TOMINOSUKI / 富野愛好病


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「ACEの証」富野関連部分採録
2009/12/10 11:04

 同じく「電撃PLAYSTATION 2007年9月14日号」の付録「Re:Play VOL.9」の特集「ACEの証」からの内容です。『ナデシコ』などのプロデューサー大月俊倫氏と「ACE3」のプロデューサーである小菅寛史氏(バンブレスト)と後藤宏幸氏(フロム・ソフトウェア)のインタビューです。

大月俊倫監督
ボクは職人たちの魂を尊敬する


(前略)

――TV版と劇場版では、同じアニメでも作りは異なるのでしょうか?

大月 それは異なりますね。じつはボク、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」がすごく好きなんです。劇場で観たときはそれほど感じる部分はなかったのですが、あとにTVで放送されたのを見て「おもしろい!」って思って(笑)。それはなんでかといったら、映像の空間の使い方なんです。横の空間をどう使うかってことが重要なんですね。

――では、大月さんが一番影響を受けたロボットアニメは「逆襲のシャア」なのでしょうか?

大月 一番となると「無敵超人ザンボット3」ですね。あの作品を見てアニメ業界に入ったようなものですから。あの作品って、イメージとして、ザンボット3が水戸、紀伊、尾張の御三家で、開国を迫ってくるバンドックという黒船と戦うお話なんですよ。だから、ザンボット3のデザインが戦国武将をイメージさせるものになっているんです。そして、ザンボットは地球を守るわけですけど、守った地球、日本にその価値はあったのかという深いテーマがあるわけです。最終回で1人生き残った勝平に対し、太めで目の小さな地味なヒロインが「勝平はまだ……」というセリフがありますけど、あれはまだ日本は眠っているという意味なんです。明治維新は成功したけれど、中途な状況で開国してしまってという。そのことを1年ほど前、富野監督にお話したら「そうだったのか」って言われて。富野作品を富野監督に説明する貴重な体験をさせていただきました(笑)。それ以外だと、「無敵鋼人ダイターン3」の最終回や、そのあとに始まった「機動戦士ガンダム」ですね。最初に「ガンダム」を見たとき、モビルスーツってスーツ(服)だと思っていたんですよ。いわゆる人が着るパワードスーツのようなものだと。でも、第1話のBパートを見ているとパイロットが映って、アムロがマニュアルを持って「こいつ、動くぞ」と言うわけです。あのオンエア第1話の衝撃に立ち会えたかどうかは、現在生きているうえで大きな体験になっています。実際、リアルタイムであのシーンを見ていた人で影響を受けていない業界の人間はいないと思います。さらに、「ザンボット3」の例で言うなら「ガンダム」は第二次世界大戦なんです。ボクはそれを、緑色のザクと隊長機でトサカのついた赤いザクを見て「ゼロ戦」だと思ったときに気づいたんです。「ガンダム」は、ジオンという日本が欧米諸国に独立を求めて戦いを挑む話なんですよ。単純な歴史のトレースではなく、立場の入れ替えはありますけど、サイド7は真珠湾ですし、ソーラーレイは核兵器なんですね。

――ロボットアニメ以外のジャンルを知っているからこそ表現できた設定ですよね。

大月 そうですね。やはり表層だけを語っても心に響く作品は作れないと思うんです。

 なんだ、この思い込みは? と思わなくもありませんけれど、大月氏のイメージですから、仕方ありません。正しいかどうかはともかく、それはそれで面白いですし。
 あと、そんなに富野監督の作品を高く評価でしたら、富野監督のために一つでも企画を立って下さいよ、大月さん。絶対面白いですし、儲かりますよ。




 次は、「ACE3」の小菅寛史氏と後藤宏幸氏のインタビュー。こっちは短いです。

小菅寛史プロデューサー 後藤宏幸プロデューサー
ロボットに対してどれだけ愛情を注げるかを表現できた作品


(前略)

――では、本作の参戦作品のなかで、オススメ機体などはどれでしょうか?

小菅 どれもオススメですが、あえてあげるなら初登場の機種であるLFO、オーバーマン、真(チェンジ!!)ゲッターの3種ですね。これらの機体は、アクションとして新しいものが盛り込まれているので、ぜひ触れてほしい機体です。

――では、ロボットアニメ全体で見た場合、思い入れのある作品などありますか?

小菅 思い入れではないですKが、思い出深い作品になったのは「リーンの翼」です。「リーンの翼」は『2』が発売される前に放映が開始されたばかりの作品で、結果的にアニメの制作とゲームの開発が同時並行に進んでいたので、ゲーム用に設定を起してもらった武器がアニメでも使われたり、スケジュールの関係でサコミズはアニメよりゲームのアフレコのほうが早かったりと、とても貴重な経験をさせていただきました。サコミズのアフレコの際は、わざわざ富野監督に来ていただいて演技指導と収録を監督自らしていただきましたからね。

後藤 僕は「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」ですね。スタッフ一同、あるシーンのシリーズの初めから描きたいと思っていたので、本作で実現したときは鳥肌がたちました。

 ここで言ってた「リーンの翼」の話は以下のリンクにもまとめてありますので、もし興味があれば是非一度読んでみてください。

富野由悠季とゲームの22つの接点

 本音を言いますと、萌えの話題よりも、こっちのほうに注目してほしいですよ、へへへ。

カテゴリ:富野由悠季関連

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