとビダ
9 マーベル・フローズン
10 ステラの店
11 夜からの刻
12 ガロウ・ランたちと
13 火をつける者
14 接触
15 本陣
16 操縦の始まり
17 闇を読む者
18 想像の向うに
19 策動から
20 孤立

注1:カドカワノベルズ版のみ、裏表紙には「作者のことば」が載っている。
注2:スニーカー版は本文イラスト一切ない代りに、角川と縁が深い12人のイラストレーターによる口が追加されてる。
注3:2000年から2001年かけて出版された角川スニーカー文庫版は、旧カドカワノベルズ版の大幅加筆版と言われてるが、実際両版を比較することないため、その違いはいまの時点では「調査中」としかいえないことに予め断る。

4~7巻はこちらから。
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今日は雑談

2009/03/14 21:23|未分類TRACKBACK:0COMMENT:5
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 最近皮膚のアレルギーに悩んでいて、とっても困っています。クスリを飲まないととにかく一向治らないし、クスリ飲んだら一日中眠くて眠くて、もう記事どころが仕事でさえ手が付かない状況で、本当に悲惨です。おかげで最近ぼんやりしてる毎日です。

 とはいえ、昨日の話の通り訳分らん企画の連続の反動のため、∀~キンゲあたりの時期のNTとアニメージュを中心に、色々買ってきてた。もちろん、ひびのたわごとの子犬さんほどの資料ではないけど、将来はそれらを紹介する機会があればいいなと思っています。富野監督の話はとにかくタメになるものが多いですから、ファン抜きで素直に聞く耳を持てれば、きっと何かを得れると思います。
 と、今書いてる最中でも頭がクラクラしてるから、もう毒を吐くことすらできませんけど、それでも一つ書かせてください。
 これを見てくれ…こいつをどう思う?
 はい。話したいことは分っていただけますね? 「大人のやることかー!」「大人だからやれんだろ!」、と。確かにそうだと思います。大人じゃないとできません芸当です。

 とはいえ、やはりどうでもいいこと。オレと関係ない。どうせオレはアニメ離れしている。『リーンの翼』
全巻は定価買いだけど、アニメ離れしている。もういい。どうでもいい。30周年なんて期待してもいいですかー? え、できません? ですよね。そりゃそうですよね、どうせテレビはやらないですしね。あー頭痛い。
 と、とにかく疲れてるんだ。最近は誠にすまんかった。なんかいまいちパッとしなくて。あー監督の新作見たい。それと、昨日は『キンゲ』の小説についていろいろ書きましたが、まったくの無駄話です。すべてナンセンスです。何故ならば、今日は軽く全篇を流して読んだら、全然昨日の想像以上なものでしたので、こういう部分についてもまたいずれ改めて修正したいと思います。
 …なんか本当に日記みたいになっちゃった。このブログは無駄話はできるだけしないつもりでしたのにな。恥ずかしい。ごめんなさい。明日はなんとか実のある内容を書きます。


月刊ニュータイプ2002年8月号『オーバーマン キングゲイナー』小説連載予告

2009/03/13 23:38|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 月刊ニュータイプ2002年8月号『オーバーマン キングゲイナー』小説連載予告
 これの反動か、一気にキングゲイナー連載を載ってたニュータイプを買いました。なんかね、もう無言だよな、最近のサンライズとバンダイの動きを見て。

 大体、あの1:1像だってイヤですよ。あれを作ったってどうしょうもないし、そんな金あればさっさと新作を作れよ!と思わず言いたくなるんですよ。

裸婦ガンダム

と、ここからはこじつけだけど今回のガンダム像のベースに裸婦像を持ってきたところに女体の円みを導入して、地元の目印として人気を得るための円のキャラクター論を利用したのかなと個人的に感じるし、また上を向いているのも大仏的な威圧がなくて好きだな。
もしガンダムが見下ろしているメカメカしい造形なら生みの親のあの大監督も流石に毎回駅前で辛いとおもいますよ。引越しちゃったんだから(笑)なら一般の方は尚更。

 と、せっかくこんな貴重な話を頂いてたのに、すぐこれを反するセオリーの「モノつくり」をしたとは、なんかもうすごくサラリーマン的な何かを感じるんですよね。
 と、文句はこれでいい。最近は精神の低調に加えて、ひたすら忙しい忙しいこともあって、なかなか意味がある記事を書けなくて、本当困ったなあと思いますので、せめて最近手に入れた資料のテキスト起しでもしようか。あと、福井さんの小説についての記事も近頃書かないとね。

 で、これは『キンゲ』の時のモノ。富野と西村キヌ女史のコメントが載ってた。

◆小説家 富野由悠季 5年ぶりの活動開始―――!?

「密会」から5年。久々の完全新作小説に挑む富野の思惑は?


著 富野由悠季

 ガンダム以後、宇宙を舞台にしないロボット物を作りたいと考えていたので、マッスル・エンジンという着想を得たときには嬉しかった。そのとき、安田朗君がそばにいてくれたので、オーバーマンという”ぬいぐるみロボット”の概念が獲得できた。となれば、アニメは”漫画”にする努力をしたのだが、設定がシリアスであったのとイラストレーターの”西村キヌ”の協力が得られるので、シリアスな劇を描きたいと欲望した。この発想に”ニュータイプ”の誌面を得られたことで”ビジュアル・ノベル”という形式を達成することができた。
 女に手を出したために追われる身になった黒いサザンクロスと、怪しげなマシンが走り回る世界なのだが、しかし、それだけではにあ背景があることを示すことで、”漫画”を支えている構造を語る。それでいて、ビジュアルと物語の新しい形態を摸索する作業を行うことで、フィーリングだけで創作などできないということを示したいのだ。

●とみの・よしゆき/’41年生まれ。虫プロを経てフリーに。監督作品のほかに、小説では”ガンダム”シリーズをはじめ、「オーラバトラー戦記」など多数。次号から連載を開始する本作は「密会」から実に5年ぶりの新作となり、期待が高まる。


画 西村キヌ

 ニュータイプ読者のみなさまはじめまして。この連載で絵を担当する西村です。普段はゲーム会社カプコンでイラストを描いています。「キングゲイナー」は初めて会社の外に出させてもらった仕事で、もちろんこのような連載も始めてで、たいへん緊張してます。監督のコンテにはものすごい量の情報が詰まっているのですが、とくに人物の描写ひとるをとっても、表情などとても微妙な表現がなされていてはたして自分はこれを具体化できんのか?と今から心配になったりしています。というか小学生のころ「女スパイ潜入!」「大西洋、血に染めて」を見て大泣きしてた頃から…、十年、まさかこんな日が来るとは思わなかったわ! 今までにたまったスキルや情報を(あまり自慢できるようなものはないですが)フルに使って、頑張って描いていきたいと思ってます。これから半年の間よろしくお願いします。

●にしむら・きぬ/イラストレーター。㈱カプコンデザイン室所属。”ストリートファイター”シリーズ、「カプコンvs.SNK」などのデザインおよびイラストを担当。本作ではキャラクターデザインと本誌連載のビジュアルを手掛ける。

 これを読んで、ちょっと驚いてるのは、富野監督がいう「ビジュアル・ノベル」って、つまりライトノベル的な小説のことではないか。となると、というか逆にいえば、今まで手掛けたすべての小説が、富野のなかではライトノベル的な小説ではないということになるのではないでしょうか?
 確かに、ライトノベル的な形式ありきで行く小説家は、ある意味物書きとしての投降といえるのかもしれないのですが、個人の感覚でいえば、富野の書く文章のなかでも小説の挿絵に触発されてるタッチがないてもないのですから、今更ながらちょっとビックリしてたな。まあ、確かに富野小説の絵描きたちは(ほとんど)皆がいい仕事をしてたからな。
 それから、この『キンゲ』小説はもともと半年くらいの予定ってのも、今までの意地でもアニメと似せるのを避けたスタンスと違って、どこか本編との連動を意識するところがあるんで、そこからまた考えさせるものがどうやら一杯あるようですね。


今日は読書日

2009/03/11 21:54|未分類TRACKBACK:0COMMENT:2
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 大した内容もないのに、ただただ厚いだけのガンダムエースもそれなり積んでいて、いい加減ウザイですので、さっきは手持ちのダムエーを全部バラして、必要な記事だけを切り抜いて、ほかは全部捨てちゃった。すっきりすっきり。

 一番目当ての『教えてください。富野です。』と『トミノの出来方』の保存は当然なこととして、ほかに残したものといったら、大河原ファクトリーと原点継承のポスターくらいしかないです。あと、福井インタビューや安彦レポートなど本当は自分にとってはいらないものですけど、なんかそのまま捨てるのも勿体無いから、一応切り抜きました。ほかの内容は本当に意味不明なものばかりなので(もちろん面白いヤツもあるけど)、作家さんに申し訳ないけど、全部処分しました。まあ、元々『教えてください。富野です。』と『トミノの出来方』のために買った本ですから、そんなに痛くもないけどね。

 で、今回処分した分は2007年9月号、2008年3月号、2008年7月号、2008年8月号、2009年9月号、2008年11月号、2009年1月号、2009年3月号、あと台湾版の2008年3月号、2008年4月号。『トミノの出来方』を載ってる2008-11、2009-1、2009-3、あと台湾版の二冊は定価買い以外、ほかは全部安売りの際に買ってたもの。台湾版のヤツも買ったのは、いうまでもなく去年の富野由悠季台湾講演のためですが、4月号には台湾角川独占インタビューがあるからまだいいのですが、3月号は本当に損しました。何せ表紙には「富野由悠季監督講演情報大公開」をデカデカ書いてあったのに、実際の記事はわずか1/3ページしかありません。「詐欺だ!」と思わず喚きたくなるけど、まあ自分の迂闊ということにして、富野監督の写真だけ切り取った。

 そうそう、あの小説『ユニコーン』も一応残しています。ガノタでも福井ファンでもありませんから、まったく興味ないけど、連載以来一度も読んだことないから、果たしてどんなもんなのか、としばらく残すことにした。今は読んでる最中です。…とはいえ、もうすでに半分以上を読んでしまったが、はっきりいって、福井ファンがよくもこんなモノを面白いと思うなんて、本当不思議でした。ただただクドイ言い回しと形容表現に箸にも棒にも引っかからない心情描写を加えて、ありきたりのストーリー展開、テンプレに則る人物造型、ファンサービスのための連続のオマージュと懐かしいキャラ。そして何よりテンポが作ってない。こんなのがいいとは、非常に失礼なのですが、口が裂けても、とても言えません。

 こんなのじゃ読む必要ですらないのですが、なんとか違和感を覚えてる部分を取り出して、富野小説の描写と比較できるかどうかの努力は、いまはしています。別に比較する必要がないですし、比較したところでどうしょうもないのですが、今、それをやりたいのが今日がつけたばかりの目標なのです。


少しだけ手塚治虫話

2009/03/10 23:33|未分類TRACKBACK:0COMMENT:0
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 この話はどこで話したのかもう忘れたが、手塚先生のマンガを読むたび、いつも非常に気にしているのが、その台詞回しの悪さである。どういったわけか、ふきだしの空間のなかでの分配といい、話しにくさといい、とにかく微妙に下手というか、なんだか絵の表現についていけない感じは、常にあります。もちろんこれはあくまで個人意見でしかありませんが、時々物語に入る時の抵抗感にもなるというのは正直な感想です。逆に、翻訳した後の版本は手塚台詞の色が消えて、ごく一般な口語になってる分、かえって読みやすくなるという作品もしばしば見られます。もちろん、手塚作品も名言が一杯あります。しかし、全体としてはやはりその微妙感がどうしてもあります。このことについては、一外国人である僕がいつも気にしていることですが、果たして同じ感想を持ってる日本の方はいるんでしょうか?
 もちろん、どこかで見たのかもう忘れたけど、手塚先生の文章が下手って話を見たことあります。ぼくはマンガ家、ぼくのマンガ人生、ガラスの地球を救え!などの本も読んだことありますが、よくいえば単純で穏やかな文体、悪くいえばなんのヒネリもない普通の文体という印象です。もちろん、手塚先生は漫画家ですから、文章まで上手いでなければいけないという必要も関連性もないけど、もしかしたらここらへんの下手じゃないけど、普通な文体がマンガの台詞回しにまで影響しているのかと、思わず疑問を抱いています。
 それに比べて、別に富野監督を持ち上げるつもりじゃないですけど、富野節の響きも台詞回しも実に気持ちいい。よく「演劇っぽいだ」だという感想が聞こえますが、まさにその通り。なので、少なく富野監督以上に演劇などに馴染んでる手塚先生のマンガに、テンポが良くない台詞まわしにあることが、非常に考えさせられる問題だと思いますね。


ガンダムモニュメント完成1周年記念富野由悠季監督講演会告知&『Vinci』富野監督インタビュー

2009/03/09 23:08|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:4
このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - ガンダムモニュメント完成1周年記念富野由悠季監督講演会告知&『Vinci』富野監督インタビュー
子犬さんのところより仕入れた情報。子犬さん、ありがとうございます。

公式告知はこっち↓
2009かみいぐさアニメまつり
ガンダム モニュメント完成1周年記念
富野 由悠季 監督 講演会


2009かみいぐさアニメまつり

ガンダム モニュメント完成1周年記念
富野 由悠季 監督 講演会


  開催日時:3月22日(日)
         13:00~15:45
  会場:杉並区立井草中学校体育館・プレイルーム
   入場無料
   (上履き、スリッパ等をご持参ください)
  
  ・井草中プレイルーム 12:00~
    西武鉄道「切符de アート」
     小学生の手により、古い切符を使って、
      ガンダムモニュメントのモザイク絵を制作。
        
  ・井草中体育館
    12:30 開場 
    13:00~13:30 オヤジバンド演奏
    14:00~15:30 富野監督講演会
    15:30~15:45 抽選会
     (開場からご入場先着300名様へ抽選券配付予定)
  
   (内容は変更の場合もございます)

 また、和文具や和雑貨を扱ってるGENROさんのブログである上井草日記にも告知。




 ついでに、分けていただいた『上井草フリーマガジンVinci第2号 「アニメの杜」特集号』の富野インタビューのテキスト起しをさせていただきます。いつもお世話になるばかり、本当に汗顔の至りですので、せめてもの恩返し。

Vinci インタビュー アニメーション監督 富野 由悠季さん

世界的なアニメ・ヒーローであるガンダム。昨春のモニュメント完成までのいきさつを、上井草地域の住民でもある富野由悠季監督に語っていただきました。まちづくりについての率直なお考えも伺います。

困惑の果てに
 僕は三六五日アニメに関わる仕事をしていますから、仕事を離れた生活圏のなかに、自分のデスクワークが登場するのはかなわないと思っています。(笑)周りのスタッフは僕のこういう気性を知っているから、上井草駅前にガンダムモニュメントが建つという話をぎりぎりまで教えてくれなかったんです。けど進行上なにやら行き詰まる事態になって僕のところへ相談が来て、何でそんなことするんだ!って怒りましたよ。だってそうでしょ、毎日そこで暮らす生活圏内に自分の仕事に関わるものを持ち込まれたくないのに、すでに予算が出ているという。区のレベルを超えて国庫補助までが出ていて、一民間人の僕なんかには計画はひっくり返せないところまできていたんです。困った末、せめて目障りでないものを作ろうと思いました。…二メートル余の像になるというんですからね。
 そこでゲゲゲの鬼太郎のモニュメントで話題の鳥取県境港に行ってみましたし、アートについてか開明的な金沢にも出かけてみました。…ところが、金沢の城祉公園には裸婦像。十和田湖畔にも高村光太郎の裸婦像。…冬空に裸婦像が建っていちゃ寒いですよ。(笑)作品論じゃない。素人はなぜこれをいいと思うのか。都内の駅前広場にもある裸婦像。芸術的には優れているかもしれないけれど、真冬に裸の女性の三次元像が建っていることが許せません。でも、その裸婦像の優しい線をガンダム像と結びつければ、目障りでないものが造れるのではないか、と考えました。
 普通に大道具とかイベント用の美術をやっている工芸社にモニュメントを発注したら、ガンダムはロボットだから、メカメカしいプランがでました。第一回目のプランはそういうものだったのです。そんなものを毎日利用する駅前に建てたら、トゲトゲしくなるだろうと思いました。
 …そこで発想を逆転させたんです。シルエットがメカなら、裸婦像を造るように、手技で全部やれる彫刻家をつれてこようと。

素人のこわざ
 ガンダムの基本イメージは白。最初は大理石で作りたかったんですが、大問題のあることがわかりました。大理石という材質は強度計算が出来ない。不特定多数の人々が利用する駅前に強度計算の出来ない材質の像は建てられません。それで、ブロンズ像になりました。
 しかし彫れる作家がいるかという心配があった。それと公共の場に建つ像に、武器を持たせちゃいけない、とも考えたんです。ガンダムならビームライフルやビームサーベルを持ってる。でも何も待たせたくはなかった。だって裸婦像なんだから、本当はシールドも待たせたくはなかったんだけど、それだと寂しくなる。
 それにちょっと裸っぽくなるのが厭だな、というのがあって。やっぱり裸婦像だから。それでミロのヴィーナスのヴェールを思いついたんです。あの腰蓑風の危うさがいいんだよね。(笑)そうか危うさか、と。きちっとした作りにはするな、泥の中から出てくるように作りでやれ、という方向性に、彫刻家が「わかりました」と言ってくれました。三十過ぎの、ガンダム世代後期の、ガンダム世代を下からあおぐような育ち方をした人なんですが、ちゃんとそういうことがわかる人に出会えたわけです。
 「大地から」というタイトルは上井草だからこそつけました。ファーストガンダムの第一話「ガンダム大地に立つ」からとったんですが、別のまちに建てるならつけなかったかもしれない名前ですし、無責任にビームライフルも持たせたでしょう。だってその方が恰好いいからね。(笑)
 実際、あの場所に立てて一ヶ月ほど経ったころから、僕の目にも目障りではなくなった。そこが大事なんです。ガンダム像を国立美術館のどこかに建てるなら別の素材、手法を使ったでしょう。目線の違いを理解してほしいですね。
 裸婦像好きについては素人を馬鹿にしましたが(笑)、実は素人一般というのは怖い。するどい鑑識眼を持っています。うかつなものを作れば絶対にののしられます。作らざるを得ない立場に置かれた僕には、素人に悪口を言われないだけの配慮をしたつもりです。

まちづくり
 まちづくりも過度にアニメに特化すると危険です。アニメというキーワードも十年後にはどういうステータスをもっているかわかりません。商店街レベルのまちづくりにおいうてもそういう視点を忘れるべきではない。人を集めるポテンシャルは上井草には何もありません。そういうものが成り立たないようなバリヤーがはってあるからこそ、上井草は静かで住みやすいのです。静かだからこそ人が集まるという人寄せ論は、イベント論ではないでしょう。境港は観光地だから許せる。でも上井草は観光地じゃないでしょ。なんで観光地の手法を取り入れなきゃならないのか?
 上井草地域の人々に対しては、むしろ現状を大切にしろと言いたいんですね。上井草地域で大切にすべきものの一つは、たとえば井草八幡の祭礼じゃないでしょうか。青梅街道で分断されてしまっているのが残念ですが、昔の人々の持っていた地形に対するまなざしを回復すべきです。神社の祭礼は、宗教上の違いを持ち出してとやかく言う必要はない。これから向う百年位を生きていくには、(一瞬のブームでなく)その土地の容認してくれる習俗や風土を大切にしていく必要があるでしょう。

伊豆半島の緑
 最近、伊豆半島の興味深い事例を知りました。伊豆半島の山々の緑を見て、日本は昔からこういうもんだと思っていたし、多くの方々もそう信じているはずですが、現在の伊豆半島の山々の緑は、この五十年ほどで作られたものだそうです。昭和の十数年までは伊豆半島の山々は禿げ山でした。当時の観光写真でそれがわかります。天城山系の奥山は天領だったので封鎖されていた。薪の消費地の江戸を控えていたために(上井草もそうだったようですが)、伊豆半島の里山はほろんど丸裸にされた。海、里、里山、奥山の間の関係維持が出来なかった。黒船が来たときには伊豆半島は禿げ山だったでしょう。焼き畑農業だったからです。
 でもそれは生活サイクルの一段階の眺めだったわけです。五十年ほどで緑が復活した。これは僕には示唆深いことで、東京の屋上を全部緑にしようとすれば、日本人は二十年でそれをやりますよ。


お話は途切れることなく、二時間あまりに呼びました。インタビューの全容はまた別の機会にご紹介しましょう。

 いかがでしょうか? 一味違うインタビューですね。若者論とか世代論とかも面白いけど、こういう話こそタメになる貴重な話だと思います。
 これを受けて、たぶん今回の講演もこのインタビューや小田原講演みたいに「地域」について見つめる話になると思いますので、行ける方は是非行って下さい。


『破嵐万丈』シリーズ各章タイトル

2009/03/09 01:22|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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(この記事のフォーマットに則って、書き直しました。)


 あの『無敵鋼人ダイターン3』の破嵐万丈が、探偵になって帰ってきた! かつてソノラマの「獅子王」にて連載された富野由悠季が手掛けた冒険探偵小説。美女、拳銃、潜入、変装、謎、そして陰謀。大痛快なアクション探偵小説、是非一度読んでください!

破嵐万丈シリーズ
著者/富野由悠季 イラスト/美樹本晴彦 カバーデザイン/矢島高光

破嵐万丈 薔薇戦争
ハランバンジョーの実態 5
1 ファイン・スタート 10
2 アンダー・グランド 22
3 ダーク・スペース 30
4 パフォーマンス 38
5 パス・タイム 52
6 レッド・アーマード・カー 68
7 ナミノ マコト 74
8 ポルタ・ニグラ 80
9 ギャリソンの店 89
10 スリー・ガールズ 101
11 空爆 115
12 ラピド・ポータ 125
13 お次は? お嬢様方 137
14 夕日に飛べっ――! 158
15 各々の立場 172
16 ファン・ファン出動 183
17 みんなの疾走 191
18 老婆サイガ 202
19 可哀想なマコト 213
20 タイトロープ 223
21 サイガ・ババ 232
22 ファン・ファンの逆襲 243
23 ポルタ・ニグラ侵攻 249
24 陸に向かって突撃! 259
25 遂に、御対面 271
26 マコト・パワー 280
27 昼下がりに 292

破嵐万丈 憂鬱ミュージアム
1 マコトの朝 5
2 お仕事 15
3 遺産被相続人 29
4 モンド・ミュージアム 42
5 マコトの憂鬱 56
6 絵を貸して下さいな 67
7 夜警 86
8 セールス作戦 102
9 闖入者 118
10 美女っていいよ 129
11 憂いと面接と 145
12 マコトは偉い 164
13 怖いぞガスは 177
14 さあ、頑張ろう 192
15 親族会議 205
16 決起の青年たちへ 221
17 ウソか誠か 233
18 夏の日の下 243

破嵐万丈 ヒットカップル
1 シーツに転んで 5
2 パートナーは、ファンでした 19
3 熱い朝でした… 39
4 またもファンか 49
5 海の水は塩からい 65
6 ポルタ・ニグラ対CG 83
7 ネリマ・コネクション 96
8 今日はお休みなし 115
9 またメトロ 136
10 デッド・エンド 152
11 警察の事情 173
12 リーとミドリさん 181
13 悪臭の出会い 193
14 お助けマコト 204
15 シオンの逆襲 217
16 雨のかわりに鉄砲弾 232
17 コンバット・ガンズだぁ? 250
18 リーとモー 264

破嵐万丈 愛はシベリアから
1 展望車で 5
2 依頼の剣 13
3 リニア・シベリア 22
4 空が早いか地が早いか 36
5 ナホトカ空港 48
6 フォーメーション・フライト 64
7 ミサワ 76
8 時間がない 89
9 裏がいっぱいある話 102
10 海に浮かぶは原潜よ 120
11 サインがない一大事 128
12 海水責め 137
13 ドライブ 151
14 ピョートルの密談 159
15 ウオツカの香り 169
16 湖畔の宿 176
17 ニアミス 187
18 遅ればせながら 199
19 旧交を温める 208
20 マコトの出番です 216
21 瑛子さんの事情 235
22 総本山接近 262
23 公邸のゲルト 279
24 ブレックファースト・タイム 294

注1:このシリーズは実際目次がないため、以上の目次は独自に作成したものです。
注2:『破嵐万丈シリーズ』はあくまで通称であり、実際各冊は「破嵐万丈」という名をついてるものの、単冊完結のため、シリーズという名をついてるわけではありません。
注3:『薔薇戦争』についての記述はソノラマ文庫版に基づいたもの。ほかには獅子王ラベルの単行本がある。


『リーンの翼』各章タイトル

2009/03/08 01:45|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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リーンの翼「作者のことば」集
リーンの翼一巻あとがき
(こちらも参照)


 かつて『野生時代』にて連載された、バイストン・ウェル・サーガの第2作であり、富野由悠季初めてのオリジナル小説でもある。2005年製作されたネットアニメ『リーンの翼』の原点ともいうべきこの作品こそ、富野小説のなかの1番優れた作品という声も高い。異世界に迷い込んだ帝国軍人が、己の腕をかけて剣を振るって、戦う。荒ぶる乱世と変革を呼び覚ます世界を軸に、戦前世代の心性を正面切って立ち向かうこの野心作は、世代を越える必見な一作である。


バイストン・ウェル物語より リーンの翼
著者/富野由悠季

(カドカワノベルズ版)
カバー・口絵・本文イラスト/湖川友謙

(角川文庫版)
カバー・原画/大森英敏 背景/池田繁美 仕上げ/村上和子
口絵・原画/大森英敏 背景/池田繁美 仕上げ/村上和子
本文イラスト/大森英敏


1巻

I オーラ・ロード
II 勇者アマルガン・ルドル
III ミン・シャオの逆襲
IV 街の夜
V 剣
VI 報復の血
VII 聖戦士
VIII コラール・シーへ
IX 海賊
X 機銃
XI ガダバの軍艦
あとがき(カドカワノベルズ版のみ、ただし目次になし)

2巻
XII 荒れる海
XIII 集結
XIV 城掛り
XV リンレイ・メラディの城
XVI 接敵
XVII ガダバの前哨
XVIII デダン・バランダンの狂気

3巻
XIX 海の声
XX 再会
XXI 徒党
XXII ゲルドウの風
XXIII ミン・シャオの怪
XXIV 追撃
XXV 穴の中
XXVI カタビタンの胎動
XXVII 祭
あとがき(カドカワノベルズ版のみ、ただし目次になし)

4巻
XXVIII スィーウィドーのこもれ陽
XXIX 閃光
XXX 血の騒ぎ
XXXI ファイアー
XXXII 青年二人
XXXIII 竜の脚
XXXIV 揺れる大地
XXXV 惨殺という景色
XXXVI 朝のあたたかさ
XXXVII アンマ
XXXVIII 靴の翼
XXXIX 海の壁

5巻
XL 翔べない戦士
XLI ミラヤマ
XLII 二人だけ
XLIII 見えない敵
XLIV ノストゥ・ファウ
XLV ワムの宿
XLVI ダッタンバヘの狼火
XLVII 憂鬱
XLVIII 蠢動
XLIX 低い雲
L サンダル
LI 前衛
LII 夜明けから
LIII あぶりだし
LIV 厚い盾

6巻
LV シュムラ・ドウの首
LVI 空中戦
LVII ミラヤマ
LVIII ゴゾ・ドウの夢
LVIX 夜から昼へ
LX 胸に血
LXI 王と拳銃
LXII 異世界人
LXIII ダーナとダム
LXIV 床山の名誉
LXV アマルガンとリンレイ
LXVI ゴゾの前
LXVII 闇の底
LXVIII 茶の時間
LXIV ベッカーラの炎
LXX 地上
オーラロードへの遥かな道(角川文庫のみ)

注:また、カドカワノベルズのみ裏表紙に「作者のことば」が載っている。


『王の心』各章タイトル

2009/03/07 23:45|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:0
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『ファウ・ファウ物語』各章タイトル
『アベニールをさがして』各章タイトル
『ガーゼィの翼』各章タイトル

 富野由悠季が95年から96年にかけて手掛けた最大の問題作であり、一番の傑作でもある。壮絶なまでの浮遊世界を背景に、老王の霊が王家の愛憎と大地の行く末をただ見守ってゆく…。「血とセックスの物語」と謳われるように、生と死に見極めるこの作品こそ、小説として富野イズムの最高峰だといっていい大傑作である。

 二日かけて長文を書いたせいか、今日は異常にダレていますので、今日は富野由悠季小説のなかでも一番の傑作の『王の心』のタイトル起しだけで済ませてもらいます。また、このタイトル起しシリーズのクレジットは、全部本の記述に基づいたものなので、クレジットされていない部分もありますので、そういう部分はまた注の形で別項記述させてもらいます。


王の心 
著者/富野由悠季 カバーイラスト:天野喜孝


死者の書
序章 グラン王の死
第一の物語 アカイアーの復讐
第二の物語 アジャリ・ビィー
第三の物語 ゴレンゴン哀歌


天女生誕の書
欠の章 うたた星々
第四の物語 カロッダの俊英 
第五の物語 処女の見るもの
第六の物語 フラムロードの世
第七の物語 乳首
第八の物語 カロッダのクワウンゾゥ


再臨飛翔の書
受領の章 クワウンゾゥの撤退
第九の物語 メスジアの香り
第十の物語 蠢動
第十一の物語 女たちの血脈
第十二の物語 メスジアという王
第十三の物語 飛ぶには遠く
終章 彼方の三星物語

注1:「死者の書」はカドカワノベルズのカドカワハードノベルズとして出版され、「天女生誕の書」、「再臨飛翔の書」は角川書店の新書判ハードカバーとして出版された。
注2:クレジットされておりませんが、本文のイラストも天野喜孝氏によるものです。

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BSアニメ夜話『海のトリトン』の感想

2009/03/06 23:32|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:6
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アニメ夜話『海のトリトン』の紹介

 昨日は感想のつもりで書き始めたつもりでしたが、いつのまにか紹介になってしまったから、今回はそのリベンジマッチ。


 さて、あまり意味のない部分は飛ばしていこう。じつをいいますと、今回の『トリトン』夜話は個人にとって非常にタメになった一回でした。『ガンダム』のときも『イデオン』のときも面白かったし、スタッフ話も十分楽しめたが、岡田やゲストらの視点や分析はこの回ほど感触がなかった。なので、今回は部分的に受け入れない部分もあったにせよ、個人的は非常によかった。紹介記事と違って、今回は自分の感想だけを書くつもりです。アニメ史的には重要だとかの話は今まですでにある程度認められているものですから、こっちも多く話すことがありません。
 また、今日は週末ではありませんので、富野発言を文字起しする時間もありませんので、今回富野発言はお預けさせていただきます。

 まず、今回に通じてほとんどのゲストも語ったものですが、トリトンは全篇にわたって一番強調されてるのは、その「不安定さ」だった。この部分さえ抑えていれば、トリトンのあらゆる描写という描写が、すべてこれを強調するのが、簡単に見れるはずです。いきなり怒るとか、(理不尽なものであったにせよ)責任から逃げようとしてるとか、声といい、芝居といい、とにかく全篇のトリトンは、明らかに子供と少年の間にいる気分だった。そこが、いわゆる「等身大」のトリトンを創った。岡田絶賛のオープニングなんかも、ルカーの上で必死にバランスを取ってる感じをしましたが、そこもまたトリトンの未熟さを描き出した。
 以前、自分は■富野作品のオープニング、エンディングと絵コンテ(1)という記事を書きましたが、あの当時は、この部分にまったく言及しなかった。いや、気付かなかったわけじゃありません。子供ですし、海の上にいるから当然な動きだと思いました。ですが、今回の話を聞いて気付いたのは、そこらへんの描写を含めて、アニメにおける一種の「掟破り」だった。まさしく富野由悠季(当時は富野喜幸だが)そのものだった。
 正直いって、いままで僕はこの部分をまったく思いつかなかった。能力的にできるかどうかの問題じゃなく、一人の雇われ監督にそんな余裕があるとは思わなかった。なので長い間、自分のなかでは、あれが自然にできているモノだと思いました。しかし、今回『トリトン』夜話を見て分ったのは、あれほど芯を貫いた描写ならば、自然にできているものはずがアリエマセン。これを知っただけでも、自分にとって貴重だった。

 上の話を含めて、次に思ったのが声優のコントロールです。番組の最初から最後まで、塩屋氏はゲスト方々の熱弁に対して、終始「あー当時はただひたすらヘタクソだった」みたいな態度でした。謙虚か一歩引いてる立場かは置いといて、正直声優にとっては、案外そういう気分でしかなかった。にもかかわらず、多くの人びとに伝えたのは、美声であったからとか、ただのまぐれ当たりとは思えません。演技以上、その気分が作品にピッタリと合ってたからです。
 そこで思いついたのは、『エルガイム』の平松広和や『Vガンダム』の坂口大助、あるいは今回もゲストとして参加した『∀ガンダム』の朴璐美みたい、その気分とか成長とか声優個人のさまざまな部分を踏まえる起用も、キャスティングというか作品にとって不可欠な要素であると思います。だから、『トリトン』のそういう部分を踏まえての起用、使いこなすってのは、非常にすばらしいこととしか思えませんでした。
 ただ、ファンならばご存知する方も多いと思うのですが、『トリトン』はいわゆる西崎主導体制作品であったため、あそこらへんはほとんど西崎の発言がすべてですし、あの当時のチーフディレクターである富野も色々があったため、後ほど作品に密接することができませんので、人選もそうですが、アフレコもあまり行ってなかったらしい。ですので、『トリトン』の塩屋への指導は、おそらく富野とあまり関係ありませんでした。ただ、作品を作った張本人ですから、その芝居を受けて創った画は、あれほどピッタリと合ってたので、やはり声優を熟知でなければいけない話だと思います。
 だから、話としては簡単な理屈でしかありませんけど、本当にそこまでやれる胆力を持ってる上、それを作品のなかに組み込める監督は、果たしてどれくらいあるんだろうかという話です。正直、富野作品のなかでも上手いだけ(だけっていうのも変なんですが)の声優とか、ただ己の演技で乗り越えるような声優もいるけど、もしそれ以上の「何か」を作れたとしたら、きっとそういう部分をも使いこなせばいけないなと、今回改めて確認した。

 それから、作品全篇に通じて漂った「孤独感」も、この作品の一大ポイントである。設定からもすでにそうなんですが、とにかくトリトンは一般の子供向けアニメと違って、いろんな意味で一人ぼっちだった(そこらへんは少年少女の心を掴んだのだが)。それも最初だけじゃなくて、最後まで続いてた。そういう積み重ねは、正直非常に重いです。アレを見てきたチビッ子はもちろん、大人になった今見ても本当にきつかった。何故観客にそういう気分を与えるのかというと、それは、トリトン本人でさえそれを耐えられないからです
 だけど、そこで倒したわけにはいきません。だから、常に何かを渇くような、何かを求めようとするストレスというのが非常にある状態で、トリトンは前に進むのです。ご注意してほしいのは、ここで言ってた話は何もトリトン視点、つまり作品の内部の話だけではなく、作品の外部、すなわち作り手からの話でもあった。これは、本当に本当に本当に重要なことです。そういう話運びこそ、本当の作家だからこそ創れるトータルな計算なのです。
 (今のアニメスタッフにはいろんなキチガイ、アホ、同人気分屋、ビッグマウスなどがいるのですが、ああいうのにこういう能力を求めるのはそもそも間違いなんですが、せめてこの40年前近くの作品に少しでも追いついてから、てめえらのキチガイっぶり、アホらしさ、オナニー、F●X(失笑)などをやってもらいたいという気分です)
 話は逸れましたが、とにかく『トリトン』においては、こういう孤独感が1話からずーとあったんです。だからこそ、分かり合えるかもしれない喜びも、倍増してるわけです。だからこそ、すれ違った悲しさと寂しさも、さらに倍増してるんです。ヘプタポーダ話も恐竜話も、みんなそうなんです。ポセイドン話もそうなんです。27話前半までポセイドン族はただ殺す殺すだけのキチガイでしかないが、人間だったらもしかしたら話し合いできるかもしれない。でも彼らはもうすでに…という部分も、それを強化するんです。
 そもそもルカーたち海底生物と友達になったところで、なんになるっていう気分が、作品のなかでも明確に描かれているんですから(そこらへんはやはり富野らしい)、最後の旅立ちを含めて、トリトンは皆が共にしているけど、何も言わなかったからみれば、やはり一人だった。それでも、劇中にはちゃんと一つの可能性を置いているのです。それがピピなのです。

 ピピというキャラクターもかなり面白いキャラです。ピピは初めからトリトンを拒絶してるし、最後まで明確にトリトンを完全に受け入れた節がありません。にも関わらず、ピピは分かり合えるかもしれない希望に見えるのは、劇中では明確に少しすづトリトンとの距離が近づいてるからです。また、トリトンみたいに悲壮感がないにせよ、ピピもトリトンと同じく、性的な未覚醒においては非常に似ているのですから、その拒絶と葛藤も最終的に画が見せた拒絶ではなく、どこか曖昧だけど性的な部分に指向するのです。少なくとも、ピピは完全にトリトンにとってお友達より「異性」に見えちゃうのですね。
 それから、ピピは原作時点ですでにトリトンの相手ですから(そりゃ二人はトリトン族の唯二の生き残りですからな)、トリトンという少年に対して、ヘプタポーダというゲストヒロインを抜きにすれば、未熟ながらもほとんどその女性の部分担いだのですし、ピピ自身も今回の岡田のいうとおり、かなり処女的で性に対して戸惑うし、トリトンに対しては表向きは拒絶してるけど、じつは満更でもないわけですから、エロスというか作品に色気を持ち込む一翼に違いないのですが、ピピはそういうエロス的な部分、つまり女性な部分を抜きにすると、非常に幼稚、少なくトリトンより年下っていうのも気になる。どこか気になるかというと、ピピの立ち位置の部分です。

富野由悠季監督 in 手塚治虫アカデミー2008 「アトムの時代~SFか科学か」レポート

 これのなかのレポートパート2では、この一段があります。

ただ今のピノコの件に関しては、眞君はそう言っているけれども、ちょっと違うと思っている部分があります。これは科学の問題ではなくて、作劇です。劇を構成するための人物配置の問題として考えなければいけないことがあるので、これは本当に面倒くさい話になるので、細かくは説明しません。手塚治虫という人が『ブラック・ジャック』を描くに当たって、ほとんど役に立たないピノコを置いているということで、基本的に人間の目指しているもの、触るべき技術論というものがどういうところにあるかということを、表すために、ピノコみたいなものを置かないとやっていけなかったという辛さのようなものがあったのではないかと思います。僕はピノコというのは、手塚先生にとってだまし絵のような存在になっていると思うんです。こういうキャラクターを置かなければいけない手塚先生というのは、本能的に、科学と技術の問題を感じていることがあって、それでいて自分はマンガ家としてしか表現ではない部分があるために、人の問題というのはこういうふうに、おちゃらけるしかないのではないか。だけど、ブラック・ジャックは実際に執刀するわけです。そして、ある人生に関与していくということをやって、その繰り返しをやっていかなければいけないという物語を作っていると思えるんです。あれはおちゃらかしのキャラクターだけれども、手塚先生の中では「ピノコがいなければ私は窒息してしまいます」という位置付けになっていると思うんです。アトムの成長でもないし、単純にカウンターとしてのセクシャリティを持った、アイドルでもないという意味で、心の中にある澱みたいなものではないのかという気が、僕はします。

 テーマとアトムの科学的なんとかのと沿わないためか、その後総スルーされてたが、かなり重要なことだと思います。ピピのキャラの造型も、おそらくこれと同じ問題だと思います。だから、ピピも、「そういうピピがいなかったら僕(作り手である富野&主役であるトリトン)は窒息してしまいますよー」的な部分があるんじゃないかなって思ってます。この部分と上の言ってたトリトンのパートナーになれるかもしれません(ようやく分かり合えた!の描写をするのも野暮れですしね)的な部分を含めて、ピピはいろんな意味での息抜きキャラだったとはいえます。まあ、ズバリこの物語のテーマに対するカウンターですね。富野が一番得意とする手法。

 それから、SF的な部分がしっかりしてる小谷さんの話に対して、岡田昔の言ってた話を思い出した。平成極楽オタク談義リスタートでの話しです。岡田が「富野さんってさ、SFに関してはすごいコンプレックスがあるくせに、SFに関してはすごく考えてますよ」という話に対して、池田憲章さんが「必ずアイデアを出しますね」というくだりです。あそこらへんも、やはりしっかり要素を入れるのも重要だと思います。SF的だけではなく、あのオリハルコンに対する謎解けの部分も、かなりミステリに入ってると気がつきまして、「ああ、それじゃ前自分が書いてたアベニール話とすごく似てるよね」と思っちゃったんです。そこらへんはやはりイデとは何だろうという(悪い意味ではない)ハッタリと違って、ちゃんと「謎」と「答え」に繋がっているんです。
 それから、(原作に比べても一つ単独な作品においても)主人公を子供だけどギリギリ少年なところに置いてるのも、しっかりと子供向けだけど、子供向け以上な作品だったと示したと思います。こういう形以上の何かをできるだけ詰め込む密度、それから次へと伝わる話ってのは、富野監督ならではの物語の作法ですね。


 正直いうと、いままでは、僕はトリトンをこのように強く富野の後の作品に強く繋がう視点で見ることがありませんでした。いや、もちろんテーマなどはのちに継承されてゆくのは承知ですし、ファンクラブとか『ヤマト』と『ガンダム』との関係なども承知しています。ですが、72年の作品とかスタッフなどの点からしては、今まではそれほど富野作品の大きな流れの一部とは考えておりませんでした。逆に、僕がずっと抱いてる他の人とちょっと違う視点ってのは、高畑演出に汚染されていない(いい意味での汚染)富野作劇が検証できるアニメとして、非常に注目してるんです。
 ですから、今回改めて確認したのは、『トリトン』は自分が想像してる以上に富野の想いとスキルを込めた作品なので、本当にありがたいと思います。ほかのトミノ夜話と一味違った出会いでした。

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BSアニメ夜話『海のトリトン』の紹介

2009/03/05 23:44|富野由悠季関連TRACKBACK:0COMMENT:2
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アニメ夜話『海のトリトン』の感想

 昨日の夜はアニメ夜話『ダンバイン』を夢見ましたので、いまさらですが先月アニメ夜話の『トリトン』回の感想を書きます。


まずは今回の面子についての感想。

岡田斗司夫氏:
 その顔にようやく定着しつつある岡田ですが、今回は髪も少々伸ばしたようでで、正直ちょっと恰好悪い。慣れると意外に気にしないものだが、髪を切ったほうがカッコいいと思う。
 相変わらず絶好調。つか、何度もこの人の話を見てたが、こんなにメタファー視点で富野作品を見てるんだとは思わなかった。

小谷真理氏:
 え~と、確か『ガンダム』回でも出てきましたよね?こんなこというのもなんですが、あのときと比べられない綺麗になってたというのが第一印象。つか最初は同名の別人かと思った。
 今回もやはり妄想大爆走。でも着眼点はかなりいいし、女性の視点も自分にとってタメになったから、いい小谷回でした。

朴璐美氏:
 今回のゲストのなかで一番若い面子。とりあえずお父さんラブがたっぷりと伝えてきました。よかったよかった。
 年代が離れてるからちょっと語りにくいかもと思ったら、意外に話をついていける。あと、トリトンの魅力とかを語るときの目の輝き、小谷氏と合うな。やはり同じ女性だからか。

塩屋翼氏:
 今や音響監督の人ですが(朴氏もそう思ってるらしい)、富野的では、やはりトリトンとコスモ(と、ビルギット)ですね。しかし、子供の頃は本当に美声だったな。
 今回はちょっと空気だったな。自分の意見はあまり話さなかったし、当時の話もちょっとだけ語ったが、足りなかった。もしかしたら今回の面子のなか、トリトンと一番距離を置いてる人間かも。

羽根章悦氏:
 東映時代からの古参で、西崎作品にもよく参加してた方で、少々テレビになれないようで、そのちょっとシャイけど真摯な語りにとても好感です。
 作り手、しかも絵の部分のスタッフ側だから、逆にそんなに多く語れないというか、大半は他人の話を聞くほうに立っていた。羽根氏自身も結構ゲスト方たちの語りに興味深い感じですしね。また、今回は富野についても少し触れてくれまして、嬉しかった。

藤津亮太氏:
 はじめて見た。最初はてっきり氷川竜介氏みたいにサンダーバード顔をしてると思いきや、意外と人間だった。声も氷川氏に比べて説得力も薄めな声だが、まあ普通の人間ですよね(←失礼)。
 その分析は…後述だが、あまり分析してたような気がしませんというのがこっちの本音です。あと、アニぺディアという呼称ってダサいよ…。

里匠氏:
 相変わらずノリノリというか、興奮してたな。なんだか富野作品回の時はいつもより3割くらいテンション高いと感じられますが、気のせいかな?

加藤夏希:
 飾りモノ(ごめんなさい。未だ「エヴァっぽいな」を引きずって)。


 今回の構成は岡田さん自身が仰ったとおり、主は出演者の発言を拾うことに尽力してるので、バランスがかなりいい。個人としても大満足。冒頭からいきなりシリーズ初のカラオケになるのだが、12弾のほかの二作と比べればどうしてもそっちに行くし、それだけ各世代に伝えたということだから、あの演出も悪くはない。というか取り上げられてる作品のなか、何気『ジョー』夜話以外一番古いモノだったりして。
 最初は何故かトリトンに恋した女性が多い話に対して、小谷氏が語ったのは当時のジャニースみたいな少年タレントグループがいないため、トリトンが自然に少女たちの等身大な憧れになるということ。これに応じて、羽根氏も塩屋氏もそれぞれスタジオに来たファンが女性ばかりだとか放送終わった後のイベントでその声と台詞で女性ファンを泣かしたとか(また、富野がやはりスケベだという貴重な証言も)。
 これに続いてトリトンの魅力のあり処の話ですが、小さい頃の記憶しか残ってない朴璐美氏が、これまではオープニングの雄々しいイメージが頭のなかにあって、勝手に明るいトリトンだと想像したが、改めて見ると、なんか「エロかった」という発言が。

岡田:エロはトリトンの裏テーマですからね。裏が富野さん的には表テーマだと思う。
朴:お父さんだったらありえる話だなって。
(興味津々聞く羽根氏と塩屋氏。大笑う里アナら)


 続いて、塩屋氏が選んだお気に入りシーンが、第2話でのメドンと話、ホラ貝を探し、両親の遺言を聞いて怒るトリトンがホラ貝を投げ出すシーン。理由は当時泣くとか叫ぶ演技ができなくて、そこらへんはアフレコではテーク25か26まで来て、回りのベテランというか大人たちのため息さえ聞けるほどリテイクを喰らったから。この話を受けて、岡田がトリトンの声が「危なしかった」と表現した。つまり、女性が少年声を演じる安定さ(ある種アニメ的なウソっぽいところ)と違って、逆にリアリティを与えたという。

塩屋:やっぱり、子供一人で、なんかああいう閉鎖的ななんか、スタジオのくらいのなかで、えー、怖い怖いおじさんたちに囲まれて…(皆笑い)
朴:すごい面子ですもんね
塩屋:もう、泣きそうでした。
小谷:あの、トリトンって、なんかね孤独感というかギリギリ感とかのがすごく強くて…あとね、声変り前だったからね、何か変化するぞっていう何か変化を表すキャラのようなものを背負ってるんですね。世界を変わるとか、それから自分が変わってしまうとか。


 その孤独については、小谷がトリトンがたった一人の生き残り、緑髪だから人間の世界にも受け入れられないし、海の世界に行ってもピピと分かり合えないから、何か分らない孤独感がひとく強いという(また、そんなところが女性にとって一番魅力的だという)。

 上の少年的なトリトン、それから孤独なトリトンの話を受けて、次に出すのは原作のトリトンとアニメのトリトンの容姿についての比較。羽根氏に伺う話によると、原作と比べてアニメのトリトンより少年っぽくて、より柔らかいタッチで描かれているが、意図的に甘くならないように殺伐的な雰囲気や手塚キャラの円やかさに反する直線的な髪表現だとか。
 それから、羽根氏はここで実際にトリトンを描く。そのアニメと比べて少しだけより凛々しいトリトンに対して、朴も小谷も大興奮。里アナのアニメで海の中を表現する際に、何か苦労したところがあったのかという質問に対して、羽根氏が逆に助かられてる部分もあるという。海の中にいるから、髪とマントを動かすだけでも生きる雰囲気が出て、アニメーション本来な生命力をできるという。また、羽根氏がまた里アナの質問を受けて、今のアニメは仕上げなとがパソコンで処理をするので、線が均一、金属、単一で個性が乏しい。生きた原画の線は全体の画を生かすという貴重な話も出てくる(ちなみに、羽根氏は今でも秘密~The Revelation~やアリソンとリリアで原画を勤めてた現役です)。

 続いては羽根氏のお気に入りシーンですが、やはり作画面で作品を支えた人らしくて、第1話を選んだ。何故かというと1話は作品のイメージ付けに決定的な役割を働いてるので、OPと共に一番大事にしてるところ。後は極端論でいえば流すだけ。
 それから、第1話を選んだから、岡田は怪獣が倒されたシーンについて、直接描写ではなく海が血の色に染められる表現で怪獣の死を暗示するのが、スタッフの自信が伺えるというのに対して、羽根氏がそこらへんはやっぱり富野さんのセンスという(嬉しい!)。また、小谷もその1話の魅力は漁村の少年がいきなり王子様になっちゃったところにいるという。

 で、小谷氏が選んだシーンは、20話ヘプタポーダがトリトンと戦う最中、海グモの隙を見つけて海上にいくが、逆に太陽な輝きに阻まれて、悲嘆するシーン(このシーンを見て、一番反応したのが何故か朴と小谷)。「海のトリトンでいえばヘプタポーダだよね」という、さらにヘプタポーダの人間の時の写真を出して大はしゃぐ小谷。しかし、デザインが大絶賛されてる割に、まったく覚えてないキャラデザ羽根氏。でも、その設定がはっきりしない謎の構造が逆に観客の想像を掻きたてるとも主張し、ヘプタポーダを理想と現実のギャップに苦しめられる美しさと悲劇さを持ってるよく出来てたキャラと形容する小谷。
 続いて、藤津氏のアニペディアでもヘプタポーダについてはトリトンの成長を促すキーキャラだといい、『ガンダム』でいえばちょうどランバラルの位置にいるキャラと説明している。また、ロマンアルバムのナイーブなトリトンが載ってるセル画と、ヘプタポーダのピンナップを出して、そのファンが注目する二大ポイントともいうべきところを紹介した。

 ヘプタポーダ話が終わって、朴璐美氏が選んだのは第15話、悲しい恐竜を慰めるために吹いたトリトンのホラ貝が、逆に敵を招いて、恐竜を殺しちゃうというシーン。最後の恐竜の涙を見て、朴氏の目尻も涙が。そのトリトンの善意が起こす悲しい(by小谷)、でも無意味(by岡田)で理不尽(by朴)な死に衝撃を受けるという。

朴:すごい富野さんらしい、こう何重にも複雑な人間の心理状況を描き出すというか、なんともいえない本当に理不尽な。


 また、この話はSF的から見ても、そういうコミュニケーションが成立しない悲しさを描くところを含めて、シリーズ全体が結構SF的な要素を大事にしていると小谷がいう。さらに岡田はそういう何が広がってゆくような世界を広がってゆくような構造が、SF的な要素以外、ミステリな要素も入れるからと。「オリハルコンとは何だろう」「アトランティス人と、トリトン族と、アトランティス大陸の関係は何なんだろう」って最終話までわからないまま雪崩れ込むというのが、今アメリカの「24」とか「ロスト」とか巨大な謎がゆっくり明らかになるような展開を先取りすると指摘する。それまでは一話完結、もしくは最初の方で解決して残りはどう戦うのが主題という話。でも、オリハルコンの短剣は自分でもわからないものだから、ミステリが最終回の15分まで続く。

 続いて岡田が選んだシーンは、21話瀕死のヘプタポーダの言葉を応じるも、躊躇するままでオリハルコンの剣を輝き出せ、レハールを失明させるシーン。単純一言「かっこいい!」と岡田。映像的にかっこいいのと、何か象徴的なシーンだから選んだという岡田が、ついに爆走分析に入る。

岡田:まずオリハルコンの剣っていうのが怪しい!普通っての剣はもっと長いんですけど、あのサイズといいなんといい、なんとなくその少年の、この、ペニスそのものを想像させて、いざというときは役に立たないだけども、役に立てるときはやたらと暴走してしまって、自分でも制御つかなさってのはその青年期てか、思春期ですね。思春期に感じるあの性的衝動、リビドーそのものみたいな感じをするんですね。で、富野由悠季作品であるからには、リビドーをテーマにしないはずがないと思って、今見直すとすごい、やっぱりトリトン作品全篇に通じてたとえばピピが女の子で、脚が魚なのを関して、ピピは「それでもいいのよ」と言ってるんだけども、実は一人でトリトンにいえないんところ(ママ)で悩んでいて、「私もいつかあんな風になるんだろうか」と、なりたいとは言わないんですよ、ピピは。あんな風になってしまうんだろうかと怖いっていう、明らかにそれは初潮がまた来てないっていうところの暗示、メタファーなんですけど、それを描かないし…。

小谷:やっぱり子供向けだから、たぶん表向きはエロとかを抑えてたと思うんですよ、色気とかのを。でも、もう直前の、これからもう性が分化してゆくの直前、やっぱり子供の最後のなんというか、純真な清らかなエロという…。

岡田:やっぱり見てる人に、これは結構エロティックな…エロティックといってもいやらしい意味じゃなくて、絶対成長期が避けられない性的な話をしているんだよというメッセージが、すごく強く伝わってきたのが、今回見返して、特にオリハルコンの剣で思いましたね。


 続く「オリハルコン」と叫ぶシーンに苦労してた塩屋さんが、それを何度も叫んだ原因に対して、難しい以前、イメージがなかなか折り合いがつかなかったという。あの声を「決して勇ましい叫び声じゃないんですよね」という岡田に対して、塩屋がトリトンの声優としてそれは「相当疲れて、もういやだー」という叫び声と冗談交じえて語ったが、岡田は大真面目でトリトンの剣を使ったときの半分失神したような表情からヒーロー顔(と声)じゃないとさらに説明した。「(あれは)ガンダムハンマーー!!というときの顔じゃないんですよね」。
 それから、里アナは岡田に「富野作品としてのトリトン」についてどう捉えるのと、その重要性を問いかける。岡田は自分の基本的な考え方が、『トリトン』があったから、『ヤマト』と『ガンダム』が生まれたという。つまり、『トリトン』は富野作品と同時に、西崎作品でもある。この3つが一緒に見るとすごい構成が似ている。『トリトン』はアトランティスに行くのに対して、『ヤマト』はイスカンダル。また『ガンダム』も子供だけで逃げてジャブローに行く。でも、違うのはある。

岡田:でも、富野さんがあくまで『トリトン』を持ってきてこだわったのは「父親の不在」というか不条理な感じなんですね。トリトンってのは父親がすごい不条理なんですよ。トリトンのなかでの父親が、実はポセイドンなんですね。ポセイドンが試練を与えて、トリトンがそれを越えるという構造になってる。だからトリトンがそれを反発しつつ、ルカという母親に宥められながら、そのいうことを聞くというのになってるんです。それがガンダムになってたときに、お父さんが作ったガンダムに乗る羽目になって、その後お父さんは全然倒れなくなって(?)という富野さんのその、父親像、アニメのなかで語る父親像、親との関係になっていう。でも西崎さんはそこらへんが違うと思ったのか、逆に『宇宙戦艦ヤマト』では父との関係をより強調して、強い父から強い子へ受け継がれる思いみたいなもんをやっていくていう、そういう日本SFアニメのなか大きい流れを作った作品だと思います。
(ちなみに、この解説に、羽根氏はただ頷くだけ、朴と小谷はポッカリした。ほかの人も賛嘆の声を上げる)


 全部のお気に入りシーンを紹介したあと、ついに最終回の紹介に。VTRの後、「ものすごい情報量の最終回ですね」と里。「トラウマになりますね、やっぱり子供は。正義のヒーローだと思ってたら、悪魔の手先だったの!?という」と小谷。「小学校4年生の時2001年宇宙の旅を見終わったときと同くらいの衝撃」と塩屋。これに対して、羽根氏はあのようなラストになったのは、本来52話の話が27話に短縮され、本来少しずつ投げ出してゆく謎や芝居がラストに圧縮されちゃったというぶっちゃけ話だった、と。でも、みんな最終的な結論はこのようなちゃぶ台返しが逆に最終回を作った。それまで主人公が信じてる世界がパーンと崩れちゃって、自分が住んでいる世界が相対化されて、世界が広がってゆく、(もっと広い)世界が見えるのは、一種の快感とはいえる。
 子供にとってはよく分らなかったけど、自分が信じてたものが否定されるのに、とにかくショックだった。でも、そこから考え始めて、「そうか、違う視点で物事を見なきゃいけないんだ」というのをだんだん分るようになる。

朴:なんかこの前富野さんが仰ったんもんだと思うんですけど、子供だからって絶対に侮っちゃいけないって、子供にだからこそきっちりしたちゃんとしたを教えないと。「この子、バカじゃないよ」とようなことを、すごく仰ってて気がするんですよね。だから私も今回トリトンをこうして見直して、「あ、すごくお父さん子供を、子供というか、生きるものすべてに対しての、なんというんだろう、こういう訴えかけをこの作品でしてたんではないかなっていうと思いましたんだね。
だからこの最終回もすごくビックリしました。もう本当に訳が分らないと思いましたけど、だけど、分らないんだけど、のちの経験がすごく効いて来るんじゃないかって。ちっちゃい子が見ても、きっとそういう作品なんだじゃないかって、と思いますね。


 番組の最後、飾りは何か言ったが覚えなかった。一方、羽根さんが岡田のフロイト的解釈に感心した様子で、富野さんはおそらく意識のどこかにそういうのがありましたかもしれませんけど、それほど意識的にやったことではないと思いますと。そして塩屋さんが「昔のほうがなんか上手かった気がする」という無難にコメントで、番組を締めた。これで終わり。


 と、感想は書きたかったけど、何故かこんな長い紹介になっちゃった。というわけで、感想は明日で。内容は一部意釈で、また聞き取りも不明なところがありますので、もし間違いがあれば、どうか教えてください。


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